平成24年度「県と市町の地域づくり連携・協働協議会」(地域会議)トップ会議「サミット会議」(伊勢志摩地域)会議録
1.開催日時
平成25年1月15日(火)15:00~17:00
2.開催場所
三重県伊勢庁舎 4階 401会議室
3.出席者
市町:鈴木伊勢市長、木田鳥羽市長、大口志摩市長、辻村玉城町長、
中村度会町長、谷口大紀町長、小山南伊勢町長
県 :鈴木知事、山口戦略企画部長、稲垣総務部長、藤本地域連携部長
小林南部地域活性化局長、頓部伊勢県民センター所長
4.議題
地域で選定する地域共通の課題
1 安全・安心のための広域連携体制の構築について
2 遷宮に向けてのキャンペーンと遷宮後の地域振興について
5.資料
6.会議録
平成24年度トップ会議「サミット会議」(伊勢志摩地域)会議録 (平成25年1月15日開催) (378KB)
(1)開会あいさつ
知事
本日は、大変お忙しい中にお集まりをいただきありがとうございます。
さて、今日は伊勢志摩地域のサミット会議ということで、2つの議題、1つは「安全・安心のための広域連携体制の構築」ということで防災、医療などあります。2つ目は、いよいよ今年になりました「遷宮に向けてのキャンペーンと遷宮後の地域振興」ということでございます。
いずれも大変重要な課題であって、まず、第1点目の安全・安心、防災や医療等につきましては、国のほうも補正予算を閣議決定をいたしましたし、経済対策ということであります。その中では防災あるいは医療などについて比較的多くの予算を取っているところでありますが、私どもも明日、東京のほうにまいりまして、国交大臣をはじめ政務三役に提言、また県選出国会議員にも提言をしてまいります。今日お伺いしたことも含めて、この三重県全体の、また伊勢志摩地域の安心・安全に向けてご協力いただきたいということを強く申し上げてまいりたいと思いますので、また、今日、皆さんからいただきました忌憚ないご意見を活かしていきたいと思っております。
それから、2つ目の観光キャンペーンを中心とした遷宮、また、遷宮後のお話でありますが、いよいよ本番となりましたので、昨日も三重県観光審議会の委員もやっていただいております観光カリスマの山田桂一郎さん、三重県出身で今はスイスのツェルマットにお住まいですが、にもいろんなアドバイスをいただいてまいりました。今日、首長の皆さんのご意見もお伺いして、共にこの絶好のチャンスを千客万来・商売繁盛で迎えられるように努力してまいりたいと思いますので、どうぞ、今日も忌憚のないご意見をいただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
この伊勢志摩地域は7名の首長の皆さんにご協力をいただきます。各サミット会議の中で一番多い人数である中で、短時間でなかなか言い尽くせない部分もあろうかと思いますが、そのあたりはお詫びを申し上げておきまして、有意義な時間としたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
(2)意見交換
地域で選定する地域共通の課題
1 安全・安心のための広域連携体制の構築について
伊勢市長
まず、1点目ですが、これまでもお願いをさせていただいております市立伊勢総合病院に対する医師・看護師対策の点でございます。これまでも三重医師バンク、そして、昨年設立された地域医療支援センターということで、随分と力を入れていただいていることは感謝を申し上げます。
しかしながら、医師確保、看護師確保は、非常に中長期にわたって必要な政策ということで、我々も医師・看護師確保のための奨学基金を新設・増設をいたしました。その結果、医師については、学生が2名、看護師は15名ということで、非常に順調な滑り出しができましたが、これから平成31年度に再度建て替えを予定をしておりまして、この点についてさらにお力添えをいただきたいと考えております。
この市立伊勢総合病院は市立病院ですが、患者数は年間で入院と外来で約20万人おります。その中の35%が、鳥羽、志摩、度会地域の方々にご愛顧をいただいております。そういった意味の面で、伊勢志摩サブ医療圏ということで、三重県の南勢地域の地域医療を担わせていただいていると感じておりますし、これまで以上に力を入れていきたいと考えております。今現在は、策定委員会ということで伊勢保健所の鈴木所長さんにお越しをいただいてご議論もいただいております。
この点について、医師・看護師対策のマッチングもあるんですが、この医師バンク、あと、地域医療支援センターで様々な情報収集をしていただいておると思いますし、三重県内の各公立病院でも医師確保で奔走しております。それぞれの情報収集と共有化というステージが今あれば、ありがたいのじゃないかと考えております。例えば、我々の市立伊勢総合病院でマッチングできなかったとしても、例えば、伊賀市ではマッチングできる、志摩市ではマッチングができる、そういった可能性も秘めているのではないかということでブラッシュアップをぜひともお願いしたいと思います。
2点目として、看護師の県立看護大学の地域推薦につきましては、平成24年度から少し基準が是正をされました。その中で地域推薦の枠として、学校の通信簿の評定平均値が、これまで4.2であったものが、4.5にぐんと上がったということで、少しハードルが高くなりまして、この2年間、伊勢地域の学生が通ることができませんでした。これから、医療資源をきちっと構築していく中では、一定程度の成績を修めた学生たちのチャンスを広げるのも当然でしょうが、やはり今、喫緊に医師・看護師不足で、どの地域でも必要とされておりますので、この評定平均値を再度、4.5から4.2に見直すことはできないか、そういったこともご検討いただけるとありがたいと思っております。
鳥羽市長
鳥羽市としては、この安全・安心ということについては、やはり地震、津波に尽きるというような感覚がありまして、これについて意見を言わせていただこうと思います。
昨年、鳥羽市では議会が、「津波だ!みんな逃げよう宣言」という宣言をしまして、全国的に知られたわけですが、昨年は鳥羽市自体でこの津波避難訓練をやりまして、7,515名というたくさんの方に参加をしていただきました。
そして、今年は、三重県と鳥羽市と合同で避難訓練をさせていただいたということで、ただ、雨だったんですが、それでも5,686名というたくさんの方が参加をしていただいたということで、非常に意識が高いと考えております。
幸いに今年は三重県と鈴鹿市、三重県と鳥羽市が合同で行っていただいたと聞いておりますが。これをこの2市だけではなく、もっと多くのところと一緒に避難訓練等をやっていただきたいと考えております。
そして、県は三重県市町災害時応援協定というのを作っていただいて、ブロック別に助け合うという体制を取っていただいておりますが、実際に大災害が起こったときに、本当にスムーズにその行動が取れるのかということについては、やはり日ごろから訓練をしていないと、なかなかうまくいかないと思います。訓練でできないことを実際にはなかなかできないという話もある中で、こういうことをしっかりと考えていく必要があるのではないかと思っております。県が中に入っていただいて、そのブロック別の応援ということが行われるわけですが、その調整が本当にうまくいくのか。それから、この地震、津波だけじゃなくて、ほかの大雨とかいろんな災害がある中で、そういった災害に本当に対応できるのかとか、それから、応援をする側のブロックの体制がうまく取れるのかとか、こういうことをやはり日ごろから訓練をしていかないと、なかなかうまくいかないのではないかと考えております。
そういうことから、この応援協定の実効性を高めるために、三重県と市町単位の合同防災訓練を行っていただいて、その際に、広域支援訓練を組み込むということを常にやっていただいて、ブロックごとの協力体制というものが実際に即応できるような体制を組み込んでいっていただきたいと考えております。先ほど言いましたようにいろんな災害があるのですが、鳥羽市においては、やっぱり最悪の大津波が来るのではないかということでみんな心配をしておりまして、そういった予想される最悪の状況になった場合に、どこのブロックからどういう応援をしてもらえるのか、逆に他で起こったときに鳥羽市も含めてどういう応援ができるのか、こういったところを予想されることを実際にシミュレーションをしていただいて、防災訓練に組み込んでいただくことが大事だと思っておりますので、その点を今後の防災対策に活かしていただきたいと思います。
