知事定例会見録
平 成30年8月9日
於:プレゼンテーションルーム
発表項目等
・知事の台湾訪問(発表)
・「東京オリンピック・パラリンピック フラッグツアー 三重県関連事業」の実施(発表)
質疑項目
・発表項目等に関する質疑
・翁長沖縄県知事の訃報
・白山高校の試合
・全国知事会からの防災省設立に関する提言
・看護職員の海外派遣
・災害時におけるカウンターパート方式による支援
・杉田衆議院議員のLGBTに関する発言
・名古屋での三重県拠点設置
発表項目
(知事)今日は2つ発表します。1つ目は台湾訪問についてです。ちょっと長いですけども説明します。9月3日から5日にかけまして台湾を訪問しますので、その概要を発表します。主な日程の説明の前に、今回の台湾訪問の意義や考え方などについて少し申し上げます。台湾は、「みえ国際展開に関する基本方針」で三重県が関係を強化していく重点地域の1つであり、私が三重県知事として初めて台湾を訪問した平成24年以降、毎年きめ細かに交流を重ね、台湾全域で県内市町を巻き込んだネットワークを拡大させるとともに、三重県の認知度を高めながら、観光誘客、県産品の販路拡大、企業交流など、相互交流の促進に取り組んでまいりました。今年は「日台観光サミットin三重」の開催から5年の節目の年であり、これまでの取組をステージアップさせ、今後の三重県と台湾との関係をさらに強化するとともに、民間レベルでの交流も促進する好機であると考えています。今回の訪問では、県内6市町長にご同行もいただき、地方レベルでのさらなる連携交流の促進を図るとともに、県内企業関係者で構成する経済交流ミッション団や三重県商工会議所連合会の訪台団とも連携した行程となることから、県内企業と現地企業の交流促進など民間レベルでの連携促進を図り、オール三重での台湾訪問としたいと考えています。それでは、主な日程について説明します。まず3日は、台北地下街で開催される「三重・沖縄物産展」を視察するとともに、県内企業3社にご協力いただき作成した三重県バナー広告を現地メディアに紹介するなど、三重県の取組と魅力をPRします。次に、「台湾・三重県交流5周年記念シンポジウム」を開催します。日台観光サミットを契機に台湾との交流を本格的に進め、本年、交流5周年を迎えることから、今後のさらなる交流促進について議論したいと考えています。県内企業関係者、台湾三三企業交流会及び台湾商会連合総会の方々にご参加いただく予定で、シンポジウムの後には参加者間の新たなネットワーク構築に向けた夕食交流会を三重県商工会議所連合会と共催で開催します。4日には、御在所ロープウェイと友好協定を締結している猫空(まおこん)ロープウェイを訪問し、企業間連携による観光交流事例を視察します。次に台湾政府を訪問し、多様な分野で三重県と台湾の交流を今後さらに強化・発展させていくため、意見交換を行いたいと考えています。現在、調整中ですけども、頼清徳(らい せいとく)行政院長、日本でいうと首相、総理大臣にあたります、陳菊(ちん きく)総統府秘書長、日本でいうと官房長官にあたります、との面談を申し入れているところです。午後からは、熊野市長とともに台湾ソフトボール協会を訪問し、熊野市と台湾ソフトボール協会が締結する交流促進に関する協定書の署名式に立会います。その後、日本への送客数が最大の旅行会社グループであるライオングループ本社でのトップセールスや、台湾からの個人旅行者誘客キャンペーンの実施について現地メディアを対象に記者発表会を行うなど、三重県への観光誘客に向けたPRを行います。5日には、台湾全域の高校教育旅行を推進する「台湾国際教育旅行連盟」を訪問しトップセールスを行います。ちなみに今までのところ、台湾からの教育旅行は、29年度30年度で14校349名、この8月9日現在ですけども、14校349名の方に来ていただいていますが、さらにと思いましてトップセールスを行います。また、台中市の高級スーパー「裕毛屋(ゆうもうや)」で開催される「三重県物産展」を視察し、こちらでも三重県産品の取扱い拡大のためのトップセールスを行います。その後、台中市の林(りん)市長を訪問します。三重県と台中市は昨年2月に相互交流の促進に係る覚書を締結しており、その後、台中市は人口で台湾第二の都市へ成長しています。