知事定例会見録
平 成27年12月24日
於:プレゼンテーションルーム
発表項目等
・1年を振り返って(報告)
・知事の香港・台湾訪問(発表)
・子どもスマイルフォーラムの開催(発表)
質疑項目
・発表項目等に関する質疑
・伊勢志摩サミット県民会議ポスター
・吉田沙保里選手のリオ・デ・ジャネイロ五輪代表正式決定
・有楽町オイスターフェスティバル2015
・知事の年末年始の予定
・人事委員会勧告の実施
・国会議員の育児休暇取得
・伊勢志摩サミット150日前
・安全保障関連法の廃止を求める意見書
・小型無人飛行機(ドローン)の飛行を禁止する条例
・知事の育児休暇の予定
・市町長との1対1対談
・農地転用許可権限の市町への移譲
発表項目
(知事)今年最後の定例記者会見、始めたいと思います。発表事項の前に、今年1年を振り返ってということで恒例でありますが少しいろいろ話をさせていただきたいと思います。まず今年は4月に再選をさせていただきました。高い得票率をいただいての再選でありましたので、改めてこの身の引き締まる思い、責任の重みを痛感した年となりました。加えて6月5日にはサミットが決定したということで、それもさらにこの責任の重みを増した、そういうふうに感じているところであります。そして1年を通じましてというか特に2期目の選挙の時には、成果や結果を出していくんだということを申し上げてまいりましたので、その点においては例えば障がい者雇用率の上昇であるとか、あるいはインバウンドでお客さんがたくさん来ていただいているとか、あるいはまだ道半ばでありますけども学力や体力についても一定の改善が見られたというようなことから、一定の成果や結果が、注力した部分については出てきているのかなというふうには思います。それから他方で、不適切な事務処理の案件、例えば博物館の親鸞の図録であるとか、あるいは「防災みえ.JP」の問題であるとか、あるいは県民手帳であるとか、そういうようなことで県民の皆さんに対する、県庁の仕事のやり方としてこの信頼感を低下させるような事案が相次いだことについても大変残念に思っています。それから、県政というかこの地域社会の状況の中で、例えば伊勢の女子高校生が殺害されるような事案があったり、御浜町の、無事に戻ってきてくれましたけれども、その女子中学生が行方不明になってしまうというような、子どもたちを取り巻く状況の悲しい事案や不安をあおるような事案、そういうものもあったということについて、残念に思っているところであります。日本全体におきましては、今年は戦後70周年ということで、県としてもしっかり力を入れてきて、特に次世代の皆さんにということでやってまいりましたので、こういうことを、この火を消すことなく、さらに次世代に繋げていくということに力を入れていきたいと思いますし、MRJの飛行があったということについても大変嬉しく思っております。これをさらに加速させてMRJについてこの県内の産業、企業もしっかり参入していけるような支援もしていきたいと思います。それから、これはもう単なる印象的なものですけどラグビーのワールドカップにおいて日本代表が大活躍したことは非常に心強かったし勇気をいただきましたし、県もラグビーを頑張っているメンバーたくさんいますし、あるいは7人制ラグビーなどでは三重県出身の人が日本代表に男子も女子もいたりしますので、そういう応援もこれからしっかりやっていきたいと思います。それから一方で、東京オリンピックのエンブレムの問題とかあるいは旭化成建材の問題とか、あるいは東芝のそういう利益の問題とかのいわゆる改ざんということでのコンプライアンスの課題が日本全体にあったということについても、私たちも他山の石としてしっかり身を引き締めて、気を引き締めて取り組んでいかなければならないというふうに思います。それから世界全体では、来年のサミットにも関連し、大いに関心をしていますが、テロとの戦いというのが年を通じてあったとうふうに思います。そういうようなことが今年を振り返ってでありますが、全体としては残念な案件も幾つか言いましたけれども、全体としては三重県としては、非常に明るい材料の多い、前に躍進していく、前進していくためにきっかけとなる、そういうようなことが多かった年であるというふうに全般としては総括をしています。そして来年は何といってもサミットがありますので、ここをサミットが何ていうんですかねえ、三重県にとってターニングポイントになったなあと、数年後振り返ってもらえるような、そういう形にしていきたいというふうに思いますし、次世代に対してこのレガシーを残し、そしてそれをレジェンドにしていくというようなことも大事なのではないかというふうに思います。そして、来年は三重県政が始まって140周年の節目に当たります。加えて伊勢志摩国立公園70周年、吉野熊野国立公園80周年など、幾つかの節目が控えていますので、そういう節目も含めた情報発信などもしっかりやっていきたいと思います。それから来年はリオ・デ・ジャネイロオリンピックが行われます。三重県としては平成30年のインターハイ、それから32年の全中、それからその後の国体と全国障害者スポーツ大会に向けて、スポーツの道筋をつけていくという意味でも来年は大事な年でありますから、そういうことにも取り組んでいきたいと思います。最後に個人的でありますけども、来年は第2子を授かりますので、その点においてもしっかり責任を自覚しながら仕事と家庭の両立、しっかり頑張っていきたいというふうに思います。はい、今年を振り返ってと、来年の少しコメント、以上です。
それでは発表事項にいきたいと思います。2つあります。1つは香港と台湾の訪問です。1月19日から23日にかけまして香港と台湾を訪問します。目的は大きく2つ、1つは日本にとって最大の食品輸出先である香港において、県産品の販路開拓や観光誘客を幅広くトップセールスすることです。なお、私が知事として香港を訪問するのは今回が初めてです。過去の知事がどうだったかというのをちょっと調べたんですけど、野呂知事の時は分かったんですけど、その前がちょっと分からなかったので、こういう言い方をしています。それから2点目は、台湾の政府機関や旅行会社などとの既存の連携関係を強化するとともに、台湾南部最大の高雄市を訪問し、中南部への新たな関係構築を図るということです。まず香港では、イオンの三重県フェア開催記念セレモニーに出席します。会場となるコーンヒル店は、世界中のイオンの中で売上高が3本の指に入ると言われています。今回の三重県フェアでは、特産松阪牛を香港に初めて輸出して現地の消費者へ提供されることとなっており、松阪市の竹上市長とともに現地のメディアや来店客に対する情報発信を行います。