知事定例会見録
令和6年10月31日
於:プレゼンテーションルーム
発表項目等
- 知事のフランス・ドイツ訪問の結果について(報告)
- 「JR関西線12駅途中下車の旅きっぷ」の販売について(報告)
- パートナーシップ宣誓制度の全国域での連携開始について(報告)
質疑項目
- 発表項目等に関する質疑
- 年収の壁の引き上げ
- 離島における移動手段等
- 国立病院機構鈴鹿病院における障がい者虐待事案
- 第50回衆議院議員総選挙による令和7年度予算編成への影響
- 連合三重第36回大会
- 予算決算常任委員会総括質疑
- 尾鷲市での後援会業務
発表項目等
(知事)おはようございます。私の方から今日は3点お話をさせていただきます。1点目は、先週まで行っておりましたフランス・ドイツ訪問の結果でございます。都度どういう成果、状況であったかとのご報告をさせていただいておりましたけれども、19日から土曜日ですね、25日の金曜日にかけて、フランス・ドイツを訪問してまいりました。県産品のプロモーションとそれから観光のプロモーションをやってまいったということでございます。まず、19日から23日まで、世界最大規模、パリの郊外で開催をされておりますSIALというのがありましてそれに出席をしてきました。ここに日本コーナーっていうんですかね、日本のブースが出てまして、日本のコーナーの中に三重県のブースを出したということでございます。これ、品目が限られていまして、2品目、三重県の場合は日本酒とそれから和菓子ということで出しておりました。そこを訪ねまして激励もしながら様子も見てまいりました。和菓子、特に非常に人気でありまして、実演をやっておられたんですけれども、多くの外国の方がフランス人だけではなくて、世界各地から来られていました。非常に人気高かったと思います。あとは、日本酒も私30年前に日本酒のイベントをパリでもやったことあるんですけど、パリじゃないですね、フランスでやったことあるんですけど、その時はあまり人気なかったんですけど、吟醸酒が出てからですかね、かなり人気が高いなというふうに思いました。今回三つの酒蔵のお酒を出してましたけれども、和菓子とともに商談が成立をしそうになっているという話も伺っております。三重県ブースは5日間やりまして、4,000人がおいでになられたということで、まずまずではないかと思いますし、商談につながるという意味では良かったんだと思います。それから、和菓子の方はその後の観光セミナーでも提供しましたけど、そこでも言っておられたのは、どこで買えるんだろうと、買いたいなという話もありまして、冷凍で持っていくことも今後考えておられるようでございますので、商機にはなっていくんじゃないかなと思います。それから次ですけれども、22日にフランスで日本に主に団体旅行でありますけど、送り込む会社がありまして、三重県もインバウンドを増やしていかなきゃいけませんので、MOUを締結しました。これは、フランスって企業がかつての社会主義国でありまして、従業員の権利ものすごく強いんです。そこで福利厚生団体も非常に強い権限、強い力を持っていまして、ここが大企業の旅行、それを企画をしております。そこと関係のある旅行代理店でありまして、多くの企業です。例えばダッソーでありますとか、あるいはフランスの水の公社でありますとか、そういったところの旅行を担当している福利厚生の担当の方がおいでになってセミナーもやりました。その前にMOUを締結をしたということでありまして、MOUの中身につきましては三重県への福利厚生旅行、これを推進してもらうということでありまして、多くの国の中から日本を選んでもらって、それでその日本の中で三重県を選んでもらうということでありまして、これは具体性が非常に高い旅行に結びつく、三重県を訪問することに結びつく可能性の高い方々を相手にしておりますので、効果が出てくるのではないかというふうに期待しております。忍者ショーもやらせていただきました。非常に人気が高かったですね。皆さん写真を撮られたり、一緒にポージングをしたりということもありました。来場者のコメントとしましては、地元の人との交流なんかをぜひやってみたい。それから、海女がすごく、海女文化ですね、人気がありました。熊野古道を訪問したいという声もあったようであります。ちょっと写真がないんですけど、SIALでは、一緒に行かしていただきましたが、宮城県の知事会長の村井知事、それから古田知事などと日本のプロモーションも実際にやらしていただきました。この会場訪問の後ですけどね。それから、観光プロモーションに関してですが、全国知事会で大使の公邸で在仏日本大使、下川大使が今おられますけど、下川大使の公邸に行きまして、8県だったかと思いますね、知事が参加しての6県ですね。知事が参加したのは3県でありますが、それ以外の県も加えまして、共同で観光プロモーションをしました。これも非常に好評でありまして、忍者パフォーマンスも非常な人気でありましたし、三重県のお酒が乾杯酒に選定を大使館の好意でしていただきまして、非常な人気がございました。これがパリの状況です。それからドイツ、翌日にはドイツに行きまして、四日市アエロジルの親会社、四日市に工場がありますアエロジルの親会社であるエボニック訪問をデュッセルドルフでしてまいりました。実は今、一昨年(正しくは、「昨年」)でしたかね、着工式、エボニック、アエロジル新しい工場を造っております。来年竣工でありますけど、その投資をしていただいたことに感謝をするとともに、さらなる投資をお願いしてまいりました。以上ですかね。はい。失礼しました。SIALに出した酒蔵の数は三つではなくて四つですので、お詫びをして訂正をさせていただきます。ということでございまして、今後、実際に旅行客がどのぐらい来るかということが重要でございますけれども、行った意味はあるというふうになるといいなと思っております。エボニックは失礼しました。デュッセルではなくてエッセンですね。失礼しました。デュッセルドルフのすぐ近くということでございます。
それから、2点目ですけど、JR関西線の関係です。新しいイベントでありますが、イベントといいますか、JR関西線に乗っていただくための新しい企画がありますので発表します。明日11月1日からですけど「12駅途中下車の旅きっぷ」というものを発売をするということでありまして、これは各社連携でやっていただいてます。我々も入ってますが、三重県、それからJR西日本さん、日本旅行さん、三重県観光連盟さん、それから京都府にありますお茶の京都DMOっていうのがあるんですけど、それから沿線自治体、伊賀とか亀山、その連携によりましてこの切符を発売をするということであります。切符の内容ですけども、大阪、京都、こういうことでありまして、大阪とか京都とか三宮、神戸から亀山まで、それから名古屋発もありますが、名古屋からは加茂駅までの往復切符、これを発売するということであります。亀山、加茂の間に12駅はあるんですけど、どこで乗り降りしていただいてもいいということでありまして、いくつかの駅、全部でもいいんですけど、行っていただくことが可能であります。それから、駅の近くの食事施設とか観光施設で使えるクーポン1,000円分、これもセットになってまして、最大で38パーセントの割引ということであります。乗車券の分とそれからクーポンの分とを合わせまして38パーセント最大ですね、ということになっていまして、実施するのは11月の1日から2月の16日までということで、日本旅行さんの予約サイトで購入をできるということであります。自然も非常に豊かな場所でもあります。それぞれに特色のある駅もありますので散策をしていただいたりとか、あるいは関では江戸時代の情緒、街の様子を見ていただけますし、伊賀上野では忍者も楽しんでいただけると。それから島ヶ原では温泉もありますし、加茂駅では石仏が近くにありますので巡っていただいたらいいんじゃないかなというふうに思っております。この12駅ですね。梅の時期、月ヶ瀬は梅が有名ですけど、ちょっと早いかもしれませんね。2月もう梅も咲いている可能性は高いと思いますので、行っていただくとかいろいろと楽しんでいただいたらいいと思います。ここにありますように石仏とか温泉、忍者、東海道の宿、関宿もありますということですね。それが2点目。
