知事定例会見録
平 成27年10月13日
於:プレゼンテーションルーム
発表項目等
・宮城県との2県知事懇談会を開催します(発表)
・平成27年度「夢追人 吉田沙保里大賞」の受賞者が決定しました(発表)
・「熱意ある地方創生ベンチャー連合」と県内若手経営者等との意見交換会を開催します(発表)
質疑項目
・発表項目等に関する質疑
・第3次安倍内閣の発足
・新たな三重県プロモーション企画
・2016年版三重県民手帳の記載誤り
・伊勢志摩サミットの開催にかかる取組
・新しい松阪市政
・平成27年人事委員会勧告
発表項目
(知事)それでは今日は3つありますので、順次申し上げたいと思います。1つ目は、宮城県の村井知事との2県知事懇談会の開催についてです。10月20日に宮城県の村井知事と志摩市の「NEMU HOTEL & RESORT」で2県知事懇談会を行います。懇談に先立ち「志摩観光ホテル ベイスイート」の屋上庭園から伊勢志摩サミット開催予定地の賢島を一望していただき、日本の原風景とも言える美しい自然を感じていただく予定です。その後の懇談会の議題としましては、宮城県仙台市が伊勢志摩サミット財務大臣会合の開催地であることから、伊勢志摩サミット開催を契機とした連携について意見交換を行う予定です。また、来年3月で震災から5年となりますので復興の取組は進みつつありますが、まだまだ道半ばであります。このため、宮城県から東日本大震災を契機とした取組としてこれまでの復興の取組を報告いただくとともに、今後の連携した取組等について意見交換を行う予定としています。2県知事での懇談は、両県に共通する課題についてテーマを絞って、より深掘りした議論ができることからこれまで実施してきました。今回、本県から宮城県に提案し、村井知事との懇談を初めて開催させていただくことになりました。サミット開催という千載一遇の機会に両県での連携をさらに進め、具体的な成果に繋げていきたいと思います。それが1つです。
2つ目は、平成27年度「夢追人 吉田沙保里大賞」の受賞者の決定についてであります。今回で2回目となります平成27年度の「夢追人 吉田沙保里大賞」の受賞者ですが、10月8日に開催されました第2回実行委員会で、全国枠の受賞者について高校3年生で日本バドミントン界のエースとして期待されている山口茜選手に決定し、県内枠の受賞者については、高校総体、国体ともに2連覇を果たしたウエイトリフティングの栁川友章選手をはじめとする3名に決定しました。併せてこれらの受賞者をジュニア時代に指導された指導者の方々も表彰します。表彰式は12月27日、津市芸濃総合文化センター市民ホールで吉田沙保里選手にも出席いただき、スポーツの魅力などについてトークセッションを行い、吉田選手と私から山口選手をはじめとする受賞者の皆さんに表彰状及び副賞を授与させていただく予定です。平成26年に創設されたこの賞は、本年9月に世界選手権を制し、世界大会16連覇の偉業を達成された三重県の宝である吉田選手の功績を讃えるとともに、今後、吉田選手に続いて日本を代表し、世界を舞台に活躍が期待できるジュニアアスリートとその指導者に対し、その栄誉を讃えるものです。表彰式当日は、県内のジュニアアスリート選手にもたくさん会場に来ていただき吉田選手や山口選手の姿を間近で見て、また話を聞くことで、世界や全国規模の大会で活躍するという夢や目標を持つ機会になることを期待しています。この吉田沙保里大賞は、多くの個人・企業の皆様に支えていただいて運営しており、今年もクラウドファンディングに取り組んでいます。ジュニアアスリートの支援のために、引き続き皆様方に少しでも多くのサポートをお願いします。
それから3つ目ですけれども、「熱意ある地方創生ベンチャー連合」と県内若手経営者等との意見交換会についてであります。10月17日にホテルグリーンパーク津で、今申し上げた意見交換会を開催します。今回の意見交換会では、2つのテーマに分けてそれぞれ15名から20名程度で意見交換を行います。1つ目は観光振興、ベンチャービジネスの支援にも取り組んでいる赤福の濱田典保会長など県内の若手経営者等も参加して、満足度向上によるリピーターの増加や観光消費単価の増加等に向けて、効果的な体験型・着地型観光について意見交換を行います。2つ目は雇用創出・創業支援について、ミニトマトの栽培を中心に新たな農業経営に取り組んでいます浅井農園の浅井雄一郎社長などの若手経営者等も参加して、「食」関連産業等の更なる振興に向けて、地域資源やICT・ビッグデータを活用した雇用の創出などについて意見交換を行います。ベンチャー連合は地域発の企業や自治体との意見交換会の開催等を主な活動としており、今回の意見交換会は横須賀市、福岡市に続いて、全国で3番目の開催となります。今回の意見交換会により、ベンチャー企業と県内若手経営者等や三重県との具体的な事業展開に繋がることを期待しています。県では、今月末までに「三重県まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定し、本格的に地方創生を推進するステージに移ります。私もファシリテーターとして意見交換に参加しますので、ベンチャー企業の皆さんが持っているアイデア、高い技術力、熱意が、県内若手経営者等や県の取組と交わり、新たな連携が生まれる、双方が触発される、そういった有意義な意見交換会にしたいと思います。はい、以上です。
