知事定例会見録
平 成28年8月10日
於:プレゼンテーションルーム
発表項目等
・「2016大学生国際会議in三重」の開催(発表)
・「第10回国際地学オリンピック」の開催(報告)
質疑項目
・発表項目等に関する質疑
・松阪工業高等学校への航空学科の設置
・東海環状自動車道西回り新四日市JCT-東員IC間の開通
・リオデジャネイロオリンピックでの三重県出身・在住選手の活躍
・ポストサミットの取組
・平成28年度全国知事会議
・第27回紀伊半島知事会議
・伊勢志摩サミット開催による経済効果
・第1回三重県家庭教育の充実に向けた検討委員会
・平成28年度人事院勧告
発表項目
(知事)それでは今日は2点、お話しさせていただきます。1点目は、「2016大学生国際会議in三重」についてであります。サミット閉幕100日後の節目として、また次世代を担う若者の国際交流の一環として「2016大学生国際会議in三重、UNICOM(ユニコム)と言いますけども、を8月31日から9月3日まで伊勢市と南伊勢町で開催します。この会議は県内外から約100人の大学生や留学生が集い、「地域資源を活用した地方創生」そして「地場産業とグローバル社会」という2つのテーマについて、現地での体験学習や視察を踏まえた討議を行います。主な日程を少し説明しますと、9月1日には神宮神田・御塩浜や伊勢河崎など、伊勢市内各所を3つのグループに分散して視察します。古来続く神宮の営みや歴史ある街並みの保全など様々な地域資源の活用に関わる取組について学習し、「地域資源を活用した地方創生」について討議します。9月2日には南伊勢町の第1次産業を実際に体験しながら学ぶため、みかん栽培やあさり養殖などの現場を視察します。これらの産業の現状や課題、将来に向けた取組について現場で実際に従事されている方々から話を聞き、その後「地場産業とグローバル社会」について討議します。最終日の9月3日には、伊勢市と南伊勢町での討議の総括をしてもらう予定です。今回の2つの討議テーマは参加者の大学生が事前に話し合って決定したそうで、サミット開催地・三重で討議するに相応しいテーマを選びたいとの真剣な思いから、このようなテーマになったと聞いています。参加者の皆さんには若者ならではの自由な発想力や行動力をいかんなく発揮し、議論等を通じて自らの成長の場となるような実りある会議にしてほしいと願っています。なお、初日の開会式には私も会場へ出向き、歓迎の意を述べさせていただくとともに、サミットの話なども交えながら参加者の皆さんにエールを送りたいと思っています。その後、参加者の皆さんはサミット開催の象徴とも言える伊勢神宮を訪問します。オバマ大統領やメルケル首相などに感銘をいただいた荘厳な空気と悠久の歴史・文化、そして世界に誇るべき共生・平和・調和への願いなど、日本人の精神性の原点に触れる絶好の機会ではないかと思います。また、最終日の9月3日には横山展望台を見学します。安倍総理が「日本のふるさとの原風景」と言われた英虞湾に浮かぶ島々の絶景を、存分に楽しんでもらいたいと思います。このほか、地元の皆さんとの交流も企画されており、三重県自慢の食材をふるまうなど、充実した4日間になるようしっかりとおもてなしをしたいと思っています。今回の会議をきっかけに多くの若者が三重に集い、真剣な討議や友好を広げる場として継続的に活用されることで、伊勢志摩サミットの「レガシー」を次世代に引き継ぎ、三重を次世代グローバル人材育成のメッカにしていきたいと思います。
続いては、昨日資料提供しましたけども、国際地学オリンピックについてですけども、改めてですが第10回国際地学オリンピックがいよいよ今月20日から28日までの間、日本で初めて三重県で開催されます。昨日、東京において国の科学技術振興機構から報道機関に対し、取材に関する説明会がありました。説明会には日本代表で三重県出身の坂部圭哉さんも同席し、大会に向けての意気込みが語られるとともに、地学オリンピック日本委員会の久田健一郎理事長から大会概要が説明されました。併せて、これまで決まっていなかった参加国数と代表生徒の参加人数について、27の国と地域の高校生102名と発表されました。参加国数が27というのは大会史上最多ということであります。日本代表4名のうち、先ほど紹介した坂部さんは愛知県の高校に通学していますけれども、三重県川越町出身であります。また、日本代表ではありませんが競技に参加するゲスト生徒として、四日市高校3年の柵木裕さんと伊勢高校3年の松山拳大さんが選ばれています。さらに、3名の三重県の高校生のほかにも、177名の県内高校生が大会のサポート役を務めてくれることになっています。大会に関わる高校生の皆さんには、それぞれベストを尽くして頑張ってほしいと思いますし、サミットで世界に示したおもてなしの精神を若い世代が受け継ぎ、活躍してくれることを期待しています。また、この大会を契機に三重県の子どもたちが科学に興味・関心を高め、学びを深めてくれることを期待しています。
発表項目等に関する質疑
○「2016大学生国際会議in三重」の開催(発表)
○「第10回国際地学オリンピック」の開催(報告)
(質)幹事社からお願いします。発表項目2つなんですけども、2点とも県内に外国の生徒さんたちが来てくれるという催しになっているんですが、改めてサミット後こういったイベントをやる意義というのを知事からいただければと思うんですが。
