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令和06年07月11日

知事定例記者会見

知事定例会見録

令和6年7月9日
於:プレゼンテーションルーム

発表項目等 

・熱中症予防に関する県民への呼びかけについて(報告)
第89回国民スポーツ大会の開催要望書の提出について(発表)
・志摩市「日本版ライドシェア」実証事業の開始について(報告)
ツキノワグマ出没に関する注意喚起について(発表)
 

質疑項目

・発表項目等に関する質疑 
・中部圏知事会議
・駐日ジンバブエ共和国大使の来県
・パワハラ
・株式会社イセトーの個人情報流出事案
・東京都知事選
・熊野古道世界遺産登録20周年
・リニア中央新幹線建設促進三重県期成同盟会総会
 

発表項目等

(知事)今日、私の方から4件お話をさせていただきたいと思います。まず1点目は、熱中症の関係であります。今まで2回、6月以降呼びかけをさせていただいたわけですけれども、残念ながら、7日の日でありますけれども、日曜日ですが、県内で熱中症で二人の方がお亡くなりになりました。伊賀の80代の男性の方、田んぼの草刈りをしておられたと伺っています。それから、津の70代の男性の方、自宅のお庭で亡くなられたということでありまして、お悔やみを申し上げ、ご冥福をお祈りするわけでありますけれども、この時期は熱中症にかかりやすい時期です。湿度も高いですし、また暑熱順化といって暑さに体が慣れ切っておりませんので、畑仕事などはできるだけお控えをいただきたいということ、前回も申し上げたんですけれども、残念ながら今回命が、二人お亡くなりになられたということですので、引き続き警戒をしていただきたいと思います。今日の夕方ぐらいから雨が降りまして、今日は雨が降るかどうかあれですが、明日も雨の予報ですし、気温はちょっと下がってくるというふうに言われております。たしかに今の時期、田んぼ、畑、草、気になる時期ではありますけれども、もうしばらく我慢をしていただきたいなというふうに思います。気温が下がり切ることはありませんけれども、さほど暑くないような時期になったり、あるいは体が暑さに慣れてきた、それも朝と夕方の涼しい時間、そういった時間で作業をしていただくようにお願いをしたいと思います。熱中症警戒アラートも7月の3日から7日間連続で発表されています。それから搬送者数も増えておりまして、6月の24日の週、これは27人でした、県内の搬送者数。7月の1日の搬送者数が215人であります。ということで、約10倍、9倍から10倍の数になっております。8倍ですかね。8倍になって急激に増加をしています。それから、7月になりますと搬送者数がかなり増えますので、例年ですね。令和4年で440人ぐらい、去年は650人ぐらい、かなり数が増えてまいります。それだけ熱中症にかかりやすくなるということです。室内で熱中症になられて搬送された方もおられるということでありますので、不要不急の外出は避けていただいて、原則運動もお控えいただいたらいいと思います。それから、あと周囲の方々の注意喚起っていうんですかね、お年寄りがお一人で畑仕事をしておられたら、熱中症に注意してくださいよというようなことを言っていただくということが必要だと思いますし、先ほど申し上げたとおり、この時期の畑仕事はちょっとお控えをいただければというふうに思っております。失礼しました。7月1日の週の、と言わなきゃいけないですね。先ほど、6月24日の週の搬送者数が27人、7月1日の、と私が申し上げたようでありますが、7月1日の週の搬送者数が215人の誤りです。お詫びして訂正をいたします。1点目は以上であります。

2点目につきましては、国民スポーツ大会の開催要望書の提出であります。7月の17日、18日、まだ日にちは確定をしておりませんけれども、この両日どちらかでということになると思いますが、日本スポーツ協会と文部科学省に対して開催要望書を提出する予定であります。令和17年の第89回になります国民スポーツ大会の開催に向けて要望をするということであります。これを受けて国の方で検討をしていただくということになると思います。どなたに要望するか、具体的な日時、これはこれからの調整ですので決まりましたらまた皆さんにお伝えをしたいと思います。それから、何度も質問もいただいておりますけれども、国民スポーツ大会の簡素化等のあり方については、この7月に福井で全国知事会が開催されますが、そこでも議論されるというふうに思っております。2巡目の最後の方も3巡目と同様に簡素化をした大会になるようにということで、この間、関係の知事で集まって議論をし、私ども副知事が同行しましたけれども、要望に行っているということでありますので、そういった対応をこれからもしていきたいと思っているところであります。2点目は以上です。

3点目ですけれども、志摩市で日本版ライドシェアの実証実験を開始しますということで、7月の22日に出発式をやるということで、今回、一応9月の16日までという形になっておりますけど、場合によって延長あるいは少し時間を置いて第2回目をやる可能性があるということであります。運行時間は観光地型ということで、夜、タクシーがなかなかつかまりにくいという声もありますので、6時から夜中の0時までということで運行する。運行台数は3台で、東京とか名古屋とか今大都市でやっております日本版ライドシェアとの違いは、タクシー車両を使うということであります。カラーリングを変えるということも検討したようでありますけど、結果、シールみたいなのを貼って、タクシー車両との違いを際立たせるということはやるようであります。それから、いわゆる行灯と言われている上に付いている電気、あれを取り外しをするということなので、間違えることはないということで、ドライバーは通常、バスとかタクシーの運転手さん、第二種運転免許というのが必要なんですね、旅客運送のために。それではなくて、第一種、通常の普通の我々の免許、これで運転できるということになって、雇用契約はタクシー会社と結ぶということであります。有期雇用契約、一定の期間を決めた雇用契約を結ぶということです。予約はタクシーアプリを使う、アプリのみということになります。アプリ使える方ならどなたでもということで、ドライバー今募集をされているようでありまして、5人から10人ぐらいをめどに雇用をする予定ということで、ほぼめどは立っているようであります。観光地型のタクシー、日本版ライドシェアですので、大都市型とはちょっと違う、要するに時間的に一定の時間でやってみて、それで需要が減ってくればもう要らなくなるかもしれませんし、継続するということもあるということで、県としては実証実験費、志摩市も出されるんですけど、県は2分の1補助するということでサポートしているところでございます。なお、7月22日の出発式にはもちろん志摩市長もお出になられますし、それから中部運輸局長も来られますが、全国ハイヤー・タクシー連合会の川鍋会長も来られると、日本交通の会長になられたんですかね、ということであります。会見、テープカットなども行う予定ということであります。県内でも志摩だけではなくて、他にも日本版ライドシェアやりたいというところがありますので、今追加をしてどこでやるかというのを調整をしているという状況であります。3点目は以上です。

