知事定例会見録
平 成 24年 3 月 13日
於:プレゼンテーションルーム
発表項目
○第48回(平成24年)県民功労者表彰の受章者の決定について(発表)
○平成24年「県民の日」記念事業の開催について(発表)
○東日本大震災から1年を迎えて(発表)
○海岸漂着物対策に関する3県1市の連携について(発表)
質疑項目
○発表項目に関する質疑
○東日本大震災によるがれきの処理
○滋賀県の放射能拡散独自予測
発表項目等
○第48回(平成24年)県民功労者表彰の受章者の決定について(発表)
(知事)まず、県民功労者表彰についてであります。第48回となる平成24年県民功労者表彰の受章者の方々を決定しましたので発表させていただきたいと思います。お手元にありますが、あらためて読み上げます。地方自治功労 岩名 秀樹(いわな ひでき)様、文化功労 長谷川 八壽雄(はせがわ やすお)様、体育振興功労 鈴木 洋三郎(すずき ようざぶろう)様、社会福祉功労 落合 洋(おちあい ひろし)様、社会福祉功労 川村 陽一(かわむら よういち)様、保健衛生功労 庄山 源一(しょうやま げんいち)様、地域経済功労 土井 八郎兵衛(どい はちろべえ)様、以上の7名です。いずれの方も、本県の各界において県民の模範となり、かつ県勢の伸展に寄与いただくなど、真に県民功労者としてふさわしい皆様でございます。皆様のご功績につきましてはお手元の資料のとおりであります。表彰式は4月14日に実施の「県民の日」記念事業のなかで実施します。なお、この表彰は最高位の知事表彰として昭和40年に制度が定められ、昨年までに508名及び6団体の方々が受章しております。
○平成24年「県民の日」記念事業の開催について(発表)
(知事)続いて「県民の日」記念事業についてでありますけれども、本年は4月14日の土曜日に開催することとしましたので発表させていただきます。平成24年は企業庁が主担当部となりまして、「~未来につなげよう!くらしと産業を支える三重の水づくり~」というテーマで、県総合文化センター中ホール及び野外広場を中心に開催します。中ホールでは、午後1時から「美し国おこし・三重」リニューアルスタート、先ほど発表しました県民功労者表彰と講演会を行います。まず、「美し国おこし・三重」をリニューアルしスタートすることについて、県民の皆さんにお知らせするとともに、平成26年に行います県民力拡大プロジェクトの基本的な考え方を紹介することにより、多くの県民の皆さんに参加・参画を呼びかけ、元気な三重づくりを進めていきたいと考えております。続いて、県民功労者表彰式を執り行わせていただいた後、県立相可高等学校村林新吾教諭を講師にお迎えし、水と関わりが深い「料理」を題材としたテーマで、「出汁を取るこころは、和食のこころ」と題した講演会を行います。野外広場では、午前10時から県が水を供給している市町の特産品や企業による製品の紹介・販売、水に関する実験コーナーなど、水の大切さに触れていただく催しを行い、あわせて東北地方と紀伊半島大水害により大きな被害を受けられた地域の物産販売と観光情報の紹介などを行います。総合文化センター以外では、四日市港で「海上見学会」、浄水場や発電所などを見学する「親子バスツアー」、例年行っている県内の公共施設の無料開放を行います。より多くの皆さんにくらしの安全・安心を支える「水の大切さ」について改めて考えていただく機会になるとともに、魅力溢れる郷土「三重県」への関心を一層深めていただく機会にしたいと考えております。「県民の日」記念事業については以上です。
○東日本大震災から1年を迎えて(発表)
(知事)続きまして、東日本大震災から1年を迎えてという資料の部分について発表させていただきます。東日本大震災から1年が経過し、改めて犠牲となられた方々のご冥福をお祈りしますとともに、被災された方々、避難を余儀なくされておられる方々、心からお見舞いを申し上げたいと思います。震災1年を迎えてということについては3月11日の当日などにでも、私のほうからも復興道半ばと、また被災された方々の心もまだ癒えない状況と、そういうことについて申し上げさせていただきました。今後の支援に向けた取り組みとしまして2点発表させていただきます。1点目は、3月18日(日)に、被災地から本県に避難をされている方々への支援として、「県内避難者のための支援の集い」を開催します。本県でも3月8日時点で417名の方が避難をされておられます。かねてより私も直接お話をお伺いしたいというふうに思っておりましたので、今回こういう機会が得られたことを嬉しく思いますし、来ていただいた皆さんには、どういうふうな不安を抱えておられるのか、安心して本県で暮らしていただけるように少しでもご苦労を和らげることができ、お力添えができればなというふうに感じております。