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令和05年09月12日

知事定例記者会見

知事定例会見録

令和5年9月8日
於:プレゼンテーションルーム

発表項目等 

三重テラスのリニューアルオープンについて(発表)
・津駅周辺道路空間賑わいの社会実験の実施について(発表)
令和5年夏休み期間中の観光入込客数について(発表)

質疑項目

・発表項目等に関する質疑
・桑名市の認定こども園に対する特別監査の結果
・リニア中央新幹線
・総合図上訓練
・知事就任から約2年
・台風第7号により被害を受けた現場の復旧状況の視察
・県立総合医療センターの公表基準
・中国による日本産品の輸入禁止
・東海三県二市知事市長会議
・松阪市長選挙
・CDR

発表項目等

(知事)おはようございます。私の方から今日は3件お話を申し上げたいと思います。一つは三重テラスのリニューアルオープンについてでございます。今年開設10周年ということになりますが、東京の日本橋にあります三重テラスでありますけど、9月16日にリニューアルオープンをするということになりましたので、発表をさせていただきたいと思います。記念イベントを9月16日から10月1日まで実施をいたします。リニューアルの概要でございますが、私も東京行って見てまいりましたけど、1階2階デザインも変えましたし色調も変えまして、来ていただく方に喜んでいただけるようにというふうに、ホスピタリティを持って改修をさせていただいていますが、特に今回力を入れましたのは1階の方に観光も含めた総合案内というのを設けております。また、2階の方にはコワーキングでありますとか、あるいは対面販売、生産者に対面販売することできるようなスペースも設けているところであります。レストランの方は季節を感じられるような料理を出していくということで、県の食材を使いましたオリジナルメニューを、ここにございますけど、出していくということを考えてございます。9月の16日から3日間ですけど、オープン記念のイベントを集中的に対応します。全体的なイベントを10月1日までやりますけれども、例えば湘南乃風のSHOCK EYEさん、あるいは女優の金谷さん、おいでいただきまして対応していただくということで盛り上げていきたいというふうに思っております。それから17日には伊賀焼の福森さん、陶工の方と、それから糸井重里さんの対談をされるということでございますし、23日、24の土日には赤福茶屋を出していただいて、赤福氷を三重テラスで初登場ということもやらせていただきたいというふうに考えておるところでございます。多くの方に訪れていただきたいというふうに考えております。それから16日イベントの時には福袋の販売とか、あるいはプレゼントキャンペーンなどもやっておりますので、多くの方に足をお運びいただければありがたいと思います。
 
2点目ですけど、津駅の賑わい社会実験。これ去年もやりましたけれども、今年で2回目になります。津駅の東口の通りにキッチンカーを集合させるということ、店舗も出すということで、片側3車線の今6車線なんですけど、これを4車線に減少しまして、1車線をつぶすという形になりまして、キッチンカーとか店舗が日替わりで出店します、お手元に資料があると思いますけど。実施期間が10月の11日から22日までということであります。出店者、お手元にある通りでございまして、賑わいがやっぱり重要であると人口減少対策という観点からも街の賑わいということ、あるいは交通というのも非常に重要だとこういうふうに言われておりますので、その一助になればということで、今年もやらせていただくところでございます。今年は栄町公園も一緒に会場にしまして、津駅の津ビルの内側にあるような公園でございますけれども、そこでも社会実験ということで、店舗の出店などもやらせていただく、イベントをそこでやるということを考えているところでございます。
 
3点目は、今年の夏休みの観光の入込客数でございます。トータルで23の施設で調査をしましたところ、518万3,000人ということでございまして、コロナ前と比べますと84.1パーセントです。ちょっと伸び悩んでいるなという感じがあるんですけど、お盆の期間に今年台風が来ましたもので、台風7号が来ましたものですから、その関係でちょっと数字が伸びが鈍いというところもありますが、全体としては順調に推移をしているということでありまして、令和4年度とそれからコロナ前と比較をするのが、先ほど申し上げました23のうちの20の施設の比較が可能でございまして、この数字はその20の施設の数字ということになりますが、うち5施設でコロナ前の水準を上回っているということであります。鳥羽水族館は27.6パーセント増、コロナ前と比べますと、夏休み。これはラッコの人気ではないかというふうに分析をされていますし、水族館の方でもSNSで発信を積極的にされているということで、5施設というのは赤目四十八滝、鳥羽水族館以外に赤目四十八滝、それから花の窟、熊野ですね、この道の駅、それから津の御殿場海岸、熊野の鬼ヶ城、その5カ所がコロナ前を上回っているということでございます。レジャーのやり方変わってきているということもあって、アウトドアのところが割と観光の方が入っていただいております。これからコロナがさらに収まってくるということになりますと、さらに観光客が増えてくるのではないかというふうに推定をしているところであります。私からは以上です。
 