台中国際空港と中部国際空港の間でも空港間の覚書が締結されていることから、関係者が連携した交流人口の拡大に向けた取組について意見交換を行います。最後に、昨年9月に日本産牛肉の輸出が解禁となった台湾は、食文化が日本と似通っており今後も和牛への高い需要が期待できることから、こだわりの希少ブランド和牛を求める現地バイヤーを対象に、県産ブランド牛肉のプロモーションを台中市で開催し、私から県産ブランド牛の魅力やおいしさについてPRしたいと考えています。県としましては、今回の台湾訪問を通じて、県内市町と連携した交流のみならず、県内企業と現地企業のネットワーク拡大を支援し、民民間でのビジネス交流を促進するとともに、三重県の認知度を高め、台湾からのさらなる誘客促進や県産品の販路拡大に繋がる取組をしっかりと進めてまいります。これが台湾です。
もう1つです。東京オリンピック・パラリンピック フラッグツアーの三重県関連事業の実施についてです。東京オリンピック・パラリンピック フラッグツアーにつきましては、9月に三重県内を巡回することとしていますが、その詳細が決まりましたので発表します。本県でのフラッグツアー関連事業は、大きく2つに分かれています。1つ目は、9月2日から28日まで行われる「フラッグの巡回展示」です。9月1日のフラッグ歓迎イベントで、フラッグが本県でお披露目された後、翌9月2日の総合文化センターから巡回をスタートし、8市1町、14カ所の施設を2本のフラッグが巡ります。2つ目は、オリンピアン・パラリンピアンが県内の施設へフラッグを届けたり、小中学校で子どもたちと交流する「フラッグ訪問イベント及び小中学校訪問イベント」です。組織委員会からの派遣により県内の学校1校を訪問するのは、障がい者陸上でリオデジャネイロパラリンピック日本代表の前川楓さんで、このほか県独自で野口みずきさんら3名のオリンピアンに協力をお願いしました。合わせて4名の方々が県内8つの小中学校に分かれて訪問し、授業や実技のほか給食交流などを行っていただきます。なお、県独自でオリンピアンを増員し、より多くの学校で訪問イベントを実施するのは、本県が初めてです。このフラッグツアーの目的は、前回の定例会見でも申し上げましたように、子どもたちはもとより、障がいのある方、ご高齢の方、外国人の方、そのほか、多様な地域の多様な方々にフラッグをご覧いただくことにより、オリンピック・パラリンピックの価値が理解されることであります。近代オリンピックの創始者であるフランスのクーベルタン男爵は、1894年に、IOC、
国際オリンピック委員会を設立しましたが、そのIOCは、「オリンピックの中心的な価値とは、卓越、友愛、敬意/尊重の3つである」とうたっています。フラッグをご覧いただくことで、このようなオリンピックの価値がより多くの方々に理解されるとともに、スポーツの持つ価値やすばらしさも共有されればと思います。リオデジャネイロから海を渡り、「フラッグツアー」として被災地や東京都内のほか、北から南まで33の都道府県を巡ったフラッグを奈良県から引き継ぎ、9月末には岐阜県へ確実につないでいきます。そして、このフラッグツアーをきっかけに、東京オリンピック・パラリンピック大会やその翌年の三重とこわか国体・三重とこわか大会にオール三重で参加するための意識が高まるとともに、これらの大会の成功が未来へのレガシーとなって地域に残るよう、しっかり取り組んでいきたいと思います。
発表項目等に関する質疑
○知事の台湾訪問(発表)
(質)台湾訪問についてから質問します。目的としては誘客の促進とその販路拡大ということでよろしいんですよね。基本的には。
(答)基本的にはそうですね。あとはその何ていうか、誘客の促進とその販路拡大なんですけども、これまでの県が主に交流を行ってきたというフェーズから市町独自の交流や、あるいは民間同士の交流というのも、その種類を広げてやっていきたいと、そのきっかけにしていきたいということも意義としてあります。実際に例えば、志摩市さんもこの前、花蓮県新城郷(かれんけんしんじょうごう)と連携を結んだりもしていますし、今回6人の市町長さん行っていただきますのでね。あと商工会議所連合会のミッション団も行きますから、そういう販路拡大、誘客、あと今回スポーツもありますけども、加えてその交流のプレーヤーをどんどん増やしていきたいと、そんな思いもありますね。
