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令和06年09月12日

知事定例記者会見

知事定例会見録

令和6年9月10日
於:プレゼンテーションルーム

発表項目等 

・ツキノワグマ出没に関する注意喚起について(発表)
令和6年夏休み期間中の観光入込客数について(発表)
 

質疑項目

・発表項目等に関する質疑
・知事就任3年の振り返り 
・大雨による被害状況  
・公益通報制度
 

発表項目等

(知事)おはようございます。私の方からは今日は2点ご報告を申し上げたいと思います。一つは、ツキノワグマのクマの関係であります。9月9日時点、県内の出没件数でありますけれども、93件ということでありまして、大紀町と紀北町では警報を出しております。それから、四つの事務所の管内で注意報を出しているということでございますので、地図の色塗りを見ていただきますと、県中南部で警報と注意報が出ておる、こういうことでございます。去年と比べましても数が増えておりますので、ご注意をいただきたいと思います。前回報告をさせていただきましたが、警報を出させていただく時、ここでクマに襲われてけがをされた方がおいでになります。その方から県庁の方でヒアリングをさせていただきました。その結果、分かっておりますことがあります。個別の情報といいますか、個人情報に関わるものはちょっとお話しすることはできませんけれども、まず、山を歩いておられたんですけど、一人で行かれていたと。そしてクマの鈴はつけておられなかったと。ただクマが出ているということもあって、ストックを叩きながら音を出しながら歩いておられたんですけども、だんだん下ってきて集落が近くなってきたもんですから、ストックで音を鳴らすということもしておられなかったということが分かりました。カーブを曲がったところでクマとばったり遭遇されて、約20メートル先にクマがいたということでありまして、驚かれて背中を向けて逃げたということです。後ろを振り向いたら、もうクマがこちらへ向かってきていたということで、立っておられた状態で襲われたということであります。ばったり遭遇する、これ一番クマにとっても恐ろしいということで、相手を攻撃すること、行動に出るということですので、今回こういう状況であったということが分かりました。けがを負われた方の一日も早い回復をお祈りしているんですが、この方が自分が襲われた状況をお伝えすることによって、他の方がけがを負われないということがあれば、ぜひご活用くださいとおっしゃっていただいておりますので、今回発表させていただいております。ということで、どういうふうに対応すればいいかということですけれども、森林総研という国の機関がありますが、そこの関西支所というのがありまして、三重県もそこの管轄区域に入っているんですけど、そこの方にも見ていただきまして、要するにクマの生態、クマに限らず動物のということのようですが、生態に詳しい方に見ていただいた結果でありますが、クマ被害を減らすためのポイントであります。まず、ばったりと遭遇することを避ける。相手が音を出すことによって逃げていくという性質を持っておりますので、音、例えばクマ鈴ありますけど、それからラジオ、自分の存在をアピールする、人間来たということをアピールをする、これは前から申し上げています。それから、できるだけ複数人で行動するということ、話しながら声が聞こえるということになるとクマは逃げていくということもあります。それから見通しの悪い場所には不用意に入らない。笹の中とか入られる方もおいでになるんですけど、そういうときに、そこでばったりクマと遭遇することがあります。今回はどうもそうではなかったようです。山道を歩いておられたときに、カーブを曲がった時にクマがいたということですので、今回これに該当しませんけど、これも今回、今の日本の状態では注意していただいた方がいいということですよね。クマにそれでも出会ったら、これなかなか難しいんですけれど、背中を向けて逃げないということですね。走って逃げるものを追いかける習性があるということですので、目を合わせたまま、無理に目を合わせる必要ないかもしれませんが、クマの方を見て、ゆっくりと後退をしてその場を離れていただくということが大事。なかなか難しいんですけど、落ち着いて行動する。今回被害に遭われた方もクマに会って驚いてしまってということをおっしゃっておりました。普通の人はそうなると思いますけど、日頃からご自身に言い聞かせていただいていればこういう行動が取れるかもしれない。ここポイントですね。それから、ポイントの三つ目です。万が一、万が一ですね、こういうふうにして被害を避けるのが一番いいんですけど、もうどうしようもないという時には、とにかく首、頸動脈を守ってください。それから頭、守ってください。ザックなんかを使いながら、ザックで弱い部分を守っていただきたい、防御姿勢をとってくださいということです。それからクマスプレー。これは山の店に売ってます。ただ、これも相当至近距離じゃないと効かないということですので、これもどうしようもない時といいます。ここまでがポイントですね。どうしようもない時にはこういうふうにしてくださいということであります。今回ご協力をいただいた方に、三重県としては心から感謝をしているところでございます。県民の皆さんにおかれましては、今回けがに遭われた方から教えていただいたポイント、これも山登りに行かれる前に、ご自身の頭の中に、あるいは体に徹底的に叩き込んで、急なことでクマに会ったら驚くとは思いますけれども落ち着いた行動をしていただく。それから十分な準備をして出かけていただきたいということであります。1点目は以上です。
 
