三重県文化会館では、平成29年度より俳優であり介護福祉士の菅原直樹氏とともに、アートの力で介護や老いの問題と向き合う、「介護を楽しむ」「明るく老いる」アートプロジェクトを実施してまいりました。平成31年度に一区切りを迎え、令和2年度からはこれまでの活動を市町に還元していきたいと、三重県内を巡回する体験講座と出張公演にチャレンジしています。昨年度は三重県を飛び出し、岡山県岡山市でも老いのプレーパークが誕生。2都市ツアーを成功させました。今年度は、高齢者福祉に力を入れている志摩市にて開催いたします。
■プロジェクトパートナー
菅原直樹(「老いと演劇」OiBokkeShi主宰/劇作家、演出家、俳優、介護福祉士)
撮影:草加和樹輝
四国学院大学非常勤講師、美作大学短期大学部非常勤講師。平田オリザ氏が主宰する青年団に俳優として所属し活動する傍ら、2010年より特別養護老人ホームの介護職員として勤務。2012年、東日本大震災を機に岡山県に移住。2014年「老いと演劇」OiBokkeShiを岡山県にて設立し、演劇活動を再開。並行して、認知症ケアに演劇的手法を活用した「老いと演劇のワークショップ」を全国各地で展開。三重県では、2017年よりOiBokkeShi×三重県文化会館「介護を楽しむ」「明るく老いる」アートプロジェクトに取り組んでいる。平成30年度(第69回)芸術選奨文部科学大臣賞新人賞(芸術振興部門)を受賞。平成30年度(第20回)岡山芸術文化賞準グランプリ受賞。奈義町文化功労賞受賞。2019年度(第1回)福武教育文化賞受賞。
■出張公演出演 老いのプレーパーク
「老人ハイスクール」「いざゆかん」岡山・三重ツアー(2024.3)撮影:松原豊
OiBokkeShi×三重県文化会館「介護を楽しむ」「明るく老いる」アートプロジェクトの一環として、平成30年度、公募で集まった老いや介護に関心のある三重県内の公募メンバーにより結成。現在、38~89歳の約20名が活動している。定年退職したシニア、理学療法士、介護真っ最中の主婦や、認知症のお母さんとその娘さんなど、顔ぶれはさまざま。メンバーの看取りも経験しながら、老いの明るい未来を模索し、菅原直樹氏指導のもと平成30年度から毎年演劇作品を上演。老いのプレーパークの活動を追ったドキュメンタリー「老いてこそ~あなたの居場所はどこですか?~」(三重テレビ)が中部テレビ大賞(2020)優秀賞を受賞。2022年にはイギリスの高齢者集団「Glorious Age」との国際協働企画に出演、2023年には岡山芸術創造劇場ハレノワにて、老いのプレーパーク岡山版が誕生。
事業概要
1.公演概要
OiBokkeShi×三重県文化会館 「介護を楽しむ」「明るく老いる」アートプロジェクト
老いのプレーパーク出張公演 in 志摩市「あたらしい生活シアター」
(1)作/演出
菅原直樹
(2)あらすじ
それぞれの人生を台本にして演じるサークル「生活シアター」。久しぶりの公演を計画するも、かつての仲間は認知症や高齢になってバラバラに…。「だったら、自分たちが演劇を届けに行こう!」こうしてメンバーの人生を辿る旅が始まった。超高齢社会を生きる全ての人々に捧げる、人生応援劇。
(3)老いのプレーパークメンバー
生坂みゆき 伊野廣美 井早照彦 近江容子 海住桂子 木曽原友美 くるぶし たかの 高橋礼子 髙山鎮 辻屋康子 TSUぶ☆あん子 中尾法子 鳴海美穂子 深川あずこ 前川香代子 丸井典子 水谷祐哉 みなみ 南昌子 宮木きみゑ 宮村紘実 松原秀武 ゆず 老いのプレーパーク永久メンバー:池田由美 柊木繁雄
(4)スタッフ
宣伝美術:hi foo farm
イラスト:あさののい
舞台監督:平岡希樹
照明:岡田江津子
技術協力:有限会社現場サイド/有限会社アトリエ
(5)会場
阿児アリーナ ベイホール
〒517-0502三重県志摩市阿児町神明1074番地14
*近鉄鵜方駅下車、三重交通バスで約7分または徒歩で約20分
*無料駐車場269台あり
(6)日程
2025年2月16日(日曜日)14時00分開演
※開場は開演の45分前、受付開始は開演の60分前
(7)クレジット
主催:三重県文化会館[指定管理者:(公財)三重県文化振興事業団]
共催:志摩市
助成:公益財団法人岡田文化財団、文化庁文化芸術振興費補助金
劇場・音楽堂等機能強化推進事業(地域の中核劇場・音楽堂等活性化事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会
2.チケット
(1)料金
整理番号付自由席
(前売・当日共)一般1,000円、22歳以下500円
*志摩市民は各券種500円引き(要証明書)
(2)取扱
○三重県文化会館(前売)
・チケットカウンター 電話059-233-1122
(10:00~17:00/月曜または月祝翌平日・年末年始休館)
・WEBチケットサービス「エムズネット」
https://p-ticket.jp/center-mie/
○いなばテレビサービス(前売)
志摩市阿児町鵜方4071 電話 0599-43-0123
○志摩市健康福祉部 介護・総合相談支援課(予約のみ)
志摩市阿児町鵜方3098-22 電話0599-44-0284
(3)発売日
2024年12月14日(土曜日)
3.備考
しまこさん福福まつりを、同日「阿児アリーナ」にて開催。
志摩市認知症・障がい福祉啓発事業。認知症になっても、障がいがあっても、すべての人が自分らしく活躍できる、そして互いに支え合うことができる志摩市を目指した、認知症・障がい福祉分野の啓発イベント。展示ブースや体験コーナーを出展予定。
4.問い合わせ
三重県文化会館 電話:059-233-1100
〒514-0061 津市一身田上津部田1234番地(三重県総合文化センター内)
・「介護を楽しむ」「明るく老いる」アートプロジェクト 特設サイト https://www.center-mie.or.jp/oibokenbun/