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令和06年07月01日

知事定例記者会見

知事定例会見録

令和6年6月27日
於:プレゼンテーションルーム

発表項目等 

マックスバリュにおける「石川県応援フェア」の開催について(発表)
・熱中症予防に関する県民への呼びかけについて(報告)
 

質疑項目

・発表項目等に関する質疑 
・防災部局の女性職員の割合
・西野カナさんの芸能活動再開
・JFL鈴鹿 三浦知良選手の復帰
・能登半島地震発生から6カ月の振り返りと対応
・地籍調査
・防犯設備の老朽化
・最低賃金
・ふるさと納税に関するルール見直し
・障がい福祉サービス事業所「恵」の連座制適用
・県政150周年事業
・道州制
・国民スポーツ大会決議案
・三重県漁業協同組合連合会総会
 

発表項目等

(知事)おはようございます。私の方からは2点ご報告を申し上げたいと思います。一つは、マックスバリュさんが7月に石川県応援フェアを開催していただくという話で、これは石川県を応援する取組の第3弾ということになります。第1弾は三重テラスで石川県産品の試食販売を行いました。これは3月の23、24ということであります。それから、輪島塗の展示販売を同じく三重テラスで4月の27から29ということでやらせていただきました、これが第1弾。第2弾は県庁食堂での石川の食材、三重県の食材も一緒に使いましたけど、メニューを提供をさせていただきました。これ、5月の末、22日から6月の26日ということでございまして、今回は第3弾ということで、7月の1日から7月の31日まで、マックスバリュさんの県内の4つの店舗、ここにございますけれども、この店舗におきまして、石川県さんを応援する石川の例えばお菓子とか、それからお茶とか30品目程度販売していただくというものでございます。能登半島地震によりまして、石川県の県産品の製造や販売、売上が大幅に減少したと伺っております。輪島市長さんとの面談、先日やらせていただきましたけど、販売支援をしてほしいという意向も示されました。それを受けまして、マックスバリュさんにお願いをしたところ、快く引き受けていただきまして、この4つの店舗で、ここに掲げております期間、石川県の応援フェアをやっていただけるということであります。それ以外にも、三重県内にあります48のマックスバリュさんの全店舗で募金も実施をしていただけるということでございます。ぜひ多くの方に店舗を訪れていただいて、石川のものを買っていただければありがたいというふうに思っております。1点目は以上でございます。

2点目ですけれども、熱中症の予防であります。これグラフを見ていただければ分かりますように、熱中症は大体毎年、4年度も5年度も7月から急増します。来週7月ということになります。また、三重県では来週、今週はちょっと曇りがちの日が多かったんですけど、来週は晴れて気温が上がるという予報になっております。例えば、津でいきますと、7月1日から4日までの間、平均気温、予報ですけれども、32度から34度というふうになります。県内はこれよりも温度が上がるところがあるというふうに聞いておりますので、ぜひ熱中症を予防してください。21日に梅雨入りをしたというのも一つのポイントになります。先ほど申し上げましたのは、気温が上がりますね、ということを申し上げたんですが、梅雨入りをしますと湿度が増えてまいります。熱中症は気温と湿度、それから輻射熱も関係するんですが、主として気温と湿度で熱中症になる確率が上がるというふうに聞いておるところでございます。例年、7月から救急搬送される数も増えてまいります。例えば、令和5年度で言いますと、救急搬送の数が6月は120でしたけど、7月は645という数でした。例年上がってきています。例えば令和4年度で言いますと、6月が291だったのが、令和4年度の7月には442と、やっぱり7月になると増えてくるんです。暑くなるということと、梅雨が継続しているということであります。その対応ですけれども、これは前回申し上げましたとおりでございますけど、エアコン、特に室内で熱中症になられる方多いですから、エアコンを適切に使っていただくということ、それから畑仕事なんか気をつけていただくということが必要であります。もちろん水分補給もやっていただく必要があります。特にご高齢の方、熱中症になられる方多いんです。例えば救急搬送で言いますと、令和5年度7月645人が運ばれたと申し上げましたが、そのうち344人、半数以上がご高齢の方であります。気をつけていただきたいと思います。周りのご高齢の方にもぜひ声をかけて、熱中症予防をしていただくように言っていただければありがたいと思います。私からは2点以上です。

