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令和07年01月14日

知事定例記者会見

知事定例会見録

令和7年1月9日
於:プレゼンテーションルーム

発表項目等 

 

質疑項目

  • 発表項目等に関する質疑
  • 次期知事選挙
  • 石破首相年頭記者会見
  • 国民スポーツ大会の通年開催
  • 特別職報酬等審議会からの答申
  • 北勢地域における2025年の主な動き
  • 職員満足度
 

発表項目等

(知事)おはようございます。私の方からは4点ご説明をさせていただきたいと思います。最初に、インフルエンザの関係です。インフルエンザの感染者数ですね。定点観測の医療機関の数値で出てきましたが、これは去年の12月の23から29日、年末の数字ですけれども、61.90ということでありまして、これは定点観測をし始めたのが平成11年であります。そこから過去2番目の多さであります。一番多かったのは、平成29年(正しくは、「平成30年」)の年始ですけれども、第3週です。29年(正しくは、「30年」)の第3週ですが、これが62.43でありましたけれども、今回、それに次ぐ61.90という数値です。で、29年(正しくは、「30年」)の1年前、1年前というか28年(正しくは、「29年」)の年末はこういう数字ではありませんでした。第3週でぐっと上がりましたので、ひょっとして年始はちょっと下がるんです。ちょっと下がるんですけど、学校も休みになります。下がるんですけど、学校が始まって感染が増えてくる第3週あたりぐっと上がってきますんで、これですね、一旦ちょっと下がると思いますけど、また上がる可能性があって、過去最多を更新する可能性もあります。ということで、県民の皆さんにお願いしたいのは、これはいつも言ってますけれども、基本的な感染防止対策をぜひお願いしたいと思います。換気特に冬場は換気、なかなか今日も寒いですので、換気されない人もおられるかもしれませんけど、ぜひ換気をしてください。それから手洗い、それから消毒、マスク。年末年始、親戚の家に行かれた方もおいでになられると思います。気をつけていただいていると思いますけれども、今、医療機関もかなり診療所ですけれども、感染をしたというふうに思われる方がおいでになられて混雑をしている状況ということでございます。行っていただいてもすぐには見ていただけないような状況が続いています。また、医療関係者の方の負担も増えております。とにかく感染をしないように気をつけていただくということが大事でございますので、県民の皆さんのご協力をよろしくお願い申し上げます。これが1点目です。

2点目です。年末年始の観光入込客数についてご報告を申し上げます。過去の調査と比較可能な19の施設で調査をしまして、昨年比1割増です。これは伊勢神宮の三が日の増加も大体この数字でございますけれども、県全体の19の施設ですね。入込客数で見てみますと、去年と比べると1割ぐらい増えているということです。お天気も良かったです。それから、去年は年始に地震があって出控えがあったのかもしれないというふうに思います。コロナ前の年末年始と比べますと8割ぐらい、戻りが100を超えてはいないということで、まだちょっと完全に戻り切っていないというのが状況です。それで、今年は日並びも良かったもんで、9連休なんです。これは5年ぶりなんですけども、県内の観光施設、これの過去と比較可能なのは19年ですけれども、22の施設に問い合わせをしておりますので、入込客数については161万人ということでございました。従いまして、徐々に増えてはきてます。去年と比べると増えてはきてますけど、まだまだもうちょっと増やしたいなというところであります。それから、インバウンドに関して言うと、伊勢神宮は先ほどちょっと申し上げましたけど、三が日で1割の、去年と比べると増ということでございましたが、インバウンドも三が日で9パーセントぐらい増えたんじゃないかなということでございます。徐々に増えてはきているんですけれども、他県に比べるとまだまだインバウンドの数は少ないっていうので、しっかりと頑張っていかないといけないということです。2点目は以上です。