発表項目等に関する質疑
〇宮城県との2県知事懇談会を開催します(発表)
(質)それでは幹事社の時事通信から発表事項についてお尋ねさせていただきます。まず、最初に宮城県の知事との懇談会の開催についてなんですけれども、伊勢志摩サミット開催を契機として連携について今のところ何か腹案というか具体的な案についてお話しいただける範囲でお話しいただけますでしょうか。
(答)主にこういう国際会議が開催されるということについて、それぞれのリソース、いろんな実施するイベントであるとか、そういうようなものなどでの情報発信を一緒になってやっていこうと、そういうようなことが主な柱と、お茶こぼれましたけども、何か出してあげたら。(記者のお茶がこぼれる)これまあ映ってますけどね。写真撮ってるけど、なかなか今のすごいな。珍場面でね、そんな感じで。というようなそういう千載一遇のチャンスを国際会議が開催されることをそれぞれが持ってるリソースが中心になりますけども、もしかしたら新規で何かやるかもしれませんし、情報発信ということが基本的な柱になってくるというふうに思っています。
(質)さらに追加で伺いたいんですけども、その宮城県でも財務大臣の会合が開かれて、こっち三重県のほうの首相の会議、サミットのほうでも何か宮城県の例えば震災関係のことって何かやられるご予定は今あるんですか。
(答)今のところは三重県の事業として何かやるというのは考えてませんが、メディアセンターは北海道洞爺湖の時もそうですけどもオールジャパンの発信の場としても使われるものがありますので、来年は東日本大震災復興、大震災発生から5周年という節目の年にも当たりますし、また東京オリンピック・パラリンピックの5年前というようなことにもなりますので、何らかオールジャパンの発信をされる中でそういうものは出てくるのではないかと思ってますけども、三重県の事業として何かというのは今は決まっているものはありません。
〇平成27年度「夢追人 吉田沙保里大賞」の受賞者が決定しました(発表)
(質)吉田沙保里大賞のことなんですけども、今のところクラウドファンディングでは幾らぐらいを目標にしようということなんでしょうか。
(答)極めて控えめなんですけど25万円を、はい目標にやるということですね?
(答:地域連携部)はい。
(質)これは何か昨年と変わるとかっていうことは?
(答)昨年の何倍かになってると思うんですけどもね。このクラウドファンディングという非常にこの有効な手法を、もっともっと三重県としても活用していこうというふうに思っていますので、今回は、前回は少し我々の努力不足のところもありましたので、もっと周知などをしっかりしてご協力いただけるようにしていきたいと思いますし、そのクラウドファンディング全般そうですけども、若干返礼みたいなんがありますがその時には吉田沙保里選手にも例えばサインとかグッズとかそういうのをご協力いただくようお願いしてありますので、そういうのも活用しながら積極的に取り組んでいきたいと思います。
(質)ありがとうございます。幹事社からは以上です。発表事項について第一記者クラブの方どなたかいらっしゃいますでしょうか。
〇宮城県との2県知事懇談会を開催します(発表)
(質)あの宮城県知事との懇談ですけども、この「NEMU HOTEL & RESORT」ってサミットに絡んで活用が検討されているんでしょうか。
(答)それはサミットのことですか。それとも宮城県?
(質)サミットで。
(答)サミットでではまだ我々はNEMUをどう使うというのはお聞きしていませんけども、懇談を申し入れた時に村井知事からのたっての希望でサミットのところを見に行きたいんで、その近所でやってほしいというご希望をいただいたので結果として視察は志摩観光ホテルで、懇談はNEMUでとそういうことになりました。
(質)何か県から提案してることも無いんですか。
(答)場所ですか。場所は当然提案してますよ。その向こうはその周辺に、宮城県は周辺にどういうホテルがあるのか分かんないんで、うちからはこういうところもありますというのは提示してありますけどね。
(質)特に水産業の振興というのは具体的にはどんなことを?