発表項目等に関する質疑

熱中症予防に関する県民への呼びかけについて(報告)
(質)熱中症の関係ですけど、以前、知事の定例会見の方でも6月に入ったタイミングで救急搬送が増えるというようなお話があって、一度注意を呼びかけられていると思いますけれども、実際に6月末になってきてますけど、現状搬送件数というのはどのような状況でしょうか。
(答)顕著に増えたとは聞いていません。搬送件数は分かる人はいますかね。曇りの日も続いておりまして、今週で言いますと、24から26までのデータですけれども、6名ということでありますので、顕著に多いというわけではありませんですね。6名、24、25、26の合計の数値でありますね。そんなに多いというわけではないです。これ、曇りの日が続いていたということで、気温が上がったということではないと思います。ただ、先程申し上げましたように、7月になりますと気温が上がってくる予報です。ですから、搬送される方も増えてくるんではないかというふうに思っております。

マックスバリュにおける「石川県応援フェア」の開催について(発表)
(質)マックスバリュの件なんですけれども、もうすぐ能登地震から約半年が経とうとしていますけれども、改めて石川県への思いと、さっきも最後に呼びかけしていただいたんですけども、改めてこのフェア通しての県民の皆さんへの呼びかけをお願いいたします。
(答)石川の地震ですけども、かなり大きな被害でありまして、多くの死者の方も出ておられますし、建物倒壊の件数も非常に多いということであります。従いまして、生業であります製造業の方も思うようにわかせない、というふうに聞いております。それを少しでも助けてあげたいという気持ちを我々は持っておりますし、輪島市長からもそのお話もいただいたところです。従いまして、三重県としてできることをしっかりとして、応援してあげようということでありまして、今回、マックスバリュさんがご厚意でこういうことをやりましょうと言っていただいたので、買い物に行ける方は、石川を応援しようというお気持ちを持っていただいている方、ぜひ行っていただいて、石川県を応援するために買い物していただければというふうに思います。おいしいお菓子や加工食品、食肉の加工食品、それから加賀棒茶、これ有名ですけど、そういったものを販売していただけるというふうに聞いています。ぜひそういったものを買っていただいて、石川県を応援していただきたいと思います。もし機会があれば、石川県の方に旅行に行かれるということもご検討いただければというふうには思っています。

(質)マックスバリュの件ですが、これをされるのは大いに結構なことだと思うんですけれども、三重県庁との関係がちょっとよく分からなくて。補助金かなんか出ているんですか。
(答)いえ、それは特に出ておりません。これは石川県応援をするフェアということで私ども考えているんですけど、三重県庁からマックスバリュさんに働きかけをさせていただいた。石川県のものを売っていただいて、石川県を応援していただくということができませんかということを申し上げたところ、引き受けていただいたというのが三重県庁との関係です。先ほども言いましたけど、三重県庁としては石川県応援のために三重テラスを使った応援、これは第1弾。第2弾は県庁食堂を使った応援、第3弾としてマックスバリュさんにお願いをして引き受けていただいたものということで、我々から呼びかけをさせていただいたという共通点があるということです。

(質)他にもスーパーあると思うんですけど、ここだけにお願いしたと。
(答)ありますか。
(答:雇用経済部)いくつかご相談はさせていただいたんですけれども、いち早く検討いただいて実施をいただけたのがマックスバリュさんです。
(答)今後もひょっとしたら手伝いましょう、やりましょうと言ってくださるところが出てくるかもしれないということですね。

その他項目に関する質疑

防災部局の女性職員の割合
(質)発表項目他によろしいでしょうか。では発表項目外の方に移らさせていただきます。では一部の報道で、都道府県が災害対策本部を立ち上げる際に、本部会議に出席する女性の職員の割合が全国平均で10パーセントだったという調査結果が公表されていたんですけれども、まず三重県の場合、本部会議に出席する女性の職員がいらっしゃるのかどうなのかというところを把握されていましたら教えてください。
(答)防災危機管理部局の行政職員の割合ということで私ども調査をしておりますけれども、それは令和5年12月の調査なんですけど、職員数62名のうち女性9名ということで、14.5パーセントという数になっております。全国平均が12.3というふうに聞いておりますのでこれを上回って、順番で言うと12番目ということで聞いております。

