知事定例会見録
令和6年12月5日
於:プレゼンテーションルーム
発表項目等
質疑項目
- 発表項目等に関する質疑
- 県庁職員の退職者数増加
- マイナ保険証への移行
- クマへの対応
- 新宮紀宝道路開通
- 新型コロナの後遺症
- 当初予算要求状況
- PFAS
- 子ども医療費の窓口無料
- 職員の早期退職
発表項目等
(知事)私の方から、今日は3点お話を申し上げます。一つは、県民1万人アンケートであります。これは今までやってまいりまして、毎年やってるやつですが、12月5日から3回目になりますね、県民1万人アンケートという名前を変えたのは。だいたい今までもやってたのと同じような話ですが、18歳以上の方を無作為抽出してアンケートをお送りするというものであります。それで、調査のポイントですけど、今回新しくやる話って何かということですが、ジェンダーギャップの質問、あるいは公共ライドシェアの質問、それから南海トラフ地震の臨時情報に関する質問、これを新しく加えたということです。生活の満足度、あるいは子ども、観光などについては去年もやっていますけど、引き続き質問をしていくということであります。詳細につきましては、会見後に担当課の方に聞いていただければというふうに思います。必要であれば担当課の会見をセットします。
それから、2点目。「美し国みえ」のロゴマークを決定をするということでありまして、これプロモーション戦略、プロモーション推進方針というのを今年の5月に策定をしましたけど、その取り組み方向の一つとして「美し国みえ」これを掲げた統一感のある情報発信を行うということにしております。そのシンボルとなるロゴマークを決定するということで、二つの案を事務方の方で用意をしました。この二つの案から一つを選んで投票をお願いしようというものであります。ご回答をいただいて、数の多い方をロゴマークにしようということでありまして、「美し国みえ」の最初のプロモーションであると、このロゴマークの決定がというふうにも思っているところでございます。ご応募いただいた方、抽選で10名様に賞品をお渡しするということであります。今後、職員の名刺とか各部局のポスターとかパンフレットに印刷をする予定ということです。CIの一環にもなるということであります。これが2点目です。
3点目ですけれども、ベトナム・タイを訪れますので、それについての発表であります。来年の1月14日から19日までの間、ベトナム・タイを訪問するということであります。今回は経済団も一緒に行っていただくということを考えております。ベトナムですと、政府機関とか、これ労働関係の役所が多いんですけど、大学などを訪れまして人材確保、それから産業連携のMOUを締結をする予定であります。人材確保は非常に重要ですので、そんな話もしてこようと思っております。それから、訪日旅行を扱っております現地の大手旅行者ホールセールの会社であると思いますが、そこを訪問しまして、三重県に送客をしてもらうための意見交換をしてくるということであります。それから、それがベトナムですけど、タイは既に令和5年度だから今年の1月に行っておりますけれども、再度ということであります。ビジネスマッチング、これは前回も行きましたけど、今回もビジネスマッチングをやってくるということ。多くの企業の方もおいでいただくと聞いています。それから、サイアム高島屋という向こうの大きなデパートがあるんですけど、そこで三重県フェアをやってくるということ。それからタイ旅行業協会とは前回MOUを締結しましたけど、その進捗状況などについて面談をして話をしてくるということであります。人材確保、産業連携、観光、大きな柱がありますので、それを出張してやっていきたいと思っています。三重県のプレゼンスをタイ、ベトナムで示してくるというのも大事なことかなと思っています。私からは以上です。
発表項目等に関する質疑
〇第3回みえ県民1万人アンケートの実施について(発表)
(記者)発表項目ごとに三つあるので一つずついきたいんですが、まず、このアンケートですが、新規で設けた質問というのは問9、10、15、ジェンダーギャップ、人材確保、ライドシェアでよかったでしょうか。
(知事)よろしいですか。
(政策企画部)今回、新規で設けた質問につきましては、南海トラフの臨時情報のこともありますので、問3、それから、結婚の関係でも質問を加えておりますので問4―4、それからジェンダーギャップの関係、問9、人材確保、問10、それから公共ライドシェアの関係で問15、以上が新規の質問になります。
(記者)結構ありますね。
(知事)必要であれば後ほど担当課会見しますのでおっしゃってください。この場で私に聞かれたいことがあれば聞いていただければいいですし、あるいはその会見を受けて次の会見でご質問いただいても結構です。
(記者)この中でも特に、知事、これ取り入れた、今回質問入れたという意図というか。
(知事)まずジェンダーギャップですけど、これは三重県の経済的にはジェンダーギャップが全国46位という非常に低いところであります。従って、我々、今、企業に働きかけをしたり、また女性の方々に意見を聞いて対応できるものは6年度予算からやり始めたりしていますけれども、県民の皆さんの考え方、どういうふうに考えておられるのかということをお伺いしたいということで、これは入れております。それから、公共ライドシェア、ライドシェアについてですけれども、高齢者が運転をされて非常に危険な状態、できれば免許返納ということをしたいんですけど、ただ、その免許返納してしまうと病院にも行けない、それからスーパーに買い物にも行けない。これが東京、大阪、名古屋、特に名古屋、大阪の中央部、東京は広い範囲ですけれども、では公共交通機関があるんでできるんですけど、それ以外のところではもうできないということなので、それに代わるものとして公共ライドシェアというものを充実させていく必要があると思いますが、三重県では29の市町ある中で、9の市町しかそういうのやってないんです。それについての県民のご意見をお伺いをして、これから我々も市町に働きかけないといけませんし、県として市町を支援していくこともやっていかなきゃいけないと思っていますので、その意識を問の15で聞いているということです。それから、南海トラフ大規模地震の臨時情報でありますけれども、これは今年の8月に出たところです。観光部の方で関係業界にはご意見を聞いたとこなんですけど、県民の皆さんにこれをそもそも知っておられるか、それから発表を何で知られたかというようなあたり、それから不安を感じたり、困ったことがあるかどうか、今後どんな提供の仕方をするのかってのを政府も検討すると言ってますので、それを我々としても、県民の皆さんにどういうふうなことを考えておられるかというのを聞いてみたいと、こういうことですね。
〇「美し国みえ」ロゴマークを決定するための投票の実施
(記者)今後この県民の方でロゴマーク決めると思うんですけれども、県として今後どういう場で活用していこうと思われますか。
(知事)一つは先程の1万人アンケートの封筒裏表紙に投票先のフォームのアクセス先を記載をするんですけど、結果、どちらかに決まったということになりますと、例えば各部局がこれから出していくポスターとかパンフレットに印刷をしていくというコーポレートアイデンティティの一つにしようということですので、そういう役割を担わせるということになります。
(記者)できれば多くの方に参加してほしいということ。
(知事)多くの方に参加していただいて、これを選んでいただくといいと思います。事務方から聞いてますのは、このAというのは食とか、いろんなものが手裏剣もありますけれども、伊勢神宮の鳥居もありますし、それから松阪牛もありますけど、こういったもので三重を構成する要素の積み重なり。Bは、海とか山とか太陽の要素を三本線で表して、三重(みえ)は三重(さんじゅう)とも読めますので、それを意識しているということだそうでございます。それで選んでいただければというふうに思います。
(記者)知事はどちらがふさわしいと。
(知事)県民の方に選んでいただいたらいいんじゃないですかね。
(記者)今回二案ありますけども、こういったロゴマークを作る意味であったりっていう部分は知事としてどのように考えてますか。
(知事)いろんなキャンペーンをしたりする時にロゴマークがあると、一体感を醸成しやすいというのが一つ。これはどこのCIでも同じですけれども、組織としてのまとまりもあるし、それからその行事に参加する方々の一体感が醸成しやすいということ。それからもう一つは、これはプロモーションの一番の眼目ですけど、目的ですけども、三重県を売り出していくのにロゴマークがあると売り出しやすいと、そういうことだと思いますけれどね。各企業でもCIやっておられると思いますけど、それと同じ意味であります。
〇知事のベトナム・タイ訪問について(発表)
(記者)ベトナム、タイ訪問です。まずベトナムですけれど、ベトナムは県内の外国人労働者の中で確かベトナム人、ベトナムからの労働者が一番多かったと記憶しておるんですが。全体の3割ぐらい。それなのに、ルートができているのにわざわざ知事が行かれるという意図は。