3点目ですが、関西本線の名古屋-伊賀上野の実証実験であります。2月の16日と2月22日に直通運転をするということになりました。これはJR西日本さん、JR東海さんに感謝をいたしておるわけでございます。明日、1月10日から旅行商品を販売いたします。旅行商品としましては定員、今のところ100名ということで、この四つのプラン、フリープラン、それからガイドが案内する関宿の歴史観光プラン、それから伊賀牛のグルメ満喫プラン、伊賀鉄道の車庫見学プランということでありまして、この四つのプランを販売していただくということであります。停まる駅は関とそして伊賀上野ということでございます。それぞれの駅間の料金というのが決められたわけでありまして、この料金で買っていただいたこのプランの切符についてはクーポンが付いていまして、お近くの食事する施設や観光施設で使えますクーポン1,000円分でありますけど、これも付いているというものでございまして、申し込みは抽選で行うということでありますので、受付順ではありません。抽選でやられるということでありますので、ぜひ申し込んでいただきたいということで、日本旅行さんの予約サイトで販売をされるということであります。この区間は直通運転は国鉄の時代はありましたけど、JRになってなくなってます。普段走行していない列車がJR東海さんの列車が伊賀上野まで行くというふうに聞いております。この機会に関西本線が皆さんに認知をされて多くの方が観光もそうです、日常利用でもそうなんですが、ご利用をいただきたいというふうに思っております。3点目以上です。

最後、4点目です。万博の関係です。万博の関係につきましては既に展示物ですが、三つ発表させていただいたところです。テーマがそれぞれ、常若のテーマのところでありますけど、大体20日間ぐらいそれぞれやるんですけれども、内宮の鰹木、御正殿の鰹木を展示するというふうに申し上げました。それから歴史文化の関係で言いますと、村正を展示をさせていただく予定と申し上げました。さらに自然の関係でいきますと、自由の鐘、これを展示しますということを申し上げた。それぞれのこういう期間、これ夏休み期間でありますけれども、申し上げましたが、今回は熊野古道とそれから産業、それから食、これについて発表させていただきたいと思います。まず、1月の3日で開幕100日前ということでございますので、万博の機運も盛り上がってきてるんじゃないかと。今日で94日前ということですね。そのうちの一つ、熊野古道でありますけれども、イマーシブ熊野古道ということで、二大聖地を結ぶ絶景の道を歩くというのが副題なんですけれども、イマーシブ、没入感ということですね。こういうテーマを掲げておりまして、五面のスクリーンに熊野古道、これを映し出して実際に体験をしていただいたような気になっていただこうと。体験型の施設ですね。二大聖地、これ伊勢神宮と熊野三山ということですけれども、そこを結ぶ熊野古道は伊勢路だけということでありますので、ぜひ楽しんでいただきたいと思います。ここでは映像だけではなくて音。川の音、あるいは鳥のさえずりというのも流しますし、それからヒノキの香りも漂わせるということですので、実際に熊野古道に行ったような感じになっていただけるんじゃないかなというふうに思います。ここで体験していただいて、熊野古道も歩いていただけるといいなというふうに思っております。次が「産業」です。三重県と言えば、ものづくりの県とも言われています。北部を中心に伝統工芸品がございます。これを展示をするということと、それから後ろの画面に三重県を代表する、例えば、今四日市の夜景が映ってますけれども、Hondaさんの製品でありますとか、あるいはキオクシアさんの製品でありますとか、あるいはカメヤマローソクさんの製品、そういったものも後ろにこう置くというようなことで考えているところでございます。これは「産業」ですね。それから、「食」は、海女さんです。これも5面のスクリーンで海女の映像を展示をするということと、実際に海女さんに来ていただきまして、そこで直接お伝えをしていただくような機会もつくりたいというふうに思っています。最初に申し上げましたけど、それぞれの展示、だいたい20日間ということでございまして、120日程度の展示を行いますということです。多くの方に来ていただきたいというふうに思っています。会期中全部同じ展示というわけではありませんので、何度も来ていただいてもいいのかなというふうに思っているところであります。私からは以上です。

発表項目等に関する質疑

令和6年度年末年始期間中の観光入込客数について(発表)
(記者)確かお盆の入込客数は既にコロナ禍前の水準に戻っていたような気がするんですけれども、この年末年始はまだ78パーセントということで、原因として考えられていることがあったら教えてください。
(知事)ちょっと今、お盆の記憶がないのであれなんですけど、日並びというのもあるのかもしれないですが、ちょっとデータをもらってもらえますか、お盆の時の。今回はかなり人出も出ていまして、多くの人が来ていただいたというふうには思っていますけれども。海外に出た人が多いのかどうか、ちょっとそこはよく分からないです。ただ、三重県は去年に比べると増えてはいますが、確かに令和2年と比べるとまだ戻りが100パーセントになってないということですね。