(答)広島県ともやりましたけども、全国の中でカキ、オイスターですね、オイスターの消費量が広島、宮城、うちが大体消費額というのかな、生産額というのかな、漁獲額というのかな、それがトップ3とかトップ5に入る3つの県ですので、全体的にカキ自体の消費量が日本の中で低迷してきていますから、そもそもの消費拡大を一緒になってPRをすることで来年の3月やな、来年の3月にカキサミット(※)というのをやりますので、それを協力しようというような話に多分なるんじゃないかと思います。
※カキサミットは平成28年度開催予定です。
(質)それはどこでやるんですか。
(答)それは多分その懇談の中でいろいろ出てくると思います。これは多分カキサミット開催というのを、一つの合意事項にしたいというふうに思っていますので、消費拡大、それには当然広島にも手伝っていただいて、前の広島県知事との懇談でもカキの消費拡大というのもやりましたから。あとはあのカツオとか、うちでカツオの一本釣りした人たちが気仙沼で揚げてるケースが結構多いので、そういうカツオのこととかも含めて水産業全般の、あと養殖関係もちょっとあったかな、そういう全体的に水産業、メインの品目はカキで合意事項として今のカキサミットみたいなのが出てくる可能性が高いのはカキだと思いますけどね。
(質)これ三重県からカキサミットを提案するような形?
(答)形になるんじゃないかな。はい。
(質)ほか発表事項についていかがでしょうか。
(質)知事懇談会って何県目になるんですか。
(答)何県目?島根、岐阜、北海道、長野、広島、6つ目ちゃうかな?どう?
(答:戦略企画部)開催は10回目でして。
(答)何県目やった?
(答:戦略企画部)6県目ですね。
その他の項目に関する質疑
〇第3次安倍内閣の発足
(質)それでは発表事項以外なんですけど、先週内閣が安倍内閣の第3次内閣が発足いたしましたけども、何かその布陣について知事のほうで思うことがありましたら、ちょっと安定だとかちょっと小粒にまとまっているとか、いろんなそういう意見がありますけども知事はどういうふうなご意見を持たれますでしょうか。
(答)継続性を重視して編成された組閣なんだろうな、というような印象を受けました。一方でTPPであるとか、TPPじゃないな、まあそんな感じかな。TPPは森山農水大臣、よくご存じの方でありますので農業対策は大変期待をしたいというふうに思います。それから、あとは国家公安委員長は河野太郎大臣になられましたので、河野大臣には、8月には山谷大臣にもお越しいただきましたけども、できるだけ早期にサミット関連施設を視察にお越しいただきたいというふうに思いますね。あとはそうだな、一億総活躍担当大臣ということで一億総活躍って中身訳分かんないねって言う人が多いですけども、これからよく考えていかれたらいいんじゃないかなと思いますけど、地方創生との重複みたいなんだけが我々はちょっと気になりますけども、そこをうまく何ていうかな、地方にも配慮した一億総活躍、東京一極集中では一億総活躍にはなりませんので、地方創生との重複というのをどう考えられるか、重複しないようにするのか、あえて重複してこの陽刻してみるというのも1つの方法だと思うし、自治体の私たちとしては気になるのがそこですから、それで何ていうのかな、我々が自主的に自治体を運営していくにあたって、あるいは地域の実情を踏まえた課題を解決していくにあたってプラスになる一億総活躍であってほしいというふうに思います。そんな感じかな。あとはそんな感じでしょうか。当面、はい。
(質)発表事項以外について何か第一記者クラブの方からお願いします。
〇「熱意ある地方創生ベンチャー連合」と県内若手経営者等との意見交換会を開催します(発表)
〇新たな三重県プロモーション企画
(質)2点よろしいでしょうか。1点はベンチャー企業の若手経営者との懇談会の観光についてというのがありますけども、今年度県で観光型、着地型商品をちょっと検討しているというような話が、以前志摩で行われたちょっと講演会みたいなのがあって県の方が発表、そういったお考えが今年度なのか来年度なのか分かりませんがあるのかどうかと、あと、先日スタートした三重県のすごい取組の「つづきは三重で」の反響をちょっと教えてください。
(答)まず1点目の着地型商品については既に今回ベンチャー連合に参加するベンチャー連合の代表であるアソビューの山野さんが社長がお越しいただきますので、彼との取組で体験型・着地型の旅行商品のPRを既にアソビューで都道府県としては初でやっていただいています。これはこの県と取組を始める前に、その事業者が110何個登録してあるんですけども、そこで行われた旅行商品の消費の売り上げの3倍になってるんじゃないですかね。件数ちょっと忘れちゃいましたけど、ですのでああいうアソビューというネットを使い着地型商品を提示することで、滞在時間が増えて観光消費額が増えて地域にお金が落ちると、そういうような循環がこれからさらにできればというふうに思っていますので、着地型商品のこの何ていうのかな、PRは今回のベンチャー連合との課題の中でも重要な課題でしょうし、よりいろいろ考えていきたいというふうに思います。それが1点目で、2点目は反響は見てもらった人はいい反応なんですけども、もうちょい見てもらわないといけないのかなと。