2点目は、3月21日に「東日本大震災支援活動報告会」を開催します。報告会では、実際に被災地での活動に従事された市町、各救出・救助機関、医療関係機関、民間団体などの方々から、被災地での活動がどのような状況で行われたものであったのか、活動の詳細や、活動を通じて思い至った事柄など、実体験に即した貴重なお話を沢山聞かせていただけるものと考えております。この報告を今後の防災対策にしっかりと繋げていきたいと考えております。なお、これまで支援本部、県のですね、支援本部を中心として取り組んでまいりました様々な活動について、これまでの取り組みや、被災地へ派遣された職員による活動など、そこから得られた課題や気付きを、今後の支援活動や県の防災・減災対策に役立てるため、記録誌として取りまとめることとしました。この活動記録誌につきましては、原案と言うか、まだ冊子にしてない状態のものですが、明日3月14日に開催いたします「三重県東日本大震災支援本部」の本部員会議で情報共有を行いたいと考えております。こういう形で進めていきたいと思っております。
○海岸漂着物対策に関する3県1市の連携について(発表)
(知事)続きまして海岸漂着物の関係、3県1市の連携についてですけど、さる1月16日の三県一市知事市長会議の場で私のほうから提案させていただきました伊勢湾流域圏での海岸漂着物対策に関する連携強化と各県市の担当部局による検討会の設置についてですが、伊勢湾総合対策協議会に新たに環境部局を主体とした海岸漂着物対策検討会を設置することで各県市の基本的な合意が得られましたのでご報告させていただきます。検討テーマについては、年度内に開催を予定している設置準備会で三重県から普及啓発や発生抑制の取り組みなどを提案し、具体的に決めていきたいと思っています。新年度には正式に検討会を設置し、3県1市が連携のうえ海岸漂着物の対策に取り組んでいきたいと考えております。なお、3月6日から環境省中部地方環境事務所により、伊勢志摩国立公園における海岸漂着ごみの清掃事業が行われております。これは、三重県が策定を進めている地域計画に呼応する形で関係者の相互協力による一環として実施されているものですので、ご参考までにご報告をさせていただきたいというふうに思っております。
質疑応答
○第48回(平成24年)県民功労者表彰の受章者の決定について
(質)県民功労者表彰の件で、受章者の7名というのは例年これくらいなのでしょうか。
(答)そうですね、例年とそんな変わらないはずですけどね。
(質)ちなみに昨年は?
(答・総務部)7名でございます。(9名と発言していますが、正しくは7名です。)
(質)簡単に、どんな基準で選ばれたのかとかありますか。
(答)各分野での功労をいろんな団体とか県庁の各部局とかから推薦をいただいて、選考委員会というがありますので、民間の方々に入っていただいている、百五の相談役とか三重大の先生とか、あと山本議長とか、あと両副知事とか入っている選考委員会というのがあります。そこでそれぞれ推薦された方々をご審査いただいて、今回は7名というふうに決めていただいたということです。
○平成24年「県民の日」記念事業の開催について
(質)県民の日記念事業について、第1部「美し国おこし・三重」リニューアルスタートとありますけれども、これはどういうことでしょうか。
(答)今回議案でも提出させていただいています「美し国おこし・三重」の基本計画の改定、これ議決をいただきましたら、それを踏まえて、3年経ったけれどもこういう課題があってこういうふうに変えていくんですというのを宣言させていただくと。これ、「美し国おこし・三重」がスタートしたときも県民の日の事業の中でご紹介をさせていただいたという経緯もあったので、オープニング宣言というのを平成21年に確かやったと思いますので、ちょっと内容を変えるというのもあってご報告させていただくということですね。
(質)新機軸はないのですか。例えば美術館を半額にするとか。
(答)これは昭和51年のときからやっていますので、毎年ですね、いろいろ趣向を凝らして変えているのですけども、いろんな財政状況とかもあるので、今回1回これまでどおりの形でやってみて、今後のことは少し判断したいと思うのですけど。
(答・企業庁)毎年、県民の日に合わせて県の施設とか市町のご協力をいただいて、博物館、美術館等の無料開放をさせていただいておりまして、今回県立美術館につきましては常設展のみでございますけども、無料で入っていただけるようにしています。
(質)市町の施設もですか。
(答・企業庁)はい、協力いただけるところはということでお願いをさせていただいて、現在県も含めて49の施設が何がしかの格好で無料開放していただけるということになっております。
(質)ということは今まで広報不足?