2点目ですけれども、夏休みの観光入込客数の関係であります。調査期間は大体7月の第二土曜日から8月末、直近の日曜までということで、日にちは年によって変わりますけれども、大体このぐらいの期間で調査をいたします。今回、夏休みで分かりましたのは、令和5年比で言いますと微増であります。コロナ前の元年比で言いますと83で、やっぱり夏休み全体を通して戻りきっていないということです。県内の主要施設24施設ですが、観光客数でいうと556万7千人の方がおいでいただいているということであります。令和6年、これ既に発表させていただいていますけども、お盆期間は、お盆終わりますと発表させていただきますので、8月11日から15日、毎年(※令和4年から実施)この期間で調査をしておりますけど、こちらで言いますと、令和元年比でも戻っていると。お盆期間は戻ったということです。これは南海トラフ地震の関係で巨大地震注意情報が出ている期間ではありましたけれども、元年比でいってもお盆の期間だけ捉えると戻ってきておられるということであります。しからば、これとこれの差は何なんやということなんですけど、8月の月末に台風が来ておりました、その影響が大きいのではないかと推察しております。加えて、猛暑が続いておりますので、そういった影響で全体でいうと元年比はまだ戻っていないのではないかというふうに思っております。このお盆の期間でいうと戻っていますので、これが8月末も続いたら戻ってきたのではないかという考え方もあります。加えて、実は南海トラフの巨大地震の臨時情報が8月の8日から15日までの間で出ました。これでキャンセル、今ちょっと調べてますけど、キャンセルが出ているというのは事実であります。ここが、キャンセルが出なければ場合によるとですけど、数字がどうなるかって精査しているわけじゃありませんけど、元年比でも100に近い数字になったのか、あるいは超えるってこともあったのかもしれないです。そこは残念なとこですが、これは如何ともし難いところです。夏休みの観光入込客数については以上申し上げたような状況です。私からこの2点であります。
 
発表項目等に関する質疑
 
ツキノワグマ出没に関する注意喚起について(発表)
(記者)まず冒頭のクマの方ですけども、登山者の方に聞き取りをしたということですが、いつ頃聞き取りましたか。
(知事)具体的な日にち分かりますか。いつ頃ということで。
(農林水産部)9月の上旬になります。
 
(記者)今月に入ってから。
(知事)9月の上旬やね。
(農林水産部)上旬です。
 
(記者)聞き取りは、知事も聞き取られたんですか。
(知事)私は聞いてないです。
 
(記者)職員で。
(知事)職員の人が聞いてくれています。
 
(記者)遭遇をしてからけがをするまでの間、時間的にはどれぐらいの。
(知事)そこは詳細にはお伺いしています。
(農林水産部)カーブを曲がって20メ-トル先に、先ほど知事の言われたとおりで、一瞬後ろを振り返って、もう前を振り向いた時に近づいていたということですので、時間的にはもう本当に直後ということで。
(知事)慌ててもおられる、誰でもそうですよね。クマに襲われるかもしれないので。
 