4点目、熱中症と並んで県民の命に関わる問題ということで、ツキノワグマであります。令和6年度の人身被害、全国で36件発生をしております。このうち、お亡くなりになられた方が4名ということであります。三重県はまだけがをされた方、お亡くなりになられた方は幸いにして出ておりませんけど、これは一定の確率で遭遇した場合には出る可能性がありますので、ぜひご注意をいただきたいということであります。令和6年度の出没件数は、7月7日時点で43件です。令和5年度、これは年度内でありますので、4月から6年の3月までですが、1年間で40件です。4月から7月の3カ月ちょっとでもう43件ですから、かなりの多い数ということでありまして、6月に限って見てみますと、27件出没してますので、去年の6月は5件ですから、5倍以上の出没件数ということになります。既に注意喚起も我々で行わせていただいておりますし、6月の7日から三重県では出没情報マップというのを、こういう形ですけれども、どこで出たかということを明確にしています。これはあらゆる情報を我々としては提供をさせていただくというのがツキノワグマ対策としてできる、まずはできることだろうと思っております。それから、今週中に新たなチラシを作成をしまして、市町などに配布をする予定であります。前回も申し上げましたけど、クマと出会わないように、クマに出会ってしまったらどうするか、集落に寄せ付けるということがないようにしていただきたいということを申し上げたところです。今検討しておりますのは、クマ アラートというのを今検討中でありまして、今月中にできれば導入をしたいと思っています。注意報と警報ということで考えておりますけれども、これは我々一人よがりになってはいけないので、有識者の方々のご意見も聞きながら、クマ アラートというのを確定をしたいというふうに思っています。今月中に有識者の方々に集まっていただいて、WEBもあると思いますけれども、お話をさせていただいて、このクマ アラートというのを確定し、また皆さんにもご報告をさせていただきたいと思っています。レジャー目的もこれから夏になりますんで増えてくると思いますけれども、十分注意をしていただいて対応していただければというふうに思っています。私からは以上です。

発表項目等に関する質疑

ツキノワグマ出没に関する注意喚起について(発表)
(記者)クマの関係なんですけども、改めて知事として具体的に県民の皆さんにどういうところに気を付けていただきたいかというところを注意喚起をお願いできますでしょうか。
(知事)まず、これ全国的に今、クマですね、遭遇する数が増えております。あるいは見かける数が増えています。これはっきりと原因が分かってるわけではないんですけれども、山の中でクマの食べ物が、暑さのせいもあるのかもしれませんし、他の動物が増えてるからということも言われてますけど、食べるものが少なくなっているということですので、里の近くにクマは下りてきているということをまず認識していただきたいと思います。三重県でも出しておりますけれども、どこでクマが見かけられているのかというのを十分に事前情報をまず入手をしていただいて、自分が行こうとしている場所でクマがいそうなのかどうかというのを予測をしていただきたいと思います。その上で、この間も申し上げましたけれども、鈴とかラジオ、音がするもの、あるいは多くの方で一緒に歩くというようなことをしていただいて、話しながら歩くということで、クマを寄せ付けないような対応をしていただきたいと思います。もし仮に出会ったら、一目散に後ろ向いて走って逃げるというようなことがないようにしていただきたいというふうに思います。それから、食べるものを外に出しておいたりというようなことがないようにしていただくのと、クマはなかなか見つけにくいんですけれども、普段は草の中に隠れてますので、そういった場所をなるべく少なくするというようなことも、集落ではやっていただければというふうに思います。

(記者)特に南部の方での出没が多いかなというふうに感じるんですけれども、南部の方たちに伺うと、そういったクマの出没が多くて、観光面での、例えば熊野古道であったり、客足が遠のくんじゃないかというような懸念をされているような声もあるようですけれども、そのあたり知事、クマの出没が増えることによる観光面であったり、影響というのは。
(知事)そうですね、それは個人個人のご判断ですので、私どもからどうこうということはなかなか言えませんけれども、この間、私も6月30日、松本峠を歩きましたけれども、大人数で歩きましたこともありまして、クマは見かけませんでした。ただ、熊野古道でクマに遭遇したという人も、見かけたという人もいらっしゃるようでありますので、十分注意をしながら行っていただければというふうに思っております。

