知事定例会見録
平 成 24年 7 月 30日
於:プレゼンテーションルーム
発表項目等
○木曽岬干拓地メガソーラー(大規模太陽光発電)事業の公募(発表)
○みえライフイノベーション総合特区の指定(発表)
○2県知事会談の実施(発表)
○第22回世界少年野球大会三重・奈良・和歌山大会の開催結果(コメント)
質疑項目
○育児休暇を取得した感想
○国政の動き
○木曽岬干拓地メガソーラー事業の公募(再質問)
○大飯原発再稼働
○大津市のいじめ問題
○東日本大震災によるがれきの処理
発表項目等
○木曽岬干拓地メガソーラー事業の公募(発表)
(知事)まず1つは、木曽岬干拓地のメガソーラー事業公募についてであります。木曽岬干拓地については、これまで多くの土地が十分に活用されていない状況を何とか転換をしたいということで、併せてその干拓地の地域特性を生かしてエネルギー問題に貢献するために、メガソーラー事業の誘致をやるんだということで取り組んでまいりました。土地利用については7月3日付けで東海農政局から承認が得られまして、その後、愛知県や地元市町等と協議を重ね、公募条件等を整理してまいりました。このたび、事業者の公募の手続きを進めるにあたって、この場をお借りして、ご理解いただいた皆さんには感謝を申し上げたいと思いますが、公募の内容について説明をしたいと思います。配付資料をご覧いただきたいと思いますが、公募の概要でありますけれども、昨今の厳しい電力需給の状況と今後の自立分散型のエネルギー需給構造へのシフトを見据え、電力の安定供給に対する地域からの貢献及び木曽岬干拓地の有効利用を図るため、木曽岬干拓地をメガソーラー事業に取り組む事業者に貸し付けするものであります。当該事業者は、メガソーラーの建設、運転、維持管理を行うほか、メガソーラーの整備を契機とした産業振興、環境教育など一層の地域活性化につながる取り組みを行っていただきます。企画提案コンペ方式により実施をいたします。区域は、桑名市、木曽岬町、愛知県弥富市にまたがる、三重県と愛知県がそれぞれ所有する土地を含めての区域となります。貸付面積ですけども、これまで約80ヘクタールと説明してきましたが、干拓地の中央を縦断する幹線道路あるいは維持管理のための管理用道路を除いて、約78ヘクタールとします。事業期間は20年。そして発電規模は、大体これをやると、その他ちょっと利用制限がかかる所もありますので、30メガから35メガワット程度を想定しています。これは、一般家庭の年間電気使用量の約9,000世帯から1万500世帯に相当する発電量になります。企画提案いただく項目は大きく3つあって、1つは事業の実施計画、それから事業の遂行能力、それから3つ目は地域活性化ということです。今回、貸付料についても「これぐらいの価格で貸し付けてよ」というのを事業者から提案をいただくこととしました。併せて、このメガソーラーの設置を契機としてどういう地域活性化策を取り組んでいただくか、雇用とか経済振興とか環境教育とかですね、そういうアイデアも競っていただくことになります。スケジュールですが、書いてありますとおり8月3日から10月1日までを予定しています。10月上旬にプレゼンテーションを行ってもらって、11月から3月には事業者候補を決定し、中部電力などとの系統の連系協議をやった上で、今年度内に全ての手続きが完了するという手続きで進めていきたいと考えております。ちなみに今日、愛知県知事も定例記者会見がありますので、その場でも同時に発表させていただいております。はい、これがメガソーラー木曽岬干拓です。
○みえライフイノベーション総合特区の指定(発表)
2つ目ですけども、ライフイノベーション総合特区についてでありますが、既に7月25日に資料提供をさせていただいておりますのでご承知だと思いますが、このたび7月25日付けで、みえライフイノベーション総合特区が国の指定を受けました。本県としては初めての総合特区の指定となります。この特区は、三重県内に整備されている医療系ネットワークを活用し、患者の医療情報を統合した医療情報データベースを構築するものです。このような県全域から収集する大規模な医療情報データベースの構築は、全国初の試みです。このデータベースを核にした研究開発支援拠点MieLIP(Mie Life Innovation Promotion Center)セントラルを三重大学内に、地域拠点を県内6カ所に設置します。