志摩市長
一昨年の東日本大震災から、市民の方々の災害に対する考え方が変わっております。
また、昨年の台風12号の被害と、本当にいろんな災害が予想できない形で起こっています。そういう中で今後起こった災害に対しては、1市だけではなかなか厳しいということで、限界があると思います。
そういう中、この志摩市としましては、今回、昨年の内閣府が示した南海トラフ、こういうものが来たら大変厳しいし、もし来た場合、伊勢道路、県道32号線ですね。国道167号線が当然寸断される。また、寸断される中で、今度は市内においても二重に被害が起こって、各地区が孤立してしまう。広域で本当にもし来たときに、なかなか市だけでは難しい。先ほど鳥羽市長さんも言われましたけども、この三重県市町災害時応援協定が改訂されましたが、これを早急に我々としては具体化をしてほしいと思います。もちろん各市町もその計画が元になっていきますけれども、それと、鳥羽市長が言われたように、どのようなことをいちから構築していくのか、どんな連携ができるのか、こういうことが非常に大事だと思われます。もちろん我々もしっかり頑張りますけれども、これについて今まで以上のご尽力と、目に見える形での役割分担を示していただきたいと思います。
玉城町長
玉城町ではテーマとして「子育て」、「教育」について発言をさせていただいております。ご承知のように南部のエリアは、少子化、高齢化が大変進んでおるところでありますけれども、やはり将来のこの地域を支えていく子どもたちのことに力を入れていくことが非常に重要だなと思っております。
町のことだけではございませんが、特に現場といたしまして、障がいを持つお子さんが増えておる現状がございます。そういったことで県といたしましても、特にCLM、チェックリストイン三重という形で取り組んで頂いている。やはり小さいころからその子にふさわしい支援体制というのも大変に必要だと思っているのと、そして、町といたしましても、もう一つは子どもに自尊感情が育っていないというふうなことがあって、それは家庭における問題ということが特に影響しておるということがございますから、どう、その子どもの居場所を確保していくかというのに力を入れる必要があると思っています。
ハイパーQ-Uとか、アンケート調査も実施をしていただいているところですから、要は、子どもの気になる問題行動を早期発見して支援をしていく制度、これはもちろん県と一緒になって町も力を入れていくことが、これからのこの地域の将来を担っていただく子どもたちのための、子育て、あるいは教育だから力を入れていく。こんな認識を持っておりますので。その点のバックアップを一緒になってお願いしたいと、このように考えておりますので、発言をさせていただきたいと思います。
度会町長
私のほうからは度会町としては教育という観点から、安全・安心の地域連携というのは、たくさん周辺の地域といろんなことを共に歩んでおりますので、その中でも我々、県立南伊勢高校について、南伊勢町さんもそうなんですが、これの存続といいますか、あり方に、今やったらまだ間に合うんやないかということで。実は南勢校舎が1クラス、南島校舎が廃校になりまして、度会校舎が2クラスで、計3クラスということで適正規模を備えておりますが、県のほうでいろいろ活性化推進協議会で議論していただいた中で、これは将来、27年度で1クラスを減らして、後々にはお互いそれぞれを分校にもっていこうやないかという案がございます。これは私は案として受け止めて、周辺地域の首長さんにも議会議員さんにもお願いしまして、この間、知事に要望を出させてもらったところです。
知事には大きな視野に立って南部の地域の活性化、地域振興を大変積極的に進めていただいておりますので結構なことだと思います。その中で教育の機会均等といいますか、都市周辺を中心ではなくして、いろんな面で地域それぞれのレベルというのがございますので、もちろん優秀な子は高校進学というのもございますが、総合的に伊勢志摩地域の中で9校の公立、それから私立高校が2つですか、11高校ありますけども、この中で相当私立高校が比率を占めておりますので、そういった中では総合的な検討をお願いしたいというのが、まず1点でございます。
それから、やはり偏りといいますか、教育機会均等でございますので、地域で相当OBの方もいろんなことで要になっておりますので、子どもたちが将来、この地域の中で自分らの地域を背負っていろんな面で発展させていくということに対しては、ちょっと今回の案としましては納得がいかないと。理解はしておりますが、納得しがたいと。ああそうですかということで終わるわけにはいかないという声が多くございましたので、今回、要望書を上げさせてもらっていますが、知事にぜひともお願いをしたいのは、まず、地元の意見をもう少し期間をいただいてゆとりあるようにして吸い上げていただいてから、そして、この伊勢志摩地域の全体の公私立高校を含めたバランスを考えていただいて、そして、教育の公平さ、そして、真に子どもたちの教育と人材育成をした公立学校の存在と配置のあり方を、協議時間を十分に取っていただいてから、先ほども申し上げました教育機会の均等と公平性を図っていただいてご協議いただきたい。ぜひとも存続という形で、南部地域の活性化、人材育成ということからお願いしたいと思っていますので、またそのお考えのほどをよろしくお願いしたいと思います。
大紀町長
まず、津波の避難路の確保、すなわち防災と減災に私も取り組んでいきたいと思っているところです。
その中で、昨年の8月23日に、三重県と市町との災害時応援協定が締結されたことは大変ありがたいことであります。同時に、昨年は国の中央防災会議から発表されました数値で、皆さん方、三重県中の海岸線を持つ市町さん方が、青天の霹靂といいますか、驚かれたことだろうと思います。
私ども大紀町にしましても、南の御浜町さんと同じように、最高潮位は100年から1000年単位なんだろうと思いますが、例えば、満潮平均津波高が13メートルということで、住民は大変緊張していますし、当然お隣の小山町長さんのとこらでもちょっと低いだけのことで、平均津波高が13メートルというのは、昭和19年と比べてみますと、当時は6メートル50でしたから、倍の数値が来ると。少なくとも10メーター前後と。こういったことで大変憂慮、心配はいたしております。そのための作業を、県でも国でもいろいろと合併債なんかを利用させていただいて、どんどんとやらせていただいております。
その中で、消防防災無線のデジタル化ということで、これも大変急がなくてはいかんし、県にも前知事当時からいろいろとお力添えをいただいておるわけであります。
ただ、うちもそうでしょうけれども、山間部のほうは相当の鉄塔を建てたりとかして、ここのメンバーはほとんどそうなんでしょうが、山が高いということで設備も当然予算も倍ぐらいかかるんじゃないかと、専門家の消防署の話なども聞いていますので、そのことも少しでも我々の負担が軽減するように、いつもおねだりばかりして恐縮ですが、温かいご支援をいただきたいと思います。
最後になりますが、ヘリポートも知事さんのお声の下に、錦の中部国際空港の土砂跡地は町有地がかなりありますので、その一部を使っていただいて、ヘリポートを整備していただいた。これはうちのものではなくて、県のものですので、南の救助作業に役立てていただけるかと思います。
うちのことだけで恐縮ですが、合併債を利用させていただいて、三重県で一台の10トン給水車を、大紀町で整備してますので、あってはいかんでしょうけれども、どうぞ皆さん、近くですので管内の方、他の方でも結構ですが、大紀町には立派な給水車がありますので、水もたくさんありますので運んでいきますのでご利用いただきたいと思います。
最後の最後になりますが、遠慮せんと、うちはかなり進んでますので、海辺におる方は視察をしていただいて。婦人会でもなんでも結構ですので。これで終わらせていただきます。
南伊勢町長
私も、地震、津波対策ということでお話をさせていただきます。この安全・安心のための広域連携の体制の構築ということ、本当にいいテーマを選んでいただいたと思います。どうしても町で考えると、町域のことに目がいって、広域というのは、実際にはなかなか検討というのは進んでないです。ですから、本当にそういう意味ではありがたいと思います。