関西本線「名古屋-伊賀上野間」実証列車の運行について(発表)
(記者)今回の実証実験は途中経過だとは思うんですけれども、今回この取り組みの先に、先日の会議では観光列車の話なんかも出ていたりとか、コロナ禍よりは回復してるとはいえ通勤・通学需要が落ち込んでいたりはあると思いますが、今後、知事がJR西日本に働きかけていきたい施策とか考えとかありますか。
(知事)これは西日本さんとのこの間の会議でもお話が出ましたけれども、先ほどご質問いただいた中にありました観光のイベント列車ですね、これを走らせていただくということで、今、調整を進めておりますので、これを走らせますと、京都、直行になるかどうかはちょっと別ですけど、京都とか奈良とか、ようけのインバウンド、外国人の方が来られている人たちにそのイベント列車に乗ってもらって、三重県に来ていただくことができるというので、何て言うんですか、実質的な旅行者を増やす意味があるんじゃないかなというふうに思っておりまして、これは非常に期待をしているところです。それから、通勤・通学につきましては、私どもはなるべく鉄道でということは申し上げております。利便性の点もあって、なかなかそちらに誘導しきれないというところもあるのかもしれないですけれども、多くの方に利用していただきたい。これは訴えを続けていく必要があるかなというふうに思っているところであります。

(記者)イベント列車に関しては、何か念頭に置いている他県、他の地域の事例などがあるのでしょうか。
(知事)JRさんからお話を聞いておりますと、西はイベント列車は結構持っておられるんですね。瀬戸内海、走っておられる実績もあるということも聞いていまして、列車に惹かれて乗られるというのもあるでしょうし、その列車で京都あるいは奈良から伊賀、関宿に来ていただくデスティネーションとしての三重県に魅力を感じて来ていただく方もおられると思いますので、そういったことで多くの方に来ていただきたいと思っています。

(記者)確認なんですけど、イベント列車というのは特別に観光用にした中に仕掛けがあるような列車のことを指しているのでしょうか。
(知事)というよりは外観ですよね。ラッピングがしてあったり、通常の気動車ではない形の列車というところをイメージしています。あとは運行の形態ですけれども、通常、駅から駅で停まっているものは、直通で来てくれるといいなとは思いますが、そこはちょっと鉄道のプロの世界の話なので、それができるかどうかはこれからの調整です。

(記者)今回この実証列車を走らせる目的、ねらいというのを改めて教えていただけますか。
(知事)一番大きいのは国鉄分割民営化、62年4月にされて、それまで直通で名古屋から走っていたものが、亀山で乗り換えをしなきゃいけなくなったということなんですけれども、異なる鉄道事業者さんの間で直通運転というのは他にもあったりはしますけれども、関西本線で初めてですので、そういったことで新しさ、画期的な取り組みだと思います。多くの方に関心を持っていただくというのがまず大きいかなというふうに思っています。関心を持っていただいた方が関西線に乗ってみようじゃないかと、先ほどもちょっとご質問が出ましたけど、やがては関西の方から来るイベント列車を走らせる可能性もあるので、そういった時に多くの方にご利用いただいて、観光需要というのを喚起していきたいなというふうに思っています。加えて、関西本線、多くの観光客が乗られるということであれば、やっぱり通勤・通学も乗って関西本線を維持していこうという気持ちに沿線の方にもなっていただくというのも大事かなと思います。

(記者)改めて今回の実証列車でどれぐらいの乗降客数があればいいか、希望と言いましょうか、いかがでしょう。
(知事)フリープランの方が40名定員ということで考えていますので、あとそれぞれこの3つのプランが、40名、20名、20名、20名ということなんで。今回は普通のお客さんに乗ってもらうということではなくて、旅行商品として販売をするものです。従いまして、販売数は今のところ100ということ、トータル100ということ、2日間ですね。100×2ですので、200ということなんですけれども、多くの方にご応募いただければありがたいなというふうに思っております。失礼しました。1日100人ですね。

(記者)以前、確か名古屋から奈良までみたいな話があったと思うんですけど。
(知事)ご希望というのがあったとは思いますけれども、鉄道会社さんでお話をしていただいて、伊賀上野までということでした。

(記者)今後それを延長していきたいとか。
(知事)どうですかね。先ほど申し上げましたように、京都とか奈良からは観光列車、あるいはイベント列車と言われている列車を走らせて、こっちに来ていただきますので、我々は伊賀上野とか関とか、ここに多くの方に来ていただきたいというふうに思ってますので、関西からはそういう列車を走らせていただいたら、おいでになっていただけるんじゃないかなと思っています。今回は名古屋から直通で行くなら行ってみようかという方がおいでになっていただけると思いますので、まずは一定の役割を果たせるんじゃないかなというふうには思っていますね。