ちなみに日本の牛肉の最大の輸出先は香港で、大体日本の牛肉の24.4パーセントが香港に輸出されているらしく、加えて今年27年1月に、香港は30カ月未満の牛しか輸入しませんという月齢制限があったわけですが、それが撤廃されてというタイミングでもありますので、こういう形で行かせていただくことにしました。続いて、香港の対外貿易と経済関係促進を所管する香港貿易発展局を訪問します。真珠、日本酒、伝統工芸品、高品質な三重県産の農畜産物・水産物は香港で人気を博する可能性が高いことから、香港や、香港を経由した中国・アジアでの販路拡大について、同局の総裁と意見交換を行います。そして食の関連でもう1つ、日本食レストラン権八香港では、ANAとの包括連携協定による取組として、特産松阪牛など三重県食材を使用した特別メニューのフェア開催のキックオフイベントが行われます。そこへ参加して、現地のシェフやバイヤーに対して情報発信を行うこととしています。また、県内観光事業者とともに訪日送客最大手旅行会社のEGLツアーズなど現地の大手旅行会社2社を訪問し、三重県へのインバウンド拡大を図ります。台湾では、南部最大の都市である高雄市を訪問し、連携ネットワークを構築します。高雄市は、製造業、石油化学、国際港湾など三重県との共通点が多いことに加えて、同市内に建設中の鈴鹿サーキットパークをきっかけに台湾での注目度が高まることが期待されています。このため、産業面、観光面、教育面での交流を促進するため、高雄市との間で覚書を締結する予定です。また、三重県が台日産業連携推進オフィス(TJPO)との間で平成24年に締結したMOUによる産業連携をきっかけとして、この度台東県と伊賀市、志摩市の3者が、観光業、農林水産業、文化・スポーツを通じた地域振興について連携することになりました。これを受けまして、伊賀市の岡本市長、志摩市の大口市長とともに台東県を訪問し、知事としてMOU締結式や交流イベントに立会うことで交流の開始をサポートします。台湾ではこの他に、世界第13位のコンテナ取扱量を誇る高雄港、五福旅行社など台湾に本社を置く大手旅行会社2社、また台湾で食品などの幅広い販路を有する高級スーパーのWellcome JASONSなどを訪問し、産業や観光誘客の分野で三重県の優位性をアピールしたいと思います。伊勢志摩サミット開催で注目を集める今、香港、台湾でのすべての訪問先において、三重県の認知度を高めるとともにインバウンドの増加、県産品の販路拡大に繋がるよう力強く発信していきたいと考えています。
そして2つ目、子どもスマイルフォーラム。少子化対策を推進する「みえ・たいキューブスイッチ運動」の一環として、子どもスマイルフォーラムを来年1月31日に名張市子どもセンターで開催します。このフォーラムは3部に分かれておりまして、それぞれの内容を紹介します。1つ目は、花まる学習会代表の高濱正伸さんをお招きしての講演会です。これまで多くの子どもたちを野外体験へ引率した経験から「子どもは外で育つ!どんな時代でも生き抜く力を」をテーマに、子どもたちが困難に立ち向かい、社会を生き抜いていくきっかけになるようなお話をしていただきます。高濱さんの講演は3連続講話になってまして、その3回目ということになります。2つ目は、家族の絆一行詩コンクールの表彰式です。優秀作品を私が表彰し、その作品を紹介します。7回目となるコンクールですが、今回も県内外から1万1,294件のご応募をいただきました。このコンクールを契機に多くの子どもと家族、地域の方々が、それぞれの絆を改めて感じていただけたのではないかと思います。3つ目は、名張市出身のギタリスト竹田京右さんをお招きして、子どもたちとのジョイントコンサートを行います。竹田さんが9月に発表された「希望」という曲は、本県の少子化対策を進める上でのテーマソングとさせていただいておりますが、今回初めて子どもたちとのセッションを披露していただきます。頑張って練習した子どもたちの演奏をとても楽しみにしています。配付資料を見てお気づきと思いますが、このフォーラムのサブタイトルを~子育てが「さんじゅうまる」になるヒント~としており、それぞれのプログラムを「ヒント」という表現にしています。子育てには「これが正解」というものはありません。子育て中の人や将来子どもがほしいと願う人、地域で子育て支援に取り組んでいる人への「ヒント」として何か1つでも持ち帰っていただき、皆さんの子育てに役立てていただければと思います。「子どもは一人ひとりかけがえのない存在である」ということを改めて感じ、すべての子どもが豊かに育つことのできる三重が実現するよう取り組んでいきたいと思います。ぜひ多くの皆さんにご来場いただきますようお願い申し上げます。以上です。
発表項目等に関する質疑
〇1年を振り返って(報告)
(質)幹事社のほうからまず発表事項についてお尋ねします。1年振り返った総括についてまずお尋ねするんですが、県にとっては明るい材料や前進するきっかけが多い年だったということなんですが、甲乙付けがたいと思うんですけど最も明るい材料とするならば何でしょうか。
(答)普段だと甲乙付けがたいと言わざるを得ないですけど、さすがに今年はサミットと言わせていただいて、サミットの決定が非常に明るいし大きな歴史、新たな三重県に歴史を刻む出来事だったんじゃないかなというふうに思います。
(質)一方で残念なことに不適切の事務処理の案件が相次いだということがあると思うんですが、以前の会見で私からも申し上げなければならないというふうにおっしゃっていたと思うんですが、その対策というか今何かされたことというのはあるんでしょうか。
(答)現在、年明け、危機管理統括監のところを中心に今再発防止策や今後のチェック体制などについて少し検討を関係部局としてもらっています。事務の効率化というんですか、そういうのと、あとはチェック体制のバランス、加えて組織運営、課長補佐とか班長とか班長代理とかいろいろいるわけですけども組織運営とどうマージさせて、そういう体制を組むかということとか、現在様々議論してもらっているところでありますので、年度内には一定スタートできると思いますし、そういう形でその信頼の低下、信頼を損なうということがないように来年は努めていきたいというふうに思います。
(質)発表事項についてお願いします。
〇知事の香港・台湾訪問(発表)
(質)香港に輸出する松阪牛というのは特選松阪牛のほうでしょうか。それとも特選じゃないほうどちらになりますか。
(答)特産でいいんですよね。
(質)特産ですか。
(答)特産です。
(質)今何か松阪で松阪牛を輸出する何とか協議会か何かあったと思うんですけど、そこが主体になって輸出するんでしょうか。個人でばらばらに?
