熊野精工株式会社⇔尾呂志「夢」アグリの取組紹介
平成26年5月1日に、熊野精工株式会社、尾呂志「夢」アグリは「農山村活性化の取り組みに関する協定書」を締結し、「たんぼからおちょこまで」を合言葉に、尾呂志酒米プロジェクト2014に取り組み純米大吟醸「颪」が完成しました。
平成27年度も限界集落から宴会集落へを合言葉に、尾呂志酒米プロジェクト2015が始動します。
第2回活動の様子(6月28日)
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▲ この日は、田んぼの生き物調査と田んぼの草取りを行いました。始める前に調査を行う指標生物についての説明がありました。単純に言うと10m毎にトンボの数を数えます。なぜかというと、トンボの幼虫のヤゴはボウフラを補食します。ボウフラなどの小さい昆虫は、除草剤などに弱く、トンボが多くいることはそれだけ環境にやさしいということを示します。 |
▲ シオカラトンボです。 |
▲ 調査は2人1組で行いました。前を歩く人は、棒で稲を触っていきます。するとトンボが飛び立ちます。その数を数えます。10mで2匹以上トンボがいると環境にやさしい農法であるそうです。調査の結果、殆どの場所で5匹以上のトンボが確認されました。 |
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▲ アカハライモリ、サワガニ、ダルマガエル、アキアカネ?、アオダイショウ(見つけた時にはビックリしました。)よく見ると多くの生き物がいました。このように環境にやさしい農法で酒米を育てています。その分手間がかかりますが、素晴らしいお米になります。 |
▲ 調査の後は、田んぼ内の草取りを行います。上記写真は、ヒエを説明しています。ヒエは害虫であるカメムシ等の好物で、田んぼにヒエが生えると害虫を集めて稲に被害を及ぼします。 |
▲ 写真左は、コナギです。葉形がハート型であることが特徴です。窒素を稲よりも早く吸収してしうことから、稲の成長が阻害されてしまいます。写真右は、キシュウスズメノヒエです。ドンドン伸びるため、多くなると収穫時のコンバインに引っかかるなどの影響が出てしまいます。 |
▲ 除草作業は手で行い、肥料袋に20袋以上除草しました。足場の悪い中の作業で、雑草は水を含み重たく大変な作業でした。やはり人手が一番ということを痛感しました。 |
▲ 協働作業終了後は、尾呂志「夢」アグリで畦の草刈りも行いました。地元の下支えがあっての協働活動です。今後も頻繁に草刈りが行なわれます。 |
企業との協働活動で日本酒を造るというのは昨年度初めての取り組みでしたが、大成功の結果に終わることができました。関係者の皆さんのご協力、ご努力に感謝です。こういう目標、シンボルがあると、活動も活気が出るのではないかと思ってます。今年も更に活性化に向けた活動がレベルアップしていき、他の地域の見本になるような地域へ発展できれば良いですね。