知事定例会見録
令和5年10月26日
於:プレゼンテーションルーム
発表項目等
・令和5年度いじめ防止強化月間(11月)中の主な取組について(発表)
・インフルエンザの注意喚起について(報告)
質疑項目
・発表項目等に関する質疑
・ジェンダーギャップの現状把握
・LPガス支援
・中小企業等の財務改善に向けた伴走支援の連携・協力に関する覚書締結式
・秋田県知事の発言
・滋賀県東近江市長の発言
・関西パビリオン
発表項目等
(知事)それでは今から定例会見を始めさせていただきます。今日、私の方が2件であります。1点目はこのピンクのジャンパーを着ていますけれども、4月と11月、これはいじめ防止強化月間でございまして、ピンクのネクタイとかピンクの小物とかを身に付けることになっております。いじめを防止しましょうということでありまして、今回も11月もイベントを行います。詳細につきましては、私の会見が終わりましてから、皆様方に担当部の方からお話を申し上げたいと思いますけど、いじめ防止の啓発のサッカーの試合をするということでありまして、鈴鹿ポイントゲッターズの今シーズンの最終戦となる公式試合をいじめ防止啓発試合にするということであります。チームの選手がいじめ防止のメッセージを発信したりするということであります。11月26日、四日市、ポイントゲッターズの試合、いじめ防止啓発試合ということでやらせていただきますということであります。それでもう一つはいじめ防止の啓発イベントでありますけれども、11月11日にイオンモール桑名でいじめ防止しましょうということで、ダンスとか演奏会などが行われます。この詳細はまた後ほどお話を申し上げます。それ以外に強化月間の取り組みですけれども、松阪市の土性さん、メッセージをいただいたり、あるいは相可高校がスイーツを販売するということで、いじめ防止応援サポーターと連携をしながらやるなどなどがございます。それ以外にも4月にもやりましたけど、いじめ防止のキャンペーントレイン、バスを走行したり、それから街頭のいじめ防止啓発活動を行います。11月1日、私も参加をさせていただきますけれども、私は津駅に参加するんですかね。県内の主要駅でやりますということで、これは4月もやらせていただきました。いずれにしても、今回の教育大綱でもいじめの撲滅ということでいじめを防止しましょうということをいってますけれども、いじめは一人一人の心がけでなくなるものだと信じておりますので、こういう啓発活動が非常に重要であります。いじめをしようという心をなくしていきましょうということでございますので、マスコミの皆さんにもご協力をお願いしたいと思います。詳細はまた後ほどご説明いたします。
二つ目ですけどもインフルエンザであります。インフルエンザにつきましては、3年間、2020、2021年のシーズン、インフルエンザの定点観測、これは71の機関で、三重県の場合観測をしていますけれども、10を超えることはなかったんですけど、4年ぶりに定点で10を超えるということになりました。具体的には令和5年の10月16日から10月22日でありまして、令和5年の第42週ということになりますけども、4シーズンぶりに注意報レベルの目安であります10.0を超えて10.03ということでありました。学校の方も学級閉鎖などが発生してまして、学年閉鎖が52校、これは10月25日までの数字ですけど、学年閉鎖が52校、そして学級閉鎖が95校と割と増えてっとるという感じであります。これ見ていただくとわかるんですけど、例年、このあたりであります12月から1月なんですけど、このあたりからぐっと増えてくんですけど、今年はもう早いタイミングで10月で10.03とずっと立ち上がってきていますということでありますので、専門家も実は見方が分かれていまして、また下がってくるんちゃう、早目に下がるんちゃうかとおっしゃっている方と、ぐっと伸びていってしまうんじゃないかとおっしゃっている専門家おいでになられます。過去にあまり例のないことでございます。4シーズンぶりに定点観測で注意報レベルを超えたということと立ち上がりが早いというのが今年のインフルエンザの特色であります。ほんで県民の皆さんにぜひご注意をいただきたいところでありますけど、これはコロナと一緒なんですけど、感染症ですので、手洗い・手指の消毒、コロナ収まってきたものですから、食事会などの前に手を洗わん人増えてきてるかもしれませんけど、ぜひまたコロナのときを思い出して予防していただきたいと思います。高齢者あるいは基礎疾患のある方と会われるとき、自分感染しとるかもしれませんので、マスクをお着けになっていただきたいという、それから換気、これも大事であります。だんだん寒なってくるので、換気せんようになってきてますけど、換気もお願いしたいということでございます。インフルエンザワクチンそろそろ接種始まっておりますので、これについても積極的に受けていただければと思っております。三重県でも定点観測で注意報レベルになったということです。以上2点です。