(知事)公式ルートはないと思います。企業であったり、あるいはベトナムから人材を派遣する会社が三重県に人を送っていただいているということでありますので、今回ベトナムに行きまして、今、調整してますけど、向こうの日本でいうと労働省に相当するところで、技能実習生の我々としての受け入れを拡大して送り出してしてほしいというような話をやっていきますし、それから大学にも行きまして、これは高度人材ですけど送っていただきたいというようなことをお話をしていきますので、公の機関同士で人材を送っていただきたい、受け入れたいとそういう話をするのは初めてですね。
(記者)特に人材の中でどういう分野の人に来てほしいという期待はあるんでしょうか。
(知事)2つあると思います。一つは技能実習で三重県で技能を覚えて帰っていただく、さまざまな作業があります。例えば工場で働いていただく方もおいでになると思います。それから大学は今、日本でいうと東工大に相当するような大学に行こうと思っていますので、これまだ調整中ですけど、そこで高度人材、さまざまな高等教育を受けた方が来ていただいて、三重県の例えば研究機関で働いていただくこともあるかもしれませんし、そういったあたりを調整しようと思っています。
(記者)介護の分野はどうですか。
(知事)介護は今のところベトナムは想定をしていないと聞いていますが、必要があれば今後、介護の分野、看護の分野というのも広げていくことは考えたいと思っていますが、今回はまだターゲットになっていないと聞いて、それでいいですか。
(雇用経済部)介護につきましては、技能実習制度の中で介護の分野がございますので、そこで一定の実習生は入ってくると思います。
(知事)すみません。技能実習制度の中で介護の分野もあり得るということです。失礼しました。
(記者)外国人に頼らざるを得ないほど県内には労働者が少なくなっているというか人手不足だということですか。
(知事)それはどこの県でもそうだと思いますね。日本全体がそうなっていると思いますけどね。
(記者)8月に県の方で外国人材確保支援事業ということで、ベトナム現地で確か合同面接やって、あまり成果はなかったんですか。
(雇用経済部)本年の8月にベトナム現地の方で面接会を開催をさせていただきまして、応募した学生が388名いらっしゃいました。その中で一定のスクリーニングをさせていただいて、48名の学生の方が面接の方に進んでいただきまして、企業としては7社参加したんですけれども、12名の内定ということで今現在聞いております。
(記者)あとタイなんですけれども、タイに訪問されて1年経ちまして、行かれた成果といいますか、なにか数字で出てきているものはどうなんでしょう。
(知事)今、具体的には覚えていないですけれども、観光客、送客がいくつかあったというふうには聞いてます。
(記者)観光客が増えたということですか。
(知事)いや、増えたかどうかはあれですけど、送客が具体的にあったということを聞いていますので、後ほどそれはまたお伝えをいたします。
(記者)1月にタイ訪問された時にセントレアの関係者と一緒にバンコク便の復便要請もされたと思います。10月末くらいにセントレアから復便、週4便復便でコロナ禍と比較してかなり戻ってきた状態になっていると思うんですけど、今回この復便が追い風になったりだったりとか、あるいは今後期待できることって今どのようにお考えですか。
(知事)復便を追い風。
(記者)復便によって例えばビジネス面での交流だったりとか、あるいは観光面での誘客の追い風になったりとか、そういったところの効果っていうのは。
(知事)具体的には聞いていませんけど、そのタイに前回行った時にセントレアの社長と一緒に行きましたので、復便がなされたっていうのもその成果の一つかもしれませんけれども、当然復便すれば輸送量は増えて、ロードファクターによりますけれども、輸送量は増えてくるので、そうしますとビジネスでも、それから観光でもメリットはあるというふうに思います。ですから、その便数が増えたということによって、多くの人に三重県に来ていただければありがたいなとは思いますね。具体的な数字はちょっと私は聞いていないという状況ですね。
(記者)ベトナムとタイ訪問するということで期待のお言葉があれば教えてください。
(知事)三重県はものづくり県でありまして、三重県で製造したものについて、ベトナムとかタイで購入いただけないかという商談、これもやってまいりますし、それから向こうに進出している三重県の企業の方ともお話をしてまいります。これからも進出したいという企業が増えてくると思いますが、それを後押しをしたいというのが2つ目の狙いです。それから、観光に関して言うと、三重県はインバウンドの戻りが良くないと。全国47位(注:令和元年8月と比較した令和6年8月の回復率)ということもありますので、ベトナム、タイから多くの観光客にも来ていただきたいという、そういう仕事もしていきたいというふうに思っています。それから、それが2点目ですね。それから、3点目は人材確保ですね。先ほどもお話がありましたけど、日本の人口はどんどん減っていきます。三重県の人口も減っていく。その中で働いていただける方が三重県にお越しいただけないかということで、主としてはベトナムですけども、そこで話をしていきたいと思っています。
(記者)さまざまな思い入れがあると思うんですけども、特に知事としては力を入れたいと思っていることがあれば教えていただいてよろしいですか。
(知事)3つともですね。はい。せっかく行くんですから、全てのことについて、先程申し上げた3つについてはちゃんとやっていきたいというふうに思ってますね。
(記者)高度人材って、高度外国人材ってこれちょっと定義がいろいろあると思うんですけれども、県としてこの指してる職種といいますか、そういったところをちょっと。
(知事)技能実習と高度人材という2つに分かれて、難民認定及び入国管理法(正しくは「出入国管理及び難民認定法」)で分かれていますけれども、その高度人材という意味でいうと単純労働だけではないですね。頭脳労働を伴うような人たちということですから、高度な教育を行う大学を出られた方に来ていただいて、そういう仕事をしていただく、こういうことですね、
(記者)具体的に何か例えばこういう仕事だとかっていうのは。
(知事)先ほどちょっと申し上げましたけども、例えば研究所とかそういったところで働いていただくということを想定しておりますけど、それ以外にありますか。
(雇用経済部)例えばの職種ですけれども、エンジニアでありますとかプログラマー、また通訳の方、それからデザイナーの方、そういった専門の知識や技能をお持ちの方を想定しております。
その他項目に関する質疑
○県庁職員の退職者数増加
(記者)人材確保ともリンクしてくるところなんですけど、先日、県議会の一般質問で、公務員、県職員の退職者数の話が出ていたと思うんですけれども、三重に限らず、今、地方公務員のなり手というのがどこも辞める人も増えていて、試験を受ける人も減ってきているという実情があるんですけど、改めて知事として、この10年で三重県、退職者数、倍ぐらいの数字になると思うんですけど、数字に対する受け止めと、今後何か確保に向けてやってみたいというふうに考えていることなどあれば教えていただけますでしょうか。
(知事)これは三重県だけの問題ではないと思います。それから、地方官庁だけの問題ではなく、中央省庁もそうですね、若い人たちの意識が変わってきているのも事実だと思います。就業先の流動性ということについて、終身雇用的な働き方を好まないというふうになってきたんじゃないか。自分のキャリアを評価してもらって、高い給料がもらえる、あるいは処遇のいいところに移っていく、これはしょうがないことかもしれません。従って、結果的には、最近の10年間で退職者数、県庁全体で2倍に増加をしているということになっております。若い人はもうちょっと数字が高いということです。ですが、私どもとしては、今年の3月に、人財マネジメント戦略というのを定めまして、若い方に公務の良さというのを分かってもらって、そこで働き続けるということについて、我々は働きかけをしているということです。ただ、そうはいっても、実は県庁職員、海上保安庁、私が働いていた国交省もそうなんですけれども、大体フタコブラクダみたいになってまして、20代まあまあいる。で、50代多いと。ところが30代40代少ない、こうなっていますので、この30代、40代を埋めていかなきゃいけないということがあって、三重県中途採用に力を入れるということでやってきておりますけれども、中途採用も力を入れまして、多くの方に来ていただくと、雇用が流動化するということでいうと、もちろん県庁から出ていく人もいますけど、公務働きたいという人も、私中央官庁にいて、そういう人がいるのも分かっていますので、そういう方に来ていただいて働いてもらうということではないかなと。人材は流動化、日本全体流動化していくということではないかと思っています。
○マイナ保険証への移行
(記者)2日から従来の健康保険証の新規の発行を停止されて、マイナ保険証に一本化ということになりましたけれども、知事の受け止めと、あと県民への呼びかけなどがあればお願いします。
