知事定例会見録
令和7年1月28日
於:プレゼンテーションルーム
発表項目等
- 大阪・関西万博を契機とした観光誘客に向けた企画きっぷの発売について(発表)
- 令和6年度香川県・三重県知事懇談会の開催について(発表)
- 三重県特別職報酬等審議会の答申の実施について(報告)
質疑項目
- 発表項目等に関する質疑
- 岐阜県知事選挙結果
- ジェンダーギャップ解消のポスター
- 知事年頭あいさつ
発表項目等
(知事)おはようございます。私の方から3件お話をさせていただきたいと思います。1件目は関西万博の関係でありますけれども、三重県に万博に来られた方、ようけ来ていただきたいということでありまして、来ていただきやすくするために近鉄さんにお願いをしてまして、企画きっぷを発売をいただけるということですのでご報告を申し上げます。3月13日から発売をしていただけるということでございまして、利用期間は万博の期間とほぼ同様ですね。3日間の有効期間でございまして、販売価格はここにありますような金額ということでございます。どういうきっぷかと言うと、今、近鉄さんからきっぷで、関西発で伊勢志摩来ていただいて、関西戻るというきっぷはあるんですが、これは関西からフリー区間が今松阪から賢島まで、これプラスして、三重交通さんのバスもご協力をいただく。あるいはシャトルのバスもあるんですけど、これもバスも乗り放題、指定区間ですね。で、名古屋に行くと。逆に名古屋からフリー区間で関西というようなきっぷを発売をしていただけるということであります。それ以外の特典も今ちょっと考えているところでございますので、関西から三重県に来ていただきやすくなる。例えば外国の方ですと関空に降りて、ほんで万博を見られて、伊勢志摩をめぐっていただいて、名古屋へ抜けていって、ゴールデンルートを通っていただくというやり方もあるということであります。トートバッグもプレゼントするということで、みえ旅とこう書いてありますね。これもプレゼントをするということでございます。万博にはようけの方おいでいただけると思いますので、実際に三重ブースを見ていただくだけではなくて、三重ブースを見ていただいて、三重県いいよねということになりましたらこの近鉄さんのきっぷを使っていただいて、三重県に実際に来ていただきたいということでございます。特典については、今検討してまして、実際にこのフリーエリアなどを中心に、例えば入館について割引になる部分がないかというのを検討しておりますし、これは近鉄さんなんですけど、JRさんについても今働きかけをさせていただいておりまして、JRさんKANSAI MaaSというのを作っておられますが、そこで入れ込んで関西本線を使っていただいて、こちらに三重県に来ていただくというようなこともできないか、そういった観光を誘引するようなやり方というのを今検討しているところでございます。これが1点目でございます。
2点目ですけれども、香川県との知事懇談でございます。これは東京で1回お会いしまして、知事懇談やりましょうかという話をしておりましたところ、今回初めて開始をするということでありますけれども、今、岐阜県との二県知事会議、知事懇談ですね。それとあと新潟との二県知事会議というのをやっておりますけど、これで3県目ということになりますが、香川県と三重県の知事懇談会、2月の4日にアクアイグニスで会議をするということで、視察はこないだベトナムへ行ってまいりまして、タイでもお話があったんですけど、東南アジアの人に雪ということで、人気が高い、関心の高い御在所ロープウエイ、これを懇談会に先立って見てくるということにしております。それ以外に、これはマスコミの方に非公開になるということで、先方の都合ですけど、先方というのは視察先の都合ですけど、キオクシアさんも一緒に見るということで、香川にありますアオイ電子さんという、ITの関係の半導体の関係の工場が多気のシャープさんの空いた場所に来られたということもあり、そういうつながりもありますので、キオクシアも見ていただくということになっております。テーマにつきましては防災・減災、これは非常に大きなテーマ、地方自治体にとって大事なテーマであります国土強靱化の話をするのと、それから三重県からの提案で地域公共交通について議論しましょうと、先行的ないい取り組みをやっておられるかどうかという話、それから三重県の取り組みもお話をする。それからあとは、林業の活性化、これは香川県の方からお話をいただいて、取り組み状況を話し合いましょうということで初回でございます。この後は、その次は香川県に行ってお話をするということになると思いますが、アクアイグニスで開催をします。香川県さんも万博に来られた方々、外国の方を中心に香川県に、また万博だけではなくて、我々と同様、フランスにも働きかけをしておられるようです。そういった点で、観光においても共通点がありますので、そういった議論もできればいいなとは思っておりますが、アクアイグニスにご宿泊いただいて三重県の良さを感じていただきたいというふうに思っております。これが2点目であります。
それから、3点目です。この間、記者からもご質問をいただきましたので、特別職の報酬について、ちょっと私の方から状況をお話をさせていただきたいというふうに思っております。昨日、報道資料提供をさせていただいたところでございます。改定をするということで提供させていただきました。まず給与というのは、この間もちょっとご回答で申し上げましたけど、任務と職責に応じて決まってくるものではないかというふうに思っているところでございます。株式会社ご案内のとおり最近、指名委員会等の設置会社というのが増えてきております。皆さんの属しておられる会社もそういうふうになっておられる会社もあると思いますが、指名委員会等設置会社においては報酬委員会というのが決まっておりまして、社長以下の執行役の給与については取締役あるいは報酬委員会が決めるということになっております。自分の給料を自分で決めるというのも何か妙な話ではありますので、報酬委員会で執行役員の給与を決めるということです。県知事も同様ではないかと思ってまして、報酬審議会というのが催されております。11月に諮問をさせていただいて、そして12月24日に答申を受けたということでございます。3回の審議を経まして、平成8年以来29年ぶりの引き上げであります。もっと審議を短い期間でやった方がいいんじゃないかという話が審議会からも出ているということでございます。これはそこで議論していただいて決めていったらいいと思います。自分の給料を自分で決めるという、そういう恣意を入れるようなタイミングっていうのはない方がいいので、それを排して審議会で決めていただくのがいいと思いますし、検討の開始も機械的にデータに基づいて、物価がどのぐらい上がったので、あるいは国の公務員の給料はどのぐらい上がったので、もしくは県の公務員の給料はどのぐらい上がったのでというので、それもトリガーもそういった形で決めていくのがいいかなと思っています。改定の経緯ですが、これもご案内のとおりですけど、29年間引き上げがないと。それから、平成19年、2007年ですね、18年前ですけど、引き下げ改定をして改定をしていないということであります。最後に改定した2007年、18年前ですね。それと比べると物価上昇率は14.5パーセント上がってますよね。最近どんどん上がってます。一般職の給与、これは三重県の部長級ですが1.57パーセント、物価上昇に比べるとそんなに上がってないんですけど、一般の公務員の給料も上がっているということです。これは人事委員会の方でお決めをいただくということであります。全国、そうすると知事の給与、何を基準に決めたらいいんだということですが、他県の知事との関係で決まってくるんじゃないかと思います。