これらの研究開発支援拠点の整備と企業活動や研究活動を行いやすくするための規制緩和措置等により、画期的な医薬品や医療機器などを創出する環境が整い、県内の企業や研究者をはじめ、国内外の企業・研究機関にとっても三重県が製品開発をするのに非常に魅力的な地域となり、県内への企業・研究機関の立地や研究資金の投入を進めることで、県内経済の活性化を図っていきたいと考えています。経済効果は、4年後の平成28年度に三重県内で651.3億円の経済効果と2,419人の雇用を生み出す効果があると試算をしています。審査を担当した国の検討会からは「統合データベースの作成は今後の可能性を切り開くものであり、また大学を核として、県内医療機関のネットワークが構築されており、全国モデルとなり得る」と非常に高い評価をいただいており、うれしく思っております。今後は、8月中に国と三重県の協議会が設置されて、約3カ月をかけて今回提案した特例措置などの具体的協議が行われます。総合特区計画を県が作成して12月頃に、国による総合特区計画の認定を受けて、その後、計画に基づいて事業を実施していくということになります。しっかりと議論を重ねて、実りある特区になるよう取り組んでいきたいと思っていますし、特区の推進体制については、構成メンバーである三重大学、鈴鹿医療科学大学、関係市町、関係団体、企業等との強力な連携体制の下、進めてまいりますが、併せて県庁内の体制も強化していきたいと考えております。ライフイノベーション総合特区は以上です。
○2県知事会談の実施(発表)
それから、2県知事会談の実施についてであります。近年の複雑・多様化する政策課題等の解決に繋げるため、共通課題等を有する都道府県知事と2者間で会談を実施していくことにしました。この会談は、知事同士が議論を深める機会とすることで、両県における取り組みの強化や連携のきっかけづくりにしていきたいと考えています。これまで、中部圏知事会議や近畿ブロック知事会議など、一定のエリア内で複数県による知事会議を実施し、連携をしてきたところです。これらは、広域のエリアにまたがる課題について、それぞれの県の取り組みや共通した取り組みについて幅広い意見交換をすることができ、有意義なものであります。一方、2県知事会談は、2県間のみで議題を設定し会談を行うことから、テーマを絞って深掘りした検討ができると期待しています。お互いの県の先進的な取り組みの共有を図り、施策や事業のバージョンアップに繋げていきたいと考えています。なお、本年度は、今決まっている分で8月9日に島根県知事、8月17日に岐阜県知事というふうにしております。詳細な議題・日程は、決まり次第、資料提供をさせていただきます。
○第22回世界少年野球大会三重・奈良・和歌山大会の開催結果(コメント)
それから、野球大会の感想を一言述べたいと思います。第22回世界少年野球大会三重・奈良・和歌山大会が開催されましたので、皆様にご報告いたします。7月22日(日)から9日間にわたり、世界15の国・地域から、野球教室、交流試合に合わせて324名の少年少女が参加して、盛大に開催されました。スタッフの方とか観客の方とかを全部足した総参加数は約6,200名というふうに考えてみております。昨日、マレーシア、インド、アメリカからの参加者の皆さんは帰途に就きまして、今日、その他の皆さんが帰途に就かれます。私も、開会式、閉会式へ参加したり、少年少女と直接触れ合う中で、たくさんの元気をいただきましたし、たった1週間でありましたけれども、子供たちが自信を持ってたくましくなった、そういうような感じを大きく持たせていただきました。また、世界少年野球推進財団理事長の王貞治氏も大会期間中、熊野市に滞在していただいて、県内、奈良県、和歌山県の会場地を精力的に訪問していただいて、地元の方や子供たちと積極的に交流をしていただきました。本大会は紀伊半島大水害の復興を祈念しての大会でありました。子供たちの元気が、地元の皆様方をはじめ多くの方々に勇気、希望を与え、人と人、地域と地域との絆が深まったように思います。大会期間中は天候にも恵まれ、無事終えることができました。開催地の熊野市、御浜町、紀宝町の地域住民の皆さんには、交流行事の企画・運営において大変お世話になりました。