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ひきこもり支援コラムNo.7 「呼吸でも対話する」~令和4年度第2回ひきこもり支援フォーラムより~

前回に引き続き、「第2回ひきこもり支援フォーラム」で実施したシンポジウムの中で、特に印象に残ったお話をご紹介します。
「子ども・若者のひきこもり支援について」をテーマに、パネリストには、ひきこもりピアサポーター(ひきこもり経験者)の佐藤潤美さん、松阪市健康福祉総務課保健士の宇野希恵さん、三重県教育委員会事務局スクールソーシャルワーカーの野村真理子さんに登壇いただき、それぞれの立場から熱い思いを語っていただきました。
 

(1)ひきこもり経験者の立場から

佐藤さんは、KHJ全国家族ひきこもり家族会連合会 みえオレンジの会のひきこもりピアサポーターとしての活動から、「経験者という立ち位置であるが、片足はひきこもっていて、もう片足は出ている状態である。私のモットーは、一人という個人にはさせても、独りぼっちにはさせないこと。当事者を無理やり引っ張り出すような話はしない。当事者でもあり、ほんの少し日常を楽しめるようになった私として話をしたい。」と述べられました。


 

(2)若年層のひきこもり支援にあたって大切なこと、優先すべきこと

佐藤さんは、「産業カウンセラー(メールカウンセラー)を経験したとき、交流する手段が文字であっても、決して呼吸をあらげない態勢をとっていた。活動では、『呼吸でも対話する』こと、相手の眼をみて、心と呼吸を合わせることを大切にしている。」
また、北海道浦河町の浦河べてるの家における取組を引用され、「ひきこもり状態にある方がお互いに自己否定感や絶望を語り合い、『当事者研究』をしてみてはどうか。」と述べられました。
宇野さんは、「当事者本人と家族のニーズにギャップがあることから、本人と家族の思いを分けて整理すること、対話を大切にすること、オーダーメイド型の支援を心がけている。」「最初に相談に来所されるのは家族。まずは家族支援に力を入れたい。」と述べられました。
 野村さんは、「登校をゴールとしないこと、また焦らないこと。そのためには、学校や先生と共通認識をもつことが大切である。」「不登校児童生徒が年々増えている中で、義務教育卒業後も支援機関が関わり続けることが必要である。」と述べられました。

三重県では、令和4年4月からスタートした「三重県ひきこもり支援推進計画」に基づき、当事者や家族に寄り添った支援体制づくりを進めています。
詳しくは、「三重県 ひきこもり」で検索
<https://www.pref.mie.lg.jp/FUKUSHI/HP/m0329000054.htm>
 
「一人で、家族だけで抱え込まないで!」
 
まずは、身近な相談窓口または三重県ひきこもり地域支援センター(三重県こころの健康センター)まで、ご相談ください。
 
ひきこもり相談機関一覧は、「三重県 こころのケアガイドブック」で検索
※「こころのケアガイドブック」-「Ⅲ 専門相談編」-「1 ひきこもり専門相談」(三重県こころの健康センター作成)
<こころのケアガイドブックはこちら>
 
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