他県の知事の報酬を見ながら、他県の知事と同じような仕事をしてますんで、他県知事と協力をしながら仕事をすることもあります。また、知事会議では激論を戦わせることもあります。どちらがディベート力が強いか、説得力あるかということですので、他県知事と同じような仕事をしていて、かつその人たちを説得し、全国知事会の意見をまとめるのが知事の仕事の一つであります。それ以外に国からいかに予算を取ってくるかというのもあるんですけれども、そういうことを考えると、他県知事の給料どんな感じなのかということです。直近2年間で10都県が改定をしております。で、そのうちの2都県、これは東京と新潟ですが、2年連続の改定をしているということです。これは特別職の報酬等審議会、ここに名前を連ねておられる立派な方々にご審議を3回もいただいておりますので、基本もうこれで決めていただいたら私はいいと思っています。全国の改定状況です。2024年に、ここにあります4都県、鳥取、東京、新潟、大分が引き上げを決定しています。そして2025年に、ここにあります8都県が改定を、引き上げを決めています。ここで重複しているのは東京都2年連続、そして新潟も2年連続で改定をしているということであります。中部9県で見てみました。去年の4月の時点で言いますと、東京都一番高いですね。それは税収も高いし、人口も多いし、それから神奈川県が続いている、次は大阪と、こういう順番に並んでいるわけです。中部9県だけ抜き出します。全国順位を見ていただきますと、愛知県が全国5番目ということです。そして、岐阜が13番目、愛知、岐阜、三重とよく言われますけれども、三重県はだいぶ離れて28番目という給料であります。それから間に富山、静岡、石川、福井、長野が入っておりまして、中部9県で言うと、三重県の給料は去年の4月時点で8番目ということでありました。この9番目におりました滋賀県が引き上げをするということになりまして、7万円アップということになりましたので、これが今年の4月の見込みであります。東京、神奈川、おそらくこれ順位は東京一番お金を持っていますんで、一番というのは変わらないと思いますが、全国順位で言いますと、三重県は改定をすると23番目に上がってくるということであります。中部9県の順番は、下から2番目なんですけど、石川と福井と並ぶということにはなりまして、愛知、静岡、岐阜、富山、滋賀よりも低い金額ではありますけれども、そんなには変わらないということであります。実はこのポイントのこの星印のところですけど、星がついておるところ、まだ改定してません。従いまして、岐阜、富山、石川、福井、長野、これから改定をする可能性があります。そうすると、こういう県が上に行くということかもしれないということであります。これが今の給料の改定状況です。国の指定職との比較というのを皆さんにお配りしていると思います。岐阜県知事江崎さん当選されましたけど、江崎さんは元々経産省の役人でありますけど、国で行政官を経験した知事の数が47のうち26人ということで、行政官ですが、同じような仕事をしているということもありまして、そういう人が結構多いんですね。じゃあ、その国で働いている人が知事になるかどうかという時に、給料だけで決めるってことはないと思いますけど、安い給料で働くという人がいない限りは、給料もまあまあそこそこの給料というのがいいのかなと思います。安い給料はそれなりの人材しか来ないかもしれませんし、公務ってのはボランティアではありませんので、最後は県民の判断ということになりますけど。国の指定職との比較は、前回もちょっと申し上げましたけど、ここを見ていただきますと、内閣総理大臣や国務大臣の給料より低いのは、これは当然かもしれませんけど、国の事務次官、霞が関に15人いる事務次官よりも低い給料、それから省名のついている審議官、これは総務審議官とか厚生労働審議官とか、国土交通審議官とか、これも30名ぐらいいますけれども、それから外局の長官、これ大きな外局です。海上保安庁とか気象庁とか、大きな局ですね。そこの長官よりも低い給料で、外局の大きな外局というのは15ぐらいありますんで、だから、霞が関におる役人、60人ぐらいおられる役人よりも安い給料というのが、あんまり言うと知事になり手がないかもしれませんけれども、このぐらいの規模ということで、外局の小さな外局、観光庁とか、そういうところよりは上というぐらいでしょうか。それがお手元の国指定職との比較ということであります。特別職の報酬については以上であります。
私からは3点申し上げました。
発表項目等に関する質疑
○大阪・関西万博を契機とした観光誘客に向けた企画きっぷの発売について(発表)
(記者)トートバッグあると思うんですけど、これいくつ用意されてますか。
(観光部)先着順でなくなり次第終了ではございますが、十分な数をご用意しております。具体的な数としてはちょっと差し控えさせていただければと思います。
(記者)このきっぷは三重県の予算も一部使われていたりとかもあるんですか。
(観光部)きっぷについてはございません。
(記者)どれぐらいの利用を見込んでいらっしゃるとか。
(知事)まだそこは数字をはじいてないですけども、ようけの人に来ていただきたいなということですね。
○令和6年度香川県・三重県知事懇談会の開催について(発表)
(記者)知事懇談会3県目ということなんですけども、これなぜ香川県なんですか。
(知事)まずは私が国で局長やってました時に、道路局長やってた池田さんが知事ということで、大都会からの距離もほどほど、香川県も大阪近いですし、うちも大阪、名古屋が近いということで、観光も振興していこうという、かつものづくり、香川ものづくり県でありますので、共通項が結構あるということで、それぞれ課題も同じような課題があるんじゃないでしょうかと。人口減少もそうですし、それについて議論しませんかということでお話を、一昨年ですかね、しまして、開催をするということが決まったというものであります。
(記者)一見知事から持ちかけたということ。
(知事)そうです。
(記者)それからあと議題なんですけれども、三つ書いてありますが、この三つを両県の共通点と共通課題を踏まえて、もう少し詳しく。
(知事)防災・減災は新潟とも協定を結びましたが、やがて香川県とも協定を結びたいと思ってますけれども、どこの県もこの課題を持っているわけであります。ですから、これを議論しましょうと。特に去年の1月に能登半島で大地震が起こりました。それはどこで起こってもおかしくはないということでありますので、議論しようと。それから、公共交通も、実は今、各県とも同じ問題を抱えています。三重県でも公共ライドシェアが29市町の中でまだ九つしか実施をしていない。香川県はどのぐらい実施をしているのか、そういった話も聞いてみたいということがありまして、学生さん、それからお年寄りの移動が結構不便であるというのが、東京、名古屋、大阪以外の実態であるというふうに思っております。この問題点も共有をしていき、課題解決の方策も共有したいということで、これをテーマというふうに、私どもの方から提案をさせていただきました。それから、香川県さんですが、三重県林業、随分進んだ取り組みをしているということで、新潟県ともこの話をしたことがありますが、香川からも林業の取り組み、活性化、何とかしたいという話がありますので、それぞれの取り組みを発表し合いましょうということでございまして、これもテーマになったということであります。
(記者)観光においても共通点があるということを先ほどおっしゃってましたけど、意図は。