(答)どうぞ。
(答:雇用経済部)そのとおりでございます。今回、日本国内の群馬県の食肉卸売市場におきまして、いわゆると畜をしまして今回のイオンストアーズ香港と権八香港との取引のある流通業者に受け渡していただいて香港のほうに輸出することになります。
(質)今の書いてありました。すいません。失礼しました。
(質)同行される市長が竹上さん以外に岡本伊賀市長と大口志摩市長があるんですけど、この選定というか、どういう経緯でこの3人になったかというのは?
(答)竹上さんは香港だけで、岡本市長と大口市長は台湾だけなんですけど、今回松阪牛を輸出するということで、こちらから松阪市のほうへお声掛けをさせていただいたところ市長もぜひ行くよということをおっしゃっていただいたので、それが実現したということです。大口市長と岡本市長については、台東県の副県長さん、まあ副知事さんが今年三重県に来た時にいろんな三重県のいろいろ回ってもらった時に農林水産業とかあるいは観光においては台東県ってサーフィン、国際サーフィンの大会やトライアスロンの大会とかやったりとかするので業の繋がりとか観光の繋がりで非常に伊賀市とか志摩市がマッチするということと、あといろいろ賛否両論ありましたけど台東県は台湾の中で「米おやじ」っていうめっちゃ人気のキャラクターをもって、そういうので地域振興やって、キャラ繋がりもあって結構そういうPRを連携してやっていこうみたいなのがあったようでありますけども、ですのでそのお二人になったというのは三重県にその副県長、台東県の方が来ていただいて県内回っていろんな意見交換をした時にそういうのが生まれてきて、あと事務的に調整したらぜひということになったと、そんな感じです。
(質)副県長のほうから伊賀市長と志摩市長に来てほしいと?
(答)と言うか、来て、三重県内いろいろ回って、いろんな首長さんとかいろいろ会って、後に台東県からいろんな三重県の基礎自治体と連携組みたいという話があった時に、いろいろ調整してると伊賀と志摩がいいんじゃないのということで、うちからもお声掛けさせていただいた、そういう感じです。台湾との連携がだいぶ、私が平成24年に初めて行ってから深まってきましたんで台湾政府からもいろんな分野において、この基礎自治体同士というか三重県の基礎自治体と台湾の自治体、地方政府との連携みたいなのを進めたいとか進めてほしいというようなことも、いろんなご要請もいただいたりしてましたんで、そういうのを実現したいなという観点もあってうちも事務調整入ってたという感じですね。
(質)発表事項でいかがですか。
(質)これは1年の振り返りも含めて?