(答)直接MICEにはこれ該当しませんけども、そういう複数の国の皆さんが討議をし、意識を共有し、議論を深める、そういう場のメッカというか聖地というかに世界最高峰のG7サミットを開催した三重県としてはそういう方向でこれからもこの地域のブランド化を図っていきたいと思っていますので、それの実例としてこういうのが出てくるというのは大変有意義であろうと思います。それからG7の伊勢志摩サミットにおいても、次世代の若者が活躍しました、ジュニアサミットも含めてですけども、そういうのに参画した子どもたちや若者が非常にこのインスパイアされたというかモチベーションが上がったというのがあって、その次世代に向けて頑張っていこうという意欲が出ましたので、三重県の次世代の子どもたちや若者にそういうこの将来に対する、未来に対するモチベーションを与えるきっかけになる、そういうことでも極めて有意義ではないかというふうに思っています。
○「2016大学生国際会議in三重」の開催(発表)
(質)大学生国際会議in三重のほうなんですが、これはKIP知日派国際人育成プログラムのほうで毎年場所変えてやっているようなものなんですか。
(答)毎年やってるんやったっけ。
(答:雇用経済部)地域でそういう議論は毎年やっておりますけど、規模的にはちょっともう少し小さいと思います。
(質)三重でやるのは今回少し大きめの規模的に。
(答)伊勢志摩サミットの開催決定後から、一緒に共催していただきますKIP知日派国際人育成プログラム、一般社団法人ですけども、こういう形の地域に密着したサミットが行われた場所での議論というのをやりたいとずっとおっしゃっていただいていましたので、相当力を入れてやっていただいていると思います。ここにもありますとおり、100名ぐらいの方来ていただきますし、大規模なものではないかと思いますね。
(質)こちらのほうは参加者を見ていると外国から直接来るという形ではない?
(答)そうなんです。なのでMICEに該当しないですけども、日本に留学している留学生が東京にいる人たちが多いですけど、もちろん三重県の留学生もいますけど、こっちに来て日本の大学生とかと一緒に議論をすると、そういう感じですね。
(質)いろいろ討議テーマとか見ているとやっぱり地域、地域に根ざしたものというのが主であって、そういうのを若者目線で真剣に考えてもらいたいというのが大学生会議のほうだと主眼なんですか。
(答)そうですね。みんなで考えたというふうに言ってましたし、あの何ていうんですかね、このずっとこの会議の開催に当たって議論を進めていく中で、本当に南伊勢町みたいな所で1次産業の体験をしたいというの、向こうからの切なる願いだったんですよね。そういうこの本当に地域の地域資源とか地域の状況を踏まえて、このいろんな国の人たちが議論をしたり体験をしたいというのが強い希望だったので、そういうのは三重県としてもありがたいですし、彼らが本当に真剣に地域のこととか地場産業のことを考えていきたいという思いの表れではないかと思いますけどね。
(質)知事、この大学生国際会議in三重の選定というのは、これはもう終わっているんですか。まだこれからなんですか。
(答)選定?
(質)参加者は主催者により選定するため、一般募集は行っておりません。
(答)大体もう概ね終わってますけども、もう少し日本人のほうは多少追加されるかもしれないという余地があるので、その向こうでいろいろ東京の学生とか当たっている部分があるかもしれません。最終全部締め切ったという状況ではないですけども、留学生は大体決まりました。日本人の学生はもしかしたら増えるかもしれないという、そういう状況です。
(質)事前公表とかも県内に関してはあったりとか?
(答)県内の人たちでどんな人が来るかということですか。
(質)はい。
(答)どうなん。
(答:雇用経済部)大学名等は事前にまた公表させていただきます。
(答)何ていうか、その人たちが嫌じゃなければ基本、別にご了承得られたら公開してもいいんじゃないですか、別に。と思いますので団体側とかご本人のご了承得たりとか、そういう手続きしてからまたお返しさせていただきます。
その他の項目に関する質疑
○松阪工業高等学校への航空学科の設置
(質)松阪のMRJ尾翼の製造がもうそろそろ始まってくると思うんですけど、去年竹上市長との1対1対談で松阪工業に航空科の設置の話が出ていたと思うんですが、現在の進捗状況はいかがでしょうか。
(答)まず航空機産業に従事するためにどういう内容のことを高校生の段階、工業高校で学ぶべきなのかということを現場で今、研究をさせています。そのそれが松阪工業って機械科とか電気工学科とかありますけども、そういう部分では足りるのか足りないのか、そこをリニューアルとかリメイクしないといけないのか、まずその航空機産業に従事するに当たって工業高校段階でどういう学習が求められてるのかというのを研究させています。それを踏まえて、それで教育課程で、何ていうか、授業の中へ埋め込めばそれでできるものなのか、コースっていうのを設けないとできないものなのか、そういう観点でまず教育内容から精査したいと思います。いずれにしても竹上市長がおっしゃっていただいたような、航空機産業についてしっかり学べる環境を作るということについてはしっかり前向きに捉えてやっていきたいと思います。