3点目ですけど、パートナーシップ宣誓制度の関係でありますけど、明日からパートナーシップ宣誓制度の全国レベル、広域の連携を開始をしますということであります。三重県では条例に基づきまして、令和3年の9月からパートナーシップ宣誓制度を運用しているところでございますけれども、令和4年の全国知事会議で茨城県の大井川知事からお話がありまして、茨城県も宣誓制度の先進県でありまして、三重県と一緒にやりませんかということで、令和5年の1月に茨城県と連携協定を締結をさせていただいて、三重県と茨城県でどちらかで宣誓をしたものをもう一つの県で認めましょうということでやっておりました。パートナーシップは、今、全国で30の都府県で導入しているということでありますが、それぞれの県だけではあんまり意味もないと、広げた方がいいんじゃないでしょうかということで考えていると。ちなみに、三重県では、今、10月末の時点で74件の宣誓をしていただいているということでありますが、11月1日からは19の府県、150の市町ということで連携を開始をいたします。どういうことかというと、連携している自治体間で転居をされる場合に、再度の宣誓は不要であります。前のところで宣誓をしていただいたら、それで次転居されたところでも同じように対応してもらうということであります。連携の自治体は、近隣でいうと、岐阜県とか愛知県とか滋賀県とかあります。それから、和歌山県もそうです。奈良県もそうです。大阪府、兵庫県なんかも入っておりまして、19の自治体であります。三重県からも近隣の自治体、岐阜県とか愛知県、滋賀県などにも働きかけをしまして、ぜひこれ入ってくださいということで実現したものであります。多くの方がこの宣誓制度を使っていただいて、生きづらさがなくなってきたなというふうに考えていただければ良いのではないかなというふうに考えているところでございます。私からは以上です。
発表項目等に関する質疑
○知事のフランス・ドイツ訪問の結果について(報告)
(記者)フランス・ドイツの訪問ですけれども、中心となるところ、一つMOUがあると思うんですけど、MOU、具体的に、例えば県としてはどういうふうなことをMOUに求めて行う、向こうさんのフランスの会社としてはどういうことを行うというのは。
(知事)まず先方ですけれども、福利厚生関係に強いということを申し上げましたので、福利厚生関係のところに働きかけをしていただいて、その企業から集客をして日本に送客してもらうということです。三重県としてはその送客のお手伝いをするということですので、例えばランドが確定していないような場合ですと、例えば旅館を紹介したりとか、ホテルを紹介したりとかいうのをやりますし、それから、実際に日本に送客をする前に実地で調査をしたいというようなことを、その福利厚生の部門の方がファムトリップなどでおいでになる時に、その支援をさせていただくということ。それから、具体的に旅行代理店が、三重県内の旅行行程についてどういったところがいいのかっていうので案を作られるわけですが、その周遊ルートについてもアドバイスをするなどのことが考えられます。
(記者)今おっしゃったことは、MOUに明記されている。
(知事)アドバイスのところまでは書いてないかもしれませんけれども、抽象的に、それは包含されているような形でMOUを結んでおります。
(記者)県として情報提供で支援するというような。
(知事)そうですね。
(記者)ご発言の中に、効果が出てくるはずと期待していると。どのような効果が出てくるかなと想定されてますか。
(知事)具体的には、福利厚生部門の人たちが、その企業で働いている人、あるいはその企業を退職した人たち、グループ旅行ということで、三重県に来ていただくということです。それによって三重県のインバウンドの数が増えますし、さらにリピーターとして、今度は個人旅行でおいでになるかもしれませんし、さらには口コミで、三重県に行ったけど、こんなに良かったという話を広めていただくと、さらなる旅行者数の増にもつながっていくかなというふうにも思っております。
(記者)SIALへのブースの出展ですけど、人気だったということですけど、具体的に、例えばどういう現場はどのような、描写、どんな感じのイメージだったのか。
(知事)イメージですか。ブースですから、そこにイベントにいる時に、和菓子の実演やる時に多くの外国の方が来ておられて、興味を持って見ておられたということで、それはそれでいいんですけど、商談がかなりまとまりそうだという話も聞いております。具体的な話はちょっと企業情報の関係で申し上げられないんですけれども、和菓子にしても日本酒にしても、商談がまとまりそうだということも聞いてますし、さらにはいろんなフェスティバル、他にもフランス以外でもフェスティバルがありますので、そこにも再度出ていこうかという話もあったようでありますので、三重県の物産が世界展開できるんじゃないかなと、そういうチャンスをつくることはできたとも思ってます。
(記者)この場では、知事は視察、見学ということですか。
(知事)フランスの人はいましたので、日本酒の宣伝をしたりはしてましたけど、この場は基本ブースの人がメインですので、この後に、写真ないんですけど、毎日の報告では書かせていただきましたけど、夕刻に、村井知事、古田知事と一緒に日本の観光のプロモーション、物産と観光のプロモーションもさせていただきました。主に物産のプロモーションをさせていただいております。
(記者)ドイツで企業へのさらなる投資という話をされてきたということでしたけど、それに対する企業側の反応というのはどうだったのでしょうか。
(知事)これ化学品の企業でありますので、長期的な戦略が必要だということはおっしゃっておられまして、来年、三重県で工場が稼働しますので、その様子を見たいとはおっしゃっておられましたが、私どもの方からは、工場が今度稼働しますんで、来年、さらに新しい工場ってのはなかなか難しいところがありますので、研究施設、ゲスタンプでも話をしましたけど、研究機関が四日市もあるんですけど、それを拡大してもらえないかというような話とか、それから、今後、日本政府としては地方創生を進めていくので、そうすると企業の国内回帰が進んでくる可能性があると。そうすると、ここは原料の企業でありますので、日本国内で使われる化学品が増えてくる可能性があるので、日本で製造する拠点を増やしていくのもあるんじゃないですかねというような働きかけはしています。具体的にやりますよというゲスタンプみたいなところはまだないですけれども、今後考えていただけるんじゃないかなというふうには思っております。
○「JR関西線12駅途中下車の旅きっぷ」の販売について(報告)
(記者)先日、JR西日本から亀山・加茂間の収支率が11パーセント、営業係数は908と厳しい数字であることが発表されておりました。県は関西本線活性化利用促進会議を開催するなどの鉄路の維持を目指して取り組んでおられると思いますが、今回の数値を、知事としてはどのように受け止められていますか。
(知事)受け止めについては、輸送密度は、コロナを脱したということもあると思いますし、我々のキャンペーン、あるいは実験が功を奏したと思いたいんですけれども、令和3年が輸送密度が766に対して、令和4年が864、そして今回発表された令和5年度が942ということですので、徐々に増えてはきているということで、傾向としては悪くないなとは思っていますけど、ご指摘いただいたように、収支率は100円稼ぐために908円かかっているということ。これ数字の取り方にもよるんですけど、なかなか予断を許さない状況であるというふうには考えています。従いまして、通勤通学で関西本線を使っていただくように、引き続き我々としてはお願いをしていくということとともに、こういうイベントによって、多くの方に来ていただきたいと思っています。さらに申し上げると、この間、利用促進の会議をやりましたけど、そこでJRさんも入っていただいて、西、具体的には京都とか奈良とかになると思いますけど、そこからの誘客利用促進による沿線活性化をやりましょうということを合意をしましたので、今、京都あるいは奈良はオーバーツーリズムの状況でもあるということをJRさんもおっしゃっておられて、そこから伊賀ですとか、あるいは関宿とか、そういった辺りにインバウンドのお客さんを連れてきていただけるというようなことも考えていただけるそうでありますので、非常に期待をしているところでございます。それによって、関西本線の利用客が増えていくこと、ひいては関西本線が維持できるということになっていくというふうには思いますので、そこにも期待をしております。
(記者)JR関西線なんですけど、ちょうど秋の行楽シーズンとかぶるかなというところで、三重県内でまだ乗ったこともない人もいるとは思うんですけど、改めて今回のキャンペーンを通して、各観光地の魅力であったり、そういったところも含めてどのようなことを期待されますでしょうか。
(知事)この地域は山の中を走ったりして景色も非常に変化にも富んだりしておりますし、それから歴史的な部分も多い場所でありますので、三重県内の方でまだ乗っておられない方がおいでになるかもしれませんが、ぜひ乗っていただいて楽しんでいただければと思います。大体、1時間に1本ぐらい電車走ってますんで、ちょうど1駅降りてぐるっと回っていただいたり、あるいは二つぐらい後の列車に、温泉に入っていただいたり、これ日帰り温泉が近くにありますんで、そこで楽しんでいただくというのはあると思います。秋の行楽シーズンになりますので、山も色づいてきますし、多くの方に乗って楽しんでいただいたらというふうに思います。春になってきますと月ヶ瀬口辺りでは梅も有名なところでありますので、たくさんの方に行っていただきたいと思っております。