(答)含めてです。
〇1年を振り返って(報告)
(質)戦後70年に言及されましたけども、さらに次世代に繋げていく、具体的に何か来年に向けての考えがあれば。
(答)今回、今アーカイブというのを作らせていただきましたので、そのアーカイブを充実することで学校教育や地域での子どもたちの学習の場面において活用できるような、そういうコンテンツを充実していくということが1点。もう1点は7月に戦没者記念式典とその後平和の集いというのをやりましたけども、その戦没者記念式典に初めて子どもたちに来てもらいましたので、そういうスタイルを続けて県の式典に子どもたちも参加してもらうということと、8月15日の日本武道館でやった政府主催の戦没者記念式典においても子ども代表団というのを派遣しましたが規模はあれと一緒ぐらいになるか分かりませんけども、それを継続するというような形にして次世代の人たちにそういう戦後、あるいは戦争の悲惨さ、教訓というのを理解してもらう努力を引き続きやっていきたい、そういうふうに思います。
(質)続けて派遣もするし、三重県の戦没者の式典のほうに子どもたちは来年も出るという理解でいいですね。
(答)はい。
(質)発表事項よかったですか。発表以外で。
その他の項目に関する質疑
〇伊勢志摩サミット県民会議ポスター
(質)先日発表されましたサミットの県民会議のポスターなんですけども、今回初めての公募ということで応募数が22件ということで、そんなにたくさんではなかったのかなという印象を受けたんですけど、その22件に対する数の受け止めと、第4回もあるので第4回も公募ということですから次は何件にしたいとか思いあればお願いします。
(答)件数についてはちょっと募集期間が1カ月間ということで短かったことがあるのかなと思いますが、出てきた物は最終的に最優秀選ばれたやつもそうですけど、選定委員の水谷委員長もおっしゃっておられましたが、非常にレベルの高い500点ぐらいきた中から選ばれたと言っても過言ではないというふうに水谷委員長もおっしゃっておられましたんで、件数は確かに22件でありましたけどもそういう募集期間の短さなどがあったと思いますが最終的には大変いい物が選ばれたと思いますし、次回以降の公募にあたってはそういう募集期間の設定とか周知の仕方とかそういうのをよく吟味した上でやる必要があるかなというふうに思います。
(質)発表事項以外でお願いします。
〇吉田沙保里選手のリオ・デ・ジャネイロ五輪代表正式決定
(質)改めてになりますが吉田沙保里さんが昨日の全日本選手権でリオオリンピック出場を確定させましたけども、改めてご感想と期待を。
(答)今回ぜんそくとかがあってなかなかうまく練習環境を整えることができない中にあって、ああやって勝たれたというのは堂々と勝利されたというのは、やっぱりさすがだなというふうに思いましたし、そのオリンピック4連覇という前人未到のチャレンジを頑張ってやっていただきたいなというふうに思いますし、加えて今回土性沙羅選手が9月の世界選手権で悔しい思いをした上で今回優勝されましたので、ぜひ吉田選手と土性選手で2つの金メダルをこの三重県に持って帰ってきてほしいなというふうに大いに期待をしているところですし、我々としてもしっかり応援をしていきたいなというふうに思います。いつも悩みますけど本当にほんまオリンピックまた4連覇して金メダル獲ってもらった時にどういうふうにして「すごいやん」っていう、このお伝えしたらいいのか、もう国民栄誉賞も取られてますから、それまた頭を悩ませなあかんなという、そんな感じです。
(質)嬉しい悩みですね。
(答)そう、嬉しい悩みです。
〇有楽町オイスターフェスティバル2015
(質)幾つかあるんですけど、先日のカキイベントやられたと思うんですけど、手応えはどうでしたか。
(答)なるほど、非常に休日の朝早く、あの辺りでいけば10時というとだいぶ早いと思うんですけど、早い中たくさんの人が並んでいただいて予約券、整理券もすぐ完売をしていましたので非常に好評だったんではないかというふうに思いましたし、みんな村井知事とか湯崎知事とも話したんですけど、本当に食べ比べてみたら全然カキの味が違うので、比較食べ比べしてもらいながらPRする手法というのは非常に有効だなというような話を3人でもしましたし、これからも毎年というわけにいくかどうか、あるいは行政がどこまで関与するかというのがあるにしても、カキの消費拡大に向けてこれからも取り組んでいきたいと思いますし、一定の手応えはあったというふうに思います。
(質)何かその伊勢志摩サミットに向けた連携のヒントになったとか、そういったことはなかったですか。
(答)カキはそうやな、サミットとの関係ではあんまり無いですけど、サミットで、もしカキをちょっと季節的にどうか分かんないですけどカキを使うなら三重県のを使ってほしいですからね。カキを活用してのサミットとしてはあんまり無かったですけどね。
〇知事の年末年始の予定
(質)あと年末年始はどう過ごされますか。
(答)年末年始ね、年末は28日に公務が終わって29日、30日、昼間は大体家族と過ごしますけど、夜はそれぞれこの過去のというか友人たちとの会がありますので、それから31日は家族で過ごし、元旦は初日の出フライトに今回は参加をさせていただいてそのまま新年祝賀の儀に妻と共に行かせていただいて、県内のホテルに泊まり翌日1月2日に朝、神宮参拝すると、そういう形になっています。それで2日、3日は実家に、両方の実家に行くと、そういう感じになってます。
〇人事委員会勧告の実施
(質)あともう一つ、何回も同じこと聞くんですけど、人事委員会勧告ってどうすることになったんですか。
(答)今日24日で言うのも何ですけども、年内にはちゃんと。組合との一定の交渉も終わりましたんで、もう最終今精査をして年内には最終結論を出したいと思います。
(質)それに伴う知事の報酬とかはどうされますか。
(答)それは年内か分かりませんけども、それは従来同様、来年度予算編成までに検討したいと思います。
〇国会議員の育児休暇取得
(質)2点あります。1個目が男性の育児休暇についてなんですけれども、今国会議員の方が取ろうとして試みてる状況なんですけども、イクメン・オブ・ザ・イヤーを受賞された知事としてどんなふうに受け止めをされていますか。
