知事定例会見録
令和6年5月29日
於:プレゼンテーションルーム
発表項目等
質疑項目
・発表項目等に関する質疑
・静岡県知事選挙
・宿泊税導入
・四日市市における公立大学の設置検討
・チュウゴクオオサンショウウオ等の特定外来生物指定
・北朝鮮ミサイル発射に伴う県の対応
・静岡県知事選挙
・宿泊税導入
・四日市市における公立大学の設置検討
・チュウゴクオオサンショウウオ等の特定外来生物指定
・北朝鮮ミサイル発射に伴う県の対応
発表項目等
(知事)はい。おはようございます。私の方から今日は報告も含めまして3件ございます。1件目でありますけれども、知事公用車の道路交通法違反、これはすでに報道がなされております。先週ですね、去年11月11日、私が同乗をしておりました知事車で交通違反があったということです。一時停止の義務違反ということでありまして、まず歩いておられた方には心からお詫びを申し上げたいというふうに思います。また、結果におきまして、県民の皆さんにご心配をおかけいたしましたことを非常に反省をしております。今回起こりました事案につきましては、お手元の資料のとおりでございます。事案につきまして書かせていただいております。問題点は、実はこれ二つございます。すでに報道されておりますように、交通違反、これは起こしてはいけないものでありまして、これについては厳重注意、再発防止策を講じたというものです。厳重注意ってのは、運転手、それから会社に対してということであります。2点目、実は私が同乗していたというのを知ったのは、先週の木曜日の新聞記事で、私初めて知りました。これは知事への情報提供の不備という問題が2点目あったということであります。去年の11月にこういう違反があったということにつきましては、私にも報告があったことは記憶をしてるんですけれども、私が同乗していたということを明確には私の方に通知をしてもらってなかったということで、今日の発表資料にも、1ページ目の下、知事に概要を報告した11月13日、違反発生時に知事が同乗していたことは伝わっていないということでありまして、これにつきましては、私の方に同乗について明確に報告をしてもらってなかったというふうに記憶をしています。したがって、新聞記事で初めて知ったということでありますので、これについては情報をちゃんと入れるようにということで、副知事、そして秘書課長に対する厳重注意を私の方からいたしました。併せて、やはり私も自分が同乗していたのかどうかというのをきちんと確認すべきであったということで反省をしているところであります。当時は知事が降りてからという話を聞きまして、私自身は私が降りてからこの違反があったと思ってたんですけど、私が降りてから警察官から指摘があったということでしたので、明確に私が乗っていたということを言ってもらう必要があったというふうに思っております。これが2点目の問題点です。そして、再発防止策につきましても厳重注意をしましたので、これは大丈夫だと、2点目についてですね。改善事項について申し上げたいと思います。今後ですが、知事・副知事車の幹部車につきまして、部長車というのは県はないわけでございますので、公用車のこの交通違反があった場合には公表する、知事が同乗しているかどうか、副知事が同乗しているかどうかに関係なく公表していきたいというふうに思っております。1点目は以上でございます。
2点目、クマの関係であります。動物のクマですね。全国でもニュースにもなっておりますが、去年、全国で過去最多となります出没件数というのが発表されております。令和6年度におきまして、10件の人身被害が発生をしてまして、1件につきましては死亡事案ということであります。これ、他県でありますけれども、三重県ではどうかということですけども、令和5年度の出没件数は40件、これ去年ですね、これも過去最多でありまして、今年度は8件の出没の情報がございます。去年は1件ですから、この時期としては多い。倍数でいうと8倍ということになりますけれども、クマが例年よりも多く出没しているということです。県民の皆さん、他県の状況を見ますと、クマに出会いますと命の危険があるということですので、ぜひご注意いただきたいというふうに。これは専門家にお伺いした話ですが、出没が多いのは秋です。冬眠の前に餌を食べようということで、里に近く、あるいは山の奥から出てくるということのようです。秋が多いんですけど、春先も子別れの季節であったりとか、あるいは繁殖期を迎えるということで、これも行動範囲が広がる、かつクマが興奮状態にあるということもあるようでございますので、注意をしていただきたいということです。県民の皆さんに注意していただきたいんですが、この季節、山歩きあるいは山菜採りなんかで山に入られる方おられると思いますが、出会わないように鈴やラジオで音を出すということ、それから見通しが悪いところでは、クマと出会い頭の遭遇というのもあります。遠くでクマを見かけたら逃げるということなんですけれども、急に出会ってしまうと逃げるというのは難しいかとは思いますので、見通しの悪いところにはなるべく入らないようにする。もし出会ってしまったら、背中をぐるっと向けて逃げる、これはよくないようであります。クマはそういうものを追いかける習性があるようでありますので、ゆっくり後ずさりをして、その場を離れていただきたいということです。普段からやっぱり心がけていただかないと、とっさの時にはなかなかできないことであります。それから、クマを里の方に呼び寄せないというのも大事です。食べ物をちゃんと片付けておくということですね。下草も払っておいていただきたいということで、お願いでございます。今回、クマの出没が増えておりますので、三重県のホームページ、これまだイメージです。最終的にこの形で確定したわけではないのですが、こういった形でバナーを出していきたいと思っております。ホームページのトップページで、こういったもので情報を提供してまいりますので、見ていただければと思います。スマートフォンも同様に提供をしてまいります。県民の皆様、先ほど申し上げましたとおり、山に入る時、ツキノワグマにご注意をしていただきたいということです。落ち着いて行動を、先程の行動の様式でお願いしたいと思います。それから、来週6月の7日に、これは危機管理統括監をヘッドとします、去年11月に設置をしました三重県鳥獣被害対策連絡会議(正しくは、「三重県鳥獣被害対策連携会議」)を開きまして、関係部局の情報共有、そして今後の対応策について話をする予定でございます。今後でありますけれども、三重県の地図にどこでクマが出没したかということを一目で分かるように図示をしたりするようなことも考えていきたいと思っております。また、有識者の意見も聞きながら、どういう対応がとれるのかというのも、連携会議で今後取るべき対策として議論してもらおうと思っているところであります。2点目は以上です。
3点目ですが、県民の1万人アンケートであります。これは去年の12月から今年の1月にかけまして、正確には12月の5日から1月の9日にかけまして50問のアンケートをいたしました。回答をしていただいた方、有効回答数は4,578人でございますので、45.8パーセント。昨年度が47.4パーセント、ほぼ同じ数値ということでございます。去年に引き続きまして、幸福度という形ではなくて、国と合わせまして「生活の満足度」、満足されてますかということをお聞きしました。これについては5.91ということで、国が5.79でございますから、国よりも幾分高い数字ということになるわけであります。去年は5.84でしたので、それよりちょっと上がっているということではありますけれども、主観的な数値でありますね。そして次、いくつかの項目についてお話を申し上げたいと思いますが、まず防災の関係、防災についても聞いております。公助で一番必要なのは何でしょうかと聞きましたら、約半数の方が避難所の確保・整備であります。これはアンケート期間中に能登半島地震も起きました。おそらくそれも影響している可能性もあるかと思いますけれども、ちゃんと避難所を用意してほしいという声でございます。結婚に関すること、これについても聞いています。いずれ結婚するつもりと回答された方が去年より伸びております。ちょっと減ってきてたんですが、去年ぶりに増加をするということでございまして、いずれ結婚したい55.4パーセント。ただ、残念ながら結婚できる相手に出会ってないということもありますので、県としては引き続き、マッチングについては推進をしていきたいと思っております。それから公共交通でありますけども、公共交通の満足度が低いということですね。これはどこの県でも同様かもしれませんが、特に自動車交通は三重県わりと自動車交通に依拠している割合が高いので、不便というのはどういうところですかね、一番多いのは、駅までの距離が遠いということであります。