(知事)これは国でやっておられる話なので、私から公式的なコメントというのは差し控えたいと思っております。導入当初というのは、いろんなトラブルも含めて、不便な点というのはあると思いますが、マイナ保険証にはメリットもあると聞いています。例えば薬の履歴というのが、薬を処方した医療機関じゃないとこでも分かるようになるとか、あるいは今までの病歴を見ることができて、適切な治療を行うことができる。特に患者に意識がなかったような場合、マイナ保険証をもし持っておられればっていうのもあるんじゃないかなというふうに思いますので、メリットもあると。ところが、その機械を導入しなきゃいけないとか、最初は不具合、おそらくバグも出ると思いますので、そのバグを乗り越えた先にマイナ保険証の真価というのが出てくるんだろうというふうに思っています。ですから、最初は不便があるかもしれないけど、その不便があれば利用者の方々からおっしゃっていただいて、もしも我々にそういう話があれば国につないでいくということをやらせていただきたいと思っています。それを乗り越えていって、便利なところ、メリットを享受できるならそれでいいんじゃないかなと思いますね。
(記者)三重県では利用率がちょっと平均より下回っているということのようなんですけど、どういったところが課題となってそうなっているんでしょうか。
(知事)35位か36位ですよね。平均より下っていうことだったと思いますけれども、それは最初、三重県の人ってあんまりこう新しいものに飛びつかないんじゃないかなと。これは私の主観ですけれど、三重県人としての主観ですけれども、そういうところがあるのかもしれません。だから便利だということになれば、やっていけばいいんじゃないですかね。
○クマへの対応
(記者)2点ありまして、クマの関係なんですけど、秋田県でスーパーでクマが侵入しまして、という被害もありましたけど、県としても今、クマアラートという仕組みを導入されましたけれども、この事件の受け止めと、県として何かこの事件を受けて対応の必要性とか、何か考えておられることがありましたら。
(知事)まずクマにつきましては、今年、秋からクマアラートという制度を三重県でも導入して、アラートも今発動しているところであります。現に、残念なことですけど、クマに襲われた方もおいでになるという中で、県としてはそういった方に、聞き取りをさせていただいて、どういうところに注意をしなきゃいけないかということを申し上げているわけです。今年、去年もそうですけれども、去年は食べ物が山にないってことでクマが里に降りてきた。今年は食べ物あるようではありますけれども、クマの行動範囲が広がって里に降りてくるということですから、県民の皆さんにまず十分ご注意をいただきたいということになろうかと思っています。そして、県の対応ですけれども、必要に応じてアラートを発動するということと、それから今回の補正予算でも、国の交付金も使えるというふうに聞いておりますので、このクマの対応、パトロールを強化するとか、そういったことを基礎自治体、市町がやられるときに県としても支援をする、こういうやり方を補正予算の中に盛り込んでおります。クマには遭遇しない方がいいんで、パトロールなどをやって、そういった県民の方が多くないようにしたいと思ってますし、仮に遭遇した時には、前回申し上げましたけれども、決して後ろを見せて走って逃げるということはないようにして、後ずさりをしていただく、というところを注意をしていただきたいなと思っております。
○新宮紀宝道路開通
(記者)7日に新宮紀宝道路が開通すると思うんですけれども、改めて知事としての受け止めをお願いします。
(知事)道路っていうのはやっぱり活力だと私は思っていまして、大きく言うと三つの効能があると思います。一つは、やはり産業にとって、材料の搬入、それから製品の搬出、それがスピーディーにできるという意味では、高速道路あるいは自動車専用道っていうのは役割大きいと思っています。それからもう一つは観光、観光客が行きやすくなるということで、現に令和3年の8月末でしたかね、熊野まで近畿自動車道紀勢線が開通して、熊野の観光客が増えたという話も聞いております。で、一番さらに大事なのは、やっぱり医療関係、42号しかない場合、それが災害などで通れなくなった時に、代替路が今まではなかったんですけれども、こういう形で新宮紀宝道路ができますと、和歌山との関係がまたルートが増えます。で、ちょうど私が大臣秘書官をしてる時に、道路国会というのがありまして、道路特会を議論する国会でしたけれども、そこでも当時三ツ矢先生だと記憶していますけれども、地元の国会議員であられた、三ツ矢先生がパネルを使って国交大臣に命の道として大事なものですということをおっしゃっておられたのを記憶してます。従って、県民の命を守るためにも、道路っていうのは役割を果たせるということで、そういう意味ではこの新宮紀宝道路が開通するというのは大きな意味があると思います。
○新型コロナの後遺症
(記者)みんなもうすっかり忘れてるかもしれないですけども、いわゆる新型コロナでお隣の愛知県で昨月11月実態把握調査という、簡単に言うと罹患者の5割ぐらいが後遺症があって、3割ぐらいが1年以上続いているという状況。三重県もたぶん同じような傾向があると思うんですけども、こういう状況について県としてどうするのか。いわゆる後遺症対策、どうやってフォローしていくのかというのがあればということで。
(知事)愛知県は6月、7月ですかね、3,000人ぐらいを対象にホームページを使ったアンケートを実施したというふうに聞いています。後遺症があるとお答えになられた方が6割ぐらいおられたんですかね。三重県もアンケートを令和3年の11月12月に実施をしてまして、その時3,000人ぐらいの方にアンケート用紙を配布して、400人ぐらいの方が回答されたんですけど、そのうち240人が後遺症があると自覚をしてるというふうにおっしゃったようであります。そういう意味では6割なんですよね、回答者のうちの6割が後遺症がある。ですから、今回の愛知県のアンケートの結果がやはり6割ぐらいですかね、後遺症があるというふうにおっしゃっている。ほぼほぼ同じな感じですかね。三重県は令和3年に県民の方にアンケートをし、それから令和5年の2月から3月には、医療機関にもアンケートをしています。その結果、後遺症診療実施している医療機関のリストを作成してご提示をしているということなので、後遺症を感じられた方は、そこで受診をしていただくという形は三重県ではとっているということですね。
(記者)それはホームページで公開しているということですか。
(知事)はい。
○当初予算要求状況
(記者)先ほどから議会の方で来年度当初予算の要求状況について調査が始まってますけれども、知事自身、1期目最後の1年ということもあると思うんですけど、改めてこの最終年度の予算というのはどのようなものにしていきたいかとかそういったお考えは。
(知事)3年間やってきて、防災対策、子ども施策、それから観光施策、産業振興施策、農業施策、さまざまなことをやってきたと思いますけれども、例えば津波避難タワーが目に見えてできてくるとか、あるいは11月の12日には防災アプリ、県民の方の命を守るためのものができたりとか、それから子どもの施策で言いますと医療費ですね。今まで県では自治体を支援して、できてなかったところも支援をさせていただくことを、令和5年度、6年度とやってきたり、それから子どもの総合補助金ですね。基礎自治体がやりたくてもなかなか財源でやれないところを県がご支援をするということで、新しい取り組みをやってきたりと、そういうようなこと。それから、子どもでいうとまるごと支援パッケージというのをつくりましたので、そういった形で子どもというのは大事だということを打ち出すとともに、支援をやってきたというのはあると思います。それから、産業でいうと半導体の関係、プラットホームを作ったりとか、さまざまなことをやってきました。農業については、ブランド化を進めるとか、それから水産業ですね。水産業につきましても、海水温の高温化対策をやってくると、さまざまなことをやってきたつもりですけれども、その継続というところが大きなところだと思うんですけど、実は三重県、ご案内のとおり、弱点みたいなところもありまして、インバウンド客がものすごく少ない。そこについては力を入れてやっていかなきゃいけないというのは一つ思っております。それから、子どもの施策は継続的にやっていかなきゃいけないのと、先程ちょっと話していましたジェンダーギャップ、ジェンダーギャップの解消をさらに加速化する必要があるだろうというふうに思っています。それから、あとは南海トラフの地震が、これはそのうちやってくるというふうに言われています。で、今年の1月には能登半島の地震、そこに行ってさまざまな支援をする中で気づきの部分があります。それもまとめて、予算の中に来年度対応していくものは盛り込んでいくということですね。さまざまなものが課題としてありますので、私もこれから各部局の要求内容を精査をしていって、どれに力を入れていくのかというのを決めていくということになると思います。
(記者)基本的にはインバウンドだったりとか、子ども施策だったりとか、あるいは地震災害対策だったりとかっていうところは優先的にやっていくという理解でよかったですか。
(知事)そうですね。優先的にやるものばかりですけどね。あとは交通政策もそうですね。公共ライドシェアが29市町のうちの9市町しかやってないっていう、これで高齢者の運転した時の事故に対応できるのかという議論はあると思いますね。
(記者)他にありますか。第二さんお願いします。
○「美し国みえ」ロゴマークを決定するための投票の実施について(発表)