○パートナーシップ宣誓制度の全国域での連携開始について(報告)
(記者)パートナーシップ宣誓制度、全県で19県一斉に始めるのか、すでに始まっていて、三重県がそれに加わるのか。
(知事)11月1日から19県150市町で開始をすると、一斉に始まるというふうに聞いています。
(記者)改めて、知事として、この制度に期待するところは。
(知事)世界的にもLGBTQの方々が不便を感じないようにということで、大きな動きがあると承知しております。日本でも政府これから検討されると思いますけど、自治体が率先して宣誓制度をつくり、かつ一つの自治体だけで終わるわけではなくて、賛同される自治体と一緒に、そういった方々がもし転居されても同じように制度を使えるということはいいことだと思っておりますので、最終的には47都道府県全部でやったらいいんじゃないかなというふうにも思っております。
その他項目に関する質疑
○年収の壁の引き上げ
(記者)この前の選挙の時から一部政党が主張してる、いわゆる年収103万円の壁について見解を教えてください。所得税とかの負担が生じる最低金額、現行の103万円から178万円に引き上げるということを一部の政党が主張されてます。それで、いわゆる手取り額の増加という意味で消費を喚起する狙いがある。あと、雇用側も労働力の確保につながるようにする狙いがあるってことなんですけど、一方で、国と地方で年7兆円規模の減収になるっていう試算も最近出されましたけれども、この引き上げについて、メリット、デメリットそれぞれあると思うんですけれども、それぞれ知事どのようにお考えなのか教えてください。
(知事)これ基本的には国の制度、税制度の話でありますので、国のご判断をお待ちするというところであると考えておりますけれども、確かに今人手不足でありまして、三重県も他県との例に漏れず、人手不足の状況でありますので、多くの方に、特に家庭におられる女性の方、あるいは短時間労働で働いておられる方々にもう少し長い時間働いていただくということは必要なことではないかと思っていますので、その方向で議論がなされるのではないかというふうに承知をしております。デメリットは個々にあるとは思いますけど、それをクリアしていくような形で考えていけばよいのじゃないかなというふうに思います。
(記者)そもそもこれずっと変わってなかったってことなんですけど、最低賃金が上がるとともに、この上限額も引き上げられなきゃいけないという指摘も一部であったりしたので、そこについては。
(知事)必ずしも一対一の対応ではないとは思いますけれども、最低賃金上がるからここを上げなきゃいけないという、それ別の理由ではないかと思いますけれども、103万円というのがそろそろ見直しをしてもいい時期になってきているということではないかと思いますけどね。
○離島における移動手段等
(記者)先日起こりました鳥羽の答志島漁船転覆について関連してなんですが、答志島は離島のため夜間は島を出るため公共交通機関がなくなって。
(知事)そうですね。
(記者)急病人が出た時にはドクターヘリも飛ばなくなってしまって、島民からは漁船頼りという声が、不安の声がすごい上がっております。以前、話に上がったことのある架橋、架け橋であったり、海上保安庁に急病人を依頼する策もあると思うのですけど、島民が不安を抱えていることについて、知事の考えをお聞かせください。
(知事)これは、この間も確か、鳥羽の市長さんとの円卓対話でも話があったかと思いますけれども、夜間の急病人対応、これについてはドクターヘリが飛ばないわけではないです。ちょっと夜間はなかなか視程が確保、ヘリの場合は見通し距離、これが確保できないのでなかなか飛ばないということはあると思いますけれど、その場合、今、近隣の漁協の皆さんのご協力を仰いで漁船で動いておられるわけですが、漁船ですと夜間航行に不安があるのも事実だろうと思います。従って、円卓対話でもお話ししましたけど、その不安を感じた時は海上保安庁に巡視艇がありますので、そこに依頼をしてくださいという話を申し上げました。我々は第四管区とは包括協定を結んでおりまして、災害時だけではなくて、そういうその急病人が出られた時にも海上保安庁の巡視艇を出してもらう。これは海上保安庁はそういう依頼があると船を出しますので、海上保安庁の船であれば多少の海の荒れでも対応することができますから、そういったことで対応してくださいという話をしたところであります。今回、3名の方が亡くなられるという痛ましい事故になったわけでありますけれども、今回は病人ということではなかったので、なかなか海上保安庁に依頼を出すというのは難しいのはあったかもしれませんですけどね。漁船の方、漁船で移動される時には十分ご注意をしていただいて、移動していただくということになろうかとは思いますけれど、今、事故の原因については海上保安庁で究明中でありますので、それを待ってからでないと対応策というのは申し上げられないと思いますけど、急病の場合はやはり海上保安庁に依頼を出されるというのが一番いいやり方じゃないかなと思います。
○国立病院機構鈴鹿病院における障がい者虐待事案
(記者)鈴鹿病院の虐待の件で昨日病院の方がホームページで16件の虐待があったというふうなことを発表されましたけど、改めてこの16件確認されたことについての知事としての受け止めはいかがかと。
(知事)この内容につきましてはネグレクトも含めてでありますけれども、うちネグレクトの8件については病院組織に対する認定であったというふうに聞いております。三重県で7件(正しくは、「7市」)の認定、そして愛知県では3件(正しくは、「3市」)の認定があって、合計10件(正しくは、「10市」)が認定をされたということですが、そのうちのうち放棄の8件については病院組織に対する認定でありますので、やはりしっかりと対応、組織的に対応してもらうことが重要であります。そもそもこういうことが起こるということ自体、考えられないというふうなことでありますので、是正をしていってもらう必要があるというふうに思っています。私どもは、実際には実地で病院にも行きましてどういった状況なのかというのを調査、必要に応じて指導をしていきたいと考えているところであります。その時期は今検討していますので、まだ確定はしておりません。
(記者)時期としては確定次第、できるだけ速やかに。
(知事)そうですね、はい。進めていきたいと思っております。
○第50回衆議院議員総選挙による令和7年度予算編成への影響
(記者)選挙がこの間終わりまして、政権の枠組みが変わると思われます。どうなるか分かりませんけど。そこで、来年度予算編成にどのような影響がありそうか、今のところのお考えいただけますでしょうか。
(知事)国政の話ですので私の見解を申し上げるのは控えさせていただきたいと思いますけれども、今までのような自公で過半数を占めておられるような構図が変わってまいりますので、どういった形で政策運営をされるのかっていう、結果が出ないと分かりませんけれども、今まで野党というふうに言われておられたところと一緒に連携をしながら進めていかれることになると思います。どこと連携されるかによって政策の中身というのは変わってくると思いますが、私どもとしてお願いをしたいのは地方創生の考え方については毫も変わらず進めていただきたいというふうに思っていますし、地方をぜひ大事にしていただきたいというふうに考えております。働いておられる方が働きやすい、先ほどの年収の話もありましたけれども、多くの方が働いていただきやすいような環境をつくっていただくことも一つのやり方であるとは思っております。
(記者)他よろしいでしょうか。第二さんお願いします。
○知事のフランス・ドイツ訪問の結果について(報告)
(記者)発表項目のフランス・ドイツ訪問ですけど、日本アエロジルを通してエボニック社、親会社の方に行かれたのですが、この会社をドイツで選ばれたというのは、四日市高校の生徒さんと知事が対談された時に、その前に初めて企業説明で日本アエロジルさんが会社の概要みたいなの説明されたじゃないですか。その時のご縁とかいうのが。
(知事)いや、その前だったと思いますけど、年に1回はエボニック社からご訪問を県庁にいただいておりますし、エボニック社だけというわけではないか、アエロジルさんからは年に1回は必ず来ていただいていますし、それから新社屋の起工式だったと記憶していますけど、その時、行かしていただいた時にも言われたんだ。そうだ、その前に県庁においでになられた時にぜひ本社に来てくださいという話もありました。それから起工式の時にもぜひドイツに来てくださいというお話もありましたので、それもあってお伺いをしたということであります。
