イオン株式会社⇔NPO法人みやがわ森選組、三重県の取組
森びと養成講座「森つなぎプロジェクト」の紹介(フィールドワーク1の様子)
イオン株式会社とNPO法人みやがわ森選組、三重県とは森林資源の持続的な利用を通じて森とくらしを守りたいという想いのもと、森林活動から林業施業、木材活用に至る総合的な人材の育成を図るため、林業担い手の育成事業 森びと養成講座「森つなぎプロジェクト」に取り組みます。
研修期間 平成26年10月5日から平成27年3月8日までの間の12日間(土、日)
受講生18名
フィールドワーク1の様子
10月26日(日) トヨタ宮川山林を歩く
トヨタが山林再生の取組を行っている森林に取り付けられた遊歩道を歩きながら、森林管理を請け負っている株式会社森林再生システムの技術顧問の並木さんに、周辺に生えている木の説明をしていただきました。
▲ トヨタ自動車株式会社は、2007年に宮川の山林約1700haを取得し、国内山林再生モデルの 構築に取り組んでいます。遊歩道の入り口には、説明用の看板が立てられていました。 |
▲ 並木さんは、山林の中をまわりながら、100種類以上の樹木を調査されてまとめられています。 ちょっと見回しただけでも、林道の脇や沢沿いにたくさんの種類の木があるものです。 |
▲ 木の名前を覚えて欲しいのではなく、受講生の方に、いろいろな木があることを知ってほしいと考えて 今回のフィールドワークを用意しました。 |
▲ 適切に間伐されて、地面には下草が伸びた人工林の中の遊歩道を進みます。 なかなかの登り坂ですが、林業現場ではこのくらいは当たり前の傾斜とか。 |
▲ 当初の天気予報では、昼頃に小雨が降るかもと考えていましたが、気持ちよく晴れて良かったです。 緑一色に思える山も、良く見ると色が違ったり、木の種類が違ったりするのが分かりますね。 |
▲ スギの人工林と思っていた中にも、違う種類の大木が。これはモミの木です。 人工林に植樹する際に、自生していた木を残したのでしょう。 そういう大木が、結構残っています。 |
▲ 新しく苗を植えた場所は、大きな草むらに変わっていました。 こういう場所には、こういう場所を好む植物がちゃんと育っている訳です。 |
▲ 歩いていると、昆虫もたくさん見かけます。右は種類は分かりませんでしたがカミキリムシ。 左は・・・森の掃除屋さんですね。綺麗な色をしています。 |
▲ 距離にして約4キロを、お昼を挟みながら5時間ほどかけて歩きました。 途中に見かけた木は70~80種くらいになるでしょうか。いろいろ勉強になりました。 |
最初、スギとヒノキの区別も分からないと話していた受講生も、最後は、山林にはいろいろな種類の木があることを知ってもらえたのではないかと思います。最初からすべてを思える必要はありません。危険な木、実のなる木、気になった木など、経験を通しながら少しずつ森の知識を増やしていければ、その分、楽しみも増えていくと思います。
山林は自分次第で楽しみが無限に広がる場所ですね。