(質)知事自身のご意見を伺いたいんですけども、そういった危機管理部門であったり、本部会議に女性の方が入る重要性と意義というところについてはどのような。
(答)今回、能登半島地震で私どもが得られた知見という中にもありましたけれども、例えば避難所において女性の視点からみて、避難所をこう改善すべきであるということも出てまいりました。そういう意味で言うと男性には気付けない部分、逆もあると思いますけど、があると思いますので、一定女性の方に入っていただいて意見を言っていただく、あるいは現場に対して指示をしてもらう、それも大事であると思います。

西野カナさんの芸能活動再開
(質)話題がらりと変わりまして、芸能関係なんですけれど、先日、活動を無期限休止していた松阪市出身の西野カナさんが活動を再開されて、それについての感想をちょっとお聞きしたいんですけれど。
(答)5年ぶりですかね、活動休止をしておられたんですが、今回芸能活動再開されるということであります。これについては非常にいい話だなというふうに思っておりますし、非常に人気の高いシンガーでいらっしゃいますので、多くの方が西野カナさんの復帰を待ち望んでおられたと思います。活動休止前以上にまた人気が出て多くの方を喜ばせていただければと。同じ三重県出身者として心強いですし喜ばしく思っております。

(質)西野カナさんが三重の国観光大使にも任命されてますけれど、これから三重県にとってどういった活動をやってもらいたいなっていう希望はございますか。
(答)そうですね。コンサートとかあるいはテレビなんかで三重県のことを触れていただけるとありがたいなと思います。ナオト・インティライミさんはコンサートの時に、三重最高というふうに言っていただいたりとか、そういうことで三重県を応援していただいてるというふうに聞いておりますので、西野カナさんにもそういうふうに言っていただけると嬉しいなとは思います。

JFL鈴鹿 三浦知良選手の復帰
(質)同じような話ですみません。三浦知良選手が期限付きで、JFLのアトレチコ鈴鹿に在籍することが決まりましたけども、これについて知事の。
(答)50代後半ではありますけれども、現役のサッカー選手ということでサッカーをしていた私としても非常に勇気づけられることでありますけど、ポルトガルで残念ながらそんなに出場機会は多くはなかったんですけど、実際に試合にもお出になられました。サッカーに対する意欲を持ち続けておられて、また鈴鹿、アトレチコに帰ってきていただいたということで非常に嬉しい話で。私も試合をどっかで見に行きたいなというふうに思っています。三浦選手は非常にストイックで、以前もお会いしましたけれども、サッカーに対する情熱を失っておられません。ぜひその気持ちを持ち続けていただいて、現役で頑張っていただければと思います。私も応援しています。

能登半島地震発生から6カ月の振り返りと対応
(質)マックスバリュさんの件と少し重なって恐縮なんですけども、地震から半年というところで改めて受け止めと、あと県内でのこうしたフェアとかの支援以外にも現場に入っての支援だとかそうした予定というか、今後の方針があれば教えてください。
(答)まず受け止め、先ほど申し上げたとおりでありますけど、石川地震から6カ月を経とうとしていますけれども、やはりまだ復旧復興道半ばというふうに聞いております。特に石川の産物について、販売がまだ落ち込んだままということですので、多くの三重県民の方々に石川のものを買っていただくということで応援をしていただければありがたいと思います。地震の関係で申し上げますと、延べ人数で言いますと三重県もそうですし、各市町もそうですし、それからDMATなどの医療機関の方々もそうですし、消防、警察の方々、数全部合計しますと、延べで17,000を超える人が石川、能登の救助支援のために入ったということでありまして、私自身も2月に行かせていただきました。やっぱり現場、自分の目で見ることが大事でありまして、それを生かして支援を改善をしてきたというところもあります。先日は能登半島で気付いた部分ですね、南海トラフに応用できる部分、南海トラフ対応を変えていかなきゃいけない部分について、三重県内の29の市町と調整をして、南海トラフ地震への能登半島地震の気付きを踏まえた対応方針というのをまとめさせていただいたところであります。これからもその方針を充実をさせ、今は緊急対応のところだけですけれども、復旧復興の部分もやがて作っていこうと思っておりますし、その方針に基づいて、南海トラフの対応計画というのをもう少し先になりますけど、まとめていきたいというふうに考えています。ですから、今の現状の能登半島の支援、これはしっかりやっていかなきゃいけない。そして、三重県でも南海トラフがやがて来るということを踏まえて、今回の能登半島地震の経験を生かして対応を考えていくと。前回、中部整備局それから近畿整備局、両局長と会議がありまして、私どもでまとめました緊急対応というのをご提示をさせていただきましたけど、すごくよくまとめているねと評価をいただきました。整備局でもこういうことをやった方がいいと思うというふうにおっしゃっていましたので、今回、単に能登半島地震を支援したというだけではなくて、そこから気付いたものを三重県で起こるかもしれない南海トラフ地震への対応ということでこれからの対応に生かしていきたいと思っています。