(答・企業庁)県政だより等には載せております。
(質)県政だよりは読まれてないです。
(質)だから、今年は企業庁さんが担当だから、逆に言ったら企業庁の商品である水を使った料理であるとかどうのこうのとか、そこがテーマになっているということですね。
(答)そうです。あとはいろいろちょっとこの水というテーマを決めるにあたっても議論していたんですけど、東日本大震災のあとでもあったので、水というとやはり今回紀伊半島大水害でもそうでしたけど、非常に災害においても困ったというのもあったので、じゃあちょうどいいテーマじゃないかということで水とさせていただきました。
(答・総務部)県民功労者表彰について、先ほど昨年の受章者を9名とお答えしましたけれども、7名でございます。一昨年が9名で、去年は7名でございます。
○東日本大震災から1年を迎えて
(質)東日本大震災から1年を迎えての件で、避難者の方と懇談されるということですけども、何人ぐらいの方がみえるのですか。
(答)今調整中ですけど、20名前後の方は来ていただけるのじゃないかというふうに思っていますけどね。あとご本人とそのお子さんもほぼ同数ぐらい来られるので、お子さんを足すともうちょっと多いと思いますけど。
(質)避難者の方とお会いするのは初めてですか。
(答)個別にはと言うか、個人的にお話を聞いたこととかはあるのですけども、こういう形でお集まりをいただくと、僕自身が直接お話するのは初めてですが、うちのNPO室とかはボランティア支援センターと一緒にそういう行事に参加したり、うちの東日本支援プロジェクトもそういうのに参加をしていますので、県全体としてはこれまでもコミュニケーションしてますが、僕自身がこういう行事としてお会いさせていただくのは初めてです。
(質)当日も直接お話されると思うのですけど、知事として避難者の方々にどんなメッセージを伝えたいですか。
(答)やはり、今どういうことに対して不安を持っておられるのかというのを率直にお聞きしたいと思います。3月11日当日も僕が東日本支援フォーラムのパネルディスカッションに参加していたのですが、そこにそういう子どもと一緒に県内に避難をされる方を支援している「hahako」という団体の木田さんという方がお話されていましたけど、その方が住宅の話とかをされたりしましたので、そういう住宅のこととか、我々ができることは何かないかとかですね、そういう率直にどういうことを不安に思っておられるのかというのをよく聞いて、それで対応できることをしっかりやっていきたいなと思います。これまでもNPO室とか東日本支援プロジェクトのほうからはいろいろ照会もさせていただいているのですけど、あらためて1年を迎えてということで、はい。
(質)現状としては、知事ご自身の認識の中で、どのような課題が顕在化してきているというふうにお考えになっていますか。
(答)やはり仕事の部分と、あと何と言うのですかね、人によって違うのかも知れないですけど、三重県にずっと居続けるということにするのか、それとも故郷に戻っていこうと考えるのか、その辺の迷いとか不安とかいうのが、いらっしゃるのじゃないかなというふうに思っています。それは、なぜそう思うかと言うと、発災直後に避難されてきた方がバッと増えたというよりは、今どんどん増えたりしている状況なのですよね。定常状態と言うのかな、になってたりもするので、やはりその都度その都度で不安に思われることが違うのだろうなと思いますので、まずは三重県で生活していこうと、気に入っていただいて三重県で生活していこうと思っていただいている方は、やはりそういう仕事の面とか、そういうのが不安に思っておられるのじゃないかなと思いますね。
(質)この中で県内出身者の方は417人の内何人くらいいるのですか。
(答)三重県出身で戻ってきた人ですか。家族を頼ってというケースと兄弟を頼ってというケースとわかると思うので後ほど。
(質)全体11日の日のシンポジウムやられましたけどそこへこのイベントを固めなかったのは息の長い支援をしたいとかそういう目論見があっての話ですか。
(答)あのフォーラムに重ねなかったというか、それぞれの避難者の方々、フォーラムの方はむしろボランティア支援センター主催で『支援をしていこう』という人たちの区切りというか契機としたかったというのと、県内の避難者の皆さんから話を伺うというのを別の取り組みとして日程調整をそれぞれするとそうなったということなんですが。
(答:防災危機管理部)なぜ三重県にお越しになられたかというアンケートをとってあります。親族を頼ってきたという人が約53%ですね、仕事の関係もあって来られたという人が21%、知人がみえる人が6%。直接的な答えになるかどうかわかりませんけれども、原発回避があって原発でこちらへ来たというお答えをされた方が12%ということで、圧倒的に親族を頼っての三重県への避難が多いということがこれでうかがえます。出身者かどうかはわかりません。調べられる範囲でお伝えさせていただきます。
(質)最後の原発回避?
(答:防災危機管理部)ちょっとこれは避難先として三重県を選んだ理由に直接引っかかるかどうかわからないのですが、安心だということでということじゃないでしょうか。
(質)自主避難を含めて?
(答:防災危機管理部)含めてですね。
(質)避難区域?
(答:防災危機管理部)はい。関係なく。
(質)浜岡があるのはご存知なんですよね。
(答:防災危機管理部)知ってみえると思いますね。
(質)福島の方が多いのですか?
(答:防災危機管理部)半分以上が福島です。岩手県から73名の方、宮城から54名の方、福島から205名、茨城から59名、千葉から11名、栃木から7名、東京都から3名、埼玉から2名、そして神奈川から3名の以上の417名となっています。
(質)福島から来ている方は原発を理由にはされていないのですか。
(答)故郷を離れる理由と三重県を選んだ理由があるので、三重県を選んだ理由としては親族をということなんですね。離れた理由は原発かも知れないですけど。
(質)複数回答ではないのですか。
(答:防災危機管理部)複数回答ではないですけどそのように回答されていますのでそのまま表に載せてしまいましたので。
(質)足し込んだら100になる?