(質)一概に新しいコースを作るとは限らないと。
(答)まず内容を、何ていうか、結局求められる人材でなければ意味が無いので、コースありきとか学科ありきというよりは内容からまず入っていくという形にしたいと思います。竹上市長も何か、別に何か絶対にそういう何か学科とかを作るというよりは、MRJがあるんで、そこから人材が輩出されるようにしたいという根本の思いだと思いますから、そういうふうにまず学習内容をしっかり精査するという形にしたいと。あの場でも言いましたけども学科を新たに設置するというのは、やっぱり松阪地域の高校進学者の人口のことを考えるとそれはやっぱり難しいので、もし新しい学科とかにするのならばそれは何かスクラップアンドビルドしないといけないとは思いますけどね。それはあの場でも言ったと思います。
(質)アンケート調査とかそういったものは実際にされているとか、今後される予定はあるのか。
(答)今後、大体その他の工業あるいは高校のコースとかを新しく作る時も地元の中学生とか企業の皆さんへのニーズ調査みたいなんは必ずやっていますので、そういう段階は踏むべきだと思っています。いついつにやりますというのは決まってませんけど。
○東海環状自動車道西回り新四日市JCT-東員IC間の開通
(質)明日の西回りの県内開通、改めて受け止めと県内の整備の波及効果、それを教えてください。
(答)今回、三重県初の東海環状西回り、東海環状が供用されるということで大変嬉しく思っています。とりわけその東海環状西回りの所に道路が開通することを念頭に置いた企業立地などが進んでいますので、そういう産業の人たち、企業の皆さんの物流を効率化する、とりわけ四日市港までなどでは20分ぐらい時間が短縮されますので、そういう物流の効率化、それによるコスト削減、それによって企業の競争力の強化、そういうものに繋がっていくだろうということで産業において非常に大きいと思います。それから四日市方面への例えば県立総合医療センターとかへのアクセス、3次救急とか高次の救急医療をやってますので、そこへのアクセスが良くなるというようなことで命の道という観点からも極めて重要な意義があるというふうに思っています。いずれにしても、また国体などもその沿線でたくさん開催されますので何とか「三重とこわか国体」までには全線開通できるように地域の皆さんと協力をして、さらなる取組を進めていきたいというふうに思います。
(質)次はたぶん大安、東員、30年ぐらいだと思うんですけど、そこに向けては具体的にどんな働き掛けを。
(答)そこはもう開通予定年度が決まってますので、一応打ち出されていますので、そこはとにかくしっかり予算を確保してほしいということを国に働き掛けていくというのと、一日でも早く、そして安全に工事が進められるということを言うということだと思いますけども、我々としてはさらにその先の所がまだ供用開始年度というのが明確化されていませんので、我々の北勢におけるその道路要望の極めて高い最優先事項の1つとして、そこの供用開始年度が決まっていない部分の供用開始年度を早期に明確化してほしいということは早く国に強く働き掛けたいと思いますし、それによって三重県と岐阜県が初めて高速道路で結ばれるということになりますので、そういう意義なども強調していきたいと思います。その供用開始年度がはっきりすることで、企業を立地などもじゃあ2年後にここが開通するんだったらじゃあこの時期に企業を立地しようとかという動きもあると、民間の動きを加速させる意味もあると思いますので、そういう働き掛けを強めていきたいと思います。
(質)その意味でいうと企業立地で何か具体的に大きなことを進めようというのは。
(答)今のところ何か僕が、事務方はいろいろ接触してると思いますけど、僕が何かこう大きいの、これでどーんといくようなものがあるというのは無いですけども、実際に東海環状東回りが開通、平成17年以降開通した時に相当トヨタ向けもあって岐阜から東回りの所の企業立地が進んだのもありますので、そういう案件の今潜在化してるものが顕在化してくるというようなこともあると思いますね。
○リオデジャネイロオリンピックでの三重県出身・在住選手の活躍
(質)ラグビー日本代表がすごい活躍で、なおかつ三重県の選手が素晴らしいプレーを見せているということで何かこう感じたこととかがありましたら。
(答)絶対王者たるニュージーランドに勝利して最後逆転されそうなところをレメキのタックルで止めたということがありましたんで、世紀の大金星に三重県で頑張る選手が大貢献したということは大変嬉しいことですし、その次ちょっとイギリスに惜しくも負けてしまいましたけども、ぜひニュージーランドに勝った時の成功体験でこの後また勝利を重ねて何とか予選リーグを突破してほしいと思いますけどね。あのタックル凄かったですね。あれ行ってなかったら点数取られて逆転されて負けてましたからね。
(質)先ほど国体の話もありましたけども、これからラグビーワールドカップが開かれるという中でかなり注目を集めるスポーツだと思うんですけど、県としてこのスポーツに何か特化して取り組んでいく方針とか、そういうことも考えられるんですか。