これは鉄道の方ですね。バスの方は本数が少なくて不便だということをおっしゃっておられます。交通につきましては、昨年の4月から県庁内に、地域交通を専門に対応する課を設けて、今議論をしているところでございます。今年度も3市町を対象にしまして、公共交通の活性化について、県が支援をしつつ実証実験を行うということもやっております。今後どういった形で公共交通の満足度を上げていけるか、これもしっかりと対応していきたいと思っております。続きまして国体であります。これについては自由意見で聞いておりまして、見ていただきますと、これ自由意見でありますので、県庁の方で分類をしておりますけれども、開催に肯定的な総回答数1,170件のうち190件開催をすべきであると、否定的なもの220件ありました。開催はしてもいいと思うけれども、見直しが必要だというのが540件、大体、こういった回答でございます。その他の回答しないということもありましたけど、開催に肯定的なものについては、今後も大いに盛り上げて開催してほしい、スポーツ振興のためやってほしいという声がありました。見直しにつきましては、やっぱりお金がかかるということで、県民の税金を投入していますので、簡素化した上で継続してほしいということなどのご意見、開催に否定的は財政負担が大きすぎるために、子ども施策など他の施策に使うべきだという声があるということでありました。結果につきましては、再度分析、今後追加的な分析も行います。去年は6月1日に発表しましたので、ほぼほぼ同じ時期に発表しておりますけれども、冊子をまとめまして、6月中旬以降に県の各地の庁舎で配布をさせていただきたいと思っております。以上3点でございます。
発表項目等に関する質疑
○みえ県民1万人アンケート(第2回)の集計結果の公表について(発表)
(質)みえ県民1万人アンケートの集計結果についてですが、知事として改めて受け止め、知事個人でも結構なんですけど、特に注目されてやった点などがあればぜひ教えてください。
(答)まずは、県民の皆さんにご協力をいただいて、このアンケート結果を出していただいて感謝を申し上げたいと思います。実は知事会議なんかでも、このアンケートの話をするんですが、1万人に対してアンケートをしている県は三重県のほかにはまだ聞いておりません。三重県だけなんじゃないかと思いますけれども、県民の皆さんのご協力でこういうことができているということ、それも有効回答数がかなり多くてですね、45.8パーセント、46パーセント、これは感謝を申し上げたいと思います。今回、今のトピックスとして災害の関係お伺いをしました。公助の対応として避難所の整備をしなきゃいけない。これは今、能登半島地震の振り返りを県庁それから市町との間でやっているところでございますが、その中に避難所についても盛り込んでいます。例えばセパレートがちゃんとできているのかどうか、避難所の中でですね。それからペットは同伴できるのかどうかというようなことも聞いているところでありまして、非常に県民の皆さんの希望というのはたしかにそうなんだろうなというのがよく分かりました。それから、結婚に関することでありますが、結婚したいということ、結婚する、いずれ結婚するつもりだという人の数が増えている、これはいいことだと思います。その希望に沿えるようにやってかないかんなというふうに思いました。公共交通に関しましては、三重県に残りたいと思わない理由っていうんで、高校生とお話をすると、公共交通が不便だというのは声がやっぱり大きいです。あとは駅前が寂しいというような声もあります。他にもいろいろご意見ありますけど、公共交通を何とか改善をしていきたい。特にこれから高齢化社会を迎えますので、交通は非常に重要。自分で運転できない人が増えてきますので、この結果、そういうことなんだなというのは再認識をしましたので、対応をしっかりやっていきたいと思っております。
○クマ類に関する注意喚起等について(発表)
(質)先ほどクマの出没件数が増えているという話がありましたけど、理由としてはどのように分析されているんですか。
(答)はい、これははっきりとは分からないというのが専門家に聞いた答えでありまして、果実、木の実ですかね、これ昨年のあの暑さのせいかどうかもよく分かりませんが、それが少なくなってきて、山の奥から里に近いところに降りてきてるんじゃないかという推測はありますが、これ全国的にもはっきり分からないというふうに聞いております。昨年、何かイノシシが増えすぎて、それで食べ物を食べてしまったんで、それでクマが追いやられて、里の方に降りてきたという話もありますが、これは明確には分からないというのが答えでございます。
(質)クマのお話をお願いします。先週だったと思うんですけど、熊野古道の方、和歌山県の熊野古道で外国人がクマを見つけて通報しましたということもあって、そういった意味ではかなり人里に近づいているだろうなって紀伊半島でも近づいてるんだろうなと思うんですけど、一方で観光地でクマを捕るとか、そういった話になると、観光地としてそういうことの中でそれをやっていいのかっていう問題だったりとか、そもそもクマって紀伊半島にどれくらいいるのかとかそういう問題も多分出てくると思うんですけども、その点についてはどのように対処するのがいいとか、あればお願いします。
(答)安全に観光していただくという意味で、観光地にクマが近づくということは、これは防止ができるものはしていきたいというふうに思ってます。必要に応じて駆除をするということになっていくと思いますけれども、それから、紀伊半島にどのぐらいクマの数がいるかいうのは、実は今年度、環境省の方で今調査をしているところであります。我々としては、なるべく早いタイミングで数を出してほしいものですから、環境省に対してそのスピードアップをお願いをしようとしているところであります。
○みえ県民1万人アンケート(第2回)の集計結果の公表について(発表)
(質)アンケートの中で国体についても質問があったということなんですけども、肯定的な意見を見直しとか否定的な意見がかなり上回っているということでしたが、まずその国体について県民に意見を聞く機会というのは、これまであったのかということと、これらの意見を受けた知事の考えといいますか、今後何かしていくことはありますか。
(答)まず今まで国体について県民の意見を聞いたことはおそらくなかったと思います、後で間違ってたら修正してもらいますけど。それから、開催について開催すべきだというのはこちらの方なので、というのも否定的、肯定的、真ん中は否定でもなく肯定でもなくて、開催するにしても見直しをしないと駄目だ、見直しをしないのならやめるべきだということも含めた数ですので。ですから、これを足した数が肯定的と言えるかもしれませんし、否定的っていうのは、これとこれ足した数というふうに言えるかもしれません。これは肯定でも否定でもないというふうに考えていただければというふうに思います。それぞれの人によって考え方が違いますので、ということでありますから、いずれにしても一番多いのは見直し、今のやり方では駄目だと、財政に負担がかかり過ぎているということを県民の皆さんが思っておられるということだと思います。たしかにこれは何をもって開催経費かというのはありますけれども、例えば必要な道路整備だとか、あるいはスタジアムの建設、これ横に置きましても、大体一回国体を開催すると200億程度の金額がかかるというのが、各県の知事がしばらく前に国体の話が出たときに発表されていることです。全て県の負担、全てとは言いません、国から5億円か10億円ぐらいですかね、出ますけれども、他は全部県の負担ですので、もうそろそろ厳しいと。子どもの施策でありますとか、福祉を充実させていかなきゃいけないという状況において、厳しいというのは分からんでもないということでありますので、そういったことを県民の方も考えておいでになるのではないかというふうに思いました。見直しをしていく必要があるということだと思いますね。
○クマ類に関する注意喚起等について(発表)
(質)クマの方に戻るんですけど、まず紀伊半島にどれだけの数がいるのかというのは、今年度環境省が調査することですけど、これまでに分かっている範囲で、この地域にはクマがいて、この山にはいないとかというのは県の方で把握されていますか。
(答)ありますか。鈴鹿山系と南の方とか、布引とかどうですか。
(答:農林水産部)三重県の生息の範囲ということなんですけれども、細かくは分かってはないんですけれども。北の方というか鈴鹿山脈の方と、あと紀伊半島の方では生息しているということは話は聞いております。