(答:防災危機管理部)この原発関係というのを入れて100になってしまっている、この設問に対しては。
(質)親族を選んだ人に原発でかぶっている人はいないですか。
(答:防災危機管理部)それはいると思います。原発が気になって親族を頼って来た。
(答)三重県を選んだ理由としては足して100なんでしょ、円グラフで。今の質問でいくと100。重複なし。
(質)逆に故郷を離れた理由としてはやはり原発が多いということになるのですか。
(答:防災危機管理部)避難の理由は、自宅の損壊が26%、避難指示が18%、自主避難38%、その他が18%ということで自主避難が主に原発があるかと思います。
(質)避難指示もそういうこと。
(答:防災危機管理部)もちろんそうです。
(質)今でも増えているというふうにおっしゃっていましたよね。
(答)増えたり減ったりなんですが、長期のトレンドで見れば発災直後よりは今のほうが多いということですね。
(質)安全な所を求めて三重に来ている人が多い?
(答)多いのかどうかわかりませんけれども、3月11日のフォーラムでも最後に手を挙げた人は11月末にこちらに来ましたと、そういう方もおられたりしましたね。直近で言うと例えば432人だったやつが417人になったりとかしていますけど、長期トレンドでいくと発災直後よりは今のほうが多い。
○海岸漂着物対策にかかる3県1市の連携
(質)海岸漂着物対策にかかる3県1市の連携について、新しく検討会を立ち上げるということですけれどもこれは座長か何かは三重県が務めるわけですか。
(答)それは今度の年度内に行う準備会で役職とか役割とかは決めていきたいと思います。事務局体制とかですね。
(質)今月中に準備会は一発で決めて4月の検討会設置ということになりますか、それとも複数回やることになりますか。
(答)会議として皆が一緒に顔を合わせるのは一発かも知れませんけれども、書類上とかメールとか電話とか個別にとかいうのは全然十分に何回もありうる話だと思うのですけど。
(質)準備会はもう設置済みなんですか。
(答:環境森林部)準備会は今年度中に開催するように日程調整中です。
(質)まだ設置していないのですね。
(答:環境森林部)はい。
(質)検討会のメンバーなんですけど、だいたい部局長級が頭になるくらいのイメージですか。三重県でいうと環境森林部長くらいが一番トップでの構成ということになるのでしょうか。
(答)それも含めてということですね。ほかの環境問題研究会の大気部会とかそういうのもあるのでそういうのとの並びも見ないといけないですね。準備会までに議論するということですね。
(質)国がアドバイザーになっていますけど、アドバイザーというのは具体的にはどういう役割を担うのですか。
(答)会議に毎回参加していただくということと、それからその中で例えば国のこういう事業とコラボしてはどうかとかこういう取り組みをしてはどうかという実際のアドバイスをもらったりという形ですね。この前の11日の日にやったシンポジウムにも中部の環境事務所も来ていただいていましたので。
(質)国も入った枠組みもありますよね、国交省とか、あれとの差別化というか差異化はどうやって図っていくことになるのですか。
(答:環境森林部)伊勢湾再生推進協議会というのがありまして、これは国交省とか入った会議あるのですけど、そちらへは管理者が入っていただいているので、この検討会の内容をそちらの方で、もし管理者の取り組みとかお願いするようなことであれば、そちらのほうに投げかけていくということで、そちらのほうで今のところ具体的な今後の取り組み内容を検討していこうとそういうふうに考えていますけど。
(答)国交省とか管理者とか入っている場とかというよりはむしろ3県1市と環境省にアドバイザーに入ってもらって、普及啓発、発生抑制について、まずは我々がしっかり案を作ろうと。伊勢湾再生推進協議会の方は海岸漂着物専門になっていないので全般的な流域とか港湾とかそういう話です。
(質)そちらはもう形だけというか今までもそんな動いていないし、こっちの検討会で具体的なものを動かしていこうという、こういうニュアンスでいいのですね。
(答)リスタートということでいいですよ。リスタートというと怒られるのかな、そっちよりもう少し機動的にスピード感もって具体案を練ると。
(質)発生抑制に向けた取り組みとか漂流・海底ごみへの対応とか具体的に何をやるのですか。
(答)例えば木曽三川とかで岐阜とかでも川の流域に生活ゴミが出ていますわな、それが例えば雨が降って川に行って流れていって答志島に行くというふうになりますので、そもそも流域において生活ゴミを出さないように、川に捨てないようにしていくためには、じゃあどういう取り組みをしていったらいいのでしょうかという、そういう感じのことです。
(質)最終構想として三重県としてはハード整備まで求めるのですか。
(答)どこまでいくかわからないですけど、ハードをどこまで捉えるかですけど、川の岸の整備のこととか例えば国が交付金みたいなのを作って、ソフト対策だけでなくて、ハード対策までいけるならそれはありがたいですけどね。
(質)三川から海流の流れ、答志島に海流が来るならば、そこに防潮堤を海に作って、ついでに答志島架橋もしてもらってとか。
