知事定例会見録
平 成 24年 3 月 22日
於:プレゼンテーションルーム
発表項目
○三重県政策アドバイザーの設置について(発表)
○みえ県民力ビジョン・フォーラムへの参加者募集について(発表)
○みえ マイ ミュージアム プロジェクト(MMMプロジェクト)の始動について(発表)
○東日本大震災によるがれきの広域処理について(報告)
質疑項目
○発表等項目に関する質疑
○放課後児童クラブ運営補助金
○選抜高校野球
発表項目等
○三重県政策アドバイザーの設置について
(知事)まず1つ目、資料1にあります三重県政策アドバイザーの設置についてであります。政策課題の検討や解決に向けて、私(知事)や職員に対して専門的な立場からご助言等をいただくため、三重県政策アドバイザー制度を新年度(4月1日付け)から設けることとしました。政策アドバイザーの方々には、さまざまな政策課題を検討するうえで、必要な知識、経験、情報などを補完していただくことを期待しており、随時、個別に相談し、ご助言などをいただくことを考えています。資料1、1-2をご覧いただきますと、予定者名簿、あるいはその方々のプロフィールがついておりますけども、14名の方に防災であるとか、行財政改革、それから地域活性化、教育など、全国的に活躍されている方々に就任をいただくことになりました。こういう設置する分野につきましては、「みえ県民力ビジョン・行動計画」で、選択・集中プ・鴻Oラムに位置づけているとか、あるいは注力して取り組んでいく分野、あるいは行政の知識や情報だけでは的確な対応が難しいと考えられる分野としました。また、人選にあたっては、各部局の意見もふまえ、適任と思われる方にお願をすることにしましたところ、県外の方中心ということでやらせていただいております。なお、今回お願いする方々には、新しい三重を創っていく我々の熱い思いに共感をしていただいて、無報酬でご協力をいただくことになっております。
○みえ県民力ビジョン・フォーラムへの参加者募集について(発表)
(知事)2点目は、みえ県民力ビジョン・フォーラムの開催についてであります。この4月からスタートします「みえ県民力ビジョン」について、県民の皆さんに理解を深めていただく機会として、6月2日(土)13時30分から、ホテルグリーンパーク津にて、みえ県民力ビジョン・フォーラムを開催します。フォーラムでは、元総務大臣で三重県経営戦略会議の委員であります増田寛也さんに基調講演をしていただいて、そのあとパネルディスカッションを、コーディネーターに三重大学准教授の石阪さん、それからパネリストは、大台町に移住しフィールドワークを行われている早稲田大学の環境総合研究センターの川越美里さん、それから三重県経営戦略会議の委員であります田中里沙さん、それから三重県スポーツ推進審議会の委員でスポーツジャーナリストの増田明美さんにお願いをします。基調講演をしていただく増田寛也さんにもパネルディスカッションも出ていただきますし、私自身も参加をしたいと思っています。参加いただいた皆さんとその幸福観とかビジョンに書いてあることとか、そういうのを考えるきっかけにしていきたいなと思います。本日から先着順で参加者の募集を開始させていただきますので、たくさんの方に参加をしていただきたいと思います。
○みえ マイ ミュージアム プロジェクト(MMMプロジェクト)の始動について(発表)
(知事)続いて、MMMプロジェクト、博物館の関係ですけど、平成26年の開館まであと2年に迫りました。楽しみにしていただいている方も多いようでありまして、『開館まで待ちきれないですよ』という方にご案内をしたいと思っております。新県立博物館は「みんなでつくる博物館」、「ともに考え、活動し、成長する博物館」というのをコンセプトに掲げていますとおり、開館に向けた取り組みやそれ以降のさまざまな場面に県民の皆さん自ら参加をしていただきたいということを考えております。これは、昨年、私が新県立博物館について検証を行った際に、そういう県民の皆さんに親しまれ広く活用していただくために必要なこととしてお示しした「3つの方向性」の1つである 「わたしの博物館づくり」というものにつながるものであります。そこで、「わたしの博物館」づくりに向けたプロジェクトを始めることとしまして、その名を「みえ マイ ミュージアム プロジェクト」、それぞれの頭文字を取って「MMMプロジェクト」と名付けました。3つの思いが込められていまして、資料にもあると思いますけれども、2の(1)、(2)、(3)ですが、1つ目は「つくろう!」ということで、みんなで博物館づくりに参加してもらおうということで、博物館の建物とかフィールドに記念となるものを残したり、愛称やキャラクターづくりに参加していただいたり、そういう目に見えるメニューを考えています。2つ目の「探そう!」は“みんなで三重らしさを探そう”ということで、県民の皆さんに例えばレポーターとなっていただいて、三重県内の「すごいこと」や「ふしぎなこと」を探すというようなメニューも考えています。3つ目は「つなごう!」ということで、“みんなの地域と博物館をつなごう”ということで、例えば新県立博物館の楽しさや魅力を一緒に伝え、盛り上げ役となっていただける方を募集するメニューなども考えています。具体的なメニューについては県民の皆さんからの声や経営向上懇話会での意見を踏まえて、バラエティに富んだ内容を考え、県民の皆さん一人ひとりにとって『これに参加したいな』、『私も参加したいな』というものにしていきたいと考えております。4月には第1弾の募集を開始する予定でありまして、今後シリーズ化して展開していくことにしておりますので、是非とも「わたしの博物館」づくりに参加していただきたいと思っております。なかなかさわやかなポスターだと思います。ちょっと掲示させてもらいました。