(答)だから、出没の話も見てみると、全県的におりますわな。北の方にもおります。鈴鹿山系にもおりますし、布引にもおりますし、それから南の方にもいると。紀伊山地にもいるということですね。
(質)あと、駆除みたいな話もなってくると思うのですが、猟友会の人の高齢化だったりとか、他県では報酬が低くて受けられないみたいな話もあると思いますけど、知事として待遇改善とか、賃上げとかありますか。
(答)今、猟友会の方の数は三重県でも少ないと思いますが、報酬はどんな感じでした。
(答:農林水産部)市町によって、まちまちなところがあります。猟友会にお願いはするんですけども、ボランティア的にやっていただいている市町もありますし、一方でどれだけか日当を払っていただいている市町さんもあります。いろいろになります。
(答)要望に応じて対応していくということですね。やっぱり駆除しなきゃいけない時は猟友会の方にお願いするしかないので、それも相手クマですからね。命がけということにもなるでしょうし、これからよくお話を聞きながら対応を、まず基本的には市町でやっていただくということですね。
(質)基本は各市町。
(答)はい。
(質)クマの関係で国の専門家の会議の中で、市街地でも警察官の許可なくてもいわゆる猟師さんが猟銃を放てるという方針が取りまとめられていると思うんですけれども、改めてこの方針については、知事としてどうお考えですか。
(答)国の方で最終的に取りまとめがされてるのが今議論されてるということはお伺いをしておりまして、今は市街地での猟銃の発砲につきましては、警察官の同意がないと駄目だと、了承がないと駄目だということですが、それを待っているいとまがない時もあるということですので、状況によっては猟師さんのご判断というのもあり得るかなというふうには思っております。ただ、市街地ですので、住民に危害が加わるというか、けがをしてしまう人が出る可能性もあるので、十分注意しながらということになりますが、銃砲の許可をするというときには、そういったことも含めて許可をするという考え方はあると思います。
○みえ県民1万人アンケート(第2回)の集計結果の公表について(発表)
(質)アンケートのことに戻るんですけれども、改めて総論的に知事としてこのアンケートをどう生かしていきたいとか、そういうコメントがありましたらお願いします。
(答)先ほども申し上げたとおりでありますね。例えば防災の関係でありますとか、それから結婚の支援でありますとか、それから交通の関係、今進めているところがアンケートで数字でも出たかなというところであります。これからも着実に進めていきたいと思っております。
(質)県民アンケートなんですけれども、資料11頁目の子どもがほしい、ほしかったという方の割合なんですけど、前回よりも0.1ポイント上回っていますけれども、その前の前々回のところで8.9ポイント低下して過去最低となったという経緯があるとは思うんですが、その数字には戻ってないところがあると思うんですけれども、その現状の受け止めとこれから県として改めてこのあたりの対策っていうものが何かありましたらお聞かせください。
(答)子どもを持ちたいというご希望をされている方が、その希望に沿った形で子どもが持てるようになるべくしていきたいというふうに思っております。さまざまな施策が関係してくるわけでありまして、所得の関係もあるかもしれません。あるいは男性育休というようなこともあるかもしれません。そういったものを一つ一つ改善をしていくことが必要かなと思っています。医療関係のご希望もあるとは思いますし、それぞれを因数分解していって、出てきている課題をこれからも対応していきたい。で、子どもをこのぐらいの数ほしいんだということ、それは必ずしも今叶っていないということですので、それが叶えば少子化への対応にもなっていくと思ってはおりますので、きちんと対応していきたいと思います。
(質)アンケートのことで、先ほどの交通の不便さで指摘が結構あったと思うんですけど、特に南部の方とかだと三重交通さんのバスが廃止の検討とかになってきたりして、特にバスは民間だけだとなかなか維持が今後できなくなってくると思うんですけれども、知事としては今も検討されているとは思うんですけど、アンケート結果を踏まえて、どういう交通施策が必要かなとお考えですか、バスだったりですとか。
(答)そうですね、鉄道の場合は、やはり莫大なお金がかかるということで、特に三重県は道路網がまあまあ発達しておりますので、バスっていうのはあり得るというふうに思っております。これ、南だけではなくて、私が育ちました北の方でもバス路線は廃止をされるということが、これは輸送量によってなんですね。そういうことがあり得ます。最近、都市部、東京、大阪、名古屋を中心に、中央部においては輸送量は回復してきてはいる。これは高齢化に伴ってということであると考えてますけど、所はあるんですが、地方はやっぱり難しいですね。まだそこまでに至っていない、これからもそういう状況になるのはなかなか難しいだろうと、皆さんマイカーで移動されますので、高齢になられて免許証を手放されて初めてどうやって移動したらいいんだろうということで悩まれるということなので、それへの対応、先ほど申し上げましたように、今年度はまず3市町から始めて実験をするということになります。バスは民間企業で維持するのは難しいかもしれません。場合によってはということなんですが、日本は今まで人口が右肩上がりで伸びてきていたということに支えられて、バス事業は民間でやれてたということなんですけど、20年ぐらい前からコミュニティバスの議論が出ておりましたんで、民間事業だけでは無理だというものも場合によってはあるということで、ヨーロッパなんかでは大体公的機関が支援をしております。そこまでやらなきゃいけないかどうかという議論もあわせてやっていく。パブリックサービスオブリゲーションというPSOと言われている考え方ですね。この考え方も踏まえながら、我々としては市町と議論をして、どういうふうに交通が県民の皆さんに提供できるかということを考えていきたいと思っています。
○知事公用車の道路交通法違反について(報告)
(質)公用車の話なんですけど、これから幹部、知事、部長を乗せた公用車が。
(答)部長、副知事のやつ。部長車ないんです。
(質)知事と副知事、それを今後公表すると。
(答)乗せようが乗せてなかろうが、幹部車が違反をした場合には公表します。
(質)その目的と今回の件、去年11月の話ですけど、これを公表された理由というのも合わせてお聞かせください。
(答)やはりまず違反はあってはいけないことであります。それから、県の幹部、まあ私と副知事の車ということであれば、明確に違反があった時にきちんと公表しようということを考えたわけであります。それから、今回2つ目の不適切な事案として、知事への情報の共有というのがなされていなかったということを申し上げましたけど、公表するということであれば、知事、副知事まで情報は必ず共有されますので、そういったことも含めまして、今回の措置をとらせていただくということにさせていただきました。
(質)違反自体は報告を受けていたけれども、知事が乗っていらっしゃったことが伝わっていなかった。
(答)なかったですね。
(質)これは秘書が言いにくかったということですか。
(答)分からないですけどね。言いにくいことはないと思うんですけどね。丁寧な情報報告をしてもらえてなかったということでしょうね。
(質)秘書としては伝えていたつもりとか、そういうわけではなくて、乗車か否かということの説明がなかったということなんでしょうか。
(答)正確に言うと秘書というよりは、これは秘書課の対応になります。従って秘書課長に厳重注意したわけでありますけれども、翌13日ですね、ここに書いてありますけど、13日、知事車が交通違反をしましたということで、知事が降りてからですというふうに聞きましたので、私はもう私が降りた後、交通違反の事実があったのかと思っていましたが、先週確認をしましたら、私は同乗していて違反が起きた。その私が降りた後、警察官から指摘が運転者に対してなされたということですが、それであれば正確に全体を教えてほしいということを申し上げたところです。
(質)ニュアンスの感じで明確に伝わりきれてなかったみたいな感じですか。
(答)そうですね、私もちゃんと確認すればよかったなと反省はしています。私が乗ってたのかどうか。でも今回の措置は乗ってるか乗ってないかに関係なく、知事車、副知事車っていうのが違反をしたら公表しましょうということでやらせていただきたいと思っています。
(質)違反があった当時というか、その昨年11月11日のその時の状況ってご記憶にありますか。