(答)そこはちょっと議論はしていきますけども、いずれにしても相当深刻な状況ですのでソフト対策に限るとか、あるいは逆に必ずハードもやるというそういうのは設けずにオープンによく議論したいと思います。
(質)スケジューリングこれからだと思うのですが、なるべく早くというのが知事の意向でしょうが、なるべく早くというのは大体どのくらいを知事としては想定をしているのかというのをまず教えていただきたい。
(答)まずなんらか25年度予算に向けて国に要望する必要ありますね。グリーンニューディール基金というのがこの23度末で終わっていて海岸漂着物の国からの予算というのは基本的にないのですね。こういう清掃事業とか調査事業だけなので、これは今回は国家予算要望でも延長要望していましたがなくなっていますので、こういう広域に及ぶことですから国家的課題の一つとして取り上げてほしいということでなんらか25年度予算に向けて中間的な中身であっても提案をしていくなり要望をしていくなりのアクションにはつなげるための取りまとめをしていきたいと思います。
(質)そうすると中間の取りまとめは遅くとも9月、10月くらいまでにはしないと、秋の要望には間に合わないということですね。
(答)そういうことですね。僕の意向ですけど。
(質)残りの2県1市から具体的にこういうことをテーマにして協議の俎上に載せようよというのは来ていますか。
(答:環境森林部)まだ具体的には来ておりません。
(質)ということは今のところ三重県がこういうテーマを話し合ってほしいというところで進んでいるということですね。
(答:環境森林部)はい、そうです。
(質)あまりやる気無いですね。
(答)そんなことないと思いますけど。事務方はもしかしたらあんまりやる気がないかもしれないですけど、少なくても首長の方々は相当気合入っていると思いますよ。特に河村さんは前も話をしたときも『こんなのもっと早く言えよ』と逆に怒られたくらいなので。
(質)この前の11日の時も出てましたけれども、6月にいろいろ上流の環境系のボランティアが答志島でゴミ拾いをするみたいなイベントがありましたけど、実際例えば3県1市の首長が答志島を視察するとかそういう試みは考えていらっしゃいますか。
(答)インパクトありますね。今具体的にはまだ考えていないですけど、今回皆それぞれメッセージも送ってくれましたし、インパクトある取り組みは、例えば答志島のほうに来ていただくのもあれですし、今回、まさに岐阜で清流というのをうたって国体をやるわけですからそういうところで何かPRするのも一つだと思うし、そういう首長レベルでの積極的な行動アクションは考えて提案していきたいと思います。
(質)あくまで海岸漂着物ですね、11日の時には答志島近くの海底のゴミも結構多いんだみたいな話も出ていて、けどこれはあくまで漂着物に限った検討会ということでいいのですか。
(答:環境森林部)一応、漂流・海底ゴミも検討の中には入れる。
(答)それぞれうちが今策定中、この年度末決まりますけど海岸漂着物の地域計画も愛知県の地域計画も皆海岸の海底ゴミを対象に入っていますものね。
(答:環境森林部)触れてはいます。
(質)愛知県はどちらかというと計画見ていると三河湾内の対策をどうするかみたいなことに重点を置かれていて、あんまり伊勢湾に対する目の向き方というのはされていないと思うのですけど。
(答)それは大村さんですね。頑張ります。なんと言いますかもちろん今多分温度差があるところもあると思うのですが、むしろ今日まで放置されていましたから、一歩踏み出して、三重県から私自身も答志島に行って漁師の皆さんの苦悩、疲弊感、そういうのを聞いてやはり踏み出さないといけないなと、いくら温度差が仮にあったとしても、いくら今最初やる気がなかったとしてもそれは働きかけていくと、一歩でも半歩でも前に進めるということだと思いますけど。
(質)基本的には廃棄物の割合からいくと愛知県の物が多いのですか。
(答)どうですかね。ライターの調査とかペットボトルの調査だとまんべんなく来るの?岐阜とかのやつとかも。
(答:環境森林部)具体的にどこの県が多いかはそこまで詳細には。ライターの住所でどこら辺から流れて来るというのは見てますけど、それはまんべんなく来てますから、そこから何トン、何トンというそこまで細かい話は三重県としては把握していません。
(質)人口は一番多いわけだから、当然そこで川とか捨てたりとかした時に一番率としては普通高まるわね。
(答)おっしゃるとおりです。
(質)逆に愛知県に予算出してもらうとか。迷惑ゴミだと。
(答)まずは広域のやつなので皆でお金出し合うか、国もしっかり管理をしてくれというあれなんですかね。
○東日本大震災によるがれき処理
(質)国は都道府県に対して被災地のがれき受け入れについて文書で正式に要請する方針を示しましたが、このことへの評価と三重県としての立場を改めてお聞かせください。