併せて、大会は多くの方々の支えにより実施できました。このことについて、心より御礼を申し上げます。ありがとうございました。私自身も王理事長と接しさせていただく期間が非常に多かったんですけども、ほんとに子供たちにも心遣いをし、ほんとにすばらしい方だなあと、そういう方に熊野、御浜、紀宝へ来ていただいて、多くの人が王理事長という、この素晴らしい人と接する機会がたくさんあったということも、これは非常に大きな成果だったんじゃないかなというふうに思います。また、熊野とか御浜町、紀宝町というのはいろんな公共のインフラの関係もあって、国際交流がなかなか容易にできるという環境ではないというふうな中で、今回多くの国々の人たちにその地域を訪れていただいて交流できたということも、非常に大きな意義だったというふうに感じています。はい、私からは以上です。
質疑応答
発表項目に関する質疑
○木曽岬干拓地メガソーラー事業の公募
(質)全国各地でメガソーラーの公募が始まっていますけれど、事業者があえて木曽岬を選ぶとすると、どんなメリットがあるのか、知事のお考えをお願いします。
(答)規模的に非常に大きいので宣伝効果があるということと、あとやはり42円という価格の中で、やはり大きい規模でやれればやれる程採算が合いやすいということがありますので、そういう魅力があるんじゃないかなと思います。今、計画されているやつでいけば、京セラとIHIの鹿児島のやつが1番大きくて、その次ぎが愛知県の田原市のやつが2番目に大きくて、鳥取の米子市のやつが39.5メガワットで、うちがその次になるのですけど、それぞれ民間のやつで自治体が公募するケースでは最大になると思いますので、鳥取は行政がやっていますけど随意契約なので、自治体が公募でやるという形でいくと1番大きなケースになりますから、先駆者としてのPR効果もあるのじゃないですかね。
(質)愛知県との土地の貸付収入の分配方法はもう決まっているのでしょうか。
(答)今後ですね、事業者からの提案を受けて、貸付料金も受けますから、その中でどういうふうに配分するかは、それぞれの県、基礎自治体と協議をこれからしていきます。
(質)事業の候補者ですけど、どのようにして誰が選定していくのかお願いします。
(答)愛知県と三重県で有識者、内部の行政関係者を入れた選定委員会を設置しまして、その中で決定していくことになります。そんな感じですかね。非常に今後これからですけども、特に承認決定を受けた後とかでもですかね、当初言っていた数よりもたくさんのお問い合わせを、今、10数社いただいておりますので、いい提案が出てくることを期待したいと思います。
(質)発電の規模なんですけど、目一杯土地を使えば40メガということで、今回30から35ということですよね、これ若干少なくなった理由を。
(答)先ほどもちょっと言いましたけど、真ん中に幹線道路を入れなくてはいけないのと、周りに維持管理用の道路を設置しないといけないのと、あと一応、全体アセス済みなんですけど、アセスとの関係で利用制限があるのがほんのちょっとあるので、それをこう抜くと35くらいにマックスなるのと、あとは系統の連携の関係で、容量的には40はいくとあれで、30代後半で何とかできないかというふうに今、中部電力からも話がありますので、そういうことを総合的に考えて、今これくらいの規模になると思われると、いうことです。
(質)ということは、高圧線は付けないということですか。
(答)新たに高圧の鉄塔を設置したりはしません。長島側の約2キロメートル先なんですけど、その高圧のところに繋いでやることになります。通常いろんなところでやられているメガソーラーの関係でいけば送電線との距離が2キロメートルというのは結構短い方なので、高圧の鉄塔とかに繋ぐ負担が事業者には大きい中にあって、その2キロというのは、やや他のやつより短めっていうのは、それもコストを下げれるということで事業者にとってはメリットがあるんじゃないかと思いますけど。
(質)アセスとの関係で利用制限のある部分の面積はどのくらいあるのですか。
(答)愛知県側が多いのかな。後で。
(答:雇用経済部)17ヘクタール。
○みえライフイノベーション総合特区の指定
(質)経済効果の規模、多分、初めて言われたんじゃないかと思いますが、650億円?