(答)私は、まず違反をしたというのも知りませんでしたので、総合文化センターに行事で、昼間だったと思いますけど、14時半ごろというふうに後で聞きましたが、行事のために向かうところで、前に秘書、知事秘書は一人乗っていて、私が後部座席に乗ってたんですね。違反に気づいてなかったのは、ひょっとしたら中で資料を見てたかもしれません。そういうことがよくありますので。知事秘書も気づかなかったというふうに言っておりますので、前を注視していたわけではないということですね。
(質)公用車の関連で、業者さん方から秘書課長に伝える時には、知事が乗っていた時に違反したというのは伝わっていたんですか。
(答)だと思います。秘書課長は私が同乗していたというのは当時知っていたということです。その伝わり方、伝え方が適切ではなかったですね。
(質)あとは知事車と副知事車の時に交通違反があった場合公表するということですけど、他の一般職員の方が運転する公用車で交通違反があった場合はどういう対応をするとかありますか。
(答)今後の状況次第ですが、まず幹部車ということで、他の県の状況も調べたいとは思っておりますけれども、全てを公表しているわけではないと思います。
○みえ県民1万人アンケート(第2回)の集計結果の公表について(発表)
(質)公共交通の関係で、おっしゃられたように全国的にバス網は減ってきている状況で、改めて知事の考える三重県ならではの事情、例えば路線網維持に向けてこういう強みがあるとかですね、逆に、ちょっとこれは弱くて、全国的に見ても三重としては課題としてあるとか、何かお考えがあれば教えてください。
(答)三重県ならではというのはないと思います。これは他の地域も基本同じですので、バスに限らずということになりますけれども、鉄道、鉄軌道以外の交通をどのように県民に提供していくかというと、通常の路線バスがありますし、それから、例えばコミュニティバスのようなやり方もありますし、それから乗り合いタクシーのような形というのもあり得るものですので、どういう形で提供するのが一番利用者にとってメリットがあるかということを考えて、かつ、その経費をどのように負担するのかということを考えていく、これしかないというふうに思ってます。公共交通で維持できやんというふうになりましたら、そうしますと、いわゆるボランティア輸送と言われていますが、自家用自動車有償運送で市や町が関与をしながら、一般の運転手さん、これはいわゆる日本版ライドシェアというふうに言われているものとは別のもので以前から制度があるものでありますが、過疎地などにおきまして一般の方が緑ナンバーではない車を運送していただく、そういうような助け合い輸送のような形に動いていくというのもあり得るだろうと思っています。いずれにしても、三重県だけ独自に、こういうメリットがあるというのはないと思ってます。
その他項目に関する質疑
○静岡県知事選挙
(質)先日26日に静岡知事選の投開票がありまして、一応リニア推進と言われている鈴木康友さんが当選されたということで、今後のリニア問題についてどういうふうに進展があるかとか、どういうことを期待するかというのをちょっと知事のご見解をお聞きしてもよろしいでしょうか。
(答)新しい知事が誕生されるということでありますので、静岡工区ですね、今まで進まなかったところが課題が解決されまして、スピードアップしていくことを心から望んでいるところであります。
○宿泊税導入
(質)宿泊税についてお伺いしたいと思います。県がセミナーを開催したり、知事もやや前向きな発言されてたりとかしてましたけども、一方で、先日松阪の旅館業の組合が導入反対ということを市長に意見書を出されまして、何でそんなもの出したのかって聞いたら、いわゆる松阪にはあまり観光用のホテルとか旅館とかが乏しくて、ほとんどビジネス客だと。税ってのが受益者負担なんだから、観光振興の課税はそぐわないというような、そういうメールをされてたんですね。となると、県内でも反対意見というか、反対する地域特性とかそういうのもあると思うんですけれども、その辺は県としてどこまで捉えているのか、どうなんでしょうね。
(答)まずは、全体的に把握はまだしておりませんが、まず県として、この宿泊税については、先ほども事務方にも確認しましたけれども、観光振興のための財源の一つでありまして、導入について検討を行っていくという、私が今まで記者会見で申し上げていたものと事務方の考え方、これは変わらないということであります。松阪の旅館業組合さんから、私どもにもお話をいただいたと、これは承知しておりまして、すでに全国で9自治体が宿泊税を導入をしています。都道府県で三つ、市町で六つということなんですけれども、ビジネス客ということで除外をしておられる例はないということを聞いています。で、東京都と大阪府ですね、除外金額を設定しているということでありまして、東京ではたしか1万円だったと思いますが、ビジネスのみの方は除外をしようということで、今1万円という金額を設定してるようですが、今もうビジネスホテルでも東京1万円では泊まれませんので、ですから1万円超えたら税金を払っておられるということです。他方、例えば北海道の富良野市に導入を検討されておられるようでありますけど、ビジネス客であっても、域内交通であるとか、あるいは飲食店だとか買い物だとか、そういった点でメリットはあるので、宿泊税を払っていただいてもいいと考えているという自治体もおありですし、私どもその考え方はあり得る考え方だというふうに思います。今、富良野のお話をさせていただきましたが、そういったもの以外も例えば案内標識とか、ビジネス客もメリットを感じられる部分はあると思っておりますので、あるいは場合によってはホテル整備というのもあるのかもしれません。あるいは観光地の魅力の整備というのもあって、ビジネス客でも自分の休暇を使って観光地に行かれる方もおいでになるかもしれません。ということで、これはご主張さまざまあると思いますので、私どもの考え方をお伝えをし、きちんと議論をさせていただきたい、ご理解をいただけるようにお話を進めていきたいと思っております。
○四日市市における公立大学の設置検討
(質)先般、四日市市と三重大がまたJR四日市駅前の大学のことで協議体を設けるみたいな話があったんですけど、県としては県立大学の話はなくなったと思うんですけど、四日市の方が公立大学の設置も視野に検討を、大学構想をしてると。いろんなオプションを備えてるってことで、公立大学をつくる際に、市だけじゃなくて県とかいろんな自治体、公の機関が入ることも排除してないみたいな見方を示しているんですけど、県として何かそういう打診されたりとか協議があったりっていう話はありますか。
(答)正式にはないというふうに聞いています。ただ、これから、今回の検討会にたしか県もオブザーバーとして参加をさせていただくということになっていたかと思いますので、そういった場で情報を我々も提供を受け、それから県として何らかの関与を、要請がある可能性はあるなというふうに思っております。その時点で、我々としても考えていくことかなと思っているところであります。
(質)その時点でってことですね、分かりました。
○チュウゴクオオサンショウウオ等の特定外来生物指定
(質)昨日、環境省が閣議決定で決まったと思うんですけど、7月1日から県内でも確認されているチュウゴクオオサンショウウオと在来種との交雑種を特定外来生物に指定するという発表がありましたけれども、これによって自治体とかは国の支援を受けて駆除したりできるということみたいなんですけれども、県はその在来種、日本のオオサンショウウオの生態系維持のための取組とかで、今後どのように進めるかということと、環境省は一般人がもし見つけた場合は、すぐ自治体とか地方環境事務所に通報するように呼びかけていますけれども、県内の例えば基礎自治体とかとはどういう連携をして、これを対処していくかというところを教えていただければ。
(答)法律に基づいて県は対応するわけですが、特定外来生物の被害防止法というのがありまして、県としては、特定外来生物の生態系への被害の防止のために必要な措置を講じるということが規定をされているわけであります。特定外来生物については捕獲をし、駆除をするということに原則なっているわけでありますが、オオサンショウウオとそれから外来種、なかなか見ただけでは分かりませんよね。ですから、近くの公的機関にこんなん捕まえて、こんなん見たんだよと情報を寄せていただくか、個体を提示をしていただいて、専門家に判断をしてもらうということになろうかと思います。我々としましては関係市、特に名張はオオサンショウウオ、これ特別天然記念物になっているわけでありますので、それも守るというのは大事なことかと思っております。名張市とも調整もしながら、必要に応じて保全あるいは防除の対策をとっていきたいと考えております。