○東日本大震災によるがれきの広域処理について(報告)
(知事)それから、昨日、中部環境事務所の所長さんが国の総理大臣及び環境大臣の要請文を持ってきていただきました。それに関連しまして一言私のほうから発言をさせていただきたいと思います。あの場でも申し上げましたけれども、受入の可否については、引き続き、市町の意向を尊重する観点から、市長会、町村会と連携し、3者で足並みを揃えて協議を進めていくことといたします。県、市長会、町村会の3者が一体となって検討をする方式は全国的にも例のない初めてのことなのではないかというふうに考えております。加えて、県としては、今回の国からの協力要請に沿った判断を市町が出せるような環境作りを進めてまいりたいと考えております。そのため、県は従来「中立」という立場でありましたけれども、受入基準、処理手順、放射能等のモニタリング方法やその結果の公表等をガイドラインとして取りまとめるなど一定の県の責任にかかる具体的作業を進めていきます。昨日、そういう形で要請文をいただきましたので、あと先般の19日の議会の採決時にも生活文化環境森林常任委員会の委員長報告の中にも環境づくりを進めるようにということもございましたので、今申し上げたように、今回の国からの協力要請に沿った判断を市町が出していただけるような環境づくりを進めていくということでありますので、一言私から発言をさせていただきました。
質疑応答
○発表等項目に関する質疑
○三重県政策アドバイザーの設置について
(質)これまでの行財政改革専門委員会とか、いろんなメンバーが名前を連ねて重なっている部分がありますけれども、それとの違いと言うか、これからの運用として、これの違いをどういうふうに動かしていくかという点をお願いします。
(答)経営戦略会議の方も入っていますし、他のも入っているのですけど、会議形式で、会議でコンセンサスを得たりしていくというのと、随時いろいろアドバイスを受けてやっていくというものの手法の違いということと、あと中身は特に、経営戦略会議のほうは長期的な話、人口構造が変化してどうなっていくだろうかということが多い一方で、政策アドバイザーの方々はむしろ個別の課題、例えばエネルギーの関係の方だったら『メガソーラーの誘致のことについてどうしましょうか』とか、そういう個別のこととかもどんどんアドバイスを受けていくような、そんな形にしていくと。あと例えば教育の関係で予算の執行のことで『こういう事業、こういう予算があるんだけども、例えばここをこういうふうにしたいんだけどもどうでしょうか』とか、そういう個別のことも含めてやっていくという、そのテーマ、相談する中身の違いということもあります。
(質)その一歩前の経営戦略会議に関しては答申など出さなかったので、いわゆる成果が目に見える形ではわかりづらいかなと思うのですけれども、その成果に関して、例えば知事はどのように考えていらっしゃるかお願いします。
(答)議事録を見ていただいたらわかると思うのですけども、5回やって、その内容について県民力ビジョンの時代背景であるとか、最初の基本理念の部分のところに相当程度入れさせていただいておりますので、一言一句対照表のようにして私どもが説明していませんので、そういう意味ではわかりにくいかもしれませんが、ビジョンの策定において大いに貢献していただいたと思っています。そういう意味で、24年度からの進め方については現在、委員の方々とあらためて、ビジョンというのは一区切りしましたので、どういう進め方にしましょうかということについては、今ご相談させていただいているところです。
(質)相談というのは、その都度やっているんですか。何か会議があって、そこでいろんな、その都度?
(答)毎日電話したりメールしたり、会いに行くに限らず、その都度、何でも何回でも。
(質)それを無報酬で?
(答)無報酬で。
(質)それはつまり、これまでの会議みたいに事前にテーマがあって、それに沿って話すというわけではなくて、その場その場で起きてきた問題、あるいは疑問に関してやっていくと?
(答)あるいは今度また25年度、24年度予算通ったばかりですけど、25年度の予算を考えていくなかで、『これまでこういう課題があったので、どういうふうなのをやっていったらいいですかね』とか、あとは『世の中のトレンドとかどうなってますかね』とかいろいろ、何でも。
(質)これは例えば各部局がダイレクトで、知事とか幹部からでなくても?
(答)職員がランクに関係なく、部長であろうが主幹の人であろうが主査の人であろうが、メール打って『教えて』と、はい。本当にやはり行政だけだとなかなか見えない視点とか、そういうのがあるので、そういう外部の方の知見を、相談しやすい体制をということでそれぞれにお願いをして、『タダですけどいいですか』と言ったところ、快くお引き受けいただいたということです。三重県におられる方とか三重県にゆかりのある方というのは、例えば三重大の先生達とか、そういうのは日頃から別にすぐ会えるので、こういう政策アドバイザーという形にあえてせずに、むしろ県外の方を中心にやったということですね。
(質)スポーツの振興ということをよく言われてますけども、これ分野の中にスポーツの方が入っていないというのは、これ何か理由は?