(質)14項目の日程をあげていただいていますけど、最も重視するものは。
(答)行政的にいけば全部大事なんですけど、今回三重県FIT誘客キャンペーン記者発表会というのをやりますので、台湾の皆さんも訪日経験が非常に豊富でありますから、個人旅行者の方々が。その方々にさらに日本の地方、こういう三重県をPRして誘客に繋げたいということですので、こういう形のキャンペーンって他県ではあんまりやられてないとは思うんですけども、今後の誘客のポイントとなる個人旅行客あるいは訪日リピーター、そのあたりへの訴求という観点でここは重要なポイントではないかなと思います。
(質)参加者ですけども、市長、町長については、どんな感じで呼びかけてこのミッション団を構成したかという経緯は。
(答)市町村振興協会、これ河上市長が理事長をやっていただいていますけども、全市町が加入していると思いますけど、そこを通じてこういう県のミッションがあるのでいかがですかということを申し上げたところ、この6名の方が手を挙げていただいたということであります。
(質)11項目目にある教育旅行なんですけども、主に三重県内でどういう過ごし方をする予定なんですか。
(答)この台湾の高校の教育旅行というのは、日本とかに行って体験をしなさいというのと、同世代の人たちと交流しなさいというのが、一応政府の方針みたいなのになっているので、三重県内に来てもらって、そうやな、今までどんな体験やったかな。
(答:雇用経済部)大紀町での民泊体験。
(答)大紀町での農家民泊みたいな体験とか、同世代の高校生とかと交流するというのとか、なので基本的にはこれまでもそうですけども、体験と同世代交流というのを重視というか、向こうの方針でもあるので、そういうのをやれる所を調整していくという形になります。
(質)観光というよりは、どちらかというと学習に来る。
(答)教育旅行と言ってますけど、日本的言葉でいけば修学旅行みたいな感じですよね。
(質)今回のあげられた項目で初めて何か挑戦されるというものはあるんでしょうか。
(答)初めて、初めて、肉は初めてか。
(答:農林水産部)そうです。
(答)日本産の月齢30カ月未満というところなんで、うちの松阪牛の特性にはやや、がちっとは合いませんけども、今回名張市長もそのプロモーションのところに一緒に行ってもらって伊賀牛とかを売りますが、去年の9月やったかな解禁になって、ですので台湾での和牛のプロモーションは、初めてになると思いますし、あとはソフトボールも県でやるのは初めてじゃないですかね。あとは何ていうか、もろに同じではないですけども近い取組は、あとは誘客キャンペーン記者発表会みたいなのはあんまりやってないかな。現地の旅行会社を対象とした説明会みたいなのはやってますけども、メディアを対象とした、あるいはそういうSNSとか、そういう訴求力のある人たちに手伝ってもらってやる、こういう記者発表みたいなのは初めてだと思いますね。今までと毛色が違うのはこのFITとソフトボールと県産和牛だと思います。
(質)現地メディアに対しては、三重県のどういうところ、どういうような位置付けでアピールされるんでしょうか。
(答)先ほども言いましたように、台湾の方々は訪日経験が結構多いので、何ていうか、いわゆるゴールデンルート以外のところにも、こういう魅力的な場所がありますよと、それも何ていうかスポット、こういうのを見るスポットがありますよというだけじゃなくて、こういう所でインスタ映えの場所がありますよとか、あるいはこういう例えばフルーツ狩りみないなのとか体験できますよとか、こういうレアな体験ができますよっていうようなPRをしていくことになると思いますけどね。やっぱりこう誰もが行っているような所へ行くよりは、「えっ、そんな所が日本にあったんだ。」みたいな、「そんな所が三重県にあったんだ。」みたいなのはPR要素になるようですので、そういうところを中心にPRしたいと思います。
(質)セントレアからとか、関空からとか、どっちからのほうをアピールするとかはないんですか。
(答)どっちからというのは特に無いな。両方やな。
(質)また、牛に戻るんですけども、台湾は伊賀牛のエリアにされていく?