(記者)ということは、四日市高校の生徒さんの面談の時に、企業説明でアエロジルさんをやられたのは、むしろそこが起点じゃなくて、その前からのそういう県庁訪問とかあって、そのつながりで企業説明をしたと。
(知事)企業説明は、あれは担当部の方でアエロジルさんに依頼をかけていると思いますので、そこはちょっと私は承知はしておりませんけれども。
(記者)担当部に聞いたら、アエロジルさん以外にも四日市の企業いっぱいあるし。
(知事)ありますね。
(記者)だから、それから言ったら、何でアエロジルさんを今回選んだのかなという話だったから、アエロジルさんが比較的一般にあまり知られていないと。だから、高校生含めてそこの企業紹介をしていたという話。
(知事)それはそういうことなんですね。
○「JR関西線12駅途中下車の旅きっぷ」の販売について(報告)
(記者)JR関西線の切符ですけど、これは前からおっしゃってた実証実験とは別なんですか。
(知事)実証実験とは別ですね。実証実験はすでに結果出てましたっけ。継続中。
(地域連携・交通部)そうですね。
(記者)来年でしたっけ。
(地域連携・交通部)名古屋からの実証運行は来年の2月を目指しています。
(知事)その実証実験、それは別ですね。
○パートナーシップ宣誓制度の全国域での連携開始について(報告)
(記者)パートナーシップってのは、愛知県の大村さんが中部圏か何かの時に愛知もやりたいと、三重県が先行されてるんで、できたら東海北陸ブロック巻き込んで全体のパートナーシップの連携を作りたいとおっしゃった、あの部分も入ってのことですか。
(知事)愛知県は、そこはあったということは聞いてませんので、まず、これ大井川さんと話をして、茨城県と三重県でやり始めて他にも広げていきましょうっていう話があって、それで岐阜との二県会議で古田知事からもお話があって、連携してやっていきましょうという話で、徐々に広がっていったというのが実態でありまして、それから、大阪府もパートナーシップ宣言をやってるので、これを広げていきたいということで、大阪府からも近隣の県に声をかけられて、ということで、今回の19府県150市町になっていったということですけどね。
(記者)参加府県というか市町も含めて見ると、わりと東低西高じゃないですか。東京都とか入ってないし、埼玉県そのものは参加されてないとか、神奈川県もそうですよね。これは何か事情を聞かれてるんですか。
(知事)いや、特にないと思いますけどね。皆さん、30の都府県が宣言をされてるので、やがて入ってこられるんじゃないかと思いますけどね。
(記者)特にこの推進会議の中では、関東、例えば東京が入るとか入らないとかけっこう影響大きいので、その辺のところは話をしようとか、そういう意見は出てないですか。
(知事)ないですけど、やがて入ってこられるんじゃないですかね。事務方では他のところも話してます。
(環境生活部)一気に30都府県、今パートナーシップ制度がありますけれども、各々入るというか、11月1日に連携を開始するかどうかというのは、各県の中でまだまだ自分の県の中での取組を進めていきたいというところは、今回の19府県150市町には入っていないんですけれども、いつでもまた追加で連携はできますので、まずは自分のところの県で進めていきたいという県もあるというふうには聞いています。
(知事)声かけは広くしているんですよね。それで、これから考えるということになってますね。
(記者)東京とかが入ってないとか、神奈川入ってないとか、その辺のことは何か事情を聞かれてるんですか。
(環境生活部)特には聞いてございません。
(知事)それぞれの事情があるということでしょうね。
○知事のフランス・ドイツ訪問の結果について(報告)
(記者)フランス・ドイツの訪問で、知事が3人行かれてるわけなんです、会長と。その辺分かるんですけど、このメンバー構成は手を挙げたところの知事が行かれてるんですか。
(知事)そうですね。
(記者)他は挙げなかったんですか。
(知事)じゃないですかね。
(記者)特に、知事会の中で観光、インバウンドのグループ勉強会みたいなのがあって、そこのメンバーだからとかいうことではない。
(知事)いやいや、それは違いますね。私が行ったのは、今回もともと物産展だけだったので、それはもったいないから観光も一緒にやりましょうと言って、JNTOにも私、働きかけましたし、それから、三重県の事務方から、これはよく頑張ってくれたんですけど、在仏の大使館に声がけもして、このセッティングをしてくれたものですから、それもあって行くかなということで行ったというのが大きいですね。
○連合三重第36回大会
(記者)一昨日の連合三重さんの定期大会に知事がご挨拶されたんですけど、あの時に衆院選結果を出されて、日本を取り巻く全体主義国家は舌なめずりしてるんじゃないかというふうにおっしゃったんですけど、その真意は何ですか。
(知事)そこは前段ですので、特に今そういう動きはありますよということを申し上げただけです。特に何かあるということではないですね。
(記者)例えば、連合三重さんは番条会長を含めて、一応立憲と国民が躍進したというふうにおっしゃってて、そこで知事が行かれて、衆院選結果で自公政権は当然ある程度安定政権だったと思うんですけど、それにある程度過半数いかなかったってことがひび割れ起こしている。となると、周辺国で、特に全体主義国家という知事が言われるところの国が、逆に言ったら台湾有事とか含めて圧力加えてくるんじゃないかというご懸念だと思うんですけど。
(知事)チャレンジですね、何があるかってのはよく分からない。それはもう情報機関の間でやる話ですけどね。ってことも申し上げたつもりですけど、そういう動きはありますよという前提で申し上げただけですね。
(記者)場としては、片や立憲躍進だって、国民もって言ってるところへ持ってきて、若干水差すようにも捉えられかねる。
(知事)というか、情勢の分析を申し上げただけなので、水を差すつもりもないですし、特段の意図があるわけではないです。
(記者)そういう意図があったということじゃないですね。
(知事)ないですね。
(記者)でも、来られた県議、どなたかとは言いませんが、その方に聞くと、何か今の知事の挨拶がおかしいよねって話になったので。
(知事)そうですか、それはそれぞれだと思います。発言の自由があるんじゃないかなと思いますけど。
(記者)そこは発言の自由。
(知事)はい。
○予算決算常任委員会総括質疑
(記者)昨日の予決常任委員会の総括質疑で、三谷県議が地方分権が大事だと、鳥取県の片山さんが知事だった時のことを出して言われて、知事が地方分権も片山さんが言われるように確かに大事だけど、多分それは当たってるんだろうと。ただし、大事なのは企業誘致だとおっしゃったんですけど、これは地方分権と企業誘致は全くジャンルの違う話で、本来両方を進めるべきじゃないですか。例えば、地方分権そのものが結局進んでいなければ、工場法に縛られてある一定面積の工場っていうのは用地の2倍の緑地を持たなきゃいけないとか、そういうのがあったけど、分権一括法後にわりとそこは緩和されて、企業が誘致しやすくなったじゃないですか。それから言ったら、分権というのも進めなきゃいけないんですけど、この区分けをされているというのは何でなんですか。
(知事)分権を進めるにあたって、もう少し大きな話で申し上げたんですけれども、大規模な分権というのはなかなか進まないので、それより先に企業の、私どもから知事会を通じて政府に依頼をしています企業の本社機能、そこの誘致、それをやった方がいいんじゃないか。まずはそこをやらないと、なかなか人の定着というのもないもんですから、そういう話を申し上げたということです。
(記者)知事のお考えからすると、地方分権では当然、地方自治体に国の7割の機関委任事務を県なんかで任されて3割自治だと、知事が令和3年に知事選に出た時におっしゃった、その状態にあるわけじゃないですか。それを変えるという意味合いの。
(知事)それは変えていくのは変えていった方がいいと思います。すぐには実現しないと思いますね。
(記者)同時に進めるというお考えではない。
(知事)進めていくのが望ましいと思いますけど、すぐに結果は出ないと思いますので。従って、結果をすぐに出してほしい、むしろ企業の地方への分散、それを進めていくというのが大事じゃないかと申し上げたということです。
(記者)企業誘致の方が、即効性があるとお考えですか。
(知事)工場ではなくて、本社機能の方ですね、主としてね。
(記者)本社もそうですけど。むしろ工場よりも本社のが難しいじゃないですか。
(知事)大事ですね。でも、それが大事だと思います。
(記者)でも研究機能も難しいじゃないですか。
(知事)そこも含めてやっていってもらうということを我々は国に依頼をしてますので、その実現をしていっていただきたいということを申し上げたわけですね。
(記者)分権はどっちかというと、それになってから先に先行して。