(答)なるほど、これから増やしていくんですけども、そうですね、今いませんね。でも、原田隆史さんというのは、大阪で世界陸上をやったときがありましたね、その世界陸上大会全体のアドバイザーとかもやられていて、そういうカリスマ体育教師と言われる方ですので、非常に、そこにも書かれていると思うのですけど、そういう知見はあると思いますけどね。そういう意味では、スポーツという方では任命はしていませんので、今後そういうのは拡充も考えていきたいと思います。
○東日本大震災によるがれきの広域処理について
(質)先ほどの広域がれき処理の関係で、県が環境づくりをされていくというふうにおっしゃられましたけど、これは実質受け入れの表明という理解でよろしいのですか。
(答)いや、全体に、受け入れの可否については3者でやっていくというふうに言いましたので、それはやはり、何と言うのかな、いろんな条件が本当に受け入れということになったら、いろんな条件がクリアされないといけないので、受け入れの表明ということではないですけども、今回の協力要請というのはやはり重く受け止めて、そういう協力要請に沿った判断を市町の方々がしていただけるような環境づくりという、そういう安全のこととか、それはやはり一定県の責任じゃないかなというふうに感じておりますので、それの作業をしっかり進めていくということを明らかにさせていただいたと、そういうことです。
(質)「めざして」という表現でよろしいですか。
(答)それは難しいとこですな。受け入れるかどうか、最終的にやはり住民の合意とか処理施設の問題もあるので、やはり市や町の方々が『受け入れるよ』と言わなきゃやはり受け入れにならないと思いますから、そういう判断を下していただけるような、そういう環境づくりを進めるということです。めざしてというのもちょっと微妙なところですね、日本語として難しいところですけど。僕が言ったままで。協力要請に沿った判断を市町ができるように環境づくりを進めるということですな。
(質)受け入れに向けてということでいいのですね。
(答)協力要請に沿った判断をということですね。
(質)歯切れが悪い。
(答)歯切れ悪くないですよ。これはやはり言葉じりとかね、非常に前から言ってますけどセンシティブな問題だし、あと受け入れる、受け入れないということには相手もあることだし、その市や町の皆さんの住民との関係や議会とかの関係とかたくさんあるので、やはりその時点、時点での適切な、みんなで進めてきている表現を使いたいということで今申し上げております。
(質)今までも環境作り、整備というのは県としてもやってきたと思うのですが、今のご発言で具体的にどのように動きが変わっていくのでしょうか。
(答)今までは要は三者で情報交換、情報収集ということで水面下というか進めてきたところでありますけども、まず一つは協力要請を重く受け止めて、県としては今まで中立という表現で言ってきたけれども、協力要請に沿った判断をしてもらえるような形で責任を果たしていくんだよという姿勢を表明したということと、それからもう一つは実際にやる項目、ガイドラインのこととかモニタリング方法とかそういうものについて、さらに今も少し勉強はしているところでありますけど、本当に作っていく作業をいろんな関係者と相談してやっていくということですね。
(質)そこもうちょっと具体的に。例えばガイドライン、モニタリング方法。現状としてはどのような課題があって、県としてはどういうものを作っていくのかというのをもうちょっとお話いただけると。
(答)そこは話せる話と話せない話があるのですけども、例えば国で定めようとしている安全性の基準とかを含めた告示ですね。告示については中身を大体聞いているところでは、安全性の基準について何らか目安という言葉を使うのかどうかわかりませんが何らか定めたいと、あるいはモニタリングの方法についても搬出前の時にどうするんだ、受け入れた場の所ではどうするんだということについてモニタリングの方法を定めるというふうに昨日要請を受けて照会をしたところ確認できましたので、それを具体的にはまだ示されていませんが、それが具体的に示されたときに国のやつとそのまま同レベルでいくのか、それとも例えば山形とか東京都とかがやっているような更に深掘りした基準にしていくのか、そういうことを県として考えると、それを定めていくというための作業を進めていくということですね。
(質)国の基準作りを受けて県として独自のガイドラインであるとかモニタリング方法というのを合わせて検討していくというようなニュアンスでいいのですね。
(答)そういうことですね。なので国が定めたものをそのまんま何の付加価値もつけずに、あるいはなんの精査もせずにそのまんま適用するということは少し難しいのではないかなと。それでは安全性の確保ということで住民の皆さんの安心をしていただけるところまでいかないのじゃないかなと今の現時点の情報収集段階では思っているので、それはやはり三重県の事情に合わせた三重県の関係者の皆さんと協議をしたうえでのそういうガイドラインとか基準というのを作っていかなくてはならないなと今思っていますので、それの策定に向けてやっていくということです。
(質)となるとやはり受け入れに向けたガイドラインなり基準作りということになりますよね。
(答)それができて、「こういうものを一定作ることを考えています」ということを例えば市町に示して、それでも「やっぱりあかんわ」という市町もいるかもしれないし、「こういうのが国と県でそろったんなら受け入れよう」という人もいるかもしれないので、そういう意味では、受け入れないという人もいるわけだから、受け入れに向けたというわけではないですね。その判断を下してもらうためにそういうのを作ると、そこは僕が申し上げている文言とあとは考えたニュアンスでそれぞれ書いていただいたらいいと思います。
(質)これまで中立ということで、右でも左でもないということよりは針は振れているということですか。
(答)そういうことですね、そこはそう考えていただいていいと思います。全くど真ん中にいたということからはやはり協力要請に沿った判断をしてもらえるように環境整備しなといかんねということで、振っているのは間違いないのでそれはそう考えていただいて結構です。
(質)ガイドラインというのはいつ頃までに示す?