(答)どうやら賛否両論があるようでありますけれども、私としては賛成ですね。やっぱり僕自身もそうでしたけども、子どもと一生向き合っていく中でその姿勢を形成するのは最初が肝心だと思いますし、私これまでもずっと申し上げてきたとおり、日本の少子化対策があまり効果がなかったのは、女性に支援とか女性を支援で女性に何とかしてもらおうばっかりで、男性が変わるとか働き方を変えるというようなところまで踏み込んでいかなかったことが大きな原因だと思っていますので、一定のこうリスクとか批判がありながらもそういうチャレンジをしようと、率先垂範していこうというふうに思われる、まあ今宮崎議員ですけども、は素晴らしいなと思います。私は応援したいと思います。でも一方で、取り方をちょっと工夫されたらいいんじゃないかと思います。例えば、まず一つは重要案件決議の時には絶対に国会に参加するというそういう万全の態勢を整えるということがまず1点、2点目は時期、取る時期ですね。まあちょっと報道などでは1月から取るとかそういう話がありましたけど、補正予算とか最初の予算委員会とか当初予算とかある年度内はできれば2月が出産予定日と聞きましたんで、そこは避けてですね、そこは避けてゴールデンウィークとかをうまく活用して取れるような時期に取られる方がいいんじゃないかなと思います。これはちょうど2月に奥様がご出産されて、多くの人が経験されていると思いますけどもその直後とか前後は結構病院とかいろんな人たちの手厚い部分もあったりするので、そんで2カ月ぐらいしてくるとだんだんこの育児に疲れてきたり負担感が溜まりやすい時期だから、そういうのを緩和する意味でもその辺りに取るというふうに時期を工夫することがいいんじゃないかと思いますのと、3点目はえっと期間ですね、期間。何か報道によれば1カ月まるっと取るっていうふうに何か話になってましたけど、できれば例えばゴールデンウィークぐらいの時に2週間取って、2週間ぐらい取って、で、あと奥様が復帰される時に2週間ぐらい取るっていうようなそういうこのうまい期間の取り方みたいな感じで、取り方を工夫をされるということがいいんじゃないかと思いますけど。それから賛否両論の中で、まあ何ていうか、報酬、休んでても報酬が全部出るやねえかみたいなことで批判されている人がいらっしゃるようでありますが、であれば、減額する制度整備すればいいし、それが制度整備できるまでの間、それでも僕はそんな必要ないと思いますけども、あまりにいろいろ言う人がいるんであれば、民間の育児休業と同じところまで自主返還されたらいいと思いますが、官房長官も議員立法でそういうのをやったらいいっておっしゃってたのは、多分そういう部分もあるんじゃないかなというふうに思いますけどね。あとは取るならちゃんと政策に反映して、今後政策に活かしてくれということが大事じゃないかなというふうに思いますけど、私はぜひ応援したいと思いますね。
〇伊勢志摩サミット150日前
(質)あともう1点がサミットについてなんですけども、今度28日が150日前ということで、準備においての知事が感じてみえる課題なんですが、200日前の時は全県的な広がりという点を挙げられていましたが、150日前というのを迎えるにあたってはどんなところをこう課題と思われてますか。
(答)引き続き全県的な取組にしていくということと、具体的な案件が少しずつ出てきていますので、だいぶ何ていうか、外国語ボランティアの1,000人を超える方に来ていただいたり、あるいはいろんな国際交流プログラムにたくさんのところが手を挙げていただいたりと、そういう非常に広がりは出つつあるかなと思いますけれども、まだまだこれから150日、100日というところに県民の皆さんの行動を喚起する部分がありますのでそこはしっかりしていきたいということと、なかなか何ていうんですかね、警備計画とかが具体的にまだ決まっていない部分があるので、情報提供とかできてない部分がありますから、これは随時情報提供していくということや、その間の対話においてもいろいろご心配な点とかご不安な点をしっかり聞き取るということが大事じゃないかなというふうに思ってますけどね。
(質)ほかよろしいですか。そしたら第二さんも含めてお願いします。
〇安全保障関連法の廃止を求める意見書
(質)県議会がこの前終わりましたけど、通年の話じゃなくて今回の11月から12月にかけての会議で全国で2県だけ安保法の反対、提出反対か、を求める意見書が出て、今日か議長が東京へ各省庁回って届けに行かれてるみたいですけど、これについて率直な感想を。議会のことだからということじゃなくて。
(答)中身とか結論においては議会で出された意見書ですから、私からは申し上げることは無いですけど、何ていうんですかそういう政権が進めるものとの違う何か意見書であったとしてそれが他の三重県が進める事業に影響が出るのではないかとご心配をいただく部分はあると思いますから、そういうのを払しょくするように国との連携をしっかり強化をしていくと、サミットをはじめ様々な事業において我々としては最大限やってしっかりと連携をしていくということが大事じゃないかなというふうに思います。
(質)そこは具体的に言うと、このことによってサミット関連の国の予算に振り替えてもらうというのが、ひょっとしたらぽしゃけるかもしれないと、そういう危惧があるということですか。
(答)僕は危惧は無いですけど、そういう危惧があるとおっしゃっていただいたり、ご心配いただく方々もたくさんいらっしゃいますので、それはそういうご心配をしていただいているのは本当に何ていうかサミットをしっかり成功させようと思っていただいているわけですから、だからそこはそのご心配を払しょくできるように、しっかり国との連携をやっていくということだと思います。
(質)もう少しつまびらかに言うと議長室のところへ自民党系県議とかが行かれて、このまま意見書が可決されれば、ひょっとしたらサミット関連の予算ていうのが国が振り替えてくれないかもしれないと、これは考えたほうがいいんじゃないかというふうなことを言われたのを含めての話ですか。
(答)どうでしょうね。それは議長室でのやり取りは僕、議長室にいなかったんであれなんですけども、どなたがどうというよりそういう一生懸命今みんなでサミットをやってる中でご心配いただく向きもありましたので、でも私はそういう危惧は無いですしだからこそさらに国との連携を深めてしっかりやっていこうということです。
(質)国もそこまで姑息ではない?