(答)男子のラグビーはこれまでもいろんな積み重ねをやってきていますので、さらなる競技力の向上を図っていきたいと思いますが、今年の希望郷いわて国体だったかな、岩手の国体から女子の7人制ラグビーも国体の正式種目になりましたので、三重県ではこの先般クラブチームがパールズが発足しましたし、うちのその潜在アスリートの発掘プロジェクトの第1弾を女子ラグビーにしていますので、そういう人材発掘とりわけ女子のラグビーにおける人材発掘、そして競技力の向上というところに力を入れていきたいというふうに思います。併せて2019年のラグビーワールドカップはこの東海地域では豊田市で開催されますし、三重県からいえば花園も近いほうだと思いますんで、いろんなキャンプ地の誘致とかそういうことにも力を入れていきたいと思いますし、ラグビーのワールドカップを含むスポーツ大会については今月行われる東海3県1市の知事市長会議においても議題になるというふうに思っていますので、各県とも連携して取り組んでいきたいと思います。
○ポストサミットの取組
(質)サミット2カ月ぐらいたったんですが、経済効果を一過性に終わらせないために県で考えていらっしゃることは何ですか。
(答)今夏休みなので情報発信をし、誘客を進めるということをやっておりますし、この6月30日からサミットで高い評価を得た「食」ということについての「みえ食旅パスポート」を発給し前回の「みえ旅パスポート」を上回る2万1,000部の発給に繋げているということですので、引き続き観光客の増加、それからMICE誘致、こういうものに力を入れていきたいというふうに思っています。一方で一過性に終わらせないために、あとこれまでも言ってきましたけども、サミットはチャンスでしかありませんので、そのチャンスをやっぱり民間企業の皆さんとか地域の皆さんがしっかり掴(つか)むという、そういう意欲と具体的な努力というものが大事だと思いますのでそういうものに大いに期待したいと思いますし、口を開けてほっといたらお客さん来てくれるやろというのではやっぱり難しいと思いますから、その辺を促していく取組もしていかなければならないと思います。
(質)他よろしいでしょうか。じゃあ第二クラブのほうも含めてお願いします。
○平成28年度全国知事会議
(質)じゃあ発表外で。先の福岡県での全国知事会で一番議論になったのが、約2時間半かけて参院選の合区の話だったじゃないですか。知事はそこで発言は全くされなかったんですけど、あれはなぜですか。
(答)既に僕と同種の意見が出ていたので、僕が改めて同種のことを言うことも無いかなということで、そんな何か重い理由があって発言しなかったというよりは、時間もだいぶ延長してましたので同種のことであるならば述べずともいいかなということで述べなかったという、理由としてはそれぐらいですけどね。
(質)その前の前回の知事定例会見でそれをお聞きした時に知事が答えられたのが、合区をやっているということはちょっと問題だと。しかし、これをすぐじゃあその制度見直してというのも発足したばかりなのでそこは見守りたいというふうにおっしゃって、そういう意見を言われた知事たちはいなかったですよね。ある意味、そこでそれも含めてなぜ主張されなかったのかというのが素朴な疑問ですけど。
(答)あと僕がちょっと失念していたのは、前回の合区の法律の時に附則で次の選挙までにこれを決着つけるというのが書いてあるということの、僕その附則の条項を失念していたので、ああいう定例記者会見の時には説明をしましたけれども、あの場の説明で合区の附則があるということを認識をしたので、ということであれば合区について慎重であるということの意見はその他の方も述べられていたので述べなかったと、そういうことです。
(質)知事のお考えとしては、最終的に山田会長がまとめられて一応見直しを国に要望すると、憲法の問題とかいろいろあるけれどもそれは一応棚上げの形で、知事会としてはとりあえずまとめられたと、ここの結論を含めて知事のお考えはどうなんですか。
(答)結論については私は賛同しています。私自身としても地域の声が届きにくくなるというような可能性なども懸念もありますので、そういう意味で合区を継続する、僕は前回の定例記者会見でも言ったと思うんですけど、二院が2つの院が両方とも全くもって同じあり方とか役割とかそういうことを前提とするということではなくて、参院は参院の役割というのを考えていくべきだという中で、都道府県制というものを1つの核として合区を継続していくということには慎重であるということですので、今回の全国知事会の結論については賛同しているということですけどね。
(質)二院制がそれぞれ特徴を出すというのは、衆議院はある程度今の大筋で区割りとかはあるにしても変更はあるにしてもいくと、参議院については参議院議員の選び方で、例えば福井の西川さんが言われているような都道府県の知事なりあるいはそこの代表者が1議席占めるというふうなやり方もあると、そういう参議院のあり方みたいな形というのに知事は賛同されてるんですか。