志摩市「日本版ライドシェア」実証事業の開始について(報告)
(記者)ライドシェアの関係なんですけれども、間もなく志摩市で始まるということですけれども、この実証事業通じて知事として期待する部分を教えていただけますでしょうか。
(知事)三重県の中でもそうなんですけど、なかなかタクシーつかまえにくいという声をよく聞きます。特に観光地、夜ですね、ナイトタイムエコノミーというふうに言いますけど、夜、観光地に行ったらちょっと飲みに行こうとか、食事に行こう、帰りにタクシーがつかまらなくて大変な思いをしているという方もおられるんですが、それに対応するための一つの手段ということでありますので、選択肢は多い方がいいと思います。ただ、それも、アメリカ型のライドシェア、これはさまざまな問題があります。例えばギグワーカーという人を生み出してしまう、非常に給料の安い労働者を生み出してしまうということですとか、安全上の問題も指摘をされているところですが、そういったものを直ちに採用するということではなくて、日本型の雇用もタクシー会社が行うということで、コントロールしながらやるやり方をとるわけでありまして、三重県でも日本型のこういったライドシェアを導入をしてみて様子を見たいということであります。

ツキノワグマ出没に関する注意喚起について(発表)
(記者)ツキノワグマが昨年を大幅に上回っているということですけれども、改めてなぜ増えているのかその辺の分析などは何か県でされてるんですか。
(知事)これ今、環境省の方でも会議を開いて状況確認をしているようでありますが、はっきりとした原因は私ども聞いておりませんけれども、先ほど申し上げたように、この暑さのせいもあるのかもしれませんが、山で食べるものが少なくなって里に下りてきている。それからイノシシなど数が増えて、クマの食べるものが少なくなって里に下りている。そういった理由を確認しているところでありますが、正確なものはまだ分かりません。担当の方はどうですか。
(農林水産部)人間の生活の範囲が、さっき知事おっしゃったように、草刈りとか、そういうことをしなかった関係で、クマが近いところまで出てきている。
(知事)里まで下りてきやすくなった。今までは下草刈りとかしてたんで、クマはなかなか下りてこれなかったんだけどと、こういうことですね。その可能性もあるということですね。

(記者)そういう原因分析を踏まえて、注意喚起以外、何か対策を取るお考えってあったりしますか。
(知事)先ほど申し上げました草刈りで言うと、こういった集落周辺の、通常は草刈りをしておられないところですね、昔はしてたのかもしれないですけど、そこを草刈りをしてくださいということ。それからクマが近くまで来るということを認識をしていただいて、まず出没情報を確認していただくこと。それから自分の存在を知らせること。普段は山歩きする時に鈴を私も山歩きするんですけど、持って行く時と持って行かない時とあるんですけど、鈴をつけた方がいいということですので、これからはですね、あるいはクマよけのスプレーなんかも持っていただいた方がいいのかもしれないなと。対策を十分してくださいということです。

志摩市「日本版ライドシェア」実証事業の開始について(報告)
(記者)ライドシェアに関連して、都市型のライドシェアというのは比較的もういろんなところで始まってますね。観光地型というのは全国的に見てどういう。
(知事)そんなに数は多いとは聞いておりません。都市型はタクシーが足りないので、一定の時間、ほとんどの日中の時間ということになるかもしれませんけども、タクシーの補完するライドシェアを導入しよう、これも補完という意味では同じなんですけれども、タクシーが足りない期間、夏休み期間、それから夜、こういったところにとりあえず限定をしてやってみようということで、観光客が増える時期という意味で観光地型と、こういうふうに申し上げているわけであります。需要が足りないところにライドシェアを充てるという意味では、これ同じではありますね。

(記者)全国的に他にやっている地域はあるんですか。
(知事)観光地型、軽井沢かな。
(地域連携・交通部)軽井沢で行われてると聞いておりますが、他にはあまり例は今聞いてない状況でございます。
(知事)だからうちが第二弾ってそんな感じなのかな。タクシー車両を使うというのはある意味珍しいという意味では珍しいですね。他は持ち込み車両、特に都市型って持ち込み車両でやってますんで、タクシー車両の方がアクリル板があったりとか、それから防犯連絡の設備があったりと、これは集中指令室に連絡がいくってことですね。ボタンを押してですね。そういう意味では安全上も優れているのではないかなとは思っています。

(記者)ライドシェアですけれども、今回あくまで位置づけは実証実験と書かれてると思うんですけれども、今後、もしその計画だったり、あるいはその恒久化なりを検討する場合、何がポイントになるか。
(知事)実際に収入を得られるわけですので、事業になる可能性はあると思います。ただ、最初はやっぱり分かりませんので、実証実験という形で公が支援をして、やるということですが、アメリカをはじめとして諸外国ではライドシェアというのが事業として成り立っているわけであります。そこの不備な点というか、問題点と思われるところを、改善をした形でやるのが日本版のライドシェアですが、それも事業として成り立つ可能性はあると思います。ですから、今後、実証実験はもうしばらく続けると。この期間を超えて、もうちょっと続けるということになる可能性もありますし、もう事業として日本版ライドシェアをやりつつやるということになる可能性もあろうかなと思っています。

(記者)基本路線として採算性がとれるかということですね。
(知事)そうですね、実証実験を脱却するというか事業としてやるということになるためには、採算がとれるかどうかということですね。

(記者)ライドシェアですが、県内でも他でもやろうとしているところがあって、今調整しているという話ですが、具体的にどこで、今どの程度まで調整が進んでいるんですか。
(知事)希望を聞いてるところが、南部それから中勢部であるというふうに聞いています。まだちょっと具体的なところは今後ということになりそうですが、少なくとも2カ所、私ももう1カ所追加で聞いてますので、3カ所程度はやりたいという声が上がっているというふうに聞いております。

(記者)そこはどこですか。
(知事)まだ具体的には相手のこともあって言えないということであります。

(記者)今後、この志摩でやって、実証実験には2分の1県が補助するということですけれども、今後、これ9月以降も県が何かしら支援していくという。
(知事)可能性はありますね、はい。ご相談を受けて、我々の方でも検討していくということです。