発表項目に等に関する質疑
 
○令和5年度夏休み期間中の観光入込客数について(発表)
(質)夏休みの観光客数の関連なんですけども、県全体で知事として改めてなんですけども、今後どのように県内の観光客数を増やしていこうか、ざくっとした知事としての思いがありましたらよろしくお願いします。
(答)観光に関しては方針をこの春出させていただきました。三重県の観光の強みと弱みを分析もさせていただきまして、周遊をしていただけるような観光を目指していきたいということを大前提に掲げておりますけれども、それぞれの観光地で地元市町もそうですし、それから観光協会、場合によってはDMOが動いているところもありますけど、そういうところで多くの観光客を呼び込むような工夫をしていただいているというふうに考えております。必要に応じて、今年度も我々考えておりますけれども、支援をするような補助を含めて支援するようなやり方で魅力を高めて観光客に多くの方に来ていただけるということを考えていきたいとやっております。
 
(質)観光の観点で今知事が思う県内の観光という部分での課題というのは、どういうところにあるというふうに考えていますか。
(答)前も言っておりますけど、一つはやはり宿泊数が少ないということでありまして、多くの観光客の方が中部圏あるいは近畿圏からおいでになるものですから、1泊もしくは日帰りで帰ってしまうというところがございます。全国の平均の宿泊日数に比べましても、三重県の宿泊日数が少ないというところでございますので、これだけの観光客、だいたい推計ですけれども、コロナ前で年間4,000万人ぐらいの観光客が来るということで、観光の消費額でいいますと三重県は47都道府県のうち10位か11位というかなり高い数字なんですけれども、残念ながら平均の宿泊日数は1.16日でした。全国平均1.33でありますので、全国平均にも及ばないという感じになっています。それが三重県の課題の一つ、長く三重県内で観光していただく、そのためには宿泊施設の充実も必要ですし、それから観光体験が重要かつ周遊してもらうということが重要であるということで対応しているところであります。それから、もう一つの弱みは、首都圏からの観光客が少ないということでありまして、コロナ収まってきましたので、中部圏・関西圏から戻ってきているんですけども、コロナ前からも首都圏の観光客が落ちている。これに対しては首都圏でSNSも当然ですけども、首都圏の主要駅でサイネージ、観光宣伝をやっております。三重県ってのは良いところだ。その一環ですけれども、G7の交通大臣会合もやりまして、三重県の良さをアピールをしていくというやり方もやっているところであります。それからもう一つは、外国人の観光客が少ないということでありまして、4,000万人の、これコロナ前ですけど、のうち35万人程度しかいないということで、全国平均でいうと32か33番目ではなかったかなと思いますけれども、そこも数が少ないので、これへの対応も考えているところであります。
 
三重テラスのリニューアルオープンについて(発表)
(質)直前の質問にも多分絡んでくるんだと思うんですが、アンテナショップをリニューアルしてまた運営をされていくということですけども、全国的に見れば、例えば群馬県なんかは東京から撤退したという話も聞くんです。その中で三重県としてそのアンテナショップを強化してやり続けていくということの意味と狙い、恐らくさっきのご回答でも関わってくるところではないかと思うんですが、改めてお聞かせいただきたい。
(答)やはり三重県の場合、コロナの前から東京からの観光客が落ちてきているということであります。やはり東京は一大消費地でありますし、他の地域からおいでになられる方よりも東京からおいでになられると消費額も大きいというデータも出ております。これからは富裕層観光にも力を入れていく必要があるというふうにも思ってますので、一人当たりの消費額の多いところからもぜひ来ていただきたいと思っております。そのために重要な役割を果たすのが三重テラスでありまして、私も東京にいたときの友人なり、あるいは知人から日本橋は非常にいい場所にあって、三重県の魅力を発信することができているんじゃないか。あるいは三重県のおいしいお菓子とか、あるいは海産物とかお酒を三重テラスに行って買えるので、三重テラスに定期的に行っていますという声も聞きます。また、レストランもご活用いただいているということですので、リニューアルすることによって、また多くの方に三重テラスを訪れていただいて、ひいては三重県に来ていただきたいというふうに考えております。
 
(質)先ほど冒頭で観光案内も含めた総合案内というおっしゃい方をしましたが、これは何を含めていらっしゃるんでしょうか。観光案内も含めた総合案内はどういう。
(答)例えばですけど観光が主ではありますけれども、三重県に移住したいんだがということをおっしゃる方がおいでになられる可能性があります。その時には、移住関係のパンフレットもお渡しますし、それから移住に関する対応をしているところが東京交通会館にありますので、そこをご案内したりということもさせていただきたいと思っております。
 