(記者)記憶も鮮明でないかもしれませんね。
(知事)かもしれませんね。
 
(記者)感覚的に言えば、20メートル先からもうすごいスピードで。
(知事)クマものすごいスピードと聞いてますから、来たんでしょうね。
 
(記者)その方も一度背を向けてしまったということですけど、登山される方なんで、クマと遭遇した際は背を向けないようにという話はしてはおられた。
(知事)ご存知でしたか。そこは分かりません。
(農林水産部)それなりの心構えはされていたようではありますけれども。
(知事)それでもやっぱり驚いてしまったんでしょうね。
 
(記者)聞き取りをした経緯というのは。
(知事)経緯ですか。これは私の方からもお願いをしまして、三重県でけがを負われた方がおいでになられたということで、もし可能であればお話を教えていただいて、今後山に行かれる方の教訓になれば、それも実体験に基づくものですので、一番確からしいということでお願いしました。で、職員の人に行ってもらいまして、被害者の方と面談をしてもらいまして、この結果が分かりましたということでありますので、今まで言われていることですよね。ですので、準備をしていただくことと、それから実際に会った時に落ち着いていただくこと、これが一番大事だということが分かりました。
 
(記者)県庁に来ていただいてヒアリングしたという。
(知事)そこはそうでもないですね。詳細にわたる部分については控えさせていただきたいと思いますが、県庁でヒアリングしたわけではありません。
 
(記者)そやけど、県庁でヒアリングという言葉はありましたけど、これは県がヒアリングしたという意味合いですか。
(知事)県庁職員がヒアリングしたという意味で、場所ではありません。
 
(記者)今回、今後の教訓にということでしたけど、今回聞き取った内容というのは、例えば県のホームページであったり、どこかに公開する、もう既にしているとかする予定というのはありますか。
(知事)ホームページ公開もう既にしてます。
(農林水産部)公開は今のところはまだしておりません。
(知事)これはこの情報、非常に重要な情報ですので、ご本人の了解をおそらく取れるとは思うんですけれども、公開をする方向で考えたいと思います。
 
(記者)他県も含めてクマの出没が増えていますけれども、秋田県では、クマに襲われた方に対して見舞金を出すというような制度を創設したようですけれども、県内まだ人的被害はそこまで多くはないですけれども、その辺りの考え方について知事のお考えは。
(知事)現段階において秋田県がどうもやられるようでありますけれども、そういったことは考えてはいないところであります。数にもよると思いますしね、どのぐらいの状況なのかというところでありますので、そこは様子を見ながらということになります。
 
(記者)先日の会見の時にクマのことで紀伊半島のクマも殺処分の対象にしてもいいんじゃないかということで、その後、環境省とかの方に要請したりだとか。
(知事)環境省に対しては要請をしておりまして、環境省の方で検討していただいているということと承知をしております。何か補足ありますか。
(農林水産部)環境省にもこれまで何度か要請をしておりますので、続けて要請の方をしていきたいと思います。
 
(記者)特にそこから先、進捗がアップデートされたとかっていう話は。
(知事)それは今のところ聞いてないですね。
(農林水産部)今のところ、はい。
(知事)全国で同じような状況になってますんで、暑さの影響か何か分からないんですけど。ですから、環境省でもおそらく考えてくれてるんだろうと思うんですけどね。まだ回答いただいているという状況ではありません。
 
(記者)聞き取りをしていただいた当事者の方のお話なんですけども、例えばどういう心構えで登山に臨んでいたとか、まさか自分が遭遇するとは思っていなかったとか、何かそういった感想というか所感はありましたか。
(知事)山を歩かれる方なんで、クマに関する知識はやっぱりお持ちであったようですけれども、自分事として捉えてなかったということをおっしゃっておられたようですね。ですから、いつそのクマに会うかもしれないっていう、思いというか、それを持って山を歩いていただく必要があるというのが今回大きなポイントですね。
 
