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令和05年09月19日

知事定例記者会見

知事定例会見録

令和5年9月14日
於:プレゼンテーションルーム

発表項目等 

(株)ポケモンとの連携取組(デジタルスタンプラリーの実施・コラボ体験メニューの開始)について(発表)

質疑項目

・発表項目等に関する質疑
・知事就任から2年経過
・洋上風力発電
・SNSの不正書き換え
・新潟県知事との会議

発表項目等

(知事)おはようございます。今日は私からは1点申し上げたいと思います。株式会社ポケモンさんとの連携の取り組みでございまして、今日はこの連携の取り組みについて、二つお話をさせていただきたいと思っております。去年もやりまして2回目になります。1つ目はデジタルスタンプラリーでございます。2023ということでございまして、ミジュマルまた出てきていただきまして、スタンプラリーを実施したいと思います。実施の期間9月23日から12月の24日までということでございまして、これ29の市町、去年は29の場所だったんですが、72の場所にスタンプスポットをつくりますので、今年は多いということでございます。期間中、お手元にございますけど、10カ所のスタンプスポットに実際ミジュマルが来てくれるということでございますので、子どもさんにも喜んでいただけるのではないかなというふうに思っております。写真撮影を一緒にしてもらったりとか、あるいはコラボ商品の購入もできるということでありますので、ぜひご利用いただければと、子どもさんにも来ていただければと思っております。ポケモン社さんとのコラボについて、もう1点ございまして、国指定の伝統工芸品伊勢形紙でございます。ミジュマルポーチここにございますけど、ミジュマルポーチ伊勢形紙を使いまして、染め抜きをする、色染めをするということでございます。この体験をやってもらおうということで、10月の28日から鈴鹿市の伝統産業会館で体験を開始していただくということでございます。今後、伊賀くみひもについても考えていこうということでございますので、ご案内のとおりポケモンさんは伝統工芸について非常に力を入れておいでになられるということでございまして、今回伊勢形紙を取り上げていただいてありがたいと思っております。こういう体験メニューとか、それからスタンプラリーを通じまして、多くの人にミジュマル、それから三重県触れていただければと思っているところでございます。県内の人もそうですが、県外の方にもおいでいただければというふうに考えているところでございます。私からは以上です。
 
発表項目等に関する質疑
 
株式会社ポケモンとの連携取組(デジタルスタンプラリーの実施・コラボ体験メニューの開始)について(発表)
(質)改めてなんですけれども、今回令和3年12月から包括連携協定をポケモンさんと結ばれていらっしゃると思うんですけど、これまでの総括としてどれぐらいその県の活性化に寄与しているかとか、そういう所感があれば。
(答)この間も横浜の世界ポケモン大会行かせていただきました。あそこで各県ごとの応援ポケモンが出てきた場所がございました。ミジュマルが出てくる場所にたまたまタイミング的に多くの子どもさん家族連れの方がおいでになっていただいて人気でございました。そういう意味では、ミジュマルの力ってものすごく大きいなと思っております。それから「ポケふた」、県内の市町にポケモンさんの協力で今置いているところでありますけど、そこを訪ねる人たちも多いということも聞きました。この間、朝日町へ行った時にそのお話も伺いまして、非常に貢献をしてもらっているなという感じです。このスタンプラリーでいいますと、去年は約8,150人の方に訪れていただいたということでありまして、県内が7割、県外の方も3割ということでありますので、ポケモンさんのお力非常に大きくてミジュマルさんの力というのも大きくて、三重県の宣伝になっていると思っております。これからもポケモンさんとコラボをしながら三重県を売っていきたいなと思っております。
 