(質)現在、三重県の方から現地に入られている職員の方はもういらっしゃらない。
(答)おります。何でしたか、何を調査に。建物の調査で。
(答:防災対策部)公費解体の関係で。
(答)公費解体のために行っています。人数は減ってはいますけど。

(質)まだこれから先もしばらくは継続的に。
(答)そうですね。

地籍調査
(質)震災にもちょっと関連があるんですけれども、昨日、国土交通省が最新の地籍調査の進捗状況を発表しました。大きく数字が変わるものではないんですけども、依然として三重は同率でワースト2位の数字、10パーセントになっていまして、先日議会でも知事が、副知事をトップとして状況把握に努めるとおっしゃっていましたけれども、改めてこの現状のご認識と、副知事をトップとして、もう少し具体的にどのようなことをなさるとか、数値目標があるのか、なくても何か、例えば浸水区域にはどうするとか、そういう具体的な方向性みたいなもの教えてもらえたら。
(答)まず三重県の進捗率は、ご指摘いただいたように10パーセントで全国ワースト2位ということです。下から数えて2番目ということであります。これは5年度末も4年度末もそうだったんですが、5年度末も変わらないということでありますので、まず震災の時には命を守るっていうのが大事ですから、例えば津波避難タワー、今まで三重県は18基作れてなかったので、そこをやりましょうということで、そこに予算を重点的に配分してやっていくことにしているわけでありますけど、震災後、復旧復興の場面になると、地籍調査ってやっておかないと困るんですね。なので、その重要性、必要性ってのは十分感じております。ただ、今まで残念ながらやれてなかったということですから、実は前回もある町の方がおいでになった時に、その町の地籍調査の状況、これぐらいですよと、県もしっかり支援、応援しますので、やっていきましょうっていう話をさせていただきました。これは調査の金額、お金については国が2分の1、それから市町が4分の1、県が4分の1ということですから、お金もかかります。かかりますけど、これはやっぱりやっておかないと、実際に災害が起きた時に、その後大変なことになりますので、従って進めていくということは議会でも申し上げたとおりであります。市や町の人員体制、これも用意していかなきゃいけないんです。これ委託もできますので。ただ、委託するってことは予算かかるということですから、そのあたりは市や町にご相談をしながら進めていく必要があるということであります。ちなみに、県の予算は、令和4年度から令和5年度ですが、伸び率でいうと127パーセント増、大した金額ではないかもしれませんけど、それでも127パーセント増。それから、令和5年から令和6年度は145パーセントということで、増やしてきているのは事実です。私からも予算額を増やしてほしいということを担当部局に指示をして増やしてはきています。あとは体制をきちんと整えて、実際に前に進める必要がありますので、議会でも野呂副知事をトップにということを申し上げたわけでありまして、具体的にはそんなに遠くないタイミングで検討会を立ち上げてもらおうと思います。野呂副知事をトップにして、関係部局、これは地域連携・交通部が担当になりますけど、そこの職員を入れて検討会を作り、具体的には市町の状況、数字はある程度出てますけど、なぜ進まないのか、どういうご要望があるのか、そういったことを聞き取りをしていくということになると思います。その上で、検討会でその全体方針、手順というのを作ってもらうことになりますけど、全体満遍なくやってくというのは無理なんで、人口の集中しているところとか、あるいは津波浸水想定区域みたいなところから、重点的に調査をしていくということになろうかと思っています。

(質)検討会というのは、庁内組織というか。
(答)そうです。

(質)それはいつ頃。近い内というのは数カ月の間とか。
(答)検討会を作るのですか。そんなに時間かからないです。これはまず作って、並行して市町に話を聞いていくということですから。