(答)と思いますけどね。分かんないですけど。
(質)でも沖縄の例もあるしね。
(答)政権が進める政策は確かにその安全保障法案というのはすごい大きなイシューではありましたけど、それだけをやっているわけではありませんのでトータルで当然ご判断いただくんだというふうに思います。
〇小型無人飛行機(ドローン)の飛行を禁止する条例
(質)ドローンとは付いてないですけど小型無人機の県条例ですけど、あれでいくと文言解釈だけでいくと、パラグライダーとかは規制にかからないじゃないですか。議長会見でも聞いたんですけど、常任委員会とちょっと相談すると議長はおっしゃいましたが、それはどうされるんです?国の航空法の改正にかけるのか、この前改正した時もその関係というのはないんですよね。逆に伊勢志摩サミット向きならば地域限定しないといけない部分もあるだろうし、今その点欠けてると思うんですけど、それはどうでしょう。
(答)警備当局によれば、その規制、パラグライダーとかのそういう今回規制をかけた小型無人機等以外の飛行物などについての規制の方法とか時期というのは、現在検討してるということらしいですね。それが決まり次第、この何らかの形で発表なり情報提供されると思いますし。そこで規制を何か破った人がいた場合における罰則などについてはいろんな、刑法とかも分かんないですけどいろんな既存の法律を使って抑止力を出すというようなことも考えておられるんじゃないかと思いますけどね。
(質)現実に今、第一弾ポスターにしても志摩の亡くなられた方のアマチュアの写真家がパラグライダーで捉えたやつですよね。ということは、志摩地域は今パラグライダー飛べるってことですよね。あの禁止条例の形で知事への事前の届け出っていうのは、今のままでは必要ない形になっちゃうけど、そこは警備当局で勘案して何らかの附則的なものが付く可能性があるってことですよね。
(答)条例で規定しないかもしれませんけど、警備当局において何らかの方法を考えるということみたいですけどね、時期とか。飛べるにしても飛べる地点というのは結構限られてるんだろうし、あとその発見の方法っていうのもどう、何ていうのかな、警戒態勢をどう取るかということもあると思いますんで、なのでそこは警備当局において具体的に方法とか時期を検討するということのようです。まだ僕は具体的にどういうふうな規制するのか、ちょっと聞いてないですけど。
(質)県議の中には、小型無人機と違って人が乗ってるなら撃ち落としやすい、だから大丈夫だろうっておっしゃった方もいましたけど、そんなもんなんですね。
(答)あの、そうなんですよね。僕がもうつい最近、昨日読み終わったある警察小説はね、洞爺湖サミットの時にパラグライダーで来るっていう、それに対してどう対処するかってようなのが1シーンとしてあったんで、僕が読んでる本を知ってるのかなぐらいの今、漏れてるのかなみたいな、そんなちょっと思ったんですけど、そういうのありましたよ。それは小説の世界ですけど、例えばそこで気を引かせといて、ほかが手薄になった時にほかからテロが侵入してくるとかいうような、小説はそうなってたんですけどね。万全のいろんなパラグライダー、当然ながらこの上のところをどう制空するかということはあると思いますから、そこは今議論してると思います。
〇知事の香港・台湾訪問(発表)
(質)台湾ですけど、訪問。ちょっと再度確認しますけど、全市町長に声掛けてその中で三方挙げられたということじゃなくて、あくまで県の決め打ちでこの方たちを今回参加するって形なんですか。
(答)前来た時に回ってもらった場所やったっけ。あと何か懇親会とかやった。ちょっとどうぞ。
(答:雇用経済部)前回台東県の副知事が来られた時に、伊賀市、志摩市の2市を訪問されております。その選定にあたりましては向こうが関心を示している分野とかを考慮して、県のほうでちょっとご推薦させていただいたという経緯でございます。
(質)これ四日市港が入ってるのは、小林さんと鈴木さんが行かれるってことですか。
(答)あれ小林さんやったっけ。鈴木部長やね、鈴木部長です。
(質)小林さんは行かない?
(答)はい。高雄港に行くんで。
(質)あと、ここでその知事が行かれる意味っていうのは何ですか。台湾かなり入られてて、今さら知事が行かなくてもある程度その部長級で、分権できるんじゃないかという感じもするんですけど。