その他項目に関する質疑
 
知事就任から2年経過
(質)質問項目外、よろしくお願いいたします。今日で知事ご就任から2年になると思うんですけれども、先週も各社やり取りしたと思うんですけど、改めてこの2年間の総括、任期後半にかけて重点的にどういう方針で県政運営されていくのかお伺いします。
(答)2年間長かったようでもありますし、あっという間に終わったという感じもあります。その間の出来事で申し上げると、一番大きかったのはコロナの対応でありました。ほとんど最初の頃はこれに忙殺されたというふうに言っても過言ではないと思います。それからその前に国体延期するかどうかの判断もありましたけれども、コロナの対応は2年間のうち、1年半近くがそれにかなり時間をとられたというところがございまして、あとは出来事でいうとG7の交通大臣会合ですね。誘致とそれから実施というところが大きいかなと思います。国体の話を除くと、コロナとG7これが大きかったと思います。この2年間、自分自身何をしてきたかということですけれども、一言で言うと、これからの県政運営の土台づくりをしてきたと自分自身は思っています。もちろん、県政っていうのは長い歴史があって、今までさまざまな施策をうってきているわけですけれども、私なりに力を入れていかないかんなって思うところの土台づくりをやってきたということですね。どういう土台づくりかということですけれども、4点申し上げますと一つはコロナを含みます危機管理、これの体制ですね、災害対策も含めてですが、私の今までの経験で災害対応をいろいろやってきましたので、そういった知識、それから人脈も含めて土台を作ってきたというのが一点目であります。2つ目は人口減少への対応であります、これはこれからずっと三重県だけではなくて、他の自治体もそうですけれども、就任した2年前はあんまり各自治体でこの人口減少の話をしていなかったような気がしています。もう最近では言わない自治体はないっていうぐらいですので、これへの対応も県庁内に本部をつくったりとか、それから専門の課をつくりまして、これは47都道府県でも三重県ぐらいではないかと思いますけれども、課をつくったから終わりというわけではないのですが、そういう土台ができたかなと思います。もう一つは、国とのパイプだと思っています。BA.5対策強化宣言コロナで、これ三重県からの提案で国で制度をつくったものでもありましたし、それから人口減少対策でもさまざまな提案を国に対してしてまいりました。また、G7交通大臣会合の誘致にあたっても、今までの私自身の経験、それから人脈を使わせていただきましたけれども、国とのパイプというのを私だけではなくて、県庁全体で持てるようにというふうにやってきたというのがあります。それから、災害対策もそうですね。災害対策はどっちかというと市町との関係、今まで訓練しっかりやったんですけれども、今年度の訓練は国との対応ということもテーマにしてやらせていただきました。そういう意味では、国とのパイプづくりというのを改めてやらせてもらったというのが3点目です。4点目は県庁内で議論をするような風土というんでしょうかね。文化というのか体制というのか。それを自分自身心がけてきたつもりであります。今まで長い期間知事をやられていた方がおいでになられたので、ということはやはり最後の方はもう知事のご判断ですね、県庁の人たちよりも、ある分野についても知事の方がご存じということもあったんだろうと思いますが、私来た時に驚いたのは全てではないんですけど、県庁の方が知事どうしましょうっていうのが結構多かったですね。役人はどうしましょうということを言ってはいけないって私たちは学んできたものですから、驚いたところがあって、逆にどうするかというとある問題に対してこれとこれとこれと例えば2つなり、3つなりの対応策がありますと、そのうち我々としてはこれが一番いいと思いますというプレゼンの仕方を政治家にはしなさいと、こういうふうに言われてきて、自分自身もそうしてきたつもりだったので、ちょっと驚いたところがありましたが、そういう風土を少しずつ変えていこうかなということで、議論をして長い間、例えば30年35年、県庁職員として働いてこられた自負もおありだろうし、知識もおありだろうし、ご判断、能力もおありなので、そういう方々の能力を引き出すのが私の仕事かなというふうにも思っておりまして、県庁内に議論する風土、それをつくっていくという土台づくりをしてきたつもりであります。項目としては人口減少とか、子ども施策、観光、半導体の振興、誘致とか、そういったことをやってまいりましたが、これからそれらに加えて交通関係とか医療関係、農業の関係やっていかなきゃいけないことは課題は山積みですから、しっかりと対応していきたいと思っています。
 