○発表項目等に関する質疑
○令和5年度いじめ防止強化月間(11月)中の主な取組について(発表)
(質)まず、いじめの関係なんですけれども、先月だったかの調査でもいじめの認知件数県内でも過去最多になっていたという現状があると思うんですけれども、改めて今の知事の現状の認識と対策の必要性をどのように考えていらっしゃいますでしょうか。
(答)いじめというのは、いじめを受けた子どもの権利を侵害するものだと思っています。健全な発達成長を阻害してしまうと思っていますので、大人の社会では昨日も庁議の場で申し上げましたけれども、パワハラの防止、セクハラの防止、法令も含めて制度をつくるということによりまして、だいぶ少なくなってきたと思います。学校のいじめだけが残念ながら増えている。いじめ見逃しはまずいので数が増えているというのは、これはある意味肯定的に捉えなきゃいけないところもあるんですけど、でもその多いいじめをどうやってなくしていくのかというのも非常に重要なものです。まずは、お一人お一人がいじめというのはよくないんだ、これは子どもたちもそうなんですけど、いじめを黙って見逃しにしないということも重要だと思います。一人一人の気持ちを変えていくということが大事だと思いますので、こういう啓発活動をしっかりやっていきたいと思っています。
○インフルエンザの注意喚起について(報告)
(質)インフルエンザですけど、ここまで速いペースだったりとか、4年ぶりに10人を超えるというような感染が拡がっている理由は特段どういうところにあると思いますか。
(答)理由はわかりますかね。あんまり聞いてはいないんですけれども、時期のところについてはなかなかわかりにくいところがありますけれども、今まではコロナが去年もそうでしたけど、かなり大変な猛威をふるっておりましたので、感染予防に皆さんしっかり対応しておられたというところ、それが若干緩くなっているんじゃないかという話は聞いていますが、何かありますか。
(答:医療保健部)先ほど知事からの発言がございましたけども、コロナの期間でインフルエンザの流行はなかったというところがございまして、そういった中でそのインフルエンザの抗体をお持ちの方が少なくなってきているというのが一つの要因ではないかというふうに考えてございます。
(答)そういうこともあるということですね。私はさっき言いませんでしたけど。
(質)もちろん抗体がなかったといううえで、いわゆる5類になって人流が拡大したということが理由なのかと。
(答)それもあるかもしれませんね。
(質)そういうふうな見立てでいいですか。
(答)はい。
(質)インフルエンザのほかにも、昨日だとプール熱の警報レベルというのも県から発表がありましたけれども、インフルエンザ以外にも他の感染症も拡がっているという認識でしょうか。
(答)そうですね。全てというわけではないと思いますけれども、感染症徐々に拡がりつつあるということであると思います。
(質)その中でコロナとかについても、やはり改めて知事として注意は呼びかけたいとかそこら辺の思いはありますでしょうか。
(答)コロナは今の状況をみてみますと火曜日に発表させていただいていますけれども、前週比0.75ということで、報告数も前の週が3.08であったのに対して、今週は2.31で減ってはきております。これも油断はできませんけれども、インフルエンザと対策は同じなものですから、コロナが大変な猛威をふるっているときを思い出していただいて、手洗い、換気などの励行をお願いしたいということですね。
その他項目に関する質疑
○ジェンダーギャップの現状把握
(質)発表外も含めてまた私からよろしくお願いします。10月の補正予算の中でジェンダーギャップの解消に向けた現状把握として、400万円余りを計上されたと思うんですけれども、改めてこの予算の狙いと今後その現状把握まずされたうえで、今後どういうふうに対策につなげていきたいのかというお考えありましたらお願いします。
(答)ジェンダーギャップにつきましては、経済分野で三重県第46位という不名誉な数字になっているわけでありますけれども、特にフルタイムの仕事に従事している男女間の賃金格差、これは全国最下位ということであります。男性の賃金は高いっちゅうのもあるのかもしれないんですけど、まず実態を把握をしようということでございまして、これは抽出になると思いますけれども、実態把握を行いまして対策を検討するというのが今回の調査の狙いであります。それでその上で、経営者の方々とか従業員の方々に、アンケート調査、これも抽出になりますけど、実施をしたいと思います。男女間の賃金格差が発生している理由、これを確認をしまして、どうすればギャップがなくなっていくのかという検討の材料にしたいと思っているところであります。
○LPガス支援
(質)他に各社さんお願いします。