(答)国とのスケジュール感を聞いてみないとわからないので、それは少し国との調整状況によりますし、国の告示のタイミングとかもあるので。
(質)一体となって検討する方式というのは今まで水面下でやってたやつを市町との会議みたいになんかそういうがれき処理の検討会議みたいなのを設けるという形なのですか。
(答)それについてはいわゆる合意形成みたいなところまでにそういうものを作るものなのか、あるいは一定の合意形成ができた後にそういうものを設置するのか、そういう方式も含めて今3者でいろいろ議論しているところです。
(質)「一体となって検討はする」だけど、今言われたように受け入れる人もいれば受け入れない人もいると、一体となって検討するけれども物理的に施設があって、例えば民間のこういう施設があるからうちは受け入れます、うちは受け入れられませんという市町が出てきますよね、この場合一体となって検討はしていますが、受け入れる、受け入れないは個々の市町が表明、判断する?
(答)それは最終的にはそうでしょうね。それを仮に受け入れるということが出てきた時には、そこに丸投げであんた達のところで全部やってくれというのではなくて、県も国も市長会も町村会も関与して皆でやっていくということだと思うし、受け入れるにあたっては例えばよく言われる通過、運搬の時に通過する自治体とかもあったりするわけですよね、そういう意味では個々の市とか町とかだけで判断するというのはやはり難しいと、最終的な受け入れはそれぞれが判断するにしてもやはり全体的な環境作りとしてはみんなのコンセンサスを得るべきではないかということで3者で今議論させてもらっています。
(質)3者そろって表明なりなんなりをやろうと考えている?
(答)結局なにもご破算かもしれないですけど、何らか非常に危機感をみんな持っていただいているので、昨日も私所長が来られたときに申し上げたと思うのですけど、思いはみんな持っているけれどもそれぞれに事情がある、それをどういうふうに解決していくんだ、克服していくんだ、それをみんなで知恵出し合おうよ、ということでやっているということです。
(質)ガイドラインを作るにあたって、どういう形になるかわかりませんけれども、市町の意向を反映させたりすることもあるのですか。
(答)それはもちろん議論をしていく中で「県で作りましたのでどうぞ」というのは絶対にあり得ないですね。
(質)知事が本当に中立だという思いで中立だと言っていたかどうかは置いておいて、なぜ今回このタイミングで中立から針が振れた一番大きな要因はなんですか。
(答)やはり国が一歩も二歩も前に踏み出すということで具体的にアクションを起こしてきているということ、これを重く受け止めたということですね。アクションの中に、要請文の中には具体的には入っていなかったけれども、告示の中で安全性の基準とかモニタリング方法を定めるということも一定程度理解ができたと、それは三重県がずっと要望し続けてきたことですので、それに答えるようなアクションにつながっているということ。最後もう一点はやはりあらためて先般3月17日に熊野市とか紀宝町に行ったときにまだそこで残されているがれきを見て、これはもちろん我が県内の話ですからスピード感を持って一生懸命やるんですけれども、あわせて一年経ってもこういう状態が残っているということで、東北の方々はつらい思いをされているんだろうなということも自分の中で、これは僕の完全な主観的な部分でありますけれども、そういう部分で心が動いているということもありますね。
(質)立場を表明することがプラスになるかマイナスになるかわからないということをおっしゃっていたと思うのですけど、どういうことを念頭に置いてどんな懸念があったのかということと、それが今の時点でどう解消されているのですか。
(答)中立であったということですね。例えばそれを受け入れありきで物事を進めてしまうとそれに対しての反発が出てしまったりということとか、あるいは逆に、本当に受け入れたいなと思って進めていたとしてもそういう反発で頓挫をしてしまったりとか、あるいは絶対受け入れられない事情があるにもかかわらず知事が受け入れと言っているのだからちゃんと受け入れろよという圧力が無用にかかったりとかですね。そういうような本来施設とかを持っていて最終的に処分をしていただく市とか町のいろんな手続きとかそういうものに、プラスというのはあんまりないと思いますけど、マイナスの影響を及ぼさないようにということでありましたけど。それをなぜこのタイミングでというのは、先ほど申し上げたような国の要請が大きいということと、さっきも言ったように国が踏み出そうとしているアクションが、三重県のこれまで言ってきた要望に通じるところがあるということと、あと先ほどの自分の感情的な問題と。あとは総理がああやっておっしゃって一朝一夕には決められないですけどね。なかなか他の全国的にもまだワーっと進んでいないというのもありますしね。議会から委員長報告でありましたけれども環境作りを進めよというご指摘をいただいたことももちろん要因の一つであります。
(質)前回の定例会見の話に戻るんですけど、知事は受け入れには住民の同意が必要不可欠というふうにおっしゃっていたと思いますけど、それの担保に関しては100%賛成ということはあり得ないかなと思うのですが、どのように住民の同意を担保していくのか、何かお考えはありますか。