(記者)事前予約方法でタクシーアプリなんですけれども、いわゆる年寄りの人なんかなかなか使えないと思うんですが、この辺課題かなと思うんですが、知事はどんなふうに。
(知事)それは知事会での要望でも、安全の部分と、それからギグワーカーというのを生み出さないということに加えて、いわゆる情報弱者と言われているスマホを使えない人が、ライドシェアだけになってしまうと不便だと。今、諸外国、特に欧米、アメリカを中心に、もうタクシーがだんだん少なくなってきているという状況もあるようです。だから、欧米は強者の理論で進むところもあるので、それはしょうがないじゃないかという形になるんですけど、日本は必ずしもそうではないと思いますので、スマホが使えない方も移動に制限が加わらないように、タクシーはこれタクシー会社がやりますんで、タクシー車両は当然残るわけですから、通常のタクシーはある。それからさらに言うと、89条第2号、89条でしたっけ。
(地域連携・交通部)78条です。
(知事)78条第2号の自家用有償運送というのも、志摩でもたしかあると思いますので、それは電話で予約をすることができますので、そういった複数の輸送手段というのは提供できるので、日本の方が優れているんじゃないかなとは思います。

(記者)今回のこのライドシェアの話。ライドシェアには今回手を挙げなかったけれども、いわゆる自家用有償旅客運送ですか、それを逆に検討したいというような声ってありますか。
(知事)それもあると聞いています。既にかなり進んだ形でやっているのは紀北町でしたかね。紀北町が自家用有償かなり住民のニーズを汲み取る形でやっておられますが、他でも自家用有償をやりたいという声も出てきておりますので、我々は日本版ライドシェアもそうですが、自家用有償の方も支援をしていきたいと考えております。

(記者)具体的に自家用有償旅客運送で支援するとしたら、基本的には財政的な支援になるんですか。
(知事)そうですね、基本的には車両、それから運転する人はボランティア的な人が多いので、車両と、それからあとは配車システムですね。そういったあたりを実証実験のような形で支援をするということはあると思います。それから、78条第2号の場合は、事業者協力型というのは、私、局長の時に法改正して、それを入れ込みましたので、例えばタクシー会社が協力しながらやる自家用有償もあるんですね。例えば配車のやり方についてタクシー会社がさまざまなアドバイスをするとか、あるいはタクシー会社の配車のやり方を受託をするというやり方もありますので、そういったところとのつなぎというのも、我々が支援ができるところかなというふうに思います。

ツキノワグマ出没に関する注意喚起について(発表)
(記者)クマ アラートに関してなんですけど、有識者会議の予定される、構成される方たちはどういった方なのか教えてもらえませんか。
(知事)分かりますか。
(農林水産部)有識者会議で構成されるメンバーは、大学の学識経験者をはじめ、国の研究の開発法人であるとか、あと自然観察指導員さんであるとか、野鳥の会さんであるとか、そういった野生生物関係の方を含め、学識経験者で構成されているメンバーとなります。

(記者)このアラートっていうのは全国的にも珍しいんですか。
(知事)クマ アラートは全国で今11道県で導入をされているというふうに聞いています。北の方が多いんですが、北海道とか東北とか、この周辺で言うと岐阜県、山が多いので、岐阜はたしかこの間もけがをされた人がおられたんですね。それから長野県で既に導入をされていて、その2県を含む11道県で出されているというふうに聞いております。紀伊半島以西で言うと、三重県が初めてということになると思います。

(記者)運用も11道県と同じような運用にはなるんですか。
(知事)これ、それぞれどうも違いがあるようですので、一番三重県にフィットするような形での運用にしようと思っていまして、そのためにも有識者の方々のご意見を聞きながら決めていこうということになっております。

(記者)クマ アラートの件なんですけど、例えば市町村ごとに出すとか、エリアに分けて出すとか、今時点で決まっているようなことがあれば教えてください。
(知事)そこは確定をまだしているわけではありませんので、これも有識者の方々のご意見を聞きながら決めていきたいというふうに思っています。

熱中症予防に関する県民への呼びかけについて(報告)
(記者)熱中症についてお聞きしたいんですけど、発言の中に運動であったりとか、不要不急の外出は控えてほしいという呼びかけもありましたけども、これは警戒アラートが出ている間はという意味ですかね。
(知事)そうですね、なかなか難しいところではありますけれども、少なくとも熱中症警戒アラートの期間についてはそのようにしていただければと思っています。さっきもちょっと言いましたけど、今週そろそろ雨が降ってきて、気温も30度の前半、31度とか、そのぐらいになってきますので、その時は様子を見ながらということにはなります。

志摩市「日本版ライドシェア」実証事業の開始について(報告)
(記者)ライドシェアに戻りますが、実証にしても3台は少なくないかと思いますけど、台数の根拠とか知事の受け止めをお願いできますか。
(知事)最初、一定の台数で様子を見ながら進めるということであろうと。もともとこの地域はそんなにタクシー車両数が多いというわけではないということなんで、需要を勘案しながら、このぐらいの数というふうに決められたということは聞いてますけれども、追加的に何かありますかね。
(地域連携・交通部)もともと志摩市タクシー41台で夜間がもう1台あるかないかというところでございまして、一定の基準で国の方から3台許可ということでございました。今後また見ながら、増やすなり、減らすなり、曜日で変えるなり、検討していきたいと思っています。