同時期に行われた、うちの嫁さんも笑ってましたけども大分県のシンクロとか、なかなかやりますね、なかなかやる。というふうに思うので、またいろんなたくさん見てもらう、それなりに見てもらってると思うんですけども、見てもらった人の評価は高いですが、もっとより見てもらうようにあるいは第2弾、第3弾にはもっと大胆なことをやっていくようにしたいと思います。関市の包丁のやつも面白いね。なかなかみんなやってくるね。なかなかやってくるわ。ちょっとまじめ過ぎたかなと思うぐらいやね。特ダネでもチラ見でしたからね、うちのやつね残念ながら。しっかりこれからも頑張りたい、見てもらった人の評判はいいですよ。はい。あと、その同時にフェイスブックの総合フェイスブックみたいなのも作りましたけど、それもちょっと発信している内容が堅いのでもっと県が別に関わってなくても三重県の県民の人たちが取り組んだ面白いこととかそういうのをどんどん取り入れて発信できるように、もっともっとウイング、アンテナをうちの広報も広げなければならないと、部長と課長が横にいてうなずいていますけども、そういうふうに思います。
〇宮城県との2県知事懇談会を開催します(発表)
(質)発表項目の宮城県知事との会談のところで防災教育というのは、いったいそのどういうようなことをお話しするんですか。
(答)実は平成24年度から子ども防災サミットという形で宮城県の子どもたちに三重県に来てもらって、三重県の子どもたちが宮城県へ行ってというのを交互にやるやつを今年4年目なんですがやらせていただいています。それを今後どういうふうに発展させ、横展開していくか、子どもたちが得た教訓を例えば今年度やったやつとかだと女川の子どもたちが員弁に来ましたと、員弁は土砂災害なんで女川のような津波とか関係ないかなと思って自分たちが警戒している土砂災害の話を女川の子たちにしたら、女川の子たちが「こんなんうちにもいっぱいあるよ」っていうような話で教訓が交わったりしたとか、あるいはあれどこやったかな、どっか忘れちゃいましたけど交流した子の、あっ、ちゃうな。東北に高校生ボランティアに行った子がそういうところでボランティアの重要性とかを改めて感じて、この前の総社市のボランティアに自分で志願して行ったりとかそういうような形がありますので、今申し上げたような中学生の宮城県とやってる交流や、あるいは高校生とかでやっている様々な交流の、これをさらにどう発展、横展開していくかそういうようなことですね。非常に三重県にとって有意義に進んでいると思っていますので。
(質)子ども防災サミットっていうのは、三重以外にもいろんな所がやってるんですか。
(答)ううん、宮城と三重の枠組みで。それ24年度にやって、今はサミットと言ってませんけど。
(質)それは経緯がちょっと分からないんですけど、どういう経緯で三重と宮城でそういう関係になったんでしょうか。
(答)正確に言うと僕とか教育委員会あるいは復興支援をされて三重県の支援をされていた民間のNPOとかボランティアの人たちから、もっと子どもたちが交流する機会を作ってほしいというお話をいただきましたので、平成24年度、平成24年の夏休みだったと思いますけども出来るようにこっちからお話をして、宮城県の子どもたち、ちょうど当時、仮設住宅とかそういうのでなかなか遠出する機会がなかったり修学旅行にもなかなか行けなかったりというのもあったので、三重県に来ていただいて少しリフレッシュもしてもらってっていうようなことから、こちらからこっちで予算をとって企画を提案し来てもらって、でもせっかくだったらうちの子どもたちが防災について学ぶような機会にしたいということからスタートしたのが平成24年度のこの防災サミットです。
〇2016年版三重県民手帳の記載誤り
(質)県民手帳ですけど、残念な誤植があって、結果的に地元の首長がコメント出すような事態になってしまったわけなんですが、これ知事の所感と県として今後何か対応されることがあればお願いします。
(答)あり得ない間違いがあったということで大変残念に思いますし、両市民の皆さんには申し訳なく思います。これは、県は一部の部分のあそこじゃない所の監修をしてたという、発行元は印刷組合だということであるにしても、監修をし、県民手帳という名で売っていますので、そういうところで間違いがあったということは、県にも当然責任があり得る話だと思いますし残念に思っています。二度とこういうことが無いように、せっかく発行して人気のある県民手帳ですから、より来年度以降充実するように、そして今回はシールを配付するというような形でお手間かけますけれども、修正、訂正をしていただくということになろうかと思いますが、来年度以降こういうことがないようにチェック体制をしっかりしていくということじゃないかと思います。まあ、来年度以降、発行があるならばですけどね。
(質)無いんですか。
(答)いやいや、あれ、毎回、うち0円なんで、やりたいわと言うてくれる人がいないとやれませんので。今回の、あれ間違ったみたいなんがあったらね、出えへんかったら困りますけど。僕ら来年度も特にリベンジを含めてより良いものを来年度出すことを期待したいですけどね。はい。