(答)651.3億円。これ初めて出すんだったけか。知らんかった。前から資料に書いてあったのでごめんなさい。計算の根拠を渡しますわ。その方が早いね。一応もう1回述べましょうか。三重県の直接効果が411.3億円。間接波及効果が240億円。これ足して651.3億円。雇用創出が2,419人というふうになりますが、見込まれる企業立地の投資額とか、あるいは事業による医薬品、医療機器の生産額の増加とか、そういうのを産業連関表を用いて算出しまして、ちょっと詳細は聞いてもらうと。これ出していなかったか。一応、特区の認定を受けるときの説明では資料に出してあります。
(答:健康福祉部)国の方には。
(答)国の方にね。
○2県知事会談の実施
(質)これはどうしてこの2県をまずお選びになったのかお願いします。
(答)まず島根は、来年、島根の出雲大社も御遷宮なんですね、60年に1回の。うちも来年20年に1回の御遷宮なので観光で連携しましょうということで、まず今回は島根をやることになりました。岐阜は、中部圏知事会とか、あるいは東海3県1市とか、あとまんなか共和国とか、いろいろかぶったりはしているのですが、それぞれに企業立地のこととか産業のこととか話し合いをしているのですけど、全体の広域エリアでのところでの話ばかりだったので、ぜひ1対1でしゃべってより連携を強固にしましょうということで、実は古田知事が北陸3県と毎年やっているらしいですね、こういう2県知事会議みたいなのを。それでそれぞれ観光のこととか産業のことで連携が深まっているということなので、ぜひ、三重県ともやりましょうという話をいただいたこともあって岐阜ということになりました。多分これからこのやったところを定期的にやっていくのか、あるいはもうちょっと数を増やして、人口規模が似ていたり、あるいは一定の共通的課題があるところとまた追加してやっていきたいと思います。今回2県になっている経緯としてはそういう経緯です。
(質)もう1回、岐阜の今回のテーマは産業立地とかそういうとこですか。
(答)産業振興の関係が多いと思いますね。あとは東海環状西回りの関係なんか常に、そういうインフラ系ですね、インフラ系は常に連携してますけども、新たな中身では産業の関係が多いんじゃないかなと思います。これからそういう東海環状西回りもできていきますし、岐阜も今、企業立地も進んでいますのでね、それぞれのいいところをとれるようにということですかね、詳細な議題はこれから、今、詰めているとこですけど。
(質)フルオープンでいいですよね?
(答)フルオープン。
(質)例えば、知事が他にどことお話ししたいというような構想はお持ちでしょうか。
(答)僕の中にはありますよ。あるけどまだ調整ついていないので。僕は全てのものが東京とか、もちろん首都圏もしっかり営業するんですよ、名古屋とか大阪だけに物事が集中していくのではなくて、僕がいつも言っているローカル・トゥー・ローカルというんですかね、地方と地方が結びついて、それぞれをパワーアップしていくようなことができないか、あるいは共通の課題があるところ、まだ具体的にちょっと言えないですけどね、幾つか僕の中では、5つくらい頭の中にはありますけどね、まだ調整ついていないので。
(質)この2つ以外に日程決まっていないけどお互いに合意しているというところはあるのでしょうか。
(答)まだ最終合意までいっていないのではないですか。事務的に調整していると思います。
(質)全部年内ですか。
(答)今年度は多分この2つにあとやれても1個、2個だと思いますけどね。
(質)三重県じゃなくて岐阜県に行くというのは何か理由はあるのでしょうか。
(答)今回ですか?先輩を立てて。僕が入省した時にもう審議官クラスでお偉いさんなので、立てて、敬意を表して。
(質)2県の知事はたまたま官僚出身の知事ということで関係はあるのですか。
(答)関係はないですけど、たまたま。むしろ島根だと、今、申し上げた観光のテーマがあってやろうということになりましたし、岐阜とは産業の関係のことでということなので、それぞれの県の固有の課題、テーマを中心に選んでいった結果こうなったということなので、さっき僕が言ったこういうとこともやりたいなと思っている所の知事さんは官僚出身じゃない人もいますので。海外の交渉でも、国と国との関係でも、マルチでやるG20とかというのもあれば、バイでFTAとかやるようなやつもあるので、広域のマルチのやつばかりではなくてバイでやるというのも僕はかなり有効だと思っているのですけどね。