(質)観光の関係で知事就任以来、観光産業というのは、一つ力を入れてきた分野かと思うんですけれども、改めて知事が観光分野に力を入れている、思い入れがあるという部分、なぜなのかというところをお聞かせいただけますでしょうか。
(答)1994年から96年まで、私はパリで外国人のインバウンドの担当、国際観光振興会と当時そういう名前でして、今は日本政府観光局JNTOといいますか、そこに出て観光誘客の仕事をしていました。当時、フランスは世界で一番の観光、外国人観光客が訪れる国でありまして、観光というのは雇用に結びつき、産業振興というのもできるということで、国を挙げてフランスはやってきました。日本まだ当時はそこまでではなかったんですけども、観光庁ができて、観光客が来てもらえれば多くの雇用が生み出せますし、それからGDPも上がっていくということですので、産業を誘致するっていうのは非常に重要ですが、それと同様に重要なものだというふうに考えております。加えて、やっぱり住民の方々のプライドというんですかね、誇りというんでしょうか、多くの人が見に来てもらえる場所だと、何でもないようなところにゆかりの観光、あるいは例えばアニメでありますとか映画の舞台になったということで聖地巡礼みたいなことも起こります。そうすると、多くの方が来ていただいて、地元の方も喜ばれるというのもあると思いますので、メリットは非常に多いと思います。それから、三重県の南部に関していうと、観光魅力が非常に多いと、だけど人口減少がどんどん進んでいると、そのときに多くの方においでいただいて、交流人口あるいは関係人口を増やしていくというのは非常に重要な役割でもあるというふうに考えています。現に海洋担当の事務局長をやっていました時に、長崎の五島列島を見に行きましたけれども、ここではやっぱ人口は減ってましたが、観光関係で多くの観光客を呼び込むという努力をされておられまして、自然減はこれはしょうがないんです、社会増に転じているという島もありました。そういう努力を三重県でもやっていきたいという思いを込めまして観光振興、あるいは観光行政に力を入れているというところです。
 
(質)発表関係でよろしいですか。
 
その他項目に関する質疑
 
桑名市の認定こども園に対する特別監査の結果
(質)発表関係以外でよろしくお願いします。私からまず、桑名市の認定こども園の関係で伺います。特別監査の結果、虐待18件を含めまして52件の不適切な行為が確認されましたけれども、これについて知事の受け止めをお願いいたします。
(答)これは4月に市から県に不適切保育の疑いがあるという連絡がありまして、その後でありますけど、複数の現地調査を含めます調査を実施をしております。その結果、昨日でありますけれども、監査の結果、勧告という形で、これ非常に重いものというふうに私ども考えておりますけれども、保育園に対して是正を含みます勧告を、昨日手交を、手渡しをさせていただいたところであります。今後、保育園の方でどういう対応をしていくかというのを検討してもらうことになっておりますけれども、私どもとしてもその検討結果を確認をし、きちんとした保育ができるように対応していきたいと思っております。これは桑名市と一緒になってやっていくわけでございますけども、まずは保育園の方で11月7日までに県に対して、私どもが勧告をした中身、あるいは指導した中身についての事項についての対応を考えていただきます。それをしっかりとチェックをしていきたい。そして、不適切な保育がなくなるように対応していきたいというふうに考えております。
 
(質)監査の結果をご覧になって、改めて知事として、虐待につながった原因及び背景についてどういうふうに分析をしていらっしゃいますでしょうか。
(答)これは実際に確認をしてもらって、明確な原因というのは詳細には判明はしていないところではありますけれども、複数の要因が絡み合っているというふうに聞いております。組織として、例えばしつけという観点で厳しい保育内容であったのではないかということであります。研修の機会も少なかったとか、あるいは園長のマネジメントの力が不足をしていたとか、あるいは職員間のコミュニケーションが少なかったとか、あるいは経験豊富な職員の数が少なかった、そういったさまざまな状況が重なって、さらには就労環境が余裕がなくて、保育士の負担が大きかったということも聞いております。そういったものが重なって虐待が発生したのではないかと考えております。そういった園のファンダメンタルズっていうか基礎的な部分、ここも改めていただく必要があると思いますので、勧告、指導の中にそういうものを盛り込ませていただいております。一番重要なのは、やっぱり子どもの人権を尊重するという考え方、あるいは寛容性を持って子どもに当たるということを保育園で徹底してもらうということであると思います。この点に関しては、私の方からは担当部にも話をしまして、勧告の中にそういった文言をきちんと盛り込んでくださいという話をしまして、盛り込んでもらっているところであります。基礎的な部分をきちっと確認をして、その上で就労関係も含めて適切な対応をしてもらうと、これは何よりも重要でありまして、今回、虐待行為が起きたということについて、これ残念でなりません。一刻も早く是正をしなきゃいけないというふうに考えておりますし、そういった行為が起こる原因、これを改善をしていってもらう必要があると考えております。
 
(質)各社さんお願いします。
 
リニア中央新幹線
(質)昨日の岐阜県御嵩町の議会の方で町長からの発言でリニアの残土の受け入れっていうのをゼロベースで協議していく、言ってみれば受け入れ前提ということは白紙で、もう一度話をし直すということのようなんですけども、先々まだ候補駅は決まってませんけれど、三重県でも同じようなことが起こるということがあると思うんですけども、三重県でのリニアの残土の受け入れの考え方はどうすべきかということと、あと今回のことを受けて例えばなんですけれども、岐阜なり愛知県なりで受け入れられなかった残土というのを三重県で引き受けてくれないかということが起きた場合に、どのような対応を考えておられるかということを聞きたいんですが。
(答)三重県の場合、まだルートとか駅位置、具体的なのが決まっておりませんので、残土がどのぐらい出るのか出ないのかも含めてですけど、今後の話になってまいります。従って、どこで受け入れるかについては今後検討していくということであります。他県から受け入れてくれという話が仮に来た場合ということですけど、まず三重県の中で残土処理ができるかどうかっていうことがやっぱり一番最初に考えなきゃいけないので、現段階においてはわかりましたということにはならないと思います。
 