(記者)他、発表項目で質問のある方いらっしゃいますか。ではないようなので、発表項目外に移らせていただきます。

その他項目に関する質疑

中部圏知事会議
(記者)今週、中部圏県知事会議、石川県の方で開かれると思うんですけど、おそらく能登半島地震のことも議題にあがるのかなと思うんですけど、改めて発災当時中部圏の幹事県を務めていた三重県になりますけれども、その経験を踏まえて、当時の感じた課題であったり、検討していくべきことと知事として感じていることを教えていただけないでしょうか。
(知事)三重県の場合は、1月2日から県の職員を派遣し、その後、市町あるいは警察、消防、医療の関係の方々、延べ人数でも1万7,000を超える方、人達が能登半島の支援のために行っておりましたし、それが今も継続をしているところであります。そこで得られた気づき、特に南海トラフ地震が近々に来ると言われておりますので、それへの対応につきましては、29市町の首長さん方と2回に渡って会議もし、もちろん事務方はもっと頻繁にやりとりをしておりますけれども、6月の17日に、対応方針をまとめたところです。これはとりあえずの発災直後の対応でありますけど、今後復旧復興についても、対応していくこととしています。発災直後の対応ということでまとめた中には、大きく言うと、4つの被害への対応、津波、大地震が来ると必ず起こるというふうに言われていて、三重県でも対応してきたつもりですけど、まだまだ対応が甘かったので、これから強化をしていくということで、津波対応、それから火災。1時間以内に火災が起こるということもあるので、火災への対応、それから家屋の倒壊、これは6月の議会である程度耐震補強も含めて強化したところですけども、それの対応。それからもう一つが孤立集落、これは連絡網をどう作るかということなんですけど、それの対応。まだまだやらなきゃいけないことがあるなということが分かりましたので、これを強化していきます。加えて、DMATの方からも意見をいただいて、例えば後方支援病院をどのようにつくるか、ドクターヘリをどう活用するか、そういったこともその対応方針の中に盛り込ませていただいているところでもありますし、それから、避難所の対応。避難所の中のセパレーションというんですかね、プライバシーをどう守っていくかということについても、これから各市町と議論をし、実際に対応を強化していく必要があります。それから、三重県が被災してもそうですし、他県が被災した時に支援をする時もそうですけれども、例えばトイレカーでありますとか、あるいは寝泊まりすることの、ちょっとキャンピングカーとはイメージ違いますけれども、寝泊まりすることができる車、これも用意をしておこうということで、徐々に手は打ってきているところでありますので、こういったことを中部圏の知事会議でも議論が行われるのではないかと、我々も提案をしていきたいと思っているところです。

駐日ジンバブエ共和国大使の来県
(記者)今日から3日間の日程でジンバブエ大使が来県して、主に萬古焼のペタライトの話が大きく出るのかなと思うのですが、改めて知事は明日面会されますけれども、ジンバブエの大使にどのようなことを伝えたいかとか、大使に一連の来県でどのようなことを期待するか、感じ取ってもらいたいかみたいなことを教えてください。
(知事)まず、今ジンバブエの方から我々が国に要請をして、国の方も、ジンバブエ共和国に働きかけをしていただいたようでありまして、その結果、試験的な形とは聞いておりますけれども、ペタライトが、入手ができるようになったというふうに聞いています。これを我々としては試験的ではなくて、継続的に恒常的にお願いをしたいなというふうに思っておりますので、大使が来られるというのは絶好の機会でありますから、大使にそれをお願いしたいというのが一番大きなポイントであります。大使は萬古焼についても、見に行っていただけるというふうに聞いておりますので、萬古焼の有用性、それから歴史、そういったものも、ぜひ見ていただきたいなというふうに思います。日本の鍋の8割以上を占めるのが萬古焼ということでありますので、そういった部分にもぜひ共感を持っていただきたいなというふうに思っています。

(記者)それに関連してなんですけれども、県の工業研究所では昨年の11月にいろいろな解決策の技術検討会が行われていまして、例えば、ペタライトの使用量を半分にした生産技術の確立とか、代替原料とか鍋のリサイクルとか、いろいろ挙げられて県が研究をなさっているということですが、その進捗を教えてほしいことと、それを踏まえて、現状ペタライトの重要性といいますか、どのように考えているのかと。
(知事)まず、ペタライトを使わないようにということで、ペタライトの配合量を減らす研究を工業研究所で行っていまして、令和3年から4年度にかけまして、40パーセントの配合量を20パーセントまで減らせるという研究結果を出しました。令和4年度からは事業者の方々で配合量を減らす試作品をお作りになっておられるというふうに聞いています。また、今年の6月では、一部の事業者の方で製品化にも至っているというふうに聞いておりますので、そういった形でペタライトの使用量を減らすようなやり方というのを進めていただくのが一つありかなというふうに思っています。ただ、そうは言っても、やっぱりペタライトを完全になくすやり方について、まだ成功しているわけでもありませんし、ペタライトは必要ですので、大使には先程申し上げたような訴えをさせていただきたいと思っております。

