知事定例会見録
平 成 24年 5 月 9日
於:プレゼンテーションルーム
発表項目
・「三重県行財政改革取組」検討ワーキンググループ キックオフミーティングの開催について(発表)
・三重県防災情報メール配信サービスの情報の追加について(発表)
質疑項目
・税と社会保障の一体改革
・尖閣諸島の買い取り
・東日本大震災によるがれきの処理
・浜岡原発の視察
・若手職員との対話
・春の政策協議
・臨時神宮祭主
・おめでたについて
・節電対策
・おめでたについて(再質問)
発表項目等
(知事)まずは「三重県行財政改革取組」検討ワーキンググループ キックオフミーティングの開催について、お伝えをしたいと思います。本年3月に「三重県行財政改革取組」を策定をいたしまして、これから今年度、行財政改革の取組が本格的に進んでいくというようなことでありますが、3本の柱「人づくり」「財政運営」「仕組み」の改革、3つの柱があって52の項目があるわけですが、特にその中でも主要な3つの具体的取組については、主担当課の職員だけではなく、庁内から公募した若手の職員あるいは現場の実務担当者、併せてアドバイザー、こういう外部の有識者も交えたワーキンググループをつくって、幅広い意見を検討に生かすことにしていきたいと考えています。ワーキンググループを設置し検討する具体的取組と外部アドバイザーについては、お手元の資料のとおりであります。今回、外部アドバイザーも交えまして本格的に検討を開始するにあたって、5月10日(木)にキックオフミーティングという形で各ワーキンググループメンバーに集まっていただいて、メンバーの皆さんに私の方から激励という意味も含めて、各取組に対する思いを直接伝えさせていただくということです。自由に意見交換をしてもらって、既成の概念にとらわれずにやってもらって、8月を目処にワーキンググループ案をまとめてもらって、それを受けてそれぞれの取組の最終案をつくっていくということになります。それが1点目です。
2点目、県防災情報のメール配信サービスの情報の追加の関係であります。「防災みえ.jp」の名称で、防災情報メールの配信サービスを行っていますけれども、これは事前に登録していただいた方に携帯電話などを通じまして、気象警報や地震情報を配信してます。登録者は、3月末現在で約3万6,000人というようになっています。このメール配信サービスは従来、津波・地震情報、市町単位による大雨洪水警報などを配信していますけども、この5月17日からいわゆるゲリラ豪雨、局地的な大雨ですね、これに対応する観点から、県内河川の水位情報を追加した配信を開始します。この水位情報は、県が管理する河川の観測水位が、各市町の水防団が出動する「はん濫注意水位」や、住民避難等の参考となる「避難判断水位」、これを超過した時にお知らせをします。このほか、国外で、最近も頻発してますけども、国外で地震が発生した時に、震源地や規模、日本への津波の影響の有無などの「遠地地震情報」も配信することとしています。今後とも、県民の皆さんへ身近にこういう情報をお伝えして、危険を自ら回避していただけるような、分かりやすく有効な情報提供に努めていきたいというふうに考えています。
質疑応答
「三重県行財政改革取組」検討ワーキンググループ キックオフミーティングの開催
(質)ワーキンググループ、キックオフミーティングの開催の関係ですけれども、外部アドバイザー、具体的にもう、人選というのは?