(質)よろしいでしょうか。それでは第二記者クラブとその他の記者の方も含めて質問をお願いいたします。
〇宮城県との2県知事懇談会を開催します(発表)
(質)これ宮城県知事と今回やろうと思われたのはなぜなんですか。
(答)元々、さっきの来年が東日本大震災から5年ということになるので、防災や東日本の震災の支援ということで何かできないかということや、ちょうど今うちが水産業の指針を作り直していますので、水産業の復活に向けて連携することができないかというようなことがあって、元々宮城県と、あと人口規模もそんなに違いませんので、これ人口規模とかが全然違う所とだとなかなかそういう広域自治体の仕事としてもなかなかうまく連携しにくい部分があるのかもしれないですけども、主には今申し上げた防災と漁業、水産業のことで念頭において考えていたところ、サミットも決まって向こうも財務大臣会合も決まったんで、じゃあせっかくだったら情報発信一緒にやろうかと、そういうことです。元々、宮城県をピックアップしたのは防災と水産業です。
(質)要は、向こうもサミット誘致名乗りあげてて、三重県に決まったんで便乗型でおいしいとこをちょっとちょうだいねっていう話ではない?
(答)それは無いと思いますよ。あの、6月5日より前に打診しとったもんな。なんで、サミット決まったんでよっしゃというんではないです。会場は確かに村井知事はサミットの関係のとこがいいねということは言ってましたけど。
(質)ただ、かつて村井知事と野呂知事の時に美(うま)し国論争というのがあって、宮城県が勝手に美(うま)し国って使ったんで、野呂さんが気色ばんでこの定例会見でクレームを言うと。で、両県でその美(うま)し国という言葉を使って全体に、全国に広めようというとこで合意したじゃないですか。それからいくとなかなか村井知事は曲(くせ)者じゃないですか。
(答)そうですかね。僕はえっとあれちょうど東日本大震災から1年ていう時の平成24年の3月の広報みえでも村井知事との対談をしたりというようなことで、比較的、村井知事自身も明野航空学校で訓練積まれてそこで奥さんを見つけたという方ですので、非常に三重県に対して親近感を持っておられますから。
(質)初デートが伊勢神宮で。
(答)そうそう。私自身も知事になる前から政党の関係もあってよく存じ上げてた人ですので、そういうこの何ていうかな、個人的繋がりもありますので過去のそういう美(うま)し国論争があったのは存じ上げてますけど、両方とも活用できるとこは活用して一緒にやっていけばいいんじゃないかと、そんな感じですけどね。
〇伊勢志摩サミットの開催にかかる取組
(質)あと、これ愛知県とかも含めていろいろ全国の県がサミットで首脳たちの食事等にこういうものを使ってくれとか、県内だけじゃなくてある程度引き合い来てると思うんですけど、その辺はどうマッチングされてどういうふうにされるおつもりですか。
(答)うちでいけるものはやっぱり三重県のをしっかり優先して、この前外務省にも提案しましたけど、例えば言うとあまり良くないかもしれないですけども、あまり種類がないような例えばワインとか、そういうなのをね、他県の例えば長野県の阿部知事なんかは僕の顔を見たら、サミットでワインを使ってよってもう毎回言うわけですけども、そういうのなんかはうちがマッチングするか、そういう声もありますよっていうお伝えするだけになるか分かりませんけど、そういうのあると思いますが、バッティングするようなものについては、基本的にはうちの物を使ってもらうというPRを我々のほうからするというようなことだと思いますけどね。まあ言うても、食事する機会は結構ある、2泊3日よりは少ない、洞爺湖よりは少ないにしても、昼・夜・昼は最低あるわけですから、それから配偶者もありますし、朝もありますし、あとメディアもありますので、それなりの食材数にはなると思います。うちとしては地元優先と。
(質)例えばだからカキも、さっきおっしゃった三重、宮城、広島、3県のものを例えば並べるとかということじゃなくて、基本、三重県中心で、カキなんかはバッティングするんでいくっていう話ですか。
(答)どのフェーズの食事によるかになるかですけどね。例えばメディアセンターで和食を売っていこうみたいなコーナーをオールジャパンでやるてなったら、そういう比べて置くっていうのもあるとは思いますし、でも一方で首脳の食事にカキ出すってなったら、それは何か3つともあるというよりは、どっかうちでいえば三重県のっていうふうにしたほうがいいと思ってますので、食事のフェーズにもよりますし、あと、物量をうちだけで確保できるかというのもあると思いますから、その辺の外務省もこれから食のアドバイザーというのを任命するらしいので、そういうところとしっかり調整をして、うちの品目が一品でも多く使われるようにしたいですし、足りないところはやっぱりオールジャパンでの会議ですからね、そういう部分も入ってもらったらいいんじゃないかと思いますけどね。
(質)あとサミット関連ですけど、東京でやられる三重ナイトについて改めて狙いとかお願いできますか。
(答)10月のやつですか。10月27日の飯倉公館で外務省と共催でやるサミットの夕べというかサミットPRするためのイベントについては、後刻発表させていただきますので今日は控えたいと思います。
(質)狙いは?