(答)いや、今後まだ規制緩和がされていけば、既に台湾では松阪牛は食べれないものの、松阪牛を知っている人は結構たくさんいらっしゃいますので、訪日経験ある方とかですね。なので、もちろん松阪牛や三重県産和牛全体、規制の状況を見ながらやっていきたいと思いますけども、まず取っ掛かりとして、伊賀牛を中心に。あと今回三重県産和牛も持っていくんやな。伊賀牛だけやったっけ。
(答:農林水産部)プロモーションは伊賀牛だけです。
(答)伊賀牛。ですけど伊賀牛だけというよりは、チャンスを見ながら幅広く三重県内の和牛を売っていきたいと思います。
(質)5番の要人との意見交換のところなんですが、知事としてこれを伝えたい、こういうことを要望したいというような、何かお考えでしょうか。
(答)ちょっと順序が逆になりますけど、まず陳菊(ちん きく)さんは、前まで高雄市長でして高雄市長の時に私三重県と産業交流の覚書を結んでいて、これまで何度も会っているので、何ていうか旧交を温めるということと、陳菊さんって要は蔡英文(さい えいぶん)総統の右腕として非常に台湾の皆さんからの人気があって、かつ蔡英文総統からの信頼も高いので、これまで高雄市だけでの中の、例えば観光誘客とか、販路拡大とか、産業連携にご尽力いただいたけども、今度は全体として、台北や台中とかもいろいろ含めて台湾全体での三重県への誘客とか三重県のものの食の販路拡大とか、そういうのにご尽力いただきたいというのが陳菊さんとの関係だと思いますし、頼(らい)さんは、蔡英文政権がやや支持率が低迷していた時期に、頼さんを首相にすることで支持率がぐっと上がって、民進党の若い世代のリーダーとして注目されている人物でありますので、もともと台南市長、高雄市の横の台南市長をやられていましたので、そういう新たな関係構築と三重県の魅力についてあらためてご認識いただくような、そんな機会にしたいと思いますけどね。
(質)先ほど松阪牛の規制緩和の話がありましたけど、そういう例えば輸出の際の規制緩和みたいな、そういう政策的な要望というのは何かされる予定なんでしょうか。
(答)もちろん我々としては、さっき言いましたように月齢のところを緩和してほしいと思っていますので、農水省にも言っておりますけども、言う機会があればぜひ言いたいというふうに思います。一方でいろんな台湾から見た食品の輸入規制については、台湾内でも相当いろんな議論がなされていて、日本で言うところの被災地の食品の輸入規制の緩和についても国民投票が行われるかどうかというような議論もなされているので、そんなハードルは低くはないと思いますけども、我々の思いを伝えるということはぜひしたいと思います。
(質)FITキャンペーンでは特に各地域万遍なくPRすると思うんですけど、特にPRされる所は。
(答)地域的にというよりは、むしろ何ていうかな、目線っていうんですかね、要は台湾の一般消費者の人たちをアンバサダーにして、その人たちの目線で台湾内で広げてもらうということをやるので、コンテンツとかスポットというよりは、そういう目線ですよね。本当に一般の旅行者から見て三重県に来てもらって、取材旅行をしてもらって良いものを発信してもらうという形にしたいと思っていますので、むしろ僕らがこれですわみたいに押し付けるよりは、その方々に三重県に来ていただいて、旅行者目線で見ていいものを台湾で発信してもらうという仕掛けにしてますけどね、今回は。
(質)台湾のメディアをこちらに呼んでくるような、そういう何か取っ掛かりとしては。
(答)記者発表会では、大体現地メディア20社ぐらいを招待していて、さっき言った三重県PRアンバサダーという一般消費者の方々の任命をその場でやるんですけども、招へいするのはアンバサダーの人たちを招へいするんやな。
(答:雇用経済部)アンバサダーの募集を開始する。
(答)ああ、募集を開始する。その三重県に呼ぶのはアンバサダーだけなんやな。
(質)個人的には亀井市長が行くというところで聞きますけど、伊賀牛を扱うから来るということになったのか、いらっしゃるから伊賀牛を扱うのか。
(答)もともと今回、牛のPRはさっきも言いましたように昨年台湾の輸入規制が緩和されましたんで、肉のPRをやろうということは、もともと考えていましたんで、そのメニューの中でそれなら俺も行くわということでいただいたと思います。