(記者)あともう一つ、下山でもうほぼ集落に近いような確かそういうことでしたけど、その時は杖の音も出してなかったということですか。
(知事)そうなんですね。だから逆に言うと、山の中を歩かれている時に杖で音を出しておられたっていうのは、それはそれなりにやっぱり配慮されてたんだと思いますね。里が見えるとほっとしますから山から降りてきた時に、で、もう大丈夫だろうと思われたということなんでしょうね。
 
令和6年夏休み期間の観光入込客数について(発表)
(記者)夏休み期間中の観光入込客数ですけれども、コロナ前には戻りきっていない、まだ戻っていないということで、先ほどもいろいろ台風、猛暑、南海トラフの臨時情報、さまざまな理由を挙げられましたものの、ウエイトとしてどういった理由が一番大きいと思いますか。
(知事)そこはちょっとまだはっきり分からないところでして、最終的にいろんなことを、今、地震の関係は、確認をしているところですので、そこでいろんなご意見は伺えるとは思いますけれど、今、私の方で挙げました三つのうち、どれが一番ウエイト大きかったか、ちょっと難しいかもしれませんね。
 
(記者)南海トラフの臨時情報の影響というのは、いつ頃まとめられる感じでしょうか。
(知事)市町に聞いている部分というのはある程度分かってきておりまして、ただ市町は直接やっぱり観光、その例えばホテルとか、あるいは旅行施設のところではないもんですから、行政としての意見はある程度分かってきましたけど、それだけでは十分ではないので、例えば宿泊施設へのヒアリングというのはこれからある程度やってますけど、もうちょっと詳細に、これからやろうとしているところでありますので、それを含めて皆さんにご報告をした方が実際の状況、現場の状況も含めてよく分かると思います。もうちょっと今時間をかけて調査しているところです。
 
(記者)調査しているのは、宿泊施設等の影響で、今回の観光入込客数のうち例えば何人分が臨時情報で減少したと想定されるというような結果が追記される可能性はありますか。
(知事)これは今回のアンケートについては24の観光施設に聞いておりますので、ちょっと対象が異なってきます。南海トラフの関係の影響は、観光施設に聞くというのはあるかもしれませんけれど、まずはその宿泊施設に聞いて、どのぐらいキャンセル、明確にキャンセルが出てくるのが宿泊施設ですので、観光施設は結果において数字がちっちゃくなるかもしれませんけど、南海トラフみたいなものについては、実際に入ってた予約がキャンセルした、そこが一番分かりやすいので、そこを確認しようとしているところであります。
 
(記者)これもその南海トラフが理由かどうかは別にして、臨時情報が来ていた期間中は推移どうだったという分析はなさっているんですか。
(知事)8日から15日ですね。そこは今まだそこまでできてないですけどね。まずは宿泊施設に確認をしようということでありますね。
 
(記者)今宿泊施設にいろいろ確認取られていると思うんですけど、その宿泊施設で例えば影響が甚大だったとした時に、南海トラフ関係で県として対応するとなった時に、知事は今どういう対応するとかって、例えば補償するだったりとか。そういったことって今考えてらっしゃったりするんですか。
(知事)どうしても、何て言うんですかね、その施設として対応できないというようなことがあって、それを支援しないと施設に大きな影響があるということかどうかというのをまず確認するということと、それから、加えて他県で、これは三重県だけの話ではありませんので、全国というわけではありませんけど、南海トラフの関係の情報ですと、他県でも損失が出ていると思いますので、どういった形でそれを補填してるか。あるいはその損失に対応しているかということを確認をした上でどうするかっていうのを考えていかないといけないと思っています。今、国でもおそらく損失補填の話ではないと思いますけど、今回の臨時情報については振り返りをしようということになっているということでありますので、場合によるとその補償の話も出てくるかもしれないというので、様子も見ながらということになろうと思います。
 