○北朝鮮ミサイル発射に伴う県の対応
(質)27日に北朝鮮が弾道ミサイルを発射したというのがあったんですけれども、当日コメントを出されていたと思うんですけれども、今回、対象は沖縄だけでしたけれども、次鳴った際に、例えば三重県がJアラートの対象地だとか、そういった場合に、県民にはどういうふうに避難を呼びかけるか改めて教えていただければと思います。
(答)まず、事前に情報が入った場合でありますけれども、その場合は原則私の方から、県民の皆様に行動を呼びかけるということになります。どういうことかというと、屋外におられる場合には、建物の中や地下、地下は今三重県で79施設を指定してますが、そこに避難してください。屋内の場合には窓から離れて、窓が割れて飛んできますんで、ということとか、あるいは建物ない場合には物陰に隠れてくださいということでありますけれども、そういった呼びかけをするということになると思います。事前予告は、今回の北朝鮮もしています。ロケットだということで報告してますが、いずれにしても国連決議違反ということでありますけども、事前予告が行われる最初の日に飛来をするということが今まで多かったと思いますので、そういったことも含めて県民の皆さんに事前に私の方から呼びかけをすることになると思います。事前予告がない場合は非常に難しいのですが、マスコミの皆さんの報告に注意をしていただきたいということになると思います。
(質)他に、ご質問ある方いらっしゃいますでしょうか。第二さん、よろしくお願いいたします。
(答)大丈夫です。
(質)それでは以上です。
(答)ありがとうございました。
了
2点目、クマの関係であります。動物のクマですね。全国でもニュースにもなっておりますが、去年、全国で過去最多となります出没件数というのが発表されております。令和6年度におきまして、10件の人身被害が発生をしてまして、1件につきましては死亡事案ということであります。これ、他県でありますけれども、三重県ではどうかということですけども、令和5年度の出没件数は40件、これ去年ですね、これも過去最多でありまして、今年度は8件の出没の情報がございます。去年は1件ですから、この時期としては多い。倍数でいうと8倍ということになりますけれども、クマが例年よりも多く出没しているということです。県民の皆さん、他県の状況を見ますと、クマに出会いますと命の危険があるということですので、ぜひご注意いただきたいというふうに。これは専門家にお伺いした話ですが、出没が多いのは秋です。冬眠の前に餌を食べようということで、里に近く、あるいは山の奥から出てくるということのようです。秋が多いんですけど、春先も子別れの季節であったりとか、あるいは繁殖期を迎えるということで、これも行動範囲が広がる、かつクマが興奮状態にあるということもあるようでございますので、注意をしていただきたいということです。県民の皆さんに注意していただきたいんですが、この季節、山歩きあるいは山菜採りなんかで山に入られる方おられると思いますが、出会わないように鈴やラジオで音を出すということ、それから見通しが悪いところでは、クマと出会い頭の遭遇というのもあります。遠くでクマを見かけたら逃げるということなんですけれども、急に出会ってしまうと逃げるというのは難しいかとは思いますので、見通しの悪いところにはなるべく入らないようにする。もし出会ってしまったら、背中をぐるっと向けて逃げる、これはよくないようであります。クマはそういうものを追いかける習性があるようでありますので、ゆっくり後ずさりをして、その場を離れていただきたいということです。普段からやっぱり心がけていただかないと、とっさの時にはなかなかできないことであります。それから、クマを里の方に呼び寄せないというのも大事です。食べ物をちゃんと片付けておくということですね。下草も払っておいていただきたいということで、お願いでございます。今回、クマの出没が増えておりますので、三重県のホームページ、これまだイメージです。最終的にこの形で確定したわけではないのですが、こういった形でバナーを出していきたいと思っております。ホームページのトップページで、こういったもので情報を提供してまいりますので、見ていただければと思います。スマートフォンも同様に提供をしてまいります。県民の皆様、先ほど申し上げましたとおり、山に入る時、ツキノワグマにご注意をしていただきたいということです。落ち着いて行動を、先程の行動の様式でお願いしたいと思います。それから、来週6月の7日に、これは危機管理統括監をヘッドとします、去年11月に設置をしました三重県鳥獣被害対策連絡会議(正しくは、「三重県鳥獣被害対策連携会議」)を開きまして、関係部局の情報共有、そして今後の対応策について話をする予定でございます。今後でありますけれども、三重県の地図にどこでクマが出没したかということを一目で分かるように図示をしたりするようなことも考えていきたいと思っております。また、有識者の意見も聞きながら、どういう対応がとれるのかというのも、連携会議で今後取るべき対策として議論してもらおうと思っているところであります。2点目は以上です。
3点目ですが、県民の1万人アンケートであります。これは去年の12月から今年の1月にかけまして、正確には12月の5日から1月の9日にかけまして50問のアンケートをいたしました。回答をしていただいた方、有効回答数は4,578人でございますので、45.8パーセント。昨年度が47.4パーセント、ほぼ同じ数値ということでございます。去年に引き続きまして、幸福度という形ではなくて、国と合わせまして「生活の満足度」、満足されてますかということをお聞きしました。これについては5.91ということで、国が5.79でございますから、国よりも幾分高い数字ということになるわけであります。去年は5.84でしたので、それよりちょっと上がっているということではありますけれども、主観的な数値でありますね。そして次、いくつかの項目についてお話を申し上げたいと思いますが、まず防災の関係、防災についても聞いております。公助で一番必要なのは何でしょうかと聞きましたら、約半数の方が避難所の確保・整備であります。これはアンケート期間中に能登半島地震も起きました。おそらくそれも影響している可能性もあるかと思いますけれども、ちゃんと避難所を用意してほしいという声でございます。結婚に関すること、これについても聞いています。いずれ結婚するつもりと回答された方が去年より伸びております。ちょっと減ってきてたんですが、去年ぶりに増加をするということでございまして、いずれ結婚したい55.4パーセント。ただ、残念ながら結婚できる相手に出会ってないということもありますので、県としては引き続き、マッチングについては推進をしていきたいと思っております。それから公共交通でありますけども、公共交通の満足度が低いということですね。これはどこの県でも同様かもしれませんが、特に自動車交通は三重県わりと自動車交通に依拠している割合が高いので、不便というのはどういうところですかね、一番多いのは、駅までの距離が遠いということであります。これは鉄道の方ですね。バスの方は本数が少なくて不便だということをおっしゃっておられます。交通につきましては、昨年の4月から県庁内に、地域交通を専門に対応する課を設けて、今議論をしているところでございます。今年度も3市町を対象にしまして、公共交通の活性化について、県が支援をしつつ実証実験を行うということもやっております。今後どういった形で公共交通の満足度を上げていけるか、これもしっかりと対応していきたいと思っております。続きまして国体であります。これについては自由意見で聞いておりまして、見ていただきますと、これ自由意見でありますので、県庁の方で分類をしておりますけれども、開催に肯定的な総回答数1,170件のうち190件開催をすべきであると、否定的なもの220件ありました。開催はしてもいいと思うけれども、見直しが必要だというのが540件、大体、こういった回答でございます。その他の回答しないということもありましたけど、開催に肯定的なものについては、今後も大いに盛り上げて開催してほしい、スポーツ振興のためやってほしいという声がありました。見直しにつきましては、やっぱりお金がかかるということで、県民の税金を投入していますので、簡素化した上で継続してほしいということなどのご意見、開催に否定的は財政負担が大きすぎるために、子ども施策など他の施策に使うべきだという声があるということでありました。結果につきましては、再度分析、今後追加的な分析も行います。去年は6月1日に発表しましたので、ほぼほぼ同じ時期に発表しておりますけれども、冊子をまとめまして、6月中旬以降に県の各地の庁舎で配布をさせていただきたいと思っております。以上3点でございます。
