イオン株式会社⇔NPO法人みやがわ森選組、三重県の取組
森びと養成講座「森つなぎプロジェクト」の紹介(森ワザ2、3の様子)
イオン株式会社とNPO法人みやがわ森選組、三重県とは森林資源の持続的な利用を通じて森とくらしを守りたいという想いのもと、森林活動から林業施業、木材活用に至る総合的な人材の育成を図るため、林業担い手の育成事業 森びと養成講座「森つなぎプロジェクト」に取り組みます。
研修期間 平成26年10月5日から平成27年3月8日までの間の12日間(土、日)
受講生18名
森ワザ2、3の様子
A班11月29日(土)~30日(日)、1月17日(土)/B班12月13日(土)~14日(日)、1月31日(土)
森つなぎプロジェクト『森ワザ』では、山林現地において様々な技術を駆使しながら、作業道をつけることに取り組みました。最初は、ゴール地点までたどり着くのは、絶対無理だと思っていたのですが・・・
▲ 作業が進んで現場が先の方に伸びると、当然、道具類を運ぶ距離も伸びます。まだ身体が暖まって いない段階で、一気に登りきる道のキビシイこと。息が切れ、足が上がらなくなります。 ただその分、よい準備運動になります。 |
▲ 山林の現場は平たんではありません。そんな中、足場を固めて、安全を確保し、チェンソーを入れます。 やはり練習とは違う環境で、水平に歯を入れるのも、思った以上に難しいことを実感です。 |
▲ 伐倒した木は、必要な長さに切って、路肩に置いて固定。 固定に使う杭も、伐倒した木を割って削って作ります。その他、必要なものは現地の材料で作るのが基本 です。いろいろ持って登ることが難しいからです。 |
▲ 伐倒方向も重要です。間伐がされていない山林では、木が密集していて必ず枝が引っかかります。 引っかかることを前提に、その後のことを考えて方向を決めたり。 杉(枝が折れやすい)と桧(枝が折れにくい)など樹種によっても、どの方向に倒すかが変わってきます。 |
▲ 斜面で伐っていると、地面に水平と地球に水平とで切り口の高さが混乱してきます。 また、水平のつもりで伐っていても、それぞれの癖で切り口が傾いてしまうこともあります。 |
▲ 現場作業の中で、そうした個人の癖を知ることも重要です。 その癖を知って、直すためにはどうしたら良いかを考えます。そして正しい感覚を身体に覚えさせるのです。 |
▲ 途中、雑誌の取材や、テレビ番組の取材が来た日もありました。 いろいろな所で取り上げてもらえるのはありがたいことですね。 |
▲ たった5日間の実技研修でしたが、初日のことを思えば、皆さん見違えるように成長したと思います。 たくさんの木を伐らせてもらった山にも感謝ですね。 |
▲ 作業道の先は、地蔵峠と呼ばれている場所になっています。峠には、その名のとおりお地蔵さんを 祀った祠が建てられれいました。作業の安全をお祈りしました。 |
▲ カリキュラムの最終日。現場にあった伐倒した木を用いて作ったベンチに並んで、記念写真。 ゴール地点まで到達したぞ~!やったぞ~! |
机上での学習や空き地で練習に比べて、実際の山林では、ホントに多くのことを学ぶことが出来ます。山の現状、木を伐るコト、木を使うコト。ここでしか出来ないことを、受講生の皆さんはたくさん経験していただいたのではないかと思います。それぞれの置かれている位置が違うので、この経験の活かし方もそれぞれで変わってくると思います。よい方向に活かしてもらえると嬉しいですね。