(記者)時期的に万博に近い状況ですので、実証実験を通じて関西から三重にということを以前からおっしゃっていますけれども、それにつなげるための仕掛けというのは何か用意されているんですか。
(知事)イベント列車の時期がいつになるかというのはありますけれども、それとは別にまだちょっと今調整中ですので、発表するのはある程度形になってから発表させていただきますけれども、鉄道関係の企画切符のようなものをつくっていただくということも、今、調整をしているところです。時期が来たらまた発表させていただきたいと思います。それは関西から三重県に来ていただく切符をということですね。

大阪・関西万博関西パビリオン三重県ブースにおける特別展示の内容およびスケジュールについて(発表)
(記者)次に万博ですけれども、熊野古道のイマーシブ体験、なかなか面白そうな企画だと思うんですが、この万博のために今制作中ということですか。
(知事)そうですね。そういう意味では、今までどこかで見たことがあるようなものではありませんので、五感でというか、目と耳と香りで楽しんでいただくようなところですので。

(記者)これは制作費はいくらぐらいかかったかというのは。
(知事)制作費分かります。
(雇用経済部)制作費の方はちょっとまだ出してはいないんですけども。全部催事は一括の契約になっておりまして、全体で2億ということになっておりまして、そのうちの一部ということになっています。それだけで積算しておりません。
(知事)これだけじゃないということですね。今手元にはそのぐらいの数字しかないので、要するにこの三つで2億、それ以外も含めて。
(雇用経済部)全ての催事を含めて。
(知事)全ての催事を含めて2億円と、そのうちの内数ということですね。
(雇用経済部)制作は2億になっております。

(記者)そうすると、さっぱりイメージできないですよね。
(知事)分かりました、ちょっと精査できるかどうかやってみます。

(記者)万博全体的なことでお伺いしたいんですけど、先ほどの知事のお話の中にも開幕まで100日を切ったというお話がありましたけど、今、知事ご自身として機運であったりだとか、万博開幕に向けた盛り上がりみたいな部分というのは肌感としてどういうふうに。
(知事)100日ということで、年末年始のテレビなんかでも、万博について触れられる番組もありましたし、それから紙面、マスコミの方々も新聞なんかでも万博について特集があったりしてますので、徐々に盛り上がってくるかなという感じはしてます。大体イベントというのは直前にかなり盛り上がりが出てきますし、それから開催をされるとさらに盛り上がるという感じが通常だと私は今までの経験で、オリンピックなんかもそうですけど、思いますので、これからですかね。でも、今までに比べると盛り上がってきてるなっていう感じがします。

(記者)万博の件で、熊野古道のところなんですけど、この熊野古道を歩いてるような映像っていうことなんですけど170キロ分のいろんな峠とかを一つ一つ紹介しながらの映像になるんですか。それとも有名どころの熊野古道のところをポイントポイント紹介していくような映像になるんですか。
(雇用経済部)全体で5分程度の映像になりますので、さすがにちょっと全てはできなくて、見どころを凝縮したような映像を作らせていただく予定になっております。馬越峠であったりとか、松本峠から七里御浜を見たものであったりとか。あと、その中に熊野大花火を入れてみたりとか、ちょっと実際また現地で見ていただければ。
(知事)絶景の道ですから、中辺路とか、要するに和歌山県さんとか奈良県さんの古道と比べて、三重県の古道の特色っていうのは景色がええちゅうことですよね。ですから、これ、石畳、これは馬越峠だと思いますけど、あと、松本峠から見る海の景色、それから山の景色もありますけれども、そういったものを楽しんでいただくということですね。他の古道とは区別して、そういうところがいいところだという誇れるところですので、そういうところを中心に映像で展開するっていうことですかね。