(記者)発表項目のロゴマークなんですけど、これは、今わかってるA案、B案というのはどういう形でできたんですか。A案、B案あるじゃないですか。これはどういう形でできたんですか。
(知事)どのようにこの案を作ったかってことですか。
(記者)公募されたとか、デザイナーに頼まれたとか。
(政策企画部)2案につきましては、企画提案コンペを行った事業者さんに作成をいただいたということになります。委託で。
(記者)A案は。
(政策企画部)A案ともB案とも、2案作成いただいたということです。
(記者)それいつですか。
(政策企画部)今年度。
(記者)何月。
(政策企画部)作成いただいたのが先月ぐらいに完成したということですね。
(記者)それは応募をかけたから何社か応募があったんですか。それとも1社ですか。
(政策企画部)企画提案コンペに参加いただいた事業者さんは17事業者さんです。
(記者)A、Bに絞ったのは、庁内で選定して絞ったんですか。
(政策企画部)企画提案コンペの中で1案をご作成いただきまして、そこで事業者さんを決定して、その事業者さんにもう1案作成いただいたということになります。
(記者)ということは、出したやつは1事業者2つあって、その中で最終的にこれを選んだのが、その選定は庁内でやったんですか、それとも何かそういう有識者のそういう人にお願いして選ばれたんですか。
(政策企画部)基本的には庁内ですけれども、有識者の方にもご意見をアドバイスをいただきながら2案を作成してきました。
(記者)ちなみにAとBの事業者は違うんですか。
(政策企画部)同一の事業者さんです。
(記者)結局、そのデザイン料的なものはいくら、要は経費いくらかかったんですか。
(政策企画部)2案作成いただくデザイン料で82万5千円の委託事業です。
(記者)これは東京の業者か。
(政策企画部)いえ。津市のコミュニケーションサービスさんです。
(記者)女性の働き方のプロモートしたとこですか。わかりました。さっき知事はCIってことを言われたんですけど、コーポレートアイデンティティからいくと、総合計画に「強じんな」がついているわけだから、逆に言ったらロゴでも本来、「強じんな」っていうのをつけるのがCIの観点からは妥当なのではないですか。
(知事)いろんな考え方があると思いますけども、プロモーションの推進方針の中では「美し国みえ」ということなんで、美し国みえをかたどったものにしたということですね。
(記者)そこに知事は「強じんな」をつけるべきだというふうな、総合計画の時のようなそういう思いはなかったんですか。
(知事)いや、言いませんでした。まあプロモーションなんで、例えば三重県ってのはおいしいものがある、環境もいいということなので、そこが入れ込めればいいと思います。
○PFAS
(記者)その他項目で、PFASですけど、これについて昨日首相の答弁等もあって、来年3月までという話でしたが、県としては今どの程度を把握されていて、今後どういう形にされるんでしょうか。
(知事)PFASについては、県内で上水道ありますが56の事業があって、42の事業では検査を実施しているということでありまして、その結果出ているところもある、出ていないところもあるということですね。まだ実施をしていないところもありますので、未実施のものについては、県として検査を実施するように話をしてまして、そこは今後やりますというふうに聞いておるところでありますが暫定目標値の50ナノグラム、1リットルあたりこれを超過しているものはないということで、かなり下回っているというふうに聞いております。
(記者)令和4年度に桑名市のものがちょっと高かったっていうのがあるんですが、これは50を超えているんですよね。
(知事)これは、桑名については、その後やって50を超えていないということだということです。
(記者)桑名市は水源を替えて今のところは出ていないっていう話なんですけど、県としては一応、首相が言った以上国の方針がなんらか出てくると思うんですけど、それを待ってから対応するということですか。
(知事)県としてはまず調査をしてもらうということですね。それで50を超えているものがあったら対応してもらうということですね。
(記者)水道事業が今年度から厚労から、国で言えば国土交通省に移っているじゃないですか。それからいくと、県のところも企業庁の部分と県土がある程度みる部分があるんですか。
(知事)企業庁で対応していると聞いています。
(記者)全て企業庁。
(知事)県の水道、県が市町に対して水を提供するのは企業庁が対応するということですね。
(記者)管理面で県土整備に関わるじゃないですか。国土交通省の流れからいうと。
(知事)県土整備は今のところ、どうぞ、どうぞ。
(環境生活部)環境生活部でございます。水道行政に関しましては、環境生活部。
(記者)産業生活部ってあるの。
(知事)環境生活部です。
(環境生活部)環境生活部の大気・水環境課の方で水道行政の方は所管しております。
(記者)三重県の場合は県土は全然関わっていない。
(知事)今はそうですね。
(環境生活部)現時点ではそのようになっています。
(記者)いずれにしても、国がああいうふうに首相がおっしゃったので、それなりに方針が出てこないと動けない部分は。
(知事)それは横目で見るところもありますし、50を超えてたら直ちに対応しますが、今それはないということですね。
○子ども医療費の窓口無料
(記者)さっきちらっと出てた一般質問の関係なんですけど、吉田県議の質問に対して知事が、吉田さんは窓口医療費無料っていうのをおっしゃって、知事がそういうのが票が増えることにつながることがあるみたいなことをおっしゃって、割と勇気ある首長としては発言されたじゃないですか。4年前にそういうことを子ども医療費窓口に反対だと言い切って、給食センターの件もありましたけど、設置しないという。菰野町長の現職は落ちたわけですから、それからいくと結構、首長としては踏み込んだ発言だと思うんですけど、これは国に勤めてらっしゃる時もそう考えておられたんですか。それとも知事になってそれは確かにそうだなと思われたんですか。
(知事)選挙というのがありますんでね。本当は国がちゃんと医療費をどこであっても出すべきなんですけど、どっかの市が先行すれば近くの市はそれをせざるを得ない。それはそういうふうな動きになりますよねということを申し上げたわけで、一般論として申し上げたわけですね。
(記者)知事自身としては、だから、子ども医療費の窓口無料というのは別に全く払わないわけじゃなくて、2か月後ぐらいには必ず払われるわけだから、だから、その手間とか経費を考えると、窓口で無料である必要はないという考え方。
(知事)ではないですね。窓口無料の方がそれは子育てという意味ではいいと思いますね。だから東京なんかやってますよね。それはやっぱり税金があるから。でも、税金がないところでも、税収が少ないとこでもそうあるべきだと思いますけど、これ国が一律にやるべきだって前からずっと申し上げている通りです。ただ、それをやってくれてない、ずっと言い続けるってことでしょうね。
(記者)仮に、仮にの話は答えられないという言い方もできますが、仮に来年9月の知事選とかにお出になる時に、子ども医療費窓口無料というものに対して何らかの書き込みをされるんですか。
(知事)出るか出ないかまだ決めてないので、お答えは差し控えさせていただきたいと思います。
○職員の早期退職
(記者)じゃあ、出ると決められた時にまたお聞きします。あと谷川議員の発言、特に国も含めて今そういう傾向にあるといえ、公務員の方が割と辞められてると。谷川さんが指摘されたのは令和5年度20代30代かなりの数が辞めていると、従来に比べて。これは逆に言ったら一見知事のマネジメント力に問題があるというふうにはお考えにならないですか。
(知事)それはそうでもないと思いますけどね。県知事のマネジメント力が劣っているから辞めていくということであれば、国もそうですし、それが他県もそうですし、そういうわけで大きな傾向だと思いますけどね。
(記者)一般論的にまあそういうことだと。個別特別な問題ではないと。
(知事)ないというか、他県と同じような状況だと思いますね。
(記者)あと、あの時に谷川さんが「おはようございます。知事大丈夫ですか。」っておっしゃったのは、あれは知事は腕組みされて眠っておられる感じだったわけですか。
(知事)いや、私、寝てないですよ。何を言われるのかなと、よくわからなかったですね。ビデオを見ていただけば分かると思いますけど、私、iPadはその都度その都度操作してましたんで。それからそういう話があって驚きましてね。おはようございますってこの時間に何をおっしゃるんだろうというので、すぐ目を開けて、寝てませんよということは申し上げたわけですね。目を閉じて聞きたい話というのもあるわけであります。そもそも議会っていうのは議論の府なので、他人を揶揄したりとか、あるいは言葉尻をとらえてあげつらうってことが目的ではないと思います。全知性と知識と経験を総動員して政策について議論を戦わす場所であるので、そういったことをおっしゃっていただければいいんじゃないかというふうに思いますけど。
(記者)そこは、でも、国会でも必ずしもそれが徹底されているわけではないから、地方議会では無理じゃないですか。