洋上風力発電
(質)全然違う話なんですけど、県として就任されてから洋上風力発電を考えていきたいということをおっしゃっておられて、県のホームページを拝見しますと、例えば3Dデータのコンペもなさって業者も決まっているということで、推進がまだ続いているんだろうなと思うんですけれども、先般国会議員の秋本さんが逮捕されるという汚職事件があったというようなこともあり、今後その影響が出てくるでしょうかという点についてお聞きしたいと思います。
(答)まず、三重県としては東側半分海ですし、それから今後のエネルギーミックスの考え方というんでしょうか、長い目で見たときには、火力発電、カーボンニュートラルの考え方もありますので、火力発電から自然再生エネルギーに変わらざるを得ないというふうに思います。その中でも、自然再生エネルギーのうち、安定的なかつ規模の中でも大きい発電量というのは洋上風力発電しかないだろうというふうに、私も海洋事務局の事務局長やっていたときに、そういうふうに思いました。三重県東側海ですから、そこで発電をするという可能性としてあると思っています。今後の技術革新も必要でありまして、固定式であれば、日本海側多くのウインドファームがつくられつつあるところでありますけれども、三重県の場合は海が深くなりますので、浮体式になると思います。浮体式は長崎でもう既に実用化されている事実はありますけども、大規模なもので、それから風力の風車の数も増えるということであれば、まだまだ技術革新をしていかなきゃいけない部分はあると思いますが、その技術革新ができたときに三重県で可能性があるのかどうかということを、そこを準備をしておく必要があるということで、昨年からの三重県の方でも風況ですね、風の状況の調査などもしておりますし、それを希望される自治体にも提供させていただいているところであります。事業者の方にもご希望があれば提供しているということでありますので、必要な準備をこれからもやっていきたいというふうに思っています。秋本議員の逮捕の関係ですけれども、自民党の中には洋上風力の議連は秋本さん入っておられた議連以外にもありますし自然再生エネルギーで洋上風力が必要だというのは、自民党だけではなくて、政府全体で方針も決まっているところではありますので、動きはとまらないというか変わらないんじゃないかなというふうには考えております。
 
知事就任から2年経過
(質)就任2年のお話ですけども、特に今年度に関しては子ども関連施策に関して大幅に予算を増やされてきたと思うんですけれども、そうやって力を入れられてきた中で、子育て関連施策に注力される意義というのを改めて教えていただけませんか。
(答)三重県で仕事をするようになりまして思ったのは三重県の人ってすごく優しいなということを思いました。温かく迎え入れていただいて、時にはご指導もいただくこともあり、それはそれで当然だと思っていますけれども、その三重県が今後もやっぱり発展していってもらいたいというふうに思っているわけでありますけど、我々行政マンというのは一番大事なのは命を守るということでありまして、それで防災対策にも力を入れてきたわけでありますが、三重県の人間の命が脈々と続いていくためには、やはり子どもが伸び伸びとニコニコ笑いながら成長するという、そういうことが重要であるというふうに思います。従って、令和5年度の予算というのは、子ども施策に一番力を注ぎまして、伸び率も令和4年度に比べると22パーセント増ということでトータルしますとパッケージを打ち出させていただきましたけれども、約100億円の予算ということでご説明させていただいているところです。これはこれからも変わらないですね。政府全体も三重県よりちょっと遅れた感じと言いますか、ちょっと後追いの感じになっていますけれども、政府は子ども施策をしっかりやるということで力を入れていただいておりますので、ほぼ同時なので、政府とも歩調を合わせて子ども施策を充実させていきたいと思っております。
 
(質)今おっしゃられた、三重の命が脈々とというのは、つまり地域活性化のやっぱり源といいますか、子育てというか子どもが元気に育つと。
(答)元気じゃないと、そういうところはやっぱり人口も増えていかないと思いますし、そもそもやっぱり子どもが伸びやかに育つというのは大人の願いでもありますので。
 
(質)一方で、今年度、たくさん予算を増やされていろいろ取り組まれてきたと思うんですけども、残りの2年の任期の中で、さらに子ども政策を進めていくというところでは、どんなところが課題といいますか、やっていかなきゃいけないと感じてらっしゃいますか。
(答)今検証してまして、来年度の予算の議論をし始めているところであります。具体的にこれというわけではありませんが、今例えば虐待の問題が起きたりとか、不適切保育の問題も起きたりもしています。それへの対応というのは、何らか予算的に対応できるものがあるのかどうかというのを今議論していますので、何かあれば対応していくということがありますし、それから今までやってきたような、市町でやっている子育ての政策を全県的にそれを広めていくというような仕事も大事でありますし、子どものための施策を、例えばNPO法人なんかはさまざまやっていただいていますが、そういったところにどういうふうに手を貸していくかというあたりも考えていくということは出てくると思います。
 