(知事)例えば都会、例えば大都市ですね。香川で言うと大阪、三重県で言うと名古屋と大阪、ここからどうやって観光客に来てもらうかということ。それからインバウンドに関して三重県頑張らんとあかんのですけれども、香川県も観光名所を持っておられます。瀬戸大橋もそうですし、それからお寺もおありですし、そういう意味では多くのインバウンドも来ておられるようでありますが、どういう取り組みをしておられるのか。それから、外国への働きかけも共通の旅行代理店に実はお願いしたりしているということもありまして、どんなところが悩みどころなのか、どうやって解決しているのか、こんな話をしてみたいと思っております。それから、関西万博がやってまいりますが、香川県も関西万博に来られた外国の方、国内の方を香川県に呼び込むということで努力をされておられるようでございます。先ほど、三重県も企画きっぷの発表をさせていただきましたが、そういったこともございますので、共通課題についてお話をし、解決策を探っていきたいなと、参考になるものがあればいただきたいと、こう思っておるところでございます。
(記者)観光関係だと思うんですけれども、御在所のロープウエイを視察されるということで、東南アジアで人気があるということですけども。
(知事)人気を出していきたいと、人気が出るようにしていきたい。若干外国の方も来られているようでありますけど、すいません。
(記者)香川県の人はここに関心があるわけですか。
(知事)いや、それはそういうふうには聞いていないですけど、アクアイグニスも見ていただきたいなということで、新潟とはVISONに泊まっていただきましたんで、いくつかの観光地の中で次はアクアイグニス見てもらっていいんじゃないかなというふうには思っておりまして、アクアイグニスさん、まあVISONもそうですけど、各県でいろいろ観光振興に関してアクアイグニスさんのお知恵を借りておられるところもあるということで、ご興味もあるかもしれないというとこでここを見ていただこうと。その時に、先ほどちょっと言いましたけど、東南アジアの方で人気が出てくるといいなと思っております、御在所を見てもらおうと思っているところであります。
(記者)今後、一見知事から香川の方へ行って視察に行くような、あるいは懇談に行くようなことも考えられていらっしゃるのでしょうか。
(知事)それは、来年度に行われる可能性があるということで、まだ決まってはおりません。
(記者)先ほど、香川とも協定をという話がありましたけど、これは特にこの日に結ぶというわけではなくて、将来的にというようなお考えですか。
(知事)そうですね。新潟も1回目VISONでやった時には、それぞれ課題を議論して、2回目に新潟市内でやった時に、2回目で防災の協定書を結ばせていただきましたので、香川もいろいろ議論した上で、また事務的にも調整をして2回目ぐらいかなとは思ってますけどね。
(記者)知事の中で協定、例えば職員派遣であったりだとか、どういうものをイメージされていますか。
(知事)まさに今ご質問いただいたように、例えば恒常的に職員の交流とか他県のよその釜の飯を食うというのは勉強にもなりますし、そういう意味ではそれもありますし、それから防災ですね。災害、同時に被災をするということは近い県だとあるんですけど、香川と三重県だと、同時被災っていうのは南海トラフの影響が若干あるかもしれませんけど、断層型の地震だとか、あるいは風水害でありますと、一方が被災をしても一方はそうではないということがあると思います。そういう時にお互いに助けに行くというような協定、これは新潟と結んでおります。新潟はまた別に新潟、いろいろ災害の経験もおありなので、その経験を三重県に移していただく、移植していただくということもやっておりましたけれども、そういう意味での協定もあり得るかなと思っています。
(記者)改めてキオクシアを訪問される理由について教えてください。香川にあるアオイ電子さんがシャープとつながりが深いということで、あえてシャープの工場ではなくて、キオクシアに行かれる理由を改めてお願いします。
(知事)キオクシアさんは前も北海道知事にも見ていただいたりして、三重県は半導体の振興地域の一つということで、その大きな一角をキオクシアさんが占めておられるということもありまして半導体先進企業ということで、ここを見ていただいたらどうかなと。そのきっかけは、先ほど申し上げたようにアオイ電子さんとの関係もあって、アオイ電子さんがシャープ多気の方ですけど、あそこに進出をしてきていただいてるというつながりもありますので、見ていただいたらどうかということで、私どもから持ちかけて、向こうも了承されて、見たいということで来られるというものでございます。
○三重県特別職報酬等審議会の答申の実施について(報告)
(記者)この報酬審議会からの答申を受けて、知事として答申どおり引き上げを、改定をしようと判断した理由というのを改めてお聞かせいただけますか。
(知事)先ほどちょっと言いましたけど、自分の給料がこれや、あれやとか言うのはあんまりどうですかね。皆さんの会社の、おそらく取締役社長さんも報酬委員会で決められた給料そのままそれでいいよっていうことになると思いますね。それをおそらく株主総会で了承されてということですから、うちの方の給料は条例案を作って議会でご議論いただくことになりますので、審議会の方からいただいた答申をそのまま議会でご審議をいただいたらどうかなというふうに思っているところでありまして、自分の給料を上げるとか下げるとか、皆さんも別にそんな、おそらく会社の取締役の方々もそういうのやりたいと思っておられるわけではないと思いますので、審議会で決めていただいたら、それをそのまま答申通りに提出をするということがよろしいんじゃないでしょうか。
(記者)その答申の中で物価高騰というのが一つ挙げられていると思うんですけど、知事、生活をされていて著しい物価高騰というのはどんな場面で感じられますか。
(知事)スーパーに買い物に行きますので、例えばブロッコリーの値段がえらい上がってるなとか、あるいはいろんな食品の値段が上がってるというのを見ると、高いねというのは思いますね。
(記者)生活している中で給与の改定がなければ、引き上げがなければ、ちょっと生活厳しいな、ゆとりがないなって思う場面もありますか。
(知事)知事の給料を見ていただくと分かるんですけど、三重県内のサラリーマン、経営されている企業の方とは別ですけれども、その中では高い方ではないかと思います。生活しにくいということはないとは思いますね。そういう意味では高い給料はいただいてると思います。横並び、その時にその給料水準がどうなのかというのは他県の知事との比較、こういうので決まっていくということではないでしょうか。
(記者)あくまで民間との比較というよりは、他県との横並びの比較ということでしょうか。
(知事)そうですね、先ほど申し上げましたように、やっぱり給料というのは任務と職責で決まっていくので、民間の大企業の会社の社長さんと比べてもしょうがないような気がしますね。だから、他県の知事と同じような仕事をしてます。だいたい人口的にも、あるいは地域的にも似ているのが、静岡ちょっと人口多いですから、岐阜とか滋賀とか、富山、石川、福井は三重県より人口少ないですけれども、こんなあたりと思いますね。その中では一番低い給料なので、まあまあこの辺かなということかなと思いますね。
(記者)他よいでしょうか。全体について何か質問ありますでしょうか。
その他項目に関する質疑
○岐阜県知事選挙結果
(記者)岐阜県知事選、この前、投開票ありまして、江崎さんが新しく知事に就任されることになりましたけど、江崎さん、新知事に期待していることだったりとか、あるいはその連携を深めてこういう分野に取り組みたいだとか、そういったことがあれば、今お考えがあればお願いします。