防犯設備の老朽化
(質)あともう一点ちょっと関係ないんですけれども、先日県警の方では、防犯ボタンみたいなものが半分壊れているという話があったんですけれども、このことについて知事のお考えは。事の子細は今日本部長会見もあるので本部長に聞こうと思うんですけれども、知事についてもご感想があればお伺いしたいのと、県としても何か街頭における防犯設備みたいなものがあるのか、故障状況、運用状況等も把握していたら教えてください。
(答)まず、2番目からお話します。県として防犯設備持っているか、これはありません。治安の維持については、警職法に基づいて県警が捜査、それから指導などをやってもらうことになってますが、県民の安全安心という部分につきましては、私ども県の知事部局においても責任を有しているところでございまして、警察と一緒になって県民の安全安心な生活の実現ということをやっていくことにしております。県警本部さんが設置してます防犯設備は県内に58あるというふうに聞いてますけど、35基故障してるということで聞いているところでございますんで、やっぱり故障しているものをそのまま放置しておくとまずいと思います。県警さんも撤去されるということではありますが、撤去されるまでの間、時間があるんなら故障してるということを貼っておいた方がいいと思いますので、そういう表示をしていただいたらどうでしょうかというのを、私の方から県警さんにお話をさせていただくことにしております。

(質)それは、これからするのか、もうしたのか。
(答)それはどうですか。これからしますか。
(答:環境生活部)これからします。
(答)これと並行して、どうですかということは言っていると思います。先程、事前の会見のブリーフィングの時に私の方から指示しましたので。もう言ってると思います。それから、7月以降撤去するということですので。その貼ったらどうですかってのは、我々は慫慂するっていうか、要請ではないですけど、貼った方がいいんじゃないですかという話ですね。最終的には県警さんの判断になりますけどね。それと7月以降にその撤去をするということで聞いておりますので、そこは県警さんのスケジュールで撤去をしていかれるということになると思います。

最低賃金
(質)最低賃金についてお聞きします。厚労省がこの前から審議会で今年の最低賃金の引き上げに関する議論を開始したところで、労使らが物価上昇を上回る賃上げを目指して議論しているんですけれども、現状、三重県973円が最低賃金で、これよりもさらに上がるってなると、1,000円を超えるとかっていう値になると歓迎される声もあるんだろうなとは思う一方で、体力のない小さい企業とかからはちょっと懸念が出るんじゃないかと思うんですけれども。そもそもなんですけれども、今このインフレ下で973円、この現状の数字については高いか低いのかっていう、そのご認識をお聞きしたいのと、今回その引き上げられるのはどの程度の水準が望ましいか、お考えがあればお願いします。
(答)これから厚労省の中央最低賃金審議会でご議論されるというふうに聞いております。私どもは、そこでの審議の結果を受けて、県内でどうするかというのを、今後、担当の機関がやられることになりますので、私の方から詳細について論評すること、あるいはコメントすることについて控えさせていただきたいと思いますけど、973円の受け止めですけど、これ全国第10位というふうに聞いておりますので、そんなに低くない数字ではあろうかと思います。ただ、やはり物価高騰を上回る賃上げがないと、景気への影響というのは大きいと思いますので、今、企業の皆さん方、賃上げをやっていただいております。収益を上げておられるところは、その収益を賃上げに回していただければとは思いますけど、苦しいのは中小企業の皆さんですよね。なかなか収益が上がらない時に、人材確保の観点からも賃上げをしないともうもたないということで上げていただいている方も多いと思います。そういうところには、やはり適切に利益を上げていただくような形で、4月にも県内の15団体の皆さんとともに、適正取引の実施、それから真のトリクルダウン、収益を持っておられるところが関係企業に収益を渡していく、そういうことをやってくださいと。その上で賃上げにつなげてほしいという会議をやらせていただきました。こういった形を徹底をしていって、中小企業の皆さんにも、利潤を獲得していただいて、賃上げにつなげていただくということが重要であろうというふうに思ってます。中央(正しくは、「中央最低賃金審議会」)では、1,050円、これ全国の加重平均、今1,004円ですか、これを1,050円を目指してやっていかれるということですので、大きな方向性としてはそういうことだと思います。中小企業への配慮というのが必ず必要になってくると思います。国でもお考えになるというふうに思いますけど、そのためには適正取引をしっかりやっていくと、場合によって公正取引委員会のお力をお借りしながらやっていくということになろうかと思います。

地籍調査
(質)ちょっと戻るんですけど、先ほどの地籍調査の件で、検討会立ち上げて云々ってことでしたけれども、そもそもなんで三重県では地籍調査が遅れていたのかっていう、これまでの分析っていうのはありますかね。
(答)それも含めて検討委員会でやってもらうってことだと思いますけど、県の予算も過去何年か相当厳しい時期があったようです。これは仄聞するというか、耳で聞いただけですけど、それもあって地籍調査をやろう、県が予算用意しますよというふうには言えなかったとは聞いてはいますけど。それから、市町の人員体制についても、なかなかそこに割ける人もいないということがあったようではありますけど、そういうことを言ってられませんので、やっていこうとは思っています。