(答)総理が3月11日にですね、ああいう形で表明をされました。内容としては三重県が国に対して再三再四お願いをしていた廃棄物そのものの安全基準を示すということや、その処理手順を示すということ、それから3月9日に細野大臣と山田全国知事会長が会った時も風評被害があった時には補償するということを細野大臣も言っていて、そういう意味では国が一歩も二歩も踏み出したということについては大きな前進だというふうに、三重県にとっても我々が主張してきたことがしっかり盛り込まれているということで、具体的な中身まだ見ていませんが大きな前進だというふうに考えています。また総理が記者会見の場で日本人としての国民性が試されているというふうにおっしゃったことについては大きく共感をしています。そういう意味でまだ要請文は来ていませんけれどもいづれにしても三重県の場合は市町の意向をしっかり尊重しなくてはならないということですから、その要請内容や今後の状況をみて市長会、町村会とよく相談をしたいと思います。
(質)今までは中立の立場ということだったと思うのですが、国が正式に文書で要請するという方針を示したことで知事の考え少し変わりはあるのでしょうか。
(答)立場というかこれまで中立というのは受け入れありきでも受け入れなしでもないということを申し上げてきたと、市町の意向を尊重しなければならないので市長会、町村会とよく相談するという立場であったと思うのですけど、その市町の意向をしっかり尊重しなくてはならないということについては変わりませんが、そういう国が大きく踏み出したということは大きな前進だというふうに思っているということですね。要請をどう捉えるかいずれにしても市長会、町村会とよく相談をして。評価できると思いますよ。
(質)昨日の議長会見で、議長もかなり踏み込んだ感じで市町へも、自分の選挙区もあるし訴えかけるという発言をされたのですけれども、かなり踏み込んだなと思ったのですがそれについてはどうですか。
(答)議長がやはり全国議長会の会長として、地方6団体の、国と地方の協議の場、そういうものにもご参加されてる中で、やはり強い思いを持っていただいているんだというふうに思います。一方で実際にそういう受け入れる、受け入れない、あるいは技術的検討、市町との調整、国との調整、そういうものについては執行部が担わなければならないものですから、そういう議長の強い思い、熱い思いはしっかり受け止めさせていただきながら、我々として現実的にどういう対応をとっていくんだということをしっかりやっていきたいと思います。いろんな技術的な検討とか、クリアしなければならない問題もたくさんありますから、そういうのは情報収集とか、市町の意向を尊重する中でもできることは、情報収集や研究は今もやってますけども、やっていきたいと思います。
(質)市町の意向とか具体的に何か話しというのは?
(答)だいぶしてますよ。毎回言ってますけど、非常に非常にセンシティブな問題ですので、オープンな場ではまったくできませんけれども、相当やらせていただいてます。
(質)感触は?
(答)それは申し上げられません。
(質)一方で松阪の市長が受け入れに前向きな姿勢を示されたと言いますと、抗議のメールなどが来たということがありまして、やはり市町レベルで受け入れるということには難しさもあると思うのですけれども、そのあたり知事が交渉に乗り出されたりとか、そういうことはお考えなのでしょうか。
(答)交渉というのがどういうものなのかは分かりませんけれども、いろんな状況変化、今それぞれ市町と意見交換させていただいてますので、それを交渉と言うのか分かりませんが、いろんな状況変化の中で対応していかなければならないなと思ってます。一方で本当に3月11日のフォーラムの時にも先ほど申し上げた、避難されている方を受け入れられている団体の方なんかは明確に反対だとその場でおっしゃいましたからね。本当にいろんな人の思いが交錯する話ですからそう簡単にどうこうだといえる話じゃないと僕は思っています。しかし、今申し上げたような国が、総理のそういうおっしゃったことは大きな前進だと思います。
(質)知事は市町の意向を尊重するというふうにおっしゃってましたけれども、仮の話になって恐縮なのですが、ある首長が受け入れに前向きな姿勢を示した場合には、知事はそれを最大限にバックアップされるというようなご意向なのでしょうか。
(答)仮定の話ですけれどね、なんとも申し上げられませんけれども、市町の意向を尊重するということはそういうことなんじゃないですかね。受け入れないことについても、受け入れることについてもということじゃないですかね。
(質)例えば野田総理が日本人の国民性が試されているというふうに、情緒論で率直に言うと、おっしゃいましたけれども、それ以前の問題で例えば国の原発対応でしたりとか、その安全性、そもそも安全性の問題を国民性にすり替えるのは論理のすり替えじゃないかというような視点があるのですけれども、それは多分もし仮にがれきを受けるにしても、市民団体からそういう意見が出ると思いますがそこに関して知事はどのように受け止めてらっしゃいますか。
(答)それはおっしゃるとおりですね。感情論として、あるいは思いとして国民性が試されていると言っていることについては大変評価できるけれども、安全性の基準というのが、安全性はやはり確保されないと受け入れはできないですから。その基準を我々ずっと示せてと言い続けてきたわけですよ、最初に要望出したのは10月ですわ、その時からずっと言い続けてきて、今も8000ベクレルで、240から480については目安と言って「マル」と一切言わないわけです。それは論理的な現実論からすればそういう基準とかの策定をしっかりとやってほしいと、これは引き続き言い続けます。今回示すと言っているので、その内容はしっかり見ないといけないと思います。