(知事)徹底すべきではないかなと思います。望ましいことだと思いますね。
(記者)だとすれば、なぜそれを会議録から削ってほしいと当局が申し入れているんですか。
(知事)県民の皆さんに選んでいただいている以上、二元代表制の中で知事にもやはり名誉、守るべき名誉があります。印象操作のような言動については私たちは言うべきことは言っていく必要がある。
(記者)つまり、谷川さんの「おはようございます」は知事への悪印象操作だというふうに知事はお考えですか。
(知事)認識はそう思いますね。
(記者)他にありますでしょうか。じゃあこれで終わりです。ありがとうございました。
(知事)ありがとうございました。
それから、2点目。「美し国みえ」のロゴマークを決定をするということでありまして、これプロモーション戦略、プロモーション推進方針というのを今年の5月に策定をしましたけど、その取り組み方向の一つとして「美し国みえ」これを掲げた統一感のある情報発信を行うということにしております。そのシンボルとなるロゴマークを決定するということで、二つの案を事務方の方で用意をしました。この二つの案から一つを選んで投票をお願いしようというものであります。ご回答をいただいて、数の多い方をロゴマークにしようということでありまして、「美し国みえ」の最初のプロモーションであると、このロゴマークの決定がというふうにも思っているところでございます。ご応募いただいた方、抽選で10名様に賞品をお渡しするということであります。今後、職員の名刺とか各部局のポスターとかパンフレットに印刷をする予定ということです。CIの一環にもなるということであります。これが2点目です。
3点目ですけれども、ベトナム・タイを訪れますので、それについての発表であります。来年の1月14日から19日までの間、ベトナム・タイを訪問するということであります。今回は経済団も一緒に行っていただくということを考えております。ベトナムですと、政府機関とか、これ労働関係の役所が多いんですけど、大学などを訪れまして人材確保、それから産業連携のMOUを締結をする予定であります。人材確保は非常に重要ですので、そんな話もしてこようと思っております。それから、訪日旅行を扱っております現地の大手旅行者ホールセールの会社であると思いますが、そこを訪問しまして、三重県に送客をしてもらうための意見交換をしてくるということであります。それから、それがベトナムですけど、タイは既に令和5年度だから今年の1月に行っておりますけれども、再度ということであります。ビジネスマッチング、これは前回も行きましたけど、今回もビジネスマッチングをやってくるということ。多くの企業の方もおいでいただくと聞いています。それから、サイアム高島屋という向こうの大きなデパートがあるんですけど、そこで三重県フェアをやってくるということ。それからタイ旅行業協会とは前回MOUを締結しましたけど、その進捗状況などについて面談をして話をしてくるということであります。人材確保、産業連携、観光、大きな柱がありますので、それを出張してやっていきたいと思っています。三重県のプレゼンスをタイ、ベトナムで示してくるというのも大事なことかなと思っています。私からは以上です。
発表項目等に関する質疑
〇第3回みえ県民1万人アンケートの実施について(発表)
(記者)発表項目ごとに三つあるので一つずついきたいんですが、まず、このアンケートですが、新規で設けた質問というのは問9、10、15、ジェンダーギャップ、人材確保、ライドシェアでよかったでしょうか。
(知事)よろしいですか。
(政策企画部)今回、新規で設けた質問につきましては、南海トラフの臨時情報のこともありますので、問3、それから、結婚の関係でも質問を加えておりますので問4―4、それからジェンダーギャップの関係、問9、人材確保、問10、それから公共ライドシェアの関係で問15、以上が新規の質問になります。
(記者)結構ありますね。
(知事)必要であれば後ほど担当課会見しますのでおっしゃってください。この場で私に聞かれたいことがあれば聞いていただければいいですし、あるいはその会見を受けて次の会見でご質問いただいても結構です。
(記者)この中でも特に、知事、これ取り入れた、今回質問入れたという意図というか。
(知事)まずジェンダーギャップですけど、これは三重県の経済的にはジェンダーギャップが全国46位という非常に低いところであります。従って、我々、今、企業に働きかけをしたり、また女性の方々に意見を聞いて対応できるものは6年度予算からやり始めたりしていますけれども、県民の皆さんの考え方、どういうふうに考えておられるのかということをお伺いしたいということで、これは入れております。それから、公共ライドシェア、ライドシェアについてですけれども、高齢者が運転をされて非常に危険な状態、できれば免許返納ということをしたいんですけど、ただ、その免許返納してしまうと病院にも行けない、それからスーパーに買い物にも行けない。これが東京、大阪、名古屋、特に名古屋、大阪の中央部、東京は広い範囲ですけれども、では公共交通機関があるんでできるんですけど、それ以外のところではもうできないということなので、それに代わるものとして公共ライドシェアというものを充実させていく必要があると思いますが、三重県では29の市町ある中で、9の市町しかそういうのやってないんです。それについての県民のご意見をお伺いをして、これから我々も市町に働きかけないといけませんし、県として市町を支援していくこともやっていかなきゃいけないと思っていますので、その意識を問の15で聞いているということです。それから、南海トラフ大規模地震の臨時情報でありますけれども、これは今年の8月に出たところです。観光部の方で関係業界にはご意見を聞いたとこなんですけど、県民の皆さんにこれをそもそも知っておられるか、それから発表を何で知られたかというようなあたり、それから不安を感じたり、困ったことがあるかどうか、今後どんな提供の仕方をするのかってのを政府も検討すると言ってますので、それを我々としても、県民の皆さんにどういうふうなことを考えておられるかというのを聞いてみたいと、こういうことですね。
〇「美し国みえ」ロゴマークを決定するための投票の実施
(記者)今後この県民の方でロゴマーク決めると思うんですけれども、県として今後どういう場で活用していこうと思われますか。
(知事)一つは先程の1万人アンケートの封筒裏表紙に投票先のフォームのアクセス先を記載をするんですけど、結果、どちらかに決まったということになりますと、例えば各部局がこれから出していくポスターとかパンフレットに印刷をしていくというコーポレートアイデンティティの一つにしようということですので、そういう役割を担わせるということになります。
(記者)できれば多くの方に参加してほしいということ。
(知事)多くの方に参加していただいて、これを選んでいただくといいと思います。事務方から聞いてますのは、このAというのは食とか、いろんなものが手裏剣もありますけれども、伊勢神宮の鳥居もありますし、それから松阪牛もありますけど、こういったもので三重を構成する要素の積み重なり。Bは、海とか山とか太陽の要素を三本線で表して、三重(みえ)は三重(さんじゅう)とも読めますので、それを意識しているということだそうでございます。それで選んでいただければというふうに思います。
(記者)知事はどちらがふさわしいと。
(知事)県民の方に選んでいただいたらいいんじゃないですかね。
(記者)今回二案ありますけども、こういったロゴマークを作る意味であったりっていう部分は知事としてどのように考えてますか。
(知事)いろんなキャンペーンをしたりする時にロゴマークがあると、一体感を醸成しやすいというのが一つ。これはどこのCIでも同じですけれども、組織としてのまとまりもあるし、それからその行事に参加する方々の一体感が醸成しやすいということ。それからもう一つは、これはプロモーションの一番の眼目ですけど、目的ですけども、三重県を売り出していくのにロゴマークがあると売り出しやすいと、そういうことだと思いますけれどね。各企業でもCIやっておられると思いますけど、それと同じ意味であります。
〇知事のベトナム・タイ訪問について(発表)
(記者)ベトナム、タイ訪問です。まずベトナムですけれど、ベトナムは県内の外国人労働者の中で確かベトナム人、ベトナムからの労働者が一番多かったと記憶しておるんですが。全体の3割ぐらい。それなのに、ルートができているのにわざわざ知事が行かれるという意図は。
(知事)公式ルートはないと思います。企業であったり、あるいはベトナムから人材を派遣する会社が三重県に人を送っていただいているということでありますので、今回ベトナムに行きまして、今、調整してますけど、向こうの日本でいうと労働省に相当するところで、技能実習生の我々としての受け入れを拡大して送り出してしてほしいというような話をやっていきますし、それから大学にも行きまして、これは高度人材ですけど送っていただきたいというようなことをお話をしていきますので、公の機関同士で人材を送っていただきたい、受け入れたいとそういう話をするのは初めてですね。
(記者)特に人材の中でどういう分野の人に来てほしいという期待はあるんでしょうか。