(記者)現段階で特にその明らかな深刻な被害という意味では、何か確認されたんですか。
(知事)被害は出ているようなんですね、それは当然キャンセルがありますから。ただ、これは市町に聞いた結果ですけど、おそらくホテルも同じことをおっしゃられると思いますけど、キャンセルは出たんだけど、新規の予約も入ってる部分もあって、もちろんその当初の予約からすると数は減ってると。ですから、必ずしも支援が必要かどうかということなんですね。近隣の県に聞いてみますと、例えば愛知、岐阜、和歌山、あるいは静岡については、特段補償は今のところ考えていないということでもありますし、私ども業界の方から補償というのを要望という形で今受け取っているわけでもありませんので、まずは、誘客に力を入れていくという従来のやり方を踏襲する、さらに強化するというのも場合によるとあるかもしれません。そんな対応していきたいと思っております。
 
(記者)そもそもが先日の東海三県二市知事市長会議でもありましたとおり、やっぱりインバウンドがなかなか三重県内は回復というか伸びていない、他県に比べると、という事情があると思いますし、そういう中で台風、猛暑、理由はあれど、コロナ禍前に戻ってこない、長年この間、今年だけじゃなくて、全体的な評価とこれから何をしていかなあかんかという受け止めを。
(知事)対象としては、国内とインバウンド二つですよね。国内の場合、コロナがもう収まってきましたので、海外に出て行かれる方も、円安の中ではありますけど、おられるということでありますと、コロナの時に近場での観光ということで三重県を選ばれるということもあったんですけれども、これから海外の観光地と競争していかなきゃいけないと、かなり厳しい状況になっています。他方、日本の多くの地域では、令和元年度と比較して100パーセントを超える観光客が来られているところがあるということです。東京、京都、大阪、北海道、岐阜などです。ということは、これはインバウンドによる影響ということでありますので、インバウンドも強化していかなきゃいけない。だけど、残念ながら三重県は今、インバウンドの旅行客がたくさん来てる状況ではない。従って、観光は施策として今力を入れてやっておりますので、インバウンド客を誘客できるような、例えば海外のプロモーションもやらないかんでしょうし、それから観光地としても、インバウンド客が来ていただけるような体験型、それから周遊型、そういう観光メニューも考えていかなきゃいけないというふうに思っています。ただ、この間、古田知事もおっしゃってましたけど、もう20年、30年かかるんですね、インバウンド客を増やそうとすると。今、岐阜はこの間おっしゃってましたけど、全国5位のインバウンドの戻り率ということでありますけれども、たしかに高山も、私がパリで観光関係の仕事をしていました時に、あの時からもう高山は5カ国語でホームページを出しておられたんですね。そういう努力をされてたところと比べると、今、三重県はまだこれからやり始めるところ、しばらく前からやっているところでありますので、強化をしていきたいというふうに思ってますが、時間がかかるだろうと思っています。ただ、今やらないと20年後、30年後に大きな影響は出てくるだろうと思っています。
 
(記者)インバウンドの話なんですけれども、プロモーションとかを今後していくという話がありますけれども、動線面で何か三重では課題があったりとか、課題はない、むしろ有利だとか、そういう考えはありますか。エアポートラインとかの話とかも今出ていますけれども、そこに絡めても教えていただければ。
(知事)三重県の場合はゴールデンルートと言われている、関空に入って中部圏と言いますか、名古屋、静岡を通りながら東京に行く、そのルートから一歩奥に入っていますので、やっぱり海外の観光客の方々に三重県と認知してもらう必要があると思います。その上で来ていただく必要があるので、動線という意味で言うと、鉄道はJRとそれから近鉄と二つ通っていますので、そこは他のところよりも優位性はあるというふうには考えています。それから、高速道路につきましても、今、熊野までもう通ってますので、そういう意味では車を使っても以前と比べるとかなり行きやすくなっているというふうには思っています。海外の方に認知をしていただいて、来ていただくのが必要だということを考えております。
 