(答)先ほど来申し上げていますとおり受け入れの可否については市町の判断で、最終的には、それぞれでご判断いただくことで、判断の要素に、条件にもちろん住民の合意というのが入ってくると思うのですけど、それをどういうふうにサポートしていくかということはそれぞれ今市長会、町村会と議論をしている中で県がどういう役割を果たせるのか、実際の住民の方々の合意を得るために必要なサポートというのはどういうものなのかとかそういうのは市町会とか町村会ともっと詰めなくてはいけないと思っていますけどね。むしろそういう住民の皆さんとの関係も合意を得るために安全というのがまず第一だと思います。安全性が確保されているかどうかというのが一番大きなところだと思うので、安全性という部分において例えば基準を定めたりガイドラインを策定したりという、そういうことで、そういう手続きはしていかなくてはならないなということで今回表明させてもらったんですけどね。
(質)そうすると住民の合意に関しては、市町の判断によるというふうなお考えなんでしょうか。
(答)先ほど申し上げた受け入れの可否の判断の中に、市町がされる判断の中に、住民の合意というのは入ってくるのではないかと思いますけどね。
(質)先ほどおっしゃられたガイドラインの作成という部分、環境作り、だいたい知事の中でどれくらいまでに作ろうとかそういうのはありますか。
(答)県ですぐパッと作って、国から出てきたやつが全然違うやつということでは逆に混乱を招きますから、国のスケジュール感をもっと確認して、国の中身を踏まえた時期にしたいと思いますけどね。
(質)4月6日までに環境省あてに文書で回答をしなくてはいけないという協力要請があって、今おっしゃたような内容を元に返答するような感じになるのでしょうか。
(答)その返答の仕方についても市町会、町村会とよく議論しますけど、今日が22日ですからまだ2週間くらいありますから、それまでの協議の状況とかそういうものによって回答内容が変わってくるかもしれませんけど、いずれにしても三者で相談してということになります。
(質)市町会と町村会一体になってする方式は全国的に例がない?
(答)珍しいのではないかということですね。
(質)それは何でなんですかね。
(答)何でなんでしょうね。いくつかいろいろ検討状況を他県とかも聞いてみたりしましたけれど、そういう方式でやっているところはあんまりないと聞いているので、うちはたまたま市町会、町村会の会長が両方それぞれの会の中でリーダーシップを発揮していただける方々だったということもうちは大きいのかもしれませんけどね。何でなんでしょうね。それぞれ利害関係があるのかな、各自治体で。
(質)他県は独自の処分場を県が持っているというわけではないのですね。
(答)そういう点もあるのじゃないですか。例えば東京都は自分達で処理場も処分場も持っていますのでそういうのはあると思いますね。おっしゃるとおり。なので市町会とか町村会と調整する必要がそもそもないというところもあるでしょうと思いますね。おっしゃるとおり。
(質)そういう意味では例えば隣の愛知県の大村知事がやられている手法と今回鈴木知事がとられている手法はまったく対局にありますよね。つまり大村知事は全く地元にも説明しないで記事が出る。でもここの場合は三者できちっとある程度下準備を整えて今本当は受け入れ表明なんでしょうけどすごく慎重な言い回しをされているという、これ対局にありますよね。そこらへん例えばお隣の手法と自県の手法を比べてご感想を聞かせていただきたいのですが。
(答)従来から申し上げているとおり県は処分場も処理場も持っていないので、やはり一般廃棄物の処理の主体である市町の意見を尊重しなければならないというところが出発点でありますので、そこから出発して今の手法になっているということですね。あとは新たな処分場を設けてというようなことを大村知事はおっしゃっておられるようですが、少しスピード感が難しいのじゃないかなと思いますので、早く処理をするという観点からも既存の施設というのを活用できる方法を模索するというのが適切なのかなとは僕自身は考えて今の手法をとっているということですね。どういう手法をとるにせよ実際に広域処理ということでがれきが動かないと意味がないので、僕自身は判断していただけるような環境作りということですけども、それに判断していただいたあとちゃんとがれきが動く手法に近い手法を取るべきだなと思っていますけどね。いずれにせよ市町の意向を尊重するというのが原点、そこから出発したということですので。あとスピード感かな。
(質)国の要請とか報道で、三重で受け入れるかもしれないというのがあって、県民にとって現実的になってきているのかなと思うのですけど、住民からのリアクションというか県に入っている範囲で多寡とか賛否とかどうなってきているのでしょうか。
(答)ずっと動いていますけどね、日によって賛成が多い日があれば反対が多い日もあってそれぞれですけど。「反対」という声ももちろん強くありますし、「受け入れてあげろよ」という声も両方あります。日々この3日間くらいで30件くらいですか、県民の声相談室にメールが届いていると思いますけどね。ちょっと詳細は忘れましたけど。
(質)まだ割れているわけですか。
(答)割れています。
(質)それは本当に県内の方なんでしょうか。
(答)わからないね。メールなんでちょっとわかんないね。
(質)同じメールアドレスだったりして。
(答)それはわからないね。今回の三重県のは別として、過去の歴史においていろんな反対活動とかで他県の方がきてというのはよくあったりするとは聞きますけどね。うちは属性というか住所地まではわからないです。
(質)市町の中には、何個か聞いたのですが、同じメールアドレスや県外からたくさんきている。
(答)全然違う事案で、なにか反対的なこととか、県がこうしろ的なことで、僕が就任してからも県外からたくさんメールがきた事案はありましたけどね、亀山の猫の関係のやつとかありましたけど。必ずしも県内の方とは限らないというのはあるでしょうね。
(質)特に属性は分析されていないのですね。
(答)今はまだしていないです。
(質)サーバーからとか。
(答)そういうことできるの?