(答)具体的な手法として首長が議員を兼ねるということについて賛同するというものではなくて、参議院のあり方、あれだから全国知事会の提言も2段階ロケットになってるわけですよ。当面3年後のとこまでの合区の継続を、合区を解消するということについては国に要望していこう、一方で二院のあり方とか憲法のあり方そういうのは長期的な議論をしていこうというふうになっているので、後段の部分ですよね今のやつはね、首長が議員を兼ねるという具体的な手法にまで賛同するものではないですけれども、衆議院と参議院のあり方をそれぞれどういうものとするべきなのかという議論をし、その結果として一定の法律を考えるということとかには賛同してますけどね。だから僕は個人的には前も1回言ったことあるかもしれませんけど、首長が参議院の議員を兼ねるというのは現行の国会制度とか現行の地方自治で知事とか首長が果たしている役割とかから考えると、それはちょっとやや無理があるというふうに思っているので、首長が議員を兼ねるということについてはどちらかというと慎重ですね。むしろ、都道府県から代表が、県民というか国民から当該地の有権者から選ばれる議員が出ていくということが大事だということだと思いますけど。
(質)合区についてどちらかというとこのまま行こうと言われたのが大都市部じゃないですか。神奈川、大阪、まあ愛知は保留でしたけど。神奈川の黒岩さんは灘高の先輩でもあるし、そういうことを含めて、915万人の県民の代表にもかかわらずこの知事会では1票しか票がないというふうなことを言われて、鳥取の平井さんでしたか、東京は人口区割りでいったらここで6票あると、神奈川4票だと。既にそこに地方と都市部の対立というのが知事会の中にあるじゃないですか。この今の流れはどう思われますか。
(答)地方と大都市部の対立みたいなことですか。
(質)参院選うんぬんというのも根底にそこがあるじゃないですか。都市部は少なくとも大阪にしても神奈川にしても道州制賛成派なんですよね。
(答)だからこれもう全国知事会の宿命ですよね。この前の地方法人特別税の時もそうでしたけれどもこういう全国知事会の宿命なので、何ていうか、なので全体的な枠組みとして大都市部と地方の対立が全ての案件にあるというものではないので、それは個々の議題についてよく議論をしていくしかないんじゃないかなと思いますし、あと最後は会長が決めるということですからね。それは道州制のこともそうですし、この前の地方法人特別税もそうですし、今回のこともそうですし、ずっと続くんじゃないですかこういうのは、全国知事会は。
(質)平成21年に伊勢で全国知事会やった時に、当時、大阪は橋下知事で宮崎が東国原さんで、要は第三極ということを言い出されて知事会を割るような感じだったじゃないですか。その流れから元々都市部と地方の対立みたいなのがあって、知事ご自身も福井の西川さんを座長にしてふるさとネットワークというのをやってられますよね。そういう分派というかある程度個別目的的に集うというそういう会というのが今後もあり得るわけですか。
(答)それはむしろ流れ加速してるでしょうね。何ていうか、やっぱり全体として利害が一致できない課題については、一定の利害や主張が一緒の自治体で1つのグループを組んで主張を展開していくというのは、より何ていうんですかね、違いが先鋭化するような話題などについてはそういう動きが加速するでしょうね。なのでそれは別に悪いことでもないと思います。それが仮に全国知事会の機能低下とかレームダック化してとかそういうふうなことになる、まあそこまではいかないと思いますけれども、そういう分派活動というかグループ化活動というのはそれは全然いいことじゃないですかね。加速していくと思いますけどね。
(質)だけど国がやっているのは国と地方の協議の場がずっと開かれないままですけど、少なくとも地方6団体であって、そこのところの各一部の知事同士がネットワークするということについて、それは公的な位置付じゃないじゃないですか。だとすればある程度二重支配になるし、逆に全国知事会そのものの力を弱める可能性もあるじゃないですか。
(答)でもどうですかね。例えば地方創生なんかは、人口減少、人口増加している地域も含めて求めるものは違うにしても、求めるものというかやる具体的な施策とか取組とかは違うにしても、地方創生というような政策を前進させていくべきということでは大都市部と地方部も一致しているわけですから、どうですかねえ、むしろ割れるイシューのほうがどちらかというと少ないわけだと思いますので、それを考えれば全国知事会は全国知事会で一定の力があるし、それは1つの代表として地方6団体として国とやる意味もあると思いますけどね。だから何ていうんですかね、いろんな道を模索すればいいんじゃないかと思いますけどね。正面窓口は国と地方の協議の場で全国知事会だけども、それ以外物事を実現するためにそれ以外の動きもあっていいと思いますけどね。
(質)915万人もバックにしてるのに1票しかないと言う人が混じってですよ。
(答)そうですね。それ以外のイシューではまあ。なかなかあの発言はびっくりしたのはびっくりしましたけどね。
(質)先輩それは言い過ぎですって、聞いたりとか、言わなかったんですか。
(答)その後の懇親会ではみんないろいろこう黒岩さんとやってましたけどね。僕はその場は行かなかったですけど。
(質)とにかく鳥取と島根、徳島と高知、今回合区でやって、それぞれの知事がそれなりの現状の苦慮みないなことを言われたじゃないですか。それについては十分理解されるわけですよね。
(答)そうですね。どれが唯一絶対解というのは無いにしても、おっしゃっている思いというのは理解できるものが多いと思います。