三重テラスのリニューアルオープンについて(発表)
(質)発表項目に戻らしていただくんですけど、三重テラスについて教えていただきたくて、コワーキング機能ってのは新しいんですよね。
(答)新しい、はい。
 
(質)今回こういった新しい機能を設けることの意味合いというか、三重テラスの位置付けが今まで観光誘客一辺倒だったところから変わってくるのかというところも含めて、こういうコワーキングってのを設ける狙いについて教えてください。
(答)また後で事務方に補足をしてもらいますけれども、今まで観光誘客イベントを三重テラスの2階で開催をしてきたところでありますが、三重県にゆかりがある方々を中心に交流空間として三重テラスの2階を活用していくのもあるんじゃないかというんで、今回、そういうスペースを設けようとしたところでございます。補足事項ありましたら。
(答:雇用経済部)コワーキング新しい機能なんですけれども、これまで観光ということで、三重県の良い商品、それから食材、そういったものを味わっていただいて、また三重県に観光に来てくださいというようなことで取り組みを進めてきたんですけれども、新しいステージにおきましてはさらにそこを一歩進めまして、三重県のいろんな方と首都圏の方がつながりあって、交流を深めることで、また新しい企画を三重テラス発で考えていただいて、一緒に三重県のために動いていただけるような、そういうような拠点にしたいというところで考えております。
(答)ぜひ皆さんも9月16日オープンしますので、見に来ていただければと。東京駐在の記者さんおいでになるかもしれません。ぜひ、皆さんも見に来ていただければと思います。
 
総合図上訓練
(質)あともう1点。ちょうど今日線状降水帯の図上訓練をやっているので、そのことで一言いただきたくて、改めて今日やってみて、線状降水帯の図上訓練をやる意義について教えてください。
(答)線状降水帯、三重県で6月に初めてですけれど、気象の観測史上初めて発生しました。また、今回の台風13号でも発生する可能性があるかというふうにいわれておりまして、もう今となっては大雨が降るというのは、かつてのような雨の状況ではなくて、1時間に100ミリとか、そういうものが降るのは通常ではないということではない、起こり得るということになる。ところが、線状降水帯が発生した時の被害の大きさ、それからそれへの対応という訓練は今までそんなにやっておりませんでした。今回、9月、当初、1日だったんですけれども、地震の訓練をやろうということになっていたんですけど、時期的にやはり線状降水帯の訓練をした方がいいんじゃないかということで、私の方から投げかけをさせていただいて、事務方で検討してもらって、じゃあ線状降水帯にしましょうと、こういうことで訓練をしたところであります。9月1日予定だったんですが、9月1日は国で訓練をやりますので、リアルで、リアルというのは実際にという意味ですけど、ウェブの会議っていうのは国が忙しいんでできないという話がありました。今回の訓練の眼目は、線状降水帯の訓練をするということ、もう一つは国とやりとりをするということでありました。今まで三重県では自治体とのやりとり進んでかなりやってましたけれども、国と調整をするっていうのがあまりできてなかったので、今回、それを訓練の中心に据えようということでやろうということでやっております。残念ながら今回、台風13号が発生をして上陸をするということになっておりましたので、国もそれへの対応があるので申し訳ないけれども、実際のやりとりはできないということになったわけであります。線状降水帯に関しては、多くの被害が出ますので、国の実動部隊、自衛隊であるとか海上保安庁、それから県で対応してもらう警察であるとか消防、これがタッグを組んで対応する必要があろうと思っています。その訓練が訓練ではありますけど、今回できるというふうに考えておりますので、しっかりと今日1日、遂行していきたいと考えております。
 
(質)よろしいでしょうか。第二県政さんお願いします。
 
知事就任から約2年
(質)この12日で知事就任からちょうど2年折り返して迎えるんですけど、この前政務のお話、お聞きした時に一応、後援会でスタッフは決まったとおっしゃってて、逆に言ったら別に次の知事選に出るための後援会組織を固めたわけではないかもしれないですけど、逆にそこに向けてある程度準備しているとも捉えられますし、要はまず2年後の次期知事選ですよね、今段階の知事のお気持ちとしてはいかがなんですか。
(答)そこはまだ決まってないですね。9月12日が選挙で。
 
(質)だから知事の任期は9月13日から始まってるんで、7年の9月12日が任期満了日。
(答)満了ですね。従って、その2年ということになって、今まで防災の部分、それから観光、ご質問も出ましたけれども、人口減少、子ども施策ということでさまざまなことをやってきたと思います。これからも力を緩めずにやっていくということになります。二期目の選挙につきましては、まだ私は確定的には持っておりませんので、これからさまざまな方のご意見を聞きながら検討するということになると思いますが、要は県民の皆さんがやれというふうに言っていただけるのかどうかということが一番大きいんだと思いますけどね。特に決めてるわけではありません。
 