(知事)並行してやったらいいと思いますけど、分権はなかなか難しいですよ。日本の国はドイツとは違って分権国家ではないので、すぐにそれをやるのは難しいと思いますよ。従って、即効性とは言わないけど、両方一緒にやっていかないといけないということも含めて申し上げたつもりです。
(記者)例えば、地方分権一括法が平成13年前後にある程度成立してると。その時に知事は国の役人をやられてるじゃないですか。あの時に地方分権というのを、そんなもの本当に実現できるのかと。私も新聞記事を読んだ限りですけど、国家公務員より地方公務員の方が贈収賄で捕まっている例が多いと。そんなところに分権というのができますかというふうなことをコメントしてた記事もあるんですけど、考え方として、やっぱり知事も地方分権というものに、その地方自治体に対する信頼っていうのは当時は薄かったんですか。
(知事)それは関係ないですね。そういうものではなくて、日本の国家レベルの規模からいった時に、資源を首都に集めなきゃいけない、あるいは国に集めなきゃいけないのが当然でありまして、隣国との関係もありますけれども、あるいはそれ以外の国との関係もありますが、ただ、分権は進めていった方が住民にとってメリットがあるというふうに思ってます。公務員のレベルがどうこうってのは、私は全く考えたことはないですね。
(記者)全体でも、全省庁、国交省はともかくとして、なんとなくそういう感じがあったんじゃないですか。
(知事)ないですね、ありません。
(記者)だから。
(総務部)すみません、次の公務の都合がありますので。
(記者)それは事前に、記者会見前に言ってくれないと。
(知事)1問だけでもいいんじゃないですか。どうぞ。じゃあ、残り1問、どうぞ。
(記者)それを規定されるのは、知事の方からはおかしいよ。幹事どうなの。
(知事)どうぞどうぞ、いいですよ。
(記者)でも事前にそれなかったし。
(知事)どうぞ、いいですよ。もうあと1問ぐらいどうぞ。
(記者)もう1問って、1問じゃないんですけど。
(知事)ちょっと後の公務がありますので。
(記者)何時からですか。
(知事)何時から、次。20分ですね。はい、どうぞ。
(記者)それ最初に言わなきゃだめですよ。
○尾鷲市での後援会業務
(記者)じゃあ1問になるんですけど、10月8日に尾鷲の方で知事の後援会の婦人の集いされて、その時に、この前の会見でも言いましたけど、知事はあくまでも休みを取ったとおっしゃったんですけど、会場に行かれる時とかその時に公用車を使ってないんですか。
(知事)使ってないです。
(記者)じゃあ後援会の車か歩きで行かれた。
(知事)はいはい、そうです。公用車を使ってません。
(記者)それ秘書の方も付いていってない。
(知事)いってません。
(記者)付いてたら舛添さんが突かれたのと同じで、けっこう問題だなと思ってたんですけど、そこは確かなんですか。
(知事)付いてないです、確かです。
(記者)じゃあ終わります。
(知事)ありがとうございました。
それから、2点目ですけど、JR関西線の関係です。新しいイベントでありますが、イベントといいますか、JR関西線に乗っていただくための新しい企画がありますので発表します。明日11月1日からですけど「12駅途中下車の旅きっぷ」というものを発売をするということでありまして、これは各社連携でやっていただいてます。我々も入ってますが、三重県、それからJR西日本さん、日本旅行さん、三重県観光連盟さん、それから京都府にありますお茶の京都DMOっていうのがあるんですけど、それから沿線自治体、伊賀とか亀山、その連携によりましてこの切符を発売をするということであります。切符の内容ですけども、大阪、京都、こういうことでありまして、大阪とか京都とか三宮、神戸から亀山まで、それから名古屋発もありますが、名古屋からは加茂駅までの往復切符、これを発売するということであります。亀山、加茂の間に12駅はあるんですけど、どこで乗り降りしていただいてもいいということでありまして、いくつかの駅、全部でもいいんですけど、行っていただくことが可能であります。それから、駅の近くの食事施設とか観光施設で使えるクーポン1,000円分、これもセットになってまして、最大で38パーセントの割引ということであります。乗車券の分とそれからクーポンの分とを合わせまして38パーセント最大ですね、ということになっていまして、実施するのは11月の1日から2月の16日までということで、日本旅行さんの予約サイトで購入をできるということであります。自然も非常に豊かな場所でもあります。それぞれに特色のある駅もありますので散策をしていただいたりとか、あるいは関では江戸時代の情緒、街の様子を見ていただけますし、伊賀上野では忍者も楽しんでいただけると。それから島ヶ原では温泉もありますし、加茂駅では石仏が近くにありますので巡っていただいたらいいんじゃないかなというふうに思っております。この12駅ですね。梅の時期、月ヶ瀬は梅が有名ですけど、ちょっと早いかもしれませんね。2月もう梅も咲いている可能性は高いと思いますので、行っていただくとかいろいろと楽しんでいただいたらいいと思います。ここにありますように石仏とか温泉、忍者、東海道の宿、関宿もありますということですね。それが2点目。
3点目ですけど、パートナーシップ宣誓制度の関係でありますけど、明日からパートナーシップ宣誓制度の全国レベル、広域の連携を開始をしますということであります。三重県では条例に基づきまして、令和3年の9月からパートナーシップ宣誓制度を運用しているところでございますけれども、令和4年の全国知事会議で茨城県の大井川知事からお話がありまして、茨城県も宣誓制度の先進県でありまして、三重県と一緒にやりませんかということで、令和5年の1月に茨城県と連携協定を締結をさせていただいて、三重県と茨城県でどちらかで宣誓をしたものをもう一つの県で認めましょうということでやっておりました。パートナーシップは、今、全国で30の都府県で導入しているということでありますが、それぞれの県だけではあんまり意味もないと、広げた方がいいんじゃないでしょうかということで考えていると。ちなみに、三重県では、今、10月末の時点で74件の宣誓をしていただいているということでありますが、11月1日からは19の府県、150の市町ということで連携を開始をいたします。どういうことかというと、連携している自治体間で転居をされる場合に、再度の宣誓は不要であります。前のところで宣誓をしていただいたら、それで次転居されたところでも同じように対応してもらうということであります。連携の自治体は、近隣でいうと、岐阜県とか愛知県とか滋賀県とかあります。それから、和歌山県もそうです。奈良県もそうです。大阪府、兵庫県なんかも入っておりまして、19の自治体であります。三重県からも近隣の自治体、岐阜県とか愛知県、滋賀県などにも働きかけをしまして、ぜひこれ入ってくださいということで実現したものであります。多くの方がこの宣誓制度を使っていただいて、生きづらさがなくなってきたなというふうに考えていただければ良いのではないかなというふうに考えているところでございます。私からは以上です。
発表項目等に関する質疑
○知事のフランス・ドイツ訪問の結果について(報告)
(記者)フランス・ドイツの訪問ですけれども、中心となるところ、一つMOUがあると思うんですけど、MOU、具体的に、例えば県としてはどういうふうなことをMOUに求めて行う、向こうさんのフランスの会社としてはどういうことを行うというのは。
(知事)まず先方ですけれども、福利厚生関係に強いということを申し上げましたので、福利厚生関係のところに働きかけをしていただいて、その企業から集客をして日本に送客してもらうということです。三重県としてはその送客のお手伝いをするということですので、例えばランドが確定していないような場合ですと、例えば旅館を紹介したりとか、ホテルを紹介したりとかいうのをやりますし、それから、実際に日本に送客をする前に実地で調査をしたいというようなことを、その福利厚生の部門の方がファムトリップなどでおいでになる時に、その支援をさせていただくということ。それから、具体的に旅行代理店が、三重県内の旅行行程についてどういったところがいいのかっていうので案を作られるわけですが、その周遊ルートについてもアドバイスをするなどのことが考えられます。
(記者)今おっしゃったことは、MOUに明記されている。
(知事)アドバイスのところまでは書いてないかもしれませんけれども、抽象的に、それは包含されているような形でMOUを結んでおります。
(記者)県として情報提供で支援するというような。
(知事)そうですね。
(記者)ご発言の中に、効果が出てくるはずと期待していると。どのような効果が出てくるかなと想定されてますか。