(質)政府が来春まで電気とガスと都市ガス支援をするという方針を固めてますが、対象外になっているのがLPガスです。LPガスの支援というのは、県で多分やっているかなというふうに思うんですけれども、それはどういう形でやられるのか、それともそもそも今後やらないのかというところをちょっと。
(答)LPガスの支援につきましては、9月補正だったかと思いますけど、補正の時期ちょっと確認してもらえます。何月補正だったかね。10月から12月までLPガスの燃料費高騰に伴う価格の引き下げということで、補助金を設定をさせていただいているところでございます。これは全国知事会でももう議論をしているんですけれども、LPガスについてもこれは都道府県やることになっているんですけど、都道府県による違いというのはあまりないだろうということで、国で措置をするべきであるという要望をしているところであります。一応三重県では、12月までは措置をするということになってるわけですけど、そこから先どうするかということについて、今国に申し入れをしていますので、国全体で措置を考えてもらえる可能性はあるとは思います。仮にLPガス支援というのを継続するということになって、国でやらないということになりますと、次の補正12月が想定をされる、あるいは1月になるかもしれませんけれども、間が空くということがないように、事後でも間が空かないように対応することはできますので、従ってまずは国に要請していて、国の方でやらないということであれば、各都道府県でやるということになってくると思います。その時点で判断するということで、まずは12月までは補助されているということです。何月補正でした。
(答:総務部)6月。
(答)失礼しました。6月補正で10月から12月までということで決めております。
○ジェンダーギャップの現状把握
(質)先程のジェンダーギャップの解消の関係でお尋ねします。経済分野での格差が非常に大きいという話がありましたけれども、これを解消することで、知事として将来的にどういったビジョンを人口減少対策だったりだとか、どういったものにつながっていけばいいというような期待をしているんでしょうか。
(答)ジェンダーギャップの解消は実は8月2日にまとめました人口減少対策方針の中にも5つの柱の一つとして謳われているものであります。また女性の声を聞く場というのを設けまして、私自身も参加をさせていただいて、今まで2回やっているところなんですけど、その場でもやはり男性と女性の職場における差異があるという声が出ております。これをこのまま放置しておきますと、実は三重県の実態として申し上げますと年齢15歳から29歳までの女性、人口構成比でいうと三重県内約6パーセントの人口構成比なんですけれども、三重県では1年に大体4,000人の方が差し引きですけれども、4,000人の方が県外に出ていってるということになっておりまして、そのうち2,000人を超える方々がこの15歳から29歳までの女性ということになりますので、人口構成比としては6パーセントしかいない層なんですけど、そこが出てっている人の50パーセント以上を占めているということです。ということは、多くの若い女性が出て行ってしまってるということでありますので、人口減少対応していく上で、少子化対応もそうですし、それから社会減対策もそうですが、ここは何とか流出を留めるか、あるいは出ていった方々に戻ってきていただく必要がある。そのためには、雇用の場におけるジェンダーギャップを解消する必要があるというふうに考えています。これをやることによって、そういう若年層女性の流出というのが少なくなってくるといいなと思っているところです。
(質)現状として、若年層の若い女性が県外に流出してしまっているという要因の一つとして、そういう賃金格差というもの一要因として考えられるんじゃないかという。
(答)あり得ると思います。それも実はアンケートで確認をしていくことになると思いますけど、あり得ると思いますね。
○中小企業等の財務改善に向けた伴走支援の連携・協力に関する覚書締結式
(質)今日3時から、県内の主要金融機関のトップと中小企業で加入する支援に関連する協定結ばれるということなんですけど、これなぜ今の時期にこれを結ぶということになったんでしょうか、経緯など教えていただければと思います。
(答)今、中小企業そうとう厳しい状況にありまして、特に賃金を上げなきゃいけないというのが、日本中でバブル期以来のパラダイムシフトが起きてまして、賃金を上げるということになっているわけですけど、中小企業、簡単に賃金上げられるかというとなかなか難しいということがあります。それから、人手不足というところもありまして、人手不足対策のために、もちろんその賃金の部分で対応する部分もあると思いますけど、例えば機械を導入して人手不足対応してかなきゃいけない、かなり中小企業を中心に企業としては厳しい状況になっているということでありますので、行政としてもしっかり支援をしていきたいということでありまして、今回、締結をするということになってるわけですけど、具体的な中身言える部分はありますか。金融機関の皆さんに中小企業を含めた企業の方々を金融支援ということでやっていただきたいということで覚書を締結をするというものです。支援していただくための覚書を締結をするというものであります。