(答)そうですね、ここの資料の4(1)(2)(3)でそれぞれ「人づくり」だと南山大学の安藤先生とか、「予算編成プロセス」の関大の横山先生とか、書かせていただいてますので。大体30代、40代の若手の先生で、何かこう、なかなか会えずに議論を一緒にできないというよりは一緒に、実務担当者のメンバーと一緒になって頻繁に議論ができるような若手の方々にアドバイザーとして就任してもらいました。
三重県防災情報メール配信サービスの情報の追加
(質)防災みえメール配信サービスですけれども、今回「河川水位情報」「遠地地震情報」を追加する理由をお願いいたします。
(答)去年の紀伊半島大水害とかを踏まえまして、情報提供のあり方というのを非常に課題があったなというふうに考えたところです。それで、いろんな関係機関と実はシステムの調整とか試運転とかをつい最近までやっていまして、配信内容を「もっとこうした方がいいんじゃないか」とか、そんな調整をした結果、次の出水期、台風とかゲリラ豪雨が増える前までに、何とか情報配信できるようにしたいということで、このタイミングになったということです。きっかけとしては、さっき言いましたような去年の紀伊半島大水害とか、そういうようなものも踏まえて、議論してきたということです。
(質)資料によると、無人観測所から送られてくるデータを、観測後直ちにお知らせするという内容になっておりますが、こういった配信の仕方というのは他の自治体さんとか、そういった所と比べてどうなんでしょうか。
(答)他県では似たような感じで、これちょっと古いデータなんですけど、22年度末で15県やってるそうです。最新の情報がなくて申し訳ないですけど、22年度末です。だから23年3月末ですね。
「三重県行財政改革取組」検討ワーキンググループ キックオフミーティングの開催(再質問)
(質)このワーキンググループの人選なんですけど、このお三方、有識者の方、以前からご存じで、まあいいんじゃないかという話ですか、それとも中にはどなたかから推薦を受けてということですか。
(答)僕自身が存じあげているというよりはいろんな行革の関係の人に聞いてみて、若手だとこういう人がいいんじゃないのというご推薦をいただいて、こういう方をお願いしたり、あとは過去に三重県でそういう行革のこととかアドバイスしていただいた先生の弟子とか、そういう方もおられるんだったと思いますけどね。
(質)ということは前提で今回は若手というように絞ったのですか。
(答)そうです。できあがったやつをちょいちょいコメントするだけじゃなくて、最初の議論のときから一緒ろになって、作業も一緒にしてもらうくらいの、そういう人たちに既成の枠にとらわれない、そういうアドバイスをしてほしいなというので若い人に絞って声かけをしました。
(質)お三方だいたい30代から40代ですか。
(答)そうですね。30代から40代です。
(質)それぞれの個別の略歴的なものを後で追加で出してください。
(答)はい。
(質)アドバイザーの方が若手ということは、構成メンバーもやっぱり全体的に若手なのですか。
(答)そうですね、概ね若いですよ。副課長以下ぐらいではないですか。主幹、主査、主事の人もみえますかな。
(質)このワーキンググループなんですけども、おもしろいのは職員を公募されるということですけど、これは知事のお考えなのでしょうか。
(答)行革推進課が公募してみましょうかというのがあって、実際手が挙がってきたのでその人たちにそれぞれ2人ずつ入ってもらうことにしています。
(質)具体的にどのような方が対象になるのかもう案はできているのでしょうか。公募の。
(答)公募はもう終わりました。
(質)公開というのは何か県のインターネットのところでライブ中継とかそういうのはあるのですか。
(答)まだ考えていないですね。でも昨日も政策協議の中で、僕、総務部に指摘したのですが、行革の議論はなるべくオープンにやるようにということで指示しました。いろんな方策考えて、今まだ決まっていないです。これからです。
税と社会保障の一体改革
(質)国政の話なんですが、昨日から社会保障と税の一体改革の審議が国会で始まりましたが今後どういった議論を期待されるかという、感想というか思いを。
(答)税金上げますよという議論だけじゃなくて、その結果、社会保障がこういうふうに充実しますよっていうのを国民にわかりやすく審議してほしいなと思います。特別委員会ができてそこに11本の法律がかかるというふうに聞いていますけども、薄く広く舐めるのではなくて、しっかりと審議時間を確保して深い議論をしていただきたいというふうに思います。あとはあまり政局的にならずに政策の議論をしてほしいなと思いますけどね。あとは議論の中で、我々、知事会なんかを通じていつも言っていることですけども、地方も社会保障という部分では事業の多くを担っていますので、地方がどうなるかという観点も審議の中では忘れずにやってほしいなと思います。
