これまでの取組

戦後75年関連事業

 令和2年は終戦から75年の節目の年です。
 戦争を実体験として伝えていくことが年々難しくなっているなか、県では戦争の悲惨さや平和の尊さを未来を担う若い世代をはじめとする多くの県民の皆さんに知っていただく機会づくりに取り組んでいます。
 ここでは令和2年度の平和に関する取組を紹介します。


1 和に関するパネル展の開催

  未来を担う若い世代をはじめとする多くの県民の皆さんに、戦争の悲惨さと平和の尊さを伝える機会とする
 ため、令和2年8月4日から同16日まで「平和に関するパネル展」を三重県総合博物館(MieMu)で開催しま
 した。
パネル展の様子1     パネル展の様子2

  令和2年度の県内各市町における平和の取組を紹介します。

  令和2年度各市町平和啓発取組一覧


2 「県政だより みえ」による戦争経験者インタビュー記事の掲載

  県の広報紙「県政だより みえ」8月号において、戦争経験者のインタビュー記事を掲載しました。
  ※記事は下記PDF版からご覧いただけます。

  

  県政だより みえ8月号(PDF版)


3 平和に関する意見交換会の開催


4 ひろしまジュニア国際フォーラムへの県代表者の参加




5 広島県の高校生等と県内中学生による交流事業




 

被爆・戦争体験者との座談会


  【開催日】
   平成30年7月21日から7月29日
  【場所】
   三重県総合博物館(MieMu)(津市)
  【内容】
   ・広島県在住の被爆体験者との座談会
   ・県内戦争体験者との座談会



 

平和のつどい


  【開催日】
   平成29年8月9日
  【場所】
   アストホール(津市)
  【内容】
   ・「次世代と描く原爆の絵」制作にまつわるエピソードの発表(広島市立基町高等学校)
   ・戦争体験者へのインタビュー活動発表(皇學館大学)
   ・両県の学生によるトークセッション

 

戦後70年事業


1 アーカイブ
先の大戦の終戦から長い年月が過ぎ去り、三重県における戦後生まれの人の割合が8割となりました。
また、戦争を実際に経験された方々の高齢化も進み、戦争を実体験として語り継いでいくことが年々難しくなり、戦争の悲惨な実態と教訓の風化が懸念されます。
そこで、三重県では、戦後70年の節目にあたり、戦争体験者の体験談を映像記録として保存し、後世に語り継いでいくための事業を実施しています。
こちらからご覧ください

2 平和の集い

 戦後70周年を記念して、7月29日(水)に三重県総合文化センター 大ホールにおいて
 三重県戦没者追悼式及び平和の集いを開催し、約1,200名の方にご参加をいただきました。

  【開催日】
   平成27年7月29日
  【場所】
   綜合文化センター大ホール
  【内容】
   ・三重県戦没者追悼式
   ・オープニング(松阪商業高校ギター部演奏及び津高校書道部書道パフォーマンス)
   ・戦争体験者の体験談
    三重県遺族会 理事 佐藤 孝幸さん
   ・高校生(2名)の作文発表
   ・戦争体験者と高校生の意見交換
     テーマ:「平和の想いを未来へつなぐ」
     コーディネーター:鈴木三重県知事
 
 
 
 
 




3 子ども代表団の派遣(全国戦没者追悼式)

  【日程】
   平成27年8月14日~8月15日
  【子ども代表団】
   戦没者遺族の子ども12名(県内在住の9歳~18歳の方)
  【結団式】
    全国戦没者追悼式への派遣に先立ち、結団式を実施しました。
    〇日時  平成27年8月9日(日)14時から15時まで
    〇場所  三重県総合博物館 3階ホール(津市一身田上津部田3060)
    〇出席者 派遣者のうち9名
        三重県知事 鈴木英敬、戦略企画部長 竹内 望
   〇内容 14時00分~ : 知事あいさつ、子ども代表者宣誓、知事から委嘱状交付、写真撮影
        14時15分~ : 総合博物館平和パネル展示見学
         

  【全国戦没者追悼式】
           
         