(答:政策部)やはり発信先はわからないです。
(質)ざっくりと言って、そういう割れている状況というのは住民の受け入れのコンセンサスがとれていない、ある程度受け入れる方向に集約されている流れができて初めて受け入れるということじゃないですか。
(答)最終的な受け入れの可否を市とか町が判断するときにはもちろんそうでしょうね。何らかの手法で合意をとるということですが、今私どもに来ている、県民の声のところに来ているメールが全て住民の全体を表す声なのか、あるいはマジョリティに近いところを表す声なのかというのはちょっとわからないですね。それだけを尺度にはできませんけども実際に声を受けているのは事実ですから、今きているメールをもって・・・・。
(質)メールだけじゃなくていろんな方法で?
(答)いろんな方法でということですね。
(質)基本的な受け入れまでのスキームはまず知事、県と市町会、町村会が何らかの形で合意して知事が表明するわけですよね。受け入れ自治体はそこから住民の説明会なりある程度の理解を得る作業に入っていくわけですよね。仮にそこでダメだというふうに自治体が判断したら県としては表明はしたが受け入れる先がないという、こういうことも考えられると思うのですがスケジュールとしてはだいたいそのようなスケジュールですよね。
(答)具体的な手続論、特に住民の皆さんに合意を得るプロセスというのは市とか町によくご検討をいただかないといけないし、それを尊重しなくてはいけないと思っているので、その手順でいいかどうかということはイエス、ノーは申し上げられないですけども、みんなでいろいろ努力した結果、結果としてないということに、可能性はゼロじゃないでしょうね、今まだ本当に各自治体で受け入れかどうかというそういうのにいくもうちょっと前の市町会、町村会と一緒に議論していく環境作りのところなのでそこまでということではまだ、そこまでいっていない。そういう手法も含めて三者で議論だと思いますね。
(質)三者で議論を最初にしているというのは、県内に震災がれきが入るということに対して県内の首長がそれを是とするか非とするかを決める、方針を決める、そういうイメージでいいのですか。個々にどこに行くかはその後の話になるのだと思うので、その前段階で3者が合意をするというのは、要するに県内に入ることに関して、全部の自治体が要するに是とするか非とするかそこを決めるという、そういうイメージなのですか。
(答)県内に入るのを是とするか非とするかということというよりは、今入ったらどういうことが起こるのか、あるいは入るとするならどういう手続きが必要なのか、そういうのを立場を決めずフラットにいろんな条件や環境を揃えて、そこから個々というよりも全体の是非ということだと思うので、まだ是非というところまではいってないと思いますけどね。だから入ることを是とするか非とするかということのもう一歩前に、入ったらどうなるのかとか、入るとするとどういうことをしなければいけないかとか、そういうもっと前段階の環境とか条件とかを精査しましょう、調べましょうということですね。今やっている最中。
(質)それをした後に要するに合意、結果がどっちでもいいけど、合意があると思います。その合意は要するに入れるのか入れないのとかそういう合意になる?県内に入れるのか入れないのかのそういう合意になるわけですか。
(答)その合意の方法も含めて今3者でやってますけど、その合意をするのか、合意せずにそのまま各市とか町とかで判断してくれよというふうにするのか、その方式も含めて3者で、それは何か県が案を作ってバーンと出すとかではなくて、3者でそれも含めて議論しようという状況と考えていただきたいですね。
(質)4月6日までにそれを文書で回答するというのは、それまでに市町が受け入れますよということをそれで回答するのか、それに向けて県が準備をしていくのか、4月6日の回答というのはどういう考えを持たれているのですか。
(答)それも含めて3者で、まだ6日までいろんな時間がありますから。
(質)4月6日の回答に検討の経過を報告する可能性もあるということですか。
(答)なるほど、それはそういう方法もゼロではないでしょう。環境大臣からは検討の結果については4月6日までに環境省あてに文章でもって連絡をお願いしますということですから、結果を書くケースもあれば、検討のプロセスを書くケースもあるだろうし、いろんな方法が考えられるのじゃないですかね。どういう回答をするかということもうちは県にもらったから県が勝手に決めるのじゃなくて市長会、町村会と3者で足並みそろえて考える方式を取るということです。
(質)ただ県としては4月6日までに受け入れるか受け入れないかということを回答できるようにこれから検討したり作業進めていくと?