そういう中で、小さく見ましても8つの項目について挙げさせていただきました。
まず、最初は、広域による情報の共有化ということで、町域を越えた短期的長期的な避難所、二次避難場所になると思うのですが、広域の利用可能な場所の共有化ですね、これをもう少し明確にお願いしたいと思います。これは南伊勢町という地形、地勢であって、特に南伊勢町の大きな問題だろうと思いますが、そういう意味ではどういうところにどういう場所があるのか、現地確認を早い段階からしたいと思います。
現在、度会町さんとそういう協定を結ばせていただいて、実際に職員が防災担当だけでなくて、福祉とかいろんな幹部職員が一緒に検討を始めてまして、そして、避難場所の確認とか仮設住宅の設置をとりあえず確認もさせてもらっています。こういうことがもう少し広い範囲でできればありがたいと思いますし、ただ、市とか町の個々でやっているというよりは、県も入って調整をいただいたほうがやりやすいんじゃないかと思います。
そして、もう一つ、避難場所とか物流拠点ですね、これを県で統一するGISで、あれで距離的に見られるように、ここに全部情報を入れていけばいいと思います。といいますのは、市民、町民は、町内だけにかかわらず全部持っていますので、スマートホンもありますし、そういう情報がすぐに分かる。それがどの市町も同じような情報が同じように着信できるということが大事だと思います。ですから、そういう共通で使えるものにしていただければありがたいと思います。
また、その次の項目で、被災者支援で物流問題とか避難問題等々ですが、今、サンアリーナが物流拠点となっていますが、実際に広範囲で災害が発生すると、もう少し広い範囲で物流拠点がいるんじゃないかと思います。ですから、我々の地域は本当に広い、もう少し他の地域にもそういう物流拠点の場所をきちっと整備して、そして、そのときに備えたいと思います。
それと、通信が大事でして、県と市町だけじゃなくて、町同士の助け合いのための通信がネットワークになっていない。今は県と市町のお互い一つのルートじゃないかと思うんです。それがお隣の町、あるいは市とつながるようになったほうが、本当に助け合いがうまくいくだろうと思いますので、これがどういう方法があるのかわかりませんけれども、例えば衛星携帯電話みたいなものやったらできるのかわかりませんので、そういうことがもう少しご検討いただければ、大きい助け合い支援ができるかなと思います。
そして、こういうことを進めると、いざというときにそういう連絡でできるのは、顔が見えているということが大事ですので、普段から本当に広い範囲の職員同士の顔がつながっている状況を今から作っておかんといかんと思います。そういう意味では、防災担当だけでなくて福祉担当ですね、あるいは、もう少し広く、教育とかそういうところも、職員同士が顔を合わせている、そういう状況を今からでもつくっておきながら、これも県のお力がないとなかなか難しいものです。そういう通信についても実際の装備、そして、それを使って訓練するということがいると思います。今は単独の市町だけの訓練ですが、隣同士で、いろんなこと、こんなことができたらいいな、こんなことが必要やなということが今から出てくると思いますので、それを常に確かめてみる作業をこれからやっていきたいし、それは県と一緒にやらせてもらうのか。
そういう意味では今後の災害復旧とか復興についてもいろいろ考えますと、昨年、道路啓開のお話をいただいて、こういう計画だということをお聞きしたんですが、その後、事情がどうなっているのかわかりませんので、もう少しそういうところは知りたいと思います。これは復興だけじゃなくて、実際に一次避難場所がいっぱいある・ナすけれども、そこから二次避難場所に移動するにも、これがないとどうしてもできないし、1週間、10日も山の中というのはなかなかできませんから、道路啓開がスムーズにできるような、復興の前からそれはいけるかと思いますので、その計画をぜひお願いしたいと思います。
それと、最後ですが、私どもとしては高台移転を進めるということがありまして、公共施設、病院とか、これは県にも言っているんですが、その中で若者が高台でないと家が建てたくないという状況が出てきてまして、そういう意味では高台の地区がなければならない南伊勢町としては、それならもっと大きいお金が要りますので、本当に超長期的な起債ができるのか、そういう財政制度も考えていただくと。国のほうにもお願いに行かないといけないわけですが、そういうふうにして時間をかけて10年20年でそういうことも検討していく必要があると思います。よろしくお願いします。
知事
ありがとうございます。まず、伊勢市長から言っていただいた医療の関係ですが、医師確保の関係では、地域医療支援センターを去年の5月につくりまして、その地域医療支援センターを活用して、マッチングしてどういう研修プログラムをやってもらうかというのを、今考えているところです。今年度中にいくつか作成できればと思っていますが、ぜひ、市立伊勢総合病院においても、いくつかの診療領域での病院群に位置づけられると思いますので、その具体的な調整をさせていただきたいと思いますので、ぜひ、ご協力をいただければと思っています。
あと、市長おっしゃるように、マッチングしている情報の収集と共有化というのは、相手方というか、医師の候補者の問題もあると思いますので、具体的にどういうのが可能なのかというのを研究をさせていただいてと思っていますが、いずれにしてもしっかり地域内に地域医療支援センターを活用したり、あるいは、修学資金を活用した子がちゃんと回っていけるように、そして、医師不足を少しでも解消していけるようにしていきたいと思いますので、またご協力をいただければと思います。
看護師につきましては、まず、看護師養成所の定員増の変更申請があったので、30名ですが、平成25年度からの増員に向けて、今、厚労省に承認手続きをしているところです。
それから、県立看護大学の推薦枠の評定平均値のことですが、優秀な学生を確保するためにということでいったん引き上げをしましたが、そういうお声もありますし、成果を検証して、見直しも視野に検討したいと思いますので、ちょっとだけお時間をいただければと思っています。全然あかんということでありませんので、十分検討の余地があることだと思っていますので。
それから、医師確保の三重県の修学資金なんかも、原資は国の地域医療再生基金を使っているのですが、これは25年度末で切れてしまいますので、しっかり積み増ししてほしいということと、この基金が大切だということを明日国のほうにも要望してきますし、合わせて、明日はお会いできないですが、本県出身の田村厚労大臣にもその旨しっかり言って、各市町の医療においても重要なことですということをしっかり申し上げたいと思っています。
それから、鳥羽市長から言っていただいた防災訓練を中心とした関係です。応援協定の実施細目を具体的にどうするのか、小山町長も言っていただいたような物資拠点の共有とか、避難所の共有とかを含めて具体的にどうするのかということについては、大口市長も言っていただきましたが、今年度中に実施細目を策定したいと思っています。したがいまして、そこの内容部分においていろいろご意見をいただけるとありがたいと思っています。こういうのでは足らないのではないか、もっとこういうのを追加するべきじゃないか、あるいは、こういうのをもっと深掘りしていくべきではないかということですね。
合わせて、それを訓練しないと実際にはできませんよというお話については、もちろん去年、鳥羽でお世話になったり、鈴鹿でお世話になったような総合防災訓練のような実践の場もさることながら、年数回、これは結構頻度が高いんですが、図上訓練をやっておりますので、そういうのも含めて、総合防災訓練だけでなくて、図上訓練も含めて実際の具体的に訓練をするということは視野に入れていきたいと思っていますし、大口市長や小山町長がおっしゃっていただいたことでも、地方部単位での訓練とか、あるいは地方ブロックごとに応援し合う訓練、こういうことも来年度からの訓練の中で、総合防災訓練に入れられるか、図上訓練でいくのかというのはこれから詰めさせていただきますが、大変重要な視点ですので、木田市長おっしゃっていただいたようなブロックごとの応援のことも含めて、訓練の内容で反映していきたいと思っています。