(質)財政は非常に名張市、厳しいようですけれども、そこらへんは何か言ってましたか。
(答)亀井市長がどういう財源で、お金で来るのか分かりませんが、市町村振興協会のいろんな財源もあるかもしれませんし、ちょっとそこは私は分からないです。
○「東京オリンピック・パラリンピック フラッグツアー 三重県関連事業」の実施(発表)
(質)巡回する市町の数としては8市1町ということでいいですか。
(答)そうですね。県内5つのブロックに分けて、北勢、中勢、南勢志摩、伊賀、東紀州の5つのブロックに分けて、「こういうのをやるんですけど、どうですか?」といって手を上げていただいたところ全部を回すと。もともとはブロック1個ずつくらいと思ってたんですけども、北勢と伊賀と東紀州はそれぞれ2つ手を上げていただいたんで、せっかく手を上げていただいたから全部いこうという形にさせてもらいました。
(質)先ほどおっしゃってましたけど、フラッグツアーでどんな効果を期待するか、あらためていただいていいですか。
(答)1つは東京オリンピック・パラリンピックに対する関心・機運の醸成、そして、オリンピックの意義・価値みたいなものを知っていただくというのが1つ。2つ目は、東京オリンピック・パラリンピックの翌年に行われる「三重とこわか国体・三重とこわか大会」が今年正式決定しましたので、その機運醸成と、県民の皆さんの関心を強くもっていただくということが2つ目です。3つ目は、そういうことを通じて、国体や東京オリンピック・パラリンピックの際のいろんな事前キャンプ地を含めたおもてなしなどで、オール三重で県民の皆さんにご協力いただきたいという、そんなきっかけにしていきたいと。そんな感じですかね。
(質)県民の皆さんには、どんなふうに過ごしてもらいたいですか。
(答)ぜひ足を運んでいただいて、巡回展示を見ていただきたいと思いますし、それぞれのイベントで可能な限り参加を、1日のフラッグ歓迎イベントもありますので、ぜひ多くの方にお越しいただいて、温度感を感じてもらえるといいかなあと思いますね。
(質)展示物というのは、旗だけ?
(答)旗だけですか?
(答:地域連携部)パネルとか、のぼりとかいった付属物があります。
その他の項目に関する質疑
○翁長沖縄県知事の訃報
(質)沖縄の翁長知事がお亡くなりになられましたが、受け止めの方をお願いいたします。
(答)あらためて、亡くなられたことにお悔やみ申し上げたいと思いますし、ご家族やご遺族にも、たいへんなことでお見舞いを申し上げたいと思います。直接、個人的に翁長知事とやり取りというのはあまりありませんでしたが、非常に地域の政治家として叩き上げで、地域の思いを信念・覚悟をもって代弁しようとする姿勢などには、大変、先輩政治家として、その姿勢を尊敬しながら見ていたところです。加えて、現職の知事が亡くなるということは、しかも67歳という若さで亡くなられるということは、やはり同じ時期に知事をやらせていただいている者として、たいへん大きな衝撃を受けています。現職の知事が亡くなるということは、やっぱりさまざまな影響があると思いますので、結果として沖縄県において、その地域において混乱とかがないことを祈ります。たいへん、現職の知事の方が亡くなられたというので衝撃を受けているということですね。
(質)辺野古の移設問題で翁長知事はずっと反対の立場をとられていて、そういう政治家としてのスタンスというのはどんなふうに見ていらっしゃいましたか。
(答)政策のこととか、国と沖縄県のやり取りとかについては、私は当事者ではないのでコメントは控えたいと思いますけども、信念・覚悟をもって取り組まれているということは、先ほど申し上げましたとおり、尊敬しながら見ているということです。
○白山高校の試合
(質)11日の白山高校の試合の時は、知事はどこで何をされているのか確認させていただいてよろしいですか。パブリックビューイングとかありましたよね。
(答)11日は私は甲子園には行かず、パブリックビューイングなども参加しませんが、個人的に応援をしている状況にあると思います。
(質)第二さんよろしくお願いします。
○「東京オリンピック・パラリンピック フラッグツアー 三重県関連事業」の実施(発表)
(質)フラッグツアーですけど、オリンピアンとパラリンピアンの人数が4対1で違うじゃないですか。
(答)3対1ですね。前川さん、それから野口さん、宮本さん、小椋さんですね。