(質)2年間を振り返られて知事が一番力入れられて、これが成果が1番大きかったと今思われているものはなんです。
(答)まずコロナ対策ですかね。来た時に第5波の最後でしたけれども、自宅で亡くなられる方もおられるということで、第6波はそういったことをなるべく避けなきゃいけないということで、残念ながらお亡くなられる方が出ましたけれども、みえコロナガードというのも定めるとともに、国に対してBA5対策強化宣言、こういった名前は国で作りましたけど、こういうものを出さないとコロナの感染を防止するのは効果が少ないですよということを内閣官房に意見具申をしまして、それを全国的に制度としてできたというのも大きかったと思います。それから観光施策、予算も増やしましたし、体制も増やしてやってきました。それから防災対策、初動対応ですけれども、それについてもシチュエーションルームやオペレーションルーム、これはものができたからそれでいいというわけではないんですけども、職員の心構えはだいぶ変わってきたと思います。その都度指名しなくても、市町に災害が起きたところに対してリエゾンが出動するという制度も作りましたし、県民の命を守るという観点、それから県の産業振興を行うという観点で対応をしてきたところではあります。
 
(質)私はあまり好きじゃないけど、仮に自己採点されるとしたら何点ぐらい付けられますか。
(答)あまり私も好きじゃない。そこはまた皆さんから数字をいただいて良い数字にするように頑張っていくということですかね。
 
台風第7号により被害を受けた現場の復旧状況の視察
(質)3日の日に台風7号の視察をされたじゃないですか。1つはタイミングの問題とそれとなぜ度会町と尾鷲市だったかというのをお聞きしたいんですけど。タイミングはちょっとブラジル行かれる前の前々週に知事はコロナに罹られて休まれて、台風7号が来たのが14から15日にかけて、16日の日程見ると知事は庁議が入っておられて、もしその緊急性があるならば、16日でも見られたと思いますし、その辺が何で9月3日だったのかっていう。
(答)16日に現地視察をする可能性があるかどうか、これは担当部にも指示をしました。その時わかっている被害というのは林道などであるいは県道もありましたが、土砂が道路に今落ちてきているという状況はわかりましたが、それは既にもう撤去されてるということで、視察をしに行くほどのことはなかったという話でございました。ところが、8月の24日であったと記憶してますけれど、農作物ですね。具体的に鮠川が氾濫をしまして、田んぼが水に浸かるという状況があったということを聞いておりまして、そこから視察の検討いたしまして、9月の3日に度会町、氾濫をしたところですね、を見に行ったというものです。それから、水産についても影響はありましたですけれども、私が見に行きましたのは、尾鷲の漁業センターでありますけども、そこはドルフィンですね、浮き桟橋が風の影響を受けて被害を受けてるということで、それは残っておりましたので、それも視察をさせていただいたということでありまして、時期的な部分は今申し上げたとおりです。
 
(質)場所の選定としては、度会もそうかもしれないですけど、例えば大台町なんかは大台山系の登山口のところが土砂でふさがれて、これはだいたい毎回起きているんですけれども、逆にいったらそこなんかも度会つながりならば行けないこともなかったと思うんですけれども、そういうのは想定に入らなかったんですか。
(答)担当部の方に確認をしまして、見に行くのに一番適切な場所ということで度会町の話がありましたので、そこへ見に行ったということですね。
 
(質)ああいう見に行くというときは、一応、県トップの知事の安全性の確保とかも一応検討材料の中に入るんですよね。
(答)入ると思いますね。暴風雨の中で見に行くということは慎むべきであると思いますし、それから視察に行く場合には現地に迷惑をかける部分もありますので、行く時期はちゃんと考えないといけないと思います。
 
県立総合医療センターの公表基準
(質)先だっての会見でお聞きしましたけれども、県総合医療センターの患者情報の非公表を基準にした内規について、知事はちょっと聞いてみるとおっしゃっていましたけど、これはその後いかがでしょうか。
(答)公表基準を修正するということで、今着手をしているというふうに聞いてますので、それはまた皆さんにお話をするということになると思います。
 
(質)要は変わるわけですね。
(答)変わるということですね。
 
中国による日本産品の輸入禁止
(質)いろいろ話が飛んで恐縮ですけど、中国の処理水の件で水産物等が全面禁止になっていますが、前回三重県への影響をお聞きしましたけど、これはその後わかった数字等で何か前よりも被害額が大きくなっているとか、そういうことがあります。
(答)新しい情報には私自身は接していないんですけれども、追加もし何かあれば担当部の方で確認をいたします。
 
(質)かんきつ類は現在関係ないんですか。
(答)私は聞いていないですね。
(答:農林水産部)水産物に関しましては、その後大きな変化はないというところでございます。
 
(質)流れとして、今国が1,000億ちょっとでしたか、水産物関係のを出すという話がありますが、決まれば結局、交付金の形できて、県がある程度割り当てるという形になるんですか。
(答)なるんでしょうね、交付金ですとね。かんきつ類は中国、確か輸出してないのかな。
 