  【子ども代表団に参加した感想】
私は、今回「子ども代表団」に参加することになって初めて、自分が遺族であることを知りました。それまで遠くの出来事のように感じていたテレビや新聞でみる戦争の歴史を身近に感じるようになり、戦争について考えるようになりました。見学した昭和館や、追悼式を通して、戦争の悲惨さを学び、同時にその出来事をしらない世代が増えていることに危機感を感じました。そんな時代で生きていく私たちの「伝える」使命を確認できたことは素晴らしいことだと思います。たくさんの方々のおかげでできた貴重な体験を無駄にしないよう積極的に平和学習にとりくみたいです。
【津市:松岡 力哉】
全国戦没者追悼式に参列し、平和であることのありがたさや尊さを感じました。昭和館を見学したり、平和学習会で戦争体験談を聞き、当時の様子や状況を知ることができ、良かったです。今回、子ども代表団に参加し、戦争をしてはいけないと、改めて感じました。又、この経験をいかし、周りの人たちに戦争のことを伝えていきたいと思いました。
【津市:矢橋 彩里】
私は今回全国戦没者追悼式に参列するにあたって、初めて祖母から戦争で亡くなった曾祖父の話を聞きました。これまで平和学習をする機会はありましたが、その時は戦争をどこか自分からは遠いものに感じていました。しかし、今回曾祖父の話を聞いた上で昭和館の見学や平和学習をしたことで、戦争を身近なものに感じることができました。戦争は大切な家族を引き裂き、何も悪くない人々の命を奪う、絶対にあってはならないものです。今回学んだこと、感じたことを決して忘れず、私たちの周りの若い世代の人たちに伝えていきたいです。
【四日市市:斎木 めぐみ】
私は実さいに戦争を体験したことがないので、自分では戦没者の遺族とは、あまり実感していなかったけれど、全国戦没者追悼式に参列したその日を境に、戦争のことについて、興味を持てたし、自分の気持ちも変わったと思いました。今後も平和の大切さを考えていきたいです。
【松阪市:長谷川 涼音】
ぼくは、せん争の事で、赤紙の事は聞いて知っていたけれど、昭和館で昔の道具やひなんするときや身を守る道具などを知る事ができてよかったです。昔の人(子ども)の字はきれいだなぁと思いました。追悼式に初めて参加してせん争への考え方が変わりました。
【松阪市:長谷川 一成】
戦後70年という節目の年に改めて戦争について知ることができるよい機会でした。昭和館では戦時中の生活についての資料がたくさんあり、多くのことを学ぶことができました。法案などによりこれからの日本がどうなるか分かりませんが戦争には加わらず、また世界での戦争もなくなっていって欲しいと思いました。
【松阪市:梅田 凌河】
今まで小学校や中学校では戦争の歴史について詳しく触れる機会が、修学旅行で広島へ行ったこと程度しかありませんでした。しかし、終戦70年という節目のこの年に戦争の話を遺族会の方からうかがったり、戦没者追悼式に参加するなど貴重な体験をすることができました。現在、私たちは平和があたりまえのように生活をしていますが、この意識を変え、周りの人に少しずつでもこの体験を伝えていこうと思いました。
【松阪市:梅田 真彰】
私は今まで、戦争について深く考えた事がありませんでした。でも、今回の経験で改めて戦争の恐さなどを知れた上に、驚いた事もたくさんありました。特に印象が強かったのは昭和館の展示物でした。昭和館の展示物を見た時は、実際の戦争の様子や暮らし方を体験する事ができ、その時の大変さがすごく伝わってきました。本当に、良い体験などが出来てよかったです。ありがとうございました。
【桑名市:水谷 優衣】
戦争後、70年経つということで、参加したけど、戦争は絶対してはいけないものだと改めてわかりました。家族が一人、また一人と失っていく気持ちは考えただけでもつらいと思います。二度と戦争がおきないことをねがいます。
【伊賀市:川本 拓実】
私は、今回の追悼式を機に、自分が戦没者遺族である事を知りました。昭和館の見学や戦争体験談を聞かせて頂いたこと、追悼式の参列等、本当に貴重な体験をさせて頂きました。戦争について学ぶ機会はこれまで多々ありましたが、今回の経験は今まで以上に戦争の恐ろしさ、平和の大切さを感じるすばらしい時間でした。私たち子ども代表団が結成された意味を受け止め、受け継いでいきたいです。
【菰野町:黒田 南】
戦後70年を迎える今年、祖父から一緒に全国戦没者追悼式に参加してみないかと言われ、祖父、父、そして私の三世代で参加をさせていただきました。曽祖父が戦死していますので、当時のことをもっと知りたいと思ったのがきっかけです。初日に見学した昭和館では、戦中・戦後の当時のくらしについて展示物や写真等で学ぶことができました。また、平和学習では悲惨な戦争体験を聞き二度と戦争でこんな悲しい思いをしてはならないと思いました。おじいちゃんの家で写真でしか見たことのない曽祖父が祀られている靖国神社に参拝をして、この思いが一層強くなりました。そして今の平和な暮らしがあるのは、国を想い犠牲となった尊い命があることを忘れてはならないと思いました。
【四日市市:佐藤 里穂】
ぼくは、平和学習会に行って今でも、ふつうに歩いている道にたまのあとや、こわれた、色々な物があるとはじめて知りました。地面の中に、ばくだんなどのかけらも見つかっているなどと聞いて戦争はいけないと思いました。
【明和町:田中 隆貴】


4 三重県総合博物館(MieMu)での展示

三重県総合博物館(MieMu)では、7月1日(水)から8月30日(日)まで、「三重の実物図鑑人文コーナー」
で6月に開催したトピック展「みんなの近くにも戦争のキズあとがある」の一部を「せれくと展」と題して公開して
います。せれくと展では、三重県遺族会所蔵資料や、県内の戦争遺跡パネル、県総合博物館所蔵の戦争中のくらしの
資料、歴史的公文書など、約80点を展示しています。

【トピック展を鈴木知事が観覧】
6月19日(金)に鈴木英敬三重県知事が三重県総合博物館(MieMu)に来館し、
戦後間もない頃の県内各地の写真や、戦時中のくらしが分かる展示品を観覧しました。
 
 
 
 
 

5 映画「アオギリにたくして」上映会 (終了しました)
広島平和記念公園にある被爆アオギリの木の下で、たくさんの人々に被爆体験を語り継いできた沼田鈴子さんを
モデルにした映画「アオギリにたくして」を県内5会場で上映しました。
                   (「アオギリにたくして」上映実行委員会事務局 三重テレビ放送)

【概要】
8月11日(火) 三重県文化会館・中ホール 800名
8月15日(土) 熊野市文化交流センター・交流ホール 100名
8月22日(土) いせ市民活動センター 北館いせシティプラザ・多目的ホール 180名
8月23日(日) 四日市商工会議所・会議所ホール 150名
8月30日(日) 名張産業振興センター アスピア・多目的ホール 130名
【トーク&コンサート、植樹式】
8月11日(火)に、上映会に先立ち、映画プロデューサーの中村里美さん、音楽監督の伊藤茂利さんをお招きし、
「トーク&コンサート」を行いました。
また、広島市から贈呈された「被爆アオギリ二世」の苗木の植樹式を行いました。
 

ページトップへ戻る