令和6年度年末年始期間中の観光入込客数について(発表)
(知事)先ほど、お話をいただいたお盆ですけれども、令和6年の8月の11日から15日で比較をしてます。令和5年と令和元年と比較をしてます。令和5年比で152.9パーセント、それから元年比で101.9パーセントでしたので、コロナ前と比べて戻ってました。施設としては15施設で比較しているんですけど、御在所ロープウエイとか志摩スペイン村とか、赤目四十八滝ということで、三重県は冬も良いところ多いんですけど、夏結構ようけの人が来てくれるところが遊園地も含めて多いということもあるのかなっていう気はしています。同じ施設で比べてますので、コロナ前は冬でもようけの人が来ていただいたんですが、これからまた戻していくように頑張っていくということかなと思います。夏の方が戻りやすい施設の方が多いということかもしれないですね、ちょっと推測の域を出ませんけど。

大阪・関西万博関西パビリオン三重県ブースにおける特別展示の内容およびスケジュールについて(発表)
(記者)熊野古道と言うと、しっかり歩くというイメージがあるんです。5分というのは何か短いような気がするんですけど。
(知事)多くの方に来ていただくので、入れ替えも考えると5分ぐらいかなというところですか。実際には、ここで見ていただいて、おっしゃるように歩いていただくのが大事ですので、来ていただいて歩いてくださいという、そのための仕掛けも、仕掛けというのは変ですけど、インフラがやはり整備されてないというのは熊野古道のウイークポイントですので、二次交通なんかもしっかりと対応していきたいと思っています。

(記者)三重県ブース全体のことで、元々関西から三重にと言っていましたけど、どの程度これで三重に誘客できればいいか、ということをどうお考えかなと。
(知事)そこは目標を立てているわけではない。
(雇用経済部)そちらの方については目標は立ててございません。
(知事)毎年やるとか、それであれば目標も立てやすいんですけど、今回何十年ぶりかのイベントですので、多くの方にいずれにしても来ていただきたいということですかね。50年前とは状況も変わってますんで。50年前は参考になるかというと、そうでもないだろうと。とにかく多くの方に来ていただくような仕掛けを考えるということですね。

(記者)テーマの産業ですけれども、伝統産業、伊賀くみひも、伊勢形紙などってあるんですが、他の中南勢、東紀州、いわゆる松阪木綿とか、しめ縄とかそういったものも入ってくるんですかね。全県的に網羅するような感じなんですか。
(雇用経済部)基本的に、国指定の伝統産業の方を中心にしていきたいと考えております。ということで、5品となっております。

その他項目に関する質疑

次期知事選挙
(記者)今年は知事選がありますけども、一年の計は元旦にありということで、立候補への思いというのは腹に、もう既に決まっているとは思うんですけれども、その思いを教えてください。
(知事)知事選ということですか。これはある新聞に何度もお答えしていますが、っていうふうに記事が出ていましたので、これは同じことになるのですけれども、まだ決めているわけではないということですね。これからいろんな方のお話を聞いて決めていくということです。

石破首相年頭記者会見
(記者)先日、総理が伊勢神宮で年頭の記者会見をしましたけども、もし感想があれば教えていただけますか。
(知事)総理、多岐にわたるご発言をされました。一つ一つ横で聞かせていただいて、総理の意気込みというのを感じられたわけでありますけれども、一番大きいのは東京一極集中、これ是正のために取り組むと、官が率先して取り組み、そしてこれ三重県から全国知事会を通じて政府にお願いをしてたことですけれども、企業の地方移転、これも進めるというふうに言っていただきました。これ三重県の要望が通ったのではないかというふうに考えておりまして、非常に喜ばしいものだということを思いましたが、本社機能の移転というふうにおっしゃっていただきました。それができると本当にいいと思います。女性の働く場所も増えてきます。やっぱり本社機能があると、三重県は男性の雇用の場所って結構多いんです。工場なんかも多くありますしね、ものづくりの県ですから。しかし、本社がくると女性も働けるということで、望ましいことだと思います。必ずしも本社がそのまま移転してこなくても、第二本社のような形でもいいですし、企業が機能分散するというような形でもいいと思いますので、それで企業が来てくれると雇用も増えていいなというふうに思いました。地方を元気にすると力強くおっしゃっていただきましたので、非常にそこはありがたいと思います。それから、記者の方のご質問の中で、リニアについてです。前総理は去年の7月にリニアのボーリングの箇所も見に来ていただきました。そして、石破総理もリニア、しっかりと取り組むというふうに言っていただいています。リニアは観光客の誘致、それからビジネス、雇用という、企業誘致ということも含めて三重県にとっての生命線だと思いますので、これについても政府としてしっかりと取り組むというふうに言っていただいたのはありがたいなというふうに思っています。それからもう一つは、防災ですね。防災についてもしっかりと取り組むというふうに言っていただきました。三重県は私も知事就任してから去年の10月には津波避難タワーが3基立ち上がったり、それからこれ以外に15基の津波避難タワー、まだできてないんですけど、既に5年度、6年度の予算で対応しつつあり、残りについてもこれおそらく7年度予算に入ってくると思いますので、これで全て造らなければいけなかった津波避難タワーができるということになります。三重県でも今までやってきましたし、それから防災アプリも去年の11月に東海三県で初めてアプリを提供し始めました。防災についてはしっかりやってきた自負はあるんですけれども、政府としてもさらに力を入れていくと。特に避難所ですか、避難所のスフィア基準についても総理は言及されましたけれども、三重県もそれに対応できるように、県として市、町を応援していくような体制を来年度予算で考えていく必要もあるかなというふうには思ったところであります。