その他の項目に関する質疑
○育児休暇を取得した感想
(質)昨日で育児休暇が終わったと思うのですけど、改めて終えての感想と、就任前に広島県知事が育児休暇取る際に知事が発言されていた、あと就任後考えがどう変わったかというのを改めて教えてもらえますか。
(答)取得しての感想は、ちょうど僕が休暇を取得した時に妻がシンクロの練習を教えに行ったり、あるいはテレビ出演の仕事が入っていたりもしたので、息子と1対1で時間を過ごすという時間が結構あったりして、最初は不安でありましたけど、何日も重ねる中で、自分自身も「ああ、こういうふうにやっていくんだ」というちょっとしたプチ自信みたいなのが出てきて、そういう意味では濃密に子どもと接する時間ができたというのは非常によかったと思います。その取得させていただいている間に危機管理を即座にしなくてはならないような事案が発生しなかったことは良かったと思っていますし、万が一発生した場合にあっても態勢を整えてくれていた職員には感謝したいというふうに思います。そういう意味ではなかなか得難い経験をさせていただいたなということで、非常に自分としては取得させてもらった皆さんに、環境を整えてくれた皆さんに、感謝を申し上げたいと思います。それから取得してみて変わったかというのは、やはり当時はなかなかあんまりものが良く見えていない中で、多分、若気の至りで発言していた部分もあるかもしれませんが、実際に経験をしてみることで、こういう、特に3.11以降も含めての、家族同士がよく繋がりあうというかな、そういうことの大切さも感じることができたし、やはりそういう時間を作っていくということは重要なことだなと、何とかいろんな人たちの協力を得て、また周りの知事という職だけではなくてね、例えばうちの職員とかでもそうですけど、なるべくみんな周りの人たちが理解をしあってこういう時間をそれぞれが確保できるようにね、努力していくべきだなというふうに思いましたね。肯定的な意見によりなってきたということじゃないでしょうかね。
○国政の動き
(質)国政の話なんですけど、解散の時期を巡るいろんな駆け引き、攻防みたいなのが活発化しているように見えるのですけど、この動きについて知事はどのように思われますか。
(答)いろんなご発言はあるにしても解散は総理がお決めになることですから、どういうふうにご判断されるかということだと思いますけど、我々としては政策が停滞しないようにだけ、あとは大きい混乱が無いようにだけしていただいて、あとはそれぞれのご判断だと思いますけどね。
(質)知事は解散の時期について何かお考えはありますか。
(答)あまり無いですけど、多分、予算編成とかそういうのにあまり支障の無い時期にやっていただいた方が有り難いと思いますけどね、やるなら。するかな?解散。なかなか課題山積ですから難しいのじゃないかなと思っているのですけどね。
○木曽岬干拓地メガソーラー事業の公募(再質問)
(質)木曽岬の関係で大村さんはどのような感触を持たれているのですかね。
(答)今ずっと農政局のやつ出てからその後この件で直接しゃべってないですけどね、特段思いっきり前向きだとか、特段思いっきり後ろ向きだとかいう話も全然聞いたことないです。今日記者会見で何らかおっしゃるのじゃないかと思いますけど。
(質)更に、その南の保全区との間に横たわっている部分、これまだアセスは未着手だと思うのですけど、ここの利活用というのも今後は、いずれは考えていかなければいけないと思うのですけど、そこら辺の考えはいかがですか。
(答)これはあくまで個人的見解ですけども、今、少しちょっとづつお話もしてますが、やはりこういうメガソーラーの事業を一部で開始するという状況の変化がありましたので、また平成21年から、今年度もそうですけど、特に湾岸から上のところも含めた調査をずっとやってきていますので、一度関係の市町の皆さんとかに入っていただいて、将来のこの木曽岬干拓地をどういうふうに利用していくのだと、そういう協議会というのか、委員会というか、検討の母体というか、受け皿というか、そういうのを作って、みんなで意見集約をしていくという取り組みをスタートしないといけないのじゃないかなと思ってます。それ具体的な時期とかメンバーとか中身とかは正にこれからですけど、あくまで個人的見解ですけども、そういうふうにちょっと思っていますので、それぞれの市長や町長や、愛知県側がどうするかはちょっとこれからもうちょっと調整しないといけませんが、自分としてはそういう思いを持っています。その中で皆さんの意見を集約してちょっとどういうふうにしていくか考えたいと思いますけどね。