(質)子ども関連施策に関しては、地域の活性化というところから、やっぱり大事だということで進められている思いはもちろんあられると思うんですけども、一方で知事、やっぱり子ども関連のお話だと、先ほどあったように中勢児相の女の子が虐待で亡くなるというようなことが起きたときは、検証会議で涙を流されたりということもあったもので、政策的な意義としても必要だと思いつつも、ご自身としても特に思い入れが強くお持ちなのかなと思ったんですが、何かそのあたりは原体験みたいなものがあるんですか。
(答)いや、涙を流しているわけでは。声が詰まるんですけど、涙流したわけではなくて、指揮官としてはあまり良くないとは思って反省はしておりますけど、原体験があるわけではありません。やっぱり弱いものに対して優しくってのはこれは当然の話であります。先ほどもちょっと申し上げましたけど、大人として三重県の子どもたちを守っていくのは当然のことであります。従って、県の振興という発展というだけではなしに、やはり子どもたちを守り育むというのは、三重県の大人として当たり前のことかなとも思います。
 
(質)原体験はないということは、特に影響を受けるような出来事があったとかでなくて、本当に大人としての。
(答)そうですね。戦争の話のときもそうですけど、やはり胸が詰まる話は多いですよね。そういうものをなくしていくということが我々の仕事かなとは思います。
 
(質)ちょうど1年前の1年目の定例会見の時ですけど、9月14日の、今後の課題として農林水産を今後もうちょっと取り組んでいきたいというお話をされていたんですけれども、改めて今日、知事、今後の課題として農林水産だったり、医療だったり取り組んでいきたいというふうにおっしゃられてましたけれども、この1年間、農林水産で何かに取り組まれてきた部分、力を入れてきた部分あったら教えていただけますでしょうか。
(答)農林水産、例えば農業でいいますと、課題としてはやっぱ集約化でありまして、これについてはどういう形があり得るのかというのを先進的な事例などを勉強させていただいております。今後、どういう手立てが広く三重県の中でつくれるのか、あるいは手段、どういうやり方があるのかというのを考えていきたいと思っております。加えて、あとはサプライチェーンですね。お茶もそうですし、それからそれ以外の農産物もそうですけど、かんきつ類なんかもそうですけど、やっぱり三重県のものを県外あるいは国外もそうですけど、出していくやり方というのも考えていかないといけません。お茶でいいますと、私は今まで運輸関係の仕事をしてたものですから、そういったところに働きかけをして新たな販売先というのもつくってはきております。小さな部分ではありますけれども、これからもそういうことは進めていきたい、集約化とサプライチェーンの拡大ですね。それから水産業についても同じでありまして、サプライチェーンの拡大をするということで、海洋事務局の時につくった人脈で三重県の海産物を販売してもらうところ、これお願いしたりということもやっています。それから水産業でいうと、やっぱり地球温暖化に伴う海洋の水温の上昇、これへの対応というのは、今、農林水産部でやってくれておりますけれども、品種の改良でありますとか、あるいは養殖技術を変えていくというようなことがございますが、そういうことを進めていくということでありますので、それをこれからも着実に進めていくというのが重要かなと思っております。
 
(質)一方で、サプライチェーンの構築というのは非常に重要だというのは認識しているんですけれども、それを作る生産者さんの今、高齢化であったり後継者不足というようなところが課題になってきて、そこの根っこの部分というのを強化しないと、まず商品を販路拡大というところにもつながってこないと思うんですけれど、そのあたりの人手の育成というところで何か県が支援できることというのは考えてらっしゃいますか。
(答)ご指摘のとおりだと思います。これ農業に限った話ではないんですけれども、特に農業でいうと、家族農業を今までやってこられた方々が、例えば60歳でリタイアして、そこから農業に入るっちゅうことはありますけどね。だけど、これからは恐らく第2次産業、第3次産業で、やっぱり人手不足、もう今もありますけど、だとすると労働年齢が高くなって、例えば65、70ぐらいまで働くということになると、家族農業に戻ってきてた人が戻らなくなるという問題があります。そうすると、農地が耕作ができなくなるという問題があるので、それをどうするのかは非常に大きな問題でありまして、今まさに担当部とも議論をしているところであります。それから、そういうところが大きな課題になってくるとは思っております。
 
(質)今、子どもとか農業とかちょっと分野別に伺ってしまったんですけども、今後の2年、これまでといった方がいいかもしれないですけれども、今後に生かすという意味で課題に感じられているものというのは、県政全体でどう思っていらっしゃるのかというの教えてください。
(答)個別の項目ですか。
 