(質)先ほど知事は例えば仮にトップと事前に交渉するにしても、それは極めてセンシティブだというふうにおっしゃってたんですけども、知事が極めてセンシティブだとおしゃる同じ理由で、市民団体が不安に感じる、市民たちが不安に感じると思うのですけれども、
情報公開に関してはどのようにお考えでしょうか。
(答)それは一定の何らかの結論が出た時に、それをどう説明するかということを、市長会、町長会の皆さんと各市町のみなさんと相談をして決めると、今のこのいろんな情報収集や意見交換をしている過程、この中身を公開することはむしろセンシティブな、無用な議論を巻き起こしてしまうじゃないかという心配を持っています。ですので、一定のこういう首長あるいは自治体としてはこういう考えだというのがまとまった時にはそれについてしっかり説明をし、ご意見を伺うということじゃないかなと思います。
(質)受け入れには住民の賛成も不可欠だと。
(答)もちろんです。だから市町の意向を尊重するという中で市町の意向プラスというか、包含されるのかもしれませんが、安全性の確保や住民の皆さんの理解、あるいは議会の了解、あとは技術的なしっかりとした手順、そういうさまざまなクリアしなければならない条件があると思いますので、市町の意向を尊重するという中にも包含されていると思うし、そういう点について現在、県としてもいろんな情報収集や検討を行っているところであります。
(質)いずれにしても国が示す安全基準の中身見てからしか判断はつかないわけですね。
(答)そうですね。どういうレベルで来るのかというのはちょっと分からないですけどね、安全性確保が前提ということでありますけど、そういうことですね。
(質)ただ原発立地と同じで、ある意味県という組織が権限がなくて実は立地は市町だと言いつつも、しかし過去の原発というは全て県知事がゴーサインという形で出してそこに市町も従っているという、浜岡なんかはもろそうですよね。そういうのからいくと今回の件にしても、本来的に県が、議長もああいうふうにおっしゃってるわけだから、ある意味知事と議長が手を携えていけば、市町もある程度そこへ踏み出さざるを得ないということもあるじゃないですか。そこのところの要はやり方と言うか、それを選ぶか選ばないか、今知事は中立というお立場でおっしゃっているけど、水面下で進んでる分はあるにしても、そこのところ何らかの意思表示というのが逆にハレーションは起きるでしょうけども、元々情緒的な国民性もあるわけだから、大義とかセンシティブな部分とすり替えた時に、当然国民の信が問われるなら県民の信も問われるし、首長の信も問われるわけです。単に市長選とかそこにひっかかってためらっている市長も4人ばかりいるみたいだけど、その辺は知事として説得するとか、考えを述べられるといったことが必要ではないかと思うのですけれどもいかがでしょうか。
(答)詳細は今、今日この時点ではちょっと申し上げられませんが、今指摘いただいたようなことも含めて相談させていただいています。それは一定の安全性とかそういういくつか条件があるので、おっしゃっていただいたことも含めてそういうのも相談している中身の一つです。
(質)安全基準とか処理方法が示されれば、センシティブな問題も解決に向かうものなのですか。
(答)解決というのも100解決、全員が賛成というものを取るのか、あるいは全員が反対というのを取るのか、それは解決というものの定義あるいは範囲、実行するに当たってのフィージビリティ、そういうものによってくるのじゃないですかね。解決という言葉をどう捉えるか。
(質)安全基準や処理方法を明確に示せと10月から求めてて、出すと言ってますけど、これだけ時間がかかっていることについてどう思われますか。
(答)それは大変残念ですけども、少しずつ国も努力をし始めているのかなというふうに思いますので、これまでの対応はさらに10月の時もそうだったし、愛知県も2回やってうちも3月の頭にもう一回やっているので、要望ですね、なので遅いなとは思いますけど、それを批判してても、誰かに責任を押し付けても仕方がないので、確かに、根深く国の対応に対する信頼感がないというのはあると思いますけど、それを今批判してても仕方がないかなと思います。
(質)国の方針についてなのですけれども、野田総理今朝、がれきを高台作ったりとか、今後の防災用に使うといったアイデアを出されたりとかそういうことについてはどういうふうに考えられますか。
(答)それはちょっと技術的な検討が必要だと思いますけれど、アイデアとしては面白いけど、例えば高台を設定してそれが安全だと言ってそこに本当に住まわれる方がいるのかどうかとか、一定の検討が必要だと思いますけど、そういう高台のやつに使ったらどうかというアイデアの中身は別として、そういうアイデアを出していこうとする姿勢、それについては僕は評価できると思います。やはり真剣にいろんなことを考えて、真剣に前に進んでいかなければならないという、そういう思いになっていただいているのだと思いますから、それは評価できると思います。どうせできないだろうと言って何もしないのではなくて、こういうのはどうだとやっていくことは大切だと思います。そういう意味では本当にずっと止まっているわけにはいかないのでね。