(質)議会の答弁の中では、首長さんの意識の問題もあるみたいなこと知事おっしゃっていたと思うんですけど、要するに首長さんの意識が変わらないと地籍調査が進まないみたいな。
(答)実施主体は市町でいらっしゃるのでということで、意識の問題ということよりも、首長さん方に地籍調査を進めていただくというお気持ちを持っていただく方のが大事。首長さんもそれ持っておられると思うんですよね。で、県から今まであんまりこうやりましょう、県もしっかり予算用意しますということは申し上げてなかったと思いますので、それを受けて首長さん方にもご判断をいただきたいという意味で申し上げたんですね。

ふるさと納税に関するルール見直し
(質)あと、ちょっと別件でもう1件、先日総務省の方がふるさと納税の地場産品基準の厳格化と来年になりますけどそのポイント、過剰に出してるようなポータルサイトへポイントを付けるなというふうにするということでしたけれども、県内の自治体ですと、いろんな返礼品とかたくさん寄付集めている自治体もいくつかあると思うんですけれども、今後どのように影響してくるのか懸念とかあったりしますか。
(答)制度自体は総務省で運用されているわけでありまして、ポイントについては、これがふるさと納税なのかということもあると思いますので、ですから見直しをされるということだと思います。産品の産出の場所について厳格化されるということについては、基準をしっかり示していただければ、基礎自治体も迷わなくなると思いますので、それを出していただくということは望ましいと思います。

(質)ちなみに、知事はふるさと納税されてるんですか。
(答)していると思います。(公職選挙法上、)三重県内はできないので、他県ですね。

障害福祉サービス事業所「恵」の連座制適用
(質)障害者グループホーム「恵」の件なんですけど、三重県には関連施設ないようなんですが、愛知とかの施設の人たちが行き場がなくなってしまって、三重県の方にも来るんじゃないかなと想像するんですけども、何か三重県への影響みたいなものは。
(答)今現実に何かそういう情報に接してるかというと、そういうのはないんですけど、愛知は多いですし、それから岐阜にもおありですので、三重県の北部の方にというのが出てこないとは限らないなとは思ってます。可能な限り、それは可能であれば受け入れるということになるとは思うんですけど。

(質)愛知県とか名古屋市の方から三重県に何か照会があるとか。
(答)現段階では聞いてないです。

(質)他に質問ある方いらっしゃいますか。では、第二県政さんよろしくお願いします。

県政150周年事業
(質)県政150年記念事業。元々知事が就任されてすぐに令和8年の県政150年のことを言われて、その後に総合計画と5年間のアクションプログラム出されて、そこに150年記念事業で載ってないんじゃないかみたいな話になって、たしか西場さんが一般質問で聞かれて、私も会見で聞いたことあるんですけど、その時は検討するということで、今回昨日一昨日動き出したのは、その検討した結果があの形になってる、推進本部を作って、文化、歴史とか教育委員会にも働きかけしてるみたいですけど、そういうものになったということで。
(答)そうですね、そう考えていただいて結構ですね。150周年の話はこれまだ先なんでっていうんで、事務方の方からは具体的なものは聞いてなかったものですから、私の方でまずこういう本部を作ってくれと。その上で、例えば子どもたちに関係するものについてさまざまな行事を考えてほしいってことを指示をした。その結果、こういう形、昨日、本部を開きましたけど、そういう形に結実したと思っていただいて結構です。

(質)これは他県の記念事業等、国も前やられましたけど、明治以来っていう、そういうのでなんか集められたものってあるんですか。
(答)まだじゃないですかね。私が見聞きしてるものをこういうものないかってことは伝えてありますけども、それは私だけの話になるので、今これ組織として動き出しましたから、そういうものをこれから集めていくということになると思います。

(質)じゃあ、(知事の)定番手法として、今後これに有識者を入れてとか、そういう広がりはあるんですか。
(答)イベントだけではないと思いますけどね。それを今後どうしていくか、また検討してみたいと思います。