(質)してます、東紀州。
(答:農林水産部)かんきつ類、今、現時点で福島等の10都県以外の道府県ということなんですけれども、野菜とかお茶とか果実は、中国が求める放射性物質の検査証明書の内容が日本政府との合意に至っていないというふうなことがありまして、実質は輸入停止というふうな状況でございます。
 
(質)東紀州でタイに出していたじゃないですか、かんきつ類を高級フルーツという形で。あれはあれで継続していて、中国の富裕層も香港あたりとかで買いたいとかって広がっていってたはずなんだけど、それはあんまり出てないっていうことですか。
(答:農林水産部)香港の方には出ておるんですけれども、今回本土の方ではそういうふうな規制があるんですけれども、香港の方はそういう規制は今のところないということです。
 
(質)香港が出なくなったのは、香港の中国の中に組み込まれた規制が厳しくなって、ある程度統制する形が変わったからです。
(答:農林水産部)香港の方にはかんきつの方いっていますので、令和4年度実績として。
 
(質)今もいっているの。
(答:農林水産部)はい。
 
東海三県二市知事市長会議
(質)昨日、東海三県二市会議やっているじゃないですか。コロナのときの東海三県の知事のテレビ会議とかもありますけど、広域会議の仕組みがちょっと変わってきてて、テレビ会議をやる前は東海三県一市会議でも名古屋市が政令市で入っていて、県と同じ扱いで、その4人の首長さんでやられてて、そこへ浜松市だけが入って昨日やられた東海三県二市会議になっているんですけれども、浜松がなぜ入ったかといったら、結局、浜松市長の鈴木康友さんが次期静岡県知事選に出るかもしれないということで、とりあえずリニアの関係もあったので、浜松が入って静岡県は入っていないですよね。政令市が三つあるけど、そのうちなぜか浜松市だけが入ったというちょっといびつな形で続いているわけです。それからいくと、この広域会議の見直しとかいうのは、今のところ考えられてはおらない。
(答)特に考えてないですね。中部圏知事会議や近畿圏のブロック会議にも参加をしておりますけれども、三県二市の枠組みは私が来る前に決まっておりましたし、その役割は大きくいうと昨日も議論がありましたけど、周遊観光をするときに三重県内だけではなくて、広い区域でやりましょうかってそんな話でしたので、観光客を受け入れていくという意味では協力をしていくのはいいんじゃないかなと思いますけどね。
 
(質)東海三県のコロナの知事会議があるじゃないですか。あの中になぜ名古屋市が入らないのかというのがずっと疑問に思ってたんですけども、なぜかといったらパンデミックが起きているのは名古屋市で、しかも栄とかその周辺でそこのやっぱり保健所も持っておられるから、逆にそこは当然入って本来、往来はできるだけ制限するとか、そういうのも効果的だと思うけど、名古屋市が入らないのは不思議だなと私は思っているんですけど。
(答)そこは大村知事が名古屋と連絡をとりながら、名古屋市の状況も含めて対応していただいているということだと思います。
 
(質)その点が鈴木知事の場合もそうだし、古田知事と話し合われてお二人の中では当然名古屋入ってしかるべきだよねっていう話で、大村さんに話を持っていったんだけど、大村さんが頑として名古屋のことは愛知で名古屋をやるからということで、あの中の会議には入ってこなかったんですね。逆にいったら知事も代わられたので、一見知事あたりが大村さんにある程度仲介役で名古屋も入れましょうよという話はできないんですか。
(答)大村さんのご判断なので、かつてそういう判断されたということであれば。あの会議の中でも名古屋市を除外して愛知県の状況をおっしゃっているわけではないので。
 
(質)首長自身が参加してそこの情報を共有するのと、間接的に愛知県知事から聞くのとは違いますよね。
(答)そこは愛知県でちゃんとやりますからとおっしゃっていただいたのなら、それはお任せするということでしょうかね。
 
松阪市長選挙
(質)松阪市長、竹上市長の3選ですけど、それへの評価とあと期待感ですか、何かそれがありましたら。
(答)松阪市、財政状況も含めて竹上市長しっかり頑張っておられますし、コロナも対応もしていただきました、また産業振興についても力を入れておられるところでもあります。また、松浦武四郎の関係で観光にも寄与するあるいは北海道との関係も良好なものにしていこうということで、かなり努力をされておられまして、今回、松阪市民の皆さんのご評価があって3選ということになったと。これは非常に喜ばしいことであるというふうに考えております。これからも松阪市のためにご尽力いただきたいと考えております。
 
CDR
(質)CDR、チャイルド・デス・レビュー、経緯というのは県が数年前からモデルで手を挙げていたって知らなかったんですけど、全体みられて今年になって、あの項目の中には虐待というのは入っていなかったですけれども、基本的に水難事故であるとか、乳幼児の呼吸死というか。
(答)うつぶせ寝とかですね。
 