(質)個別というよりも、個別でもいいんですけども、何ていうか県政全体でといえばいいですか。
(答)県政運営に関して、今、大きなコロナみたいな大きな課題と、コロナまだ収まったわけではないですけど、というのがあるわけではないですので、そのときそのときに起こってくる課題に対して適切に対応していくということに尽きるわけですけれども、先ほど申し上げました、土台づくりというのを今までやってきまして、これも終わったわけではありませんが、継続的にやっていくという、危機管理の関係もそうですね。それから人口減少の対応というのは、これはいろんな分野にまたがります。子ども施策もその中に入るということもあるかもしれません。それから県庁内の意識改革、組織づくり、そういったものをやっていくということになろうと思います。これからはどういった形で成果を出していけるのかということも考えていかないと、観光なんかもそうですしね。
 
(質)まさにこの2年間はコロナ禍でしたけど、今後の2年間は本当にアフターコロナを見据えてって感じになるんだと思うんですけど、その辺りのビジョンはどんなふうにお考えでしょうか。
(答)観光なんかはすでに基本計画も作りましたし、それからカーボンニュートラルについても方針を出させていただきました。さらに申し上げると人口減少対策も8月2日に今後の方針を出させていただいておりますので、これからは年度のアクションプランをどうやって作っていくかということになろうかと思います。具体的な結果がすぐにはなかなか出ないとは思いますけれども、出せるようにこれから担当部とも話をして効果的な政策を打っていきたいと考えています。
 
(質)あともう1点。今までどっちかというと政策のお話をお伺いしてきましたけども、知事個人のこととして政治家として2年間歩まれてきましたけど、それを振り返られてみてはどんなふうに今感じてらっしゃいますでしょうか。
(答)先ほどちょっと言いましたけど、三重県の方々に非常に温かく接していただいてるのはありがたいなというふうに思います。そのふるさと三重県のために自分も頑張らなきゃいけないなというふうに思いますので、今まで力を抜いてきたという意識はあんまりないですけど、これからもしっかりと奮闘していこうと思っております。
 
(質)今まで2年間、県政運営をやられる上で、知事として一番意識をされてきた部分というのはどういうところでしょうか。
(答)さまざまな部分があります。例えば、県民の皆さんとの関係でいうと、きちんとお話を伺うというところが重要かなと。これは就任した時も申し上げたところでありまして、円卓会議などやらせていただいて、まだ終わってない市町もあって、なるべく早くとは思っておりますけれども、いろんな方のお話をきちんと聞いていきたいというところであります。それから県庁内の職員の皆さんとは私の考えはなるべくといいますか、正確に伝えるようにしておるつもりではありますけれども、職員の皆さんの考えも聞いていくというのはこれは重要だろうと。先ほど申し上げました議論する風土ということですけど、そういったこともやらせていただいているところであります。まだまだ不十分、十分にはできてないと私自身反省してますけど、これからもそういった形で進めていきたいなとは思っております。
 
(質)一方で、例えば農林水産の現場とかから、なかなか知事に視察に来ていただけないとか、そういった声も取材をする中で聞いたりもしたんですけれども、その辺り円卓会議で今いろんな市町を回られているのは承知していますが、農林水産の分野例えば行くと現場視察だったり、今後2年どうされていくのかっていう何か考え方あったら教えてください。
(答)私自身、自分んとこも農業やったりしてますので、現場の人との声っていうのは、やっぱり政治家としても大事だと思います。私が大臣秘書官としてお仕えした大臣は、やはり執務室にいると情報入ってこないとよくおっしゃっておられました。なるべく自分は外へ出るんだとおっしゃっておられました。私自身もそれを実行したいというふうに思っておりますが、別にエクスキューズで言うわけではないんですけど、コロナもありましたし、それからやっぱり土台づくりをしなきゃいけなかったので、今まであんまり外に出にくかったというところもあったと思います。これからはコロナも収まっていきますので、なるべく多くのところにお邪魔をさせていただいて、皆さんのご意見を聞いていきたいというふうに思っております。
 
SNSの不正書き換え
(質)全然また違う話なんですが、県文化会館のフェイスブックのページが何者かに乗っ取られたままになっている今日時点でそんな感じになってますけれども、これをどういうふうにご覧になったのかというところと、どういう背景があるんだろうか、一部中国語は書いてあるというのもあるんですけども、軽々には判断できにくいとこではあるとは思うんですが、いかがでしょうか。
(答)これにつきましては、不正書き換えが起こった時に利用されている方が戸惑われる、あるいは迷惑かかるといけないということで、皆さんに公表させていただいたところでありますけれども、原因はよく分かっておりません。今、フェイスブックの管理事業者に対して対応を依頼しているところでありますが、多くのどうも依頼がフェイスブックの方に来ているようでありまして、対応が間に合ってないというところのようであります。我々が直接開いているものでありましたら、例えばNISCに原因究明を依頼するというようなことはあり得ると思いますけど、これはフェイスブックが運営しているとこなもんですから、そこで対応方を考えていただくということになろうかと思います。いずれにしても利用されている方に、ご不便が生じないように、我々としては分かった情報については皆さん方にも提供させていただいて、利用者に迷惑かからないにしていきたいというふうに考えております。そういう意味ではすでに総務省にインシデント報告は出しておりますので、そちらで動いていただくことがあるかもしれません。
 