尖閣諸島の買い取り
(質)前回の定例会見で出た例の尖閣諸島のことに関してお伺いしたのですけど、知事は税金を使って購入することに関して懸念を示されていましたけれども、石原都知事は寄付を募って一部の財源にしたいとおっしゃっていましたけれども、まず寄付を募ることに関してどのように評価されているかお願いします。
(答)それはいいんじゃないですか。それぞれの思いが、これをそのために使ってくださいという寄付を呼びかけられたこと、あれ5日間で7,600万円くらい集まったのでしたかね、しかも大口の人がいっぱいあったのじゃなくて、5,000人くらいの人たちが出して7,600万円集まったと聞いていますので、そういう意味では僕は前の定例会見の時は東京都民の方が納めた税金を使うことに都民の皆さんの理解を得るのが難しいのじゃないかという話をしたと思いますので、この金を使ってくれというというふうに出していただいた方々の分であれば手法としては理解が得られやすいのじゃないかなと思いますけどね。
(質)尖閣諸島の例はすごく特殊な事例ではあるとは思うのですけど、今後例えば三重県が政策を進めていくうえで、財源の一部に寄付を財源にして何かプロジェクトを進めるという手段があり得るのかどうかについてはどのように考えられていますか。
(答)寄付という形になるのかどうかわかりませんけれども、今度スポーツはファンドを作りますし、南部活性化でも一部そういう寄付というかいただけるような仕組みにもしていく予定になっていますし、既に寄付という形なのか税金投入という形だけではなくて、民間資金あるいは個人の資金を使ってということでは博物館の関係での市場公募債とかもこれまでもやってきていますので。税金だけでは足りない部分ありますから、そういう思いに応えるような、考えていかないといけないですね。
(質)一部の首長は、今回の尖閣のことに関して個人的に寄付をするというようなお考えのようですけども、知事の場合はいかがですか。
(答)私は今のところ考えていないですけど。
東日本大震災によるがれきの処理
(質)がれき処理の現段階でのロードマップでいくと、どんなあとの見込みなのでしょう。
(答)一応詳細は明日の全員協議会でスケジュール的なものはご説明させていただこうと思っていますけども、市町からガイドラインについてご意見をいただきましたので、それを修正したものを明日提示しますし、それパブリックコメントかけて、あともう一回専門家に見てもらってということで、ガイドラインについてはおそらく今月いっぱいくらいでなんとか確定させていきたいなと、今月いっぱいか6月にちょろっとはみ出るくらいで完結させたいなと思っていますけど、あとは各個別の市町との調整がありますので、その後なるべくスピード感を持ってということですね。
(質)スピード感を持って、場合によっては受け入れるということですね。
(答)市町で手を挙げていただいたところと共にですね。
(質)繰り返しになるかもしれないのですけれども、いわゆるがれきの関係でいわゆる県の方がガイドラインで100ベクレル以下の部分という話をたたき台の方に出されていますけれども、それに対して各市町さんのいろんな場でのご発言の中で、例えば放射能未検出のものしか受け入れられないとか、そういうところのギャップというのでしょうかね、そういったものについては県としてはどのようにコーディネートする感じですか。
(答)よく議論をしていくということですけど。不検出とおっしゃっているのは多分相当一部だけだと思いますので、全般的には今回のガイドラインについて概ねご理解をいただいていると思っていますから、100のところで、そもそも100のところは市長会・町村会との覚書の中に100と書いてありますから、それは合意を得たものだと思っていますので、よく丁寧に説明をして実際に受け入れていただくにあたっての議論を進めていくということだと思いますけどね。全く不検出ゼロというのは物理的に不可能だと思いますけどね。極めて可能性が低いと思います。例えば震災前からですよ、三重県の空気中であっても0.04~0.06ぐらいまでのマイクロシーベルトの放射性物質が空間線量であるわけですよね。全くゼロというのは難しいかもしれないですね。実際今回僕が宮古市に行ってガイガーカウンターで測ったやつも0.06マイクロシーベルトでしたから、シーベルトですけどね、廃棄物が置いてある所のやつはそうでしたので、三重県の普通の震災前からの空気中の放射性物質の量と全く変わらない量ですから、過度にゼロというのがいいのかどうか、もちろんいずれにしても安全なものしか受け入れないということですので丁寧に説明をしていくということだと思いますね。
(質)三重県内で地震があった場合にその対応、対策はとられているのでしょうか。
(答)災害廃棄物の?