パワハラ
(記者)別件なんですけれども、今、兵庫県では斎藤知事が職員のパワハラ疑惑みたいなことが起こっていて、斎藤知事は行為そのものは一部ですけど認めている一方で、業務上必要な指導だったというふうな言い方なさっているそうなんです。そのことについては結構なんですけれども、同じ知事の立場として、指導とハラスメントという結構紙一重な部分もあると思うんですけども、どのようなことを心がけて部下、職員の皆さんと接しているのかというところについて教えてください。
(知事)私は以前、国で働いていました時に、パワハラの処分というのにも携わったことがありますけれども、指導とハラスメントというのはたしかに近しいというか、紙一重という言葉もありましたけれども、ついついハラスメントになりがちなことというのはあるかもしれないんですが、実はそこは明確に差異があって、指導のために行うやり方と、それからハラスメント、嫌がらせですね、相手が不快な気持ちになるような言い方というのは違うと思います。ハラスメントかどうかの認定基準というのは二つありまして、一つはその必要性、それから相当性、相応性とも言いますけど、この二つのメルクマール、基準があります。必要な指導ってのはこれありますので、そういう言い方は良くないよとか、そういうやり方は良くないよということを注意をするんですが、これも大勢の前で怒鳴ったりとか、そういうことをしてはいけないのは当たり前の話でありますので、例えば1対1でたしなめるという、これは指導ですね。大勢の前で机を叩いたりとか、怒鳴り声を上げたりとかいうのは、これは指導の域を超えています。処分の対象であります。従いまして、必要性と相応性、これを勘案して処分に値するようなものなのか、それとも指導の範疇なのかということを決定していくんだと思います。兵庫県で今、百条委員会で議論されるということですので、そこでの議論を我々も注意深く見守っていくということではないかなというふうに思います。特に首長の場合はやっぱり権力を持っています。人事権も持っていますので、注意の上にも注意をしないといけないというふうに思っています。まあ我々、国でも管理職をやってきましたので、どういう言い方が良くないのか、どういう言い方をすると相手を傷つけるのかっていうのは、ある程度注意はしているつもりですけど、やはり行き過ぎてしまうことはあると思います。日々注意しながらやっていくということだと思います。

(記者)知事に限らず、例えば隣の岐阜県とかですと今年に入って幹部職員のパワハラで処分されたりということがあるようですけれども。
(知事)首長ですか。

(記者)幹部が。
(知事)幹部が。はい。

(記者)県としてそういうパワハラを庁内でなくしていくために、例えばアンケート取るとか、そういう定期的な取組とかあったりするんですか。
(知事)そうですね、人事課で定期的にそういったことはやっていると思います。まずは匿名でやっているということを聞いておりますけど、場合によると、名前も入れて報告をしてもらうということが出てくる可能性はあるというふうには思っています。パワハラもセクハラもそうですが、ハラスメントというのは常にダメなんだというのを言い続けること。それから、そういうのを見かけたら必ず処分をする、処分というのは、中身を聞いた上ですけども、処分をきちんとするということをやっていかないと、なあなあになっていくので、そこは良くないとは思いますから、毅然とした対応をしていくということが必要だと思います。

株式会社イセトーの個人情報流出事案
(記者)京都のIT企業のイセトーの情報流出の件でお伺いしたいと思います。同社がランサムウェアの被害を受けて豊田市とかで、大規模な個人情報流出が発生していることを聞いているんですけども、現状、県庁とか県内の市町とかで今回豊田で起きたようなこととかって確認されているのか。また、今回と似たような事案が何かあった場合にどういうふうに同様の被害が県庁内で起こった場合どういう対応するのか、お考えをお願いします。
(知事)イセトーさんの話というのは、自治体が、例えば印刷なんかでデータをお渡しして、個人情報が入ったデータをお渡しして、本来業務が終わったら破棄しなきゃいけないものが破棄されずに残っていて流出をしたというふうに聞いています。まず、三重県の関係ですけど、株式会社イセトーとの契約関係は、過去5年間文書が残っている保存期間内のもので確認しました。それはないということですので、県がイセトーさんと契約を結んでることはありません。さらに遡って平成30年度以前、これは分かりませんけれども、記録がもう残ってませんので、ただ、特に個人情報を流出したっていう連絡はイセトーさんからないので、おそらくやってなかったんだろうというふうに思います。それから、県内市町の関係でも、情報流出が発生した場合には県に報告をしていただくことになってますので、今ないですから、そういう報告は。多分ないんだろうと思ってます。それと、注意喚起、これからどうしていくのかってことですが、今までもそうなんですけど、例えば業者の方にデータを渡した場合、その業務が終了したらそれはもう破棄していただく必要がありますので、それを徹底していくということをやっていこうと思っております。

東京都知事選
(記者)都知事選で小池さんが3選されましたけれども、改めて所感を教えていただきたいのと、あと少子化だったり、一極集中だったり、課題山積になっているかと思うんですけど、この3選でどのようなことを期待されるのかお願いいたします。
(知事)知事選の結果については、特段のコメントは差し控えさせていただきたいと思いますけれども、個人的な感想で言いますと、小池都知事の2期8年の実績というのが評価をされた結果なのかなというふうに思います。やや意外感があったのは、その石丸さんが随分票を伸ばされたということですので、これについては既存政党に物足りないというふうに考えておられる都民の方の数が一定おられたということなのかもしれません。直前に自民党の裏金の問題というのもあったわけですので、そういったこともあったのかなというふうに思っています。小池都知事に期待することは、まずはやっぱり一極集中の是正ですね。人口減少問題についてもそうなんですけど、東京、これ大きなお世話だと言われるかもしれませんけれども、東京で大災害が起きた場合、大地震が東京で起こる、あるいは富士山噴火した場合、東京の機能はおそらく即時停止になり、かなり長時間影響が残ると思います。そのためには、東京に今集中している、特に企業、政治行政の機能を分散するのはなかなか難しいと思いますので、企業の機能を分散していただければというふうには思っております。それが我々知事の有志で、この間、5月に宮崎でまとめ、緊急宣言を出しましたけど、人口減少対策にもなるだろうと思っています。企業が各地に分散していけば就業の場が増えるわけですので、男性も女性も地方に住んで地方で就業するという機会が増えますから、ある意味これは一石二鳥の考え方だと思いますので、ぜひ小池都知事には東京一極集中の是正に邁進していただければというふうに思います。