(知事)具体的には、福利厚生部門の人たちが、その企業で働いている人、あるいはその企業を退職した人たち、グループ旅行ということで、三重県に来ていただくということです。それによって三重県のインバウンドの数が増えますし、さらにリピーターとして、今度は個人旅行でおいでになるかもしれませんし、さらには口コミで、三重県に行ったけど、こんなに良かったという話を広めていただくと、さらなる旅行者数の増にもつながっていくかなというふうにも思っております。
(記者)SIALへのブースの出展ですけど、人気だったということですけど、具体的に、例えばどういう現場はどのような、描写、どんな感じのイメージだったのか。
(知事)イメージですか。ブースですから、そこにイベントにいる時に、和菓子の実演やる時に多くの外国の方が来ておられて、興味を持って見ておられたということで、それはそれでいいんですけど、商談がかなりまとまりそうだという話も聞いております。具体的な話はちょっと企業情報の関係で申し上げられないんですけれども、和菓子にしても日本酒にしても、商談がまとまりそうだということも聞いてますし、さらにはいろんなフェスティバル、他にもフランス以外でもフェスティバルがありますので、そこにも再度出ていこうかという話もあったようでありますので、三重県の物産が世界展開できるんじゃないかなと、そういうチャンスをつくることはできたとも思ってます。
(記者)この場では、知事は視察、見学ということですか。
(知事)フランスの人はいましたので、日本酒の宣伝をしたりはしてましたけど、この場は基本ブースの人がメインですので、この後に、写真ないんですけど、毎日の報告では書かせていただきましたけど、夕刻に、村井知事、古田知事と一緒に日本の観光のプロモーション、物産と観光のプロモーションもさせていただきました。主に物産のプロモーションをさせていただいております。
(記者)ドイツで企業へのさらなる投資という話をされてきたということでしたけど、それに対する企業側の反応というのはどうだったのでしょうか。
(知事)これ化学品の企業でありますので、長期的な戦略が必要だということはおっしゃっておられまして、来年、三重県で工場が稼働しますので、その様子を見たいとはおっしゃっておられましたが、私どもの方からは、工場が今度稼働しますんで、来年、さらに新しい工場ってのはなかなか難しいところがありますので、研究施設、ゲスタンプでも話をしましたけど、研究機関が四日市もあるんですけど、それを拡大してもらえないかというような話とか、それから、今後、日本政府としては地方創生を進めていくので、そうすると企業の国内回帰が進んでくる可能性があると。そうすると、ここは原料の企業でありますので、日本国内で使われる化学品が増えてくる可能性があるので、日本で製造する拠点を増やしていくのもあるんじゃないですかねというような働きかけはしています。具体的にやりますよというゲスタンプみたいなところはまだないですけれども、今後考えていただけるんじゃないかなというふうには思っております。
○「JR関西線12駅途中下車の旅きっぷ」の販売について(報告)
(記者)先日、JR西日本から亀山・加茂間の収支率が11パーセント、営業係数は908と厳しい数字であることが発表されておりました。県は関西本線活性化利用促進会議を開催するなどの鉄路の維持を目指して取り組んでおられると思いますが、今回の数値を、知事としてはどのように受け止められていますか。
(知事)受け止めについては、輸送密度は、コロナを脱したということもあると思いますし、我々のキャンペーン、あるいは実験が功を奏したと思いたいんですけれども、令和3年が輸送密度が766に対して、令和4年が864、そして今回発表された令和5年度が942ということですので、徐々に増えてはきているということで、傾向としては悪くないなとは思っていますけど、ご指摘いただいたように、収支率は100円稼ぐために908円かかっているということ。これ数字の取り方にもよるんですけど、なかなか予断を許さない状況であるというふうには考えています。従いまして、通勤通学で関西本線を使っていただくように、引き続き我々としてはお願いをしていくということとともに、こういうイベントによって、多くの方に来ていただきたいと思っています。さらに申し上げると、この間、利用促進の会議をやりましたけど、そこでJRさんも入っていただいて、西、具体的には京都とか奈良とかになると思いますけど、そこからの誘客利用促進による沿線活性化をやりましょうということを合意をしましたので、今、京都あるいは奈良はオーバーツーリズムの状況でもあるということをJRさんもおっしゃっておられて、そこから伊賀ですとか、あるいは関宿とか、そういった辺りにインバウンドのお客さんを連れてきていただけるというようなことも考えていただけるそうでありますので、非常に期待をしているところでございます。それによって、関西本線の利用客が増えていくこと、ひいては関西本線が維持できるということになっていくというふうには思いますので、そこにも期待をしております。
(記者)JR関西線なんですけど、ちょうど秋の行楽シーズンとかぶるかなというところで、三重県内でまだ乗ったこともない人もいるとは思うんですけど、改めて今回のキャンペーンを通して、各観光地の魅力であったり、そういったところも含めてどのようなことを期待されますでしょうか。
(知事)この地域は山の中を走ったりして景色も非常に変化にも富んだりしておりますし、それから歴史的な部分も多い場所でありますので、三重県内の方でまだ乗っておられない方がおいでになるかもしれませんが、ぜひ乗っていただいて楽しんでいただければと思います。大体、1時間に1本ぐらい電車走ってますんで、ちょうど1駅降りてぐるっと回っていただいたり、あるいは二つぐらい後の列車に、温泉に入っていただいたり、これ日帰り温泉が近くにありますんで、そこで楽しんでいただくというのはあると思います。秋の行楽シーズンになりますので、山も色づいてきますし、多くの方に乗って楽しんでいただいたらというふうに思います。春になってきますと月ヶ瀬口辺りでは梅も有名なところでありますので、たくさんの方に行っていただきたいと思っております。
○パートナーシップ宣誓制度の全国域での連携開始について(報告)
(記者)パートナーシップ宣誓制度、全県で19県一斉に始めるのか、すでに始まっていて、三重県がそれに加わるのか。
(知事)11月1日から19県150市町で開始をすると、一斉に始まるというふうに聞いています。
(記者)改めて、知事として、この制度に期待するところは。
(知事)世界的にもLGBTQの方々が不便を感じないようにということで、大きな動きがあると承知しております。日本でも政府これから検討されると思いますけど、自治体が率先して宣誓制度をつくり、かつ一つの自治体だけで終わるわけではなくて、賛同される自治体と一緒に、そういった方々がもし転居されても同じように制度を使えるということはいいことだと思っておりますので、最終的には47都道府県全部でやったらいいんじゃないかなというふうにも思っております。
その他項目に関する質疑
○年収の壁の引き上げ
(記者)この前の選挙の時から一部政党が主張してる、いわゆる年収103万円の壁について見解を教えてください。所得税とかの負担が生じる最低金額、現行の103万円から178万円に引き上げるということを一部の政党が主張されてます。それで、いわゆる手取り額の増加という意味で消費を喚起する狙いがある。あと、雇用側も労働力の確保につながるようにする狙いがあるってことなんですけど、一方で、国と地方で年7兆円規模の減収になるっていう試算も最近出されましたけれども、この引き上げについて、メリット、デメリットそれぞれあると思うんですけれども、それぞれ知事どのようにお考えなのか教えてください。
(知事)これ基本的には国の制度、税制度の話でありますので、国のご判断をお待ちするというところであると考えておりますけれども、確かに今人手不足でありまして、三重県も他県との例に漏れず、人手不足の状況でありますので、多くの方に、特に家庭におられる女性の方、あるいは短時間労働で働いておられる方々にもう少し長い時間働いていただくということは必要なことではないかと思っていますので、その方向で議論がなされるのではないかというふうに承知をしております。デメリットは個々にあるとは思いますけど、それをクリアしていくような形で考えていけばよいのじゃないかなというふうに思います。
(記者)そもそもこれずっと変わってなかったってことなんですけど、最低賃金が上がるとともに、この上限額も引き上げられなきゃいけないという指摘も一部であったりしたので、そこについては。
(知事)必ずしも一対一の対応ではないとは思いますけれども、最低賃金上がるからここを上げなきゃいけないという、それ別の理由ではないかと思いますけれども、103万円というのがそろそろ見直しをしてもいい時期になってきているということではないかと思いますけどね。