○滋賀県の放射能拡散独自予測
(質)実は滋賀県が福井県の美浜原発でもし仮に事故が起きた場合の影響に関して、調査を取りまとめたのですけれども、それによるとどうやら三重県境までひょっとすると安定ヨウ素剤の配布が必要なレベルまで汚染されるのではないかという調査を取りまとめられました。それで嘉田知事によると三重県などにもそのデータを提供しているとのことなのですけれども、そもそもその事実があるのかどうかについてお願いします。
(答)提供されていません。正式に提供されていません。大変遺憾なやり取りをされています。データ、11月滋賀県地域防災計画の原子力対策版というのの改訂をする、それをオープンにする前日に防災危機管理部にメールを送りつけてきて説明せずにこういうの出しますけどいいですかと、そういう状態です。その後説明ありません。
(答)そうすると確かに三重県としてはその立場だとしても、滋賀県という公的機関がそういうデータを公表すると、あまり対象付近に住んでいる県民にとっては気持ちいいものではないと思うのですけれども、その取り扱いに関して言うと三重県はどのように扱っているのですか。
(質)説明を求めています。しかし、今地域防災計画のやつで出ている滋賀県の最後のところまでで、三重県にはかかってないのですね、一応。仮にそれが多少伸びても0から50ミリシーベルトというやつで、一応国の基準によると50ミリシーベルト以下は人体に影響がないということになっていますので、0から50のやつが風がきつかったりなんかしたら流れてくる可能性は0ではないということもあるので、説明を求めていますが、未だ説明はいただいてないです。
(質)そのような状況に関して、何か滋賀県に対して知事自身がメッセージを発するということはあるのでしょうか。
(答)事務的にも何回も言っているので、連絡がないことに大変残念に思いますけど、引き続き嘉田知事がそうやっておっしゃられたのであればこっちももう一回改めて言いますけどね、1回私に、9月の時にも少しそういう資料をオープンにしたいというようなお話いただいた時に、電話いただきましたけど、『明日会議なのですわ』とか言われて、そんなん無理じゃないですか、うち説明何も聞いてないのに、それは科学的に正しいかどうかも分からないのにいきなり公表していいですかはないでしょうと、説明してくださいということを言い続けています。
(質)三重県としては正式に受取ったものではないというような認識ですか。
(答)おっしゃるとおりです。
(質)遺憾だというのは、勝手に送りつけておいて説明求めても反応がないということですか。
(答)そういうことですね。県民の今これだけ原子力発電所について、多くの人が不安を抱えている中で、自分たちが物を作るのであれば、そういうデータを出すのであればそれに責任を持って、周辺に影響が及ぶのであれば自分たちの県民にだけについて説明責任を果たすとかじゃなくて、ちゃんと周辺の人達にもそういう説明責任を果たして欲しいと、そうじゃないと我々が三重県民の皆さんに説明できないのでということを申し上げてます。それに対して誠実な対応がないので非常に我々としては残念に思っているということです。
(質)要は怒っているのですよね。
(答)怒ってます。はい、要は怒ってます。
(質)嘉田知事とは直接その後は話す機会は?
(答)話してないです。その件は1回だけです。電話いただいたの、9月の時に直接お電話いただいた、明日公表したいのだけどと言って、結局うちだけじゃなくて他県とも調整がつかなくて公表しなかったので、11月の時はデータを精査したところ三重県にはかかってないものが出たので、その時も連絡ないですね。
(質)要は滋賀県のやり方というのはそれはおかしくて、もう少し周辺県に事前の含めて、丁寧な説明が必要と、知事がいつも市町に丁寧な説明をしたいとおっしゃってるのと同じような状況ということですね。
(答)そうですね。もしかすると嘉田知事は事務方に指示をして事務方から連絡がいっていると思っておられるのかもしれませんけど、うちの防災危機管理部が窓口となって説明を聞いて求めている中では、こういう科学的根拠でこういうふうな検討をしてこういう結果になっていますと、ついてはここは三重県にかかってないですけどこうですという論理的な説明とか、正式な説明を受けてません。要は怒ってますということですね。
(質)三重県側から例えば美浜原発の影響に関して独自に出すというようなご意向は?
(答)うちがシミュレーションですか、今は考えてないです。
(質)必要がないからということですか。
(答)まず今うちとしては関西電力との情報提供協定、中電と結んだやつ、あれも関西広域連合とやっとこさ3月3日に結んだと聞いてますので、うちの分も早く結んでくれよということをまずやらなければいけないなと思っています。シミュレーションというところまで三重県が独自にやるのがいいのかどうか、今は少しちょっと考えてないですけど。
(質)記事によると大阪、京都、岐阜などにも、一応滋賀県、嘉田知事としては提供したおつもりだということなんですけれども。
(答)山田知事も怒っているみたいですよ。
以上