熊野古道世界遺産登録20周年
(記者)7日に熊野古道20周年のシンポジウムがあって、その場でちょっと質問が出ていたんですけれども、サンディアゴ巡礼道との共同巡礼手帳を作れないかという話があって、和歌山県田辺市とサンディアゴ・デ・コンポステーラの間でそういう手帳みたいなのを作ってるそうですけど、三重県としてはどうなんでしょうか。
(知事)両方行かれる方、西国三十三所の朱印帳みたいなやつであると思いますけど、実は今、三重県の熊野古道伊勢路ではスタンプを押していくというのがあるんですよね。それでカミーノ・デ・サンディアゴ、スペインの巡礼道でも同じような形があるということも聞いておりますので、一緒のようにできるというのはあるかもしれませんね。ただ、両方歩かれる方がどのぐらいおられるかということも考えながらということになるかもしれませんが、いずれにしても、事務方同士でお話をして、そんな難しい話ではないと思いますので、もしそれによって、ようけの方が熊野古道に来ていただけるんならやってもいいんじゃないかなとは思います。

(記者)熊野古道で、20周年を機会に改めて経済的な消費を促す仕組みとして、宿泊ですとか、どういったことを力を入れて取り組むべきかっていうお考えとか教えていただけますか。
(知事)20周年を機会に去年よりも多くの方がおいでになっておられると。それは前回の会見でも申し上げたとおりでありますが、年間通してみても、おそらく多くの方がおみえになっていただけるというふうに考えております。熊野古道の課題は、やはり宿泊施設ですね。スペインで言いますと、アルベルゲという簡易宿泊所が向こうにあるんですけれども、我々もアルベルゲ協会というのをつくって数を増やしていこうと思ってますが、それに加えてもう少し高級な宿泊施設が熊野古道周辺にできないか。一つ目は宿泊施設ですね。二つ目は交通です。峠を越えて、越えた先で公共交通機関があった方がいいというので、これ市とか県でもこれから実証実験をやる予定でありますけれども、実証実験によってまず交通を確保していくということ。だから、観光のインフラとでもいうべき宿泊施設と、それから交通、これ非常に大きいと思います。それに加えて、例えばトイレであるとか休息所、あるいは案内板、これもある意味はインフラでありますけど、そういったものをどこにどう充実させるべきかということで、今年度は調査予算を計上してまして、そこで調査をして、そういったものをどうやってつくっていくべきかというのを決めて、その上でさらに実際にそういったものを構築に向けて邁進をしていきたいと思っております。

(記者)項目外、他にご質問ある方いらっしゃいますでしょうか。では、ないようなら第二県政さんお願いします。

熱中症予防に関する県民への呼びかけについて(報告)
(記者)熱中症ですけど、これは市町に協力を求めて一応シェルターみたいな形でたしか指定してたと思うんですけど、県施設は本庁を含めてはないんですか。
(知事)たしかなかったですかね。
(環境共生局)県有施設はシェルターには指定されておりません。

(記者)なぜしてないんですか。
(環境共生局)元々シェルターについては、市町村長の方が指定することが法で定めておりまして、また市町村長の方から要請があれば検討することになるかと思いますけど、今そういった状況にはないということです。
(知事)現時点においてまだ要請がないということですが、要請があれば我々としても前向きに考えていきたいと思ってます。

(記者)要は市町村主体で市町村が決めて、県は市町村任せということですか。
(知事)任せ、そうですね。市町村が住民の流動実態を見ながら、どこでシェルターを設置するかというのを決めるわけですね。その時に県の施設が適正だということであれば、県に対して要請が来るということです。今のところないので、それは市町の動きをお待ちしてということになりますね。

(記者)市町から市長会なり何なりから、県も当然そこへ加わるべきだという話が出れば、その時検討するってことですか。
(知事)それは市長会というよりは、多分個別の市から、例えば津から、県のこういう施設があるので、そこをちょっと協力してくれということがあれば、津に対して我々は協力をする、あるいは亀山に対して協力をする、伊勢に対して協力をする、そういう形をとることになると思います。

(記者)今のところはないと。あと、県庁って8時半から夜8時までエアコン入れてるんですけど、8時に大体職員来る、率は調べてないですけど、まあ半数は最低いるじゃないですか。結局その段階でエアコン効いてるって、コンビニのある地下と、それと管理会社、委託されてる会社が入ってる地下じゃないですか。そこはもうバンバン効いてるわけですよ、エアコンが。だから8時に来ても暑いからそこへ避難してという感じになってるんですけど。
(知事)通常の執務室は8時に効いていないということですね。

(記者)全然、8時半からです。
(知事)8時半からと。

(記者)これ8時に繰り上げるとか、そういう検討はされたことはないんですか。
(知事)総務部長。
(総務部)冷房の入れる開始時刻は8時半ちょうどではなくて、その前から入れてると思います。準備段階として。

(記者)でもそこは統一的なやつで、実際8時に来てても入ってないじゃないですか。例えば記者クラブとか。
(総務部)全庁一括で管理してますので、8時なら8時から入れるっていう形で、入れる準備をしてると思います。

(記者)だから実際今8時半だから、それを例えば8時とかに繰り上げるあれはないのかという話です。
(総務部)そうですね。

(記者)でも今8時に確実にやってるんですか。
(総務部)はい、8時半から入れてるっていうことはないと思います。

(記者)でもクラブなんか効いていないじゃないですか、記者クラブとか。
(知事)よく総務部で確認をして、特に職員の健康という点に注意をしながら対応していただきたいと思います。

(記者)管理会社がバンバンに休日も地下でエアコン効かせてて、せっかく出てきてる職員の方が休日出勤でやられている仕事の中で全然エアコン効かない中でやってるというのは、熱中症の関係から言っても何か非常に課題が多いなとずっと思ってるんですけど。
(知事)総務部で適切にご判断をいただくと。