(質)本来なら同数でやってたけども、結果的に3対1になってしまったのか、それともあまりそういうことは考えずに声かけられる人に声かけてこうなったのか。
(答)それぞれ声をかけていったということや、イベント自体に関心をもっていただけるようにどうすればいいかということで人選をし、打診していったんだと思いますけど。何人枠がどうとか、誰から順番にどう当たるかということは、私が指示したりしてませんので。
(質)パラで、伊藤さんとかいましたよね。
(答)実は9月1日のイベント自体でも、これ細川さんに来ていただくんですけども、そこも結構、何人も当たってパラの方なかなか捕まらなかったというような状況もあったので、結構打診も苦労しながらやったとは聞いてますけどね。
(放送:チャイム)
(放送:黙とう)
(答)ご協力ありがとうございました。
○全国知事会からの防災省設立に関する提言
(質)この間、知事が全国知事会で、危機管理の関係の委員長という立場で言われた防災省なんですけど、これの趣旨とかをあらためて、その意味ですね。特に行革の関係で省庁再編したわりには新省、役所をつくるということも含めてお考えを。
(答)まずそもそも、今いろいろ総裁選などでそういう発言がございますけども、知事会としては、過去から防災の組織の充実、去年の岩手であった全国知事会の「岩手宣言」という中に、防災庁というように入れてあったので、何か政治的な他意があるというのは全然ないという前提のもと、今何か、政府が行っている復旧・復興対策とかに不備があるというよりは、1つは復興庁の組織が2020年度までとなっていて、その後の組織のあり方を議論しなければならないということや、その後、今後、南海トラフとかも含めて巨大地震が起こる可能性が、首都直下とかもありますので、そういう時の国難レベルのものに立ち向かっていくための組織体制の整備の議論を、ちょうど先ほど言いましたように復興庁の組織の設置年限との関係もありますから、そういうところで議論をしていただいた方がいいんじゃないかということです。アメリカのFEMAもそうですけど、ロシア、あるいはイタリア、カナダとか、あるいは地震などの多いインドネシアとかもそうですけど、多くの諸外国で災害の多い場所においては、そういう危機管理や防災を担当する省なり庁が既に設置をされています。日本においては、1974年に国土庁が田中角栄総理のご指示のもとできあがり、そこから防災部局というのはできてきているわけですが、さらに国難レベルの対応をし、あるいは専門的に対応していくという観点での、あるいは調整権限の強い、予算もしっかり確保しての組織が必要じゃないかというふうに知事会としては考えています。行革で省が増える増えないということについては、基本的に行政をスリム化していくということは重要であるものの、今政府全体を見る中で、政府が政府として仕事を行う分野とか分量において、防災やその後の復興というのは非常に大きな位置を占めると思うんですよね。なので現在、あるいは今後の事前防災・事前復興とか復興そのものを考えたら、仕事の分量に見合う組織があるということは何ら不可思議ではないと思いますし、あとは、多くの省庁にまたがる仕事ですので、司令塔的な機能をしっかり持つ組織が必要じゃないかなという観点ですけどね。
(質)必要性は認めるけど、ただ、その重なる部分とかもあったりするので、逆に言ったらまあ総枠で例えば12省庁と決めてるとか言うんだったら、その中で再編なりっていうふうな議論というのは、知事会の中では出なかったですか。
(答)そこまでは、むしろ僕らの範囲ではないですよ。僕ら知事会として防災のそういう組織が必要だということなので、それを追加をするのか、再編でいくのか、そこは国の判断ですから、それは我々が、まあ少なくとも危機管理防災特別委員長の範囲ではないですよね。
(質)よく提言という形でいろんな案出されてるじゃないですか。その中で、こことここをくっつければその分予算できますよねとか、そういう踏み込みは無かったんですね。
(答)そういう議論は少なくとも、防災省をつくるので他のこういうのをスクラップしてはどうかという議論はありません。
(質)できそうなんですか。