(質)はい。
(答)この24年度予算で災害廃棄物の処理マニュアルを作りますという予算を確保していますので、これは今回の東日本の広域処理のマニュアルではなくて、三重県で発生した場合におけるその災害廃棄物をどう処理していくかというマニュアルを本年度予算も議会も通していただいて作ることになっていますので、その中で議論をしたいと思います。
(質)がれきの関係で山本議長を含め議会も何らかの形で協力体制ということを定例会見等で何回かおっしゃっているのですけど、明日全員協議会をやってその反応次第でしょうけど場合によっては選挙区抱えている県議はあるわけだから、そこで執行部が何らかの協力を要請するということもあるのですか。
(答)形はどういう形になるかわかりませんけれども、お願いする形にはなると思います。やはり住民の理解を得たりとか、市町さんへの働きかけとか、そこにある企業の協力とか、そういう意味では各選挙区の県議会の先生方の力というのは非常に重要な部分だと思っていますので、どういう形にするかわかりませんけれども何らかの形で協力はしてほしいというお願いはしなければならないと思っています。
(質)基本的に受け入れを表明した市町村でそれぞれ処理施設の近くの住民説明会をやるという形ですか。
(答)そうなってくるんだと思いますけどね。どの範囲かというのはもちろん市町と相談しないといけないですけど。それをどういう範囲でやるのかというのは市町と相談していくことになると思います。
(質)音頭取りは県がやるかもしれないけれど、実際に実行部隊としてはそこの受け入れ市町村ということですか。
(答)説明会ですか?
(質)はい。
(答)説明会は市町と県が一緒にやるという形。
(質)共催?
(答)はい。やはり住民の皆さんとの関係のアレンジみたいなのは市町にお願いしないといけないでしょうし、一方で技術的な安全性の話とか、経緯に至・髦bとか、そういうのは県がしっかり前面に出て説明しないといけないと思いますし、なので一緒にやるという形ですね。
(質)さっき範囲の問題とおっしゃいましたけども、処理施設の範囲の問題あると思うのですが、普通に考えられる範囲以外の所でも一応説明を受けたいというふうな要望が仮にあった場合にはどういうふうにするのですか。
(答)そこは少し当該市町と相談ということになると思いますね。市長さんや町長さんの意向というのもよく考えた上でということに、いろんな各市や町ごとに特殊事情もあるでしょうからそれは各市町ごとに個別に相談したいと思います。
(質)今段階で29市町のうち手を挙げている市町はいくつですか。
(答)めっちゃストレートな質問ですけど。今それぞれいろんな議会でご説明されたり、記者会見でいろいろおっしゃられたりしているのは承知していますけど、正式にということでは今まだ手を挙げているという状態では多分ないと思いますので。今、水面下でいろいろ調整をさせていただいているところです。
浜岡原発の視察
(質)明後日の視察なのですけども、特に知事が重点的に見たい部分、もしこういうことについて注文とか意見を申し上げたいという部分、狙いをお願いします。
(答)この前ご説明いただいた現在の浜岡原発が停止状態において、今ある緊急資材倉庫とポンプだけで安全を確保できるというご説明があったと思うのですが、それがリアルに、本当に大丈夫なのかというのを目で見て確認したいというのが1点目と、2点目は話題になっている防波壁18メートルのやつがどれぐらいの強度、あるいはどういう工事がなされているのかというのはよく見たいというふうに思っています。あとは現物を見るのもさることながら浜岡原子力発電所としてのオペレーションと言うのですかね、何かが発生した時にどういうふうに動くことにしているのかという、そういうオペレーションみたいなのを現場の方々からよくお話伺って検証と言うのかな確認と言うのかな、したいと思います。
(質)特にその日、何か注文つけたり意見を言ったりするようなおつもりはない?