(答)4月6日までに回答できるかどうかというよりは、4月6日の回答の如何を問わず最終的に今回の協力要請に沿った判断を市町がしてもらえるように環境作りを県が進めるということなので、4月6日までにそういう判断、市町が下してくれるようなために何かをやるというよりは、4月6日はひとつの通過点なのでそれにとらわれず最終的に協力要請に沿った判断をしてもらえるような環境作りということですね。
(質)国に照会してある程度この基準の中身について確認をして、それをそのまま適用する、県のガイドラインに、適用するのは難しいのではというふうに言われましたけども、ということは三重県はそれよりもある程度確認したものよりは厳しくするということでいいのでしょうか。
(答)そういう可能性はゼロではないということでしょうね。あとは廃棄物の種類とかもあるので、木屑、繊維、不燃物、混合物いろんな廃棄物の種類もあると思いますから、今回一律に受け入れてくれということしか言われてませんし、だからそのまんまじゃなくて何かしら県独自の事情を加味したものにしていくということになると思いますけどね。
(質)ガイドラインの、あらためてどういう項目を並べるか?
(答)どういうふうにモニタリングをするのですかと、向こうを出る時、そしてこっちへ受け入れる時、向こう出る時も分からないけど1次仮置き場とか2次仮置き場とかいろいろありますので、そういう部分でどう測るのかとか、運搬するときにはどういう時点でモニタリングをするのですかという項目は入るだろうし、僕が今から言うのはそれだけで全てでないし、それが絶対入るということではないけど僕がいろいろ環境省とかに聞いて考えているところということで、現時点でですよ、思うのは要はモニタリングをどういうタイミングでするのか、その時の安全だと言える基準はどういう基準なのかということですね。あとはそれをどうやって公表するのですかとかそういうことになってくるのではないですかね。あとは基準とかそういう手順を定めたりするのだと思いますね。
(質)独自の基準を作るのであれば外部の専門家に照会するとかそういうことをするのですか。
(答)委員会みたいなのを設けるかは別にして、それはもう専門家にはもちろん聞かざるを得ないと思いますね。
(質)知事は今県内の各市町と連携を取ってらっしゃると思うのですけれども、率直に言って県内の市町の中で安全性が確認できれば受け入れるという意向を示している市町というのはあるのでしょうか。
(答)今のそのままストレートにいくとそれはゼロだと思いますね。それはなぜかと言うと安全性ができれば受け入れるというところのプロセスの間に住民との合意とか議会とかいろいろあるので、安全性がOKだったら全部OKということではないと思います。だから今の問いで言ったらゼロですね。
(質)どういう問いだと?
(答)だからいろんなクリアーしなければならない条件の大きなものの一つとして安全性というのがあると思うので、それについては県は環境作りとして責任を果たしていきますと、それ以外にもいろんな条件が先ほど言った議会とか住民とかいろんなことがあるので、それはどういう方式でやっていけばいいかというのを更に3者で議論していかないといけないよね。そういうことなので今あるとかないとかということは申し上げられないと思いますけどね。
(質)そうするとやはり最大のネックは住民の合意をどのように取り付けるかということなのでしょうか。
(答)それが最大のネックかどうか分からないですけど、それはやらなければならないことだと思いますけどね。
(質)信頼のおけるしっかりとした安全性を国なり県なり市町が担保できれば住民の合意は取れるというふうにお考えですか。
(答)そんな簡単なものではないと思いますよ。それはやはり科学的論理的なことだけではなく感情的なものとかもいろいろあるだろうし、それはそういう環境作りをしたからといってそんな簡単なものでは僕はないと思います。それはどういうふうにしていくのかというのは三者でしっかり議論をしていかないといけないと思いますけどね。
(質)29市町の議会のことを考えるとそんなにすぐには判断できないと思いますけども。
(答)僕でもすぐにと申し上げたことは1回もないと思いますけど。
(質)議会の同意も一つの条件であろうと?
(答)それを無視するわけにはいかないですよね。各市町でどう考えていただくかということですけどね、それは大事なやはり住民の代表として来ていただいているわけですから、大事な要素だと思いますね。どういう形にするのかというのはそれぞれのご判断あると思いますけど。
(質)ガイドラインを県が作るという、策定に当たっての知事の中での優先順位というのはありますか。つまりどういうことを重要視していくかという優先順位みたいな。
(答)難しいけどいずれにしても安全性の基準とモニタリングをどういうタイミングでやって、あと方法、それが本当に安全な方法かどうかということ、そういうのは大切な要素だと思いますけどね。あとは公表する方法、モニタリングしました、良いも悪いもその人しか知りませんというのではやはりあかんので、そこをどうお知らせするかということも大切なことじゃないかな。たくさん大切なことありますけど主に必ず入れなあかんことはそういうことじゃないですかね。
(質)ガイドラインの件なのですけど、要は放射性物質の量とかそういったことも、もちろん基準としては決めることになるんですよね。何ベクレル未満とかそういう?
