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ひきこもり支援コラムNo.2 「ひきこもり支援推進計画とは」

(1)県内におけるひきこもりの現状

三重県では、令和3年度に民生委員・児童委員へのアンケート調査を実施しました。
その結果、県内で把握されているひきこもり状態にある方は1,270名でした。
 
この1,270名を分析した結果について、一部ご紹介します。
・性別では、「男性」が約7割と「女性」よりも多い。
・年齢では、「40代」が最も多く、「若年層(15~39歳)」よりも「中高年層(40歳以上)」が多い。
・ひきこもり状態になってからの期間は、「10年~20年未満」が最も多く、「5年以上」が約4割。
・ひきこもり状態になった経緯・きっかけは、人間関係がうまくいかなかったなど「就労関係」が約2割。小学校・中学校・高等学校・大学(専門学校、短期大学を含む)等を合わせた「不登校」が約1割。

これらの調査結果や関係者の意見などをふまえ、令和4年3月、全国初となるひきこもり支援に特化した計画として「三重県ひきこもり支援推進計画」を策定しました。
 

(2)「三重県ひきこもり支援推進計画」の概要

「三重県ひきこもり支援推進計画」の主な内容をご紹介します。

<支援対象者>

おおむね15歳以上(中学校卒業後)のひきこもり状態にある方およびその家族であって、支援を必要とする方(支援が必要になると予想される方)

<めざす姿>

2つのめざす姿をお示ししています。

①将来のめざす社会像
「誰もが社会から孤立することなく、ありのままの自分が認められ、いつでも小休止でき、多様な生き方を選択し、希望をもって安心して暮らせる社会」
=「誰もが自分らしい生き方を選択できる社会」の再構築(リ・デザイン)をめざしています。

②3年後の目標(めざす姿)
〇県民の皆さんのひきこもりに関する正しい理解を促進すること
〇当事者やその家族に寄り添った支援体制づくりを進めること
 ⇒ ひきこもり支援に関する社会全体の機運醸成 をめざしています。

<基本的な取組方向>

次の6つの柱に基づき、具体的な取組を展開していきます。

①情報発信・普及啓発
ひきこもりに関する正しい理解を深めるための継続的な啓発、必要な情報を当事者や支援者に届けるための積極的な情報発信などに取り組みます。

②対象者の状況把握・早期対応
潜在的な当事者を含め、当事者や家族の状況把握、早期対応のための仕組みづくり、適切なアセスメントなどに取り組みます。

③家族支援
当事者が家族との信頼関係の構築、家族が安心・安全な環境となるよう、家族に寄り添った相談支援などに取り組みます。

④当事者支援
当事者は、相談支援機関につながりにくい状況にあるため、当事者に寄り添った支援、アウトリーチ(訪問型)支援の充実などに取り組みます。

⑤社会参加・活躍支援
当事者が社会との接点をもつきっかけとなる「居場所」づくり、就労支援等も含めた、段階的・継続的に社会参加・活躍できる環境づくりに取り組みます。

⑥多様な担い手の育成・確保
相談員や支援員等専門職の育成、ひきこもり経験者をはじめ、ひきこもり支援に意欲・関心をもつ方を対象にした「ひきこもりサポーター」制度の創設などに取り組みます。
 
 「三重県ひきこもり支援推進計画」は、「三重県 ひきこもり」で検索
 <https://www.pref.mie.lg.jp/FUKUSHI/HP/m0329000054.htm>

 「一人で、家族だけで抱え込まないで!」
 
まずは、身近な相談窓口または三重県ひきこもり地域支援センター(三重県こころの健康センター)まで、ご相談ください。
 
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 ※「こころのケアガイドブック」-「Ⅲ 専門相談編」-「1 ひきこもり専門相談」(三重県こころの健康センター作成)
 <こころのケアガイドブックはこちら>

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