(答)見てみないと分からないですね。基本的には前説明いただいたことを確認するというのが大きいですし、あと今国から南海トラフの、この前の3月末のやつを情報入手してさらなる対策が必要かどうかというのを中電で検討してもらってますので、それも出てこないと本当に全部が、必要十分なのかというのは分からないので、現段階で見てめっちゃ不安やったら何か言うかもしれないですし、今何かこういうのを準備してというのはないです。オペレーションは気になりますよね、先ほど3番目に言いましたけど、やはり天災から人災に切り替わってしまうかどうかというのは、福島第1原発の時もそうでしたけども、やはりオペレーションにあると思いますから、そこも天災から人災に切り替わらないように、いわば被害が人的なヒューマンエラーとかによって拡大しないようにというのがちゃんとなされているかどうかというのは、素人目かもしれませんけどよく確認したいと思いますね。
(質)浜岡原発そのものは2回目ですか。
(答)初めてですよ。
(質)通算。
(答)浜岡は行ってないです。
(質)県政史上初なのですけどね、現職知事が浜岡原発見に行くの、以前だったら結構大騒動になってたと思うのですけど。元々行かれる動機というのはがれきは全然関係ないのですよね。
(答)がれきは全然関係ないです。津波対策です。
(質)100キロうんぬんという西の方から出た話で、その関係もあるわけですか。
(答)浜岡について100キロどうこうというのはないですけど、浜岡に対して今は特段ないですけど。
(質)関係自治体としてうちも忘れないでねというアピールってのは。
(答)中部電力はむしろよく理解していただいていると思っているのですけどね。管内で受電している人も多いですから、そこは比較的丁寧にやっていただいてるとは思っていますけどね。やはり今回の福島第1原発のことでもそうですけど、直接被害だけじゃなくて間接的な、例えば今回我々も全頭検査というのをやってるわけですよね、間接的な影響というのを含めれば単に距離だけで区切るというのじゃなくて、いろんな所にやはり説明や情報提供とかは必要なんじゃないかなとは思いますけどね。
(質)そういう意味でおっしゃると、例えば関西電力圏の原発の方の視察というのも今後考えていくというそんな感じですか。
(答)今は予定してないですけどね。
(質)関西広域連合オブザーバー県の誘いはない?一緒に行きましょうと。
(答)今のところないです。昔、知事になったばっかりかちょっとしてくらいの時に河村市長に一緒に行かへんとか言われたことありましたけどね。河村市長は何か見に行ったことあったじゃないですか、その時に。
(質)昔と言うか去年ですよね。
(答)去年、一緒にどうという話ありましたね。
若手職員との対話
(質)知事のブログのことに関してお伺いしたいのですけども、またぶら下がり会見でも伺った内容と一部重複するのですけども、知事がブログの中で職員のみんなとはもっともっと本音で議論し合う機会を作っていかなくてはいけないと思ったというふうにおっしゃってますけども、その具体的に思った理由に関して何かエピソード交えてお願いしたいのですけども。
(答)一年経って例えばここの3階にいる人たちとか、あるいは管理職の人達とかとはレクとかでいろんな議論する機会がありましたけれども、特に若手の人達との関係であんまりたくさんガチンコで議論する機会というのはなかった、あんまり僕が取ることができなかったなという、そういうような思いというのがあって、それでというのはありますね。具体的なエピソード交えてというと別にこれがあったからというのはないですけど、少しもっともっとお話しなり、僕の考えを知ってもらったり、あるいは若手のメンバーの思いというのを聞けるような機会がもっとたくさんあったらいいのにな、というふうに思ったということですけどね。
(質)今回の開かれる月1の塾に繋がると思うのですけど、それがどうして繋がるのかあらためてご説明をお願いします。