(知事)2つあると思います。一つは技能実習で三重県で技能を覚えて帰っていただく、さまざまな作業があります。例えば工場で働いていただく方もおいでになると思います。それから大学は今、日本でいうと東工大に相当するような大学に行こうと思っていますので、これまだ調整中ですけど、そこで高度人材、さまざまな高等教育を受けた方が来ていただいて、三重県の例えば研究機関で働いていただくこともあるかもしれませんし、そういったあたりを調整しようと思っています。
(記者)介護の分野はどうですか。
(知事)介護は今のところベトナムは想定をしていないと聞いていますが、必要があれば今後、介護の分野、看護の分野というのも広げていくことは考えたいと思っていますが、今回はまだターゲットになっていないと聞いて、それでいいですか。
(雇用経済部)介護につきましては、技能実習制度の中で介護の分野がございますので、そこで一定の実習生は入ってくると思います。
(知事)すみません。技能実習制度の中で介護の分野もあり得るということです。失礼しました。
(記者)外国人に頼らざるを得ないほど県内には労働者が少なくなっているというか人手不足だということですか。
(知事)それはどこの県でもそうだと思いますね。日本全体がそうなっていると思いますけどね。
(記者)8月に県の方で外国人材確保支援事業ということで、ベトナム現地で確か合同面接やって、あまり成果はなかったんですか。
(雇用経済部)本年の8月にベトナム現地の方で面接会を開催をさせていただきまして、応募した学生が388名いらっしゃいました。その中で一定のスクリーニングをさせていただいて、48名の学生の方が面接の方に進んでいただきまして、企業としては7社参加したんですけれども、12名の内定ということで今現在聞いております。
(記者)あとタイなんですけれども、タイに訪問されて1年経ちまして、行かれた成果といいますか、なにか数字で出てきているものはどうなんでしょう。
(知事)今、具体的には覚えていないですけれども、観光客、送客がいくつかあったというふうには聞いてます。
(記者)観光客が増えたということですか。
(知事)いや、増えたかどうかはあれですけど、送客が具体的にあったということを聞いていますので、後ほどそれはまたお伝えをいたします。
(記者)1月にタイ訪問された時にセントレアの関係者と一緒にバンコク便の復便要請もされたと思います。10月末くらいにセントレアから復便、週4便復便でコロナ禍と比較してかなり戻ってきた状態になっていると思うんですけど、今回この復便が追い風になったりだったりとか、あるいは今後期待できることって今どのようにお考えですか。
(知事)復便を追い風。
(記者)復便によって例えばビジネス面での交流だったりとか、あるいは観光面での誘客の追い風になったりとか、そういったところの効果っていうのは。
(知事)具体的には聞いていませんけど、そのタイに前回行った時にセントレアの社長と一緒に行きましたので、復便がなされたっていうのもその成果の一つかもしれませんけれども、当然復便すれば輸送量は増えて、ロードファクターによりますけれども、輸送量は増えてくるので、そうしますとビジネスでも、それから観光でもメリットはあるというふうに思います。ですから、その便数が増えたということによって、多くの人に三重県に来ていただければありがたいなとは思いますね。具体的な数字はちょっと私は聞いていないという状況ですね。
(記者)ベトナムとタイ訪問するということで期待のお言葉があれば教えてください。
(知事)三重県はものづくり県でありまして、三重県で製造したものについて、ベトナムとかタイで購入いただけないかという商談、これもやってまいりますし、それから向こうに進出している三重県の企業の方ともお話をしてまいります。これからも進出したいという企業が増えてくると思いますが、それを後押しをしたいというのが2つ目の狙いです。それから、観光に関して言うと、三重県はインバウンドの戻りが良くないと。全国47位(注:令和元年8月と比較した令和6年8月の回復率)ということもありますので、ベトナム、タイから多くの観光客にも来ていただきたいという、そういう仕事もしていきたいというふうに思っています。それから、それが2点目ですね。それから、3点目は人材確保ですね。先ほどもお話がありましたけど、日本の人口はどんどん減っていきます。三重県の人口も減っていく。その中で働いていただける方が三重県にお越しいただけないかということで、主としてはベトナムですけども、そこで話をしていきたいと思っています。
(記者)さまざまな思い入れがあると思うんですけども、特に知事としては力を入れたいと思っていることがあれば教えていただいてよろしいですか。
(知事)3つともですね。はい。せっかく行くんですから、全てのことについて、先程申し上げた3つについてはちゃんとやっていきたいというふうに思ってますね。
(記者)高度人材って、高度外国人材ってこれちょっと定義がいろいろあると思うんですけれども、県としてこの指してる職種といいますか、そういったところをちょっと。
(知事)技能実習と高度人材という2つに分かれて、難民認定及び入国管理法(正しくは「出入国管理及び難民認定法」)で分かれていますけれども、その高度人材という意味でいうと単純労働だけではないですね。頭脳労働を伴うような人たちということですから、高度な教育を行う大学を出られた方に来ていただいて、そういう仕事をしていただく、こういうことですね、
(記者)具体的に何か例えばこういう仕事だとかっていうのは。
(知事)先ほどちょっと申し上げましたけども、例えば研究所とかそういったところで働いていただくということを想定しておりますけど、それ以外にありますか。
(雇用経済部)例えばの職種ですけれども、エンジニアでありますとかプログラマー、また通訳の方、それからデザイナーの方、そういった専門の知識や技能をお持ちの方を想定しております。
その他項目に関する質疑
○県庁職員の退職者数増加
(記者)人材確保ともリンクしてくるところなんですけど、先日、県議会の一般質問で、公務員、県職員の退職者数の話が出ていたと思うんですけれども、三重に限らず、今、地方公務員のなり手というのがどこも辞める人も増えていて、試験を受ける人も減ってきているという実情があるんですけど、改めて知事として、この10年で三重県、退職者数、倍ぐらいの数字になると思うんですけど、数字に対する受け止めと、今後何か確保に向けてやってみたいというふうに考えていることなどあれば教えていただけますでしょうか。
(知事)これは三重県だけの問題ではないと思います。それから、地方官庁だけの問題ではなく、中央省庁もそうですね、若い人たちの意識が変わってきているのも事実だと思います。就業先の流動性ということについて、終身雇用的な働き方を好まないというふうになってきたんじゃないか。自分のキャリアを評価してもらって、高い給料がもらえる、あるいは処遇のいいところに移っていく、これはしょうがないことかもしれません。従って、結果的には、最近の10年間で退職者数、県庁全体で2倍に増加をしているということになっております。若い人はもうちょっと数字が高いということです。ですが、私どもとしては、今年の3月に、人財マネジメント戦略というのを定めまして、若い方に公務の良さというのを分かってもらって、そこで働き続けるということについて、我々は働きかけをしているということです。ただ、そうはいっても、実は県庁職員、海上保安庁、私が働いていた国交省もそうなんですけれども、大体フタコブラクダみたいになってまして、20代まあまあいる。で、50代多いと。ところが30代40代少ない、こうなっていますので、この30代、40代を埋めていかなきゃいけないということがあって、三重県中途採用に力を入れるということでやってきておりますけれども、中途採用も力を入れまして、多くの方に来ていただくと、雇用が流動化するということでいうと、もちろん県庁から出ていく人もいますけど、公務働きたいという人も、私中央官庁にいて、そういう人がいるのも分かっていますので、そういう方に来ていただいて働いてもらうということではないかなと。人材は流動化、日本全体流動化していくということではないかと思っています。
○マイナ保険証への移行
(記者)2日から従来の健康保険証の新規の発行を停止されて、マイナ保険証に一本化ということになりましたけれども、知事の受け止めと、あと県民への呼びかけなどがあればお願いします。
(知事)これは国でやっておられる話なので、私から公式的なコメントというのは差し控えたいと思っております。導入当初というのは、いろんなトラブルも含めて、不便な点というのはあると思いますが、マイナ保険証にはメリットもあると聞いています。例えば薬の履歴というのが、薬を処方した医療機関じゃないとこでも分かるようになるとか、あるいは今までの病歴を見ることができて、適切な治療を行うことができる。特に患者に意識がなかったような場合、マイナ保険証をもし持っておられればっていうのもあるんじゃないかなというふうに思いますので、メリットもあると。ところが、その機械を導入しなきゃいけないとか、最初は不具合、おそらくバグも出ると思いますので、そのバグを乗り越えた先にマイナ保険証の真価というのが出てくるんだろうというふうに思っています。ですから、最初は不便があるかもしれないけど、その不便があれば利用者の方々からおっしゃっていただいて、もしも我々にそういう話があれば国につないでいくということをやらせていただきたいと思っています。それを乗り越えていって、便利なところ、メリットを享受できるならそれでいいんじゃないかなと思いますね。