(答)今回台湾は、まずチャイナエアー、結構重いのはチャイナエアーは、1つ僕はこの間に一回営業行ってセントレアがダブルデイリーになって減便になっているっていうやつをもう一回戻しにいくっていうようなことと、あとその止まっている中部と高雄のエアーを再開してもらうっていうようなこととか結構そういう重たい案件もありますのと、あとはそのさっきも言いました高雄市ですね、これは台湾では2番目に大きい都市で、南部最大の都市ですので、そことのMOUですので私が行かせていただくと、人口270万人ぐらいを超える所ですので。しかも、別にそれは県の視察とは関係ないですけれども、その高雄市の市長の陳菊さんっていう人は、今回おそらく総統選で今有利と言われている民進党の蔡英文さんの選対本部長になる可能性が高いので、そういうような人脈構築っていうか県でこう台湾政府全体として、次期いろんな政権のあれもにらんでの人脈構築はやっぱりしっかりしていかないといけないこととか、あとはあのJASONSっていう高級スーパー結構大きい大規模資本なので、そこのトップと会いますから私が行ってお話しした方がいいなという、そういう辺りがちょっと重い案件が幾つかあるので私が行かせてもらうとそんな感じですかね。普通の何かスーパーの売り込みみたいなんとかやったら他みんな任せて行ってもらったらいいですけど、今申し上げたような比較的重い案件が幾つかあるので私が行きます。
(質)仮に総統選があって政権交代しても、その県との交流とかいうのは影響受ける可能性は今のところ無いんですか。
(答)基本的に無いと思います。基本的に無いと思いますけど、台湾政府の観光局、今で言うと謝局長、これは僕が知事になってから謝局長で、台湾観光協会がすごい力持ってて、局長の前任の頼さんという人が会長なんですけど、僕がなってからずっと頼さんなんですけど、この2人が代わると、この2人とはだいぶ人間関係できてるんで、今回も一緒に昼飯食いますけど、その2人が代わるともう一回人間関係構築っていうのはやらないといけないですけど、おそらく分からないですけど、謝局長の下に劉局長という若手の台湾交通部のホープと言われている人、彼も毎回津祭りとか来るんですけど、彼が昇格するんじゃないかとも言われているんで、それだったら全く問題無いんですけど、基本的に事業などには問題無いんですけど、人的ネットワークもう一回構築していく必要があるかも、人事によってはあるかな、っていうのはありますね。
(質)志摩観光ホテルに観光協会会長とか来られたあの。
(答)そうそう、あのメンバー、皆あのメンバーです、はい。
〇知事の育児休暇の予定
(質)あとイクメンなんですけど、イクメン。そこまでそのいろいろ取る時期とかうんぬんっていうふうな形でお考えお持ちなのなら、今回の第2子ご出産において、知事の取られる休暇であるとか、日数であるとか、タイミングっていうのはどういうふうにお考えですか。
(答)一定のタイミングで発表します。まだ今日は。まだ今日はちょっとあれなんです。まだちょっと調整がついてない事項があるんで、はい。僕だけじゃなくて、僕の公務だけじゃなくて、妻の仕事の関係のやつもちょっとあって、まだ決めきれてないところがあるんで。
(質)前回より日数は多くなりそうですか。
(答)何ていうんですかね、取り方がちょっと違うような気がしますけどね、今幾つか案出てる中では。つまり、長男が4月から幼稚園へ行くようになりますんで、湯崎知事の時もそうだったんですけど、湯崎知事は第3子がお生まれになった時に育休取ったんですけども、保育園か幼稚園の送り迎え、上の子たちを送り迎えするための時間を20日間ぐらい朝2時間ぐらいずらすみたいな形の取り方で湯崎さんされたんで、そういう方法も今考えているんですけどね、はい。なので、トータルでいけば多分前回よりは長くなるんじゃないかなと思いますけどね。何か自分のやついろいろ考えているからこそ、そういう他人事でもいっぱいいろいろ言っちゃったみたいなんありますけど。
(質)片山さんが鳥取県知事の時に、お年召された形の中で遅い子がお生まれになって、っていうか妊娠されて出産ですか、その時に5時以降のレクは全部入れなくて帰られたりしたじゃないですか。そういうことも頭の中にあるんですか。
(答)それもありですね。それもオプションというか案の中には考えています。今回うちのあのファザー・オブ・ザ・イヤーin三重で第2回のあのやつで受賞した1人は、早寝、早起き、夕ご飯っていってなるべく子どもと夕ご飯を食べるために帰ろうっていう人が受賞してるのもありますので、そういうこの今のその片山方式っていうのもいいと思いますけどね。
〇市町長との1対1対談
(質)あと1対1対談ですけど、昨日伊勢のとか聞いてると、要は1対1対談からその県が直接動かれて、手当てされたものがそこそこ出ているじゃないですか。結構、前とかその前に比べれば結構多いのかもしれませんけど、例えば鈴鹿の伊勢若松駅のところのその改修であるとか、そういう形で知事との1対1対談によってその地域施策が実現しているのがあるんですけど、逆にこれによって、市町が甘えてきているって感じはないですか。要は本来昨日の伊勢の宮川橋の架け替えにしたって、市が本来やるべきものを県に被せてうんぬんっていうその甘えの構造のような感じが、別にあれだけの大きな橋だからいいにしてもですよ、そこそこ出て来るじゃないですか。その辺1対1対談の意味含めていかがですか。
(答)僕の方からは何ていうか甘えが、っていうのはなかなか申し上げにくいですけど、活用していただいているんだなとは思いますけどね。
(質)1対1対談を?