(記者)どちらかというとセントレアというよりは、羽田、成田と関空の間としての位置づけで売り込んでいきたいというところがあると。
(知事)そうですね。セントレアは別に対象から外しているわけではありませんが、外国人が訪れる空港というのは、私も関空会社で勤務していましたから分かりますけど、まずは成田、羽田、東京ですよね。次は大阪、その次に中部空港ということで3番目になってしまうので、中部空港、実は我々も分析しているんですけど、なぜそのコロナの前と比べて戻りが遅いのかと言うと、中部空港の復便、復便というのは便が戻ってくるということで、これが遅いと。まず外国の航空会社が復便する時には、まず日本の航空会社もそうですけど、羽田、成田は当然やって、その次関空やって、その次に中部ですから、復便が遅かったということ、それも一つの大きな原因になりますので、中部からだけの観光客を狙っていてはいけないだろうというふうに思います。中部ができる前は、三重県も関空の関係の自治体として関空の連絡会議なんかにも入っていたりした歴史がありますので、関空から観光客を引っ張ってくるということも考えていいんじゃないかなと思います。
 
(記者)今、ゴールデンルートの組み込みの話もありましたけれども、団体旅行客っていうのはある程度インパクトもあると思うんですけれども、そこの旅行代理店とかに対してのプロモーションなんかもなさってるんですか。
(知事)これ今までもやっています。やってますけど、効果的なプロモーションのやり方をこれから考えていかなきゃいけないという、今そのターゲットをどうするかって考えているところです。それから、具体的にこの秋にヨーロッパへ行きますけど、パリ行きますけど、そこでもかなり固定客を持っているエージェントの方に働きかけをするということを考えているところであります。
 
(記者)そのパリに行かれるってのは知事が行く。
(知事)そうですね、あれってまだ発表してなかったっけ。ごめんなさい、まだ発表してませんので、これ今検討中ということです。
 
その他項目に関する質疑
 
知事就任3年の振り返り
(記者)今週で知事、残り任期が1年ということで、12日ですね。まず簡単にこれまで3年間いかがでしたかという話で、ご自身でどのように評価されますか。
(知事)3年前に知事にならせていただいたわけでありますけれども、その時はもうコロナの対応で日々追われてたということですね。それが約1年半でようやく収まったということですが、その1年半もコロナだけやってたわけではありません。簡単に言うと、三重県を、先ほどの観光もそうなんですけど、県民の命を守って三重県を発展させるために、そのための着実な実行をしてきたというのがこの3年間じゃないかなというふうに思います。結果が出てるものもあれば、出てないものもまだあります。これからも、残された1年も同じように進めていこうというふうに思っています。例えば、子ども施策に関して言うと、総合補助金だとか、あるいは国児学園など、あるいは児相の建替、あるいは児相の職員の充実、こういったこともやってまいりました。それが結果かどうかというのは明確に言いにくいところはあるかもしれませんけれども、具体的な方策を示してやってきたつもりです。それから、防災関係で言うと、今回の台風10号の対応の時に皆さんも思われたかもしれませんけど、例えばオペレーションルーム、シチュエーションルーム、今までなかったんです、三重県ね。他の県はありますんで、まだまだ狭いですけど、そういったことも手がけてまいりました。津波避難タワーについても、作らなければいけないものについては、あと残り二つ、令和7年度に持ち越しはしてますけど、もう作るということで各自治体もやっていただいてるわけですので、成果が出つつあるところもあるかなというふうに思っています。また、観光につきまして、これは成果は先ほど申し上げたとおり、まだだいぶ先になりますけれども、着手をし始めて、インバウンド、ここをしっかりやっていかなきゃいけないということで、海外への誘客活動、誘致活動というのもやってるわけでありますので、それもこれから進めていきたいと思っています。それから、例えば公共事業は、昨年12月の補正予算は過去最大の公共事業費、補正予算の費用を確保できたということでありますので、これからも、三重県の発展のためには必要な道路があります。また、県民の命を守るためには河川の改修、これも必要ですので、公共事業の確保というのもしっかりやっていきたいというふうに思っています。それから、G7の交通大臣会合などで、三重県のプロモーション担当の組織も作りましたが、三重県PRが下手ですので、県民性としてですね、そういったこともしっかりやっていこうということでやらせていただいたわけです。結果が出てるものと出ていないものがあるとは思っております。結果が出るまで時間がかかるものもありますけれども、必要なものについてはたゆまず続けていきたいというふうに思っているところであります。とにかく着実な実行というのが大事かなというふうに思います。
 
