イオン株式会社⇔NPO法人みやがわ森選組、三重県の取組(H28年2月11日)
森びと養成講座「森つなぎプロジェクト」の紹介(森ゼミの様子)
イオン株式会社とNPO法人みやがわ森選組、三重県とは森林資源の持続的な利用を通じて森とくらしを守りたいという想いのもと、森林活動から林業施業、木材活用に至る総合的な人材の育成を図るため、林業担い手の育成事業 森びと養成講座「森つなぎプロジェクト」に取り組みます。
研修期間 平成27年12月20日から平成28年3月までの間の14日間(土、日、祝)
受講生6名
森ゼミの様子
2月11日(祝) 森ゼミ 清水裕子氏「近代林業の始まりから、現代の課題について」
▲ 清水さんは、長野県にある一般社団法人森林風致計画研究所の副理事長をされています。 |
▲ 森林が多様であることは、公益的機能が高い森林であり、かつ収益の高い森林であることを、森に関わる人に知ってもらうことを主眼に講義を行っていただきました。 近代林業の始まりは比較的最近で、18世紀頃です。(土地純収益説→森林純収益説→恒続林思想→森林美学へ展開しているようです。) 我が国の近代林業の始まりは明治期に海外留学した人達からもたらされました。しかし、終戦に伴う木材需要の大幅な伸びによる皆伐のため、人工林の増大をもたらし、伐期50年のサイクルになったそうです。 |
|
2月11日(祝)森ゼミ 伊藤精晤氏 「伊勢神宮・神宮林の施行について」
▲ 御用材を神宮林から輩出することが目的となっている神宮の事業。事業主体が神宮であるため長期間計画的に実施することが可能で今後の展開が注目されているそうです。 ▲ アカデミックな講義は初めての受講生もいましたが、清水先生・伊藤先生は参加者との交流を取り入れ、参加者への質問や疑問、感想などにその都度応じることで、専門的な研修ではあるが親しみ易い講義となっていました。少人数の研修であり、内容的にもかなり踏み込んだ話も多く、少人数の講義ならではの良い面が出ていました。清水先生の爽やかで明るい性格は、自ずと林業(森林)の世界を明るくしていました。 |
実にいろいろな考え方やアプローチがあるのだと知った、森ゼミでした。 |