(答)そういう場をね。それは当然人によるんだと思いますけど。確かにあの県道のやつはあの場でも言いましたけど、課題は整理するそういう議論はスタートしたいと思いますけど、基本的には県道っていうのは市町をまたぐネットワークとの関係ですし、あそこ県道が並走していますから、基本的には難しい話なんだとは思うんですけどね。甘えなあ、僕はそこまでそんな感じには受け取ってはないですけど、もしそういうふうにこう見られるようであれば、ちょっと中身とかもいろいろお話しいただく内容とかもね、よく調整しないといけないと思いますけど、なるべく事前調整に負荷掛けないほうがこれ以上、いいと思いますので、そんな感じですかね。
(質)空中戦なんですけど、要は県っていう三重県の今後のあり方っていうのをどういうふうに知事が捉えられてるかっていう、ある意味哲学的な問題ですけどね。つまり、市町の自立というのがあって、県っていうのはほとんど手尽くさなくていいっていう県政を望まれるのか、あるいはどこまでもある程度県が中間組織としていながら、市町に関わってフォローしていくと。特に広域連携の部分は県がやらなきゃいけないとか、そういうふうなどっちの方向で本来目指すのかという話ですけどね。
(答)それはでもあれですけどね、前なんかのインタビューで直球対談で言ったような気がしますけど、分野によって違うので一概には言えませんけど、でも原則は基礎自治体、そのニアイズベターじゃないですけど、市町がしっかり地に足着けながら頑張っていただくっていうのが大原則の中で、そこだけではフォローしきれない分野とか、あるいは市町が持ってるリソースが足りないのでそこを補完していくとか、専門性でカバーしていくとか、広域性でカバーしていくという、そういう基本はそうだと思いますけどね。したがって、多分1対1対談とかでもそうですし、複数のあのサミット会議とかでもそうですけど、その福祉とか介護とかの部分で、本当に地域住民に密着でやっていただかなければならない部分についてのソフトのところで、かなり踏み出しているっていうのは多分あんまりないと思うんですよね。その分野で全県的な課題、一方で教育とかは小中のところもいろいろ申し上げさせていただいてますけど、これはやっぱり全県的な教育水準の底上げという大きな課題がある中で出ていっているっていうことなんで。原則論は今申し上げたような形の部分ですけどね。ですので僕の基本的理念というか思想も今回の農地法の分権の時もだいぶいろんな他の首長とも頑張りましたけども、市町村でっていうのを一番最初に申し上げたのもそういう基本理念に基づくところですけどね。
〇農地転用許可権限の市町への移譲
(質)元々聞こうと思ってたんですけど、その今農地法が出たんであえてお聞きしますけど、だからその知事会含めて、そういう要望出されてある程度農地法がその市町村のほうへ権限振り分けられる形になりますが、いや実際なってますけど一部、ただし県内市町で取り扱いがかなり違うと。要は農振農用地であろうと比較的その優良の農地でありながら、ただしその地域の掘り起こしとか、あるいは施設開発で認めなきゃいけないものってのは認められて、でも他の市町ではそれは同じような案件で、面積も少ないのに認められないとか、こう市町で今でこぼこ状態になっているじゃないですか。で、結局はその関係者の不満とかも起きてて、A市で認められて何でB市で認めらないんだって話になりますけど、かつては県一括だったからそこは県が調整役やってましたが、この辺はどうされますか。
(答)それはだから今回の権限移譲では、制度のやつ見ていただくと分かると思うんですけども、なるべくそういう同じ基準なのに判断が違うっていうことがなるべく少ないように国も相談体制を作ったり、ガイドライン作ったり、基準を明確化、今ふわっと書いてあるところがあるので、その基準を明確化してほしいということを我々も要望してるし、県もそういう研修の機会とかガイドブックとか相談窓口みたいなんを作って、なるべくそういう同じ基準の許可の場合においてでこぼこが出ないようにするっていうような努力はしていきたいと思いますけど、でもそのどうですかね、それも含めて分権なんじゃないですかね。その全部の分野で全てが全県同じがいいですかね。じゃあ三重県と奈良県が違う可能性もありますよね。じゃあそれは県内のその県を越えたら違うかもしれないのに、そのそれは許容されて県内の市町で少しでこぼこがあることが駄目っていうことは、それは何かちょっと若干矛盾するような気がしますけどね。
(質)業者の側に立つわけじゃないですけど、同じような案件でその出してる、片やその農地開発が許可になり、片やならないと、しかもその面積が少ないという形でなるとやっぱりそこは関係者の不満っていうのは募ると思います。さっき言ったようにそれは前、県がすべて権限握ってたんで県の調整があったけど、市町っていうのはそれぞれ利権者があまりにもニアイズベターで近すぎて、そこの部分で判断結構難しいとこあるじゃないですか。今回駆け込み寺っていうのをこれは県である程度できるんですか。
(答)業者の駆け込み寺とすることはあんまり考えていないですけども、市町がご判断される時に相談を受けるような体制は作ろうと思いますけどね。
(質)それはまだできてないんですか。
(答)ええ、まだ施行されてませんから、はい。施行された後に。確かにそういう意味では業者の方から見れば、その同じような土地の同じような判断がその事業者から見たら同じような土地に見えるかもしれないけれども、その各市町によっては同じと感じないその土地のあり方がですよ、部分があるかもしれないですので、それは事業者から見ればそうかもしれないけども、規制側の市町から見れば、あるいは自治体から見ればそうじゃないケースもあると思うので、そこは事業者が言ってることだけがすべてじゃないと思いますけどね。
(質)片や取れたのも取れてないのも、同じ事業者から出てるもんですからね。
(答)なのでと思いますけど、いずれにしてもそういうこうなるべく同じ基準なのに、何かでこぼこがあるっていうのはやっぱり当然不満や不安や、その事業の予見可能性に欠けるっていうの多分そうだと思いますから、そのコストの面とか工期の面とか、そこはなるべくそういうご不便掛けないような形の、今回そもそも規制緩和を求めた権限移譲ではないので、基準は同じ中で権限主体が代わるっていうものですから、そこはなるべく誤差が小さくなるような努力はぜひしたいですけどね。
〇吉田沙保里選手のリオ・デ・ジャネイロ五輪代表正式決定
(質)先ほど質問で明るい話でというお話いただきましたけど、吉田沙保里選手と土性選手の関連で、2人とも栄勝師匠の教え子だっていうことで、本当にその辺もすごいことだと思うんですが、その辺一言いただけないでしょうか。
(答)そのお父様のっていうことですね。本当に吉田栄勝さんが亡くなられてもう1年少し経つんですかね、そんな中で特に吉田沙保里選手はお父様亡くなられた時に次の戦いについての決意を固めらたというふうに思っていますので、そういう意味ではお父様が亡くなられたこと、そういう困難を乗り越えて吉田沙保里選手も土性沙羅選手も今回栄冠を勝ち取られたことは素晴らしいことだと思いますし、一方で、一方でっていうかそのそれをバネにっていうか、まだここはオリンピックの権利をつかみ取っただけなので、ぜひ2人で金メダルを取って、それこそ吉田栄勝氏の墓前に見せれるようなそんな形をやっていただけるとありがたいですね。
了