(記者)その上でお尋ねするんですけど、去年の今頃もたしか聞いたような覚えがあるんですが、あと1年ということですので、ご自身として2期目どのような判断なされるか。
(知事)これは県民の皆さんがどういうふうに思われるかというところもあると思いますし、後援会の方にもお伺いをしながら決めるということになろうかと思いますけど、今、現時点において私が定見を持っているわけではないということです。
 
(記者)いつごろにはご判断。
(知事)それも含めて今後ご相談ということですかね。
 
大雨による被害状況
(記者)今ちょっと大雨が県内各地で発生しているということで、何か被害とかの情報が入ってきていれば教えていただきたいと思います。
(知事)いくつかの自治体で注意報が出てると思いますが、現段階において被害は聞いておりませんが、今何かありますか、防災対策部。
(防災対策部)本日、大雨注意報、洪水注意報で特に被害の報告は入っておりません。
 
(記者)よろしいですか。第二さんお願いします。
 
ツキノワグマ出没に関する注意喚起について(発表)
(記者)クマの関係ですけど、知事は職員の人に行ってもらったというのをおっしゃったんですけど、一定、聴き取りされたと思うんですが、個人情報云々じゃなくて、事前に既に大阪府内の70代の女性っていうふうに聞いていますので、後の経過というのはもう治られて退院されたんですか。それともまだ、そういう治療を受けられて完治はされてないんですか。
(知事)個人情報に関することですので、それについては私どもからお話を、情報自体を持ってませんので、持ってないことはないか。それについては私どもから回答は控えさせていただきたいと思います。
 
(記者)それは持ってないのか。まあそこは知ってるけど、個人情報だから言わない。
(知事)そうですね、個人情報ですね。
 
(記者)70代女性というのは既に個人情報が出てるし、ここで治った、治らないっていうのは、まあ県民の人々が心配するところじゃないですか。既に治られたとかそのぐらいのことは言えるんじゃないですか。
(知事)いや、個人情報ですので、申し上げないということですね。
 
公益通報制度
(記者)昨日の正副議長会見で公益通報の話が出てたんですけど、例の兵庫県事例は最初は公益通報じゃないけど、後で亡くなった東播磨県民局長の方が公益通報もされたというふうなことで、最初の段階で既に、マスコミに出た段階でそれは公益通報ではないかという解釈を兵庫県の百条委員会の方はそういう解釈をされてるみたいなんですけど、あわせて、三重県でこの前、7月23日付けの県職員の方の県のハラスメント相談窓口に送られたメールについて、知事は公益通報ではないけどそれに準ずる形でとおっしゃったんですが、この準ずるという判断を改めてお聞きしたいんですけど、公益通報そのものじゃなくて準ずると判断されたのはなぜですか。
(知事)準ずる形で対応すると言うことですね。なので、公益通報ってのは要件があって違法性があることについて通報してこられる方がおいでになるということですが、今回の事案は多くの方はご存じかもしれませんけれども、スケジュールの関係ですので、これについては違法性が直ちにあるというふうに言えるものではないということから、我々としては公益通報の対応をするものではないというふうには、公益通報ではないというふうには思っております。これを事務方の方からは、人事課の方で公益通報じゃないので対応するということを言ってきてくれたんですけど、やっぱりそれはトップに対する通報事案であるので、私の方から、いやこれは公益通報に準ずる形でやってもらいたいという話をしまして、公益通報に準ずる形というのは外部の専門家に今回の事案について調査をしてもらうという形にしたと、そういう意味での準ずるというものです。
 