(質)第二県政さん含めてお願いします。
 
知事就任から2年経過
(質)就任2年のパート2ということで、先週お聞きした時に、就任されて力注がれたのはコロナ対策とシチュエーションルームとかオペレーションルームの設置とか、あるいは観光とか産業振興っておっしゃって、今日今後のその県政の課題で4点、コロナ対策における、それを教訓にしての危機管理とか、それとかあと人口減少対策とか、あるいは国とのパイプづくりを私一人じゃなくて、県庁全体でそういうものが必要だと、それとあと議論風発の風土文化を県庁内に作ると、4点をおっしゃったんですが。
(答)それは、今までやってきた土台づくりとして。
 
(質)土台づくりとして。だからその課題で4点挙げられたじゃないですか。
(答)今までのね。これからはまあそうですね。どうぞ。
 
(質)それからいくと、それは知事が見られた形のプラスの面であって、物事には正負と陰陽道からいったって陰と陽があるわけですから、少なくともマイナス面のことでいうと、少なくともこの2年間でいろいろお聞きしてる話では、それは議会とかも含めてですけど、けっして議会の昨日の議長会見があれが全てじゃなくて後段の部分もあるんで、一度議事録読んでいただきたいと思いますけど、忖度記事じゃなくて、そういうことからいうと全般にいえるのは知事がやられたことが意外とスピード感がないんじゃないかという話が出てるんですね。まずその辺はどう思われます。
(答)スピード感がない、どの辺りですか。
 
(質)今岸田政権が検討使と言われ、陰口叩かれてますけれど、全て検討の形でやられてて、例えば人口減少対策方針も議会の約束とは違う形で遅れて出されたじゃないですか。最終方針そのものも。
(答)5月に出して。
 
(質)あれも元々3月の話だったじゃないですか。
(答)2カ月遅れたということですね。
 
(質)その前のビジョンもプランもそうですよね。
(答)ビジョンプランはやっぱり相場観分からなかったので。
 
(質)知事ご自身がちょっと見込みが甘かったと会見等でおっしゃったこともありますが。
(答)見込みが甘かったというか、スピード感が分からなかった部分があるんですよね。それをだんだん分かってきているので、人口減少の方針は2カ月確かに当初を考えてたのは、ただあれも3月に出したいという見込みでしたから、ただスピード感というのは方針を出すこと自体に問題があるわけではないと思います。どういう点がスピード感がないという話で。
 
(質)だからその方針は出て、じゃあ具体案をどうするかって話になった時に、それは今後だとおっしゃっている。県立大学もこれも元々期限1年でやったやつを、まだ新しい有識者を作ってやられていると。そういう積み重ねがあるじゃないですか。これを見るとスピード感ないなと言われても、ある程度私はそれは仕方ないのかなと思うんですね。その辺は、いや、スピード感は僕は十分にやっているよと。円卓対話もそうじゃないですか。本来29しかないところがまだ終わってないというのは、これもスピード感ないかもしれないじゃないですか。知事が月平均2回、多分平均で2回ぐらいご自宅の東京帰られてますけど、それが1回でももしされていたら29市町全部終わってるかもしれないですよね。そういう批判もあるわけです。
(答)自宅は東京じゃなくて亀山ですけど。
 
(質)自宅のことじゃなくてその全般です。
(答)スピード感については早くしなきゃいけないとこは早くしなきゃいけないということですね。それで人口減少の問題について、これは非常に大きな問題なので、例えば議論していく中で、先ほどちょっと申し上げましたけど、県庁の人たちもそうですし、議会ともそうです、議論をしていかなきゃいけない。議論すると、そこは時間がかかるんですよね。だから例えば2カ月が遅いというのかどうか、これ非常に大きな問題なので、拙速でいいのかどうかっていうことですわね。そういう議論していくということだと思いますけどね。
 