(質)それは三重県もいずれこのままいくと、ひょっとしたら合区になり得るかもしれないという危機感ですか。
(答)それもありますね。やっぱり実際にそういう極端な1票の格差是正論でいくと対象に入る可能性ももちろんあったわけですし、うちだけじゃなくて岐阜も富山と一緒になるとかいろんな議論もあったわけですから、そういう危機感はあります。
(質)基本は今の都道府県制47で一応国も認めている以上は、そこは47でそれぞれの所から国会議員というのが出るという形が望ましいわけですね、参議院議員は。
(答)そうですね。だから西川知事がその他主張しているのはちょっといろいろあるかもしれませんけど、比例と選挙区の議席数の配分を変えることでいろんなそういう弊害を解消する方法とかもあるというふうに西川さんおっしゃってました。別に僕がそれに与(くみ)するわけではありませんけれども、いろんな方策があると思うので都道府県から代表を出していくということは大事だと思いますね。
(質)あとあの中で西川さん言い出しっぺのふるさと納税が出て、ふるさと納税についての今現状を踏まえて、この前渋谷区長の長谷部さんおっしゃってたけど、あそこで20億円ぐらい減収しているという反対論もあるわけなので、知事のスタンスというのはどちらですか。
(答)うちとしてはもちろん流出もあるだろうし、でも流入もあるというふうに考えてますので、それは何ていうんですかね、制度が認められている中でそれぞれが自分の税金をどのように納めたいかというか、納める方法の選択肢があるわけですから、僕はふるさと納税については当然是として考えて、三重県としてもなるべく三重県にゆかりのある人たちから納税、流入していただく分を増やしていったりする努力は必要だと思いますけどね。
(質)プラマイゼロでいったら三重県も外から入ってくる金のほうがふるさと納税は今は多いんですけど、ただし県内で見た時に、例えば人口5,000人の町の町民が景品目当てに例えば他のとこでふるさと納税するというのも今の制度では可能じゃないですか。そのおかげで人口5,000人の町の町民が、例えば松阪牛目当てとかいろんな物目当てにやった場合に、そこの税収落ちたら5,000人の町では非常に厳しいじゃないですか。実際県内にはそういう町があるじゃないですか。その辺の調整が逆に制度として、例えば政令市に限るとか何らかの制度的な設計のいじり方が必要じゃないかと思うんですけど、これはどうですか。
(答)なるほど。それは確かに制度的に今返礼品の自重みたいなことについては総務省から通達とか出てますけども、確かに制度的にそれがビルトインされているわけではないので、そこをどう抑えていくかというんですかね、何か本来の趣旨と違う税の動きになることについて制度上どう考えるかというのは大きな課題だとは思いますね。確かに今は通達で自重してくれみたいな感じになってるだけですからね。
(質)言いだしっぺの西川さんは、とりあえず制度が始まってまだ定着してないので今はとりあえず見守ってほしいというふうにおっしゃってたじゃないですか。それは知事としてもオーケーなんですか。
(答)今はというのが、当分の間がいつまで指すのか分かりませんけども、今はそうやって総務省からも通達出ているので各地域がどう努力するか、ふるさと納税とどう向き合うかというのを今は待つというのはいいと思いますけどね。それがさっきの今言われたような5,000人の町などの弊害みたいなのが大きく出てきているようなことがあるとするならば、それはもう早急に課題解決のための方策を取る必要があると思いますけどね。
○第27回紀伊半島知事会議
(質)あと3県知事会議ですけど、この前の紀伊半島。この中で知事が最も力を入れた、林業振興、観光振興、あと道路交通政策、大規模災害対策の推進みたいなのありますが、大きく4項目。その中で最も知事、ていうか三重県が力を入れて主張されたのはどれですか。
(答)うちが今回議題提案県だったのはインバウンドなので、インバウンドはもちろんしっかり連携していこうということでしたし、あと僕がずっと林業大学校の検討について言ってますので、ちょうど機を一にしてその林業の話がありましたから、最初の2つの話題というのは特に注力したものでありますし、あと最後のリニアは仁坂知事からも応援するという表明もありましたけども、リニアも重要な議題だというふうに思ってましたけどね。 その3つですね。
(質)応援するというのは要は三重・奈良ルートっていうことですよね。関西広域連合があるにもかかわらず?
(答)今まであんまりそんな明示的に言うていらっしゃらなかったですけどね。今回は自分も応援するよということを言っていただきましたんでね。
(質)去年も言ったでしょ。
(答)今回の言い方より、ちょっと僕逐語では覚えてませんけど、もうちょっとマイルドだったと思いますね、前回は。今回はもうちょいやる気な感じでしたけど。
(質)これ今、三重・奈良ルートについては、関西広域連合、奈良県ももう正式メンバーになられましたけど、そういう中でもう関西広域の中で消えてるんですか。
(答)まだ消えてないです。正式に関西広域連合として三重・奈良ルートにします、っていうのが何かオーソライズされたというわけではないです、まだ。議論はでもだいぶ収束をみてるとは、そういうニュアンスのことは仁坂知事おっしゃいましたけどね。