(答)分かんないです。今報道ベースではありますけども、今月中に自民党から総理などへ提言される、行革本部の案の中にはそういう防災において、復興や復旧、あるいは防災のことを考える司令塔機能が必要だというふうには書かれる見込みであるというのは聞いてます。まあいずれにしても、さっきも言いましたように、2020年度末までが復興庁の設置期限なんで、少なくとも復興についてどういう組織でやるのかっていう議論はしないといけませんから、31年度はそういう議論をしていただく年になると思いますけどね。
(質)まあ空中戦だからあれですけど、復興庁の役目と、知事会が出された防災省の、防災庁ですか、そこの役目って本来違うじゃないですか。
(答)そんなことないですよ。うち、ちゃんと復興のことも含めて書いてありますから。
(質)だから、2つあるのと、1つその予防的なものっていうのを入れる組織とはまた別ですよね。
(答)僕らは復興のことも視野に入れて、その何かいざ大きな災害が起こったら、復興の役割も担うような組織を念頭において、そういう議論を書いてますけどね。
(質)だからまあ復興庁は無くなるからそこの部分の機能を持たしたものの、予防ももちろん。
(答)そうそう。
(質)それを新しく作りたいっていうことですか。
(答)そういうことです。
○看護職員の海外派遣
(質)この前その看護職員の毎年やってる海外派遣があるじゃないですか。ちらっとあの時におっしゃった、アンケート取ると日数が短いというふうな話なんですけど、そこのところの対応っていうのは何かお考えなんですか。
(答)これはあの、まあ派遣いただくところとの、だから何ていうんですかね、実はアンケートでやや不満ってお答えになったのが1人いらっしゃって、その不満の理由がもっと長かったら良いということだったので、全体としては、全体の意見として短いねってことよりか、そういう意見もあったということなんですけども、ここは派遣いただく病院とか大学組織との関係とか、あるいは様々な予算とかとの関係で、思いっきり長くというのはちょっとやや難しいとは思いますので、中身の充実を図っていくしか今のところはないと思いますけどね。それはもう学ぶべきところはたくさんありますし、あの場でまさに三重大附属病院の伊藤医院長もおっしゃったように、逆に日本の制度の方が良いよねと思うようなことも多々あると思うんで、長く行っていただくのは非常に良いと思うんですけども、今申し上げたような観点から、今即座に延ばすというのはちょっと難しいと思いますんで、内容の充実でやっていくしかないかなあと思いますけども。
(質)1番引っ掛かっているのは予算ですか。
(答)あとさっきの派遣元でやっぱり穴が開くじゃないですか、その看護師の人の。そうするとそれ以外の人がその仕事をカバーしたりしないといけなくなりますんで、そういう派遣元との調整っていうのはやっぱりありますね。
(質)受け入れ先は別に。
(答)受け入れ先は、まあそれがあかんので期間が制約されるという話は聞いたことが無いですね。
(質)普通に考えれば、4泊5日じゃロンドンまで行って、荷物ほどいてもうすぐあと荷造りしなきゃいけないですよね。
(答)まあそうですね。中身ハードにすれば大丈夫だと思いますけど。
(質)ハードって、物理的限界があるじゃないですか。何かだからそこはちょっと。
(答)行くのに時間がかかって、あとも時差がありますから、それは基本同じであるはずですけど。後ろもずれますから。
(質)結論としては今のところこのまま続けるけど、まあ続けるかどうか分からんけど、まあとりあえず日数を増やす予定は無い。
(答)今はそうですね、はい。
○災害時におけるカウンターパート方式による支援
(質)防災関係でカウンターパートの支援っておっしゃってましたけども、あれはどういう中身なんですか。
(答)あれは東日本大震災の後、熊本地震とかでカウンターパートの市町を決めて、そこに集中的にいろんな支援を講じるということが有効だということが結論になったので、あれは要綱やったかな、法律やったかな、総務省の公務員課がそういうカウンターパート支援の制度を作りまして、それに基づく対応ということですね。
(質)今回がその第1号なんでしょ。
(答)第1号。
(質)現実にその優先順位があって、例えば市町村友好提携とか結んでいる所についてはそっちの方優先するということで、応援に行く所を決め打ちできるみたいですけど、それ以外は要は総務省から指定してくるとこへ三重県さん行ってくれという話になるんですか。