(質)全体的に手を挙げて三重県がやられている中で、知事の評価というのはいかがですか。
(答)平山先生から年に1回ですが、チャイルド・デス・レビューの状況について話を聞いております。さまざまな原因があって、命を落とす子どもがいるわけですけども、その原因を一つ一つ究明をしていって、一人でも救える命を救うっていうのは非常に重要なことだと思います。三重県ではたしか11か10の都県の県がチャイルド・デス・レビューに参加をしていたと思います。そのうちの一つでありまして、かなり力を入れてやっているというふうに聞いております。これからも県としても小児科医の方だけではなくて、多くの医療関係者の方々、支援していきたいと考えているところであります。
 
三重テラスのリニューアルオープンについて(発表)
(質)確認なんですけど、三重テラスで、前運営が松阪のアクアプランネットさんがやられていて、レストランも当然やられていて、今回伊勢福さんがなる。前はイタリアンっぽかったんですけど、そこから和に変わったということですか。
(答)今の段階ではということだと思いますね。これからどういうものを出していくかというのはその都度、その都度考えていかれるということであると思います。
 
(質)基本的に全面和食に変わったということではないと。
(答)今は和食を出すということにしておられるんでしょうが、季節性とかあるいは食材も検討されて、これからどういう風にしていくのか考えられると思いますが、それでよろしいです。
 
(質)2階が県内市町の紹介、いろんな観光であるとかやられていたじゃないですか。あのときに2階には消防法の関係で厨房設備が造れないからということで、簡単なものを出せなかったという不満が市町にあったんだけど、今回のリニューアルで2階に厨房等は造ったんですか。
(答:雇用経済部)今回のリニューアルで、2階については変更はしてございませんが、簡単な厨房設備とか、温めたりとかそんなことが可能な施設はございます。
(答)かねてからありまして、製氷機とかあったりして、下から持ってきたものをお出しするようなことはできると思いますね。冷蔵庫もありますので。
 
(質)市町は、その辺は不満だったこともあったんで。
(答)消防法の規定があればしょうがないとこがありますよね。
 
(質)それはクリアできないんですね。
(答)ですね。ただ、もの出すような場所はありますんで、簡単な何て言うんですかね、プチフールでありますとか、アミューズブーシュみたいなものは、例えば発泡性のお酒と一緒に飲んでもらって食べてもらうということができると思います。
(答:雇用経済部)市町の皆さんのやられたいこととか、そういうことというのはいろいろ調整させていただいて進めさせていただくということになろうかと考えています。
 
(質)どうも。
(答)ありがとうございました。
 
知事就任から約2年
(質)1点だけいいですか、任期折り返しの件で、先ほど特に注力されたことは振り返えられたと思うんですけど、知事として、政治家としてということでもありますけど、2年間やってみてのご自身としての感想はいかがですか。
(答)自分の生まれ育った所のために力を尽くすというのはやりがいもありますし、大変は大変ですよね、時間的な部分を含めてかなりしんどいところはありますけれども、県民の皆さんに喜んでいただいている部分もございます。子どもの施策などで評価をいただいている部分もありますし、それから観光の施策などで喜んでいただいている部分もあり、もちろんお叱りもあろうと思っていますけれども、そういう意味で1人でも喜んでいただける方がおられる、あるいは泣く子どもが1人でも減っていくというのであれば、これからも引き続き力を尽くしていきたいと思っております。
 
(質)スピード感の話ですけれども、やっぱりこの2年間で、まずは計画というところから進められた施策も多かったと思うんですけれども、それらの作った計画が、この任期中の4年間に実現して、ある一定成果をできるというふうなスパンで捉えていらっしゃるのか。
(答)ものによると思いますね。観光なんかは数字がすぐに出てくるようなものもありますけども、ただ今コロナもあって、なかなか難しいところがあるかもしれません。それから、何をもって成果とするかですけれども、防災対策でいうと、そのシチュエーションルーム、オペレーションルーム、今日、見ていただいたと思いますが、あれは造りましてワークするようにしましたけど、あれが成果なのかというと必ずしもそうではないと。どれだけの県民の命を救えるかっちゅうことでもありますのでね。ただ、着実に基礎固めはできとるかなという気がします。三重県の発展、あるいは県民の命を守るという状況がどこまでできるかは、ものによって時間がかかるものもあると思います。例えば、災害対策でいうと、今、志摩市を中心に津波避難タワーを造ってもらっています。できたからそれで終わりということではなくて、実際に津波が来て、何人の人の命が救われたかということで、それはなかなか検証難しいなという気がします。子ども施策で言いますと、市町への総合補助金も作りましたし、それから医療費の市町の部分についての県の支援というのも1.3億円というのをやらせていただいております。ただ、それをどんな形で成果が出てくるのか、それはこれから検証もしていかないといけないと思います。
 