国民スポーツ大会の通年開催
(記者)国民スポーツ大会の改革案が明らかになってきまして、通年開催化を軸にするということなんですけれども、その通年開催にしていくということについてはどのように受け止められていますか。
(知事)今まで期間が短かったもんですから、例えば宿泊施設の対応だとか、あるいは交通の対応って結構大変だということを私も部局から聞いていますし、それから他県知事とも意見交換する中で同じような問題があるというふうに聞いておるところでありますので、そういう意味では、その問題点は一つ克服されるかなと。ただ、新たな課題として注目が集まりにくい、分散してしまうのでこれをどうするのかというところですね。知事会議としては、今、長野、阿部知事が代表で出ていただいてお話をしていただいていると承知しておりますけれども、まだ、知事全体で議論する場がないので、そのうちそういう議論が出てくるんじゃないかなというふうに思っています。だから、少なくとも、私たち三重県からは分散開催にしてくださいというふうに言ってましたね。通年とまでは言ってませんけど、それは一つ、我々が考えていた方向に動いていただけるのかなというふうには考えております。

(記者)そうしますと、その三重での開催をする時にも通年開催ぐらいにしてもらえると、どちらかと言うとありがたいというような。
(知事)通年とまでは言いませんけれども、今までみたいな短い期間じゃなくて、分散した方が交通も宿泊施設もいいので、おそらくそんな形になっていくんでしょうね。三重県の前に開催されるところが、我々2035年ですので、まだ確定しているわけではありませんけれども、2035年ですね。最終確定はまだ先ですけど、2035年ですので、その前に開催されるところがありますので、そこの状況なんかを見ながら三重県の開催の仕方というのを考えていきたいと思います。

石破首相年頭記者会見
(記者)先ほどの石破首相の伊勢神宮の記者会見の部分ですけども、発言の中で今後新設目指して、防災庁も含めて政府機関の地方移転の推進を示唆しておりましたけど、これがもし実現されれば、それこそ民間本社機能移転とかを目指すということで、民間に先駆けて政府が動いて、それが一つ地方分散という大きな流れになると思うんですけれども、そこについて期待はあるのかということと、また、もしそうなるのであれば、三重県に何かしらの政府機関の誘致だったり、そういったことはお考えですか。
(知事)これから議論される話だと思いますけれども、政府機関の地方移転というのはそう簡単ではないんですね。なぜかと言うと、国会対応があるからなんです。別に役人は地方に行っても構わないというふうに、私も役人をしてたから役人って言いますけど、公務員は地方で働くの構わないっていうことになるんですけど、国会に呼ばれるんですよ、答弁で。それがウェブでやれると、質問取りも含めて。であれば、その組織、例えばなんとか省。省は大臣がおられるから難しいかも分かりませんけど、なんとか庁、そういったものは地方に移転する。文化庁がそうですよね。移転することができるんじゃないかと思うんです。ただ、国会答弁求められますので、長官は国会に今行かなきゃいけないことになっている。それをウェブでやれるというふうに国会が許していただければ、わりと進むかもしれないなというふうに。ただ、各国見ていただければ分かりますけど、中央省庁っていうのは固まっていることによるそのメリットってのも当然ありますので、そこをどう考えるかってことですね。ただ、総理がああいうふうにおっしゃっていただいているので、進むんじゃないかなというふうに思いますが、総理は行政府の長としておっしゃってますので、立法府がどう考えるかっていうのが一つの課題はあるなと思います。三重県にとっては、それは官であろうと民であろうと、民の方が数も多いし、たくさん来てくれればいいと思います。官の場合は働く人の数は限られているので、宣伝効果みたいなのはあるかもしれませんけれども、むしろ多くの民ですね、民間の企業の本社、あるいは第二本社みたいなもの、本社とまでは言いませんけど、管理部門、女性が働ける部門。あるいは雇用を確保できる部門、そういった会社に来ていただけるとありがたいなと思いますね。