(答)そういう対話の機会ということが1点と、政策創造員をはじめとした塾というのはもっと視野を広げてほしい、いろんな政策を考える時の視野を広げてほしいという、そういう思いで塾を開催しますので、やはりこれまでの延長線上であるとか、あるいは単一的な側面からの物事の見方というのではいい政策というのはできないと思いますし、一つの物事やるにしても、ステークホルダーがたくさん、過去と比べて増えてきていると思いますので視野を広くいろんな側面から見るということが大切だと思いますので、そういうののトレーニングというか機会を提供したいというので塾をやるということです。もちろんさっき言ったような対話の機会ということにもしたいと思います。なので毎回飲み会やるのですけどそこには僕も毎回基本的に参加をすると。
(質)ほかに例えば塾も面白いアイデアだと思うのですけど、ほかに何か若手とのコミュニケーションで何か仕掛けを考えてらっしゃいますか。
(答)この行革のワーキンググループなんかもそうですよね、あとビジョン作る時に若手ワーキングというのを2つまわしましたけれども、あれも非常によかったな、いいアイデア出たなとは思うものの、もっともっとたくさん議論する機会があればよかったのになというふうに思いますし、後は僕が突然職場に行ってみるとか、いろんなことを考えないといけないかなと思ってますけどね。一番いいのは仕事で議論するということと、最近両副知事とかと議論しているのも、知事レクみたなものをここでやってるわけですけど、管理職以上の人達だけじゃなくて本当に資料作った当事者の人たちとかもどんどん入ってきて、一緒になって議論聞いたり話したりするようなことも率先してしたいなと思ってますけどね。実際僕が通産省にいる時に例えば大臣に何か説明するとか、副大臣になんか説明するという時に一番端っこに座らせてもらったりしてた時も、自分が作った資料についてそれぞれコメントがあったり、意見求められたりすると、まだまだ勉強が足らんなと思うこともあったり、あるいはモチベーション上がることもありましたので、そういう機会をどんどん作っていきたいと思います。
春の政策協議
(質)今回から公開になった名称は政策協議になりましたけど、知事から見た部局長の格付け会議ですけど、今中間報告的にやってみて何かご感想はありますか。
(答)新しく部局長になられた方々がまだまだ細部までご存知じゃない部分もあるので、これから職員のみんなと、部のメンバーとよく議論を深めてほしいなというふうに思うのと、あと部局長の思いと、それから成果レポートというところに次長級の施策責任者のコメントというのが書いてあるのですけど、次長級の思いと、多分あの資料とかというのは主幹とか主査とかぐらいの若いメンバーが書いていると思うのですが、そういうメンバーとの温度差というのかな、思いを共通にしていく努力というのは、もちろん僕も含めてなのですけど、少し乖離がある部分もあるのかなと思ったりもしたので、役職の層関係なく思いが一緒になるような努力がもっと必要だなというふうに思ったのと、あとはいつも言っていることですけど、やりました、やってますみたいないわゆる遂行主義みたいなのの検証とか結構多いのでそれではやはりあかんと、正直にこれができましたあれができましただけじゃなくて、こういうところができませんでしたという立脚点に立たなきゃいけないなというふうな感想とかそんなところですかね、でもオープンでやってよかったと思ってますけどね、みんな緊張しながらも全力で取り組んでくれてましたので。
(質)それ感じられるのは新部長の部分だけじゃなくて、何度か部長経験者のところのもそういうことは感じられたのですか。
(答)何回目かの部長の方についてもそうですね。あとは両副知事と統括監が僕と全然違う視点でそれぞれ指摘もしてくれるし、石垣さんなんかはやる気にさせるのがうまいなと思ったりとかしますけどね。
臨時神宮祭主
(質)神宮の祭主が補佐役で黒田さんがおなりになるわけですけど、それについて何かご感想があれば。