(記者)三重県では利用率がちょっと平均より下回っているということのようなんですけど、どういったところが課題となってそうなっているんでしょうか。
(知事)35位か36位ですよね。平均より下っていうことだったと思いますけれども、それは最初、三重県の人ってあんまりこう新しいものに飛びつかないんじゃないかなと。これは私の主観ですけれど、三重県人としての主観ですけれども、そういうところがあるのかもしれません。だから便利だということになれば、やっていけばいいんじゃないですかね。
○クマへの対応
(記者)2点ありまして、クマの関係なんですけど、秋田県でスーパーでクマが侵入しまして、という被害もありましたけど、県としても今、クマアラートという仕組みを導入されましたけれども、この事件の受け止めと、県として何かこの事件を受けて対応の必要性とか、何か考えておられることがありましたら。
(知事)まずクマにつきましては、今年、秋からクマアラートという制度を三重県でも導入して、アラートも今発動しているところであります。現に、残念なことですけど、クマに襲われた方もおいでになるという中で、県としてはそういった方に、聞き取りをさせていただいて、どういうところに注意をしなきゃいけないかということを申し上げているわけです。今年、去年もそうですけれども、去年は食べ物が山にないってことでクマが里に降りてきた。今年は食べ物あるようではありますけれども、クマの行動範囲が広がって里に降りてくるということですから、県民の皆さんにまず十分ご注意をいただきたいということになろうかと思っています。そして、県の対応ですけれども、必要に応じてアラートを発動するということと、それから今回の補正予算でも、国の交付金も使えるというふうに聞いておりますので、このクマの対応、パトロールを強化するとか、そういったことを基礎自治体、市町がやられるときに県としても支援をする、こういうやり方を補正予算の中に盛り込んでおります。クマには遭遇しない方がいいんで、パトロールなどをやって、そういった県民の方が多くないようにしたいと思ってますし、仮に遭遇した時には、前回申し上げましたけれども、決して後ろを見せて走って逃げるということはないようにして、後ずさりをしていただく、というところを注意をしていただきたいなと思っております。
○新宮紀宝道路開通
(記者)7日に新宮紀宝道路が開通すると思うんですけれども、改めて知事としての受け止めをお願いします。
(知事)道路っていうのはやっぱり活力だと私は思っていまして、大きく言うと三つの効能があると思います。一つは、やはり産業にとって、材料の搬入、それから製品の搬出、それがスピーディーにできるという意味では、高速道路あるいは自動車専用道っていうのは役割大きいと思っています。それからもう一つは観光、観光客が行きやすくなるということで、現に令和3年の8月末でしたかね、熊野まで近畿自動車道紀勢線が開通して、熊野の観光客が増えたという話も聞いております。で、一番さらに大事なのは、やっぱり医療関係、42号しかない場合、それが災害などで通れなくなった時に、代替路が今まではなかったんですけれども、こういう形で新宮紀宝道路ができますと、和歌山との関係がまたルートが増えます。で、ちょうど私が大臣秘書官をしてる時に、道路国会というのがありまして、道路特会を議論する国会でしたけれども、そこでも当時三ツ矢先生だと記憶していますけれども、地元の国会議員であられた、三ツ矢先生がパネルを使って国交大臣に命の道として大事なものですということをおっしゃっておられたのを記憶してます。従って、県民の命を守るためにも、道路っていうのは役割を果たせるということで、そういう意味ではこの新宮紀宝道路が開通するというのは大きな意味があると思います。
○新型コロナの後遺症
(記者)みんなもうすっかり忘れてるかもしれないですけども、いわゆる新型コロナでお隣の愛知県で昨月11月実態把握調査という、簡単に言うと罹患者の5割ぐらいが後遺症があって、3割ぐらいが1年以上続いているという状況。三重県もたぶん同じような傾向があると思うんですけども、こういう状況について県としてどうするのか。いわゆる後遺症対策、どうやってフォローしていくのかというのがあればということで。
(知事)愛知県は6月、7月ですかね、3,000人ぐらいを対象にホームページを使ったアンケートを実施したというふうに聞いています。後遺症があるとお答えになられた方が6割ぐらいおられたんですかね。三重県もアンケートを令和3年の11月12月に実施をしてまして、その時3,000人ぐらいの方にアンケート用紙を配布して、400人ぐらいの方が回答されたんですけど、そのうち240人が後遺症があると自覚をしてるというふうにおっしゃったようであります。そういう意味では6割なんですよね、回答者のうちの6割が後遺症がある。ですから、今回の愛知県のアンケートの結果がやはり6割ぐらいですかね、後遺症があるというふうにおっしゃっている。ほぼほぼ同じな感じですかね。三重県は令和3年に県民の方にアンケートをし、それから令和5年の2月から3月には、医療機関にもアンケートをしています。その結果、後遺症診療実施している医療機関のリストを作成してご提示をしているということなので、後遺症を感じられた方は、そこで受診をしていただくという形は三重県ではとっているということですね。
(記者)それはホームページで公開しているということですか。
(知事)はい。
○当初予算要求状況
(記者)先ほどから議会の方で来年度当初予算の要求状況について調査が始まってますけれども、知事自身、1期目最後の1年ということもあると思うんですけど、改めてこの最終年度の予算というのはどのようなものにしていきたいかとかそういったお考えは。
(知事)3年間やってきて、防災対策、子ども施策、それから観光施策、産業振興施策、農業施策、さまざまなことをやってきたと思いますけれども、例えば津波避難タワーが目に見えてできてくるとか、あるいは11月の12日には防災アプリ、県民の方の命を守るためのものができたりとか、それから子どもの施策で言いますと医療費ですね。今まで県では自治体を支援して、できてなかったところも支援をさせていただくことを、令和5年度、6年度とやってきたり、それから子どもの総合補助金ですね。基礎自治体がやりたくてもなかなか財源でやれないところを県がご支援をするということで、新しい取り組みをやってきたりと、そういうようなこと。それから、子どもでいうとまるごと支援パッケージというのをつくりましたので、そういった形で子どもというのは大事だということを打ち出すとともに、支援をやってきたというのはあると思います。それから、産業でいうと半導体の関係、プラットホームを作ったりとか、さまざまなことをやってきました。農業については、ブランド化を進めるとか、それから水産業ですね。水産業につきましても、海水温の高温化対策をやってくると、さまざまなことをやってきたつもりですけれども、その継続というところが大きなところだと思うんですけど、実は三重県、ご案内のとおり、弱点みたいなところもありまして、インバウンド客がものすごく少ない。そこについては力を入れてやっていかなきゃいけないというのは一つ思っております。それから、子どもの施策は継続的にやっていかなきゃいけないのと、先程ちょっと話していましたジェンダーギャップ、ジェンダーギャップの解消をさらに加速化する必要があるだろうというふうに思っています。それから、あとは南海トラフの地震が、これはそのうちやってくるというふうに言われています。で、今年の1月には能登半島の地震、そこに行ってさまざまな支援をする中で気づきの部分があります。それもまとめて、予算の中に来年度対応していくものは盛り込んでいくということですね。さまざまなものが課題としてありますので、私もこれから各部局の要求内容を精査をしていって、どれに力を入れていくのかというのを決めていくということになると思います。
(記者)基本的にはインバウンドだったりとか、子ども施策だったりとか、あるいは地震災害対策だったりとかっていうところは優先的にやっていくという理解でよかったですか。
(知事)そうですね。優先的にやるものばかりですけどね。あとは交通政策もそうですね。公共ライドシェアが29市町のうちの9市町しかやってないっていう、これで高齢者の運転した時の事故に対応できるのかという議論はあると思いますね。
(記者)他にありますか。第二さんお願いします。
○「美し国みえ」ロゴマークを決定するための投票の実施について(発表)
(記者)発表項目のロゴマークなんですけど、これは、今わかってるA案、B案というのはどういう形でできたんですか。A案、B案あるじゃないですか。これはどういう形でできたんですか。
(知事)どのようにこの案を作ったかってことですか。
(記者)公募されたとか、デザイナーに頼まれたとか。
(政策企画部)2案につきましては、企画提案コンペを行った事業者さんに作成をいただいたということになります。委託で。
(記者)A案は。
(政策企画部)A案ともB案とも、2案作成いただいたということです。
(記者)それいつですか。
(政策企画部)今年度。