(知事)そうですね。岐阜は隣県、今度東海環状がつながりますと、実質上、高速道路でもつながる隣県ということになります。先ほど香川県の知事会談のところでも話をしましたが、岐阜は特に同じ中部地域にありますので、課題も似通ったところがあります。人口減少をどうしていくのか、江崎さんも選挙戦の時にそれを掲げて話をされておられたようでありますので、議論してみたいというふうに思っています。協力もできるんじゃないかと思っております。国の役人時代に江崎さんを私存じ上げませんし、江崎さんも私のことたぶん知らないと思いますんで、三つ違いではありますが、一緒に仕事はしたことがないので、知事になって初めて会うということになると思います。同じ国の役人出身の知事として、考え方も似通ったところもあると思いますので、議論をして、共に協力をしていきたいと思っています。一つは防災の面ですね。古田知事も国の役人出身でありましたけど、お話もさせていただいて、防災関係も一緒に議論しましょうということもさせていただいて、協力もしましょうというふうに言っております。まず、防災。それから観光ですね。岐阜はもう30年ぐらい前から、高山はすごく観光に力を入れてこられました。また、岐阜県としても古田知事になられて、かなり観光に力を入れておられました。従って、インバウンドの戻りも、コロナ前から岐阜は全国4位とか5位ぐらいです。すごい伸びです。三重県の数字に比べると全然違いますので、岐阜県に学ぶ必要があると思います。そういう意味では、いろんなことを教えていただくというのも大きなポイント、観光というのが防災に次いで大事なポイントかなというふうに思っております。それから、先ほど申し上げた人口減少などについては、東京一極集中を是正するために何をやっていくのかということを、全国知事会なども通すことになるかもしれませんけれども、共同でやっていくということ。それからリニアですね。岐阜は今、水の問題でリニア、ちょっと工事止まってますが、これは岐阜県がどうされるってことではないと思いますけど、リニアは必要であるということをおっしゃっておられますので、これ一緒にリニアの建設促進をやっていきましょうということも一緒に協働できるかなと思っています。それから、先ほどもちょっと申し上げましたけど、岐阜とは、新潟、香川と並んで二県知事会議をやっておりますので、そういったところでも意見交換をさせていただきたいと考えているところでございます。
○ジェンダーギャップ解消のポスター
(記者)県庁内で話題になっているのが、知事のポスター。ジェンダー解消の。
(知事)そうですか、話題になってました。もう貼り出されてました。
(記者)ちょっと見ましたけど、あれの制作の経緯、ご自身で登場しますとおっしゃったのか。担当課からぜひと言われたのか。
(知事)まずポスターを撮りますというのは言われて、そうですかという話で。それで何かこう、上半身のポスター、そんなの撮ってもあんまり意味ないんちゃうのっていう話をして、メッセージ性のあるポスターにしたらどうですかと言って、ご覧になられたような絵柄になったということですかね。
(記者)そうすると、担当課の方から知事に出演してほしいというふうにお願いがあった。
(知事)はい、ありました。断る必要もないかなと。そんなん出なあかんのかなとは思いましたけど、宣言的に出てくれということでございましたんで。
(記者)早くも選挙ポスターを作ったのかと思ったんですが。
(知事)いやいや、違うと思いますけど。
(記者)それは誤解ですか。
(知事)誤解やと思います。各首長さんとか、それから部長さんもポスターに出ておられるということですが、何か上半身だけ出てどうですかみたいなことをやるよりも、メッセージ性を持ったポスターの方がいいんちゃいますかというので、ジェンダーギャップ解消ということで、自分で何でもやってますということを訴えたらいいんじゃないですかということを言いました。
(記者)他にありますか。第二さんお願いします。
○知事年頭あいさつ
(記者)今日も15分カットということなので、9日に元々お聞きしたかったことの続きなんですが、7日に年頭職員訓示をやられて、あの中で知事が悪弊を絶ってというふうにおっしゃってたんですけど、これは具体的にどれを指して、どういうふうに解消しようということですか。
(知事)県庁の中で、例えば残業時間が、必要のない残業ってのはないのかもしれませんけれども、残業時間を短くする、それから、例えば早めに帰る、時短について、もうちょっと残ってくれというような雰囲気が残っているというようなことがあれば、そういったものも改善をするというようなことですね。働き方改革っていうのが重要ですので、そういったことをやっていくというのが一つの例でございますかね。さまざま若い人から見て、何でこんなふうになってんのやろと、おかしいんちゃうのというような話があれば、それをどんどん改善をしていくということですね。
(記者)勤務形態以外で、政策面ではありますか。
(知事)政策面で変える部分があれば変えていきますが、ここがおかしいっていうのはあんまりないとは思いますけどね。
(記者)それは田川、北川、野呂、鈴木それぞれの政策があったと思うんですけど、それについては別に悪弊とは思わない。
(知事)悪弊ではないと思います。その時その時に判断をしておられたんじゃないかと思いますね。知事だからっていう感じより、その長い三重県の歴史の中でさまざまその時最適のものを判断をしながらやってきたということ、それは悪弊とは呼ばないです。
(記者)前段の残業時間とか早めに帰る時短であるとか、働き方改革、逆に言ったら、今、調査会が出て、昨年の7月23日付けの職員メールでは、今の一見県政そのものがわりとそこは阻害されているような意味合いのメールでしたけど、それについての矛盾ってのは。
(知事)私は早く帰るようにという話もしておりますので、労働時間をどうするかという話ですね。パワハラとか、それからセクハラも当然悪弊の一つであります。それはもう徹底的に排除していくというのが私の考え方で、以前から申し上げているとおりであります。それで、働き方改革を阻害するような話というのは改善せないかんのですけど、それは例えば部長が判断してやる仕事もありますし、課長が判断してやる仕事もあるし、補佐レベルが判断してやる仕事もある。それぞれで判断をして、例えばこの人がいないと説明ができないというのはほとんどないと思います。例えば係員とか、あるいは主査級の人がいないと部長説明ができない、知事説明ができないと、そんなことはないので、私も行政組織で課長もやって、局長もやっておりましたけど、その人が休みの予定だったら、急に説明が入ったら代わりの人がやればいいので、例えば課長がやればいいし、局長がやればいいので、そういったことも休みやすいような雰囲気づくりをちゃんとやってもらいたいとは思いますけどね。
(記者)例えば、部長に対してのレク、部内とか課内じゃなくて、知事そのもの直接のダイレクトのレクの時に、知事の日程が取れないとかいう形だったら。
(知事)あり得ますよね。変わりますよ、日程が。それはもう大企業っていうか企業でも一緒で、それは企業の人ともお話ししましたけど、そんなんようあることやと。その時に、例えば部長が休みの日なら部長がいないので副部長がやりますというふうにやればいいし、若い人が来ないと知事レクができないというのは、それはどうですかね。部長がやればいいじゃないですかと、あるいは課長がやればいいじゃないですかとそれだけの話かなと。
(記者)知事として、知事の仕事の時に知事がいらっしゃらないと。東京へ行かれてるとか。その時に、でもレクはどうしても入れなきゃいけないと。その時は副知事でもOKということ。
(知事)それはWebでやったりします。
(記者)Webでレクはやるんですね。