発表項目等に関する質疑
○みえ県民1万人アンケート(第2回)の集計結果の公表について(発表)
(質)みえ県民1万人アンケートの集計結果についてですが、知事として改めて受け止め、知事個人でも結構なんですけど、特に注目されてやった点などがあればぜひ教えてください。
(答)まずは、県民の皆さんにご協力をいただいて、このアンケート結果を出していただいて感謝を申し上げたいと思います。実は知事会議なんかでも、このアンケートの話をするんですが、1万人に対してアンケートをしている県は三重県のほかにはまだ聞いておりません。三重県だけなんじゃないかと思いますけれども、県民の皆さんのご協力でこういうことができているということ、それも有効回答数がかなり多くてですね、45.8パーセント、46パーセント、これは感謝を申し上げたいと思います。今回、今のトピックスとして災害の関係お伺いをしました。公助の対応として避難所の整備をしなきゃいけない。これは今、能登半島地震の振り返りを県庁それから市町との間でやっているところでございますが、その中に避難所についても盛り込んでいます。例えばセパレートがちゃんとできているのかどうか、避難所の中でですね。それからペットは同伴できるのかどうかというようなことも聞いているところでありまして、非常に県民の皆さんの希望というのはたしかにそうなんだろうなというのがよく分かりました。それから、結婚に関することでありますが、結婚したいということ、結婚する、いずれ結婚するつもりだという人の数が増えている、これはいいことだと思います。その希望に沿えるようにやってかないかんなというふうに思いました。公共交通に関しましては、三重県に残りたいと思わない理由っていうんで、高校生とお話をすると、公共交通が不便だというのは声がやっぱり大きいです。あとは駅前が寂しいというような声もあります。他にもいろいろご意見ありますけど、公共交通を何とか改善をしていきたい。特にこれから高齢化社会を迎えますので、交通は非常に重要。自分で運転できない人が増えてきますので、この結果、そういうことなんだなというのは再認識をしましたので、対応をしっかりやっていきたいと思っております。
○クマ類に関する注意喚起等について(発表)
(質)先ほどクマの出没件数が増えているという話がありましたけど、理由としてはどのように分析されているんですか。
(答)はい、これははっきりとは分からないというのが専門家に聞いた答えでありまして、果実、木の実ですかね、これ昨年のあの暑さのせいかどうかもよく分かりませんが、それが少なくなってきて、山の奥から里に近いところに降りてきてるんじゃないかという推測はありますが、これ全国的にもはっきり分からないというふうに聞いております。昨年、何かイノシシが増えすぎて、それで食べ物を食べてしまったんで、それでクマが追いやられて、里の方に降りてきたという話もありますが、これは明確には分からないというのが答えでございます。
(質)クマのお話をお願いします。先週だったと思うんですけど、熊野古道の方、和歌山県の熊野古道で外国人がクマを見つけて通報しましたということもあって、そういった意味ではかなり人里に近づいているだろうなって紀伊半島でも近づいてるんだろうなと思うんですけど、一方で観光地でクマを捕るとか、そういった話になると、観光地としてそういうことの中でそれをやっていいのかっていう問題だったりとか、そもそもクマって紀伊半島にどれくらいいるのかとかそういう問題も多分出てくると思うんですけども、その点についてはどのように対処するのがいいとか、あればお願いします。
(答)安全に観光していただくという意味で、観光地にクマが近づくということは、これは防止ができるものはしていきたいというふうに思ってます。必要に応じて駆除をするということになっていくと思いますけれども、それから、紀伊半島にどのぐらいクマの数がいるかいうのは、実は今年度、環境省の方で今調査をしているところであります。我々としては、なるべく早いタイミングで数を出してほしいものですから、環境省に対してそのスピードアップをお願いをしようとしているところであります。
○みえ県民1万人アンケート(第2回)の集計結果の公表について(発表)
(質)アンケートの中で国体についても質問があったということなんですけども、肯定的な意見を見直しとか否定的な意見がかなり上回っているということでしたが、まずその国体について県民に意見を聞く機会というのは、これまであったのかということと、これらの意見を受けた知事の考えといいますか、今後何かしていくことはありますか。
(答)まず今まで国体について県民の意見を聞いたことはおそらくなかったと思います、後で間違ってたら修正してもらいますけど。それから、開催について開催すべきだというのはこちらの方なので、というのも否定的、肯定的、真ん中は否定でもなく肯定でもなくて、開催するにしても見直しをしないと駄目だ、見直しをしないのならやめるべきだということも含めた数ですので。ですから、これを足した数が肯定的と言えるかもしれませんし、否定的っていうのは、これとこれ足した数というふうに言えるかもしれません。これは肯定でも否定でもないというふうに考えていただければというふうに思います。それぞれの人によって考え方が違いますので、ということでありますから、いずれにしても一番多いのは見直し、今のやり方では駄目だと、財政に負担がかかり過ぎているということを県民の皆さんが思っておられるということだと思います。たしかにこれは何をもって開催経費かというのはありますけれども、例えば必要な道路整備だとか、あるいはスタジアムの建設、これ横に置きましても、大体一回国体を開催すると200億程度の金額がかかるというのが、各県の知事がしばらく前に国体の話が出たときに発表されていることです。全て県の負担、全てとは言いません、国から5億円か10億円ぐらいですかね、出ますけれども、他は全部県の負担ですので、もうそろそろ厳しいと。子どもの施策でありますとか、福祉を充実させていかなきゃいけないという状況において、厳しいというのは分からんでもないということでありますので、そういったことを県民の方も考えておいでになるのではないかというふうに思いました。見直しをしていく必要があるということだと思いますね。
○クマ類に関する注意喚起等について(発表)
(質)クマの方に戻るんですけど、まず紀伊半島にどれだけの数がいるのかというのは、今年度環境省が調査することですけど、これまでに分かっている範囲で、この地域にはクマがいて、この山にはいないとかというのは県の方で把握されていますか。
(答)ありますか。鈴鹿山系と南の方とか、布引とかどうですか。
(答:農林水産部)三重県の生息の範囲ということなんですけれども、細かくは分かってはないんですけれども。北の方というか鈴鹿山脈の方と、あと紀伊半島の方では生息しているということは話は聞いております。
(答)だから、出没の話も見てみると、全県的におりますわな。北の方にもおります。鈴鹿山系にもおりますし、布引にもおりますし、それから南の方にもいると。紀伊山地にもいるということですね。
(質)あと、駆除みたいな話もなってくると思うのですが、猟友会の人の高齢化だったりとか、他県では報酬が低くて受けられないみたいな話もあると思いますけど、知事として待遇改善とか、賃上げとかありますか。
(答)今、猟友会の方の数は三重県でも少ないと思いますが、報酬はどんな感じでした。
(答:農林水産部)市町によって、まちまちなところがあります。猟友会にお願いはするんですけども、ボランティア的にやっていただいている市町もありますし、一方でどれだけか日当を払っていただいている市町さんもあります。いろいろになります。
(答)要望に応じて対応していくということですね。やっぱり駆除しなきゃいけない時は猟友会の方にお願いするしかないので、それも相手クマですからね。命がけということにもなるでしょうし、これからよくお話を聞きながら対応を、まず基本的には市町でやっていただくということですね。
(質)基本は各市町。
(答)はい。
(質)クマの関係で国の専門家の会議の中で、市街地でも警察官の許可なくてもいわゆる猟師さんが猟銃を放てるという方針が取りまとめられていると思うんですけれども、改めてこの方針については、知事としてどうお考えですか。