(質)要は上も下もという話ですか、要は総合的にここをどうしていくかという。
(答)おっしゃるとおりです。今回やはり大きな状況変化だと思いますので、加藤木曽岬町長からも、突破口にしてくれと、これで終わりにしてくれるなと、あくまで第一歩だというふうに強くおしゃっていただいているのでね。やはり地元の皆さんがそういうふうに思っていただいているからには、我々も最大限汗かきたいと思うし、認識もすり合わせていきたいと思うので、そういう場が必要かなと思います。
(質)途中、環境団体が県に申し入れしたのありましたよね、そこの今回の対応というのはどのようにされたのですか。
(答)その後も例えば保全区をうちの担当と環境団体の皆さんが一緒に見に、定期的に今もずっと行っているのですけども、その場においてもいろいろ意見交換をさせていただいていて、特段、彼らは彼らでご心配をされてますけれども、何か大きく政治的に動かして反対運動するとかということもおっしゃっておられませんし、要望については一回、3月の要望、回答、僕らしてますので、そういう形になってると思います。常にそういう一緒に保全区にチェックしに行く時に意見交換をさせていただいています。
(質)改めて今回、知事が去年就任してから初めて知事としてあの現場を訪れて、ちょうど1年、7月30日でしたね、個人的にはなかなか感慨深いとは思うのですけども、今回こういうふうにようやく半世紀くらい放置されていた土地が動き出すということについての知事なりのご感想をちょっとお願いします。
(答)奇しくも本当にちょうど1年前の7月30日に現場を訪れて見たと、いつも申し上げますけれども海に向かって見て左側に名古屋港、右側に長島スパーランドを含めそういう活気ある地域の中にあって、真ん中に全然活用されていない土地があるということに対する違和感を強く覚えたことを覚えていますし、その後も何度か足を運ばせていただきました。やはり行政の仕事の中で目に見える形で県民の皆さんとかに見えることをやっていくというのはすごい大切なことであって、この木曽岬干拓地をこれから公募して工事が進んでいけば何か変わっていくのだなと、これからこの木曽岬干拓地が何十年も放置されるというのじゃなくて、やはり少しずつでも前に進んでいくのだなというふうな形を、県民の皆さんに、地元の皆さんに実感をしていただける契機となるのじゃないかと思っていますので、そういう意味では自分としても感慨深いですし、あと今回、結果、農水省、農政局との調整なんかも事務方のメンバーが一生懸命頑張ってくれたし、木曽岬の皆さんもご理解いただいたし、そういう中でのことですから自分もそういう感慨深いところを、皆さんご協力をいただいて大変有り難かったなというふうに思います。
○大飯原発再稼働
(質)原発関連のことでお伺いしたいのですけど、大飯原発の再稼働にあたって国会周辺でデモが行われているという報道がなされてますけれども、いわゆる鈴木知事ご自身は現状ではやむを得ないというようなご理解を示されてましたけれども、この民意に関してどのように受け止めてらっしゃるかコメントをお願いいたします。
(答)僕自身大飯原発の再稼働は必要性からやむを得ないということをこれまでも申し上げてきましたけれども、一方で必要性からはやむを得ないけれども、安全性については疑義があるということを私は申し上げてきたと思いますが、多分、官邸の前とかに何万人もの方が集まっておられるというのは、そういう安全性に対して危険性が内包されているというのですかね、そういう潜在的な部分についてやはり不安感を拭い去れないということでああいう行動をされているんだというふうに思います。ですのでこれからどういうふうにエネルギー政策を組んで、どういう手続きで再稼働するかというルールを定め、いろいろやっていく中で政府としてはそういう不安を拭えない部分について、内包されている危険性の部分についてはこう対処するという説明をいかにやっていくか、ということだと思いますけどね。安保闘争とラップさせて解説される方とかちょっとおりますけれど、運動としては人がたくさん集まっているというところでは一定の共通性があるのかもしれませんが、どれくらいの方が思いを持って、どういう思いでやってるかとかというのは、もうちょっと中身を精査したうえで、なぜああいう行動になっているのか、というのはよく分析しないといけないと思いますけどね。
○大津市のいじめ問題
