イオン株式会社⇔NPO法人みやがわ森選組、三重県の取組
森びと養成講座「森つなぎプロジェクト」の紹介(森ワザ1の様子)
イオン株式会社とNPO法人みやがわ森選組、三重県とは森林資源の持続的な利用を通じて森とくらしを守りたいという想いのもと、森林活動から林業施業、木材活用に至る総合的な人材の育成を図るため、林業担い手の育成事業 森びと養成講座「森つなぎプロジェクト」に取り組みます。
研修期間 平成26年10月5日から平成27年3月8日までの間の12日間(土、日)
受講生18名
森ワザ1の様子
A班11月1日(土)~2日(日)/B班11月15日(土)~16日(日)
森つなぎプロジェクトも、いよいよ実技編がスタートです。初めてチェンソーを持つ受講生の方もいますので、安全には細心の注意を払いつつ、基本技術の習得を目指します。
▲ 実技編と言っても、やはり座学は大切。特に、安全管理は大切な部分です。 チェンソーなどの道具類の仕組みや危険性、よくある事故、安全な作業手順など学ぶことは多いです。 |
▲ その後、ようやく実際にチェンソーを動かします。 初めて触る受講生も多く、最初はこわごわの雰囲気がありました。 |
▲ 実際に木を切ってみます。 普通に輪切りにするだけでも、案外難しいことが分かりました。 |
▲ 次は、立った木を切る練習です。 まずは受け口と呼ばれる斜めに空いた切込みの部分を作ります。 この開き方で木が倒れる方向が決まってくるため、とても重要な部分です。 |
▲ そして、追い口と呼ばれる切込みを入れます。 先に作った受け口との隙間により、木が倒れる際のスピードが変わってきます。 どこまで切れているかを確認しつつ、チェンソーを入れていきます。 |
▲ 1日目に基本部分をみっちりと練習した後、2日目は実際の山林現場に出ての実地作業です。 全員で分担して、道具を持ちながら作業現場へ向かうところから始まります。 |
▲ 現場で必要な作業は木を切ることだけではありません。斜面、枝ぶり、作業効率などを考えつつ、 倒す方向を決定し、確実に倒すためロープを用いて、木が倒れる方向をコントロールします。 |
▲ 場合によっては、ワイヤと滑車を用いて、別方向から方向調整を行ったりもします。 実際に切るまでの準備がいかに大切で、時間がかかることが分かりました。 |
▲ そして、ようやく伐採です。実際に木が倒れると、見上げて思う長さよりも長かったと気が付きます。 このため、木を切るときは、その木からかなり遠くまで離れるつもりで退避しないと危険です。 |
▲ そして、切った木は作業道の階段に活用します。 どういう段をつけるのに、どれだけの長さの木が必要かを考えて、輪切りにしていきます。 体力勝負と思っていた林業作業は、実はかなり考えることが必要な作業であると気づきました。 |
林業作業と言うと、単に木を切るだけのイメージがありましたが、実際の作業現場では、木を切る以外に実に多くの作業をしているということが、良く分かりました。そして、その作業の全てに、とても安全を意識していることも。階段や杭など、必要なものも全て木を切って準備する、切っている木が倒れたらどうなるかを考えて行動する、などとても想像力が必要な現場であることも良く分かりました。
思っている以上に奥が深いですよ、林業の世界。