○秋田県知事の発言
(質)それからちょっともう1点だけ柔らかい話を聞かせていただきたいんですが、柔らかいというか、秋田県知事が四国の食べ物おいしくないという発言をされて謝罪に追い込まれたということがありました。同じ知事とされて、どんなふうに受け止められたんでしょうかというところをお聞きしたいんです。
(答)高知のどろめとじゃこ天ですかね。私はおいしいと思いますけど、ただ三重県のものをおいしくないと言われたら、それはやっぱり腹は立ちますよね。だから他県のものが、どう思われるかは個人の主観かもしれませんけど、それはあんまりおっしゃらない方がいいのかもしれない。まあ撤回されて謝られたということですので、はい。
(質)あとはステーキが出てくるという話と思ってたらじゃこ天でしたっていう話ですけど、本県はおいしいステーキありますけど、やっぱりそれはこれからもそういう機会があればやっぱりステーキなんでしょうかね、三重県としては。
(答)いやステーキに限らんでもアワビの天ぷらみたいなものもありますし、はい。じゃこ天はあんまりないかもしれませんけどね、はい。おいしいものはいろいろあると思います。高いものから安いものまでありますので、ぜひ三重県のもの召し上がっていただきたいと思いますし、はい。
○滋賀県東近江市長の発言
(質)他県の首長の失言絡みになるんですけれども、お隣滋賀県の東近江市長がフリースクールについて、国家の根幹を崩しかねないというような発言がありましたけれども、あの発言について、知事はどのようにお考えでしょうか。
(答)信念に基づいておっしゃってるとおっしゃっておられますけど、私が東近江市の市長さんの会見を見てまして思ったのは、やっぱりフリースクールの現場見に行っていただいた方がいいんじゃなかなかと思いますね。なかなか登校できない人も親とその本人が頑張って登校したらいいんだというふうにおっしゃって、要約するとおそらくそんなことではないかと思うんですけど、そう簡単なものでもないですよね。登校したくてもできない人もいますので、私もフリースクール見させていただいて、そこで頑張っている子どもたち、家にいるとひきこもりになってしまう可能性もある子どもたちが、そこなら行けるという一種のシェルターというか、セーフティーネットというような存在ですよね。そこに親としても通わせたいという気持ちを持っておられる親御さんおられて、そこにだったら通えるというふうに子どもさんおられるなら、それはそれで一つのあり方であると思いますので、無理して学校に行かせなきゃいけないという考え方については、私は、賛同はなかなかしがたいとこですね。インタビューの中で、フリースクールご覧になっていないとおっしゃっておられたようですので、ぜひご覧になっていただいて、そこにおられる方々ともお話をしていただいたらいいんじゃないかなと思いますね。
(質)そのうえでこの三重県においては、フリースクールへの支援というのは、どのように進めていきたいとお考えでしょうか。
(答)現在、今考えているところでございますので、詳細につきましては、また、来年度予算などにおきまして明らかにしていきたいと思っております。
○関西パビリオン
(質)関西万博の関西パビリオンの件でお尋ねします。報道で関西パビリオンの建設費が上振れする見通しという報道が出ています。このことについて、県は通知を受けているのかということと、あと上振れすることによって、県の負担がどのぐらい増えるかとか、その辺の試算と、あと知事としてのこの上振れしていること自体への受け止めを教えてください。
(答)まず県としては通知を受けておりますというふうに聞いております。それから試算、ちょっとはっきりわからないところでありまして、県として今のパビリオンの建造費部分も含めまして、トータルでパビリオンを出展すると、三重県ブースをつくるというところで約2億円というふうに聞いておりますが、それがどのぐらい増えるか今後事務局との調整、なるべく安くしていただきたいと思っています。建造費の方が労務単価も増えてくるので、増えてくるのはやむを得ない部分もあるかもしれませんけれども、他の部分ですね、事務費の部分なんかもあるので、その部分で吸収できるものは、吸収してもらうということかなというふうに思っております。極力事務局の方でご努力をいただいて、増嵩、増嵩って嵩が増えるということですけど、金額が増えてくるところを抑えていただきたいと思います。
(質)その上でも、知事としての期待は変わらないですよね。万博に対して。
(答)それはそうですね。ようけの国の方々がおいでいただけると思いますので、そこは変わらないですね。
(質)第二県政さんもよろしいですね。よろしいでしょうか。ありがとうございました。
(答)ありがとうございました。
了