大口市長言っていただいた実施細目を、今年度にやらせていただきたいと思っています。道路啓開のことについては、志摩・伊勢・尾鷲・熊野の4建設事務所の管内で国交省と連携をして、あと、建設関係企業とで道路啓開マップというのを作りました。それぞれ道路啓開担当区間を企業ごとに決めて、さっき県道32号線というお話を大口市長に言っていただきましたが、県道32号線と国道167号線も、その道路啓開ネットワーク路線として選定をさせていただいております。その建設現場、本庁、建設事務所、国、建設企業等との情報共有を図るために、本庁と、さっき言いました4建設事務所、伊勢・志摩・尾鷲・熊野に衛星携帯電話を今年度中に配備します。そして、あと、道路啓開基地というのを整備しますが、そこに必要となる資材を備蓄しますが、例えば志摩市内だと、浜島阿児線などに計画をしているところであります。この具体的な箇所については、それぞれ建設事務所から。小山町長にもおっしゃって頂いた、道路啓開基地はどこになるんやとか、そういうことをおっしゃっていただければ個別に対応させていただきたいと思います。
それから、玉城町長から言っていただいた発達障がいの関係の子たちのお話ですが、玉城町においては、「Nobody’s Perfect」、完璧な親なんていないということで、非常に親に対する支援も含めて積極的にやっていただいていることに感謝申し上げたいと思います。
まず、学校における発達障がいの対象者、特別支援教育については、今年度、皆さんのご協力を得てこの12月に、今まで子どもの、小学校と中学校、中学校から高校とか引継ぎがうまくいっていなかったので、教育の面では「パーソナルカルテ」というのを作って、そういう引継ぎをしっかりやろうということで、この12月にやっとこさ完成しましたので、今年度は、さらに完成したパーソナルカルテを使って、推進強化市町ということで18市町を指定させていただいています。このメンバーの中で、玉城町、鳥羽市、大紀町が指定を受けていますが、学校のところは、そういう引継ぎや、子どもたちへの先ほど言っていただきましたように、早期発見、早期支援につなげていきたいと思っています。
町長からご紹介いただいた、CLM、チェックリスト・ミエ、というのですが、これはあすなろ学園で開発しまして、要は、いかに早期発見していくかということなのですが、そして、それの運用とか、その各市町でどういうように対応していけばいいのかというのを、今、あすなろ学園で市町の職員の皆さんをお迎えして研修をさせていただいてきました。その方々が、それぞれの市町に戻っていただいて、発達総合支援室をつくっていただいたりいろいろしているのですが、その研修が1年間ということで、1年間丸々行かせるのが大変なので、短いコースも作ってほしいというお話がありましたので、半年間のコースも今度作らせていただくことにして、少しでも多く市町から来ていただいて、市町においてもいろんな母子保健などとも連携をして、発達障がいの子どもたちを支援できるような体制づくりのサポートを、あすなろ学園や県のほうでもやろうと思っていますので、そういうのもさらにご活用をいただけるとありがたいと思っています。
それから、度会町長がおっしゃっていただいた、南伊勢高校の関係ですが、これは先般も町長にも来ていただいてさせて頂いた話と少し重複しますが、平成17年度から活性化推進協議会で関係の教育長さん、皆さん入っていただきながら議論させていただいての今回の案ということで、それを教育委員会で議論していったことと、また、さらに町民の皆さんにしっかり説明していくこととは別なんだということは、町長も前もおっしゃっていたように、十分我々も理解できるところでありますが、やはり一定の年度をかけて議論をしてきたことでもありますので、今一度、そういう住民の皆さんの納得感を高めるためにも、ご説明というものなのか、議論というものなのか、なかなか結論を変えていくのは、私も苦渋の決断の中で提示させていただいた案ですので、大変難しい面もあろうかと思いますが、よくコミュニケーションを取って、今、どういうふうに町民の皆さんに対応させていただいたらいいのか、進学を希望している子どもたち、あるいはその親にどういうふうな説明をしていけばいいのかということについては、よくご相談させていただきたいと思っています。
あと、合わせて、町長におっしゃっていただいた私立等の募集定員比率の部分については、来年度、公立と私立の間の募集定員比率のあり方について、新しい協議の場を作ることといたしましたので、その中で各地域の現状も勘案をしながら、どういう将来的な公私比率がいいのかというのを議論させていただきたいと思っております。
それから、大紀町長から言っていただいた防災の関係でありますが、まず、錦タワーのみならず、次なる第2錦タワーの建設も始められて、いろいろ整備をしていただいている点について、我々も地域減災力強化推進補助金、あと、明日も9県知事会議で、南海トラフ沿いの9県の知事で官房長官のところに行きまして、小山町長がおっしゃっていただいた高台移転、これは前に大口市長からも言っていただきましたが、高台移転の用地の確保のこととかも含めての防災・減災にかかわる予算の確保について、私も官房長官のところへ行ってまいりますので、そういう財政状況の厳しい中ですが、国の支援も引き出していけるように汗をかいていきたいと思っていますし、県としても、地域減災力強化推進補助金の中で可能なところで対応していきたいと思っています。
それから、消防防災無線のデジタル化の関係につきましては、増設部分とかはということなのですが、維持管理のところはなかなか県で出すのは難しいという現状ですが、またどういう運用をしていけばいいのかというのは、よく議論させていただければと思います。
それから、大変ありがたい10トン給水車、それからヘリポートについては、今後の防災訓練などで活用させていただけるように、実際に広域支援をやるときにも1回でもやってみないと、みんなもどういうふうにしたらいいのかわからんところもあろうかと思いますので、そういう訓練などに参加していただくようなので活用させていただければと思っておりますので、ありがとうございます。
それから、小山町長がおっしゃっていただきました広域の情報共有の関係では、特に避難場所や物流拠点については、先ほど申し上げた年度内の細目の中で入れていきたいと思っていますので、その中でご意見をいただければと思います。
あと、道路啓開と高台移転の財政措置の関係については、申し上げたとおりでございまして、あと、こういう共有のあり方とか、あとは、町同士の情報のネットワークの共有ということをおっしゃっていただきましたので、そういうのは、今度、災害対策本部の地方部のほうでどういうふうにしてやっていけばいいのかというのを、来年度からは防災についての地域機関にもさらに力を入れてやっていく予定でおりますので、そのあたり、地方部のほうでよく検討させるようにしますので、その中で意見交換をよくしていただいて、もちろん本庁のほうでもサポートをさせていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
併せて県域を超えた応援体制についても、全国知事会、近畿2府7県、中部9県1市、紀伊半島三県とそれぞれ広域応援協定を定めています。これもそれぞれにどういうふうに対応したらいいのかという部分については、県のほうでも他県とよく整理をして、それがいろいろ皆さんのほうにも直結をしてくる話だと思っていますので、ここの運用についても、県としてもちゃんと皆さんに安心していただけるような対応を取るようにしていきたいと考えております。
伊勢市長
先ほど玉城町長からハイパーQ-Uのお話がありましたので、我々は2年前からそのハイパーQ-Uというのを導入をしています。何が申し上げたいかと言いますと、当初、就任してから、いじめや学級崩壊が非常にひどい状況がありまして、なんとかせないかんということで取り組んだ中でハイパーQ-Uを導入したんですが、この中で少し補足的にお願いをしたいのが、教師が子どもに向き合う時間をいかにつくっていくかというのが非常に大事だろうなと考えております。ハイパーQ-Uやいろんなツールを使うと、当然先生方の事務量も非常に多くなってきますので、ツールを導入すると同時に、できる限り担任の先生が一人ひとり子どもと向き合う時間を作る、そのための努力を県教育委員会のほうでもお願いをしたいと思っております。