(記者)ちなみに、石破総理がいらっしゃいましたけれども、知事もお迎えとか行かれてたと思うんですけれども、そこで石破総理と話したことがあれば。
(知事)ご挨拶をさせていただき、今回雨というのもありまして、なかなか並んで歩くの難しかったですし、それから総理はやはり神宮の説明を、初めて総理としておいでになられましたので、ご説明を聞いておられたので、あんまり邪魔しちゃいけないと思って、こちらから声をかけさせていただくのは控えさせていただいたところです。それ以外においでになられた赤澤大臣は、私の役所の2年先輩ですので、お話もさせていただいたり、それから城内大臣は自動車局長の時にお話をよくさせていただいておりました。それから、鈴木大臣も自動車局長の時に説明に行かせていただいています。それから農林大臣はこないだも要望に行かせていただきましたので、江藤大臣ですね、そういった方々とお話をする機会があって良かったかなというふうには思います。

特別職報酬等審議会からの答申
(記者)特別職の報酬について、報酬審の方から答申が出ましたけれども、知事として、県としてのご判断はいつ頃、どのような形でというのを改めて教えてください。
(知事)まだ具体的に担当部から聞いていませんが、そんなに遠くないうちに判断をすることになるというふうに思います。

(記者)答申も引き上げの方向ということですし、知事としても答申を尊重するというご発言もありましたけれども、一方で、例えば据え置いたりとか、また引き下げたりとか、そういった判断をする可能性というのは、知事として。
(知事)来年の春闘も含めて、民間企業では今、賃金を上げていくっていう方向ですよね。だから、そういったものも総合的に勘案するということで、皆さんの給料も上がっておられる、あるいは下がってはいないんじゃないかっていう気はしますけれども、それも含めながらいろんなことを考えていくということになると思います。ご議論いただいて、ご答申をいただいた、答申いただいたもの、それはこちらから諮問していますから、当然尊重しないといけないので、全く無視しますというわけにはいかないですよね。尊重するのは当然です。それから、人事委員会にもご意見を、通常は人事委員会のご意見は聞いてないんですけれども、聞きながら慎重に判断をするということになると思います。

(記者)私らの給料と比べられてもどうなのかなという気もしますけど。
(知事)世間一般ですかね。

(記者)一方で、2万円上がると130万円になるということですね、月給としてはね。
(知事)税引き前でですね。

(記者)その名の通り桁が違うというような印象もありますけど、知事として、今この物価高の影響というのは。
(知事)まあどうですかね、その単体で見た時にどうかという話よりは、他県の知事との比較とか、あるいは民間企業の経営者の方々と比較すると全然安い給料になるとは思いますので、そういう他県知事の比較だとか、あるいは国の公務員との比較ということは、大臣に比べると全然安い給料になっていると思いますけれども、多分、事務次官より安い給料ですね、局長級ぐらいの給料だと思いますので、そういったものの比較で、結局給料っていうのは安ければ安いという方がいいというものでもないような気がします。やはり職務内容と責任に応じて給料というのが決まってくるんじゃないかというふうに思いますので、例えば、政治的なパフォーマンスで給料安くするということは、やられる方がおありだと思います。それは決して否定するものではないですけれども、やはり責任を伴う仕事であれば、それなりの給料ということになるんじゃないかなという気はしております。

(記者)他によかったでしょうか。第二さんお願いします。

令和6年度年末年始期間中の観光入込客数について(発表)
(記者)発表項目のところに戻るんですけれども、観光客数のところで、先日インバウンドのお話のところで三重県、他県と比べると下から数えた方が早いというようなお話が賀詞交歓会の中でもあったと思うんですけど。
(知事)47位ですから、下から数えたら早いと言うか、1番目ですね。

