シャープ株式会社⇔多気町車川地区の取組紹介(その2)
耕作放棄地が年々増加している多気町車川地区で、多気町五佐奈にあるシャープ株式会社(三重工場)と地域が協働して、耕作放棄地を開墾してソバの栽培に取り組む活動を行っています。
第3回目の作業の様子
第3回目は悪天候で当初の予定が延期になり、平成24年12月8日に収穫祭とあわせて実施されました。第1回目に草刈を行い、第2回目に種まきをした田んぼで、地区住民とシャープ三重工場、協力企業のミエテックの約80名が参加して、ソバの収穫作業を行いました。
また、作業終了後、油田邸を会場として希望者によるそば打ち体験も行われました。打ちたてのそばは、すぐに茹でられて、参加者の皆さんへ振舞われました。とても美味しかったです。
▲ 9月に種をまいた畑では、見事にソバが実っていました。 小さい茶色の粒がソバの実です。中に、黒っぽい色のソバが入っています。 |
▲ まず、茎に付いたソバの実を手でしごき採ります。 それから、取れた実をさらに両手ですり合わせて実と殻に分けて、実を収穫します。 |
▲ 指導されている方の指示は「サルになった気分で収穫してください」 皆さん、サルの気分で、畑にちらばって収穫を行いました。 |
▲ 本日が今年の活動の最後なので、参加者が集まって記念写真を撮りました。 皆さん、良い顔をしてますね。 |
▲ そば打ちを希望された家族の方は、油田邸に戻ってそば打ちを体験しました。 そば粉と小麦を鉢に入れたら、少しずつ水を加えながらまぜまぜしていきます。 小さい子どもも楽しそうに作業に参加していました。 |
▲ 粉が水分を含んでまとまってきたら、練って練って、延ばします。 なかなか力の必要な作業です。皆さん、キレイに延ばしていました。 |
▲ 生地の薄さが程よくなったら、延ばした生地を折りたたんで、包丁で切って出来上がりです。
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▲ 打ちあがったソバは、地元の方によって油田邸にあるかまどですぐに茹で上げ。 薪を焚く香り、立ち上る湯気、パチパチと燃える音。良い雰囲気です。 参加者の方に振舞われましたが、とても美味しかったです。 |
▲ 多気町長さんにも参加いただき、閉会式を行いました。 会社の担当の方からは、「今年は、天候もあって収穫量が少なかったが、来年度はもっとたくさん収穫して、会社の社員食堂で出せるようになったらいいと思う。」という前向きな話もしていただき、今後の展開が楽しみです。 |
このような活動を通して、会社がある地域を社員の方に知ってもらうことは大切なことだと思います。会社で働いているだけでは見えない地域の良さや魅力を感じることが出来ますし、地域が抱える課題も見えてくるでしょう。
来年度もこの取組が続き、社員食堂で、自分達がつくったそば粉を使ったソバが振舞われるようになることを願います。そして車川にたくさんの人が訪れ、人々に元気があふれる地区になるよう願っています。