ツキノワグマ出没に関する注意喚起について(発表)
(記者)クマの有識者の会議、ちょっとよく聞こえなかったんですけど、猟友会関係は入ってないんですか。
(農林水産部)入ってます。

パワハラ
(記者)あとパワハラの関係って、知事が国にいらっしゃった時に、今からこう考えてみると、ちょっとあれはパワハラだったかなということは全くないですか。
(知事)私がですか。ないと思いますけどね。注意しながらやってましたんで。

(記者)全部指導っていう形ですか。
(知事)指導、まあ指導ですね。

(記者)私なんかは多々反省する点はあるんですけど。
(知事)反省すべきものは反省していただいて。

(記者)知事は全くないんですか。
(知事)ないと思いますね。

(記者)私が国から聞いている評判とはちょっと違うんですけど。
(知事)そうですか、どんな評判を聞いておられます。

(記者)結構そういう事例があったという話です。
(知事)厳しく指導するというのはあると思いますね。厳しさとハラスメントとは違います。仕事の中身については、一定の水準を国民から求められているので、そういったことはあると思いますが、怒鳴ったりとか、机を叩いたりとか、物を投げたり、それはもう言語道断ですが、そんなことはないと思いますけどね。そういう評判を聞かれてます。

(記者)だから形上そういうものじゃなくて、要は相手がどう捉えるかってのが大事じゃないですか。
(知事)パワハラとセクハラは違います。セクハラは相手がどう捉えるかによって、パワハラはそうではないんです。これは、必要性と相当性の基準があって、それを逸脱しているかどうかなので、相手がどう捉えるかではないんです。

(記者)相手がどう捉えようと、それは関係ないってこと。
(知事)関係ないんです、判断の時に。これは人事院に聞いていただければ分かりますけど、彼らがガイドライン出してますので。セクハラは別です。セクハラは相手がセクハラだと思えば、基準を超えてないという形であってもセクハラに該当する場合はあるということです。

(記者)必要性と相当性の違いっていうのはどう捉えるんですか。
(知事)必要性というのはそういう指導をする必要があるかどうかです。指導する必要がないのに話をするっていうのは、これはパワハラに該当する可能性がある。相当性は指導する必要があったとしても、相当な度合いを超えて、例えば机を叩く、執拗に大勢の前で非難をする、そういったことは良くないんですね。それはパワハラに該当し得ます。

(記者)要は、相当性ってみる時に、そこの中身については、必要なものを超えて大声を出すとかそういうことになる。
(知事)そうです。大声を出す必要はないです、指導にあたっては。一人呼んで、1対1で諭すというのが指導でありますので。

(記者)そういう経験は知事は全くないと。
(知事)そうですね。

リニア中央新幹線建設促進三重県期成同盟会総会
(記者)先週のリニアの期成同盟会の県の総会で、中川正春さんの挨拶の中で2点ずっと県に言ってると。一つその中で、JR東海だけじゃなくて名古屋から以西についても、このJR西も関わる部分もあって、どうせJR西日本のところでも延長する可能性もあるから、逆に言ったら、今JR東海とJR西日本が協力して進めたらどうかっていうことを言ってるというふうに、中川正春さんが挨拶されましたけど、これ鉄道局の勤務経験からいってですよ、この二つをそういう形でこのリニアに関して協力させるっていうのは可能なんですか。
(知事)まず私どもがそういった話をまだお伺いしてることはありませんけれども、どういった形での協力が可能かということですね。三重県の場合ですと、在来線につきましても、基本は亀山の駅だとした時に、JR東海になるとは思いますけれども、協力ということがあり得るとすると、在来線における協力ということは出てくる可能性はあるとは思いますね。それは駅がどこに決まってからかということにもなるかと思います。

(記者)お聞きしてないというのは、中川さんから聞かれていないということですか。
(知事)そうですね、私自身はですね。

(記者)事務方があるかもしれないんですか。
(知事)あるかもしれませんね。

(記者)仮に知事が聞かれてなくても、県としてどこか事務方が聞いているとして、その時に実際そういう協力は可能なんですか。駅舎も決まり、JR東海とJR西日本が協力して、そのリニアのやつの敷設を進めるということは。
(知事)リニアの敷設、リニアの工事についてはJR東海がやりますので、西がやる必要ないと思いますが、リニアの駅ができ上がって交通網がある程度見えてきた時に、在来線としてどういう協力をするのかというのはあり得ると思いますね。

(記者)リニア本体はない。
(知事)リニア本体はJR東海が建設主体であり、運営主体ですから、これはないと思います。

(記者)中川さん、あの時に人も資材も足りないんだったら、そこはお互い持ち寄って協力したらいいじゃないかとおっしゃいましたけど。
(知事)それは民民の話なんで、JR西と東海で話し合いをされることになると思いますが、鉄道局の経験をもとに言うと、あんまりないと思いますけどね。

(記者)去年でしたか、知事が地方鉄道のあり方で在来線でこの秋に一応西日本からJR東海の部分を通して実験的に運行させると。これを調整を県がやるとおっしゃったんですけども、それを今どのような。
(知事)秋口に、期間は短いと聞いていますけれども、直行直通運転をしていただけるというふうに聞いてます。

(記者)これはまだ日程とかそういうのはないんですか。
(知事)まだこれからですね。

(記者)大体、年内と捉えたらいいですか。
(知事)年内におそらくできると思います。

(記者)12月に近いところ。
(知事)それはまだ確定してないということですね。

(記者)他よろしいでしょうか。では、ないようなのでこれで。
(知事)ありがとうございました。
                                                了
 
 

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