いろんないじめや学級崩壊の問題が起きますと、文科省やら県教育委員会から様々な調査事がどかんどかんと降り注いでまいりまして、いじめ対策のつもりが、逆にそっちの事務量のほうで先生の仕事がどんどん取られていって、逆効果というか、非常にしんどいときがありますので、できるだけ教師が子どもに向き合う時間をつくるために、県教委ないしは文科省から下りてくる調査事、そういったものの見直し、そういった先生の事務量をいかに減らすか、そういったことも中に入れ込んでいただければ非常にありがたいと思っておりますので、そのことだけお伝えをさせていただきたいと思います。
知事
ありがとうございます。Q-Uは、特に今、いろいろいじめ対策にしても学力とかの面においても、学級のマネジメントというか、子どもたち自身が問題を解決していく力みたいなものも含めてつくっていかないといけないと思っているので、その意味ではハイパーQ-Uを含めて非常にいいツールであると私も認識して、県教育委員会のほうでも存分に今活用をしているところです。
一方で、今、市長がおっしゃっていただいたように事務量も増えますので、その分析の部分について、県教委が行ってお手伝いするというような仕組みにも多分なっていると思いますし、あと、特に今回は近々、体罰に関する調査が来る予定でありますので、いじめのほうは前回、事務量が多くなってしまったかと思いますが、日ごろから状況を把握するような形でということで、大きく来たときの事務量を減らすというようなことが重要なのかなと思っていますので、今回、体罰の調査においても、そういうことを配慮できるように、子どもと向き合う時間が減っては本末転倒というのは、私も全くおっしゃるとおりだと思いますので、次、体罰の調査が来たときが一つの契機になると思います。そのときにも改めて県教委のほうに私からもお願いをしたいと思います。
地域で選定する地域共通の課題
2 遷宮に向けてのキャンペーンと遷宮後の地域振興について
南伊勢町長
まず、御遷宮に向けてのキャンペーンと、遷宮後の地域振興ということにつきまして、今、キャンペーンは、伊勢志摩地域は特に伊勢志摩観光コンベンション機構が非常にがんばっていただいて、そちらでの意識も高いですし、我々もその中でそのような動きがあります。ですから、県とコンベンションが強く連携していただくことが、私は一番大事かなと思います。
そういう中でも、南伊勢町として、南は南伊勢町だけですので、南からの神宮への参拝という意味で、その期間を活用して、現在もやっていますが、「剣峠」という峠があります。ちょうど山頂の峠に登ると、本当に海がきれいに見えるんですが、そういうところと、もう一つ「切原峠」という昔の茶屋があるところがあるんですけれども、そういう2ルート。剣峠は21キロぐらいありますし、切原峠は16キロぐらいあります。そこを歩いてご参拝するという、宿泊施設と連携して今いろんなメニューも入れながら、そういうキャンペーンというか、そういう商品を組んでいきたいと思っています。南からも徒歩で参拝ができるかと思います。
それと、実は道路状態が伊勢地域でかなり混雑すると思います。南伊勢町はサニーロードが通って、志摩市さんのほうへ行っていただく良いルートになっておりますので、伊勢志摩地域とサニーロードを、ちょうど伊勢志摩地域の周遊という感じになりますから、今年もそうですが、今後の振興に向けては、そういう伊勢志摩地域を周遊するような観光ルートにして、もう少し協力していろいろ整備が実施されないかと思います。
もう一つ、御遷宮から次は熊野古道の世界遺産登録10周年ですが、伊勢から熊野へということで、国道260号が一番リアス式海岸の良いところを通ってますので、こちらを高速道路との周遊道路にするということも、これからの広域観光ルートとして非常にいいのかなと思います。これは熊野市長さんもそういうお話をしていただきまして、広い範囲で、かなり地域は広いんですが、首都圏とか大阪・名古屋圏ですが、この地域として良いものを出すという意味では重要な観光ルートかなと思います。こういうことをこれからやっていきたいと思っています。
それと、もう1つご紹介させていただきたいんですが、皆さんのお手元にパンフレットと小さいのがありますが、昨年の4月から5月にかけまして、伊勢志摩地域と松阪市地域におきまして、映画の「きいろいゾウ」のロケが行われました。この映画は、西加奈子さんのロングセラーの小説が映画化されたものですが、主演の宮﨑あおいさんと向井理さんが、やりたいと熱望されておられたという役で、監督が廣木隆一さんということで、その大きいほうを見ていただきますと、結婚した男女が、傷つき苦しみながらも互いを見つめ合うということによって夫婦になっていく、そういうドラマチックなラブストーリーなんですが、この2月2日に全国の映画館で公開されます。
こちらの資料の小さいほうですが、ロケマップがありまして、松阪から志摩市、そして南伊勢町ということで、それぞれロケ地のところがイラストで紹介されています。これからは、これは伊勢志摩コンベンション機構が作ってくれたんですが、今後、このロケ地の関係市町と連絡を取りながら、こういうロケ地を巡る周遊ルートの観光ルートがつくれないかということで、これからの松阪を含めた伊勢志摩地域、三重県南部というところの観光地の開発もしていきたいと考えていますので、また、どうぞよろしくお願いいたします。
大紀町長
まず、昨年の11月に東京で三重県の移住フェアが開催されました。この中にも参加された市町もあろうかと思いますが、よかったと聞いております。
また、25年度には、南部地域活性化基金を活用をした事業も本格的になると。大変楽しみにし、期待いたしております。
式年遷宮後のことですが、私なりに考えてみますと、三重県というのは「伊勢は津で持つ、津は伊勢で持つ」と唄にもありますように、やはり伊勢を核として鳥羽、志摩、南は熊野まで絆を深めるようなことも、知事さんが考えていただいていますけれども、さらに伊勢神宮は伊勢だけなんやというだけやなしに、伊勢の恩恵を受けて皆が、神代の時代からやってきたわけですから。そういうことで話はちょっと大きくなるかと思いますが、実は私のほうの瀧原宮は、元々は元宮と言われておったんです。そして、これでは狭いということで、伝説なのかも分かりませんが、今は別宮になっています。相当神宮杉のような大きなものが植わっています。知事も見たことがあろうかと思いますが、威厳もあります。やはり遷宮のために我々も町をあげて、町村会をあげて協力をさせていただきたいと思いますので、遠慮せんと。市長会もそうなんでしょうが、我々は金はないけれども、心意気だけは持っていますので遠慮せんとご指示をいただければと願っております。
そして、26年度には「美し国おこし・三重」のイベント、第32回地域づくり団体全国研修交流会三重大会が開催されます。当町も昔、ちょっと自慢するようで恐縮ですが、「まつり博」をやったときに、全然人が集まらなかったので、商工会から動員とかそういうことでありまして、こんなことは町村会と市長会を動かさんと、合併して29になったとはいえ、伊勢神宮やなしに、三重県の祭りというような世界的にも日本一の祭りに。派手にせいとか、金を使えとかいうのじゃなしに、町村に金をくれとか、補助をしてくれではなしに、人を出して。そういう例えば大紀町も伊勢も仲間やという意識を三重県中持たすということのほうが大事やないかな。イベントで立派な人を呼ぶとかそんなんやなしに、手作りのものを。うちはそのときに、話が前後しますが、バスを50台ぐらい出したんかな。2,500人ぐらい出すと。最初は1,000人出すと言うとったんやけど、どんどん増えてきて、そしたら、他も負けまいと思って、当時の南島町や紀伊長島町も。田川知事に当時言ったことがある。大人しくしとったらいかんぞ、皆に頼まなあかんぞと。1,000万~3,000万ぐらいかかったかな。呼びかけて。半纏を300枚から500枚ぐらい作ったんかな。今でも使ってますわ、ふれあい祭りなんかで。
ですので、伊勢だけだとかわいそうですわ。二見も鳥羽もみな観光地ですで、志摩も。それをつなげば、今度は吉野のほうも元気づきますから。
そういうことは遠慮せんと、言うたら頼んだら金が要るというんやなしに、我々がして当然、みなさん文句はないでしょう。今のサンアリーナの後ろのところへ作って、あの暑いとき、数万人、相当出ました。