(質)遅効より拙速という場合もあるじゃないですか。
(答)兵は神速を尊ぶという話がありますけれども、じっくりと考えてやるものも中にはあると思います。
 
(質)それはもう多分歴代知事の中での、今一見知事のご性格だと思うんですね。歴代知事は一応1年以内とか、とりあえずの任期は4年だから、そこで成果出さないとという焦られた部分もあると思いますけど、それなりの動きをされてたけど、知事の場合はじっくり構えてって話なんで、ここは今は土台づくりだと。この4年が土台づくりならじゃあ、その花開く時は次の4年だというふうな話にビジョンとしてあるのかどうかも分からない中で、4年の中で今のところは全般に見てるとカーボンニュートラルや四日市港もそうですけど、あれも課題が見つかったと、じゃあ今後どうするかということをまた練るというふうな先送り的な感じがどうしてもするじゃないですか。
(答)建設的なご意見をお待ちするってこともありますけど、土台づくりでやっていくという部分もあるし、それは2年かかるのもあるし、4年かかるのもあるということですね。例えば、早くやらなきゃいけない問題もありますね。虐待への対応というのは、これはやっぱり検討会議を設けて県としてのやり方を打ち出す。それからね、例えば虐待に関していうと、児相の人間を増やすというの、これも早くやらなきゃいけないというのはありますけどね。そこはいろんな考え方があるところだと思います。ご批判をしていただくところは、していただいたらいいんじゃないかなと思います。
 
(質)我々は社会の木鐸なので、それは打ち鳴らします。
(答)どうぞ。
 
(質)中林ほのかちゃんの件は非常に早かったので、対応が。逆に驚いているんですけど、あのスピード感を他のところでも使っていただいたら、このスピード感がないよねという批判というのはなかったと思うんですね。
(答)ものによるんだと思いますよ。すぐにやらなきゃいけない危機管理の関係はすぐにやると、それからじっくり考えて議論をして、衆知を集めなきゃいけないところは、衆知を集めるということだと思いますけどね。
 
(質)例えば、さっき4点目、今後の県政で、県庁内で議論する風土、文化をつくるとおっしゃったけど、じゃあ知事自身がこの2年間で県の出先の7庁舎を一度でも訪ねられたことがありますか。そこの職員と懇談したことがありますか。北川知事はそういうこと、同じことをおっしゃって、7庁舎全部回られたんですよ。職員との懇談やられて。
(答)誰がですか。
 
(質)北川知事。
(答)北川さんね。
 
(質)職員との懇談を今日は無礼講だから県政についての思いとか、北川県政の批判を言ってくれという、そういうこともやられて、それは1年内に済まされたりしているんですね。知事がおっしゃる理念とかは分かるけど、実際行動として結びついているかといえばそうでない部分もあるじゃないですか。それは、レクが入ってるからという話だけど、割とレク漬けじゃないですか。
(答)レク漬け。議論は議論として、しっかりやっていきたいと思っております。
 
(質)スピード感は、私(知事)としては別にないことはないという思いなんですか。
(答)個人の感想ですか。
 
(質)個人の感想では聞いてない。私ではなくて、知事が今スピード感がないんじゃないかという、一見県政はという話には、私はそうは思わないということですか。
(答)それは、たくさんの人がおっしゃっておられるということですか。
 
(質)私が聞いている範囲では多い。
(答)聞いておられる方、わかりました。
 
(質)昨日の議長の議事録も最後まで読んでください。後段で議長も認めてますから。
(答)そうですか、わかりました。
 
(質)今後やっていくときに、一応、土台づくりって、知事の工程表の中では、どのくらいまでが土台づくりなんですか。
(答)先ほど申しましたけど、ものによりますよね。すぐにやらなきゃいけないものは、先ほどの虐待対策っていうのはすぐにやるということですし、人口減少対策というのは、いろんな方の考え方を聞きながらやっていかなきゃいけないものは、まだ土台をつくらなきゃいけないものもあるかもしれない。そろそろ実行に移さなきゃいけないというものも多いですね。
 
(質)この4年間で人口減少対策の基本やると、それでも終わらない場合もあるかもしれないですが。
(答)当然そうだと思いますよ。
 
(質)その先に、次の4年とかいうのをどこまで描いてられるんですか。
(答)まずこの4年間でしっかりとやっていくものをやっていくということですね。それに尽きると思います。
 