(質)あと、知事が150年記念事業を仮にやられてですね、これ令和8年だから、来年知事選があってですね、知事はそのまま知事になられる場合もあるだろうし、誰か新しい方がなるかもしれないですけど、そういうことでは行政は継続するから、ある程度そのまま行くと思うんですが、一番県民に対して訴えたいことっていうか、ここを押さえておいてほしいみたいなのがあるんですか。
(答)それは先ほどもちょっと言いましたけど、やっぱり昨日の指示二つさせていただいたんですけど、三重県ですね、人口減少、あるいは災害対応も含めて、これから県民一丸となってやっていっていただかなきゃいけないことが多いですから、三重県民という意識を持っていただくというのはやっぱり大事かなと思っています。それで、その上で、やっぱり150周年というのは150周年で佳節を刻むという意味もあるんですけど、これからも三重県続き続けますから、そういう意味では、将来の三重県を担ってもらう子どもたちに、できれば夢を与えるようなものにしてほしいというふうに思っています。令和8年は私、三重県知事選挙の後ですから、どなたが知事になるか、これは分からないところではありますけど、今から準備しておかないといけないので、それは行政機関の使命というか、だいたい令和8年の4月であれば、今ぐらいから議論しておいて、決して早すぎることはないので、いきなりその次の知事に考えてくださいと、そんなことはやってはいけないので、今から対応していくということです。

道州制
(質)知事は、三重県という県がこれからもずっと続くと、続かないとは知事の立場で言えないとは思うんですけど、道州制の話とかもまたちょっとぶり返したりして、今回の非常時にある程度国が判断するみたいなものも含めてですね、そういう話があるんですけど、そこはもう三重県という今のようなこの組織体系が知事としては好ましいというか、続くとお考えなんですか。
(答)あるという前提でやっていくってことでしょうけどね。道州制の議論は国で決めていただいたらいいと思いますけど、私も平成3年以降、国で道州制の話に関与した時期もありますけど、まあ道州制、なかなかこの国では難しいですね。今の道州制は県を維持したまま道州をつくるということですから、屋上屋になる可能性もあるので、県がなくなって道州制っていうのはこれは分からなくはないですけど、どうでしょうか、多くの国会議員の方がそれに賛成される、要するに国会議員の方々が賛成されないと制度動き出しませんから難しいとは思いますけどね。

(質)前知事は知事選最初出られた時から道州制を説かれていたんですね。
(答)そこは国で決められる話なんで。

(質)だから道州制に賛成で、三重県知事になった時にはどちらかというとそこに誘導するみたいなこともおっしゃってて。
(答)知事会議で議論して、知事会議で決定をして、国に対して意見を申し入れればできるかもしれません。

(質)その時に三重県知事になった場合には、三重県としてはそこは賛成だみたいな形でいきたいと。これは知事選の時、最初に出られた知事選でおっしゃっていたんですけど。
(答)別にそれはいいと思いますけどね。

(質)ただ、知事になられた後に考えを変えられて、道州制は反対だとおっしゃったんですね。
(答)そこは政治家としてのご判断だと思いますね。

(質)今さっき知事が国である程度関わられたということなんですけど、その時にお考えになって、国会議員が決めるにしてもですね、道州制そのものについての評価はどうなんですか。
(答)外国において道州制のようなものもそれはありますが、私はフランスぐらいしかあまり知らないので、フランスは県が75だったかな、あって、それから22の州がありますけど、実は県の方が力が強くて、州はあんまり州兵とかですね、一定の警備力を持ってますけど、あんまり機能していないということもあって、やや屋上屋の感じあるんじゃないかな。これ言うとまたフランスの人に怒られるかもしれませんけど、という感じがあるので。日本でやる場合も、そのメリットデメリット、きっちり議論した方がいいと思いますけど、道州制をそんなにやる意味があるかなというのが今の単純な感想ですね。

(質)道州制議論の中に、国と県の中間組織をなくして、都道府県をなくして市町村直接でやると、中核市である程度市町村の場合はまとめるというふうな話もあったと思うんですけど。
(答)最終的なものは県を残してということだったと思うので、道州制の議論は国できっちり議論していただいたらいいと思います。

(質)知事自身で特にこれはっていうような考えはないわけですね。
(答)ないですね。

国民スポーツ大会決議案
(質)今日、伊勢新聞さんになんか国スポの関係で議員の方がやるべきだと、国体に替わるスポーツ大会。
(答)令和17年の話ですかね。それは我々もそうしようと。