(答)そうですね。総務省から指定というか、現地に総務省と全国知事会と市長会と町村会と現地対策本部行って、そこでじゃあ例えば、広島県熊野町だったら10人必要とかそういうのをずらーっと並べていって、じゃあこの熊野町にはじゃあ三重県でいこうとかいう決め方をみんなでするので、そこに指定された所にやると。一方でさっき、貴方が言ったように、それぞれ独自の繋がりがある支援をするっていうのは、全然やっていただいてますんで、今回も亀山市なんかは岡山県の高梁市にも支援をされてましたので、それはもう両方いける範囲でしてもらうということだと思いますね。
(質)県内市町で直にそれやるときに、一応コントロール、司令塔役は県がやってるんですか。
(答)そうですね。はい。
○杉田衆議院議員のLGBTに関する発言
(質)杉田議員の発言で、一部県議の方とかが、抗議文出すみたいな話をされましたけど、全体に杉田議員の発言に対する知事のお考えと、あと伊賀市がやっているようなパートナーシップ条例について、東京都が今検討中という話なんですけど、要は都道府県レベルで何かそれに近しいものを作るということについての知事のお考えはいかがですか。
(答)まず、今のあれですね、県議の方々のアクションというよりは、LGBT施策について。
(質)県議の方のアクションは全然関係無い。ちょっと政局、選挙絡み的なものがあって。
(答)だからLGBT施策についてってことですよね。前の定例会見でも申し上げましたけれども、実際にLGBTで偏見を受けたり、日々の生活の中で苦しんだり、そういう方々がおみえになるわけでありますから、そういう県民の皆さんにも安心して三重県内で過ごしていただくために、行政として対応を行っていくというのは、当然のことだというふうに思ってますので、県としてもダイバーシティの方針も作りましたし、先般8月6日もダイバーシティ社会推進本部を開いて、職員が県民のそういうLGBTで悩んでおられる方々にどう対応するか、あるいは職員の中にもそういう悩んでいる子たちもいると思うので、そういう子たちへの対応要領というのも策定していこうというのを本部で決めたところですので、県としては引き続き、そういうLGBTに関する施策を推進していきたいというふうに思います。それから、伊賀市さんでやっているパートナーシップのことについては、条例というか要綱でやっていただいているやつは、それぞれの基礎自治体でその住民制度との関係でご判断いただいていることですので、それはそれぞれの市町村の判断だと思いますが、東京都が現在考えている条例はむしろ住民制度というか、都道府県としてどういう啓発ができるかとかだと思いますので、それは東京都の条例の動きなんかもしっかり注視して我々で取り入れることができるか、できることがあれはどんどん取り入れていきたいというふうに思います。
(質)あと杉田議員の発言については。
(答)どういう真意でおっしゃったのか分かりませんけれども、私としては理解しにくいですね。
(質)全く賛同はしない。
(答)賛同できないでしょ。
○名古屋での三重県拠点設置
(質)あと昨日中経連ありましたけど、基本的にリニア停車駅になるってことを含めて、あそこの名古屋市を中心とした開発っていうのは進めて、今後その日本の経済的なところも含めて1番中部が注目されてるという話があって、その関係で中経連との会合続けておられてると思うんですけど、県として一昨年だったかな、去年かな、致し方なく潰した、ビルが改修だったんで、桜通りカフェがあるじゃないですか、ああいう形で、名古屋がこれだけ注目されているんならば、もう一度三重テラス規模ではないにしても、そういう出先をつくる何か計画はありますか。
(答)そうですね、計画は今は無いですが、そのリニアが2027年名古屋まで来ることがどういう県民生活、例えば交通などの時間短縮とかインパクトがあるかについては、今年度調査をしていますので、それを踏まえて今後どういう施策をするかを考えたいと思いますが、今、明確に具体的にそういうのを設置する計画というのはあるわけではないですけども、注目を浴びる名古屋においてどういうPRしていくかというのは重要な観点だと思ってます。
(質)何らかのそういう拠点はいると思っているということですか。
(答)拠点がいるかどうかは、どういうPRをするかによると思いますけどね。今はそういう拠点についての議論は今はしてないですね。
了