(記者)何月。
(政策企画部)作成いただいたのが先月ぐらいに完成したということですね。
(記者)それは応募をかけたから何社か応募があったんですか。それとも1社ですか。
(政策企画部)企画提案コンペに参加いただいた事業者さんは17事業者さんです。
(記者)A、Bに絞ったのは、庁内で選定して絞ったんですか。
(政策企画部)企画提案コンペの中で1案をご作成いただきまして、そこで事業者さんを決定して、その事業者さんにもう1案作成いただいたということになります。
(記者)ということは、出したやつは1事業者2つあって、その中で最終的にこれを選んだのが、その選定は庁内でやったんですか、それとも何かそういう有識者のそういう人にお願いして選ばれたんですか。
(政策企画部)基本的には庁内ですけれども、有識者の方にもご意見をアドバイスをいただきながら2案を作成してきました。
(記者)ちなみにAとBの事業者は違うんですか。
(政策企画部)同一の事業者さんです。
(記者)結局、そのデザイン料的なものはいくら、要は経費いくらかかったんですか。
(政策企画部)2案作成いただくデザイン料で82万5千円の委託事業です。
(記者)これは東京の業者か。
(政策企画部)いえ。津市のコミュニケーションサービスさんです。
(記者)女性の働き方のプロモートしたとこですか。わかりました。さっき知事はCIってことを言われたんですけど、コーポレートアイデンティティからいくと、総合計画に「強じんな」がついているわけだから、逆に言ったらロゴでも本来、「強じんな」っていうのをつけるのがCIの観点からは妥当なのではないですか。
(知事)いろんな考え方があると思いますけども、プロモーションの推進方針の中では「美し国みえ」ということなんで、美し国みえをかたどったものにしたということですね。
(記者)そこに知事は「強じんな」をつけるべきだというふうな、総合計画の時のようなそういう思いはなかったんですか。
(知事)いや、言いませんでした。まあプロモーションなんで、例えば三重県ってのはおいしいものがある、環境もいいということなので、そこが入れ込めればいいと思います。
○PFAS
(記者)その他項目で、PFASですけど、これについて昨日首相の答弁等もあって、来年3月までという話でしたが、県としては今どの程度を把握されていて、今後どういう形にされるんでしょうか。
(知事)PFASについては、県内で上水道ありますが56の事業があって、42の事業では検査を実施しているということでありまして、その結果出ているところもある、出ていないところもあるということですね。まだ実施をしていないところもありますので、未実施のものについては、県として検査を実施するように話をしてまして、そこは今後やりますというふうに聞いておるところでありますが暫定目標値の50ナノグラム、1リットルあたりこれを超過しているものはないということで、かなり下回っているというふうに聞いております。
(記者)令和4年度に桑名市のものがちょっと高かったっていうのがあるんですが、これは50を超えているんですよね。
(知事)これは、桑名については、その後やって50を超えていないということだということです。
(記者)桑名市は水源を替えて今のところは出ていないっていう話なんですけど、県としては一応、首相が言った以上国の方針がなんらか出てくると思うんですけど、それを待ってから対応するということですか。
(知事)県としてはまず調査をしてもらうということですね。それで50を超えているものがあったら対応してもらうということですね。
(記者)水道事業が今年度から厚労から、国で言えば国土交通省に移っているじゃないですか。それからいくと、県のところも企業庁の部分と県土がある程度みる部分があるんですか。
(知事)企業庁で対応していると聞いています。
(記者)全て企業庁。
(知事)県の水道、県が市町に対して水を提供するのは企業庁が対応するということですね。
(記者)管理面で県土整備に関わるじゃないですか。国土交通省の流れからいうと。
(知事)県土整備は今のところ、どうぞ、どうぞ。
(環境生活部)環境生活部でございます。水道行政に関しましては、環境生活部。
(記者)産業生活部ってあるの。
(知事)環境生活部です。
(環境生活部)環境生活部の大気・水環境課の方で水道行政の方は所管しております。
(記者)三重県の場合は県土は全然関わっていない。
(知事)今はそうですね。
(環境生活部)現時点ではそのようになっています。
(記者)いずれにしても、国がああいうふうに首相がおっしゃったので、それなりに方針が出てこないと動けない部分は。
(知事)それは横目で見るところもありますし、50を超えてたら直ちに対応しますが、今それはないということですね。
○子ども医療費の窓口無料
(記者)さっきちらっと出てた一般質問の関係なんですけど、吉田県議の質問に対して知事が、吉田さんは窓口医療費無料っていうのをおっしゃって、知事がそういうのが票が増えることにつながることがあるみたいなことをおっしゃって、割と勇気ある首長としては発言されたじゃないですか。4年前にそういうことを子ども医療費窓口に反対だと言い切って、給食センターの件もありましたけど、設置しないという。菰野町長の現職は落ちたわけですから、それからいくと結構、首長としては踏み込んだ発言だと思うんですけど、これは国に勤めてらっしゃる時もそう考えておられたんですか。それとも知事になってそれは確かにそうだなと思われたんですか。
(知事)選挙というのがありますんでね。本当は国がちゃんと医療費をどこであっても出すべきなんですけど、どっかの市が先行すれば近くの市はそれをせざるを得ない。それはそういうふうな動きになりますよねということを申し上げたわけで、一般論として申し上げたわけですね。
(記者)知事自身としては、だから、子ども医療費の窓口無料というのは別に全く払わないわけじゃなくて、2か月後ぐらいには必ず払われるわけだから、だから、その手間とか経費を考えると、窓口で無料である必要はないという考え方。
(知事)ではないですね。窓口無料の方がそれは子育てという意味ではいいと思いますね。だから東京なんかやってますよね。それはやっぱり税金があるから。でも、税金がないところでも、税収が少ないとこでもそうあるべきだと思いますけど、これ国が一律にやるべきだって前からずっと申し上げている通りです。ただ、それをやってくれてない、ずっと言い続けるってことでしょうね。
(記者)仮に、仮にの話は答えられないという言い方もできますが、仮に来年9月の知事選とかにお出になる時に、子ども医療費窓口無料というものに対して何らかの書き込みをされるんですか。
(知事)出るか出ないかまだ決めてないので、お答えは差し控えさせていただきたいと思います。
○職員の早期退職
(記者)じゃあ、出ると決められた時にまたお聞きします。あと谷川議員の発言、特に国も含めて今そういう傾向にあるといえ、公務員の方が割と辞められてると。谷川さんが指摘されたのは令和5年度20代30代かなりの数が辞めていると、従来に比べて。これは逆に言ったら一見知事のマネジメント力に問題があるというふうにはお考えにならないですか。
(知事)それはそうでもないと思いますけどね。県知事のマネジメント力が劣っているから辞めていくということであれば、国もそうですし、それが他県もそうですし、そういうわけで大きな傾向だと思いますけどね。
(記者)一般論的にまあそういうことだと。個別特別な問題ではないと。
(知事)ないというか、他県と同じような状況だと思いますね。
(記者)あと、あの時に谷川さんが「おはようございます。知事大丈夫ですか。」っておっしゃったのは、あれは知事は腕組みされて眠っておられる感じだったわけですか。
(知事)いや、私、寝てないですよ。何を言われるのかなと、よくわからなかったですね。ビデオを見ていただけば分かると思いますけど、私、iPadはその都度その都度操作してましたんで。それからそういう話があって驚きましてね。おはようございますってこの時間に何をおっしゃるんだろうというので、すぐ目を開けて、寝てませんよということは申し上げたわけですね。目を閉じて聞きたい話というのもあるわけであります。そもそも議会っていうのは議論の府なので、他人を揶揄したりとか、あるいは言葉尻をとらえてあげつらうってことが目的ではないと思います。全知性と知識と経験を総動員して政策について議論を戦わす場所であるので、そういったことをおっしゃっていただければいいんじゃないかというふうに思いますけど。
(記者)そこは、でも、国会でも必ずしもそれが徹底されているわけではないから、地方議会では無理じゃないですか。
(知事)徹底すべきではないかなと思います。望ましいことだと思いますね。
(記者)だとすれば、なぜそれを会議録から削ってほしいと当局が申し入れているんですか。
(知事)県民の皆さんに選んでいただいている以上、二元代表制の中で知事にもやはり名誉、守るべき名誉があります。印象操作のような言動については私たちは言うべきことは言っていく必要がある。
(記者)つまり、谷川さんの「おはようございます」は知事への悪印象操作だというふうに知事はお考えですか。
(知事)認識はそう思いますね。
(記者)他にありますでしょうか。じゃあこれで終わりです。ありがとうございました。
(知事)ありがとうございました。
了