(答)国の方で最終的に取りまとめがされてるのが今議論されてるということはお伺いをしておりまして、今は市街地での猟銃の発砲につきましては、警察官の同意がないと駄目だと、了承がないと駄目だということですが、それを待っているいとまがない時もあるということですので、状況によっては猟師さんのご判断というのもあり得るかなというふうには思っております。ただ、市街地ですので、住民に危害が加わるというか、けがをしてしまう人が出る可能性もあるので、十分注意しながらということになりますが、銃砲の許可をするというときには、そういったことも含めて許可をするという考え方はあると思います。
○みえ県民1万人アンケート(第2回)の集計結果の公表について(発表)
(質)アンケートのことに戻るんですけれども、改めて総論的に知事としてこのアンケートをどう生かしていきたいとか、そういうコメントがありましたらお願いします。
(答)先ほども申し上げたとおりでありますね。例えば防災の関係でありますとか、それから結婚の支援でありますとか、それから交通の関係、今進めているところがアンケートで数字でも出たかなというところであります。これからも着実に進めていきたいと思っております。
(質)県民アンケートなんですけれども、資料11頁目の子どもがほしい、ほしかったという方の割合なんですけど、前回よりも0.1ポイント上回っていますけれども、その前の前々回のところで8.9ポイント低下して過去最低となったという経緯があるとは思うんですが、その数字には戻ってないところがあると思うんですけれども、その現状の受け止めとこれから県として改めてこのあたりの対策っていうものが何かありましたらお聞かせください。
(答)子どもを持ちたいというご希望をされている方が、その希望に沿った形で子どもが持てるようになるべくしていきたいというふうに思っております。さまざまな施策が関係してくるわけでありまして、所得の関係もあるかもしれません。あるいは男性育休というようなこともあるかもしれません。そういったものを一つ一つ改善をしていくことが必要かなと思っています。医療関係のご希望もあるとは思いますし、それぞれを因数分解していって、出てきている課題をこれからも対応していきたい。で、子どもをこのぐらいの数ほしいんだということ、それは必ずしも今叶っていないということですので、それが叶えば少子化への対応にもなっていくと思ってはおりますので、きちんと対応していきたいと思います。
(質)アンケートのことで、先ほどの交通の不便さで指摘が結構あったと思うんですけど、特に南部の方とかだと三重交通さんのバスが廃止の検討とかになってきたりして、特にバスは民間だけだとなかなか維持が今後できなくなってくると思うんですけれども、知事としては今も検討されているとは思うんですけど、アンケート結果を踏まえて、どういう交通施策が必要かなとお考えですか、バスだったりですとか。
(答)そうですね、鉄道の場合は、やはり莫大なお金がかかるということで、特に三重県は道路網がまあまあ発達しておりますので、バスっていうのはあり得るというふうに思っております。これ、南だけではなくて、私が育ちました北の方でもバス路線は廃止をされるということが、これは輸送量によってなんですね。そういうことがあり得ます。最近、都市部、東京、大阪、名古屋を中心に、中央部においては輸送量は回復してきてはいる。これは高齢化に伴ってということであると考えてますけど、所はあるんですが、地方はやっぱり難しいですね。まだそこまでに至っていない、これからもそういう状況になるのはなかなか難しいだろうと、皆さんマイカーで移動されますので、高齢になられて免許証を手放されて初めてどうやって移動したらいいんだろうということで悩まれるということなので、それへの対応、先ほど申し上げましたように、今年度はまず3市町から始めて実験をするということになります。バスは民間企業で維持するのは難しいかもしれません。場合によってはということなんですが、日本は今まで人口が右肩上がりで伸びてきていたということに支えられて、バス事業は民間でやれてたということなんですけど、20年ぐらい前からコミュニティバスの議論が出ておりましたんで、民間事業だけでは無理だというものも場合によってはあるということで、ヨーロッパなんかでは大体公的機関が支援をしております。そこまでやらなきゃいけないかどうかという議論もあわせてやっていく。パブリックサービスオブリゲーションというPSOと言われている考え方ですね。この考え方も踏まえながら、我々としては市町と議論をして、どういうふうに交通が県民の皆さんに提供できるかということを考えていきたいと思っています。
○知事公用車の道路交通法違反について(報告)
(質)公用車の話なんですけど、これから幹部、知事、部長を乗せた公用車が。
(答)部長、副知事のやつ。部長車ないんです。
(質)知事と副知事、それを今後公表すると。
(答)乗せようが乗せてなかろうが、幹部車が違反をした場合には公表します。
(質)その目的と今回の件、去年11月の話ですけど、これを公表された理由というのも合わせてお聞かせください。
(答)やはりまず違反はあってはいけないことであります。それから、県の幹部、まあ私と副知事の車ということであれば、明確に違反があった時にきちんと公表しようということを考えたわけであります。それから、今回2つ目の不適切な事案として、知事への情報の共有というのがなされていなかったということを申し上げましたけど、公表するということであれば、知事、副知事まで情報は必ず共有されますので、そういったことも含めまして、今回の措置をとらせていただくということにさせていただきました。
(質)違反自体は報告を受けていたけれども、知事が乗っていらっしゃったことが伝わっていなかった。
(答)なかったですね。
(質)これは秘書が言いにくかったということですか。
(答)分からないですけどね。言いにくいことはないと思うんですけどね。丁寧な情報報告をしてもらえてなかったということでしょうね。
(質)秘書としては伝えていたつもりとか、そういうわけではなくて、乗車か否かということの説明がなかったということなんでしょうか。
(答)正確に言うと秘書というよりは、これは秘書課の対応になります。従って秘書課長に厳重注意したわけでありますけれども、翌13日ですね、ここに書いてありますけど、13日、知事車が交通違反をしましたということで、知事が降りてからですというふうに聞きましたので、私はもう私が降りた後、交通違反の事実があったのかと思っていましたが、先週確認をしましたら、私は同乗していて違反が起きた。その私が降りた後、警察官から指摘が運転者に対してなされたということですが、それであれば正確に全体を教えてほしいということを申し上げたところです。
(質)ニュアンスの感じで明確に伝わりきれてなかったみたいな感じですか。
(答)そうですね、私もちゃんと確認すればよかったなと反省はしています。私が乗ってたのかどうか。でも今回の措置は乗ってるか乗ってないかに関係なく、知事車、副知事車っていうのが違反をしたら公表しましょうということでやらせていただきたいと思っています。
(質)違反があった当時というか、その昨年11月11日のその時の状況ってご記憶にありますか。
(答)私は、まず違反をしたというのも知りませんでしたので、総合文化センターに行事で、昼間だったと思いますけど、14時半ごろというふうに後で聞きましたが、行事のために向かうところで、前に秘書、知事秘書は一人乗っていて、私が後部座席に乗ってたんですね。違反に気づいてなかったのは、ひょっとしたら中で資料を見てたかもしれません。そういうことがよくありますので。知事秘書も気づかなかったというふうに言っておりますので、前を注視していたわけではないということですね。
(質)公用車の関連で、業者さん方から秘書課長に伝える時には、知事が乗っていた時に違反したというのは伝わっていたんですか。
(答)だと思います。秘書課長は私が同乗していたというのは当時知っていたということです。その伝わり方、伝え方が適切ではなかったですね。
(質)あとは知事車と副知事車の時に交通違反があった場合公表するということですけど、他の一般職員の方が運転する公用車で交通違反があった場合はどういう対応をするとかありますか。
(答)今後の状況次第ですが、まず幹部車ということで、他の県の状況も調べたいとは思っておりますけれども、全てを公表しているわけではないと思います。
○みえ県民1万人アンケート(第2回)の集計結果の公表について(発表)
(質)公共交通の関係で、おっしゃられたように全国的にバス網は減ってきている状況で、改めて知事の考える三重県ならではの事情、例えば路線網維持に向けてこういう強みがあるとかですね、逆に、ちょっとこれは弱くて、全国的に見ても三重としては課題としてあるとか、何かお考えがあれば教えてください。