(質)そうすると知事ご自身が、ご自身としてどこまでをゴールと定めて、それが4年の任期で達成できるのか。
(答)恐らくゴールはないんでしょうね。例えば、G7交通大臣会合をやりましたと、その経済効果はこれだけです、また、そのうち発表できると思いますが、あれはやることに意味があって、そして高校生とか若い人たちが国際感覚を養ってもらうことに意味があるということでは意味があったかもしれません。そして、三重県を発信するという一定の成果は出たと思います。ただ、県政の課題ってのはいつまでたっても終わらないので、私の時代に全部終わりましたってあり得ない。次へ引き継いでいくということ。
 
(質)ご自身としてのゴールという意味で。
(答)自分のゴールですか。それはこれから検証していって、どこまでやっていくかというのを考えていくということだと思いますね。
 
(質)さまざまな方から声を聞いて検討するということでしたけど、どういう形でどんなふうに聞かれていくのかなとかですね。
(答)県庁で、プレゼンルームでお話をしてお伺いすることもあります。県議会の方からお話をお伺いすることもありますし、また、円卓会議で私の方で自治体の方にお伺いをして直接お話をすることもあります。かなり円卓会議の県民の方々との対話ってのは、私にとっては有意義であると思います。例えば、子育てをしておられる方々から、これはお母さんに限らずお父さんもおられますけれども、松阪市なんかは男の方からもご意見をいただきましたけれども、直接にご意見をいただいて、それを施策に反映できるというのは大きいと思います。
 
(質)もちろん、冒頭、さまざまな声を聞きながら検討するとおっしゃったのは、次期知事選への態度のお話ですけれども、ご自身が次の選挙どうされるのかというお話ですけど、様々な声を聞いてとおっしゃられましたが、これについてはもうちょっと言うとどういう声を聞いていますか。
(答)具体的にどういう方のと決めているわけではありませんけど、政治家ってのはそういうものではないかというふうに思っておりますので、そうお答えをさせていただいたということです。
 
(質)率直なとこ、知事になられる前、首長経験はないわけじゃないですか。
(答)はい。
 
(質)知事になられる前に首長の経験はないじゃないですか。
(答)ないですね。
 
(質)議員の経験もおありにならなくて。
(答)ないですね。
 
(質)ずっと国の役人をやられてて、それからいって、実際に知事という首長職をやってみたときに何か違和感というか、思ってたより違うなとか、結構大変だなとか、そういう感想はありますか。
(答)それないですね。知事職というのは、やっぱり行政官という側面というんですかね、が強いんじゃないかなと思いますね。なので、行政に35年間携わってきましたけど、知事になって違和感を感じるのはないですね。
 
(質)就任1年の時に、中日新聞さんのインタビューで、役人でも知事はできるとおっしゃっていたそこの実感ということですか。
(答)言ったかちょっと記憶ないですけど、確かに47都道府県の知事を見てみると、中央省庁の出身者が23人か22人、かなり多いというのもありますけど、やはり行政の仕事との親和性って非常に強いと思いますね。
 
(質)3回か4回前ぐらいに、知事だから当然、政治家としての部分も必要だみたいなことをちょっとおっしゃってたじゃないですか。あれはじゃあいらないんじゃないですか。
(答)政治家としての部分ていうのは、県民の声を聞くような場面が行政官以上に必要だというところがあるのと、それから知事の仕事、他の首長もそうですけれども、物事を決めるっていうことですね。役人、要するに大臣以外の役人、国でいうと大臣以外の役人というのは基本は選択肢を提示するということです。もちろん、自分で決めなきゃいけない部分もありますけど、知事になるってやっぱり決めるというのが大きな仕事。そして責任を取るというのは大きな仕事。だから政治家というのはまさに決めることと責任を取ること。ただ、その決めるときにやっぱり行政経験があった方が、行政官としては決めやすいと思うんですね。
 
(質)熊野の河上さんなんかもおっしゃってましたけど、最初、あの方も農水の官僚さんでなられて、ただ結局、役人のだけの部分ではだめなんだと、政治家の部分も入れておかないとということで苦労されて、それは津の市長の前葉さんなんかもそうなんですけど、皆さん政治家としての部分を身に付けていこうとやられてて苦労されたりするんですけど、知事の場合は、そこはあんまりそれをあえてしなくても県政はある程度見ることができるというそういう感じですか。
 (答)そういうところは自分はありますよと言うつもりもないんですけど、役人時代の経験はひょっとしたらあるかもしれませんね。私は大臣秘書官をやっていましたので、大臣秘書官っていうのは、行政の中でも政治と触れ合う部分が非常に大きいです。身近に政治判断をされる大臣を見ているということ、それから行政官の中でも、課長でもある程度できますが、やっぱり局長をやってたってのは大きいと思いますね。局長というのは、常に政治とのインターフェースですから、大臣だけではなくて国会議員の方々、もちろん国会、予算委員会での答弁もありますし、そういう意味では政治の動きってある程度はわかっています。そういうことで、苦労してないかというと苦労してないわけではないとは思いますけれども、勉強しなきゃいけないことも、まだまだあるとは思いますけれども、ある程度の知見はあったというようには感じてますね。
 
(質)どうも。
 
(質)よろしいでしょうか。ありがとうございました。
 
(答)ありがとうございました。ぜひ三重テラス見に行ってください。お願いします。
 

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