(答)そうですね、先般の上棟祭に行かせていただいた時に池田厚子さんにお会いさせていただいて、お元気ではあられましたけども、今回、遷宮等いろんな多数の行事があるということで、万全を期すということで、黒田清子さんに臨時祭主になっていただくということになったと聞いています。したがって万全を期すということだと思うのですけれども、池田厚子さんのご健康という部分については、くれぐれもご無理なさらないようにしてほしいなということと、一方で、今の両陛下の長女であられる黒田清子さんが、三重県の今回の遷宮の臨時祭主となっていただいたということは、大変嬉しく思いますし、ぜひ、神宮や三重県にたくさん関わっていただいて、県民を元気にしていただいたりして欲しいなと思いますけどね。
(質)官僚時代を含めてまだ一度もお会いなったことはないですか。
(答)ええ、黒田清子さんにはお会いしたことはないですね。
(質)今後は祭主補佐役的な役付けなので、三重県に来られるわけですよね。
(答)はい、と思っています。
おめでたについて
(質)県政史上初なのですけど、現職知事がお子さんを得られるというのは、若いだけに鈴木知事が初めてなのですけど、今までお孫さんを得られるという知事はたくさんいらっしゃいましたけど、ご出産まで一月切ったところで何かご感想があれば。
(答)そうですね、だいぶお腹も大きくなって、男の子だから前にせり出しているので、非常にいよいよだなという感があるのと、生まれたらどんな感じになるのだろうなという期待と不安とみたいな、そんな感じですかね。公務に支障がないようにはもちろんしますけれども、僕は勤務時間条例の対象外ではありますが、育休っぽいやつは、何らかの形で公務に支障ない方向で取りたいと考えていますけどね。
(質)前と違うじゃないですか。
(答)そうそう、いろいろ考えた結果。前は僕が知事になる前でしょ。知事になる前は危機管理上大丈夫かといろいろ思って考えましたけど、統括監もいるし、いろいろ考えて育休っぽいものを取ろうかなと。
(質)育休っぽいというのは、育休とどう違うのですか。
(答)僕が勤務時間条例の対象じゃないからです。勤務時間は僕にはないんですね。したがって、休暇というものも僕にはない。なので、育休っぽいということです。
(質)具体的に、片山さんが知事の時にやられた、17時15分以降はもうレクはその日は受けないとか、何かそういうことで動くのですか。
(答)当面、まず最初は、そういう感じになっています。6月は議会が一般質問とか連続しているので、当面はそういう形になると思いますが、議会が閉会した後に、少しまとめて数日取るという形に多分なるのじゃないかなと思います。いずれにしろ、公務に支障のない範囲でということです。
(質)具体的に日数とか、その辺はまだ全然ということですか。
(答)ええ、これからです。
(質)前は、国の役人時代に、ある首長さんが育休取ったので、それおかしいのじゃないかとブログにご自身で書かれたから、それは趣旨に反するという形でしたけど。
(答)あの時は、やっぱり、その危機管理とか、あとは自分が経済産業省課長補佐という立場から見た時に、少しそういうふうに思ったのですけど、今、三重県知事という立場になって、もちろん危機管理もやるのだけれど、育児のこととか、男性が育児に参加することの推進とか、男女共同参画の推進とか、あるいは職員の家族を大切にする側面を推進するとか、そういうのもいろいろ考えまして、やはり育休っぽいものを取らせていただいた方がいいのかなという、この立場になったからこそ、あとは世論というか世の中の情勢ですね、あの時、僕がブログで書いた時、文京区長だけだったのですけど、今や10名くらい近くの首長の皆さんが取られているという状況ですので、そういうのも考えて取らせていただこうかなと考えています。
(質)伊勢の市長は2週間かなんか取ったのかな。
(答)そんなたくさん取られたのですかね。
(質)たくさんじゃなかったのでしたっけ。知事は数日というだけですか。