(知事)今はWebが結構ありますんで、副知事に任せてOKであればそれはそうしますし、そうでなければWebでレクを受けるということに。それは東京に限らず他のとこもそうですし、海外出張の時もそうですね。
○三重県特別職報酬等審議会の答申の実施について(報告)
(記者)特別報酬で、さっき職務と権限で給与は決まるんだというお話。
(知事)任務と職責ですね。
(記者)これ例えば知事に限らず首長選に出られる方で、あえて報酬を下げてこれを公約にするという方がいらっしゃるじゃないですか。それについては、どう。
(知事)それはそれぞれの方の考え方じゃないでしょうかね。なぜ下げるかということですけれども、人気取りのために下げるのか、あるいは自分はまだ若いということで、経験も足りないので、このぐらい安い給料で働きますというようなことでやるのかよく分かりませんけど、それぞれの政治家の選挙出られることのお考えということじゃないかと思いますけどね。
(記者)知事としては、その策は取らない。
(知事)周りの知事がどうするかにもよりますけど、全体的に自分たちはもうどんどん下げるんだ、ただ、公務はボランティアじゃないですからね。あるいは、その安い給料で働くと言うと、給料安いって言うとそれなりの人材しか来ないような気もしますし、そういうのを見ながらということかなと思いますね。
(記者)ありがとうございました。
(知事)ありがとうございました。
2点目ですけれども、香川県との知事懇談でございます。これは東京で1回お会いしまして、知事懇談やりましょうかという話をしておりましたところ、今回初めて開始をするということでありますけれども、今、岐阜県との二県知事会議、知事懇談ですね。それとあと新潟との二県知事会議というのをやっておりますけど、これで3県目ということになりますが、香川県と三重県の知事懇談会、2月の4日にアクアイグニスで会議をするということで、視察はこないだベトナムへ行ってまいりまして、タイでもお話があったんですけど、東南アジアの人に雪ということで、人気が高い、関心の高い御在所ロープウエイ、これを懇談会に先立って見てくるということにしております。それ以外に、これはマスコミの方に非公開になるということで、先方の都合ですけど、先方というのは視察先の都合ですけど、キオクシアさんも一緒に見るということで、香川にありますアオイ電子さんという、ITの関係の半導体の関係の工場が多気のシャープさんの空いた場所に来られたということもあり、そういうつながりもありますので、キオクシアも見ていただくということになっております。テーマにつきましては防災・減災、これは非常に大きなテーマ、地方自治体にとって大事なテーマであります国土強靱化の話をするのと、それから三重県からの提案で地域公共交通について議論しましょうと、先行的ないい取り組みをやっておられるかどうかという話、それから三重県の取り組みもお話をする。それからあとは、林業の活性化、これは香川県の方からお話をいただいて、取り組み状況を話し合いましょうということで初回でございます。この後は、その次は香川県に行ってお話をするということになると思いますが、アクアイグニスで開催をします。香川県さんも万博に来られた方々、外国の方を中心に香川県に、また万博だけではなくて、我々と同様、フランスにも働きかけをしておられるようです。そういった点で、観光においても共通点がありますので、そういった議論もできればいいなとは思っておりますが、アクアイグニスにご宿泊いただいて三重県の良さを感じていただきたいというふうに思っております。これが2点目であります。
それから、3点目です。この間、記者からもご質問をいただきましたので、特別職の報酬について、ちょっと私の方から状況をお話をさせていただきたいというふうに思っております。昨日、報道資料提供をさせていただいたところでございます。改定をするということで提供させていただきました。まず給与というのは、この間もちょっとご回答で申し上げましたけど、任務と職責に応じて決まってくるものではないかというふうに思っているところでございます。株式会社ご案内のとおり最近、指名委員会等の設置会社というのが増えてきております。皆さんの属しておられる会社もそういうふうになっておられる会社もあると思いますが、指名委員会等設置会社においては報酬委員会というのが決まっておりまして、社長以下の執行役の給与については取締役あるいは報酬委員会が決めるということになっております。自分の給料を自分で決めるというのも何か妙な話ではありますので、報酬委員会で執行役員の給与を決めるということです。県知事も同様ではないかと思ってまして、報酬審議会というのが催されております。11月に諮問をさせていただいて、そして12月24日に答申を受けたということでございます。3回の審議を経まして、平成8年以来29年ぶりの引き上げであります。もっと審議を短い期間でやった方がいいんじゃないかという話が審議会からも出ているということでございます。これはそこで議論していただいて決めていったらいいと思います。自分の給料を自分で決めるという、そういう恣意を入れるようなタイミングっていうのはない方がいいので、それを排して審議会で決めていただくのがいいと思いますし、検討の開始も機械的にデータに基づいて、物価がどのぐらい上がったので、あるいは国の公務員の給料はどのぐらい上がったので、もしくは県の公務員の給料はどのぐらい上がったのでというので、それもトリガーもそういった形で決めていくのがいいかなと思っています。改定の経緯ですが、これもご案内のとおりですけど、29年間引き上げがないと。それから、平成19年、2007年ですね、18年前ですけど、引き下げ改定をして改定をしていないということであります。最後に改定した2007年、18年前ですね。それと比べると物価上昇率は14.5パーセント上がってますよね。最近どんどん上がってます。一般職の給与、これは三重県の部長級ですが1.57パーセント、物価上昇に比べるとそんなに上がってないんですけど、一般の公務員の給料も上がっているということです。これは人事委員会の方でお決めをいただくということであります。全国、そうすると知事の給与、何を基準に決めたらいいんだということですが、他県の知事との関係で決まってくるんじゃないかと思います。他県の知事の報酬を見ながら、他県の知事と同じような仕事をしてますんで、他県知事と協力をしながら仕事をすることもあります。また、知事会議では激論を戦わせることもあります。どちらがディベート力が強いか、説得力あるかということですので、他県知事と同じような仕事をしていて、かつその人たちを説得し、全国知事会の意見をまとめるのが知事の仕事の一つであります。それ以外に国からいかに予算を取ってくるかというのもあるんですけれども、そういうことを考えると、他県知事の給料どんな感じなのかということです。直近2年間で10都県が改定をしております。で、そのうちの2都県、これは東京と新潟ですが、2年連続の改定をしているということです。これは特別職の報酬等審議会、ここに名前を連ねておられる立派な方々にご審議を3回もいただいておりますので、基本もうこれで決めていただいたら私はいいと思っています。全国の改定状況です。2024年に、ここにあります4都県、鳥取、東京、新潟、大分が引き上げを決定しています。そして2025年に、ここにあります8都県が改定を、引き上げを決めています。ここで重複しているのは東京都2年連続、そして新潟も2年連続で改定をしているということであります。中部9県で見てみました。去年の4月の時点で言いますと、東京都一番高いですね。それは税収も高いし、人口も多いし、それから神奈川県が続いている、次は大阪と、こういう順番に並んでいるわけです。