(記者)徐々に伸びてはいるけれども、ここは力を入れていきたいという、先ほどのお話の中で、今の段階で取り組んでいきたい、そういう施策とか、こういうところをちょっと改善していきたいみたいな、そういうところがあれば教えていただけますか。
(知事)観光施策というのは、大きく言うと二つに分かれていまして、一つはやっぱり観光インフラ、これは最近私が言い始めた言葉ではありますけれども、例えばホテルだとか、それから二次交通だとか、それから情報提供のシステム、こういったものを整備しないとなかなか来ていただけませんね、これが一つ。もう一つはプロモーションですね。効果的なプロモーション、最近ではSNSで観光、どこへ行くかって決める人が若い人が多いので、そこで例えばインフルエンサーに活躍してもらってプレゼンをすると。この二つが大きなポイントですね。今、インバウンド47位ずっと続けるわけにもいきません。いきませんが、何らかの手を打ってもすぐに改善するわけではないんです。高山、全国で今3番目か4番目かな。これ何度も言ってますけど、私が30年前、パリで観光宣伝してた時に、もうその頃から高山は5カ国語でホームページ出してたんですよ。ですから歴史があるんですね。三重県はそれに比べるとスタートが遅れてますので、これからでもやらなきゃいけない。すぐに結果は出ないかもしれないけど、今やらないと我々の子どもや孫の世代へやっぱり良いものを残していけないっていうんで、これをやり始めます。今申し上げたような二つの点でやろうと思ってますが、これ一番良くないのは行政官、行き当たりばったりで、他の県がこういうことやってるからこれやりましょうって、それ良くないです。しっかりと考えて、どうすればどういう効果が出るのか、それが必要だと思いますので、来年度の予算になるか、前倒しでやるか、ちょっと別ですけれども、インバウンドのための戦略というか計画ってのをしっかり作っていこうと思ってます。他県の効果的な事例を分析する必要もあると思いますね。

北勢地域における2025年の主な動き
(記者)改めてになるんですけれども、年が明けまして2025年、三重県、特に北勢地域の部分で期待している動きですとか施策、トピックスがあればいただけますでしょうか。
(知事)2025年になって、四日市ですから、まちづくりも一生懸命進めておられますし、それから半導体を中心に、我々も三重県も半導体振興していこうというふうに思っています。それから移住、名古屋圏からの移住を桑名、四日市、鈴鹿あたりまでですかね、亀山もあるかもしれませんけど、増やしていきたいなと思っております。それから、先ほどの万博ですけれども、万博からの誘客は必ずしも南だけではないので、北も、花のきれいなところもありますし、それから遊園地もあります。F1もまたこの4月に開催をされますんで、そういったところにたくさんの人に来ていただきたいというふうには思っています。

職員満足度
(記者)4問ほどあるけど、11時15分で切りたいってことで、ちょっと過ぎてますからもう1問にしておきますけど、12月末に労使協働委員会があって、職員労働組合の方から令和6年度の職員満足度、点数としては63.14だから、一応6割を超えて満足度があるんですけど、6年度の調査っていうのが過去11年間で3番目に低かったと。ワースト3なんですけど、知事が就任されてからが、4年が2位で、ワースト2位ですね、5年が4位、去年が要は3位なんですけど、この低迷状態に見える部分についてはどういう受け止めされてるんですか。
(知事)公務員全体で満足度っていうのは落ちているのかなっていう感じはします。三重県だけではないとは思いますけれども、ただ、そのまま放置しておいては良くないと思いますので、職員満足度をどうやって上げていけばいいのか、どういう点に問題があるのかというのを、分析をして対応していきたいというふうに思っているところであります。

(記者)分析対応中心は、総務部ですか。
(知事)そうですね。それは人事系統になりますね。

関西本線「名古屋-伊賀上野間」実証列車の運行について(発表)
(記者)発表項目の実証列車ですけど、これというのは、例えば観光客、団体観光列車みたいのが増えても、地域交通としては生き残れる要件になるんですか。
(知事)そこから波及して、次の通常の運行の列車に乗ってもらうとかいうことであれば、通勤・通学客が減ってきた分を交流人口でカバーしていければ残っていけるとは思いますけど。

(記者)そうなんですね。通勤・通学だけ増えれば何とかと思ってたので、そうじゃなくて観光で力を入れて、そこで来ればその分で生き残れる可能性があると。
(知事)あるとは思いますね。そこは、例えばSLを走らせてるところとか、いろいろ観光で人を呼んでいるところもありますので。

(記者)どうもありがとうございました。
(知事)ありがとうございました。

                                                 了

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