(答)後刻。
(質)狙いも?
(答)後刻。いずれにしても、何ていうんですかね、この前ニューヨークの時もそうでしたけども、対象は主に海外メディアとか在日各国大使館の人たちが中心になってこようと思いますので、伊勢志摩とか三重県というのをそもそも知らないねっていう方々が多いと思いますから、そういう方々に認知度の向上を図るということで、三重県だけがお声掛けをするよりは外務省が共催となって声掛けするほうが、そういう在日大使館とかの大使とかハイレベルの人が来ていただけるでしょうから、そういう形にして少しでも認知度向上を図っていきたいというふうに思いますけどね。
(質)だとすれば、志摩市が観光協会主体みたいですが、11月11日に外国特派員記者協会でやられる志摩産というかあちらのほうの産物を料理会みたいな試食会をやって、なおかつ、ひょっとしたら外国記者たちの会見が大口市長で設定されるかもしれないというやつは、元々これ区分けしたのか、それとも向こうは向こうで単独でポッと出てきたのか、その辺はいかがですか。
(答)現時点では一連のイベントとしてやる予定です。10月27日の飯倉公館もそうですし、実は11月のその志摩のやつと近い日に、僕は日本記者クラブで僕が知事ブリーフィングていうのをやる予定であるのと、それからもうちょっと後に、外国人記者、外国特派員協会で僕が知事ブリーフィングっていうのをやる予定にしてるんですけど、それと志摩市ナイト、この4つを一連のイベントとして、また全体像は発表しますけれども、というように考えて今現在います。志摩市ナイトのとこでは、調整させていただいて、里海推進についてはプレゼンテーションを担当者がするようですが、市長のほうは会見は無しで、挨拶ということだけされる、あの解体はされるかもしれませんけども。
(質)マグロのね。
(答)会見はやられないというふうに聞いてますので、一連のイベントとしてやるようにしたいと思います。発生経緯としては、志摩市の観光協会、民間団体が、何ていうんですか、自分たちの熱意でああいうのを実現していただきましたので、せっかくやるならね、一連の取組でこううまくコラボレーションするようにシナジーが生まれるようにしようということで今企画をしています。
(質)こういう場で立場はこっちはある程度突く側なんでお聞きしますけど、実際問題その志摩市の暴走というのは、洞爺湖サミット勝手に洞爺湖見に行ったりとか、ずっと続いているじゃないですか。知事としては立場上言えない、言いにくい面もあるかもしれませんけど、どのくらいごまかしてもらえるか今確かめたいですが、この単独でいろいろ動いて勝手にロゴまで作られたりとか、その辺っていうのはどういうふうに今後その制御されるんですか。
(答)我々の何ていうかな、こういうことを考えていますよっていう情報提供が足りない部分もあったのかもしれないですけど、そういうのがちゃんと情報提供を内部的にも内々でもしてたら、こう予見可能性というのが持てて、あ、それやったら一緒にやればよかったのにねっていうふうに思ったりもしてもらう部分あると思いますから、うちの情報提供と、それから情報共有もよくしていただくのと、できればせっかくですから、志摩市の魅力を発信したいのは分かるけど、最低でも伊勢志摩地域でね、の、みんながこう一緒になれるようにしたもらえるようなコーディネートを期待したいというふうに思いますけど。これからしっかり両者で情報共有ね。喜んでいただいているんだと、サミットの開催をね。そしてこう意欲的に取り組んでいくんだと、そういう姿勢でいただいているのかなと、そういうふうに思っていますけどね。こんな感じでどうですか。
(質)で、本音は腹立ててる、と。
(答)今申し上げたのが全部です。
〇新しい松阪市政
(質)あとその、松阪市政、新しい市政が生まれますけど、前市政への思いとかは置いておいて、新しい松阪市政のその期待とか県の特別支援学校もあるし、前からその前市政の時から要望のある県営野球場の改修等もありますから、その辺含めて何かお考えはありますか。