中部9県だけ抜き出します。全国順位を見ていただきますと、愛知県が全国5番目ということです。そして、岐阜が13番目、愛知、岐阜、三重とよく言われますけれども、三重県はだいぶ離れて28番目という給料であります。それから間に富山、静岡、石川、福井、長野が入っておりまして、中部9県で言うと、三重県の給料は去年の4月時点で8番目ということでありました。この9番目におりました滋賀県が引き上げをするということになりまして、7万円アップということになりましたので、これが今年の4月の見込みであります。東京、神奈川、おそらくこれ順位は東京一番お金を持っていますんで、一番というのは変わらないと思いますが、全国順位で言いますと、三重県は改定をすると23番目に上がってくるということであります。中部9県の順番は、下から2番目なんですけど、石川と福井と並ぶということにはなりまして、愛知、静岡、岐阜、富山、滋賀よりも低い金額ではありますけれども、そんなには変わらないということであります。実はこのポイントのこの星印のところですけど、星がついておるところ、まだ改定してません。従いまして、岐阜、富山、石川、福井、長野、これから改定をする可能性があります。そうすると、こういう県が上に行くということかもしれないということであります。これが今の給料の改定状況です。国の指定職との比較というのを皆さんにお配りしていると思います。岐阜県知事江崎さん当選されましたけど、江崎さんは元々経産省の役人でありますけど、国で行政官を経験した知事の数が47のうち26人ということで、行政官ですが、同じような仕事をしているということもありまして、そういう人が結構多いんですね。じゃあ、その国で働いている人が知事になるかどうかという時に、給料だけで決めるってことはないと思いますけど、安い給料で働くという人がいない限りは、給料もまあまあそこそこの給料というのがいいのかなと思います。安い給料はそれなりの人材しか来ないかもしれませんし、公務ってのはボランティアではありませんので、最後は県民の判断ということになりますけど。国の指定職との比較は、前回もちょっと申し上げましたけど、ここを見ていただきますと、内閣総理大臣や国務大臣の給料より低いのは、これは当然かもしれませんけど、国の事務次官、霞が関に15人いる事務次官よりも低い給料、それから省名のついている審議官、これは総務審議官とか厚生労働審議官とか、国土交通審議官とか、これも30名ぐらいいますけれども、それから外局の長官、これ大きな外局です。海上保安庁とか気象庁とか、大きな局ですね。そこの長官よりも低い給料で、外局の大きな外局というのは15ぐらいありますんで、だから、霞が関におる役人、60人ぐらいおられる役人よりも安い給料というのが、あんまり言うと知事になり手がないかもしれませんけれども、このぐらいの規模ということで、外局の小さな外局、観光庁とか、そういうところよりは上というぐらいでしょうか。それがお手元の国指定職との比較ということであります。特別職の報酬については以上であります。
私からは3点申し上げました。
発表項目等に関する質疑
○大阪・関西万博を契機とした観光誘客に向けた企画きっぷの発売について(発表)
(記者)トートバッグあると思うんですけど、これいくつ用意されてますか。
(観光部)先着順でなくなり次第終了ではございますが、十分な数をご用意しております。具体的な数としてはちょっと差し控えさせていただければと思います。
(記者)このきっぷは三重県の予算も一部使われていたりとかもあるんですか。
(観光部)きっぷについてはございません。
(記者)どれぐらいの利用を見込んでいらっしゃるとか。
(知事)まだそこは数字をはじいてないですけども、ようけの人に来ていただきたいなということですね。
○令和6年度香川県・三重県知事懇談会の開催について(発表)
(記者)知事懇談会3県目ということなんですけども、これなぜ香川県なんですか。
(知事)まずは私が国で局長やってました時に、道路局長やってた池田さんが知事ということで、大都会からの距離もほどほど、香川県も大阪近いですし、うちも大阪、名古屋が近いということで、観光も振興していこうという、かつものづくり、香川ものづくり県でありますので、共通項が結構あるということで、それぞれ課題も同じような課題があるんじゃないでしょうかと。人口減少もそうですし、それについて議論しませんかということでお話を、一昨年ですかね、しまして、開催をするということが決まったというものであります。
(記者)一見知事から持ちかけたということ。
(知事)そうです。
(記者)それからあと議題なんですけれども、三つ書いてありますが、この三つを両県の共通点と共通課題を踏まえて、もう少し詳しく。
(知事)防災・減災は新潟とも協定を結びましたが、やがて香川県とも協定を結びたいと思ってますけれども、どこの県もこの課題を持っているわけであります。ですから、これを議論しましょうと。特に去年の1月に能登半島で大地震が起こりました。それはどこで起こってもおかしくはないということでありますので、議論しようと。それから、公共交通も、実は今、各県とも同じ問題を抱えています。三重県でも公共ライドシェアが29市町の中でまだ九つしか実施をしていない。香川県はどのぐらい実施をしているのか、そういった話も聞いてみたいということがありまして、学生さん、それからお年寄りの移動が結構不便であるというのが、東京、名古屋、大阪以外の実態であるというふうに思っております。この問題点も共有をしていき、課題解決の方策も共有したいということで、これをテーマというふうに、私どもの方から提案をさせていただきました。それから、香川県さんですが、三重県林業、随分進んだ取り組みをしているということで、新潟県ともこの話をしたことがありますが、香川からも林業の取り組み、活性化、何とかしたいという話がありますので、それぞれの取り組みを発表し合いましょうということでございまして、これもテーマになったということであります。
(記者)観光においても共通点があるということを先ほどおっしゃってましたけど、意図は。
(知事)例えば都会、例えば大都市ですね。香川で言うと大阪、三重県で言うと名古屋と大阪、ここからどうやって観光客に来てもらうかということ。それからインバウンドに関して三重県頑張らんとあかんのですけれども、香川県も観光名所を持っておられます。瀬戸大橋もそうですし、それからお寺もおありですし、そういう意味では多くのインバウンドも来ておられるようでありますが、どういう取り組みをしておられるのか。それから、外国への働きかけも共通の旅行代理店に実はお願いしたりしているということもありまして、どんなところが悩みどころなのか、どうやって解決しているのか、こんな話をしてみたいと思っております。それから、関西万博がやってまいりますが、香川県も関西万博に来られた外国の方、国内の方を香川県に呼び込むということで努力をされておられるようでございます。先ほど、三重県も企画きっぷの発表をさせていただきましたが、そういったこともございますので、共通課題についてお話をし、解決策を探っていきたいなと、参考になるものがあればいただきたいと、こう思っておるところでございます。
(記者)観光関係だと思うんですけれども、御在所のロープウエイを視察されるということで、東南アジアで人気があるということですけども。
(知事)人気を出していきたいと、人気が出るようにしていきたい。若干外国の方も来られているようでありますけど、すいません。
(記者)香川県の人はここに関心があるわけですか。