僕はそうして、やっぱり金とかイベントも大事ですが、人が1人でも多く見ていただいて参拝していただいて。伊勢周辺や、名古屋や東京方面の人らも来いよというようなことで。まつりごとというか、20年に一度ですので。
あれをしたら金を出すからではいかんと思います。そんなようなことですので、これは書いてないけど、何にしても終わりになりますが、東京で何か知事にもお聞きしましたが、三重県の営業本部、今後の展開について期待をいたし、終わります。
度会町長
伊勢市中心の遷宮ということ、それは十分承知しているので、伊勢神宮を中心に我々は仲間に入れてもらってついていこうという考えでしたので、あえて原稿を書きませんでした。一つは、このタイトルを見せていただいてですが、遷宮に向けてのまずキャンペーン、この25年度の10月ですか、伊勢市を中心にやられるということで、これは非常に結構なことで大いに歓迎したいんですが、知事も言われたように、これを機に南部地域の活性化、南部地域振興ということを大分言われておりますので、我々もその仲間に入れていただきたいということで。まずはソフト事業的には、それに向けてのキャンペーンということで、短期的に我々も日帰りスポットというのを一日一歩で努力していますので、マイペースでやっているというような感じですが、これがうまく時流に乗っていくようになればというのが私のまちづくりですので、そういった中で、「美し国おこし・三重」事業の中でも連携をさせていただいております。
それから、今度、南部地域活性化、サニーロードが、私とこも国道のない町ですが、まだ地方周遊道路になるかなということで、県のほうからこの間、誘客促進事業をというので3つの町で南部地域の活性化基金を利用したらというアドバイスもいただいて、うちもお仲間に入れていただいて、その中で共同の開催地をやるとか、それから案内看板とか、相当の事業をやっていただくということで非常にうれしく思っています。サービスエリアのとこでも我々1町が持って行ったところで、なかなか刈谷PAでは度会町を売れませんので、そういった面では連携して隣の町とやれるということでありがたいです。これを遷宮に向けて、うちのほうも担当課に指示してやっていきたいと。
それから、段々景気が上がってくる国の期待が今あるんですが、この地域は遷宮20年を契機にして過去を見てみますと、徐々に下がるわけやないですが、我々はだから下げてはいけないと思うんです。ですから、遷宮そのものの年よりも私はむしろ、その後の3年4年が大事だと思いますので、うちとしては思い切って、構想に過ぎないんですが、私としては度会町単独で、サニーロード沿いの一員としてハード事業として思い切って、栢所長もうなずいておられますが、まだ話を通してないので申し訳ないですが、別にトップダウンでやっているわけではないですが、道の駅を一つ、身の丈相応のまちづくりできたのですが、たまには花火をあげよということを住民に言うてますので、いよいよ腹をかけて花火をあげたいと思っていますので、「道の駅構想」を。
先ほど谷口町長にアドバイスをいただきましたが、外宮氏のほうは度会の禰宜がおりまして、我々も倭姫伝説のまち、出会いのまち、度会は度会(どあい)のまちと言われるんですが、会う度にそこで人々が会うまちということで、道の駅構想を今出して。実は、去年の大体秋ぐらいから道の駅の要件を我々も勉強せないかんといって、担当課で勉強しながら、まず、対象地を絞ること。それから、やはりうちでできませんので、国の交付金の活用ということでいろいろと聞きに行って情報収集をしています。大体煮詰まってきたかと思っていますので、そろそろ知事さんのほうへ、今日は逆になってしまうんですが、本当はうちの担当から県の担当のほうへお話をするんですが、やはり国だけではいくらお金を出してもできませんので、県の窓口の対応と強力なバックアップが必要だと思っておりますので、できましたら、これから担当課から整備計画へいくのに、平成25年度には道の駅の整備計画をやって、地権者は大体まとまっておると思いますので、場所を良いとこかどうかも検討していただいて、なんとか後押しをしていただいて、27年ぐらいに完成に持っていきたいという意向でおりますので、ぜひとも、この場をお借りしまして、知事としてのトップとしての後押しをお願いしたいと思います。
それから、うちとしては25年から27年までに南部地域活性化あるいは「美し国おこし・三重」事業というので各市町との連携もさせていただいて、町単の自分の事業としては取組をはっきりと道の駅構想で実現に向かっていきたいと思いますので、担当課から伊勢建設事務所の所長さんへもお話をさせていただきたいと思いますので、25年4月からよろしくお願いをしたいと思います。
玉城町長
遷宮に向けて知事、大変気合いを入れていただいておると思っていまして、この間も知事のお話を聞かせていただきまして、「実はそれ、ぜんぶ三重なんです!」ということで、私どももしっかり気合いを入れていかないかんと思っている状況です。
遷宮は、地域の一体感の醸成の千載一遇のチャンスかと思っていまして、町をあげて、もちろん気合いを入れていただいて、県の職員の皆さん方もすべてこれに力を入れていただくということで取り組んでいただくわけですが、谷口会長おっしゃったように、市町のブースなり、あるいは市町デーという形で、市や町も一緒になってやっていくんだということが、今、人のつながりが不安な時代の中で、地域のまさに一体感を醸成していくうえで絶好の機会ではないかと思います。私たちも精一杯力を入れていかないかんと思っています。
そして、ずっとアドバイスいただいて力を入れていただきました、「美し国おこし・三重」のいろんな取組が、遷宮に向けての擬革紙のこととか、つながっていると思っていますので、このこともつなげていきたいと思っています。
その次の、熊野古道世界遺産登録10周年というイベントも、今から取り組んでいく。10月には遷宮、その遷宮の後にお参りなさる。お参りなさった後に、熊野詣でなさるということになりますから、今からそういうことに力を入れていく必要があるのではないかと思います。やはり伊勢志摩観光の交通アクセスの窓口として、玉城インターの役割も大いに果たしていかなくてはならないのではないかと思っています。
志摩市長
遷宮に向けてのキャンペーンということですが、三重県における広域観光として、県や関係市町との連携で行うこのキャンペーンには、さらに拡大して我々は実施したいと。県の協議会には特に力を入れたいと思っております。
また、志摩市独自の取組としましては、大型スポーツ事業とタイアップしながら展開していきたいと思っています。例えば、志摩ロードパーティ、ツーデーウォーク、また、ミズノクラシックと、これらに冠を付けながら展開していきたいと思っています。特に、24年度から、プレイベントとしてやってきましたが、今年もさらに力を入れていきたいと思っています。
特に県のする事業、志摩市の事業に相乗効果を入れながら、三重県の一大イベントを大成功に導きたいと思っていますので、我々も頑張りますので、特に力を入れたいと思っています。
次に、式年遷宮後ですが、遷宮をこえたらすぐに客が減ると、これはなんとしても留めたいということで、我々のほうでも、今度は伊勢神宮から始まる車で回るパワースポットと題打ちまして、伊勢神宮から始まって、特に伊勢神宮の別宮である志摩市磯部町にある「伊雑宮」、そこから、「天の岩戸」と。こういうパワースポットを巡りながら、最後には志摩市御座にある「潮仏」など、こういうのを巡るツアーをしながら、式年遷宮の観光事業を打って、もちろんこれには各市町の協力が要りますが、そういうことをしていきますと、財政面、人的な面などで県にお願いしたいことがたくさんございますので、そのときにはしっかりと受け止めていただいて、三重県南部の活性化に力を入れていこうと思っています。
鳥羽市長
三重県の25年26年27年と三重県観光キャンペーンを実施していただいておりまして、先ほど玉城町長も言われましたが、知事も気合いが入っとると。玉城町長も気合いを入れると言われたんですが、鳥羽市も気合いが入っていまして、鳥羽市の人口の65%から70%が観光関係に従事していまして、本当の基幹産業になっているわけですが、私が就任した平成17年に鳥羽市の観光関連予算が8,900万円だったんです。昨年度でその4倍の3億5,000万円予算を付けていまして、力を入れていくつもりでございます。
そして、この三重県の観光キャンペーンに合わせていろんなことを考えていまして、兄貴は伊勢市ですが、私たち弟分として頑張っていこうと思っております。