(答)まずはやっぱり竹上新市長が子どもとか、教育、学力、こういうものについて力を入れていくとおっしゃっていただいていることについては大変ありがたく思いますし、県もその教育や子ども、子育ての部分については基礎自治体の協力なくしてはアプローチできない部分のほうが多いですから、そういう形で方向性を一にしながら、それでも独自性を出しつつ一緒に取り組んでもらうのは大変ありがたいと思います。特に学力向上については、私も花岡小学校とか見に行きましたけれども、緊急チームを作ってやっていただくということで非常にありがたく思っています。また、竹上新市長においては県議会もやって、県職員もやって、県のこともよくご存じでいただいていますので、そういう、それから元々手堅くいろんなことをしっかり考えていただく手腕もありますので、期待をしているところであります。それから、私たちとしてはこの前、竹上新市長が来られた時にも、竹上市長もMRJの誘致もありがとうございましたということもおっしゃっていただきましたが、やっぱり松阪から南とか松阪から西のところの働く場を作っていく意味でも、竹上市長は大学誘致のことをおっしゃっていますが、そういう働く場を作っていくいろんな企業誘致のこととか県内の投資を促進するっていうことなどについても一定共同歩調を取っていけるんじゃないかと思っていますので、そのあたりですね、大きく期待するところは。あと、県営野球場については、まずは国体をやる種目との関係でのハード整備が中心になってきますので、県営野球場についてはこれから少し議論をしていくと。一方で県営野球場は修繕のことだけじゃなくて、今まで松阪市が管理をしてきたやつを途中松阪市さんからの要望があって管理者変えてますので、それをどうするんだというようなことはあると思います。釈迦に説法ですけど昭和48年に県営野球場出来た時の経緯から、松阪市と県のとの思い、元々の出発点、そういうこともあると思いますので、そういう部分も含めてハード、ソフトよく議論したいと思います。
(質)要は前市政の時に25,000人か何かの前市長支持派の方の中心の、その松阪球場のプロ野球呼べるぐらいの、そのキャンプ地呼べるぐらいの改修を要望したっていうのが、とりあえずそのペンディング状態だったじゃないですか。
(答)うん。
(質)で、とりあえずただ新しい市長になられて、そこのところはとりあえずその議論を始めたいと、テーブルに着こうよというぐらいのそんな感じなんですか。
(答)そうですね。あと一方で修繕しましたけど、甲子園の高校野球の予選をやるのに芝がへこんでて、それで転倒してというような選手がいたというようなこともありましたが、そういうようなのはもう、もう無いようにしっかり当然やるにしても、中長期的な県営野球場のあり方などについてはソフト、ハード含めてよく議論させていただくことじゃないかなと思いますけどね。何かこっちがこうだというよりは、よく議論させていただいて、中部台公園全体を松阪市として新市長になられてどう考えるかというのもあると思いますし、うちはこどもの城もありますから、そういうこうあの辺全体をどう考えるかっていうこともよく議論していく必要があるのかなと思いますけどね。物理的にはあれライトかレフトかどっちか忘れましたけど、もう延ばせないので。プロ野球仕様とかっていうのはもう難しいのは難しいと思いますけれども、いろんなそれ以外も整備の要望もいただいていますからよく協議したいと思います。
(質)特別支援学校はその新しい市長になられて、予定よりずれてますけど、元々これは松阪市のいろんな公共工事の入札そのものが、この資材高とかそういうので入札不調に終わっているからその影響を受けて延びたわけですけど、その前倒し的にさらに予定よりも早めるっていう考えはおありですか。
(答)これは前、議会で教育長も答弁でさせていただいきましたけども、平成30年4月開校ということで、これはそれをしっかり守れるように準備をしていくということだと思います。
(質)でもそれ前市長の時じゃないですか。
(答)はい。
(質)新しい市長に変わったんでもう少し前に踏み込むというようなことは。
(答)そこは、それは物理的に僕らも元々はもう少し早い開校を目指していたわけですので、それが今申し上げたような工事などの関係で難しいっていうことが設計業務の中で分かってきましたので、これは市長が変わられても前倒しっていうのは難しいと思いますから、まずちゃんととにかく平成30年4月というのを確保すると、そういうことをきっちりやるということだと思います。
〇平成27年人事委員会勧告
(質)あとあの、この前人事委員会の勧告が出ましたが、基本的にその検討してやられるって話なんですけど、多分それ従われると思うんですが、財源確保の部分と含めてご感想をお願いします。