(質)ということは、正式メンバーの和歌山と奈良は、まあ奈良は当然ですけど、要は三重・奈良ルートっていうふうなことを言われていると。
(答)はい。
(質)あれ何で林業従事者育成うんぬんで奈良県知事がリーダーシップになるんですか。
(答)何か荒井知事がスイス、来年度かな、スイスのベルン州というところと林業の振興のMOUみたいなん結ぶらしくって、そのスイスのベルン州の林業振興にいたく何か訪問されて感動して、そこから講師を派遣してもらったり、プログラムを入れて何か林業の人材育成のプログラム作るらしくて、そういうのがあったのでせっかくだから。僕が、あれいつやったかな、今年の最初、何かの会合の時に荒井知事からそんな話聞いて、うちも林業大学校考えてるんですよっていう話をしたら、じゃあ次そういう議論をしましょうって何か荒井さんが言ったので。スイスのベルン州の林業にいたく感動されてたっていうのがきっかけですね。
(質)この絡みの事務局はじゃあ奈良県に置くってことですか。
(答)そうですね。一応取りまとめは。まだうちはそういう林業大学校みたいなんできてませんし、和歌山も平成29年度からなんで、今とりまとめは奈良がやる感じですね。
(質)県内林業大学校は、この本年度中に結論出すんですか。
(答)今、今年度有識者会議と、「もりびと塾」っていうのをやってるんで、それの成果を見て今年度中に結論出すか、来年度の早いうちに結論出すかぐらいじゃないですかね。いずれにしても今年度は1つの、有識者会合のやつとかを踏まえて節目だと思いますけどね。
○伊勢志摩サミット開催による経済効果
(質)サミット投資効果うんぬんって8月に見直し出すっていうのはまだ出てないんですか。
(答)経済効果ですね。多分9月、これさっき100日の節目としてって言いましたけども、サミット閉幕のですね。そのサミット閉幕100日目が9月4日なんで、それぐらいに近いところで発表するようになると思いますけどね。今精査してますんで。8月中はちょっと難しいかもしれませんけども。
(質)要はこの月は越えるということですね。
(答)そうですね、まあどうだろ。次の定例会見って8月29日やったかな。その時にやるのか、別途やるのかちょっと、別途っていうかその次に送るのか分かりませんけど。9月4日を挟むその辺ということです。
(質)元々百五さん立てらたれたときも全部含めて、サミット開催地周辺の通信インフラもかなり投資されてるじゃないですか。あれは勘案されてなかったじゃないですか。それ含めてこの県が見直すっていうやつの中には、国が出さなかったらそれは何とも算出できないでしょうけど、その辺はできたら入れるんですか。
(答)どうやったかな、ちょっと僕中身確認してないんであれですけど、ちょっと確認しておきますわ。確かにNTTさんとかも含めて相当通信インフラやってもらいましたからね。
(質)伊勢道路が不感地帯があったのが、それが無くなったとか。
(答)そうですね。あと、相差に光が行ってなかったやつが光が行くようになったりしましたよね。
○第1回三重県家庭教育の充実に向けた検討委員会
(質)昨日その第1回ありましたけど、家庭教育の充実有識者うんぬんっていうのが昨日発足したじゃないですか。これ知事はちょっと挨拶でそこへの思いを言われましたけど、改めてこの家庭教育うんぬんていうのに、行政が踏み出すことの意味っていうのは何ですか。
(答)家族のありようとか家庭のありようっていうのが、今までとあるいは高度経済成長期のような形であるならば、何か行政が家庭に介入をしてくるというような印象を与えるかもしれませんけども、現在共働き世代も増え、親世代といわゆる核家族化も増え、一人親家庭があったり、あるいは里親とか養子縁組とかで家族を形成しているケースもあったりというような、家族のありようがいろいろある中で、じゃあその家庭の中で子どもと親がどういうふうに学び合って子どもの能力を引き出していけばいいのかっていうことについて悩みを持っていたりする方々も多々おられるので、そういう方々にどういう協力が行政として、あるいは地域の皆さんと一緒になってできるのかということを考えたいというのが思いであります。
(質)これ工程表見ると、要は来年3月ぐらいまでにある程度家庭教育のあり方、指針みたいなやつを県としてまとめて、知事に答申するんですかね。最終的に議会へ出してって話ですけど、ちょっとスピード感あり過ぎじゃないですか。この急いでいる理由は何ですか。
(答)急いでる理由、あんまり無いですけどね。無いっていうか、そんな何か急いでる感じですかね。
(質)だって座長の貝ノ瀨さんが言われたように、2020年でしょ、新学習指導要領が実施されるの。それからいくとまだ時間はあるじゃないですか。
(答)なるほどね。県で何か何ていうんですかね、結局は市町の皆さんの協力とかも得ないとできないこととか、学校というか地域の皆さんと協力しないとできないこととかやっぱり多々あるので、そういう意味では県がどういう指針でいくのかみたいなのは早めに出して、いろんな事業構築とかをしていただきたいということで年度内っていうことになってると思いますけども、何か何だろうな、とりわけ何か急がなければならない理由があってその日程になってるわけではないですけどね。何かあったっけ?