そして、今、鳥羽市では三世代海女さんというのが有名になりまして、特に娘さんは、ミス伊勢志摩にも選ばれていまして、大阪へ行っても東京へ行っても非常に人気があるんですが、そういったことも関連させながら今後やっていきたいと思っています。
それから、祝い魚ということで、アワビ、タイ、伊勢エビ、これを前面に出して関東地方でもPRをしております。この25年の秋には、東京へ鳥羽市から100人の海女さんが磯着を来た形で、向こうで着替えるんじゃなくて、ここから磯着を着て100人の海女さんが東京へ向かうと。そして、1,000匹の伊勢エビを干して伊勢エビの干物を持っていこうというようなことを考えています。
今日も鳥羽市のマリンターミナルでその伊勢エビの干物の試食会がありまして、私も食べてきました。非常においしいんです。伊勢エビを干物ってもったいないような気もするんですが、やはりちょっと干すことによって凝縮されて甘みが増すということもあって、これからブレークするんじゃないかと思っております。
25年度には、「御潜神事(みかづきしんじ)」とか、「真珠の海の七草」ということで、海草を使った七草の売り出しをもう少しやっていきたいと思っております。
これから御遷宮があって、その後のリピーターの確保のために、三重県さんと一緒に、また周りの市町の皆さんと一緒に頑張っていきたいなと思っております。
それから、この平成25年に御遷宮があって、26年には熊野古道世界遺産登録10周年は知事も言われておりますが、それにもう一つプラスして、28年には伊勢志摩国立公園指定70周年というのを、これからのコメントの中にぜひ入れていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
伊勢市長
特に三重県におかれては、情報発信ですね。県の観光キャンペーン等におきまして300%以上の力を発揮していただいていることは感謝申し上げたいと思っております。
遷宮については、特に我々伊勢市だけで行うものではなくて、遷宮の建て替え、御神宝を含めると、全国の方々からのお支えをいただきながら、遷宮は執り行われます。おそらく遷宮にかかる費用としますと五百数十億円を超えるということで、それらは当然我々が出しているわけではなくて、全国の皆さんから助けていただいてお世話をいただいております。出張とかプライベートで出かけますと、その地域地域のお社だとか、神社庁とかに個人的にご挨拶に行きますと、伊勢のことを思っていただいている。「この前行ったよ」とかお話も頂戴いたしまして、本当に感謝をせないかんなと思っております。
今回、1,000万人を超えようという方々に対して、どうやってご恩返しをしていくかという気持ちを持って接していきたいと思っております。この遷宮は日本で一番大きな祭りと言われておりますが、平成13年当時から祭りの祭りという事業を進めさせていただいております。神嘗祭の時期に合わせて、志摩市からもじゃこっぺ踊りの皆さんにお越しをいただいて、尾鷲市からも尾鷲節の方がお越しをいただいておりますが、現在、最初は3団体だったんですが、現在、15県21団体の日本の三大民謡、盆踊り、パレードの方々が奉祝ということでお越しをいただいておりまして、この祭りを伊勢の祭りだけではなく、三重県の祭り、そして日本の祭りというような形をつくっていくことができないかと思っておりますので、ぜひとも今年の神嘗奉祝祭には、知事をはじめ、地域の市町長の皆様にぜひお越しをいただいて、一体感をどういうふうに構築していくかという機会にさせていただきたいと思っております。
知事のおかげもありまして、非常にたくさんの方がお越しをいただいていますが、たくさんお越しをいただくと、それに対して交通渋滞対策が必要になってまいります。特に市内では八間道路と御幸道路の2本が渋滞しておりまして、2本は両方とも県道となっております。先ほど栢所長から「ちゃんと進める」という言葉をいただきましたので、その言葉を再度、信用をしておりますので、期待をさせていただきたいと思っております。いつもありがとうございます。本当に県土整備の関係では、栢所長がリーダーシップを発揮していただいておりまして、毎度のことながら感謝と敬意を表させていただきたいと思っております。
それで、各地の取組ですが、本当にありがたいことですが、一つに伊勢、鳥羽、志摩、度会に来ていただいた方々にリピーターになっていただくためには、いろんなツールが必要になっておりまして、特に県の事業で農林水産部がずっとやっていただいています「三重の里いなか旅のススメ」というパンフレットが少し厚めのがあるんですが、これは各地域のまちづくりの取組が掲載をされていまして、あれがすごく評判が良いです。ですので、あれをさらにバージョンアップをしていただくとか、県の関係機関だけでなく、市町で一斉に配布できる環境も進めていくことが非常に大事ではないかと思っておりますので、今後の拡充をお願いをしたいと思っております。
知事
ありがとうございました。まさに本番を迎えるにあたって、この当事者である地域の皆さんの意気込みを感じさせていただく大変すばらしい良い時間だったと思います。
個別に申し上げる前に、今回、観光キャンペーンということで、キャッチフレーズは、「実はそれ、ぜんぶ三重なんです!」ということで、今言っていただいただけでも、「あっ、そういうの三重県にあんのか」というたくさんのすばらしい魅力が三重県には隠れています。それをすべてPRしていけるように思いを込めたキャッチフレーズを公募で選んだんですが、これ、実は47都道府県すべての方から応募をいただいて、1,644件来ました。その中で38歳の広島県尾道市の女性の方からいただいた、「実はそれ、せんぶ三重なんです!」というのを、各市町にもご協力いただいているキャンペーンの協議会で決めさせていただきました。
そういうことで、これから気合いを入れてやっていくわけですが、ご案内のとおり、今年の最初というか、大晦日、紅白歌合戦終わって最初にパッと出てきたのが宇治橋でありました。ゆく年くる年の。また、JRに乗っていただきますと、特に近鉄から乗り換えるところあるいは東海道新幹線の中は、遷宮に向けたポスターがブァーと貼ってあります。そういうような形で非常に全体的にも盛り上がってまいりました。
また、併せて、近鉄さんは「しまかぜ」という新しい豪華な特急を3月に出していただきます。またさらに、その伊勢市と賢島をつなぐ特別の特急列車もまたつくっていただけるようでありますので、そこに県の物産、あるいは県のスポット、そういうのをPRできるようにお願いをしてありますので、またそういう点でもご協力いただければと思います。
今年は遷宮本番ということでいろんな働きかけがありがたいことにあります。ここで言えるのと言えないのがありますので、言えないのは言いませんが、良い傾向で各旅行会社でも商品づくりが始まってきていたり、あと、今までのものの売れ方も、実は桑名の味噌を造っているサンジルシという会社があるんですが、そこがアオサの味噌汁を伊勢志摩産で、最近、東京で売り出したらしいです。ばか売れして、年末年始、残業しまくらないともたないぐらいになって、そういう単に遷宮があって、行こうじゃないかということだけじゃなくて、伊勢志摩という言葉に地域に対する興味も高まってきているそうで、アオサ味噌汁めちゃめちゃ売れてるらしいです。
あとは、今回、伊勢市長、志摩市長とも一緒に札幌の雪祭りにPRに行かせていただきます。神宮の雪像をつくってPRさせていただきますし、また、5月には志摩で日台観光サミットも開いていただきます。
また、ゴールデンウィークあたりには、大手旅行会社による豪華クルーズ客船の企画もあがってきたりしています。その他もろもろ、たくさんの働きかけがきているところでありますから、一体感を持ってやってまいりたいと思います。谷口町長からも、市町全部あげて一緒に絆を深めてやろうじゃないかと言っていただきましたので、またいろんなお願いをしたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
個別のを少しずつ簡単に申し上げさせていただきますと、まず、南伊勢町長から言っていただいたサニーロードを活用した誘客促進、度会町長も言っていただきましたが、南伊勢町、度会町、玉城町の3町で連携してサニーロードの誘客を南部活性化基金を使ってやっていただくということですので、大変期待しているところでありますし、県ももちろんしっかり取り組ませていただきたいと思っています。