(答)その予定ですけど。時間で削るやつを足すと、もっとわぁっとなるかもしれないですけど。
(質)朝オムツ替えて、政策協議に臨まれるとかそういう形なのですか。
(答)そうですね。帰って風呂入れるとか、そういう感じになるのではないでしょうか。
(質)名前は固まっているのですか。
(答)まだ固まっていないのですよ。いろいろ案が出ているのですが、まだ最終決定に至っていないです。
(質)最終決定は知事がするのですか。
(答)二人で考えて、僕と妻と案を出し合って、誰かに画数とかいろいろ由緒ある人に見てもらって、順位みたいなものを付けてもらった上で、最後二人で話し合って決めるという感じになると思います。
(質)今回は、清水寺の貫主に見てもらわないのですか。
(答)清水寺の貫主は、今は考えてないですけどね。
(質)お伺い立てた方がいいのではないですか。
(答)お伺い立てる候補の一人ではありますけど。実際立てるかどうかはわかりませんが。
(質)男のお子さんというのは100%確定しているのですか。
(答)ええ、そのようであります。エコーの映像とか見ても。
(質)6月の何日ぐらい?
(答)一応、予定日は6日。翌日一般質問ですけど。
節電対策
(質)国も来週、今回の節電対策を発表すると思うのですけど、三重県もクールビズを前倒ししましたけども、今回の県としての節電対策で考えていることはあるのですか。
(答)そうですね。国の方は検証委員会でやっと結論が出たぐらいで、対策とかいけると思いますので、その国での検証委員会の結果を我々が電力会社等から聞いて、どれくらいの節電が必要なのかというのを踏まえて、またエネルギー対策本部を開いて、具体的にはこういうアクションをやってくれということになると思いますけどね。関西への融通がどれぐらい中部がしなければいけないかということによって、中部管内の供給安定力というか、そういうのも変わってくると思うので、少しよくは聞いてみないといけないですが、概ね去年やったようなことを継続するということでいいのではないかなあとは、現段階の直感的には思ってますけど。
(質)企業等に協力要請等行うのですか。
(答)数字を見てからですね。なるべくあんまり大々的にならないようにはしたいですけどね。去年、本当に自動車業界を中心に、土日に操業シフトやってもらって、今、例えば、鈴鹿のホンダとかもN-BOXでフルでやって、土曜日もやっているので、入れ替えできないくらいの状況だと思うんですね。いなべ市の方の、この前僕がちょっと行かせてもらったトヨタ車体とかデンソーも、タイの洪水が終わっての反動と、エコカー補助金の関係で、あそこもフルで回しているので、操業の日を変えるというのは多分、今、不可能だと思いますから、あんまりそういう大々的な企業への要請とか、企業への協力依頼みたいなものにならないようにはしたいと思いますけどね。
おめでたについて(再質問)
(質)お子さんの件に立ち返って恐縮ですけど、ご出産は立ち会われるつもりなのですか。
(答)その予定です。どの段階からかというのは病院と相談なのですけども、基本的には、病院でアンケートみたいなものがあって、「あなたは立ち会いますか、立ち会いませんか」というので、「可能なら立ち会います」というのに丸をしてあるので、どのタイミングで呼ばれるかというのは病院と相談します。
(質)時間がずれて本会議が開催したらどうするのですか。
(答)それはさすがにないと思いますね。そういう場合は、もう戻ってこないといけないですね。本会議いないというのは、さすがにあり得ないので。それは、行ってみたはいいが生まれなかったら、じゃあ本会議行ってくるわというふうにならないようにしたいのですけどね。
(質)つらい仕事だなあ。
(答)そこは病院の方もよく配慮というか、いろいろ考えていただいているので、病院と相談して基本的には立ち会いたいということで希望を出してあります。
(質)ある程度、早めたり遅めたりもできますしね。
以上