(質)目標を掲げてなかったら、あなたに1票入れることもできないじゃないですか。次の仮に選挙出られた場合も。だから目標が有権者は欲しいと思うし、そこのところを掲げられなかったら投票行動に結びつかないじゃないですか。知事はこの前、役人でも知事はできるとおっしゃいましたけど。
(答)できますね。
 
(質)ただし、役人は人事でいいわけですよ。でも知事というのは、選挙というものを経ないと、そこの職には就けないわけじゃないですか。
(答)それは当然。
 
(質)だとすれば、そこに当然、政治家としての部分も必要になるだろうし、投票行動に結びつくような知事自身のメッセージの発信とか、もろもろのことが必要じゃないですか。
(答)いろんな知事が2選、再選のときにおっしゃっていますけど、例えば、1期4年、あるいは2期8年でやってきた実績を見ていただくということだと思いますけどね。政治家ってどういう部分を政治家とおっしゃっています。
 
(質)政治家は、知事が一部やられているようないろんな国とのパイプとか、これ1首長ではなかなかできない。だけど、政治家の場合はそういうパイプもあるだろうし、それとあと経済界との、知事でいえば、県内経済界とか漁連であるとか農協であるとか、そういう各種団体とのパイプもそうですよね。
(答)懇談会をやりながらいろんな意見を聞く、それはやってますよね。
 
(質)職員がこういう施策がA、B、C3つありますと、でもその政策判断というのは、逆にいったら職員の判断越えて政治判断の場合もあるじゃないですか。
(答)それは当然あります。
 
(質)そこが政治家としての力が必要だという話です。
(答)それは個人の能力もありますし、経験もありますよね。否定するものではないです。
 
(質)知事は政治家ではなくて役人でいくということじゃないですか。
(答)選挙を経ている以上、政治家だと思いますけどね。
 
(質)それは前回の選挙の話ですよね。だから知事が政治家の部分がもし欠けていると判断されたら、次のときは票にはならないかもしれないですよね。
(答)かもしれないです。それは有権者のご判断ということですね。
 
新潟県知事との会議
(質)まあ、そこ辺りをあまりお感じにならないならもうやめときますけど。あとですね、新潟県知事との今日視察と明日対談があるじゃないですか。これは、元々新潟県知事を選ばれたのは、国交省で何か部署が一緒だったこととか。
(答)部署は一緒だったことも、よく知っているというのもありますし、それから新潟県は、観光で進んでいるところもありますし、ガストロノミーかなりやっておられるし、それから東京から多くの観光客を呼んでおられるので、三重県としてもそういった部分を参考にさせていただきたいというのと、あと防災ですね。中越地震も経験されておられて、三重県は大きな地震を今まで経験してない。昭和19年の地震はありましたけど、その記録は残っていないので、そういった辺りでどういう対応されたかというのも教えていただきたいと思っています。
 
(質)亀山地震は大きな感じじゃないですか。
(答)平成19年のやつですか。
 
(質)はい。
(答)平成19年。
 
(質)三重県民にとっては結構あれなんですけど。
(答)私の親戚も大変なことになったと電話もいただいたのであれですけど、死者は幸いなことに出ていないということではありました。新潟は多くの死者が出た地震でもありますので、それの対応をしっかりと聞いていきたいと思っています。
 
(質)場所は花角知事からVISONというのが最近あるらしいとか、やりたいというリクエストなんですか。それとも県の方から。
(答)向こうからいくつか示されたのかもしれませんが、最終的に向こうも希望されたという、知事かどうかはわかりませんが、新潟県からの希望もあったと聞いています。
 
(質)この前岐阜の古田知事とやられるというのを、知事がコロナにかかられて中止というか、延期というか、なっているじゃないですか。これより先に新潟県入れるというのは、古田知事のやつはもうやらないのですか。
(答)またやるんですけれども、スケジュールの関係ですね。
 
(質)スケジュール感調整したら、こちらの新潟県知事の方が先にフィックスするかたちに。
(答)もともとそれが決まっていたので。
 
(質)こっちが先に決まっていたんですか。
(答)先にというか、日程は岐阜県知事の会議があって、新潟県の知事会議があったんですが、岐阜県知事会議をキャンセルにしてしまったんで、次のリスケがちょっと先になってるということだけです。
 
(質)岐阜がなくなったわけではない。
(答)そうです。
 
(質)どうも。
 
(質)そのほか、よろしいでしょうか。ありがとうございました。
(答)ありがとうございました。
                                                                                                                                               了

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