(質)あと続けてで恐縮なのですけど、また今度は大津市のいじめの問題のことに関して、前回ぶら下がり会見で少しご見解を伺った時に、教育委員会制度そのものよりも教育委員会事務局のあり方に少し改善があるのではないか、というご見解を示されました。その時に聞けなかったのですけど、どのように知事はお考えなのか、まずご説明をお願いいたします。
(答)制度や仕組み、教育委員会の制度については、制度や仕組みをいじる前にもう少し知事部局との連携のこととか、教育委員会の中での縦割りを無くしたり、あるいは、もうちょっと議論を活発にやっていくとか、前例踏襲みたいなのにこだわり過ぎないとかですね、そういう改善の要素があるんではないかというふうに思っているのと、あと教育委員会事務局というふうに言ったのは、教育委員会って要は5人の人たちのことを教育委員会というのであって、その中身については教育委員会事務局が全部作っているわけでありますから、僕がさっき言いましたように、教育委員会という5人の人たちの制度仕組みをどうこう触る前に、この中身を作っている事務局において、もっと適切な対応はすることはできないかとか人員配置はどうなんだとか、そういう議論が先にあって然るべきなんじゃないかなと、そういうことで事務局という名前を出させてもらったということですけどね。
(質)具体的に、今後改善、仕組み的に改善するには、どのような方針をお持ちなのかお願いします。
(答)それは今回いじめの問題については、これから調査をした上で、学校、教育委員会、あるいは地域、知事部局もあるかもしれませんが、どういう部分がどういう改善をしなければならないのかという調査の結果を見て考えたいと思いますし、あと他県とかでどういう対応を取られるのかということも含めて検討したいと思いますけどね。
(質)学力向上の事に関してはいかがでしょうか。
(答)学力向上の事で教育委員会事務局ですか。
(質)教育委員会の仕組みを変えるとか、もう少し意思疎通をうまくするとか。
(答)そうですね。まず、仕組み、教育委員会の制度っていうのを変える前に、やれることはしっかり全部やってみなあかんのかなあと思ってます。そういう努力が、例えばこの前教育委員会事務局が頑張って学力テストも565分の560校の参加に繋がったと思いますから、やはり、まずやれることをしっかりやるということなのかなあと思ってますけどね。学力の点でも、福井県にも派遣もしたりしながらですね、先進地の勉強もして、まずやれることをしっかりやるということだと思います。
○東日本大震災によるがれきの処理
(質)がれきの受入量について、宮城と岩手から連絡ありましたか。
(答)宮城については、宮城からも発表ありましたとおり、今回は関東の、今、実施調整中のところで全部いけるということになりましたので、宮城県のやつは受入れはしない、三重県はね、ということで、これはもう確定しました。岩手県のやつは、今、その計画を環境省と調整中だというふうに聞いていますので、それを近いうちに、事務的な調整状況にもよりますけども、近いうちにご連絡をいただけるというふうに聞いていますので、それを見て判断をしていきたい、対応していきたいと思います。
(質)宮城から受け入れ無くなった件について、どういう感想を持っていますか。
(答)とにかく広域処理が進むということ、それからそれに対して早く目処をつけるということなので、これは宮城県が一生懸命頑張られた、あるいは既に受け入れをされている自治体が一生懸命頑張られた、そういう成果だと僕は思っていますので、結果として宮城県のものを三重県で受け入れるということは無くなったとしても、目処がついたことや処理が進んでいるということは大変いいことだと思うし、関係者の努力に敬意を表したいと思います。宮城県はプラントも自分ところで20数基建てて、かなり自分たちなりにもご努力された結果だと思いますから、それは本当に頑張られた結果なのでいいんじゃないかと思いますけどね。
(質)今現在の、県内、この前伊賀の民間施設を訪れられましたけど、今現在どういうふうになっていて、今後どういうふうにしていくかということをお聞かせ願いますか。
(答)7月にやりました伊賀南部の組合の皆さんの両市長による説明会、それから私が三重中央開発へ行かせていただいて、その三重中央開発周辺の皆さんへご理解をしてもらうべく説明を行いたいと思ってますが、現在その途上でありますので、その日程とかやり方とか、それを地元の皆さんや両市と相談させていただいているところです。
以上