(知事)いや、それはそういうふうには聞いていないですけど、アクアイグニスも見ていただきたいなということで、新潟とはVISONに泊まっていただきましたんで、いくつかの観光地の中で次はアクアイグニス見てもらっていいんじゃないかなというふうには思っておりまして、アクアイグニスさん、まあVISONもそうですけど、各県でいろいろ観光振興に関してアクアイグニスさんのお知恵を借りておられるところもあるということで、ご興味もあるかもしれないというとこでここを見ていただこうと。その時に、先ほどちょっと言いましたけど、東南アジアの方で人気が出てくるといいなと思っております、御在所を見てもらおうと思っているところであります。
(記者)今後、一見知事から香川の方へ行って視察に行くような、あるいは懇談に行くようなことも考えられていらっしゃるのでしょうか。
(知事)それは、来年度に行われる可能性があるということで、まだ決まってはおりません。
(記者)先ほど、香川とも協定をという話がありましたけど、これは特にこの日に結ぶというわけではなくて、将来的にというようなお考えですか。
(知事)そうですね。新潟も1回目VISONでやった時には、それぞれ課題を議論して、2回目に新潟市内でやった時に、2回目で防災の協定書を結ばせていただきましたので、香川もいろいろ議論した上で、また事務的にも調整をして2回目ぐらいかなとは思ってますけどね。
(記者)知事の中で協定、例えば職員派遣であったりだとか、どういうものをイメージされていますか。
(知事)まさに今ご質問いただいたように、例えば恒常的に職員の交流とか他県のよその釜の飯を食うというのは勉強にもなりますし、そういう意味ではそれもありますし、それから防災ですね。災害、同時に被災をするということは近い県だとあるんですけど、香川と三重県だと、同時被災っていうのは南海トラフの影響が若干あるかもしれませんけど、断層型の地震だとか、あるいは風水害でありますと、一方が被災をしても一方はそうではないということがあると思います。そういう時にお互いに助けに行くというような協定、これは新潟と結んでおります。新潟はまた別に新潟、いろいろ災害の経験もおありなので、その経験を三重県に移していただく、移植していただくということもやっておりましたけれども、そういう意味での協定もあり得るかなと思っています。
(記者)改めてキオクシアを訪問される理由について教えてください。香川にあるアオイ電子さんがシャープとつながりが深いということで、あえてシャープの工場ではなくて、キオクシアに行かれる理由を改めてお願いします。
(知事)キオクシアさんは前も北海道知事にも見ていただいたりして、三重県は半導体の振興地域の一つということで、その大きな一角をキオクシアさんが占めておられるということもありまして半導体先進企業ということで、ここを見ていただいたらどうかなと。そのきっかけは、先ほど申し上げたようにアオイ電子さんとの関係もあって、アオイ電子さんがシャープ多気の方ですけど、あそこに進出をしてきていただいてるというつながりもありますので、見ていただいたらどうかということで、私どもから持ちかけて、向こうも了承されて、見たいということで来られるというものでございます。
○三重県特別職報酬等審議会の答申の実施について(報告)
(記者)この報酬審議会からの答申を受けて、知事として答申どおり引き上げを、改定をしようと判断した理由というのを改めてお聞かせいただけますか。
(知事)先ほどちょっと言いましたけど、自分の給料がこれや、あれやとか言うのはあんまりどうですかね。皆さんの会社の、おそらく取締役社長さんも報酬委員会で決められた給料そのままそれでいいよっていうことになると思いますね。それをおそらく株主総会で了承されてということですから、うちの方の給料は条例案を作って議会でご議論いただくことになりますので、審議会の方からいただいた答申をそのまま議会でご審議をいただいたらどうかなというふうに思っているところでありまして、自分の給料を上げるとか下げるとか、皆さんも別にそんな、おそらく会社の取締役の方々もそういうのやりたいと思っておられるわけではないと思いますので、審議会で決めていただいたら、それをそのまま答申通りに提出をするということがよろしいんじゃないでしょうか。
(記者)その答申の中で物価高騰というのが一つ挙げられていると思うんですけど、知事、生活をされていて著しい物価高騰というのはどんな場面で感じられますか。
(知事)スーパーに買い物に行きますので、例えばブロッコリーの値段がえらい上がってるなとか、あるいはいろんな食品の値段が上がってるというのを見ると、高いねというのは思いますね。
(記者)生活している中で給与の改定がなければ、引き上げがなければ、ちょっと生活厳しいな、ゆとりがないなって思う場面もありますか。
(知事)知事の給料を見ていただくと分かるんですけど、三重県内のサラリーマン、経営されている企業の方とは別ですけれども、その中では高い方ではないかと思います。生活しにくいということはないとは思いますね。そういう意味では高い給料はいただいてると思います。横並び、その時にその給料水準がどうなのかというのは他県の知事との比較、こういうので決まっていくということではないでしょうか。
(記者)あくまで民間との比較というよりは、他県との横並びの比較ということでしょうか。
(知事)そうですね、先ほど申し上げましたように、やっぱり給料というのは任務と職責で決まっていくので、民間の大企業の会社の社長さんと比べてもしょうがないような気がしますね。だから、他県の知事と同じような仕事をしてます。だいたい人口的にも、あるいは地域的にも似ているのが、静岡ちょっと人口多いですから、岐阜とか滋賀とか、富山、石川、福井は三重県より人口少ないですけれども、こんなあたりと思いますね。その中では一番低い給料なので、まあまあこの辺かなということかなと思いますね。
(記者)他よいでしょうか。全体について何か質問ありますでしょうか。
その他項目に関する質疑
○岐阜県知事選挙結果
(記者)岐阜県知事選、この前、投開票ありまして、江崎さんが新しく知事に就任されることになりましたけど、江崎さん、新知事に期待していることだったりとか、あるいはその連携を深めてこういう分野に取り組みたいだとか、そういったことがあれば、今お考えがあればお願いします。
(知事)そうですね。岐阜は隣県、今度東海環状がつながりますと、実質上、高速道路でもつながる隣県ということになります。先ほど香川県の知事会談のところでも話をしましたが、岐阜は特に同じ中部地域にありますので、課題も似通ったところがあります。人口減少をどうしていくのか、江崎さんも選挙戦の時にそれを掲げて話をされておられたようでありますので、議論してみたいというふうに思っています。協力もできるんじゃないかと思っております。国の役人時代に江崎さんを私存じ上げませんし、江崎さんも私のことたぶん知らないと思いますんで、三つ違いではありますが、一緒に仕事はしたことがないので、知事になって初めて会うということになると思います。同じ国の役人出身の知事として、考え方も似通ったところもあると思いますので、議論をして、共に協力をしていきたいと思っています。一つは防災の面ですね。古田知事も国の役人出身でありましたけど、お話もさせていただいて、防災関係も一緒に議論しましょうということもさせていただいて、協力もしましょうというふうに言っております。まず、防災。それから観光ですね。岐阜はもう30年ぐらい前から、高山はすごく観光に力を入れてこられました。また、岐阜県としても古田知事になられて、かなり観光に力を入れておられました。従って、インバウンドの戻りも、コロナ前から岐阜は全国4位とか5位ぐらいです。すごい伸びです。三重県の数字に比べると全然違いますので、岐阜県に学ぶ必要があると思います。そういう意味では、いろんなことを教えていただくというのも大きなポイント、観光というのが防災に次いで大事なポイントかなというふうに思っております。それから、先ほど申し上げた人口減少などについては、東京一極集中を是正するために何をやっていくのかということを、全国知事会なども通すことになるかもしれませんけれども、共同でやっていくということ。それからリニアですね。岐阜は今、水の問題でリニア、ちょっと工事止まってますが、これは岐阜県がどうされるってことではないと思いますけど、リニアは必要であるということをおっしゃっておられますので、これ一緒にリニアの建設促進をやっていきましょうということも一緒に協働できるかなと思っています。それから、先ほどもちょっと申し上げましたけど、岐阜とは、新潟、香川と並んで二県知事会議をやっておりますので、そういったところでも意見交換をさせていただきたいと考えているところでございます。