○離島における移動手段等
(記者)先日起こりました鳥羽の答志島漁船転覆について関連してなんですが、答志島は離島のため夜間は島を出るため公共交通機関がなくなって。
(知事)そうですね。
(記者)急病人が出た時にはドクターヘリも飛ばなくなってしまって、島民からは漁船頼りという声が、不安の声がすごい上がっております。以前、話に上がったことのある架橋、架け橋であったり、海上保安庁に急病人を依頼する策もあると思うのですけど、島民が不安を抱えていることについて、知事の考えをお聞かせください。
(知事)これは、この間も確か、鳥羽の市長さんとの円卓対話でも話があったかと思いますけれども、夜間の急病人対応、これについてはドクターヘリが飛ばないわけではないです。ちょっと夜間はなかなか視程が確保、ヘリの場合は見通し距離、これが確保できないのでなかなか飛ばないということはあると思いますけれど、その場合、今、近隣の漁協の皆さんのご協力を仰いで漁船で動いておられるわけですが、漁船ですと夜間航行に不安があるのも事実だろうと思います。従って、円卓対話でもお話ししましたけど、その不安を感じた時は海上保安庁に巡視艇がありますので、そこに依頼をしてくださいという話を申し上げました。我々は第四管区とは包括協定を結んでおりまして、災害時だけではなくて、そういうその急病人が出られた時にも海上保安庁の巡視艇を出してもらう。これは海上保安庁はそういう依頼があると船を出しますので、海上保安庁の船であれば多少の海の荒れでも対応することができますから、そういったことで対応してくださいという話をしたところであります。今回、3名の方が亡くなられるという痛ましい事故になったわけでありますけれども、今回は病人ということではなかったので、なかなか海上保安庁に依頼を出すというのは難しいのはあったかもしれませんですけどね。漁船の方、漁船で移動される時には十分ご注意をしていただいて、移動していただくということになろうかとは思いますけれど、今、事故の原因については海上保安庁で究明中でありますので、それを待ってからでないと対応策というのは申し上げられないと思いますけど、急病の場合はやはり海上保安庁に依頼を出されるというのが一番いいやり方じゃないかなと思います。
○国立病院機構鈴鹿病院における障がい者虐待事案
(記者)鈴鹿病院の虐待の件で昨日病院の方がホームページで16件の虐待があったというふうなことを発表されましたけど、改めてこの16件確認されたことについての知事としての受け止めはいかがかと。
(知事)この内容につきましてはネグレクトも含めてでありますけれども、うちネグレクトの8件については病院組織に対する認定であったというふうに聞いております。三重県で7件(正しくは、「7市」)の認定、そして愛知県では3件(正しくは、「3市」)の認定があって、合計10件(正しくは、「10市」)が認定をされたということですが、そのうちのうち放棄の8件については病院組織に対する認定でありますので、やはりしっかりと対応、組織的に対応してもらうことが重要であります。そもそもこういうことが起こるということ自体、考えられないというふうなことでありますので、是正をしていってもらう必要があるというふうに思っています。私どもは、実際には実地で病院にも行きましてどういった状況なのかというのを調査、必要に応じて指導をしていきたいと考えているところであります。その時期は今検討していますので、まだ確定はしておりません。
(記者)時期としては確定次第、できるだけ速やかに。
(知事)そうですね、はい。進めていきたいと思っております。
○第50回衆議院議員総選挙による令和7年度予算編成への影響
(記者)選挙がこの間終わりまして、政権の枠組みが変わると思われます。どうなるか分かりませんけど。そこで、来年度予算編成にどのような影響がありそうか、今のところのお考えいただけますでしょうか。
(知事)国政の話ですので私の見解を申し上げるのは控えさせていただきたいと思いますけれども、今までのような自公で過半数を占めておられるような構図が変わってまいりますので、どういった形で政策運営をされるのかっていう、結果が出ないと分かりませんけれども、今まで野党というふうに言われておられたところと一緒に連携をしながら進めていかれることになると思います。どこと連携されるかによって政策の中身というのは変わってくると思いますが、私どもとしてお願いをしたいのは地方創生の考え方については毫も変わらず進めていただきたいというふうに思っていますし、地方をぜひ大事にしていただきたいというふうに考えております。働いておられる方が働きやすい、先ほどの年収の話もありましたけれども、多くの方が働いていただきやすいような環境をつくっていただくことも一つのやり方であるとは思っております。
(記者)他よろしいでしょうか。第二さんお願いします。
○知事のフランス・ドイツ訪問の結果について(報告)
(記者)発表項目のフランス・ドイツ訪問ですけど、日本アエロジルを通してエボニック社、親会社の方に行かれたのですが、この会社をドイツで選ばれたというのは、四日市高校の生徒さんと知事が対談された時に、その前に初めて企業説明で日本アエロジルさんが会社の概要みたいなの説明されたじゃないですか。その時のご縁とかいうのが。
(知事)いや、その前だったと思いますけど、年に1回はエボニック社からご訪問を県庁にいただいておりますし、エボニック社だけというわけではないか、アエロジルさんからは年に1回は必ず来ていただいていますし、それから新社屋の起工式だったと記憶していますけど、その時、行かしていただいた時にも言われたんだ。そうだ、その前に県庁においでになられた時にぜひ本社に来てくださいという話もありました。それから起工式の時にもぜひドイツに来てくださいというお話もありましたので、それもあってお伺いをしたということであります。
(記者)ということは、四日市高校の生徒さんの面談の時に、企業説明でアエロジルさんをやられたのは、むしろそこが起点じゃなくて、その前からのそういう県庁訪問とかあって、そのつながりで企業説明をしたと。
(知事)企業説明は、あれは担当部の方でアエロジルさんに依頼をかけていると思いますので、そこはちょっと私は承知はしておりませんけれども。
(記者)担当部に聞いたら、アエロジルさん以外にも四日市の企業いっぱいあるし。
(知事)ありますね。
(記者)だから、それから言ったら、何でアエロジルさんを今回選んだのかなという話だったから、アエロジルさんが比較的一般にあまり知られていないと。だから、高校生含めてそこの企業紹介をしていたという話。
(知事)それはそういうことなんですね。
○「JR関西線12駅途中下車の旅きっぷ」の販売について(報告)
(記者)JR関西線の切符ですけど、これは前からおっしゃってた実証実験とは別なんですか。
(知事)実証実験とは別ですね。実証実験はすでに結果出てましたっけ。継続中。
(地域連携・交通部)そうですね。
(記者)来年でしたっけ。
(地域連携・交通部)名古屋からの実証運行は来年の2月を目指しています。
(知事)その実証実験、それは別ですね。
○パートナーシップ宣誓制度の全国域での連携開始について(報告)
(記者)パートナーシップってのは、愛知県の大村さんが中部圏か何かの時に愛知もやりたいと、三重県が先行されてるんで、できたら東海北陸ブロック巻き込んで全体のパートナーシップの連携を作りたいとおっしゃった、あの部分も入ってのことですか。
(知事)愛知県は、そこはあったということは聞いてませんので、まず、これ大井川さんと話をして、茨城県と三重県でやり始めて他にも広げていきましょうっていう話があって、それで岐阜との二県会議で古田知事からもお話があって、連携してやっていきましょうという話で、徐々に広がっていったというのが実態でありまして、それから、大阪府もパートナーシップ宣言をやってるので、これを広げていきたいということで、大阪府からも近隣の県に声をかけられて、ということで、今回の19府県150市町になっていったということですけどね。
(記者)参加府県というか市町も含めて見ると、わりと東低西高じゃないですか。東京都とか入ってないし、埼玉県そのものは参加されてないとか、神奈川県もそうですよね。これは何か事情を聞かれてるんですか。
(知事)いや、特にないと思いますけどね。皆さん、30の都府県が宣言をされてるので、やがて入ってこられるんじゃないかと思いますけどね。
(記者)特にこの推進会議の中では、関東、例えば東京が入るとか入らないとかけっこう影響大きいので、その辺のところは話をしようとか、そういう意見は出てないですか。
(知事)ないですけど、やがて入ってこられるんじゃないですかね。事務方では他のところも話してます。