(質)知事がそういうふうに去年かなんかおっしゃったじゃないですか。そこへ議会がそれはいいんじゃないかと、開いたらっていう形でそういう要請をされていると。これは知事の働きかけなんですか。それとも議会がもう単純に議会の方で自発的にということですか。
(答)私どもから何か働きかけたとは聞いておりませんので、議会の方でお決めになられるということじゃないでしょうかね。

(質)去年、知事が表明されて、議会で考えて、今回こういう形で一部の方が出してきたという感じですね。
(答)ということだと聞いてます。

(質)出されてきたのは我が意を得たりという感じで、知事としてはまあ評価されるんですか。
(答)議会が決められることですので、評価するしないというそういうおこがましいことは言わないです。議会としてお決めになられたっていうことを私ども執行部は受け止めるということですね。

(質)逆にこれはやるべきじゃないっていうものを出されるよりは、やった方がいいんじゃないかという形でやる方が力添えにならないですか。
(答)そこは議会のご判断なので執行部がどうこう言う話ではないです。議会は議会でお決めいただいて、それを受けて仕事をするのが我々執行部の務め、行政としての務めですね。

三重県漁業協同組合連合会総会
(質)昨日、漁連の総会があったじゃないですか。知事の今週の予定で元々10時45分か10時50分に着というふうに書かれていて、ただ、漁連の総会の式辞の中は、漁連会長の挨拶の後に知事というように日程が結構早く式辞の中に載ってたんですね。開会時に司会の方が、式辞では知事が会長の後にというふうになってるけれども、公務で、要は10時45分か50分か、そちらの方へお着きになりますというふうにアナウンスされたんです。開会されて、知事はその通り、だいたい10時45分くらいに来られて、議事がちょうど役員が新しい人を入れるということで、投票をしようと思ってたところで、知事がご挨拶されて帰られたんですけど、その時に知事の挨拶で、元々、先に核兵器なき平和の云々という総文でやられていたやつが、1年以上前からある程度日程組まれたというふうにおっしゃったんですけど、これはそうなんですか。
(答)そうだと思いますけど、期間についてはひょっとしたら1年ではないかもしれませんね。

(質)後出しでそれが入ったから、そっちの方を重要と捉えて行かれたわけではなくて。
(答)先に核兵器なき世界というのが入ってまして、時期的にその漁連さんの通常総会入ってるはずだよねということを秘書課に確認をしたら、いや、実は入ってますが、それと同じ日ですと。なので行けませんよねと言われたんですけど、いやいや、それは行かなあかんと私の方で言って、ちょっと遅れていくけど、行っていいか確認をしてくれということを言って、途中参加でもいいですということなので、そういうことをさせていただいたということです。

(質)それを事前に漁連さんに言われたのはいつですか。
(答)いつ頃、2週間ぐらい前、そのぐらいですかね。2週間ぐらい前か3週間ぐらい前ですね。

(質)それだったら式辞に3番手ぐらいのところに知事の挨拶って書いてないはず、来賓祝辞って書いてありましたけど、ないはずなんで、もうちょっと2週間ぐらい前とかじゃなくて、事前じゃないですか。
(答)ちょっとそこは分かりませんけど。いずれにしてもスケジュールの話なので、それはもう秘書課に聞いてください。

(質)秘書課。漁連の総務課でしょう。
(答)漁連総務でもいいですよ。どちらでもいいです、漁連総務というか、担当部に聞いていただければいいと思います。

(質)特に漁連さんの挨拶を軽視したとかそういうことではなくて。
(答)ではないです。漁連に出たいから出るということですから、漁連を重視しているということですが、私のところに漁連の総会の情報が来てなかったので、それじゃ駄目だよということを言って、出るということにしたというだけの話ですね。

(質)今回、初めてですか、就任して。
(答)漁連の総会ですか。

(質)挨拶されたの。
(答)いやいや、去年も出ています。私が出るということをしっかりと秘書課の方で捉えなきゃ駄目だということですね。

(質)令和3年9月に知事に就任されて、4年と5年と。
(答)2回出ていたと思いますけどね。

(質)4年は出ていない。
(答)4年、出たと思いますよ。

(質)今回3回目じゃないですか。
(答)3回目だと思いますけどね。

(質)3回目なんですね。
(答)と思いますが、確認してください。今記憶をしてません。

(質)秘書課で確認させてもらいます。

(質)他、よろしいでしょうか。以上になります。
(答)ありがとうございました。
 
 
 

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