いなか自然体験安全管理講習会を開催しました
自然体験活動、自然観察や、農山漁村での体験活動などの活動には、ハチ、ヘビなどの危険動植物や、雷雨、突風などの自然現象、事故、ケガや病気、アレルギーなどたくさんの危険(リスク)が潜んでいます。
危険動植物 |
事故・怪我 |
気象状況 |
病気 |
などなど。
県では、安全管理に対する正しい理解と対応スキルを高め、こうした様々なリスクに適切に対応し、安全なプログラムを実施していくために、「いなか自然体験安全管理講習会」を以下のとおり津市で開催しました。
農林漁業体験を受け入れている方だけでなく、少年自然の家や自然体験を受け入れている方、公園の管理団体、観光協会や行政関係の方など、多彩な方々が参加し、安全管理の重要性について再確認を行いました。
日時
平成24年11月19日(月)13:30~16:30
場所
三重県津庁舎6階大会議室(三重県津市桜橋3-446-34)
電話059-224-5102(津農林水産商工環境事務所)
参加者数
112名
講演:自然体験活動の安全管理
特定非営利活動法人 国際自然大学校 佐藤初雄さん
(佐藤初雄さんプロフィール)
昭和54(1979)年日本体育大学社会体育学科卒業。(財)農村文化協会栂池センター入所。昭和58(1983)年国際自然大学校を設立し、校長となる。
自然体験活動推進協議会(CONE)代表理事のほか、農林水産省都市と農山漁村の共生対流推進会議NPO専門部会委員、文部科学省幼少期における自然体験活動を推進するための指導者育成委員長、環境省自然とのふれあい活動における安全対策マニュアル策定検討委員会委員等を歴任。
講演の様子
最近の事例や具体的なリスクについて丁寧に話していただきました。
特に、ご自信が体験された話や、失敗談などを交えながら話していただいたので、非常に分りやすかったと言う意見を多数いただきました。
- 安全管理マニュアルは、プロ・アマチュア問わずに受入をする限りは作成をする方が良い。1~2枚程度のものでOKだが、内容はスタッフ間で共有して必ず守るようにする。
- ダメなものについて記録を残し、スタッフ間での共通認識とする。
- 訴訟になった際には実際に「やったか」「やらなかったか」が問題となる。
- 傷害保険をかけていても、対象にならないものがある。
事例発表~県内での取組から~
大杉谷自然学校 大西かおりさん
大台町の大杉谷で大杉谷自然学校を開校し、多くの子ども・大人に自然体験などを提供するほか、大台町子どもプロジェクト推進協議会を通して学年単位での小学生の受入も行っています。
島の旅社 山本加奈子さん
鳥羽市の離島、答志島で島のかあちゃんたちに組織された島の旅社で、離島の文化や漁業に触れる体験を提供するほか、島の旅社推進協議会を通して学年単位の小学生の受入も行っています。
きほくふるさと体験塾 大野眞さん
海、山、川の自然が全て揃う紀北町で、これらのフィールドを使った自然体験活動を町民自らがインストラクターとして提供するほか、農山漁村の生活や文化を体験するメニューなども提供しています。
座談会
コーディネーター:大杉谷自然学校 大西かおりさん
昭和47年三重県大台町生まれ。
大杉谷自然学校校長。
大台町で生まれ育ち、平成13年4月大杉谷自然学校設立。
社)日本環境教育フォーラム自然学校指導者養成講座1期生、北海道黒松内ぶなの森自然学校研修2期生。
参加者
佐藤初雄さん
山本加奈子さん
大野眞さん
大杉谷自然学校の大西さんの進行のもと、会場からいただいたヒヤリハット事例や、質問シートへの対応を考えながら、安全管理対策をどうすれば進められるかについて話し合いました。
お問い合わせ
三重県地域連携部地域支援課
TEL 059-224-2420
FAX 059-224-2219
E-mail chiiki@pref.mie.jp