(記者)確認ですけど、事務方はこれは公益通報ではないと言われて、知事の方から公益通報に準ずる形で対応をしてくれということをおっしゃった。
(知事)そうです。
 
(記者)外部入れてやるということは、今、進捗状況はどんなものなんでしょうか。
(知事)これから外部の方、どなたにやっていただくかというのを決めていく状況であるというふうには聞いています。
 
(記者)ここからは一般論ないし個別論もちょっと関わりますけど、二代前の知事の最後の方に鳥羽港の工事の改ざん問題があって。
(知事)鳥羽港。
 
(記者)はい。
(知事)そうですか。
 
(記者)それについて職員の方が県内メディアの中にそういうことを告発されて、そこが先行して記事にして、それが問題になって、最終的にその職員の方は県を辞められたわけですけども。
(知事)鳥羽港の工事、入札か何かですか。
 
(記者)工事です。
(知事)工事の入札。
 
(記者)入札じゃなくて、工事。分からなかったら後で詳しく聞いてください。既に記事にもたくさん出ている話なんで。まあそういうのを見ると、このそういう通報した方というのが必ずしも守られてるわけではなくて、割と辞められたりとか、そういうケースが、ここから一般論になりますが、三重県以外でもそうなんですけど、その辺の公益通報の本来のあり方と現実問題、そういう形で職員が辞めざるを得ないような形になっているという点について、何か知事はご見解ありますか。
(知事)三重県でそういうのが理由で辞めたということがあるかどうかは承知してないので、そこはよく分からないですけどね。公益通報が原因で辞めるってことで、公益通報者というのは守られることになってますので、それは守るべきだと思いますけどね。
 
(記者)だから公益通報制度はあるけど、必ずしも守る形になってないんじゃないかと。この前、某、伊勢新聞さんでもそういうコラムを書かれてましたけど、要はそこでは職員はヒラメというふうに、ヒラメってのは要は上目遣いに上司を見て、その判断に忖度して、結局相手をある程度詰問したりとか、そういうことになるんじゃないかというようなことを懸念されていましたけど。
(知事)どんな組織でも上の方を見ている人はいると思いますけど、少なくとも組織としては、やっぱり公益通報する人というのはちゃんと守るべき。公益通報でないものについてまで守るということに今なってませんけど、公益通報をした者についてはちゃんと守るということになってますが、それを当然そういうふうにやっていくということになりますよね。
 
(記者)今回のケースも公益通報ではないというふうにおっしゃって。
(知事)だと思います。
 
(記者)対応は準じてやると。
(知事)準じてやると。
 
(記者)これは当然守る、その職員の方を守るという姿勢なんですか。
(知事)批判があった時に、それに対してやっぱりトップへの批判というのはそういうものだと私は思ってますけれども、きちんと対応すべきものだというふうに思いますので、今回そういうふうにしてほしいということを私が申し上げたということですね。
 
(記者)それは、その職員の方の言い分はいろいろあるにしろ。
(知事)あると思いますよ。
 
(記者)守るということですか。そのことによって職員の方が突き上げられて辞めるとか、そういうことには絶対させないと。
(知事)絶対させないというか、それはよくないと思いますので、まずはそこは守る。今回、匿名というふうに聞いておりますので、匿名の方への、そこを明らかにするということは当然やってないですし、言われたことに対して、それをちゃんと調査をしてもらうと、そういうことですね。公益通報であれば守るということになりますが、そうでなければ必ずしも守らなければいけないということではないというふうに思いますので、そこは物事に応じた対応をしていけばいいんじゃないでしょうか。
 
(記者)ということは、今回は公益通報でないから、逆に言ったら守らなくてもいいということになりませんか。
(知事)法令的にはそうなのかもしれないですね。
 
(記者)じゃあ、そこを法令に従うならば、今回そのことでその職員の方が守られなくてもそれはそれで仕方がない。
(知事)その時々の法令に従って対応していく、ルールに従って対応していくということでしょうね。
 
(記者)以上です。
 
(記者)では終わります。ありがとうございました。
(知事)ありがとうございました。
 
                                                 了
 
 

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