併せて、南伊勢町の関係では、この1月18日から、去年に続いて東京ミッドタウンで三重県のレストランフェアをやらせてもらうんですが、そこで一つのレストランで南伊勢町さんのミカンのドルチェを提供していただくということになっていますので、それと併せて南伊勢町のPRをできるようにしっかりしたいと思いますし、あと、熊野古道世界遺産登録10周年を見越して東紀州との関係ということでも、南三重地域活性化事業推進協議会で、南伊勢町を含む8市町と県等で構成する協議会で、高速道路のサービスエリアなどを使った情報発信に取り組んでいく予定でありますので、しっかり我々も頑張っていきたいと思います。
それから、小山町長からご紹介いただきました「きいろいゾウ」。これ黙っているのが大変でしたね。去年、向井理さんと宮﨑あおいさんが県内に来ていまして、黙っているのが大変でしたけれども。いよいよやっと発表できることになって、ちょっと今詳細調整中ですが、公開まで、あるいは公開直後ぐらいでキャストの方にもご協力いただく形でのPRを、今検討をしているところでありますので、またしっかりPRさせていただきたいと思います。
それから、谷口町長から言っていただきましたように、町村会あげて応援していただけるということで、人材、先ほど市町デーとかおっしゃっていただいたのと関係しますが、市町の皆さんにも参加していただくような形で、本当にお金というよりも汗かいていただくような形でいろいろお願いせないかんと思っていますので、またお願いしたいと思いますし、あと移住フェアに谷口町長が触れていただきましたが、これ、意外と好評で9市町に参加していただいて、移住フェアをやっただけではいけませんので、その体制づくりということで、南部地域活性化基金を使いまして、大紀町、志摩市、尾鷲市で空き家調査事業、それから、大紀町、紀北町、熊野市で田舎暮らし体験事業、今回、基金で造成してつくっていただきますので、そういう移住フェアをやった後の受け皿でそういう事業を活用して、少しでも多く来ていただけるように頑張りたいと思いますし、町長から触れていただいた第32回地域づくり団体全国研修交流会三重大会も、全国から400人ぐらいの地域づくりをやっている団体の皆さん来られますから、しっかりおもてなしできるようにやっていきたいと思います。
それから、度会町長おっしゃっていただいた点では、特に最後の道の駅構想の部分については、中身の作り込みであったり、いろんな整備の国への働きかけも含めたお手伝いをしっかりやっていきたいと思っていますので、遠慮なくおっしゃっていただければと思います。その構想を少し前に町長からお伺いしたいときに、おもしろい取組だなと思っておりましたので、ぜひ、よろしくお願いいたします。
それから、玉城町長おっしゃっていただいた市町ブース、市町デーのことも、先ほどの谷口町長のお話とも関係ありますが、しっかり考えていきたいと思いますし、熊野古道世界遺産登録10周年を見据えた取組も今から、まさに町長おっしゃっていただいたように、10月が遷宮本番で、次の正月がきっとすごい勢いでたくさんの人が来るでしょうし、そのときにせっかくやったら26年のことをPRをしないともったいないですから、今年度から世界遺産登録10周年事業企画委員会を立ち上げ、今検討しているところですので、また様々なご協力をいただければと思っております。
それから、擬革紙も期待しておりますので、ぜひ、よろしくお願いします。
志摩市長おっしゃっていただいた点ではスポーツの関係ですね。マラソン、それからミズノクラシック、ツーデーウォーク、実はそういうスポーツを生かした誘客というのも大きな重要な視点だということで、去年の4月に設立されました「日本スポーツツーリズム推進機構」というものに三重県も加盟させていただいて、これは都道府県ではうちと数えるほどしか入っていないんですが、それに加盟させていただきましたので、大型スポーツイベントの開催の支援みたいなのもその機構やっていますから、その機構、官公庁、あるいは県の関係部局と連携して、おっしゃっていただいたようなスポーツツーリズムの大型スポーツイベントの支援をしっかりやらせていただきたいと思っていますし、あと、遷宮後のことについては、特にいろいろサニーロードの話も出てましたが、南部地域活性化基金なんかもうまくご活用いただくことを視野に入れていただくとありがたいかなと思っています。もちろん我々も作り込みしっかりやっていきたいと思っています。
それから、鳥羽市長から言っていただいた点では、かなり今年も鳥羽市にはいろいろ宿泊を含めてお世話にならなければならないことが多いかと思いますので、いろんな細かい調整などもあろうかと思いますが、ご協力いただければと思っております。
海女のことは今回、ガバナンスにも載ってましたね。三世代海女のPRを鳥羽市が始めたという記事が載っていましたけども、その海女についても25年度中に県の文化財指定にちゃんとなるように。海女を売っていくことの後押しになるように、これも確実にやっていきたいと思っています。
24年度から世界に誇れる三重県観光モデル構築事業ということで、海女と忍者でやっていますので、その点も鳥羽市、志摩市さんにご協力をいただいて。コンテンツ、僕はよく海外とかの人たちとか、あるいは観光のを言ってるのは、食とか産業とか観光スポットというのにプラスアルファで、海女とか忍者のキラーコンテンツみたいなのをよく売っていくというのが大事だと思っていますので、そのあたりのプラスアルファにしっかりなるようにしたいと思います。
実は、鳥羽の関係では今、丸の内朝大学というのを東京でやっているんですが、これ40人ぐらいの20代30代の、それこそITの会社に勤めていたりする若者たちが、地域プロデューサーになりたいということで、朝7時半から8回講座で3万9,800円も払って勉強しに来るんですが、40名の定員が、三重県としては2回目をやったのですが、インターネットで「はいどうぞ」って公募を開始しましたら、3分で埋まりました。嵐のコンサート並みなんですが、それぐらいになるぐらい、勢い高い子たちがその一つのテーマ、今回、海女あるいは答志島のをやっていますので、そういうところでも色んな意見が出て来ようかと思いますので、そういうのも活用していただくと、若者たちもきっと喜んで当事者意識を持って応援もしてくれると思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
それから、伊勢市長から言っていただいた点については、もちろん神嘗奉祝祭の件については、ぜひ本当に祭り中の祭り、大変重要なことで協力させていただきたいと思いますし、おっしゃっていただいた渋滞対策については、栢所長が一所懸命やると言っていますので、しっかり県としても。経済界の皆さんからもよくお話いただいておりますし、都市計画の範囲内での整備のことと、都市計画また見直していかないかん相談とかも少ししなければいけないんですが、我々も前向きに主体的に取り組んでいきたいと思いますので、市のほうのご協力もぜひよろしくお願いしたいと思っております。
(3)閉会あいさつ
知事
全部言い尽くせなかったかもしれませんが、先ほど来ありましたように、私も気合いを入れていますし、あと、今少し申し上げましたとおり、たくさんいろんなお話が来るんですわ、ありがたいことに。こんなんやってみたらどうですかって、こんなんやってみたいんですけどとか来るんですが、それはやっぱりどんな細かいことや小さいことであっても、大きいのから小さいのからいろいろありますが、皆さんと一緒になって丁寧に対応していかないと。なんや、頼んでみたけどなんかあかんかったなと言われて、逆に悪評を振りまく機会になってはいけませんので、うちもしっかり職員にも徹底して、そういう丁寧なおもてなしをしていきたいと思います。先ほど伊勢市長もおっしゃったように、ご恩返しを全国、全世界にしていくという思いで我々もやっていきたいと思います。そういう細かいこととかもお願いすることも多いかと思いますが、丁寧な対応でみんなで一体となっておもてなしして、みんなに喜んでもらって、三重県や三重県の各市町にいろいろ頼むと、「ほんまにようしてくれるわ」という形で今回乗り切っていきたいと思いますので、どうぞご協力のほど、よろしくお願いいたします。今日はどうもありがとうございました。