(答)三重県ならではというのはないと思います。これは他の地域も基本同じですので、バスに限らずということになりますけれども、鉄道、鉄軌道以外の交通をどのように県民に提供していくかというと、通常の路線バスがありますし、それから、例えばコミュニティバスのようなやり方もありますし、それから乗り合いタクシーのような形というのもあり得るものですので、どういう形で提供するのが一番利用者にとってメリットがあるかということを考えて、かつ、その経費をどのように負担するのかということを考えていく、これしかないというふうに思ってます。公共交通で維持できやんというふうになりましたら、そうしますと、いわゆるボランティア輸送と言われていますが、自家用自動車有償運送で市や町が関与をしながら、一般の運転手さん、これはいわゆる日本版ライドシェアというふうに言われているものとは別のもので以前から制度があるものでありますが、過疎地などにおきまして一般の方が緑ナンバーではない車を運送していただく、そういうような助け合い輸送のような形に動いていくというのもあり得るだろうと思っています。いずれにしても、三重県だけ独自に、こういうメリットがあるというのはないと思ってます。
その他項目に関する質疑
○静岡県知事選挙
(質)先日26日に静岡知事選の投開票がありまして、一応リニア推進と言われている鈴木康友さんが当選されたということで、今後のリニア問題についてどういうふうに進展があるかとか、どういうことを期待するかというのをちょっと知事のご見解をお聞きしてもよろしいでしょうか。
(答)新しい知事が誕生されるということでありますので、静岡工区ですね、今まで進まなかったところが課題が解決されまして、スピードアップしていくことを心から望んでいるところであります。
○宿泊税導入
(質)宿泊税についてお伺いしたいと思います。県がセミナーを開催したり、知事もやや前向きな発言されてたりとかしてましたけども、一方で、先日松阪の旅館業の組合が導入反対ということを市長に意見書を出されまして、何でそんなもの出したのかって聞いたら、いわゆる松阪にはあまり観光用のホテルとか旅館とかが乏しくて、ほとんどビジネス客だと。税ってのが受益者負担なんだから、観光振興の課税はそぐわないというような、そういうメールをされてたんですね。となると、県内でも反対意見というか、反対する地域特性とかそういうのもあると思うんですけれども、その辺は県としてどこまで捉えているのか、どうなんでしょうね。
(答)まずは、全体的に把握はまだしておりませんが、まず県として、この宿泊税については、先ほども事務方にも確認しましたけれども、観光振興のための財源の一つでありまして、導入について検討を行っていくという、私が今まで記者会見で申し上げていたものと事務方の考え方、これは変わらないということであります。松阪の旅館業組合さんから、私どもにもお話をいただいたと、これは承知しておりまして、すでに全国で9自治体が宿泊税を導入をしています。都道府県で三つ、市町で六つということなんですけれども、ビジネス客ということで除外をしておられる例はないということを聞いています。で、東京都と大阪府ですね、除外金額を設定しているということでありまして、東京ではたしか1万円だったと思いますが、ビジネスのみの方は除外をしようということで、今1万円という金額を設定してるようですが、今もうビジネスホテルでも東京1万円では泊まれませんので、ですから1万円超えたら税金を払っておられるということです。他方、例えば北海道の富良野市に導入を検討されておられるようでありますけど、ビジネス客であっても、域内交通であるとか、あるいは飲食店だとか買い物だとか、そういった点でメリットはあるので、宿泊税を払っていただいてもいいと考えているという自治体もおありですし、私どもその考え方はあり得る考え方だというふうに思います。今、富良野のお話をさせていただきましたが、そういったもの以外も例えば案内標識とか、ビジネス客もメリットを感じられる部分はあると思っておりますので、あるいは場合によってはホテル整備というのもあるのかもしれません。あるいは観光地の魅力の整備というのもあって、ビジネス客でも自分の休暇を使って観光地に行かれる方もおいでになるかもしれません。ということで、これはご主張さまざまあると思いますので、私どもの考え方をお伝えをし、きちんと議論をさせていただきたい、ご理解をいただけるようにお話を進めていきたいと思っております。
○四日市市における公立大学の設置検討
(質)先般、四日市市と三重大がまたJR四日市駅前の大学のことで協議体を設けるみたいな話があったんですけど、県としては県立大学の話はなくなったと思うんですけど、四日市の方が公立大学の設置も視野に検討を、大学構想をしてると。いろんなオプションを備えてるってことで、公立大学をつくる際に、市だけじゃなくて県とかいろんな自治体、公の機関が入ることも排除してないみたいな見方を示しているんですけど、県として何かそういう打診されたりとか協議があったりっていう話はありますか。
(答)正式にはないというふうに聞いています。ただ、これから、今回の検討会にたしか県もオブザーバーとして参加をさせていただくということになっていたかと思いますので、そういった場で情報を我々も提供を受け、それから県として何らかの関与を、要請がある可能性はあるなというふうに思っております。その時点で、我々としても考えていくことかなと思っているところであります。
(質)その時点でってことですね、分かりました。
○チュウゴクオオサンショウウオ等の特定外来生物指定
(質)昨日、環境省が閣議決定で決まったと思うんですけど、7月1日から県内でも確認されているチュウゴクオオサンショウウオと在来種との交雑種を特定外来生物に指定するという発表がありましたけれども、これによって自治体とかは国の支援を受けて駆除したりできるということみたいなんですけれども、県はその在来種、日本のオオサンショウウオの生態系維持のための取組とかで、今後どのように進めるかということと、環境省は一般人がもし見つけた場合は、すぐ自治体とか地方環境事務所に通報するように呼びかけていますけれども、県内の例えば基礎自治体とかとはどういう連携をして、これを対処していくかというところを教えていただければ。
(答)法律に基づいて県は対応するわけですが、特定外来生物の被害防止法というのがありまして、県としては、特定外来生物の生態系への被害の防止のために必要な措置を講じるということが規定をされているわけであります。特定外来生物については捕獲をし、駆除をするということに原則なっているわけでありますが、オオサンショウウオとそれから外来種、なかなか見ただけでは分かりませんよね。ですから、近くの公的機関にこんなん捕まえて、こんなん見たんだよと情報を寄せていただくか、個体を提示をしていただいて、専門家に判断をしてもらうということになろうかと思います。我々としましては関係市、特に名張はオオサンショウウオ、これ特別天然記念物になっているわけでありますので、それも守るというのは大事なことかと思っております。名張市とも調整もしながら、必要に応じて保全あるいは防除の対策をとっていきたいと考えております。
○北朝鮮ミサイル発射に伴う県の対応
(質)27日に北朝鮮が弾道ミサイルを発射したというのがあったんですけれども、当日コメントを出されていたと思うんですけれども、今回、対象は沖縄だけでしたけれども、次鳴った際に、例えば三重県がJアラートの対象地だとか、そういった場合に、県民にはどういうふうに避難を呼びかけるか改めて教えていただければと思います。
(答)まず、事前に情報が入った場合でありますけれども、その場合は原則私の方から、県民の皆様に行動を呼びかけるということになります。どういうことかというと、屋外におられる場合には、建物の中や地下、地下は今三重県で79施設を指定してますが、そこに避難してください。屋内の場合には窓から離れて、窓が割れて飛んできますんで、ということとか、あるいは建物ない場合には物陰に隠れてくださいということでありますけれども、そういった呼びかけをするということになると思います。事前予告は、今回の北朝鮮もしています。ロケットだということで報告してますが、いずれにしても国連決議違反ということでありますけども、事前予告が行われる最初の日に飛来をするということが今まで多かったと思いますので、そういったことも含めて県民の皆さんに事前に私の方から呼びかけをすることになると思います。事前予告がない場合は非常に難しいのですが、マスコミの皆さんの報告に注意をしていただきたいということになると思います。
(質)他に、ご質問ある方いらっしゃいますでしょうか。第二さん、よろしくお願いいたします。
(答)大丈夫です。
(質)それでは以上です。
(答)ありがとうございました。
了