(環境生活部)一気に30都府県、今パートナーシップ制度がありますけれども、各々入るというか、11月1日に連携を開始するかどうかというのは、各県の中でまだまだ自分の県の中での取組を進めていきたいというところは、今回の19府県150市町には入っていないんですけれども、いつでもまた追加で連携はできますので、まずは自分のところの県で進めていきたいという県もあるというふうには聞いています。
(知事)声かけは広くしているんですよね。それで、これから考えるということになってますね。
(記者)東京とかが入ってないとか、神奈川入ってないとか、その辺のことは何か事情を聞かれてるんですか。
(環境生活部)特には聞いてございません。
(知事)それぞれの事情があるということでしょうね。
○知事のフランス・ドイツ訪問の結果について(報告)
(記者)フランス・ドイツの訪問で、知事が3人行かれてるわけなんです、会長と。その辺分かるんですけど、このメンバー構成は手を挙げたところの知事が行かれてるんですか。
(知事)そうですね。
(記者)他は挙げなかったんですか。
(知事)じゃないですかね。
(記者)特に、知事会の中で観光、インバウンドのグループ勉強会みたいなのがあって、そこのメンバーだからとかいうことではない。
(知事)いやいや、それは違いますね。私が行ったのは、今回もともと物産展だけだったので、それはもったいないから観光も一緒にやりましょうと言って、JNTOにも私、働きかけましたし、それから、三重県の事務方から、これはよく頑張ってくれたんですけど、在仏の大使館に声がけもして、このセッティングをしてくれたものですから、それもあって行くかなということで行ったというのが大きいですね。
○連合三重第36回大会
(記者)一昨日の連合三重さんの定期大会に知事がご挨拶されたんですけど、あの時に衆院選結果を出されて、日本を取り巻く全体主義国家は舌なめずりしてるんじゃないかというふうにおっしゃったんですけど、その真意は何ですか。
(知事)そこは前段ですので、特に今そういう動きはありますよということを申し上げただけです。特に何かあるということではないですね。
(記者)例えば、連合三重さんは番条会長を含めて、一応立憲と国民が躍進したというふうにおっしゃってて、そこで知事が行かれて、衆院選結果で自公政権は当然ある程度安定政権だったと思うんですけど、それにある程度過半数いかなかったってことがひび割れ起こしている。となると、周辺国で、特に全体主義国家という知事が言われるところの国が、逆に言ったら台湾有事とか含めて圧力加えてくるんじゃないかというご懸念だと思うんですけど。
(知事)チャレンジですね、何があるかってのはよく分からない。それはもう情報機関の間でやる話ですけどね。ってことも申し上げたつもりですけど、そういう動きはありますよという前提で申し上げただけですね。
(記者)場としては、片や立憲躍進だって、国民もって言ってるところへ持ってきて、若干水差すようにも捉えられかねる。
(知事)というか、情勢の分析を申し上げただけなので、水を差すつもりもないですし、特段の意図があるわけではないです。
(記者)そういう意図があったということじゃないですね。
(知事)ないですね。
(記者)でも、来られた県議、どなたかとは言いませんが、その方に聞くと、何か今の知事の挨拶がおかしいよねって話になったので。
(知事)そうですか、それはそれぞれだと思います。発言の自由があるんじゃないかなと思いますけど。
(記者)そこは発言の自由。
(知事)はい。
○予算決算常任委員会総括質疑
(記者)昨日の予決常任委員会の総括質疑で、三谷県議が地方分権が大事だと、鳥取県の片山さんが知事だった時のことを出して言われて、知事が地方分権も片山さんが言われるように確かに大事だけど、多分それは当たってるんだろうと。ただし、大事なのは企業誘致だとおっしゃったんですけど、これは地方分権と企業誘致は全くジャンルの違う話で、本来両方を進めるべきじゃないですか。例えば、地方分権そのものが結局進んでいなければ、工場法に縛られてある一定面積の工場っていうのは用地の2倍の緑地を持たなきゃいけないとか、そういうのがあったけど、分権一括法後にわりとそこは緩和されて、企業が誘致しやすくなったじゃないですか。それから言ったら、分権というのも進めなきゃいけないんですけど、この区分けをされているというのは何でなんですか。
(知事)分権を進めるにあたって、もう少し大きな話で申し上げたんですけれども、大規模な分権というのはなかなか進まないので、それより先に企業の、私どもから知事会を通じて政府に依頼をしています企業の本社機能、そこの誘致、それをやった方がいいんじゃないか。まずはそこをやらないと、なかなか人の定着というのもないもんですから、そういう話を申し上げたということです。
(記者)知事のお考えからすると、地方分権では当然、地方自治体に国の7割の機関委任事務を県なんかで任されて3割自治だと、知事が令和3年に知事選に出た時におっしゃった、その状態にあるわけじゃないですか。それを変えるという意味合いの。
(知事)それは変えていくのは変えていった方がいいと思います。すぐには実現しないと思いますね。
(記者)同時に進めるというお考えではない。
(知事)進めていくのが望ましいと思いますけど、すぐに結果は出ないと思いますので。従って、結果をすぐに出してほしい、むしろ企業の地方への分散、それを進めていくというのが大事じゃないかと申し上げたということです。
(記者)企業誘致の方が、即効性があるとお考えですか。
(知事)工場ではなくて、本社機能の方ですね、主としてね。
(記者)本社もそうですけど。むしろ工場よりも本社のが難しいじゃないですか。
(知事)大事ですね。でも、それが大事だと思います。
(記者)でも研究機能も難しいじゃないですか。
(知事)そこも含めてやっていってもらうということを我々は国に依頼をしてますので、その実現をしていっていただきたいということを申し上げたわけですね。
(記者)分権はどっちかというと、それになってから先に先行して。
(知事)並行してやったらいいと思いますけど、分権はなかなか難しいですよ。日本の国はドイツとは違って分権国家ではないので、すぐにそれをやるのは難しいと思いますよ。従って、即効性とは言わないけど、両方一緒にやっていかないといけないということも含めて申し上げたつもりです。
(記者)例えば、地方分権一括法が平成13年前後にある程度成立してると。その時に知事は国の役人をやられてるじゃないですか。あの時に地方分権というのを、そんなもの本当に実現できるのかと。私も新聞記事を読んだ限りですけど、国家公務員より地方公務員の方が贈収賄で捕まっている例が多いと。そんなところに分権というのができますかというふうなことをコメントしてた記事もあるんですけど、考え方として、やっぱり知事も地方分権というものに、その地方自治体に対する信頼っていうのは当時は薄かったんですか。
(知事)それは関係ないですね。そういうものではなくて、日本の国家レベルの規模からいった時に、資源を首都に集めなきゃいけない、あるいは国に集めなきゃいけないのが当然でありまして、隣国との関係もありますけれども、あるいはそれ以外の国との関係もありますが、ただ、分権は進めていった方が住民にとってメリットがあるというふうに思ってます。公務員のレベルがどうこうってのは、私は全く考えたことはないですね。
(記者)全体でも、全省庁、国交省はともかくとして、なんとなくそういう感じがあったんじゃないですか。
(知事)ないですね、ありません。
(記者)だから。
(総務部)すみません、次の公務の都合がありますので。
(記者)それは事前に、記者会見前に言ってくれないと。
(知事)1問だけでもいいんじゃないですか。どうぞ。じゃあ、残り1問、どうぞ。
(記者)それを規定されるのは、知事の方からはおかしいよ。幹事どうなの。
(知事)どうぞどうぞ、いいですよ。
(記者)でも事前にそれなかったし。
(知事)どうぞ、いいですよ。もうあと1問ぐらいどうぞ。
(記者)もう1問って、1問じゃないんですけど。
(知事)ちょっと後の公務がありますので。
(記者)何時からですか。
(知事)何時から、次。20分ですね。はい、どうぞ。
(記者)それ最初に言わなきゃだめですよ。
○尾鷲市での後援会業務
(記者)じゃあ1問になるんですけど、10月8日に尾鷲の方で知事の後援会の婦人の集いされて、その時に、この前の会見でも言いましたけど、知事はあくまでも休みを取ったとおっしゃったんですけど、会場に行かれる時とかその時に公用車を使ってないんですか。
(知事)使ってないです。
(記者)じゃあ後援会の車か歩きで行かれた。
(知事)はいはい、そうです。公用車を使ってません。
(記者)それ秘書の方も付いていってない。
(知事)いってません。
(記者)付いてたら舛添さんが突かれたのと同じで、けっこう問題だなと思ってたんですけど、そこは確かなんですか。
(知事)付いてないです、確かです。
(記者)じゃあ終わります。
(知事)ありがとうございました。
了