(答)人事委員会勧告制度ですので、その制度を尊重するという原則、スタンスには立ちつつ、一方で厳しい財政状況ですからよく中身を精査したいと思いますし、この国がこれ今、僕も報道ベースでしか分かりませんけども通常国会やらんってなったら国の人事院勧告実施する法律行きませんので、それをうちいつも大体12月補正の時やってますけど、国の法律行く、成立する前にうちの出すっていうのが制度上その人事院勧告と人事委員会勧告と別であったとしても、それでいいのかというのは無くもないので、ちょっと財政状況のみならず国会の状況などもよく見る必要があるのかなと。これでもうちだけじゃなく他県みんな重要なものですから、いろんな他県の状況なんかも聞きながら対応考えたいと思いますけどね。あとは、いろんな女性の活躍とかワークライフバランスとかいろんなご議論いただきましたけど。あとは個人的、全く個人的見解ですけども、あの場でも言いましたが構造改革して減らしたのにまた勧告で戻す、このいたちごっこっていうのは制度上どうなんだろうと思わなくもないですけどね。
(質)そのいたちごっこを例えば知事会等である程度申し入れるとか、何かそういうことはされるんですか。
(答)どうですかね。そこはそういうのもありつつ、職員のその権利が制限されている代償措置であるということも考えて、なかなか言い出しにくいところはあると思いますけどね、制度上は。分からないですけどね、今後。でも何か構造改革だって言ってガーって減らしてるのに、また調査してずれてたら戻しますっていうのではなかなか、じゃあ何のために構造改革やってんのかって話ですよね。
(質)あとあの、第一記者クラブさんと別に話し合ってないので単に第二記者クラブの希望ですけど、少なくともその県のいろんな諮問機関で座長なりがある程度その内容説明で会見をされているんで、できたら県の人事委員会も委員長が少なくともその会見の場に臨んでいただくようにお願いしたいなと思います。
(答)会見の場に?ここに?
(質)いやいや、後でその記者クラブでレクがあるじゃないですか。その時事務局長しかいないわけじゃないですか。
(答)ああ、そういうことですか。
(質)本来委嘱委員たちが決めたことを事務局長が発言できないですから、いくらその中身聞こうと思っても、結局事務的な話となるんですよ。実際竹川委員長がおっしゃった中で、例えば職員の不祥事がこれだけあるにもかかわらず、研修からその採用の部分、採用から研修の部分までの見直しっていうことについて言及もなければその辺の女性活用うんぬんとかいう話の日の当たるプラスの面はありましたけど、マイナス面についてはその何ら触れてないじゃないですか。あと、地域手当の平均その津市だったら6%で、四日市なら10%という国の基準があるにも関わらず、三重県は単独で平均4%にならして、それを全職員に支給してるじゃないですか。これは総務省から違法性が強いとも指摘されているにもかかわらず、それはそのまま踏襲しているじゃないですか。そういう話は聞けないですよね、青木さん事務局長には。その辺、一度ご検討いただければと思います。
(答)分かりました。第一記者クラブの皆さんのお考えもあるでしょうし、うちの広報課を窓口として、今後どうするか、各委員会と調整するような形で、はい、やらせていただきます。
(質)他はほぼ出ておられる。
(答)あ、そうですか。はい、分かりました。
〇伊勢志摩サミットの開催にかかる取組
(質)日本記者クラブと外国人特派員協会でも知事ご講演されるということですけど、日程はまだ出せないですか。
(答)はい、その周辺です。志摩市ナイトの、これは判明しているんでしょ。11月11日でしょ、その周辺。日本記者クラブの方はそれとほぼ近い。ほぼもう、ほぼ近い。で、特派員協会は1週間後ぐらいの感じじゃないですかね。
(質)内外の記者通じてまた知事も自ら発信される機会になりますけど、その辺意気込みを一言お願いします。
(答)先ほども申し上げました通り、認知度向上っていうのが大事だと思います。その総理がサミット開催地として選んでいただいた伊勢志摩地域や三重県ていうのが、どういうポテンシャルを持ち、どういう歴史を持ち、どういうことを目指そうとしているのかというようなことも含めて、認知度向上に向けてしっかり取り組んでいきたいと。ですので、さっきの飯倉公館のやつから東京での認知度向上パッケージみたいな感じで、4つを一連のものとして取り組んでいきたいというふうに考えています。
了