○ジェンダーギャップ解消のポスター
(記者)県庁内で話題になっているのが、知事のポスター。ジェンダー解消の。
(知事)そうですか、話題になってました。もう貼り出されてました。
(記者)ちょっと見ましたけど、あれの制作の経緯、ご自身で登場しますとおっしゃったのか。担当課からぜひと言われたのか。
(知事)まずポスターを撮りますというのは言われて、そうですかという話で。それで何かこう、上半身のポスター、そんなの撮ってもあんまり意味ないんちゃうのっていう話をして、メッセージ性のあるポスターにしたらどうですかと言って、ご覧になられたような絵柄になったということですかね。
(記者)そうすると、担当課の方から知事に出演してほしいというふうにお願いがあった。
(知事)はい、ありました。断る必要もないかなと。そんなん出なあかんのかなとは思いましたけど、宣言的に出てくれということでございましたんで。
(記者)早くも選挙ポスターを作ったのかと思ったんですが。
(知事)いやいや、違うと思いますけど。
(記者)それは誤解ですか。
(知事)誤解やと思います。各首長さんとか、それから部長さんもポスターに出ておられるということですが、何か上半身だけ出てどうですかみたいなことをやるよりも、メッセージ性を持ったポスターの方がいいんちゃいますかというので、ジェンダーギャップ解消ということで、自分で何でもやってますということを訴えたらいいんじゃないですかということを言いました。
(記者)他にありますか。第二さんお願いします。
○知事年頭あいさつ
(記者)今日も15分カットということなので、9日に元々お聞きしたかったことの続きなんですが、7日に年頭職員訓示をやられて、あの中で知事が悪弊を絶ってというふうにおっしゃってたんですけど、これは具体的にどれを指して、どういうふうに解消しようということですか。
(知事)県庁の中で、例えば残業時間が、必要のない残業ってのはないのかもしれませんけれども、残業時間を短くする、それから、例えば早めに帰る、時短について、もうちょっと残ってくれというような雰囲気が残っているというようなことがあれば、そういったものも改善をするというようなことですね。働き方改革っていうのが重要ですので、そういったことをやっていくというのが一つの例でございますかね。さまざま若い人から見て、何でこんなふうになってんのやろと、おかしいんちゃうのというような話があれば、それをどんどん改善をしていくということですね。
(記者)勤務形態以外で、政策面ではありますか。
(知事)政策面で変える部分があれば変えていきますが、ここがおかしいっていうのはあんまりないとは思いますけどね。
(記者)それは田川、北川、野呂、鈴木それぞれの政策があったと思うんですけど、それについては別に悪弊とは思わない。
(知事)悪弊ではないと思います。その時その時に判断をしておられたんじゃないかと思いますね。知事だからっていう感じより、その長い三重県の歴史の中でさまざまその時最適のものを判断をしながらやってきたということ、それは悪弊とは呼ばないです。
(記者)前段の残業時間とか早めに帰る時短であるとか、働き方改革、逆に言ったら、今、調査会が出て、昨年の7月23日付けの職員メールでは、今の一見県政そのものがわりとそこは阻害されているような意味合いのメールでしたけど、それについての矛盾ってのは。
(知事)私は早く帰るようにという話もしておりますので、労働時間をどうするかという話ですね。パワハラとか、それからセクハラも当然悪弊の一つであります。それはもう徹底的に排除していくというのが私の考え方で、以前から申し上げているとおりであります。それで、働き方改革を阻害するような話というのは改善せないかんのですけど、それは例えば部長が判断してやる仕事もありますし、課長が判断してやる仕事もあるし、補佐レベルが判断してやる仕事もある。それぞれで判断をして、例えばこの人がいないと説明ができないというのはほとんどないと思います。例えば係員とか、あるいは主査級の人がいないと部長説明ができない、知事説明ができないと、そんなことはないので、私も行政組織で課長もやって、局長もやっておりましたけど、その人が休みの予定だったら、急に説明が入ったら代わりの人がやればいいので、例えば課長がやればいいし、局長がやればいいので、そういったことも休みやすいような雰囲気づくりをちゃんとやってもらいたいとは思いますけどね。
(記者)例えば、部長に対してのレク、部内とか課内じゃなくて、知事そのもの直接のダイレクトのレクの時に、知事の日程が取れないとかいう形だったら。
(知事)あり得ますよね。変わりますよ、日程が。それはもう大企業っていうか企業でも一緒で、それは企業の人ともお話ししましたけど、そんなんようあることやと。その時に、例えば部長が休みの日なら部長がいないので副部長がやりますというふうにやればいいし、若い人が来ないと知事レクができないというのは、それはどうですかね。部長がやればいいじゃないですかと、あるいは課長がやればいいじゃないですかとそれだけの話かなと。
(記者)知事として、知事の仕事の時に知事がいらっしゃらないと。東京へ行かれてるとか。その時に、でもレクはどうしても入れなきゃいけないと。その時は副知事でもOKということ。
(知事)それはWebでやったりします。
(記者)Webでレクはやるんですね。
(知事)今はWebが結構ありますんで、副知事に任せてOKであればそれはそうしますし、そうでなければWebでレクを受けるということに。それは東京に限らず他のとこもそうですし、海外出張の時もそうですね。
○三重県特別職報酬等審議会の答申の実施について(報告)
(記者)特別報酬で、さっき職務と権限で給与は決まるんだというお話。
(知事)任務と職責ですね。
(記者)これ例えば知事に限らず首長選に出られる方で、あえて報酬を下げてこれを公約にするという方がいらっしゃるじゃないですか。それについては、どう。
(知事)それはそれぞれの方の考え方じゃないでしょうかね。なぜ下げるかということですけれども、人気取りのために下げるのか、あるいは自分はまだ若いということで、経験も足りないので、このぐらい安い給料で働きますというようなことでやるのかよく分かりませんけど、それぞれの政治家の選挙出られることのお考えということじゃないかと思いますけどね。
(記者)知事としては、その策は取らない。
(知事)周りの知事がどうするかにもよりますけど、全体的に自分たちはもうどんどん下げるんだ、ただ、公務はボランティアじゃないですからね。あるいは、その安い給料で働くと言うと、給料安いって言うとそれなりの人材しか来ないような気もしますし、そういうのを見ながらということかなと思いますね。
(記者)ありがとうございました。
(知事)ありがとうございました。
了