企業と農山漁村をつなぐ地域資源発掘モニターツアーを開催しました
農山漁村、特に中山間などの条件不利地域は、過疎化や高齢化が進み、地域住民の力だけでは集落を維持していくのが困難になりつつある一方で、生産される農林水産物以外に自然環境や生態系、景観など多様な資源を有しています。また、企業は、豊富な人材や資金、営業基盤を有する一方で、社会貢献活動や付加価値の高い商品開発を求められるとともに、社員の士気向上や心の健康管理が課題になってきています。
三重県では、こうした農山漁村と企業の資源と課題がうまく結びつくことで、双方にメリットがあるより良い関係の創出をめざす「三重のふるさと応援カンパニー推進事業」に取り組んでいるところですが、企業の方に農山漁村地域の資源をより深く知ってもらい、新しい活動につなげていくことを目的として、「企業と農山漁村をつなぐ地域資源発掘モニターツアー」を開催しました。
開催内容
◆実施日
平成27年3月10日(火)
◆行程
出発 9:30(集合場所 津駅西口)
視察 10:20~11:00 多気町丹生地区(丹生大師の里 ふれあいの館)
(昼食)
視察 12:30~13:10 津市白山町上ノ村地区(上ノ村集会所及び現地)
視察 14:00~14:40 名張市滝之原地区(滝之原公民館及び現地)
視察 16:10~16:50 鈴鹿市椿地区(椿地区施設及び現地)
到着 17:40 津駅西口
◆参加者
10社15名
ツアーの様子(視察場所1):
里山×自転車×科学で健康づくりをお手伝い(多気町丹生地区)
プログラムの概要
「自転車のまちづくり」に取り組む多気町。その特徴は手軽にマウンテンバイクを楽しめる環境と<健康×自転車>の専門家がいること!博士号(スポーツ科学)とオリンピック経験を有する専門家が、自転車と地域資源を活用したツアーや支援プログラムで、社員の皆さまの楽しくて継続的な健康づくりをお手伝いします!
▲自転車による地域づくりについて説明を受けました |
▲実際に自転車に乗ってみて、心拍数の変化を体感したりしました。 |
ツアーの様子(視察場所2):
「縁結びプロジェクト」でお気楽CSR(津市白山町上ノ村地区)
プログラムの概要
一志米の有数の産地ですが、休耕田が急増しています。平成26年は学生さんの力を借りて休耕田で「縁結び米」を作って関係者で分けました。平成27年は、支援してくださる企業の方とも縁結びができたらと思います。受け入れ体制は、万全です。
▲雪がひどくなり、現地視察はバスの車内から行いました。対象の休耕田です。 |
▲地区の集会所に場所を移して、区長さんはじめ地元の方から説明を受けました。 |
▲コーディネーターが、企業に対しての活動提案をプレゼンテーションしました。 |
ツアーの様子(視察場所3):
特A米の産地、伊賀名張地域で自然栽培の田んぼのオーナー企業さまを募集!(名張市滝之原地区)
プログラムの概要
会社で食べるお米を、無肥料無農薬栽培で、地域の農家さんと社員の皆さまで育てませんか?日頃の運動不足解消に!社員の皆さまの食育体験に!社内コミュニケーションの一環に!自然に近い農法で育てるから、多様な生き物が田んぼの中に観れます!豊かな自然の中で、一緒にお米を育てましょう!
▲バスの中でも、地域の事前説明を行いました。 |
▲こちらでは、まず公民館でコーディネーターからの説明を受けました。 |
▲その後、現地視察に出たのですが、途中から雪がひどくなり早々に撤退を余儀なく。 |
ツアーの様子(視察場所4):
先ず隗(かい)より始めましょう!いい汗からいいチーム・いい企画、そしてソーシャルグッドな好循環へ(鈴鹿市椿地区)
プログラムの概要
幻の亀山べにほまれ紅茶荒廃園×「NEXCO中日本」による社会貢献型亀山紅茶『天使のしずく』創出経験を活かし、新名神・鈴鹿PAスマートIC(H30年供用)周辺の遊休農村資源×企業の新たな価値づくりをお手伝い。先ずは隗(汗)から始めて、新企画・新商品へ。ゴールはソーシャルグッドな好循環創出(CSV)。
▲夕方になって、ようやく天候が落ち着き、現地視察も晴天に。 |
▲遊休ビニールハウスの中で、コーディネーターの説明を聞きました。 |
モニターツアーは、初めての試みでしたが15名の方に参加いただいて無事に終了することが出来ました。企業の方には、直接地域の取組を知っていただくよい機会になったのではないかと思います。こうした機会作りは、今後も続けていきたいと考えます。
お問い合わせ
三重県地域連携部地域支援課
TEL 059-224-2420
FAX 059-224-2219
E-mail chiiki@pref.mie.jp