(答:戦略企画部)いや、戦略を1年で作るというのはそんなに早いということではないと思います。
(質)でも、8月に始まって、あと3カ月、4カ月。
(答:戦略企画部)第1回目のスタートがやや遅かった。
(質)遅いよね。サミットのせいだって言ったらそこまでだけど。
(答:戦略企画部)部長の不在のせいかも分かりません。
(質)あの中でコミニティスクールうんぬんとかいう形で地域にへ期待する部分ていうのが、家庭がその機能失ってて、家庭教育が。だからコミュニティスクールなんでしょうけど、地域そのものも地域性っていうのが今失われてるじゃないですか。その中で支えになり切れると知事はお考えですか。
(答)十把一絡げ(じっぱひとからげ)全ての地域が完全にできると言い切るところまでは言わないですけれども、でき得る地域もあると思いますし、そういう望ましい形になってほしいと思いますけどね。
(質)逆に言ったらそういうのを、そういう市町があればベンチマーキングして結局それをモデルケースで全体に水平展開したいという話ですか。
(答)そうですね。コミュニティスクールというか地域に開かれた学校、コミュニティスクールに限らず、学校地域支援本部という制度とかも含めて地域の皆さんに学校に関わってもらおう、あるいは子どもたちの育成に関わってもらおうという姿勢はこれまでもずっとあるわけでありますので、そういうふうにはしていきたいと思いますけどね。
○平成28年度人事院勧告
(質)昨日予決の各委員会が知事への県政レポートの、要はそれに対しての提言というか持ってきましたけど、最終的に舘予決委員長が県の人勧、国の人勧受けての県の人勧のあれが楽しみだって言われましたが。
(答)中嶋さんね。
(質)中嶋さんか。それについては知事はあくまでも県の人事委員会の勧告っていうのを尊重するっておっしゃいましたけど、その形でよろしいんですか。
(答)基本的にまだ出てきてないんで何とも言いようないですけも、人事委員会の勧告というのは尊重するという立場が基本だと思ってます。
(質)でも大方の予想は、要は国が出すやつっていうのは参院選終わって安倍総理がある程度そういうことも含めて経済活性化の点から下げるっていうお話ではなくって若干上げるっていう話になるだろうし、その流れを受ければ県の人勧もそうなるんだけど、ただ今県内市町に来年度予算編成方針で部局全体で3割カットで、なおかつ各市町への補助金をできるだけ下げたいっていう話をしてるじゃないですか。
(答)そういうこともワーキングで議論になっているという説明をしてます。
(質)細かいどの補助金を減らすかってことは言ってないけども、できたらそこを抑えたいと。その中で結局一番問題になるのはたぶん県職員の給与の問題、まず自らそこんとこどうするんだって話は当然出るじゃないですか。それについては知事はどうお考えですか。
(答)貴殿らしい質問であれなんですけど、まだ全てのファクトが揃ってなくて、あくまで、あくまで一般論ですけども、そういう何ていうんですかね、市町の皆さんに見直しをお願いする場合には自らの姿勢を示すっていうことも重要であるとは思いますけどね。これはあくまで一般論ですし、まだ全然全てのファクトが揃ってないので分かりませんけれども、それは一般論としてはいろんな策を尽くすっていうことではあると思いますけどね。
(質)あくまで一般論ですけど、結局は地域手当4パーセントっていうのは一つの焦点になると思うんですね。これを要はある程度、ゼロにはできないだろうけど2パーセントなり3パーセントなり何らかの形で姿勢を示さないと、市町のいろんな補助金ていうのがなかなか応じられないという感じがあるんですけど、それやると結局知事の、退職金まで手を付けなくていいと思うんですけど、給与そのものは今年上げたじゃないですか。
(答)元に戻した。
(質)元に戻した。だけど実質的に実入りとしては上がってるじゃないですか。ここには手付けないんですか。
(答)それはどうなんですかね。今何ていうか、全てこの推測でファクトが無いのであれですけども、先ほど言いましたように一般論としてあらゆる方策を考えなければならないと思うし、自らの姿勢を示さなければならないということも一般論だと思いますけどね。それはまだ全然そのファクトで何をどう見直すとか、全然まだこれからの議論ですから何ともお答えしようがないですよね。頭の体操的にそういうのはあるかもしれませんけどね。
(質)ばらまいてる、いろんなファクトをばらまいてはいるけど、ただしその中で譲れないものはあるじゃないですか。要は予算の来年度編成に当たってはかなり厳しい状況なんで、そこのところはある程度守りたいっていう額があるじゃないですか。それはもう要は譲らないですよね。今認識としては間違いなく予算編成は厳しいですよね。
(答)厳しいですね。厳しいです。
(質)中嶋さんは、それ行政のいうことは信用できんて言いましたけど。
(答)厳しいです。やっぱり普通に考えて出る部分のところの社会保障関係経費と公債費で100億円近く伸びますし、併せてこれまでのような臨時収入が基本的にはありませんので、基本的には厳しいという見解ですよね。
(質)昨日予決関係が共有意識を持とうという形にするっていうのは、何か協議会みたいなの作るんですか。
(答)いや、どうですかね。ちょっとどういう方法があるのか分かりませんけども、中嶋副委員長がおっしゃっていただいたような、認識を共有していただくっていうのは大事なことなので、それは議会の求めに応じてしっかり対応したいと思いますけどね。
(質)説明に行ったりとか。
(答)はい。それがどういう場が適切なのかっていうのは、むしろ議会の皆さんのご意向も伺わなければなりませんので。
○「2016大学生国際会議in三重」の開催(発表)
(質)発表項目なんですけど、大学生国際会議で例えば大学数とかその数も出ないんですか。
(答)今、なんで最終確定していないので今日の時点でお出しできてないですけど、最終確定した段階で出しますよ。今の段階でっていうのでもうよければ後で出しますけどね。
(質)今の段階でいいんじゃないですか。
(答)今の段階での、別にこの大学とか国とかいいんじゃないですか。
(質)中には日刊さんとかいらっしゃるんで。
(答)なので、今分かっている範囲のところのやつを、現時点でっていうので。はい、出します。
了