(答)それは基準は策定しないといけないのじゃないですか。それはどういう時点の、どういうふうに入れるか分からないですけど、廃棄物になっている状態で今だと環境省が示しているのは埋め立てる時に8000ベクレル以下、灰になったら8000ベクレル以下ですよね今、その灰になる前だと例えば240から480と、ストーカー炉だと240で流動炉だと480とかというのが目安ですよねというのは、パンフレットとか環境省示してますわな、そういうのを踏まえて、あるいは彼らがこれから作る告示を踏まえてどういうところの時にはなんとかベクレルパーキログラムというのは、基準はもちろん示さないといけないと思います。
(質)市町の燃やす施設もちろんそうなのですけれども、燃やした後の灰の処分というのが、私が聞いたところだと、三重県内では伊賀市に集中していると、結果的にそういう所の態勢が整わないと他の市町も受け入れるに受け入れられないと思うのですが、そういったところの調整というのが今多分必要だと思うのですけども、それに向けて県として、既に動いていらっしゃるとは思うのですが、どういう状況かというのをお伺いできますか。
(答)今その状況、実際の受け入れの可否以降のそういうことについては、それぞれの意向を尊重しないといけないので、そういうこと、実際に灰になった後の最終処分はどうするのだということも含めて、今3者で議論をしているので、今それについてこうこうと申し上げることはできないですね。例えばそれが今伊賀に集中してるということとの関係で、そうですねということになったら、それはなんのコンセンサスも伊賀の人は得てないわけですからそれは影響大きいでね。そういうのは3者含めてそういういろんな方法、県外に持って行っているケースもあるし、いろんな方法があると思うし、それはクリアしなければならない大きな課題だと思っています。三重県から国に要望している中身にも最終処分場の確保というのは常にずっと入れてあるし、それに対して明確な回答をくれということも言い続けてますので、大きな課題ではあると思います。
(質)それに関連すると例えば新しい設備を作るとかそういったことも選択肢としてはあり得る?
(答)今は考えてないです。
(質)ガイドラインを作って、一方でまた市町もいろんなご意見があると、その中に県の果たすべき役割って具体的にどういうことになってくるのですか。
(答)ガイドラインを作ったり、受入基準とか処理手順とか、それは一定の今やるべき責任だと思いますので、その後それぞれがご判断を、今はその判断に向けてうちが、協力要請に沿った判断に向けての環境作りをうちが進めるということが県の責任だと思うし、その後はまたどういう責任果たしていくべきなのか、どういう役割を果たしていくべきなのかというのは、国がどこまで出てくるとかあるいは市町がどういうことがやれるのかとかもあると思うので、そこは3者でよく議論したいと思います。こういう部分は県でしっかりやってほしいというお声もあるだろうし、そしたらそれはしっかり応えていきたいと思うし、それが県だけでできないなら国にやってくれと言わないといけないし、まずは今協力要請に沿った判断にということに向けてということですね。
○放課後児童クラブ運営補助金
(質)放課後児童クラブ運営補助金の関係で、議会で十分な予算措置を、財源不足という話が出て、現場でも、要するに、財政措置をするという議会側からの要請のようですけど、表明がないと新年度予算が組めないという声が上がっているのですが、知事この問題どういうふうに対応される方針かというのを教えてください。
(答)24年度の予算はこの前議決をいただきましたので、それはしっかりと執行をしていくということ、現場の皆さんにもよくお伝えして執行していくということと、それから議会でも答弁させていただきましたけれども、障がい者の方が、障がいを抱えた子どもが来た場合の指導員の皆さんの研修とかそういうサポートという部分は即座にしっかりやっていきたいということと、合わせて予算決算常任委員会の委員長報告の中にも24年度においてしっかり財源を確保するようにという報告がありましたので、それに向けての一定の手法はどういう方法があるのかとかいうのを検討していきたいと思います。
(質)今の段階で決まるかどうか別として、要するに今の話というのは新年度、24年度において何らかの財政措置をするという表明というふうに受け取ってよろしいですか。
(答)表明というか、議会からも多くのご意見をいただきましたし現場の皆さんからもそういう大変な声を聞いていますので、24年度内の財源の確保について検討しなければならないと、そういうふうに思っているという考えであると考えていただいていいですけどね。例えば補正予算を必ずやりますとかというのはやはり議会の皆さんとの関係もありますし、そもそもの財政調整基金が増えましたよねというのもあるにしても、ありますから、今の段階で必ずやりますと、必ず補正予算やりますということではなかなか言いにくいと思いますので、議会からのご指摘に沿った24年度内の財源確保について検討しなければならないと、そうすべきであると今考えているところです。
(質)そうすべきは検討するにかかります?要するに議会が言ったことに対してそうすべきなのか、検討するに対してのそうするべきなのかどちらですか。
(答)財源確保するべきということですね。
○選抜高校野球
(質)三重高校が昨日の春の選抜初戦突破の感想を。
(答)大変にうれしいですね。激戦を制してと言うか、最後ちょっとヒヤッとしましたけども、非常に主将の岡本君も大活躍でしたし、ピッチャー、彼もがんばってくれたので非常にうれしく思います。次は浦和学院という伝統校でありますけれども臆することなく正々堂々と全力プレーでがんばって欲しいと思います。あと三重高はもちろんそうですけど石巻工業の阿部主将の選手宣誓も非常に感動する宣誓だったなというふうに思って、改めて皆が心一つにしていかなければいけないなと思いました。
以上